JPH10274295A - 油圧緩衝機構付ラチェット式テンショナ - Google Patents

油圧緩衝機構付ラチェット式テンショナ

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JPH10274295A
JPH10274295A JP9081112A JP8111297A JPH10274295A JP H10274295 A JPH10274295 A JP H10274295A JP 9081112 A JP9081112 A JP 9081112A JP 8111297 A JP8111297 A JP 8111297A JP H10274295 A JPH10274295 A JP H10274295A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で製造コストを安くでき、油路の
確保が容易でしかも耐久性の大きい油圧緩衝機構付ラチ
ェット式テンショナを提供する。 【解決手段】 逆行防止機構で前進変位のみを許容され
たプランジャスリーブ9の軸方向に貫通形成されている
プランジャ挿通孔9Aにプランジャ8が摺動自在に嵌挿
され、プランジャ8を前方に付勢するプランジャバネ1
0がプランジャ8のプランジャスリーブ9前端からの突
出部分の周囲に設けられ、プランジャバネ10よりもバ
ネ定数が小さい、プランジャスリーブ8を前方に付勢す
るスリーブバネ14がプランジャハウジング7とプラン
ジャスリーブ9との間に設けられ、プランジャ8が嵌挿
されるプランジャ収容穴7Bの底部とプランジャ後端面
7Cとの隙間で油圧供給部へチェック弁15を介して連
通する高圧室Hが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属するの技術分野】本発明は、伝動チェーンに
テンションを付加するためのテンショナに関し、特に油
圧による緩衝機構が組み込まれているテンショナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンのクランクシャフトの回転をカ
ムシャフトに伝達する場合等に用いられるチェーン伝動
装置では、一般にテンショナによってチェーンに適正な
張力を付加して運転中のチェーンに発生する振動を抑制
するようにしている。
【0003】従来のテンショナには、運転開始時等にチ
ェーンに衝撃的に作用する過大な張力を緩衝するための
油圧チェック弁機構と、チェーンの経時的な伸びに対応
するためのラチェット機構を組み込んだ油圧緩衝機構付
ラチェット式テンショナがある。
【0004】図6は、油圧緩衝機構付ラチェット式テン
ショナの一例を示すものであって、テンショナ21は、
駆動スプロケット22と従動スプロケット23との間に
掛け渡されているチェーン24の弛み側の外周に沿っ
て、ピボット軸25で下端側を支持されて揺動自在に設
けられたテンショナレバー26の上端側近傍に配置され
て使用されるもので、テンショナレバー26の上端側を
押圧するプランジャ27を有し、テンショナレバー26
を介してチェーン24に張力を付加している。
【0005】前記プランジャ27は、プランジャハウジ
ング28に出没自在に保持され、ラチェット機構Lによ
り後退を規制されている外プランジャ29と、その内部
に摺動自在に嵌挿されている内プランジャ30から構成
されている。
【0006】前記外プランジャ29は、プランジャハウ
ジング28に対してプランジャバネ31によって突出方
向に付勢され、内プランジャ30は前記プランジャバネ
31よりバネ定数の大きい内プランジャバネ32で突出
方向に付勢されており、また、内プランジャ30内には
チェック弁33を介して高圧室Hと連通するオイルリザ
ーバ室30Aが形成されている。
【0007】前記チェック弁33は、高圧室H側からオ
イルリザーバ室30A側への油の流れを阻止しており、
内プランジャ30の突出端にテンショナレバー26側か
ら衝撃荷重が作用した場合には、高圧室H内に満たされ
ている油が内プランジャ収容穴29Aの内周面と内プラ
ンジャ30外周面との隙間から高圧室H外部にリークし
て前記衝撃荷重を緩衝するようになっている。
【0008】また、図7はラチェット機構と油圧チェッ
ク弁機構とを有するテンショナのもう一つの例を示すも
のであって、このテンショナ21’は、図6のものと同
様に、駆動スプロケット22’と従動スプロケット2
3’との間に掛け渡されているチェーン24’の弛み側
の外周に沿って、テンショナレバー26’が配置されて
いるが、このテンショナレバー26’は、上端側がピボ
