JP3439369B2 - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

Info

Publication number
JP3439369B2
JP3439369B2 JP11209199A JP11209199A JP3439369B2 JP 3439369 B2 JP3439369 B2 JP 3439369B2 JP 11209199 A JP11209199 A JP 11209199A JP 11209199 A JP11209199 A JP 11209199A JP 3439369 B2 JP3439369 B2 JP 3439369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pulse
output
synchronization
output signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11209199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000307891A (ja
Inventor
隆文 川住
Original Assignee
山形日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山形日本電気株式会社 filed Critical 山形日本電気株式会社
Priority to JP11209199A priority Critical patent/JP3439369B2/ja
Publication of JP2000307891A publication Critical patent/JP2000307891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3439369B2 publication Critical patent/JP3439369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronizing For Television (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,映像信号を取り扱
う映像表示装置の水平偏向処理に用いられるPLL回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,水平偏向処理においては,偏向の
基準タイミングとして同期信号を用いている。しかし,
この同期信号を用いたとしても,自動周波数制御により
周波数のみを一致させただけでは完全な同期画面は得ら
れず,位相も一致させる必要がある。このため,入力さ
れる同期信号に対応して新たな同期信号を得るPLL回
路が用いられ,これによって映像表示装置の動作を映像
信号に同期させ,完全な同期画面を実現している。
【0003】従来のPLL回路は,入力信号と基準信号
との位相を比較するための2つの入力端子を持った位相
比較器を備えている。この位相比較器では,水平同期信
号(HS)を位相比較器の一方の入力端子に入力し,他
方の入力端子に基準信号HREFを入力し,HSとHR
EFを比較して,位相誤差出力信号(PFD)を出力す
る。この位相比較器のPFDはロー・パス・フィルタ
(LPF)を介して電圧制御発振器(VCO)の制御入
力に与えられる。また,VCOの発振出力は分周回路で
分周され,水平同期入力信号HSの周期の基準信号HR
EFを得る。PLL回路がロック状態にある場合,入力
信号として連続した水平同期入力信号HSが入力された
とき,HSとHREFの位相差はないので,PFD出力
はハイ・インピーダンス状態に固定され,PLL回路は
安定動作を続けることになる。
【0004】しかし,外部から入力される同期信号は,
水平同期信号と垂直同期信号が分離された連続な信号と
は限らず,例えばテレビ放送における複合同期信号のよ
うな信号が入力される場合もある。テレビ放送の複合同
期信号は垂直同期部分に水平周期の1/2周期の切り込
みパルスや,垂直同期前後に等化パルスを含んでいるた
め,垂直同期部分で不連続な信号となっており,PLL
回路に入力した場合,位相誤差信号PFDが変化し,P
LL回路がアンロック状態となってしまう。
【0005】このようなPLL回路の誤動作を防止する
手法として,特開平7−177472に記載されている
ハーフキラー回路が用いられる。特開平7−17747
2では,ハーフキラー回路によって垂直同期信号付近の
水平周期の1/2周期で入ってくるパルスがマスクさ
れ,出力信号H−SYNCは,水平周期の連続した信号
となるため,このH−SYNC信号をPLL回路に入力
