JPH10285427A - 垂直同期回路 - Google Patents

垂直同期回路

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JPH10285427A
JPH10285427A JP9085346A JP8534697A JPH10285427A JP H10285427 A JPH10285427 A JP H10285427A JP 9085346 A JP9085346 A JP 9085346A JP 8534697 A JP8534697 A JP 8534697A JP H10285427 A JPH10285427 A JP H10285427A
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JP
Japan
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pulse
output
counter
circuit
vertical synchronization
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JP9085346A
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Inventor
Hirotaka Takekoshi
弘孝 竹腰
Nobuo Yamazaki
信雄 山▲崎▼
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平走査周波数が100KHzを越え、その
変化範囲が広くても、垂直同期信号に安定に同期してジ
ッタのない出力パルスが得られる垂直同期回路を提供す
る。 【解決手段】 VCO22の発振出力パルスをPLL回
路20の外に設けた分周器25で分周し、それをカウン
タ26のクロックパルス2として用いる。一方、分周器
25とカウンタ26を垂直同期信号3に同期したエッジ
パルス5でリセットして、クロックパルス2をカウント
する。このカウント値を予め設定してパルス幅を決め、
パルス発生器34により垂直同期信号3に同期したパル
ス出力14を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータのディ
スプレイや情報機器のモニタおよびテレビジョン受像機
において使用される垂直同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータがあらゆる分野の業
務に使用され、普及すると共に、そのディスプレイ画面
は、大型化し、高解像度化が進んでいる。それに伴い、
ディスプレイで使用されている水平走査周波数は100
KHzを越えるようになってきている。当然のことなが
ら、水平走査周波数が高くなればなるほど、偏向系回
路、デバイスの性能、信頼性、安定性を維持することが
難しくなる。そして、コンピュータのディスプレイは、
静止画像を画面間近で見る場合が多く、画像にジッタが
あれば、大変気になるものである。これは、垂直同期系
の安定性に関連している。このような問題を解決するた
めに、コンピュータのディスプレイでは、一般のカラー
テレビジョン受像機に使用されている比較的簡単な同期
分離回路と水平、垂直発振、偏向回路の構成はとらず、
たとえば、垂直偏向系で必要とする垂直ブランキングパ
ルスや画歪補正用波形形成の基になるパルスは図10の
ブロック図に示すような回路で形成される。
【0003】以下、図10と各回路の信号のタイミング
を示す図11を参照して、従来のコンピュータのディス
プレイにおける垂直同期回路の説明をする。水平同期系
のPLL回路20は、位相比較器21とVCO(電圧制
御発振器)22と分周器23で構成されるが、コンピュ
ータのディスプレイの場合、インターレースとノンイン
ターレース走査のいずれかあるいは両方で使用されるた
めに、カウンタは、少なくとも水平走査周波数の2倍以
上でカウントアップさせなければいけないので、VCO
22の出力を分周した分周器23の出力を水平走査周波
数の2倍とし、この出力をカウンタ26のクロックパル
ス2として使用している。したがって、分周器23の出
力をさらに2分の1に分周する1/2器24で水平走査
周波数まで落として、位相比較器21に入力して、水平
同期信号1と位相比較し、同期をとっている。
【0004】そして、垂直ブランキングパルスや偏向歪
の補正波形発生用のタイミングパルスなど所望の垂直同
期信号3に同期した垂直同期パルス14を以下のように
して形成する。垂直同期信号3は、シンクセパレータ2
7により垂直同期成分のみとりだし、さらにその出力で
あるシンクセパレータ出力4はエッジ検出回路28でそ
の立ち上がり波形をとらえてエッジパルス5として整形
され、このエッジパルス5をカウンタ26のリセット入
力として用いる。これにより、カウンタ26のカウンタ
データ6は、図11に示すように、垂直同期信号3の先
