JP2005344887A - リング式油圧テンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動時にプランジャから受ける衝撃的な負荷を簡素なバックストップ機構で受け止めてエンジン始動時のバタツキ音などの異音を防止することができ、部品加工や組み立て加工時における加工精度及び加工負担を軽減することができるリング式油圧テンショナを提供すること。
【解決手段】ハウジング本体110のプランジャ収容穴111から摺動自在に突出する円柱状プランジャ120とこの円柱状プランジャ120を付勢するプランジャ付勢用ばね130と圧油の逆流を阻止する逆止弁ユニット140とを備えたリング式油圧テンショナ100において、円柱状プランジャ120の外周を切り欠いた環状溝122に、該環状溝122の溝幅方向と溝底方向に所定のクリアランスX2、X1を確保した状態でプランジャ収容穴111の内周壁に向けて拡径付勢するC型リング150が嵌合されていること。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用エンジンの内部で掛け回されるタイミングチェーン等に適正な張力を付与するために用いられる油圧テンショナに関するものである。
従来、車両用エンジンのクランクシャフトとカムシャフトとの間で回転を伝達するタイミングチェーンなどの伝動媒体には、これらの走行時に生じる振動を抑止し、且つ、適正な張力を維持するために、油圧テンショナが広く用いられている(特許文献1参照)。
すなわち、図7に示すように、従来の油圧テンショナ500は、ハウジング本体510に形成されたプランジャ収容穴511内に円柱状プランジャ520が摺動自在に嵌挿され、このプランジャ収容穴511と円柱状プランジャ520との間に円柱状プランジャ520を突出方向に付勢するプランジャ付勢用ばね530が収容されている。
そして、プランジャ収容穴511と円柱状プランジャ520との間に高圧油室Rが形成され、この高圧油室R内には後述するような逆止弁ユニット540を介してエンジン側から図示していない油供給源により供給される圧油によって満たされるようになっている。
さらに、従来の油圧テンショナ500は、エンジン始動時の圧油が高圧油室R内に満たされていない状況においてタイミングチェーン側から受ける衝撃的な負荷で円柱状プランジャ520が極端に後退変位して発生するようなバタツキ騒音と称する異音を解消するために、ハウジング本体510に支持された軸支ピン570に揺動自在に軸支するラチェット爪体580と、このラチェット爪体580を円柱状プランジャ520側に揺動させるように付勢するラチェット爪体用ばね590を備え、ラチェット爪体580のラチェット爪581を円柱状プランジャ520の外周に刻設したラチェット歯521に係合させることによって、円柱状プランジャ520の急激な後退変位を阻止するバックストップ機能が作動するようになっている。
特許第3226037号公報(第1頁−第2頁、図6)
しかしながら、前述したような特許第3226037号公報に開示されている従来の油圧テンショナ500は、図7に示すように、バックストップ機能が作動すると、円柱状プランジャ520のラチェット歯521に係合して揺動するラチェット爪581がラチェット歯521に噛み込んだ位置で円柱状プランジャ520をハウジング本体510に押し付ける方向の分力を作用させ、この分力によって偏荷重F1、F2が惹起するため、このハウジング本体510がアルミ材である場合には、局部的な偏摩耗が発生し易いという問題があった。
また、従来の油圧テンショナ500では、走行するタイミングチェーンに対する張力調整の応答性能がラチェット歯521とラチェット爪581との噛み合い動作に大きく依存しており、この噛み合い動作を円滑に達成するために、軸支ピン570のピン外径、軸支位置に高度な加工精度及び取り付け精度が要求されるとともに、この軸支ピン570に揺動自在に軸支されるラチェット爪体580のピン孔径についても高度な加工精度及び過度の加工負担が要求されるという製作上の面倒で厄介な問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題、すなわち、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解消するものであって、エンジン始動時にプランジャから受ける衝撃的な負荷を簡素なバックストップ機構で受け止めてエンジン始動時のバタツキ音などの異音を防止することができ、部品加工や組み立て加工時における加工精度及び加工負担を軽減することができるリング式油圧テンショナを提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、ハウジング本体のプランジャ収容穴から走行チェーンに向けて摺動自在に突出する有底の円柱状プランジャと、前記プランジャ収容穴と円柱状プランジャとの間に構