することにより,安定して動作するとされるPLL回路
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし,パソコン等の
信号のように垂直同期期間にパルスのない信号や,水平
周期の1/2周期信号以外のところにパルスが入ってい
る信号等,テレビ放送の複合同期信号とは特性の異なる
様々な入力信号がある。例えば,垂直同期期間にパルス
がない信号の場合,特開平7−177472に記載のハ
ーフキラー回路を用いると,H−SYNC出力信号にパ
ルスがなくなり,不連続な信号が生成され,PLL回路
がアンロック状態となってしまう。したがって,特開平
7−177472に記載されているハーフキラー回路で
は,パソコン等の信号に対してPLL回路を安定して動
作させることができるとは認めることができない。
【0007】以上の従来技術における問題に鑑み,本発
明は,テレビ信号のような等化パルスのある複合同期信
号や,パソコン等の信号にある垂直同期期間にパルスの
ない複合同期信号が入力された場合でも安定して動作す
るPLL回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明のPLL回路は,同期信号を入力し、その
信号を正極性化する極性処理部と、その極性処理部で正
極性化された同期信号から垂直同期信号分離し出力
同期分離部と、その垂直同期信号を遅延させる第1の
遅延回路と、垂直同期信号をリセットとし、極性処理部
にて正極性化された同期信号のパルスの数をカウントす
第1のカウンタと、極性処理部で正極性化された同期
信号のパルス周期を検出するパルス周期カウント部と、
パルス周期カウント部の出力信号と、垂直同期信号を遅
延する遅延回路の出力信号の立ち上がりエッジでパルス
周期カウント部の出力信号をラッチする第1のD−フリ
ップ・フロップからの出力信号とを比較することにより
垂直同期期間及びその前後の等化パルス期間での不連続
なパルスが入っている期間を検出し、マスク信号を発生
するマスクパルス発生部と、そのマスク信号に応じて同
期信号から基準信号HREFに切り替えるセレクタと、
そのセレクタからの入力信号を常に水平同期の連続した
パルス信号に変換するPLL部と、を有していることを
特徴とする。
【0009】したがって,本出願第1の発明のPLL回
路によれば,テレビ信号のような等化パルスのある複合
同期信号や,パソコン等の信号にある垂直同期期間にパ
ルスのない複合同期信号が入力された場合でも,垂直同
期期間や等化パルス期間のパルス周期が水平周期の1/
2で入ってくるパルスがなくなり,水平周期の安定した
パルスであるため,垂直同期付近でPLLのロックが外
れることがない,安定して動作するPLL回路を提供す
ることが可能になる。
【0010】本出願第2の発明のPLL回路は,本出願
第1の発明のPLL回路において,パルス周期カウント
部が、リセットには極性処理部で正極性化された同期信
号が入力され、その同期信号のパルスの前エッジを0と
して、一定のクロック信号により前記同期信号のパルス
周期をカウントする第2のカウンタと、その第2の
ウンタの出力信号を遅延する第2のD−フリップ・フロ
ップと、正極性化された同期信号の立ち上がりエッジで
第2のD−フリップ・フロップの出力信号をラッチし同
期信号のパルス周期を保持する第3のD−フリップ・フ
ロップと、を有していることを特徴とする。
【0011】したがって,本出願第2の発明のPLL回
路によれば,複合同期信号のパルス間の周期を検出する
ことが可能になる。
【0012】本出願第3の発明のPLL回路は,本出願
第1の発明のPLL回路において,マスクパルス発生部
が、パルス周期カウント部の出力信号と、垂直同期信号
を遅延する第1の遅延回路の出力信号の立ち上がりエッ
ジでパルス周期カウント部の出力信号をラッチする第1
D−フリップ・フロップからの出力信号と,を比較
し,同じ値であればLow信号、異なった値であればH
igh信号を出力する第1のコンパレータと、その第1
のコンパレータの出力信号の立ち上がりエッジで第1の
カウンタの出力をラッチする第4のD−フリップ・フロ
ップと、第1のコンパレータの出力信号のパルス立ち下
エッジを検出する立ち下りエッジ検出と、第4のD−
フリップ・フロップの出力信号から所定の定数を引く減
算器と、その減算器の出力信号と第1のカウンタの出力
信号とを比較し、同じ値であればHigh信号、異なっ
た値であればLow信号を出力する第2のコンパレータ
と、その第2のコンパレータの出力信号をセット入力,
立ち下がりエッジ検出の出力信号をリセット入力とする
SR−ラッチと、そのSR−ラッチの出力信号を遅延さ
せる第2の遅延回路と、から構成されることを特徴とす
る。
【0013】したがって,本出願第3の発明のPLL回