頭より少し遅れた位置((図11のA)で0にリセット
され、その後、クロックパルス2によって水平走査周波
数の2倍でカウントアップするようになる。さらに、こ
のカウンタ26のカウンタデータ6を予め設定しておい
た2種類のパルス幅データ7、8と比較し、カウンタデ
ータ6がそれと一致した時に、比較結果を出力するよう
なデータ比較器31、32をパルス幅データ7、8に対
応して用意する。この比較結果に応じた比較パルス1
0、11をRSフリップフロップなどで構成されるパル
ス発生器34に入力することにより、所望の垂直同期パ
ルス14が得られる。
【0005】ところで、シンクセパレータ27は低域通
過フィルタ(LPF)等で構成されるために、カウンタ
26のリセットに用いるエッジパルス5は、図11に示
すように、垂直同期信号3の入力からLPFの帯域で決
まる特定の時定数Tだけ遅れる(図11のA)。しかる
に、コンピュータ本体から出力される水平同期信号には
様々な周波数が存在する。ちなみに、市販のコンピュー
タのディスプレイではおおよそ15KHz〜130KH
z位の水平走査周波数が使用されている。このために、
カウンタ26をリセットするエッジパルス5のタイミン
グ(図11のA)がカウンタ26のクロックパルス2の
最初の立ち上がり位置と重なる、あるいは僅かに前後す
ることがある。図12(1)はエッジパルス5がクロッ
クパルス2の立ち上がり直後のタイミングにあり、図1
2(2)はエッジパルス5がクロックパルス2の立ち上
がり直前のタイミングにある時のカウンタ26のカウン
トアップのタイミングを示している。この図から判かる
ように、カウンタ26のリセットパルスとクロックパル
ス2の立ち上がりタイミングにより、カウントアップの
タイミングがクロックパルス1サイクル分ずれる現象が
発生する。このように、リセットパルスのタイミングが
図12(1)と(2)のケースの境界間際にあると、所
望の垂直同期パルス14の出力タイミングがクロックパ
ルス1サイクル分だけジッタするようになる。これは、
たとえば、垂直同期パルス14を偏向補正波形発生用の
タイミングパルスとして用いる場合、クロックパルス2
は水平走査周波数の2倍であるために、偏向補正波形に
水平走査線の2分の1のジッタが生じることになり、実
用上大変大きな問題になってしまう。
【0006】このジッタを避けるために、図11に示す
タイミングAとBとの位相差を検出し、位相が近い場合
にはカウンタ26をクロックパルスの立ち下がりエッジ
でカウントアップさせ、位相が遠い場合にはカウンタ2
6をクロックパルス2の立ち上がりエッジでカウントア
ップさせるような方式を採用したものもあるが、この場
合においても、位相の遠い近いを判別する結果自体がジ
ッタして、垂直同期パルスの立ち上がり、およびその幅
が、水平走査線の4分の1分ジッタする可能性がある。
【0007】以上の問題点は、垂直同期信号の代わりに
垂直のリトレースパルスを用いた場合も同様である。ま
た、同期入力として、水平同期信号の代わりにフライバ
ックパルスを用いた場合、最近のコンピュータディスプ
レイはフライバックパルスの位相をユーザーが可変でき
るように設計されているため、さらにジッタする危険性
が高くなる。
【0008】つぎに、図10に示す垂直同期回路はディ
スプレイの同期信号入力にセパレートシンクを使用する
場合を想定しているが、コンポジット信号をシンクセパ
レータ27でもって分離して、垂直同期信号をとりださ
なければならない場合、通常、このシンクセパレータ2
7は、図13に示すような簡単な低域通過フィルタ(L
PF)とコンパレータで構成されていることが多いため
に、図14に示すように、信号の周波数によっては、垂
直同期信号の後の水平同期信号の積分値(LPFは一種
の積分器)の一部がシンクセパレータ27内の比較器
(図13参照)でリファレンス電圧と比較された時に引
っかかり、シンクセパレータ出力4に垂直同期信号が1
フィールド中2回現れることになる。このシンクセパレ
ータ出力4が2回出力されると、エッジ検出回路は、通
常図13に示すようなD型フリップフロップを2段接続
した回路構成で、単純にシンクセパレータ出力4の立ち
上がりを検出するだけなので、図14に示すように、こ
の2つのパルスによって2つのエッジパルスが出力され
てしまう。この2つ目のエッジパルスによってカウンタ
26が再リセットされると、カウンタのカウント数が乱
れ、回路全体の誤動作を引き起こす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
問題を解決するためになされたもので、水平走査周波数
が100KHzを越え、その変化範囲が広くても、垂直
同期信号に安定に同期してジッタのない出力パルスが得
られる垂直同期回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の垂直同期回路は、電圧制御発振器
と電圧制御発振器の出力を分周する第1の分周器とさら
