JPH10273896A - 壁紙用裏打ち紙 - Google Patents

壁紙用裏打ち紙

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JPH10273896A
JPH10273896A JP9444897A JP9444897A JPH10273896A JP H10273896 A JPH10273896 A JP H10273896A JP 9444897 A JP9444897 A JP 9444897A JP 9444897 A JP9444897 A JP 9444897A JP H10273896 A JPH10273896 A JP H10273896A
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JP
Japan
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weight
parts
paper
wallpaper
backing paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP9444897A
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English (en)
Inventor
Kayoko Hamataki
佳世子 浜滝
Hitoshi Ono
仁 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁紙用難燃性裏打ち紙において、200℃で
の熱変色を抑制し、水中伸度を紙の横方向で1.8%未
満とする。 【解決手段】 木材パルプと無機顔料を主体する原紙
に、スルファミン酸グアニジン誘導体100重量部、表
面サイズ剤2〜10重量部、バインダー2〜10重量部
の配合水溶液を塗工含浸する。塗工含浸量は、得られる
裏打ち紙の中に、スルファミン酸グアニジン誘導体が、
木材パルプ100重量部に対し、5〜14重量部含有す
る量とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁紙用裏打ち紙に関
する。詳しくは熱変色が少なく、水中伸度が小さい壁紙
用裏打ち紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅での室内装飾用内装材とし
て、壁紙の使用が増加してきた。この壁紙の構成は、裏
打ち紙と化粧層と主素材と裏打ち接着剤とからなる。こ
れらは主素材の材料によって、それぞれ紙壁紙、織物壁
紙、ビニル壁紙、化学繊維壁紙、無機質壁紙として分類
されている。その他に主素材がなく複合材料の構成の特
定壁紙と呼ばれているものもある。この各種壁紙の中
で、裏打ち紙は、特にビニル壁紙に多く使用されてい
る。ビニル壁紙の代表的な塩化ビニル壁紙は裏打ち紙の
表面に塩化ビニルペーストを塗布し熱処理、印刷、発
泡、型押し等の工程を経て製品化されている。この塩化
ビニル壁紙の発泡加工を行う場合には、200℃に近い
高温で処理されるので、裏打ち紙には熱変色の少ないこ
とが特に要求されている。
【0003】従来、裏打ち紙は一般に木材パルプ、及び
無機顔料が主体となるスラリーを抄紙機で抄造し得た原
紙に、難燃剤を、原紙中に含まれるセルロース系材料に
対し15〜50重量%(例えば、特開昭51ー1980
8号公報、特開昭60−25475号公報)もしくは0
重量%、及びサイズ剤等を含む水溶液を、サイズプレス
方式により含浸し乾燥されて製造される。しかし、難燃
剤を15〜50重量%含浸する方法では、加熱による変
色が大きいという問題点があった。また、難燃剤を含浸
しなければ熱変色は大幅に改善されるが、壁紙の重要性
能の一つである水中伸度が、実用範囲とされる壁紙用裏
打ち紙の横方向で1.8%より大きくなる。好ましくは
1.5%以下とされている。これは、壁紙を壁面に貼る
とき水系の接着剤を全面に塗布するためであり、裏打ち
紙の水中伸度が大きいと、壁紙が水分を吸収し伸び、そ
の結果、壁紙表面の模様合わせが困難となり、また施工
後乾燥による縮みが起こり、継ぎ目に隙間ができる等の
問題が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、熱変