路によれば,等化パルス期間の減算器で定められた所定
の定数パルス前から等化パルス期間の1パルス後までH
igh信号となるパルスを生成し,垂直同期期間及びそ
の前後の等化パルス期間での不連続なパルスが入ってい
る期間を検出することが可能になる。ここに,所定の定
数とは,等化パルス期間以前のカウント数を得るために
カウント数を減算させるための数値である。
【0014】本出願第4の発明のPLL回路は,本出願
第1の発明のPLL回路において,前記PLL部が,同
期信号と基準信号HREFの位相を比較する位相比較器
と,所定の値以下の周波数である信号を通過させるロー
・パス・フィルタ(LPF)と,LPFからの電圧値の
増減に応じて発振周波数を変化させる電圧制御発振器
(VCO)と,VCOの出力信号である発振クロック周
波数を所定の値に分周する分周回路と,から構成されて
成ることを特徴とする。
【0015】したがって,本出願第4の発明のPLL回
路によれば,水平同期入力信号の周期の基準信号HRE
Fを生成することが可能になる。
【0016】本出願第5の発明のPLL回路は,本出願
第1の発明のPLL回路において,前記マスクパルス発
生部が,同期入力信号の所定数のパルス数以下の経過時
間で請求項3に記載の第1のコンパレータの出力信号が
Low信号となる時刻,又は第1のコンパレータの出力
信号がHigh信号となる時刻でHigh信号を出力
し,同期入力信号の前記所定数のパルス数以上の経過時
間で請求項3に記載の第1のコンパレータの出力信号が
Low信号となっている時刻では,Low信号を出力す
る同期パルス周期安定化検出部を有して成すことを特徴
とする。
【0017】したがって,本出願第5の発明のPLL回
路によれば,等化パルスとして水平周期の1/2周期の
パルス,又は垂直期間の切り込みパルスとして水平周期
のパルスが入っている複合同期信号に対し,垂直同期付
近のパルス周期の不安定な期間を検出することが可能に
なる。ここに所定数のパルス数とは,同期入力信号の周
期が安定となるまでの時間に対応する数値である。
【0018】本出願第6の発明のPLL回路は,本出願
第5の発明のPLL回路において,前記同期パルス周期
安定化検出部が,D−フリップ・フロップを複数個接続
して,クロックの入力として極性処理部の出力信号を選
択して,セットの入力として請求項5に記載の第1のコ
ンパレータの出力を選択することを特徴とする。
【0019】したがって,本出願第6の発明のPLL回
路によれば,同期入力がD−フリップ・フロップの数量
に等しいパルス以下でLowとなるような部分は無視さ
れ,Highレベルが出力されるため,垂直同期部分で
の周期安定検出の誤検出がなくなるPLL回路を実現で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 本発明における第1の実施の形態のPLL回路を図1〜
図4を参照して説明する。また本明細書では,同一又は
同等のものには同一符号を付して説明する。本実施の形
態に係るPLL回路は,極性処理部1,同期分離部2,
カウンタ3,遅延回路9,パルス周期カウント部4,D
−フリップ・フロップ10,マスクパルス発生部11,
立ち上がりエッジ検出19,セレクタ20,PLL部2
1から構成される。
【0021】本実施の形態に係るPLL回路のより詳細
な構成は,以下に述べるとおりである。すなわち,入力
された同期信号が極性処理部1に供給され,正極性化さ
れた同期信号が極性処理部1より出力される。ここで極
性処理部1を設けているのは,パソコン等の信号では正
負どちらの極性の信号も存在するためである。この極性
処理部1の出力が同期分離部2に入力され,この同期分
離部で垂直同期信号が分離され出力される。カウンタ3
は極性処理部1で正極性化された同期信号が入力され,
カウンタ3のリセットには,同期分離部2から出力され
る垂直同期信号が入力され,垂直同期信号の前エッジを
0として同期信号のパルスの数がカウントされる。パル
ス周期カウント部4では,同期信号のパルス周期を算出
する。カウンタ5にはクロック信号が入力され,カウン
タ5のリセットには極性処理部1で正極性化された同期
信号が入力され,同期信号のパルスの前エッジを0とし
て,同期信号の1パルス期間中,クロック信号によりカ
ウントアップされる。このカウンタ5の出力はD−フリ
ップ・フロップ6とD−フリップ・フロップ7で遅延さ
れ,D−フリップ・フロップ8で極性処理部1で正極性
化された同期信号の立ち上がりエッジでラッチされる。
したがって,D−フリップ・フロップ8の出力は,同期
信号の1パルス期間をクロックでカウントした値とな
る。
【0022】D−フリップ・フロップ10は,D−フリ
ップ・フロップ8の出力を遅延回路9の出力の立ち上が
りタイミングでラッチしている。遅延回路9の出力は,