成される高圧油室内で円柱状プランジャを突出させる方向に付勢するプランジャ付勢用ばねと、前記高圧油室内に流入した圧油の逆流を阻止する逆止弁ユニットとを備えたリング式油圧テンショナにおいて、前記円柱状プランジャの外周を切り欠いた環状溝に、該環状溝の溝幅方向と溝底方向に所定のクリアランスを確保した状態でプランジャ収容穴の内周壁に向けて拡径付勢するC型リングが嵌合されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明のリング式油圧テンショナは、ハウジング本体のプランジャ収容穴から走行チェーンに向けて摺動自在に突出する有底の円柱状プランジャと、前記プランジャ収容穴と円柱状プランジャとの間に構成される高圧油室内で円柱状プランジャを突出させる方向に付勢するプランジャ付勢用ばねと、前記高圧油室内に流入した圧油の逆流を阻止する逆止弁ユニットとを備えていることにより、車両用エンジンのタイミングチェーンなどに適正な張力を付与することができるばかりでなく、以下のような構成を備えていることによって、特有の効果を奏することができる。
すなわち、本発明のリング式油圧テンショナは、円柱状プランジャの外周を切り欠いた環状溝に、この環状溝の溝幅方向と溝底方向に所定のクリアランスを確保した状態でプランジャ収容穴の内周壁に向けて拡径付勢するC型リングが嵌合されていることにより、高圧油室内に圧油が満たされていないエンジン始動時にタイミングチェーン側から衝撃的な負荷を受けた場合には、プランジャ収容穴の内周壁に向けて拡径付勢されているC型リングが、プランジャ収容穴の内周壁との間で摺動抵抗を発生させてプランジャの急激な後退変位を阻止するバックストップ機能を発揮して、バタツキ騒音と称する異音の発生を防止することができ、また、エンジン始動後の通常駆動時にタイミングチェーン側から負荷を受けた場合には、C型リングが環状溝の溝底との間で所定のクリアランスを確保してプランジャと非接触状態で嵌合されているため、環状溝の溝幅方向に確保された所定のクリアランスの範囲内でプランジャが進退自在に摺動して適正な張力をタイミングチェーン側に押圧付勢することができる。
本発明のリング式油圧テンショナは、円柱状プランジャの外周を切り欠いた環状溝にC型リングを嵌合させた簡素なバックストップ構造であるため、従来のような軸支ピンやラチェット爪体やラチェット歯を有するプランジャなどを組み込んだ油圧テンショナに比較すると、部品加工や組み立て加工時における加工精度及び加工負担を大幅に軽減することができる。
本発明のリング式油圧テンショナは、円柱状プランジャの外周を切り欠いた環状溝に、該環状溝の溝幅方向と溝底方向に所定のクリアランスを確保した状態でプランジャ収容穴の内周壁に向けて拡径付勢するC型リングが嵌合されていることによって、エンジン始動時にプランジャから受ける衝撃的な負荷を簡素なバックストップ機構で受け止めてエンジン始動時のバタツキ音などの異音を防止して、部品加工や組み立て加工時における加工精度及び加工負担を軽減するものであれば、その具体的なテンショナ形態は如何なるものであっても良く、エンジンブロック壁に対して外部から装着する外装式のもの、エンジンブロック壁内に予め組み込む内装式のものなど、いずれのテンショナ形態であっても何ら差し支えない。
本発明の実施例であるリング式油圧テンショナを図1乃至図6を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例であるリング式油圧テンショナを用いた使用態様図であり、図2は、図1に示すリング式油圧テンショナの断面図であり、図3は、図2に示すリング式油圧テンショナの組み立て分解図であり、図4は、C型リングのバックストップ機能を説明する図であり、図5は、本発明の第2実施例であるリング式油圧テンショナの断面図であり、図6は、図5に示すリング式油圧テンショナの組み立て分解図である。
まず、図1乃至図3に示すように、本発明の第1実施例であるリング式油圧テンショナ100は、エンジンのクランクシャフトで回転される駆動側スプロケットS1とカムシャフトに固定されている被駆動側スプロケットS2、S2の間に掛け渡されているタイミングチェーンCの弛み側でエンジン本体に取り付けられて、そのハウジング本体110の前面からプランジャ120が出没自在に突出しており、プランジャ120がエンジンブロック側に揺動自在に支持されている可動レバーL1の揺動端近傍の背面を押圧することにより、可動レバーL1を介してタイミングチェーンCの弛み側に張力を付与している。
なお、タイミングチェーンCの張り側にはタイミングチェーンCの走行を案内する固定ガイドL2がエンジン本体側に取り付けられている。
そして、前記駆動側スプロケットS1と被駆動側スプロケットS2とは、駆動側スプロケットS1が矢印の方向に回転すると、タイミングチェーンCが矢印の方向に走行し、次いで、このタイミングチェーンCの走行によって被駆動側スプロケットS2が矢印の方向に回転し、駆動側スプロケットS1の回転が被駆動側スプロケットS2に伝達するようになっている。