ット軸25’で支持されており、テンショナ21’は、
テンショナレバー26’の下端側を押圧する斜め下向き
のプランジャ27’を有している。
【0009】前記プランジャ27’は、図6のテンショ
ナ21のプランジャ27と同様に、外プランジャ29’
と内プランジャ30’から構成され、プランジャハウジ
ング28’に出没自在に保持されている。
【0010】前記外プランジャ29’はプランジャバネ
31’によって突出方向に付勢され、また、ラチェット
機構Lによってその後退方向の移動を阻止されている。
また、前記内プランジャ30’は、外プランジャ29’
の内プランジャ収容穴29’Aの底面と対向する端面に
開口する有底の筒状穴30’Bを有していて、前記筒状
穴30’B内には、奥から順にプランジャバネ31’よ
りもバネ定数大きい内プランジャバネ32’、チェック
弁プラグ33’、中空スリーブ34’が互いに当接した
状態で摺動自在に嵌挿されている。
【0011】このテンショナ21’では、前記筒状穴3
0’Bの底面とチェック弁プラグ33’との間で高圧室
H’が形成されているとともに、前記中空スリーブ3
4’内の空間によってオイルリザーバ室が形成され、前
記チェック弁プラグ33’に設けられているチェック弁
が高圧室H’側からオイルリザーバ室側への油の流れを
規制し、内プランジャ30’の突出端にテンショナレバ
ー26’から衝撃荷重が作用した場合に、高圧室H’内
に満たされている油が筒状穴内周面とチェック弁プラグ
33’外周面との隙間を通過してオイルリザーバ室側へ
リークして前記衝撃荷重を緩衝するように構成されてい
る。
【0012】前述した図6及び図7に示すテンショナの
おいては、長期間の運転でチェーンに伸びが生じてくる
と、プランジャバネの付勢力によって外プランジャが内
プランジャとともに前進し、前記伸びによるチェーンの
弛みが防止される。この際、外プランジャの前進によ
り、内プランジャの後退可能なストロークは常に一定量
に制限されるので、内プランジャの後退変位によってチ
ェーンを過度に緩ませることはない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した図6及び図7
に示す構造のテンショナは、外プランジャの内部に内プ
ランジャ収容穴の底部が形成され、また、内プランジャ
バネが外プランジャや内プランジャの内部に配置されて
いるため、構造が複雑で製造コストが高くなる問題があ
り、また、高圧室が外プランジャや内プランジャの内部
に形成されているため、高圧室へ油を導入するための油
路の確保が困難であった。
【0014】さらに、内プランジャにチェーン側から衝
撃荷重が作用したときに、前記衝撃荷重が高圧室内の油
を介して外プランジャに伝達されるため、外プランジャ
の後退を阻止しているラチェット機構に大きな負荷が加
わり、ラチェット機構を構成しているラチェット爪やラ
チェット歯が破損したり、早期に摩耗するおそれがあっ
た。
【0015】そこで、本発明は、前述したような技術に
おける問題を解決し、構造が簡単で製造コストを安くで
き、油路の確保が容易でしかも耐久性の大きい油圧緩衝
機構付ラチェット式テンショナを提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の油圧緩衝機構付ラチェット式テンショナは第1に、プ
ランジャ挿通孔が軸方向に貫通して形成されている中空
筒状のプランジャスリーブと、両端が前記プランジャス
リーブから軸方向前後に突出した状態で前記プランジャ
挿通孔に摺動自在に嵌挿されるプランジャと、前方が開
口され前記プランジャスリーブが摺動自在に嵌挿される
プランジャスリーブ収容穴と、前記プランジャスリーブ
収容穴の後方に連続して形成され前記プランジャスリー
ブ収容穴内に嵌挿されたプランジャスリーブの後端から
突出するプランジャの後方部分が摺動自在に嵌挿される
有底のプランジャ収容穴とを有し、前記プランジャ収容
穴底面とプランジャ後端面との隙間で高圧室が形成され
るプランジャハウジングと、前記高圧室を油供給部へ連
通する油路に設けられ、前記油供給部から高圧室への一
方向の油の流れのみを許容するチェック弁と、前記プラ
ンジャハウジングとプランジャスリーブとの間に設けら
れ、プランジャハウジングに対するプランジャスリーブ
の前方への変位のみを許容する逆行防止機構と、前記プ
ランジャのプランジャスリーブ前端から突出した部分の
周囲に設けられ、プランジャをプランジャスリーブから
前方に突出させる方向に付勢するプランジャバネと、前