同期分離部2で分離された垂直同期信号を遅延させた信
号であり,同期信号の安定した部分,つまりパルス周期
が水平周期の部分をクロックでカウントした値がラッチ
される。マスクパルス発生部11は,垂直同期付近のパ
ルス周期の不安定な部分を検出する。コンパレータ12
とこのコンパレータ12の出力の立ち下がりエッジを検
出しパルスを作る立ち下がりエッジ検出13と,コンパ
レータ12の出力の立ち上がりエッジでカウンタ3でカ
ウントされた同期信号のパルスの数をラッチするD−フ
リップ・フロップ14と,D−フリップ・フロップ14
の出力から所定の定数を引く減算器15と,減算器15
の出力とカウンタ3の出力を比較し,出力信号が一致し
た時間においてパルスを発生するコンパレータ16と,
コンパレータ16の出力をセット入力,立ち下がりエッ
ジ検出13の出力をリセット入力とするSR−ラッチ1
7と,SR−ラッチ17の出力を遅延させる遅延回路1
8を備えている。
【0023】セレクタ20は,極性処理部1で正極性化
された同期信号から立ち上がりエッジ検出19で作られ
た,同期信号の立ち上がりエッジパルス(H−SYN
C)とPLL部21の分周回路25の出力信号HREF
を入力し選択する。このセレクタ20の制御信号には,
遅延回路18の出力が入力されている。遅延回路18の
出力は,垂直同期付近のパルス周期の不安定な部分を検
出するマスクパルス信号であるため,このマスクパルス
がHigh信号の期間,つまり垂直同期付近のパルス周
期の不安定な期間は,セレクタ20の出力は分周回路2
5の出力信号HREFが選択され,マスクパルスがLo
w信号の期間,つまり垂直同期付近以外のパルス周期の
安定している期間はH−SYNCが選択される。セレク
タ回路20の出力はPLL回路21の位相比較器22に
入力される。PLL部21は,位相比較器22と,位相
比較器の出力である位相誤差信号PFDと,LPF23
と,LPF23の出力によって制御されるVCO回路2
4と,VCO回路24の出力である発振クロックを分周
する分周回路25を備えている。
【0024】以下,本実施の形態のPLL回路の動作を
説明する。図1のブロック図の動作ついて図2のタイミ
ング図を参照して説明する。図2のタイミング図は,入
力信号としてテレビ信号のような複合同期信号が入力さ
れた場合のものである。複合同期信号は,極性処理部1
に入力され,正極性化されて出力される。この正極性化
された複合同期信号は同期分離部2に入力され,垂直同
期信号が分離されて出力される。また,正極性化された
複合同期信号は,カウンタ回路3に入力される。このカ
ウンタ回路3のリセットは,前記同期分離部から出力さ
れた垂直同期信号が入力されており,1垂直期間の同期
信号のパルスの数をN(Nは自然数を示す)とすると,
0からN−1までカウントアップしていく。つまり,こ
のカウンタの出力は,垂直周期の同期信号のパルスの数
である。
【0025】カウンタ5は,クロック信号が入力してお
り,リセットには正極性化された複合同期信号が入力さ
れている。このため,複合同期信号のパルスの立ち上が
りエッジを0として,クロックにより,カウントアップ
していく。つまり,このカウンタ5は,複合同期信号入
力のパルス周期をカウントしていることになる。このカ
ウント値はD−フリップ・フロップ6でクロックの立ち
下がりエッジでラッチされ,D−フリップ・フロップ7
でクロックの立ち上がりエッジでラッチされる。このD
−フリップ・フロップ7の出力はD−フリップ・フロッ
プ8に入力される。D−フリップ・フロップ8は正極性
化された複合同期信号の立ち上がりエッジでラッチする
ため,D−フリップ・フロップ8の出力は,複合同期信
号のパルス間の周期となる。図3に,この部分のタイミ
ングチャートを示す。通常時は複合同期信号のパルス周
期は水平周期であるため,D−フリップ・フロップ8の
出力は水平周期のカウント値となる。D−フリップ・フ
ロップ8の出力は,D−フリップ・フロップ10に入力
される。D−フリップ・フロップ10のクロック入力に
は,同期分離部2の出力を遅延回路9で遅延させた信号
が入力されている。同期分離した垂直同期信号を遅延し
た信号でラッチするのは,垂直同期付近の等化パルス期
間等を避け,安定したパルス周期,つまり水平周期の部
分のカウント値を保持するためである。
【0026】D−フリップ・フロップ10の出力とD−
フリップ・フロップ8の出力は,コンパレータ12に入
力される。コンパレータ12では,この2つの入力を比
較し,同じ値であればLow信号,異なる値であればH
igh信号を出力する。上述したようにD−フリップ・
フロップ10の出力は,垂直同期付近を避けた安定した
水平周期部分のパルス周期がラッチされているため,コ
ンパレータ12の出力は,等化パルス期間と垂直同期期