図2に示す本実施例のリング式油圧テンショナ100は、ハウジング本体110に形成された円筒状のプランジャ収容穴111内に円柱状プランジャ120が摺動自在に嵌挿され、この円柱状プランジャ120には、一端が開口された有底の中空部121が形成されており、円筒状のプランジャ収容穴111と円柱状プランジャ120の中空部121に亘り円柱状プランジャ120を突出方向に付勢するプランジャ付勢用ばね130が収容され、さらに、前記プランジャ付勢用ばね130は、円柱状プランジャ120をその先端部が円筒状のプランジャ収容穴111の外部へ突出するように常時付勢している。
また、前記プランジャ収容穴111と円柱状プランジャ120の中空部121によって高圧油室Rが形成され、この高圧油室R内には、後述する逆止弁ユニット140を介してエンジン側から図示していない油供給源により供給される圧油が満たされるようになっている。
すなわち、前記ハウジング本体110から高圧油室R内に突出して組み付けられて高圧油室R内に流入させた圧油の逆流を阻止する逆止弁ユニット140が組み込まれ、この逆止弁ユニット140は、図2に示すように、ボールシート141と該ボールシート141に対向するチェックボール弁142と該チェックボール弁142をボールシート141に押圧付勢するボール付勢用ばね143と該ボール付勢用ばね143を支持し且つチェックボール弁142の移動量を規制するリテーナ144とから構成されている。
したがって、本実施例のリング式油圧テンショナ100は、ハウジング本体110から突出するプランジャ120の先端にタイミングチェーンCの張力変動によって可動レバーL1を介して衝撃力が作用して、円柱状プランジャ120がプランジャ付勢用ばね130の付勢力に抗して後退方向に急激に押されると、高圧油室R内の圧油の圧力が上昇して逆止弁ユニット140のチェックボール弁142はボールシート141に押し付けられ、高圧油室Rからボールシート141のシート油路への圧油の逆流を阻止する。
そこで、本実施例のリング式油圧テンショナ100が最も特徴とする細部構造は、以下のとおりである。
図2乃至図3に示すように、円柱状プランジャ120の外周を切り欠いた環状溝122に、この環状溝122の溝幅方向と溝底方向に所定のクリアランスX1、X2を確保した状態でプランジャ収容穴111の内周壁に向けて拡径付勢する帯状のC型リング150が嵌合されている。
すなわち、前記C型リング150は、細幅の矩形断面を備えた帯鋼がスリットYを介して、円柱状プランジャ120に設けた環状溝122の溝径よりも大きなリング内径と、プランジャ収容穴111の穴径よりも若干程度に大きめのリング外径とを備えたものに熱処理などを施すことにより、プランジャ収容穴111の内周壁との間で長期に亙って摺動抵抗を発生させるに足りる剛性、耐摩耗性、耐久性を発揮するようにしたものである。
また、前記C型リング150は、円柱状プランジャ120の環状溝122に嵌合された状態でプランジャ収容穴111に縮径されて収容されると、図4に仮想線で誇示したようにプランジャ収容穴111の内周壁に向けて拡径付勢力F3で付勢された状態となり、他方、環状溝122の溝底との間で所定のクリアランスX1を確保してプランジャと非接触状態となるとともに、環状溝122の溝幅方向で所定のクリアランスX2を確保してこのクリアランスX2の範囲内で円柱状プランジャ120の摺動を自由自在に許容するようになっている。
したがって、本実施例のリング式油圧テンショナ100は、高圧油室R内に圧油が満たされていないエンジン始動時にタイミングチェーンC側から衝撃的な負荷を受けた場合、前述したようなC型リング150が、プランジャ収容穴111の内周壁との間で摺動抵抗を発生させて円柱状プランジャ120の急激な後退変位を阻止するバックストップ機能を発揮し、また、エンジン始動後の通常駆動時にタイミングチェーンC側から負荷を受けた場合、C型リング150が環状溝の溝幅方向に確保された所定のクリアランスX2の範囲内で円柱状プランジャ120が進退自在に摺動して適正な張力をタイミングチェーンC側に押圧付勢することを許容するため、エンジン始動時のバタツキ音などの異音を防止することができ、しかも、このようなバックストップ機能を発揮するための機構が、円柱状プランジャ111の外周を切り欠いた環状溝122にC型リング150を嵌合させた簡素な構造となるため、従来のような軸支ピンやラチェット爪体やラチェット歯を有するプランジャなどを組み込んだ油圧テンショナ500に比較すると、部品加工や組み立て加工時における加工精度及び加工負担を大幅に軽減することができるなど、その効果は甚大である。
つぎに、本発明の他の実施例であるリング式油圧テンショナ200について、図5乃至図6に基づいて説明する。