記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間に
設けられ、前記プランジャバネよりも小さなバネ定数を
有してプランジャスリーブを前方へ付勢するスリーブバ
ネとを備え、プランジャ前端に衝撃荷重が作用したとき
に、高圧室内に満たされている油がプランジャ収容穴内
周面とプランジャ外周面との隙間からリークして前記衝
撃荷重を緩衝するように構成されている。
【0017】また、本発明の緩衝装置付テンショナは第
2に、プランジャ挿通孔が軸方向に貫通して形成されて
いる中空筒状のプランジャスリーブと、両端が前記プラ
ンジャスリーブから軸方向前後に突出した状態で前記プ
ランジャ挿通孔に摺動自在に挿通されるプランジャと、
前方が開口され前記プランジャスリーブが摺動自在に嵌
挿されるプランジャスリーブ収容穴と、前記プランジャ
スリーブ収容穴の後方に連続して形成され前記プランジ
ャスリーブ収容穴内に嵌挿されたプランジャスリーブの
後端から突出するプランジャの後方部分が摺動自在に嵌
挿される有底のプランジャ収容穴とを有し、前記プラン
ジャ収容穴底面とプランジャ後端面との隙間で高圧室が
形成されるプランジャハウジングと、前記高圧室を油供
給部へ連通する油路に設けられ、前記油供給部から高圧
室への一方向の油の流れのみを許容するチェック弁と、
前記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間
に設けられ、プランジャハウジングに対するプランジャ
スリーブの前方への変位のみを許容する逆行防止機構
と、前記プランジャハウジングとプランジャスリーブと
の間に設けられ、プランジャハウジングに対してプラン
ジャを前方へ突出させる方向に付勢するプランジャバネ
と、前記プランジャに設けられ、プランジャスリーブ前
方へプランジャが所定量突出した位置でプランジャスリ
ーブ後端面に当接してプランジャスリーブをプランジャ
と一体に前進させる係合部とを備え、プランジャ前端に
衝撃荷重が作用したときに、高圧室内に満たされている
油がプランジャ収容穴内周面とプランジャ外周面との隙
間からリークして前記衝撃荷重を緩衝するように構成さ
れている。
【0018】
【作用】本発明の第1のものにおいては、スリーブバネ
の付勢力がプランジャスリーブとプランジャバネを介し
てプランジャに伝達され、プランジャ前端がテンショナ
レバーの背面を押してチェーンに張力を付加している。
この際、プランジャバネの反発力は、スリーブバネの反
発力と釣り合っている。
【0019】そして、チェーンが長期の使用で伸びてき
た場合には、プランジャ前端に加わるチェーン側からの
反力が弱まるので、プランジャバネの反発力でプランジ
ャスリーブに対してプランジャが前進する。
【0020】プランジャが少しでも前進すると、プラン
ジャバネの反発力とスリーブバネの反発力とのバランス
が崩れ、スリーブバネはその反発力がプランジャバネの
反発力と釣り合う位置までプランジャハウジングに対し
てプランジャスリーブを前進変位させる。プランジャス
リーブが新たな位置まで前進した後は、逆行防止機構に
よってその後退が阻止される。
【0021】また、チェーンの始動時等において、チェ
ーン側からプランジャ前端に衝撃力が作用すると、前記
衝撃力はプランジャからプランジャバネを介してプラン
ジャスリーブに伝達されるが、プランジャスリーブの後
退変位は逆行防止機構によって阻止されているため、プ
ランジャのみ後退を始める。
【0022】一方、高圧室内に満たされている油は、チ
ェック弁によって油供給部への逆流が阻止されているた
め、プランジャが後退しようとすると高圧室内の油の圧
力は急激に上昇する。その結果、高圧室内の油はプラン
ジャ収容穴内周面とプランジャ外周面との隙間からリー
クし、その際の油の流動抵抗によって前記衝撃力は緩衝
される。
【0023】また、チェーンが掛け渡されているスプロ
ケット間の軸間距離が熱膨張等の理由によって増大して
チェーンの張力が高まった場合にも、高圧室内の油が同
様にリークしてプランジャがプランジャバネの付勢力に
抗して後退変位し、チェーンに過大な張力が加わること
が防止される。
【0024】また、本発明の緩衝装置付テンショナの第
2のものにおいては、プランジャ前端はプランジャバネ
の反発力でテンショナレバーの背面を押してチェーンに
張力を付加している。
【0025】そして、チェーンが長期の使用で伸びてき
た場合には、プランジャ前端に加わるチェーン側からの
反力が弱まるので、プランジャバネの反発力でプランジ
ャスリーブに対してプランジャが前進するが、プランジ