間でHigh信号となる。D−フリップ・フロップ14
はカウンタ3の出力が入力され,コンパレータ12の出
力の立ち上がりでラッチされる。前記したようにカウン
タ3の出力は,垂直周期の同期信号のパルスのカウント
値であり,コンパレータ12の出力は,等化パルス期間
と垂直期間となるため,D−フリップ・フロップ14の
出力は等化パルス期間の最初のパルスのカウント値とな
る。D−フリップ・フロップ14の出力は減算器15に
入力され,例えば定数2が引かれる。ここで,定数2を
減算しているのは,等化パルス期間以前のカウント数を
得るためであり,この目的に合致しさえすれば,定数は
2以外の自然数でもよい。減算器15の出力とカウンタ
3の出力はコンパレータ16に入力される。コンパレー
タ16では,この2つの入力が比較され,同じ値であれ
ばHigh信号,異なった値であればLow信号を出力
する。したがって,コンパレータ16の出力は,等化パ
ルス期間の前でHigh信号となるパルスとなる。
【0027】コンパレータ16の出力は,SR−ラッチ
17のセットに入力され,またリセット入力にはコンパ
レータ12の出力の立ち下がりエッジを検出したパルス
が入力される。したがって,SR−ラッチ17の出力は
等化パルス期間の2パルス前から等化パルス期間の1パ
ルス後までHigh信号となるパルスとなる。このSR
−ラッチ17の出力は,遅延回路18で遅延され,セレ
クタ20の制御信号となる。このセレクタ20には,正
極性化された同期信号の立ち上がりエッジを検出したパ
ルスH−SYNCと分周回路25の出力である基準信号
HREFが入力されており,遅延回路18の出力である
制御信号がLowである期間はH−SYNC信号が,H
ighである期間はHREF信号が選択される。つま
り,等化パルス期間の2パルス前から等化パルス期間の
1パルス後まではHREF信号が選択されることにな
り,セレクタ20の出力には水平周期の安定したパルス
が出力されることになる。セレクタ20の出力は,PL
L部21の位相比較器22に入力されるが,上述したよ
うに,垂直同期期間や,等化パルス期間のパルス周期が
水平周期の1/2で入ってくるパルスがなくなり,水平
周期の安定したパルスであるため,垂直同期付近でPL
Lのロックが外れるようなことがなく,安定して動作す
ることが可能となる。
【0028】また,図4は,同期信号として垂直同期期
間にパルスのない信号を入力した場合のタイミング図で
ある。本実施の形態では,上述した図2の複合同期信号
が入力された場合と同様にこのような垂直同期期間にパ
ルスのない信号が入力されてもPLL回路が安定して動
作する。
【0029】以上の本発明の第1の実施の形態のPLL
回路によれば,同期信号を入力し,その信号を正極性化
する極性処理部と,同期信号から垂直同期信号が分離さ
れ出力される同期分離部と,信号を遅延させる遅延回路
と,同期信号のパルスの数をカウントするカウンタと,
同期信号のパルス周期を検出するパルス周期カウント部
と,垂直同期期間及びその前後の等化パルス期間での不
連続なパルスが入っている期間を検出するマスク信号を
発生するマスクパルス発生部と,マスク信号に応じて同
期信号から基準信号HREFに切り替えるセレクタと,
セレクタからの入力信号を常に水平周期の連続したパル
ス信号に変換するPLL部と,を有して成ることによ
り,テレビ信号のような等化パルスのある複合同期信号
や,パソコン等の信号にある垂直同期期間にパルスのな
い複合同期信号が入力された場合でも垂直同期期間や,
等化パルス期間のパルス周期が水平周期の1/2で入っ
てくるパルスがなくなり,水平周期の安定したパルスで
あるため,垂直同期付近でPLLのロックが外れること
がなく,安定して動作するPLL回路を提供することが
可能になる。
【0030】第2の実施の形態 本発明における第2の実施の形態のPLL回路を図5〜
図8を参照して説明する。本発明における第2の実施の
形態のPLL回路は,マスクパルス発生部11に同期パ
ルス周期安定化検出部48を新たに設けた以外は,本発
明における第1の実施の形態のPLL回路と同様であ
る。すなわち,図6に示すようにマスクパルス発生部1
1のコンパレータ12と立下りエッジ検出13の間に同
期パルス周期安定化検出部48を設置し,入力としてコ
ンパレータ12の出力と極性処理部1の出力をとり,出
力を立下りエッジ検出13に入力させる。
【0031】図5は,等化パルスとして水平周期の1/
2周期(以下,1/2Hと記す)のパルス,又は垂直期
間の切り込みパルスとして水平周期(以下,1Hと記
す)のパルスが入っている複合同期信号を図1の回路に
入力した場合のタイミング図である。この場合,垂直同
期パルス期間は1Hのパルスが入っているため,安定し
たパルスが入っていることを検出しているコンパレータ