まず、図5乃至図6に示すリング式油圧テンショナ200も、前述したリング式油圧テンショナ100と同様に、図1に示すように、エンジンブロック壁に取り付けて使用される。
本実施例のリング式油圧テンショナ200は、前述した細幅のC型リング150を備えたリング式油圧テンショナ100と対比すると、C型リング250が細線状の円形断面を備えた鋼材から形成されている点が異なっており、その他の具体的な構成は、前述したリング式油圧テンショナ100と同じである。したがって、図4に示すリング式油圧テンショナ200は、リング式油圧テンショナ100と同一の部材について対応する200番代の符号を付して重複する説明を省略する。
すなわち、本実施例のリング式油圧テンショナ200が最も特徴とするC型リング250は、細線状の円形断面を備えた鋼材がスリットYを介して、円柱状プランジャ220に設けた環状溝222の溝径よりも大きなリング内径と、プランジャ収容穴2111の穴径よりも若干程度に大きめのリング外径とを備えたものに熱処理などを施すことにより、プランジャ収容穴211の内周壁との間で長期に亙って摺動抵抗を発生させるに足りる剛性、耐摩耗性、耐久性を発揮するようにしたものである。
前記C型リング250は、円柱状プランジャ220の環状溝222に嵌合された状態でプランジャ収容穴211に縮径されて収容されると、プランジャ収容穴211の内周壁に向けて拡径付勢された状態となり、他方、環状溝222の溝底との間で所定のクリアランスX1を確保してプランジャと非接触状態となるとともに、環状溝222の溝幅方向で前述した第1実施例のC型リング150よりも所定のクリアランスX2を十分に確保してこのクリアランスX2の範囲内で円柱状プランジャ220の摺動を自由自在に許容するようになっている。
したがって、本実施例のリング式油圧テンショナ200は、高圧油室R内に圧油が満たされていないエンジン始動時にタイミングチェーンC側から衝撃的な負荷を受けた場合、前述したようなC型リング250が、プランジャ収容穴211の内周壁との間で摺動抵抗を発生させて円柱状プランジャ220の急激な後退変位を阻止するバックストップ機能を発揮し、また、エンジン始動後の通常駆動時にタイミングチェーンC側から負荷を受けた場合、C型リング250が環状溝の溝幅方向で十分に確保された所定のクリアランスX2の範囲内で円柱状プランジャ220が進退自在に摺動して適正な張力をタイミングチェーンC側に押圧付勢することを許容するため、エンジン始動時のバタツキ音などの異音を防止することができ、しかも、このようなバックストップ機能を発揮するための機構が、円柱状プランジャ220の外周を切り欠いた環状溝222にC型リング250を嵌合させた簡素な構造となるため、従来のような軸支ピンやラチェット爪体やラチェット歯を有するプランジャなどを組み込んだ油圧テンショナ500に比較すると、部品加工や組み立て加工時における加工精度及び加工負担を大幅に軽減することができるなど、その効果は甚大である。
本発明の第1実施例であるリング式油圧テンショナを用いた使用態様図。 図1に示すリング式油圧テンショナの断面図。 図2に示すリング式油圧テンショナの組み立て分解図。 C型リングのバックストップ機能を説明する図 本発明の第2実施例であるリング式油圧テンショナの断面図。 図5に示すリング式油圧テンショナの組み立て分解図。 従来の油圧テンショナの断面図。
符号の説明
100,200 ・・・リング式油圧テンショナ
500 ・・・油圧テンショナ
110,210,510 ・・・ハウジング本体
111,211,511 ・・・プランジャ収容穴
120,220,520 ・・・円柱状プランジャ
121,221 ・・・中空部
122,222 ・・・環状溝
130,230,530 ・・・プランジャ付勢用ばね
140,240,540 ・・・逆止弁ユニット
150,250 ・・・C型リング
S1 ・・・駆動側スプロケット
S2 ・・・被駆動側スプロケット
C ・・・タイミングチェーン
L1 ・・・可動レバー
L2 ・・・固定ガイド
R ・・・高圧油室
X1 ・・・溝底との間クリアランス
X2 ・・・溝幅方向のクリアランス
Y ・・・スリット
F3 ・・・拡径付勢力

Claims (1)

  1. ハウジング本体のプランジャ収容穴から走行チェーンに向けて摺動自在に突出する有底の円柱状プランジャと、前記プランジャ収容穴と円柱状プランジャとの間に構成される高圧油室内で円柱状プランジャを突出させる方向に付勢するプランジャ付勢用ばねと、前記高圧油室内に流入した圧油の逆流を阻止する逆止弁ユニットとを備えたリング式油圧テンショナにおいて、
    前記円柱状プランジャの外周を切り欠いた環状溝に、該環状溝の溝幅方向と溝底方向に所定のクリアランスを確保した状態でプランジャ収容穴の内周壁に向けて拡径付勢するC型リングが嵌合されていることを特徴とするリング式油圧テンショナ。
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