ャがプランジャスリーブから所定量突出すると係合部が
プランジャスリーブ後端面に当接し、プランジャスリー
ブはプランジャとともに前進移動する。プランジャスリ
ーブが新たな位置まで前進した後は、逆行防止機構によ
ってその後退が阻止される。
【0026】また、プランジャ前端にチェーン側から衝
撃力が作用した場合や、チェーンの張力が高まった場合
には、前記本発明の第1のものと同様に、プランジャ収
容穴内周面とプランジャ外周面との隙間から高圧室内の
油がリークしてプランジャが後退し、衝撃力の緩衝や過
大な張力の緩和がなされる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の油圧緩衝機構付ラチェット式テン
ショナの第1実施例を示す断面図であって、本発明のテ
ンショナ1は、駆動スプロケット2と従動スプロケット
3との間に掛け渡されているチェーン4の弛み側外周に
配置されているテンショナレバー5と組み合わせて用い
られる。
【0028】前記テンショナレバー5は、下端側をピボ
ット軸6で回動自在に支持されていて、テンショナ1の
付勢によってチェーン4の側面に摺動接触して張力を付
加し、チェーン4の走行中の振れを防止している。
【0029】テンショナ1のプランジャハウジング7に
はテンショナレバー5の背面に当接してこれを押圧付勢
するプランジャ8が出没自在に設けられている。前記プ
ランジャ8は、中空円筒状のプランジャスリーブ9を軸
方向に貫通して形成されているプランジャ挿通孔9Aに
摺動自在に嵌挿されており、プランジャスリーブ9の前
端から突出した部分の周囲には、プランジャバネ10が
装着されている。
【0030】前記プランジャバネ10には圧縮コイルバ
ネが用いられていて、プランジャ8の前端部に形成され
ている鍔部8Aとプランジャスリーブ9の前端面との間
に保持され、プランジャ8をプランジャスリーブ9から
前方へ突出させる方向に付勢している。
【0031】一方、プランジャハウジング7には、前方
が開口されたプランジャスリーブ収容穴7Aが形成され
ており、前記プランジャスリーブ9はここに摺動自在に
嵌挿されている。
【0032】前記プランジャスリーブ収容穴7Aの後方
に連続して、プランジャ8のプランジャスリーブ9後端
から突出する後方部分が摺動自在に嵌挿される有底のプ
ランジャ収容穴7Bが形成されており、その底面7Cと
プランジャ8の後端面との隙間で高圧室Hが形成されて
いる。
【0033】プランジャスリーブ9の外周面の一部には
その軸方向に多数のラチェット歯tが形成されており、
前記ラチェット歯tには、プランジャハウジング7に軸
11で回動自在に支持されたラチェット爪12がラチェ
ットバネ13の付勢力で噛合っている。
【0034】前記ラチェット歯t、軸11、ラチェット
爪12、及び、ラチェットバネ13によって構成される
逆行防止機構によって、プランジャスリーブ9はプラン
ジャハウジング7に対する前方への変位のみが許容され
ている。
【0035】また、プランジャハウジング7に形成され
ているプランジャスリーブ収容穴7Aとプランジャ収容
穴7Bとの間で環状段部7Dが形成されており、前記環
状段部7Dとプランジャスリーブ9の後端面との間に、
プランジャスリーブ9を前方へ付勢するスリーブバネ1
4が設けられている。
【0036】前記スリーブバネ14は、プランジャバネ
10よりもバネ定数が小さいものが用いられている。ま
た、プランジャバネの自然長はスリーブバネの自然長と
比較して短く、同一荷重に対する変位量はプランジャバ
ネ10の方がスリーブバネ14より少ない。
【0037】前述した構成のテンショナ1は、運転中に
チェーン4に作用する張力が増加して、プランジャ8前
端にテンショナレバー6を介して加わるチェーン4の反
力が増大すると、プランジャスリーブ9は、前記逆行防
止機構によって後退を阻止されているため、プランジャ
8のみがプランジャバネ10の付勢力に抗して後退し、
チェーン4に作用する張力が過大になるのを防止する。
【0038】また、長期の使用によってチェーン4に伸
びが生じ、張力が減少した場合には、プランジャ8前端
に加わるチェーン4側からの反力が弱まるので、プラン
ジャバネ10の反発力でプランジャ8がプランジャスリ
ーブ9に対して前進する。
【0039】ところが、プランジャ8が少しでも前進す
ると、プランジャバネ10が伸びてその反発力がスリー
ブバネ14の反発力より小さくなるため、両方のバネの
反発力が釣り合う位置までプランジャスリーブ9がプラ
ンジャハウジング7に対して前進変位し、プランジャス
リーブ9が新たな位置まで前進した後は逆行防止機構に