12の出力が,垂直期間Lowに戻ってしまうため,入
力信号の非安定部分を検出して作っているパルスを作る
ことができず,位相比較器への入力信号を切り替えるこ
とができない。図6は,このような等化パルスとして1
/2Hのパルス,又は垂直期間の切り込みパルスとして
1Hのパルスが入っている複合同期信号に対し,安定し
て動作するPLL回路を提供する本発明における第2の
実施の形態のPLL回路のブロック図であり,図8は本
発明における第2の実施の形態のPLL回路のタイミン
グ図である。
【0032】本実施の形態は上述のように図1の垂直同
期付近のパルス周期の不安定な部分を検出するマスクパ
ルス発生部11の立下りエッジ検出13の前に,同期パ
ルス周期安定化検出部48が入っている。この同期パル
ス周期安定化検出部48の回路図を図7に示す。同期パ
ルス周期安定化検出部48は,5個のD−フリップ・フ
ロップを直列に接続し,それぞれのD−フリップ・フロ
ップは,クロックとして極性処理部1の出力信号を入力
し,セット入力としてコンパレータ12の出力信号を入
力する。また,直列に接続された5個のD−フリップ・
フロップの中の隣のD−フリップ・フロップに最初に出
力するD−フリップ・フロップはデータ入力端子をアー
スしてある。このデータ入力端子をアースしてあるD−
フリップ・フロップの出力は,このD−フリップ・フロ
ップの隣のD−フリップ・フロップの入力となる。この
接続を繰り返して,5個目のD−フリップ・フロップの
出力信号は,立下りエッジ検出13に出力される。
【0033】同期パルス周期安定化検出部48には,コ
ンパレータ12の出力と極性処理部1の出力が入力され
る。コンパレータ12の出力は安定したパルスが入力さ
れるかどうかを検出しており,同期入力信号の非安定部
分ではHigh信号,同期入力信号の安定部分ではLo
w信号が出力される。このコンパレータ12の出力は同
期パルス周期安定化検出部48を構成する複数のD−フ
リップ・フロップのセットに入力される。したがって,
これらのD−フリップ・フロップの出力信号は,コンパ
レータ12の出力のHigh信号の期間,つまり同期パ
ルスの周期が非安定部分でHighとなる。また,これ
らのD−フリップ・フロップは極性処理部1の出力をク
ロックとして動作しているシフトレジスタとなっている
ため,セットに入力される信号がLowとなった時点,
つまり同期パルスの周期が安定部分となった時点からL
owレベルが伝達していき,5クロック後,つまり極性
処理部1の出力の5パルス後にLow信号が出力され
る。したがって,コンパレータ12の出力が同期入力5
パルス以下でLowとなるような部分は無視され,Hi
ghレベルが出力されるため,垂直同期部分での周期安
定検出の誤検出がなくなる。なお,この同期入力信号の
周期が安定となるまでの時間として5パルスとしている
数値5は,同期パルス周期安定化検出部48を構成する
D−フリップ・フロップの数によって定まる。
【0034】ここで同期入力の周期の安定となるまでの
時間を5パルス分と見ているが,このパルス数値は垂直
同期部分での周期安定検出の誤検出が発生しない範囲で
任意の値に変更することは可能である。
【0035】以上の本発明の第2の実施の形態のPLL
回路によれば,マスクパルス発生部が,同期入力信号の
所定数のパルス数以下の経過時間で請求項3に記載の第
1のコンパレータの出力信号がLow信号となる時刻,
又は第1のコンパレータの出力信号がHigh信号とな
る時刻でHigh信号を出力し,同期入力信号の前記所
定数のパルス数以上の経過時間で請求項3に記載の第1
のコンパレータの出力信号がLow信号となっている時
刻では,Low信号を出力する同期パルス周期安定化検
出部を有して成すことにより,等化パルスとして1/2
Hのパルス,又は垂直期間の切り込みパルスとして1H
のパルスが入っている複合同期信号に対しても,垂直同
期付近のパルス周期の不安定な期間を検出することが可
能になり,PLLのロックが外れるようなことがなく,
安定して動作するPLL回路を提供することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の実施の形態のPLL回
路のブロック図である。
【図2】 本発明における第1の実施の形態のPLL回
路のタイミング図である。
【図3】 本発明における第1の実施の形態のPLL回
路のパルス周期カウント部のタイミング図である。
【図4】 本発明における第1の実施の形態のPLL回
路の同期信号として,垂直同期期間にパルスのない信号
を入力した場合のタイミング図である。
【図5】 本発明における第1の実施の形態のPLL回
路の等化パルスとして水平周期の1/2周期のパルス,
又は垂直期間の切り込みパルスとして水平周期のパルス