に2分の1に分周する第2の分周器と位相比較器とを備
えた水平同期信号用PLL回路と、垂直同期信号のエッ
ジを検出するエッジ検出回路と、電圧制御発振器の出力
を分周する第3の分周器と、この垂直同期信号に同期し
たパルスをカウントするカウンタと、このカウンタのカ
ウント値を所望のパルス幅に応じて設定し、所望の垂直
同期パルスを出力するパルス発生手段とを具備する垂直
同期回路において、エッジ検出回路の出力パルスでもっ
て、第3の分周器の出力パルスを垂直同期信号に同期さ
せると共に、カウンタのカウント値をリセットすること
を特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の垂直同期回路は、電圧制御
発振器と電圧制御発振器の出力を分周する第1の分周器
とさらに2分の1に分周する第2の分周器と位相比較器
とを備えた水平同期信号用PLL回路と、垂直同期信号
のエッジを検出するエッジ検出回路と、電圧制御発振器
の出力を分周する第3の分周器と、この垂直同期信号に
同期したパルスをカウントするカウンタと、このカウン
タのカウント値を所望のパルス幅に応じて設定し、所望
の垂直同期パルスを出力するパルス発生手段とカウンタ
のカウント値を疑似エッジパルスの発生タイミングに応
じて設定し、疑似エッジパルスの発生を防止する疑似パ
ルスマスク手段とを具備する垂直同期回路において、こ
の疑似パルスマスク手段にて選別されたエッジ検出回路
の出力パルスでもって、第3の分周器の出力パルスを垂
直同期信号に同期させると共に、カウンタのカウント値
をリセットすることを特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の垂直同期回路のパルス発生
手段は、カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に
応じて設定した第1のカウント値とを比較する第1のデ
ータ比較器と、カウンタのカウンタデータと所望のパル
ス幅に応じて設定した第2のカウント値とを比較する第
2のデータ比較器と、第1のデータ比較器の出力パルス
と第2のデータ比較器の出力パルスでもって、所望のパ
ルス幅を有する垂直同期パルスを形成するパルス発生器
とを具備することを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の垂直同期回路のパルス発生
手段は、カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に
応じて設定した第1のカウント値とを比較する第1のデ
ータ比較器と、この第1のデータ比較器の出力パルスと
エッジ検出回路の出力パルスでもって、所望のパルス幅
を有する垂直同期パルスを形成するパルス発生器とを具
備することを特徴とするものである。
【0014】請求項5記載の垂直同期回路の疑似パルス
マスク手段は、エッジ検出回路の出力パルスとマスクパ
ルス形成回路の出力パルスを入力パルスとするスイッチ
回路と、カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に
応じて設定した第3のカウント値とを比較する第3のデ
ータ比較器と、第3のデータ比較器の出力パルスとスイ
ッチ回路で選別されたエッジ検出回路の出力パルスでも
って、所望のパルス幅を有するマスクパルスを形成する
マスクパルス形成回路とを具備することを特徴とするも
のである。
【0015】請求項6記載の垂直同期回路のパルス発生
手段は、カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に
応じて設定した第1のカウント値とを比較する第1のデ
ータ比較器と、第1のデータ比較器の出力パルスと疑似
パルスマスク手段にて選別されたエッジ検出回路の出力
パルスでもって、所望のパルス幅を有する垂直同期パル
スを形成するパルス発生器とを具備することを特徴とす
るものである。
【0016】請求項7記載の垂直同期回路は、エッジ検
出回路の入力信号として、シンクセパレータ出力の垂直
同期信号を使用することを特徴とするものである。
【0017】このように、第3の分周器とカウンタを垂
直同期信号に同期した同一のリセットパルスでリセット
することにより、カウンタのカウントアップのタイミン
グが一定して、ばらつきがなくなる。また、垂直同期信
号の後に発生しやすい疑似エッジパルスをマスクするパ
ルスを形成して、不要パルスをマスクすることにより、
垂直同期信号に同期したトリガーパルスを安定に形成す
ることができ、このトリガーパルスとパルス発生器によ
り所望のパルス幅の垂直同期パルスが得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、コンピュータのマルチスキャン型ディスプレイに使
用する垂直同期回路を例に図面を参照して詳細に説明す
る。
【0019】第1の実施の形態例 図1は本発明の実施の一形態例の垂直同期回路の構成を
説明するブロック図である。図2はこの垂直同期回路の
各部における各信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートである。図3はクロックのリセット動作を説明する
タイミングチャートである。なお、従来の技術で記した
ものと同一の信号または同一機能を有する回路は、同一
の参照符号を付した。
【0020】本発明の垂直同期回路に用いる水平同期信
号用PLL回路20はVCO22と、分周器23と、1
/2器24と位相比較器21とを備えている。そして、
本実施の形態例の垂直同期回路は、このPLL回路20
と、垂直同期信号3を分離するシンクセパレータ27
と、シンクセパレータ出力4のエッジを検出するエッジ
検出回路28と、VCO22の出力を分周する分周器2
5と、その出力をクロックパルスとして使用するカウン
タ26と、パルス発生手段29aで構成される。そし
て、本実施の形態例のパルス発生手段29aはカウンタ
26のカウンタデータ6と所定のデータとを比較する2
つのデータ比較器31、32と、このデータ比較器3
1、32の出力をトリガーパルスとして使用するパルス
発生器34を具備している。
【0021】つぎに、本発明の垂直同期回路の動作およ
びその波形タイミングを説明する。VCO22で作られ
た約32MHzのクロック信号は分周器23により水平
走査周波数の2倍の周波数まで分周され、さらに1/2
器24により水平走査周波数と同じ周波数に落とされ、
水平同期信号1と共に位相比較器21に入力される。こ
こで、水平同期信号1との位相誤差分が出力され、VC
O22の発振周波数を制御する。このようにして作られ
たVCO22の発振出力は、分周器23と同一分周比を
有する分周器25に入力され、水平走査周波数の2倍の
周波数まで分周されるが、上述の回路動作により、この
信号は水平同期信号1に同期したものとなる。
【0022】一方、垂直同期信号3は、シンクセパレー
タ27でノイズ等を除去され、低域成分の垂直同期信号
がとりだされる。これにより、シンクセパレータ出力4
は、図2に示すように、シンクセパレータ27が低域通
過フィルタを形成するために、垂直同期信号3よりT1
だけ遅れたタイミングのパルスとなる。つぎに、エッジ
検出回路28は、このシンクセパレータ出力4の立ち上
がりをとらえて、エッジパルス5を形成し、分周器25
とカウンタ26のリセットパルスとして供給する。
【0023】分周器25は、図3に示すように、エッジ
パルス5の立ち下がりでリセットされ(図3のC)、リ
セット解除後のVCO22の最初の発振パルスの立ち上
がり位置(図3のD)で立ち上がるようになっている。
したがって、分周器25の出力、すなわち、カウンタ2
6のクロックパルス2は垂直同期信号3と同期する。そ
して、リセット後のクロックパルス2の最初の立ち上が
りの位置は、必ずエッジパルスの位置からT2だけ遅れ
た位置に来る。カウンタ26はこのクロックパルス2を
用いてカウントすることから、水平走査周波数、垂直走
査周波数、あるいは水平同期信号と垂直同期信号との位
相関係が変化しても、カウントアップし始める位置は、
図2に示すように、常に垂直同期信号からT1+T2だ
け遅れた位置に固定される。したがって、従来回路のよ
うに、カウント開始の位置がクロックパルス1個分ずれ
たりして、ジッタを生じることがなくなる。
【0024】カウントアップし始めたカウンタデータ6
はまず、データ比較器31で、予め蓄積されたパルス幅
データ7と比較され、たとえば、パルス幅データ7の設
定データが1であれば、カウント値1で比較パルス10
を出力する。同様に、カウンタデータ6とパルス幅デ−
タ8との比較により、データ比較器32は、たとえば、
カウント値3で比較パルス11を出力する。この比較パ
ルス10、11をRSフリップフロップで構成されるパ
ルス発生器34に入力し、所望のパルス幅を有する出力
パルスを形成する。これは、当然垂直同期信号3に同期
しており、ジッタのない垂直同期パルス14となる。
【0025】なお、T2はVCO22の発振パルス1個
分乃至2個分であり、VCO発振パルス1個分ジッタす
る虞がある。したがって、垂直同期パルス14にはVC
O22の発振パルス1個分のジッタが生じる虞がある
が、VCO発振周波数は水平走査周波数よりも十分速く
できるため、実用上の問題にはならない。
【0026】また、本実施の形態例ではエッジパルス5
でカウンタ26のカウント値を0にリセットしたが、カ
ウンタの初期設定値を特定の値に設定し、エッジパルス
5をカウンタ26のロード端子に入力し、特定の設定値
よりカウントを開始する方式も可能である。
【0027】第2の実施の形態例 本実施の形態例は第1の実施の形態例のパルス発生手段
29aのみが異なる回路構成である。すなわち、図4に
示すように、パルス発生手段29bは、第1の実施の形
態例におけるパルス幅データ8とデータ比較器32を廃
して、比較パルス11の代わりにエッジパルス5をパル