よってその後退が阻止される。
【0040】したがって、プランジャ8のプランジャバ
ネの付勢力に抗して後退可能なストロークは、プランジ
ャ8のプランジャハウジング7前方への突出量に関係な
く、プランジャバネ10の圧縮可能な範囲に制限される
ので、チェーン4に一時的に大きな張力が作用した場合
に、プランジャ8が大きく後退してチェーン4に過度な
弛みを生じさせることがない。
【0041】一方、プランジャ8の後半部は、その内部
に油供給部としてのオイルリザーバ室8Bが形成され、
前記オイルリザーバ室8Bは、プランジャ8の後端部に
組み込まれているチェック弁15を介して高圧室H内部
へ連通している。前記チェック弁15は、オイルリザー
バ室8B側から高圧室H側への一方向の油の流れのみを
許容するように構成されている。
【0042】また、前記オイルリザーバ室8Bは油孔8
Cによってプランジャ8の外周面に連通し、ここからさ
らにプランジャハウジング7のプランジャスリーブ収容
穴7A後部に開口している油路7Eへ連通していて、プ
ランジャハウジング7の外部から前記油路7Eを通じて
オイルリザーバ室8Bへ給油できるようになっている。
【0043】オイルリザーバ室8B内へ外部から供給さ
れた油は、チェック弁15を通過して高圧室H内を満た
すが、本実施例のテンショナ1はオイルリザーバ室8B
が高圧室Hより高い位置となる姿勢で使用されるため、
オイルリザーバ室8Bの油中に混入した気泡はプランジ
ャ8の前方へ移動し、高圧室H内には侵入しにくくなっ
ている。
【0044】また、高圧室H内に満たされた油はチェッ
ク弁15によってオイルリザーバ室8B側への逆流が阻
止されているため、チェーン4の始動時等にチェーン4
に衝撃的に張力加わり、その反力がテンショナレバー5
を介してプランジャ8前端に衝撃力として作用すると、
高圧室H内の油の圧力が急激に上昇する。
【0045】その結果、高圧室H内の油はプランジャハ
ウジング7のプランジャ収容穴7B内周面とプランジャ
8外周面との隙間から高圧室Hの外部へリークし、前記
隙間からリークする際の油の流動抵抗によって前記衝撃
力のエネルギーは消耗されて緩衝効果が得られる。
【0046】次に図2は、本発明の油圧緩衝機構付ラチ
ェット式テンショナの第2実施例を示す断面図であっ
て、本実施例はテンショナレバー5’が上端側をピボッ
ト軸6’で回動自在に支持されている場合に使用される
ものである。なお、図2中で図1中に用いている番号と
同一の番号を記している箇所は、第1実施例のテンショ
ナ1と同一構造であり、これらの部分についての重複し
た説明は省略する。
【0047】図2に示すテンショナ1’においては、プ
ランジャハウジング7’のプランジャ収容穴7’Bの底
面7’Cとプランジャ8’の後端面との隙間で形成され
ている高圧室H’が、プランジャハウジング7’の後方
上部に組み込まれているチェック弁15’を介して前記
プランジャハウジング7’の上面に開口されている油供
給部としてのオイルリザーバ部16に連通しており、前
記チェック弁15’によって、オイルリザーバ部16側
から高圧室H’側への油の流れのみが許容されている。
【0048】テンショナ1’の動作は、高圧室H’への
油がプランジャハウジング7’に形成されている油オイ
ルリザーバ部16から供給される点を除いて、前述した
図1に示す第1実施例のものと同様である。なお、前述
した各実施例においては、プランジャバネ10に圧縮コ
イルバネを用いているが、プランジャバネ10には短い
バネ長で大きなバネ定数を持つバネが適しているため、
数枚の皿バネを重ねて使用してもよい。
【0049】次に図3は、本発明の油圧緩衝機構付ラチ
ェット式テンショナの第3実施例を示す断面図であっ
て、この実施例のテンショナ1Aは、前述した図1に示
すテンショナ1がプランジャバネ10とスリーブバネ1
4を用いているのに対して、本実施例では、一つのプラ
ンジャバネ10Aがプランジャ18の前端部に形成され
ている鍔部18Aとプランジャハウジング7の前端面と
の間に保持され、プランジャ18をプランジャハウジン
グ7の前方へ突出させる方向に付勢しているもので、図
3中で図1と同一の番号を記した箇所は、第1実施例の
ものと同一構造になっている。
【0050】プランジャ18は、プランジャ18の前端
側に形成されている大径部18Dと軸方向中間部の外周
面に形成されている外周溝18Eに装着されている係合
部としてのストップリング17によって、プランジャス
リーブ9に対する摺動可能なストロークを制限されてい
る。
【0051】そのため、プランジャ18が前方へ突出し