色が少なく、水中伸度が小さい壁紙用裏打ち紙を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以下のとおりで
ある。 1. スルファミン酸グアニジン誘導体100重量部に
対し、表面サイズ剤2〜10重量部及びバインダー2〜
10重量部からなる配合液を塗布含浸した、木材パルプ
と無機顔料を主体としてなる壁紙裏打ち紙において、木
材パルプ100重量部に対しスルファミン酸グアニジン
誘導体が5〜14重量部含有することを特徴とする壁紙
用裏打ち紙。 2. 木材パルプ100重量部に対して、無機顔料が3
〜100重量部含有することを特徴とする上記1記載の
壁紙用裏打ち紙。
【0006】本発明に用いる原紙は、木材パルプと無機
顔料を主体するものである。隠蔽性を持たせる為の無機
顔料としては、隠蔽性の高い二酸化チタンが最も好まし
いが、その他に水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
カオリン、クレー、タルク等を用いることが出来る。無
機顔料の配合量は、パルプ100重量部に対し3〜10
0重量部、好ましくは3〜25重量部である。3重量部
未満では望ましい隠蔽性が得られない。100重量部超
では、紙層全体の強度低下が大きく、壁紙用裏打ち紙と
しての機能が発揮できない。また原紙の抄造に際し乾燥
紙力増強剤、湿潤視力増強剤等を使用してもよい。
【0007】前記原紙に塗布含浸する配合液は、スルフ
ァミン酸グアニジン誘導体100重量部、表面サイズ剤
2〜10重量部及びバインダー2〜10重量部の固形分
比配合の水溶液が用いられる。スルファミン酸グアニジ
ン誘導体とは、スルファミン酸グアニジン及びその誘導
体で、一般に紙加工用難燃剤として使用されるものであ
る。なお、これらにリン酸グアニジン、ジシアンジアミ
ドやメラミンのメチロ−ル化合物等の耐熱助剤を併用し
てもよい。また表面サイズ剤としては、例えばアクリル
系のノニオン性表面サイズ剤が挙げられる。表面サイズ
剤の配合量は、スルファミン酸グアニジン誘導体100
重量部に対し2〜10重量部である。2重量部未満では
サイズ度が小さすぎて、貼着施工時に水系の接着剤が多
く付き過ぎるため、乾燥時間がかかる等の問題が発生す
る。また10重量部超ではサイズ度が高すぎて、水系接
着剤が弾く等の問題が生ずる。またバインダーとして
は、例えば酸化澱粉、ポリビニルアルコール等が挙げら
れる。バインダーの配合量は、スルファミン酸グアニジ
ン誘導体100重量部に対し2〜10重量部である。2
重量部未満では十分な表面強度が得られず、10重量部
超では、紙層内部の強度が強くなり、剥離性が悪化する
等の問題がある。
【0008】次に前記配合液を原紙に塗布含浸するが、
その際の塗布含浸量は、配合液中のスルファミン酸グア
ニジン誘導体が、原紙中の木材パルプ100重量部に対
し、5〜14重量部付着する量が好ましい。5重量部未
満では、壁紙の重要な要求性能の一つである水中伸度が
大きく、実用範囲を超えてしまい、貼着施工時に目開き
等の問題が発生する。また14重量部超では耐熱変色が
悪くなる。
【0009】配合液を原紙に塗布含浸する方法としては
サイズプレス方式による方法が挙げられる。
【0010】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明する。な
お実施例における評価は以下の方法に従った。 (試験方法) 1.水中伸度の測定 裏打ち紙を縦5cm、横28cmにカットし、20℃、
5分間浸水させ、浸水前の長さに対する浸水後の伸度を
百分率で表した。 2.熱処理後の白色度の測定 裏打ち紙を200℃、10分間熱風乾燥機中で処理しハ
ンタ−白色度で測定した。 3.壁紙の難燃性の測定 裏打ち紙の表面に塩化ビニル、難燃性可塑剤(TC
P)、炭酸カルシウム、二酸化チタン、ミネラルスピリ
ッツから成るペ−ストを塗工厚250μ塗布し、160
℃で20秒乾燥し、得られたビニル壁紙サンプルをJI
S A 1322に規定された試験方法で30秒加熱し
た。評価基準は次のとおり。 ○・・・炭化長15cm以下(防炎性能3級以上) ×・・・炭化長15cmを超える
【0011】(実施例1〜3)NBKP60重量部、L
BKP40重量部からなる混合パルプを600csfに
叩解した。このパルプスラリーに二酸化チタン粉体(商
品名 タイピュアRPD−2 デュポンジャパン製)5
重量部、水酸化アルミニウム(商品名 C−303 住
友化学工業(株)製)10重量部混入し、4%濃度のス
ラリーを調整した。このパルプスラリ−に湿潤紙力増強
剤としてポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂(商品名
スミレッツKF−1D 住友化学工業(株)製)を
1.0重量部、カルボキシメチルセルロース(商品名
ポリフィックス33HA 昭和高分子製)0.2重量部
加え、硫酸アルミニウム、アルミン酸ソーダによりpH
を8〜9に調整し、歩留まり向上剤としてポリアクリル
アミド・エステルカチオン共重合物(商品名 ハイモロ
ックNR−12MLK ハイモ(株)製)を0.04重
量部加え、長網抄紙機により抄造し、米坪65g/m2
の原紙を得た。次に、得られた原紙に、表1に示す配合
の配合水溶液を、サイズプレス方式により塗布含浸、乾
燥を行い、裏打ち紙を得た。なお裏打ち紙中のスルファ
ミン酸グアニジン誘導体が、裏打ち紙中の木材パルプ1
00重量部に対し、5重量部(実施例1)、10重量部
(実施例2)、14重量部(実施例3)となるように、
配合水溶液の塗布含浸量を調整した。
【0011】
【表1】 A:商品名 フレ−ムガ−ドSG 大日本インキ製 B:商品名 ハマコートS−900G ミサワセラミックケミカル製 C:商品名 PVA−117K クラレ製 D:商品名 MS3600 日本食品化工製
【0012】(比較例1)実施例1の原紙に、表1に示
す配合(スルファミン酸グアニジン誘導体を含まない配
合)の配合水溶液を、サイズプレス方式により塗布含
浸、乾燥を行い、裏打ち紙を得た。なお表面サイズ剤、
ポリビニルアルコール、酸化澱粉の塗布含浸量は、実施
例1の裏打ち紙に含まれる表面サイズ剤、ポリビニルア
ルコール、酸化澱粉の量と同じとなるよう、調整した。
【0013】(比較例2)実施例1における配合水溶液
の塗布含浸量を、裏打ち紙中のスルファミン酸グアニジ
ン誘導体が、裏打ち紙中の木材パルプ100重量部に対
し、20重量部(比較例2)となるように調整した以外
は、実施例1と同様の方法で裏打ち紙を得た。
【0014】以上より得られた裏打ち紙の評価結果を表
2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明の壁紙用裏打ち紙(実施例1〜
3)は、木材パルプ100重量部に対するスルファミン
酸グアニジン誘導体を5〜14重量部とすることによ
り、難燃剤を15〜50重量%含浸する従来のもの(比
較例2)と比較して、熱変色が少ない。また難燃剤を含
浸しない従来のもの(比較例1)と比較して、水中伸度
が小さい。また本発明の壁紙用裏打ち紙は、木材パルプ
100重量部に対するスルファミン酸グアニジン誘導体
を5〜14重量部としても、壁紙としての難燃性は良好
であり、実用上問題がない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルファミン酸グアニジン誘導体100
    重量部に対し、表面サイズ剤2〜10重量部及びバイン
    ダー2〜10重量部からなる配合液を塗布含浸した、木
    材パルプと無機顔料を主体としてなる壁紙裏打ち紙にお
    いて、木材パルプ100重量部に対しスルファミン酸グ
    アニジン誘導体が5〜14重量部含有することを特徴と
    する壁紙用裏打ち紙。
  2. 【請求項2】 木材パルプ100重量部に対して、無機
    顔料が3〜100重量部含有することを特徴とする請求
    項1記載の壁紙用裏打ち紙。
JP9444897A 1997-03-31 1997-03-31 壁紙用裏打ち紙 Pending JPH10273896A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003400A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Kohjin Co Ltd 高剥離壁紙用裏打ち紙
JP2010150718A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Daio Paper Corp 加工用紙
KR20210083116A (ko) * 2019-12-26 2021-07-06 천양피앤비 주식회사 방염벽지 및 그 제조방법

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