ス発生器34を構成するRSフリップフロップのR端子
に入力する。本回路の動作形態は第1の実施の形態例と
同じであり、図5に示すタイミングで各部にパルスを発
生する(図5では、パルス幅データ7の設定データを4
とした)。そして、エッジパルス5の立ち下がりに同期
し、且つ所定のパルス幅を有する垂直同期パルス14が
パルス発生器34の出力として得られる。
【0028】第3の実施の形態例 第1、第2の実施の形態例で述べた回路構成は、シンク
セパレータ27が正しく垂直同期信号のみを分離し、従
来の技術で述べたような不要な疑似パルスを含まない正
しいエッジパルス5が得られることが必須である。たと
えば、第1、第2の実施の形態例のように、ディスプレ
イへの同期信号入力がセパレートタイプで、シンクセパ
レータ27へ直接垂直同期信号が入力される場合は問題
ない。しかるに、それがコンポジット信号で供給される
と、従来の技術で述べたように、マルチスキャン型ディ
スプレイの場合、シンクセパレータ27のLPF(図1
3参照)の時定数と水平走査周波数等の関係で、偽のシ
ンクセパレータパルスが出力されることがある。この偽
のシンクセパレータパルスによる誤動作を防止するため
に、図6に示すマスク手段30を第1の実施の形態例の
垂直同期回路に付加したのが本実施の形態例である。し
たがって、基本となる垂直同期パルス14の形成方法は
第1の実施の形態例と同じであるから、偽のシンクセパ
レータパルスをマスクして正しいエッジパルス5のみを
形成する方法についてのみ述べる。
【0029】本実施の形態例の構成を図6に示す。マス
ク手段30は、3つ目のデータ比較器33と、RSフリ
ップフロップからなるパルス発生器35とD型フリップ
フロップのD−FF36で構成されるマスクパルス形成
回路40と、OR回路37とで構成される。カウンタデ
ータ6はマスクしたい期間に応じたパルス幅データ9と
データ比較器33で比較され、比較パルス12が出力さ
れる。これらのタイミングを図7に示す。この比較パル
ス12と、リセットパルスとなるエッジパルス5aをR
Sフリップフロップで構成されたパルス発生器35の
S、R端子に入力し、XQ端子にマスク期間に対応した
パルスを発生する。このパルスを水平走査周波数を制御
し発振しているVCO22の発振出力をクッロクパルス
とするD−FF36に入力して、クロックパルス1サイ
クル分、パルスを遅延させる。これにより、D−FF3
6のQ端子にエッジパルス5aの立ち下がりより僅かに
遅れたタイミングで始まるマスクパルス13を得る。こ
のマスクパルス13をエッジパルス5aの立ち下がりよ
り僅かに遅らせる理由は、つぎのOR回路37でエッジ
パルス5aとマスクパルス13によりOR論理をとる
際、マスクパルス13の立ち上がり時点がエッジパルス
の立ち下がり時点と重なり、不具合、たとえば不要なひ
げ状のパルスの発生を防ぐためである。
【0030】つぎに、上述のマスクパルス13と、図7
に示すような、疑似のエッジパルスを含むエッジパルス
5は、OR回路37でもって、OR操作されて、不要な
疑似エッジパルスが排除され、OR回路37の出力側に
正しいエッジパルス5aを得る。以下、このエッジパル
ス5aを分周器25およびカウンタ26のリセットパル
スとして用い、パルス発生器34の出力に所望の垂直同
期パルス14を得る動作は、第1の実施の形態例と同じ
である。
【0031】第4の実施の形態例 第3の実施の形態例のマスクパルス形成回路40では、
RSフリップフロップとD型フリップフロップを使用し
てマスクパルス13を形成したが、同様の動作は、JK
型フリップフロップを用いても可能である。図8はその
回路構成を示している。JK型フリップフロップで構成
するJK−FF39のクロックパルスは、第3の実施の
形態例と同様に、VCO22の発振出力パルスを用いて
この1サイクル分だけマスクパルス13をエッジパルス
5の立ち下がりより遅らせる。なお、JK−FF39の
J、K端子の前段にインバータ38がそれぞれ接続され
ているが、J、K端子への入力の位相を合わせるため
に、ここで比較パルス12およびエッジパルス5aの位
相を反転している。その他の動作は第3の実施の形態例
と同様なので、説明を省略する。
【0032】第5の実施の形態例 第2の実施の形態例において、垂直同期パルス14を形
成するパルス発生器34のR端子の入力信号として、エ
ッジ検出回路28の出力であるエッジパルス5を用いた
が、同じ機能を果たす第3、第4の実施の形態例で説明
したエッジパルス5aを代替に使用すれば、疑似エッジ
パルス等で誤動作する虞のない、より安定な垂直同期回
路を構成することができる。無論、このエッジパルス5
aは分周器25やカウンタ26のリセットパルスとして
も活用することは言うまでもない。
【0033】以上、本発明の実施の形態例を説明した
が、本発明は、この実施の形態例に何ら限定されるもの
ではない。たとえば、垂直同期信号の代わりに垂直のリ
トレースパルスを用い、水平同期信号の代わりにフライ
バックパルスを用いることも可能である。また、本発明
の実施の形態例のカウンタ26においては、クロックパ
ルス2を直接カウントする方式を採用したが、図9
(a)に示すように、カウンタ26のクロックパルスと
してVCO22の発振出力パルスを用い、このVCO2
2の発振出力パルスと分周器25の出力パルスで分周器
25の出力パルスに同期したパルスをカウントパルス発
生回路内で形成し、このパルスをカウンタのイネーブル
端子ENに入力し、これをカウントアップする方式でも
よい。この時の各パルスのタイミングを図9(b)に示
す。
【0034】なお、本発明の実施の形態例としては、コ
ンピュータディスプレイを前提に説明してきたが、最近
のハイビジョンやディジタルテレビ等のHDテレビ受像
機や精度の高い同期を必要とする産業用情報機器にも応
用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、水
平同期信号、垂直同期信号の周波数、位相関係如何に拘
わらず、カウンタのクロックパルスは垂直同期信号に同
期しており、カウンタは垂直同期信号の始まりから特定
の時間後安定してカウントアップを開始するので、位
相、幅等のジッタが大幅に軽減された垂直同期および垂
直ブランキングパルス等に使用可能な垂直同期パルスを
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例の垂直同期回路の
構成を説明するブロック図である。
【図2】第1の実施の形態例の垂直同期回路の各部にお
ける各信号を説明するタイミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態例のクロックのリセット動作
を説明するタイミングチャートである。
【図4】第2の実施の形態例の垂直同期回路の構成を説
明するブロック図である。
【図5】第2の実施の形態例の垂直同期回路の各部にお
ける各信号を説明するタイミングチャートである。
【図6】第3の実施の形態例の垂直同期回路の構成を説
明するブロック図である。
【図7】第3の実施の形態例の垂直同期回路の各部にお
ける各信号を説明するタイミングチャートである。
【図8】第4の実施の形態例の垂直同期回路の構成を説
明するブロック図である。
【図9】カウンタのカウント方式を説明するブロック図
である。
【図10】従来の垂直同期回路の構成を説明するブロッ
ク図である。
【図11】従来の垂直同期回路の各部における各信号を
説明するタイミングチャートである。
【図12】従来の垂直同期回路のジッタを説明するタイ
ミングチャートである。
【図13】シンクセパレータとエッジ検出回路の構成を
説明するブロック図である。
【図14】シンクセパレータとエッジ検出回路のタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1…水平同期信号、2…クロックパルス、3…垂直同期
信号、4…シンクセパレータ出力、5,5a…エッジパ
ルス、6…カウンタデータ、7,8,9…パルス幅デー
タ、10,11,12…比較パルス、13…マスクパル
ス、14…垂直同期パルス、20…PLL回路、21…
位相比較器、22…VCO、23,25…分周器、24
…1/2器、26…カウンタ、27…シンクセパレー
タ、28…エッジ検出回路、29a,29b…パルス発
生手段、30…マスク手段、31,32,33…データ
比較器、34,35…パルス発生器、36…D−FF、
37…OR回路、38…インバータ、39…JK−F
F、40…マスクパルス形成回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の
    出力を分周する第1の分周器と、該第1の分周器の出力
    を2分の1に分周する第2の分周器と、該第2の分周器
    の出力と水平同期信号を比較する位相比較器とを具備す
    る水平同期信号用PLL回路と、 垂直同期信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、 前記電圧制御発振器の出力を分周する第3の分周器と、 前記垂直同期信号に同期したパルスをカウントするカウ
    ンタと、 該カウンタのカウント値を所望のパルス幅に応じて設定
    し、所望の垂直同期パルスを出力するパルス発生手段と
    を具備する垂直同期回路において、 前記エッジ検出回路の出力パルスでもって、前記第3の
    分周器の出力パルスを垂直同期信号に同期させると共
    に、前記カウンタのカウント値をリセットすることを特
    徴とする垂直同期回路。
  2. 【請求項2】 電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の
    出力を分周する第1の分周器と、該第1の分周器の出力
    を2分の1に分周する第2の分周器と、該第2の分周器
    の出力と水平同期信号を比較する位相比較器とを具備す
    る水平同期信号用PLL回路と、 垂直同期信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、 前記電圧制御発振器の出力を分周する第3の分周器と、 前記垂直同期信号に同期したパルスをカウントするカウ
    ンタと、 該カウンタのカウント値を所望のパルス幅に応じて設定
    し、所望の垂直同期パルスを出力するパルス発生手段と
    前記カウンタのカウント値を疑似エッジパルスの発生タ
    イミングに応じて設定し、疑似エッジパルスの発生を防
    止する疑似パルスマスク手段とを具備する垂直同期回路
    において、 前記疑似パルスマスク手段にて選別された前記エッジ検
    出回路の出力パルスでもって、前記第3の分周器の出力
    パルスを垂直同期信号に同期させると共に、前記カウン
    タのカウント値をリセットすることを特徴とする垂直同
    期回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の垂直同期
    回路において、 前記パルス発生手段は、 前記カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に応じ
    て設定した第1のカウント値とを比較する第1のデータ
    比較器と、 前記カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に応じ
    て設定した第2のカウント値とを比較する第2のデータ
    比較器と、 前記第1のデータ比較器の出力パルスと前記第2のデー
    タ比較器の出力パルスでもって、所望のパルス幅を有す
    る垂直同期パルスを形成するパルス発生器とを具備する
    ことを特徴とする垂直同期回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の垂直同期回路において、 前記パルス発生手段は、 前記カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に応じ
    て設定した第1のカウント値とを比較する第1のデータ
    比較器と、 前記第1のデータ比較器の出力パルスと前記エッジ検出
    回路の出力パルスでもって、所望のパルス幅を有する垂
    直同期パルスを形成するパルス発生器とを具備すること
    を特徴とする垂直同期回路。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の垂直同期回路において、 前記疑似パルスマスク手段は、 前記エッジ検出回路の出力パルスとマスクパルス形成回
    路の出力パルスを入力パルスとするスイッチ回路と、 前記カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に応じ
    て設定した第3のカウント値とを比較する第3のデータ
    比較器と、 前記第3のデータ比較器の出力パルスと前記スイッチ回
    路で選別された前記エッジ検出回路の出力パルスでもっ
    て、所望のパルス幅を有するマスクパルスを形成する前
    記マスクパルス形成回路とを具備することを特徴とする
    垂直同期回路。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の垂直同期回路において、 前記パルス発生手段は、 前記カウンタのカウンタデータと所望のパルス幅に応じ
    て設定した第1のカウント値とを比較する第1のデータ
    比較器と、 前記第1のデータ比較器の出力パルスと前記疑似パルス
    マスク手段にて選別された前記エッジ検出回路の出力パ
    ルスでもって、所望のパルス幅を有する垂直同期パルス
    を形成するパルス発生器とを具備することを特徴とする
    垂直同期回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の垂直同期回路において、 前記エッジ検出回路はシンクセパレータ出力の垂直同期
    信号を入力信号とすることを特徴とする垂直同期回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203302A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sony Corp 信号遅延回路及びデータ処理装置
JP2009237283A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Sharp Corp 液晶表示駆動回路および液晶表示装置
CN110417382A (zh) * 2018-04-30 2019-11-05 艾尔默斯半导体股份公司 对串行接口发射信号进行时控信号整形以形成输出信号的设备

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