が入っている場合のタイミング図である。
【図6】 本発明における第2の実施の形態のPLL回
路のブロック図である。
【図7】 本発明における第2の実施の形態のPLL回
路の同期パルス周期安定化検出部のブロック図である。
【図8】 本発明における第2の実施の形態のPLL回
路のタイミング図である。
【符号の説明】
1 極性処理部 2 同期分離部 3 カウンタ 4 パルス周期カウント部 9 遅延回路 10 D−フリップ・フロップ 11 マスクパルス発生部 19 立ち上がりエッジ回路 20 セレクタ 21 PLL部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期信号を入力し、その信号を正極性化す
    る極性処理部と、該極性処理部で正極性化された 同期信号から垂直同期信
    分離し出力する同期分離部と、該垂直同期 信号を遅延させる第1の遅延回路と、前記垂直同期信号をリセットとし、前記極性処理部にて
    正極性化された 同期信号のパルスの数をカウントする
    1のカウンタと、前記極性処理部で正極性化された 同期信号のパルス周期
    を検出するパルス周期カウント部と、前記パルス周期カウント部の出力信号と、前記垂直同期
    信号を遅延する前記遅延回路の出力信号の立ち上がりエ
    ッジで前記パルス周期カウント部の出力信号をラッチす
    る第1のD−フリップ・フロップからの出力信号とを比
    較することにより 垂直同期期間及びその前後の等化パル
    ス期間での不連続なパルスが入っている期間を検出し、
    マスク信号を発生するマスクパルス発生部と、 該マスク信号に応じて同期信号から基準信号HREFに
    切り替えるセレクタと、セレクタからの入力信号を常
    に水平同期の連続したパルス信号に変換するPLL部
    と、を有していることを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】前記パルス周期カウント部が、リセット には前記極性処理部で正極性化された同期信号
    が入力され、同期信号のパルスの前エッジを0とし
    て、一定のクロック信号により前記同期信号のパルスの
    周期をカウントする第2のカウンタと、 該第2のカウンタの出力信号を遅延する第2のD−フリ
    ップ・フロップと、前記 正極性化された同期信号の立ち上がりエッジで前記
    第2のD−フリップ・フロップの出力信号をラッチし前
    記同期信号のパルス周期を保持する第3のD−フリップ
    ・フロップと、を有していることを特徴とする請求項1
    に記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】前記マスクパルス発生部が、 パルス周期カウント部の出力信号と、前記垂直同期信号
    を遅延する第1の遅延回路の出力信号の立ち上がりエッ
    ジでパルス周期カウント部の出力信号をラッチする前記
    第1のD−フリップ・フロップからの出力信号と,を比
    較し,同じ値であればLow信号、異なった値であれば
    High信号を出力する第1のコンパレータと、 第1のコンパレータの出力信号の立ち上がりエッジで
    前記第1のカウンタの出力をラッチする第4のD−フリ
    ップ・フロップと、前記 第1のコンパレータの出力信号のパルス立ち下り
    ッジを検出する立ち下りエッジ検出と、前記第4の D−フリップ・フロップの出力信号から所定
    の定数を引く減算器と、 該減算器の出力信号と前記第1のカウンタの出力信号と
    を比較し、同じ値であればHigh信号、異なった値で
    あればLow信号を出力する第2のコンパレータと、 第2のコンパレータの出力信号をセット入力,立ち下
    がりエッジ検出の出力信号をリセット入力とするSR−
    ラッチと、 該SR−ラッチの出力信号を遅延させる第2の遅延回路
    と、 から構成されることを特徴とする請求項1に記載のPL
    L回路。
  4. 【請求項4】 前記PLL部が、前記 同期信号と基準信号HREFの位相を比較する位相
    比較器と、 所定の値以下の周波数である信号を通過させるロー・パ
    ス・フィルタ(LPF)と、 LPFからの電圧値の増減に応じて発振周波数を変化さ
    せる電圧制御発振器(VCO)と、 VCOの出力信号である発振クロック周波数を所定の
    値に分周する分周回路と、 から構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の
    PLL回路。
  5. 【請求項5】前記マスクパルス発生部が,同期入力信号
    の所定数のパルス数以下の経過時間で請求項3に記載の