てプランジャスリーブ9の後端面にストップリング17
が当接するまでは、プランジャスリーブ9はテンショナ
ハウジング7に対して静止しており、プランジャ18が
さらに前進してストップリング17がプランジャスリー
ブ9の後端面に当接すると、プランジャスリーブ9はス
トップリング17に押されてプランジャ18とともに前
進する。
【0052】プランジャスリーブ9が新たな位置へ前進
した後は、逆行防止機構によってその後退が阻止され
る。なお、前記逆行防止機構やその他の部分について
は、前述した第1実施例のテンショナ1と同一構造であ
るため説明を省略する。
【0053】次に図4は、本発明の油圧緩衝機構付ラチ
ェット式テンショナの第4実施例を示す断面図であっ
て、本実施例のテンショナ1’Aのプランジャ18’
は、その前端に鍔部18’Aが形成され、後部に後端面
に開口している高圧室の一部を兼ねた中空部18’Bが
形成されている。
【0054】図2に示す前述の第2実施例のテンショナ
1’では、プランジャバネ10とスリーブバネ14を用
いているのに対して、本実施例のものでは、一つのプラ
ンジャバネ10’が前記中空部18’B内に収められて
おり、前記プランジャバネ10’の後端がプランジャ収
容穴7’Bの底面7’Cに当接してプランジャ18’を
前方に突出するように付勢している。
【0055】また、プランジャ18’の軸方向中間部外
周面には、前述した第3実施例のものと同様にストップ
リング17が装着されている。前記ストップリング17
と前端の鍔部18’Aによって、プランジャ18’のプ
ランジャスリーブ9に対する摺動可能なストロークが制
限されており、プランジャ18’が所定長前進するとプ
ランジャスリーブ9がストッパリング17に押されて一
緒に前進するようになっている。なお、プランジャハウ
ジング7’やその他の部分については、前述した第2実
施例のテンショナ1’と同一構造であるため、説明を省
略する。
【0056】次に図5は、本発明の油圧緩衝機構付ラチ
ェット式テンショナの第5実施例を示す断面図であっ
て、本実施例のテンショナ1Bにおいては、プランジャ
スリーブ9のプランジャハウジング7”に対する後退変
位を阻止している逆行防止機構が、プランジャハウジン
グ7”の前端面に形成された前方が拡がったテーパ面1
9Aと、前記テーパ面19Aとプランジャスリーブ9の
外周面との間に周方向に複数配置されたボール19B
と、前記テーパ面19Aの開口部付近に形成されている
内周溝19Cに外周縁が係合して固定されているバネ受
けリング19Dとボール19B間に配置されている反発
力の小さなボール押しバネ19Eによって構成されてい
る。
【0057】前記逆行防止機構においては、プランジャ
18”がプランジャバネ10BAの付勢力によって前進
してストップリング17がプランジャスリーブ9の後端
面に突き当たり、プランジャスリーブ9が前方へ押され
ると、ボール19Bはボール押しバネ19Eの付勢力に
抗してテーパ面19A前方の拡がっている方へ変位して
プランジャスリーブ18”の前進を妨げないため、プラ
ンジャ18”はプランジャスリーブ9を伴って前進する
ことができる。
【0058】一方、プランジャ18”前端に後退方向の
力が作用すると、ボール押しバネ19Eによってテーパ
面19Aとプランジャスリーブ外周面の両方に押し当て
られているボール19Bは、相互間の摩擦によってこれ
らの面の間に噛み込まれ、プランジャスリーブ9の後退
が阻止される。
【0059】本実施例のテンショナ1Bは、逆行防止機
構以外の部分については、前述した図3に示す第3実施
例のテンショナ1Aと同様な構造であり、これらの部分
についての説明は省略する。
【0060】本実施例の逆行防止機構は、前述した各実
施例に使用しているラチェット機構によるものと比較し
て無段階に機能する利点を有する。ただし、プランジャ
スリーブ9が振動や衝撃を受けると前進し易いため、こ
の実施例では図5に示すように、バネ受けリング19D
と鍔部18”Aとの間に設けられたプランジャバネ10
Bの内側に、プランジャスリーブ9を後方へ付勢する抑
えバネ19Fを同心状に組み込んでプランジャスリーブ
9の振動等による移動を抑制している。
【0061】また、前述した図3〜図5に示す実施例に
おいては、プランジャスリーブ前方へプランジャが所定
量突出した位置でプランジャスリーブ後端面に当接して
プランジャスリーブをプランジャと一体に前進させるた
めに、ストップリングを係合部として用いているが、こ
れに限定するものではなく、例えばプランジャスリーブ
の後端面に当接するピンをプランジャの外周面に突設し
て係合部としてもよく、また、前記ストップリングと同
様な役割を果たす鍔部や段差部をプランジャ外周面に形
成して係合部としてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の油圧緩
衝機構付ラチェット式テンショナによれは、中空円筒状
のプランジャスリーブにプランジャを軸方向前後に突出
した状態で嵌挿し、プランジャスリーブとプランジャハ
ウジングとの間に逆行防止機構を設けているため、構造
が簡単で部品加工が容易になりテンショナの製造コスト
を安くすることができる。
【0063】また、油が満たされる高圧室を、プランジ
ャハウジングに形成されているプランジャ収容穴底面と
プランジャ後端面との隙間で形成しているため、プラン
ジャ前端に過大な衝撃荷重が加わっても前記衝撃荷重が
プランジャスリーブに直接伝達されることがなく、逆行
防止機構の破損や早期の摩耗が防止されてテンショナの
耐久性を向上させることができる。
【0064】さらに、高圧室がプランジャスリーブやプ
ランジャの内部に配置されていないため、高圧室への油
路の確保が容易であり、油路の配置における設計の自由
度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油圧緩衝機構付ラチェット式テンシ
ョナの第1実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の油圧緩衝機構付ラチェット式テンシ
ョナの第2実施例を示す断面図である。
【図3】 本発明の油圧緩衝機構付ラチェット式テンシ
ョナの第3実施例を示す断面図である。
【図4】 本発明の油圧緩衝機構付ラチェット式テンシ
ョナの第4実施例を示す断面図である。
【図5】 本発明の油圧緩衝機構付ラチェット式テンシ
ョナの第5実施例を示す断面図である。
【図6】 従来の油圧緩衝機構付ラチェット式テンショ
ナの一例を示す断面図である。
【図7】 従来の油圧緩衝機構付ラチェット式テンショ
ナの別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1’1A,1’A テンショナ 2 駆動スプロケット 3 従動スプロケット 4 チェーン 5,5’ テンショナレバー 6,6’ ピボット軸 7,7’7” プランジャハウジング 7A プランジャスリーブ収容穴 7B,7’B プランジャ収容穴 7C,7’C 底面 7D 環状段部 7E 油路 8,8’18,18’,18” プランジャ 8A,18A,18’A,18”A 鍔部 8B オイルリザーバ室 8C 油孔 9 プランジャスリーブ 9A プランジャ挿通孔 10,10A,10’10B プランジャバネ 11 軸 12 ラチェット爪 13 ラチェットバネ 14 スリーブバネ 15,15’ チェック弁 16 オイルリザーバ部 17 ストップリング 18B 中空部 18D 大径部 18E 外周溝 19A テーパ面 19B ボール 19C 内周溝 19D バネ受けリング 19E ボール押しバネ 19F 抑えバネ H,H’ 高圧室
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、本発明の緩衝装置付テンショナは第
2に、プランジャ挿通孔が軸方向に貫通して形成されて
いる中空筒状のプランジャスリーブと、両端が前記プラ
ンジャスリーブから軸方向前後に突出した状態で前記プ
ランジャ挿通孔に摺動自在に挿通されるプランジャと、
前方が開口され前記プランジャスリーブが摺動自在に嵌
挿されるプランジャスリーブ収容穴と、前記プランジャ
スリーブ収容穴の後方に連続して形成され前記プランジ
ャスリーブ収容穴内に嵌挿されたプランジャスリーブの
後端から突出するプランジャの後方部分が摺動自在に嵌
挿される有底のプランジャ収容穴とを有し、前記プラン
ジャ収容穴底面とプランジャ後端面との隙間で高圧室が
形成されるプランジャハウジングと、前記高圧室を油供
給部へ連通する油路に設けられ、前記油供給部から高圧
室への一方向の油の流れのみを許容するチェック弁と、
前記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間
に設けられ、プランジャハウジングに対するプランジャ
スリーブの前方への変位のみを許容する逆行防止機構
と、前記プランジャハウジングとプランジャとの間に設
けられ、プランジャハウジングに対してプランジャを前
方へ突出させる方向に付勢するプランジャバネと、前記
プランジャに設けられ、プランジャスリーブ前方へプラ
ンジャが所定量突出した位置でプランジャスリーブ後端
面に当接してプランジャスリーブをプランジャと一体に
前進させる係合部とを備え、プランジャ前端に衝撃荷重
が作用したときに、高圧室内に満たされている油がプラ
ンジャ収容穴内周面とプランジャ外周面との隙間からリ
ークして前記衝撃荷重を緩衝するように構成されてい
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャ挿通孔が軸方向に貫通して形
    成されている中空筒状のプランジャスリーブと、 両端が前記プランジャスリーブから軸方向前後に突出し
    た状態で前記プランジャ挿通孔に摺動自在に嵌挿される
    プランジャと、 前方が開口され前記プランジャスリーブが摺動自在に嵌
    挿されるプランジャスリーブ収容穴と、前記プランジャ
    スリーブ収容穴の後方に連続して形成され前記プランジ
    ャスリーブ収容穴内に嵌挿されたプランジャスリーブの
    後端から突出するプランジャの後方部分が摺動自在に嵌
    挿される有底のプランジャ収容穴とを有し、前記プラン
    ジャ収容穴底面とプランジャ後端面との隙間で高圧室が
    形成されるプランジャハウジングと、 前記高圧室を油供給部へ連通する油路に設けられ、前記
    油供給部から高圧室への一方向の油の流れのみを許容す
    るチェック弁と、 前記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間
    に設けられ、プランジャハウジングに対するプランジャ
    スリーブの前方への変位のみを許容する逆行防止機構
    と、 前記プランジャのプランジャスリーブ前端から突出した
    部分の周囲に設けられ、プランジャをプランジャスリー
    ブから前方に突出させる方向に付勢するプランジャバネ
    と、 前記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間
    に設けられ、前記プランジャバネよりも小さなバネ定数
    を有してプランジャスリーブを前方へ付勢するスリーブ
    バネとを備え、 プランジャ前端に衝撃荷重が作用したときに、高圧室内
    に満たされている油がプランジャ収容穴内周面とプラン
    ジャ外周面との隙間からリークして前記衝撃荷重を緩衝
    するように構成されていることを特徴とする油圧緩衝機
    構付ラチェット式テンショナ。
  2. 【請求項2】 プランジャ挿通孔が軸方向に貫通して形
    成されている中空筒状のプランジャスリーブと、 両端が前記プランジャスリーブから軸方向前後に突出し
    た状態で前記プランジャ挿通孔に摺動自在に挿通される
    プランジャと、 前方が開口され前記プランジャスリーブが摺動自在に嵌
    挿されるプランジャスリーブ収容穴と、前記プランジャ
    スリーブ収容穴の後方に連続して形成され前記プランジ
    ャスリーブ収容穴内に嵌挿されたプランジャスリーブの
    後端から突出するプランジャの後方部分が摺動自在に嵌
    挿される有底のプランジャ収容穴とを有し、前記プラン
    ジャ収容穴底面とプランジャ後端面との隙間で高圧室が
    形成されるプランジャハウジングと、 前記高圧室を油供給部へ連通する油路に設けられ、前記
    油供給部から高圧室への一方向の油の流れのみを許容す
    るチェック弁と、 前記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間
    に設けられ、プランジャハウジングに対するプランジャ
    スリーブの前方への変位のみを許容する逆行防止機構
    と、 前記プランジャハウジングとプランジャスリーブとの間
    に設けられ、プランジャハウジングに対してプランジャ
    を前方へ突出させる方向に付勢するプランジャバネと、 前記プランジャに設けられ、プランジャスリーブ前方へ
    プランジャが所定量突出した位置でプランジャスリーブ
    後端面に当接してプランジャスリーブをプランジャと一
    体に前進させる係合部とを備え、 プランジャ前端に衝撃荷重が作用したときに、高圧室内
    に満たされている油がプランジャ収容穴内周面とプラン
    ジャ外周面との隙間からリークして前記衝撃荷重を緩衝
    するように構成されていることを特徴とする油圧緩衝機
    構付ラチェット式テンショナ。
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