    第1のコンパレータの出力信号がLow信号となる時
    刻、又は第1のコンパレータの出力信号がHigh信号
    となる時刻でHigh信号を出力し、同期入力信号の前
    記所定数のパルス数以上の経過時間で請求項3に記載の
    第1のコンパレータの出力信号がLow信号となってい
    る時刻では、Low信号を出力する同期パルス周期安定
    化検出部を有して成すことを特徴とする請求項3に記載
    のPLL回路。
  6. 【請求項6】前記同期パルス周期安定化検出部が、D−
    フリップ・フロップを複数個接続して,クロックの入力
    として極性処理部の出力信号を選択して、セットの入力
    として請求項5に記載の第1のコンパレータの出力を選
    択することを特徴とする請求項5に記載のPLL回路。
JP11209199A 1999-04-20 1999-04-20 Pll回路 Expired - Fee Related JP3439369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209199A JP3439369B2 (ja) 1999-04-20 1999-04-20 Pll回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209199A JP3439369B2 (ja) 1999-04-20 1999-04-20 Pll回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000307891A JP2000307891A (ja) 2000-11-02
JP3439369B2 true JP3439369B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=14577891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11209199A Expired - Fee Related JP3439369B2 (ja) 1999-04-20 1999-04-20 Pll回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3439369B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000307891A (ja) 2000-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5025310A (en) Clock pulse generator capable of being switched to process both standard and non-standard television signals
JP3278546B2 (ja) 同期信号発生回路
EP1474872A2 (en) Phase-locked-loop with reduced clock jitter
US6137332A (en) Clock signal generator and data signal generator
JP3555372B2 (ja) 同期処理回路
US6222590B1 (en) Phase-locked loop circuit
JP3439369B2 (ja) Pll回路
JP2006339940A (ja) Pll制御回路およびその制御方法
JP2000228660A (ja) クロック再生/識別装置
JP3180865B2 (ja) 適応型pll回路
JPH10285427A (ja) 垂直同期回路
JPH08125884A (ja) Pll回路
JPH05268078A (ja) 周波数監視機能を有するpllキャリブレーション回路
JP2714193B2 (ja) デジタルテレビジョン受像機
JPH0628382B2 (ja) 垂直同期信号作成回路
JPH09130237A (ja) Pll回路及び転送データ信号処理装置
JPH03119881A (ja) クロック発生回路
JP4055428B2 (ja) 映像信号処理用クロック生成回路
JPH1169263A (ja) 垂直ブランキング生成回路
JP2696910B2 (ja) 水平同期回路
KR100219516B1 (ko) 수평 동기 신호용 위상 동기 루프
JPH08172355A (ja) Pll回路
JPH0630295A (ja) 映像信号の同期回路
JPH05300470A (ja) クロック信号生成回路
JPH0715325A (ja) 同期外れ検出回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees