JPH10273087A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents
バーハンドル車両用ブレーキ装置Info
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- JPH10273087A JPH10273087A JP8051197A JP8051197A JPH10273087A JP H10273087 A JPH10273087 A JP H10273087A JP 8051197 A JP8051197 A JP 8051197A JP 8051197 A JP8051197 A JP 8051197A JP H10273087 A JPH10273087 A JP H10273087A
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
ブレーキで、他方が液圧式のブレーキの場合でも、一つ
のブレーキ操作子の操作によって、両方のブレーキを連
動して作動させることができる。操作フィーリングの低
下を招くことがない。前・後輪ブレーキの制動開始時間
及び制動力配分を必要に応じて変えることができる。 【解決手段】 前輪ブレーキ8を、液圧マスタシリンダ
3で発生させた液圧にて作動する液圧式ブレーキとし、
後輪ブレーキ10を連繋手段12に牽引される機械式ブ
レーキとする。液圧マスタシリンダ3の液圧室21にリ
ザーバ6を連結する。シリンダボディ3aの開口部側に
イコライザ6の基端6aを枢支し、イコライザ6の先端
側に、連繋手段12を連結し、さらにブレーキ操作子5
を枢支する。ブレーキ操作子5に、液圧マスタシリンダ
3のピストン20を液圧室方向へ押動するピストン押動
部5bを設ける。
Description
三輪車,三・四輪バギー車等の各種バーハンドルに用い
られるブレーキ装置に係り、詳しくは、前輪ブレーキと
後輪ブレーキを1つまたは2つのブレーキ操作子の操作
によって発生した液圧で連動して作動する構造を持った
バーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
ば特開昭56−67681号公報(第1従来例)に示さ
れるように、1つのブレーキ操作子の操作によって、機
械式の前・後輪ブレーキを連動して作動させるものや、
特開昭56−154378号公報(第2従来例)に示さ
れるように、1つのブレーキ操作子の操作によって、液
圧式の前・後輪ブレーキを連動して作動させるものが知
られている。
ぞれが、第1ブレーキ操作子と第2ブレーキ操作子の双
方につながれ、またいずれのブレーキ操作子の操作によ
っても前・後輪ブレーキが連動して作動する二系統式の
連動ブレーキ装置として、例えば実開昭62−5649
7号公報(第3従来例)に示されるものがある。この技
術は、後輪ブレーキに連結される第1液圧室と、前輪ブ
レーキに連結される第2液圧室とを有する液圧マスタシ
リンダに、液圧マスタシリンダのプライマリピストンを
押動するレバー機構と、該レバー機構の一端に連結さ
れ、ハンドルブレーキ操作時にレバー機構を作動する第
1ワイヤケーブルを第1ブレーキ操作子で牽引操作し、
同じくレバー機構の一端に連結され、フットブレーキ操
作時にレバー機構を作動する第2ワイヤケーブルを第2
ブレーキ操作子で牽引操作するようになっている。
第1〜第3従来例の構成は、前・後輪ブレーキとも機械
式か液圧式同士の組合わせのみ適用が可能であって、前
・後輪ブレーキのいずれか一方が機械式のブレーキで、
他方が液圧式のブレーキの場合、1つのブレーキ操作子
の操作によって、前・後輪ブレーキを連動して作動させ
ることができなかった。また、車両の機種・用途や車体
の重量配分等によっては、前輪ブレーキと後輪ブレーキ
のいずれか一方を他方に先がけて作動するよう設定した
い場合があるが、前・後輪ブレーキが常に連動して作動
する第1〜第3従来例の構成では、このように設定を行
なうことができない。
キ装置では、レバー機構に第1及び第2ワイヤケーブル
の双方を並列に連結するので、ブレーキ操作子の一方の
みの牽引操作では、他方のブレーキ操作子のワイヤケー
ブルが緩んで、他方のブレーキ操作子が自由状態に遊ん
でしまうと言う不具合があり、さらに他方のブレーキ操
作子を後から牽引操作した場合には遊びストロークが大
きくなり、操作フィーリングの低下を招くこととなる。
たもので、第1の目的は、前・後輪ブレーキのいずれか
一方が機械式のブレーキで、他方が液圧式のブレーキ構
成の場合でも、一つのブレーキ操作子の操作によって、
双方のブレーキを連動して作動させるようにし、また第
2の目的は、2つのブレーキ操作子のいずれによっても
前・後輪ブレーキを連動して作動させながらも、操作フ
ィーリングの低下を招くことのないバーハンドル車両用
ブレーキ装置を提供することにある。
する請求項1の発明として、バーハンドル車両の前輪ブ
レーキと後輪ブレーキのいずれか一方を、ブレーキ操作
子の操作にて液圧マスタシリンダに発生した液圧にて作
動する液圧式ブレーキとし、他方をブレーキワイヤやロ
ッド等の連繋手段に牽引される機械式ブレーキとし、前
記液圧マスタシリンダのシリンダボディに一端を開口し
て設けたシリンダ孔にピストンを内挿して、シリンダ孔
の底部に液圧室を画成し、該液圧室と前記液圧式ブレー
キとを液圧配管にて連結すると共に、前記シリンダボデ
ィの開口部側にイコライザの基端を枢支し、該イコライ
ザの先端側に、前記連繋手段を連結すると共に前記ブレ
ーキ操作子を枢支し、該ブレーキ操作子に、前記液圧マ
スタシリンダのピストンを液圧室方向へ押動するピスト
ン押動部を設ける。
作すると、ブレーキ操作子とイコライザとが一体または
別体に回動し、ブレーキ操作子のピストン押動部が、液
圧マスタシリンダのピストンを押動し、イコライザが機
械式ブレーキ側の連繋手段を牽引して機械式ブレーキを
作動する。ピストン押動部に押動された液圧マスタシリ
ンダのピストンは、シリンダ孔を底部の液圧方向へ前進
して、シリンダ孔とリザーバとの連通を遮断した後、液
圧室に液圧を発生させる。液圧室の液圧は、液圧式ブレ
ーキ側の液圧配管を通して液圧式ブレーキに供給され、
液圧式ブレーキを作動する。
抵抗力と、イコライザが連繋手段を牽引する抵抗力とを
等しく設定しておくと、ブレーキ操作子がピストンを押
動し、イコライザが連繋手段を牽引して、液圧式ブレー
キと機械式ブレーキの双方が略同時に作動する。
し込み抵抗力を、イコライザに対する牽引抵抗力よりも
大きく設定しておくと、ブレーキ操作子を握り操作する
ことによって、ブレーキ操作子がピストンを押動するこ
となしに、牽引抵抗力の小さいイコライザがブレーキ操
作子と一体に回動して、イコライザが機械式ブレーキの
連繋手段を牽引し、機械式ブレーキを液圧式ブレーキに
先行して作動させる。機械式ブレーキの作動に伴って、
イコライザの牽引抵抗力がブレーキ操作子のピストン押
し込み抵抗力まで高まると、ブレーキ操作子がイコライ
ザとは別個に回動し、ブレーキ操作子のピストン押動部
が、液圧マスタシリンダのピストンを押圧して、液圧式
ブレーキを作動させる。
キ操作子のピストン押し込み抵抗力よりも大きく設定し
ておくと、ブレーキ操作子の握り操作によって、イコラ
イザを回動させることなしに、ブレーキ操作子のみが回
動して、ピストン押動部がピストンを押動し、液圧式ブ
レーキを機械式ブレーキに先がけて作動させる。そし
て、ブレーキ操作子のピストン押し込み抵抗力がイコラ
イザの牽引抵抗力まで高まると、イコライザがブレーキ
操作子と共に回動して連繋手段を牽引し、機械式ブレー
キを作動させる。
2の発明として、バーハンドル車両の前輪ブレーキと後
輪ブレーキのいずれか一方を、第1ブレーキ操作子の操
作にて一次液圧マスタシリンダに発生した液圧にて作動
する液圧式ブレーキとし、他方を第2ブレーキ操作子の
操作にて牽引される機械式ブレーキとし、前記第1ブレ
ーキ操作子と液圧式ブレーキとをつなぐ液圧配管中に、
シリンダボディの一端を開口して設けたシリンダ孔にピ
ストンを液密且つ移動可能に内挿し、該ピストンとシリ
ンダ孔の底壁との間に液圧室を画成した二次液圧マスタ
シリンダを介装して、該二次液圧マスタシリンダの液圧
室と前記液圧配管とを連通させ、前記シリンダボディの
開口部側にイコライザの基端を枢支し、該イコライザの
先端側に、前記機械式ブレーキにつながれるブレーキワ
イヤやロッド等の連繋手段を連結すると共に、前記第2
ブレーキ操作子を枢支し、該第2ブレーキ操作子に、前
記二次液圧マスタシリンダのピストンを液圧室方向へ押
動するピストン押動部を設ける。
作子を単独で操作すると、第1ブレーキ操作子に付設の
一次液圧マスタシリンダに発生した液圧が、液圧配管を
通して、二次液圧マスタシリンダのシリンダ孔内に供給
される。シリンダ孔に供給された液圧は、液圧室をその
まま通過して、液圧式ブレーキに供給され、液圧式ブレ
ーキを単独で作動させる。
圧マスタシリンダは、請求項1の構成に相当し、第2ブ
レーキ操作子の単独操作では、第2ブレーキ操作子とイ
コライザが一体または別体に回動して、前述の請求項1
と同様に、液圧式ブレーキと機械式ブレーキとが同時ま
たは相前後して作動する。
操作子の双方の操作では、一次液圧マスタシリンダから
二次液圧マスタシリンダの液圧室へ供給される液圧と、
第2ブレーキ操作子の操作で、二次液圧マスタシリンダ
のピストンが押し込まれることによって二次液圧マスタ
シリンダの液圧室に発生する液圧のいずれか高い液圧が
液圧式ブレーキへ供給され、イコライザに連繋手段をつ
ないだ機械式ブレーキは、第2ブレーキ操作子の単独操
作の場合と同様に作動する。
基づいて説明する。図1乃至図5は、本発明の請求項1
を適用した第1形態例を示すもので、バーハンドル車両
用のブレーキ装置1は、操向用のハンドルバー2の左端
に取着けられる液圧マスタシリンダ3と、この液圧マス
タシリンダ3にイコライザ4を介して取り付けられるブ
レーキ操作子5と、液圧マスタシリンダ3に作動液を供
給するリザーバ6と、フロントフォーク7の下端に枢支
される前輪ブレーキ8と、スイングアーム9の後端に枢
支される後輪ブレーキ10と、前記液圧マスタシリンダ
3及び前輪ブレーキ8をつなぐ液圧配管11と、前記ブ
レーキ操作子5及び後輪ブレーキ10をつなぐ連繋手段
12とを備えている。
作される操作レバーを用いており、ブレーキ操作子5と
後輪ブレーキ10の間の連繋手段12として、ブレーキ
ケーブルを用いている。前輪ブレーキ8には、ディスク
ロータ13とキャリパボディ14とを備える液圧式のデ
ィスクブレーキが適用され、キャリパボディ14には液
圧配管11が接続されている。また後輪ブレーキ10に
は、バックプレート15内に一対の弓形ブレーキシュー
16,16を対向配置し、両ブレーキシュー16,16
を、カム軸17の回動にてアンカーピン18を支点に拡
開する内拡型の機械式ドラムブレーキが適用されてお
り、カム軸17に一端を固着したカムレバー19には、
連繋手段12が接続されている。
ディ3aに一端を開口して設けた有底のシリンダ孔3b
に、ピストン20を液密且つ移動可能に内挿し、該ピス
トン20とシリンダ孔3bの底壁3cとの間に液圧室2
1を画成した液圧シリンダで、シリンダボディ3aの基
部車体側には、ハンドルバー2への取付け片3dとイコ
ライザブラケット3eが突設されている。
ポート22とサプライポート23とがシリンダ孔3bに
連通して設けられ、このリリーフポート22及びサプラ
イポート23にリザーバ6が接続されている。また、シ
リンダ孔3bの底壁3cには、液圧室21へ突出するピ
ストン当接片3fと、液圧室21に連通する出力ポート
24とが設けられており、該出力ポート24に前輪ブレ
ーキ用の液圧配管11が接続されると共に、ピストン当
接片3fによって、ピストン20がシリンダ孔3bを所
定量以上前進しないように規制している。
cとピストン20との間にリターンスプリング25が縮
設されており、非作動時のピストン20は、リターンス
プリング25の弾発力によってシリンダ孔3bの開口部
方向へ付勢され、その後退限を、シリンダ孔3bの開口
部に係着した止め輪26との当接によって規制されてい
る。
ケット3eには、イコライザ4の基端4aが支軸27に
よって回動可能に枢支され、該イコライザ4の先端4b
の近傍に、シリンダボディ3aの支持腕3gを貫通して
配策される連繋手段12が弛みなく取り付けられ、先端
4bと支持腕3gとの当接にてイコライザ4の後退限が
規制されると共に、イコライザ4の先端4bに、ブレー
キ操作子5が回動基部5aを支軸28で枢支して回動可
能に取付けられている。
動基部5aと、シリンダ孔3bの開口部側へ半円状に突
出するピストン押動部5bとが設けられている。イコラ
イザ4の先端側とブレーキ操作子5の基端との間にはス
プリング29が縮設されていて、シリンダ孔3bの開口
部より突出するピストン20の外端20aにピストン押
動部5bを常に当接させるよう、ブレーキ操作子5を弾
発している。
圧室側及び反液圧室側に嵌合されたカップシール、31
は両カップシール30,30間に画成された補給室、3
2,32は、後輪ブレーキ10のブレーキシュー16,
16の間に張設された一対のシューリターンスプリン
グ、33はバックプレート15のガイドアーム15aと
カムレバー19との間で後輪ブレーキの連繋手段12に
外挿されるレバーリターンスプリングである。
キ装置1は、ブレーキ操作子5を握り操作しない非作動
時に、図1,図2に示す状態にあって、イコライザ4
は、連繋手段12からの牽引力によって、先端4bをシ
リンダボディ3aの支持腕3gに支承される後退限に位
置し、また液圧マスタシリンダ3では、リリーフポート
22と液圧室21とが連通し、サプライポート23と補
給室31とが連通している。
キ操作子5を握り操作すると、図3に示すように、イコ
ライザ4が支軸27を支点に回動して連繋手段12を牽
引し、ブレーキ操作子5が支軸28を支点に回動して、
ピストン押動部5bが液圧マスタシリンダ3のピストン
20を押動する。ピストン押動部5bに押圧された液圧
マスタシリンダ3のピストン20は、シリンダ孔3bを
底部の液圧室方向へ前進して、リリーフポート22と液
圧室21との連通を遮断したのち、液圧室21に液圧を
発生させる。液圧室21の発生液圧は、液圧配管11を
通して前輪ブレーキ8のキャリパボディ14に供給さ
れ、前輪ブレーキ8を液圧作動する。一方、イコライザ
4に牽引された連繋手段12は、カムレバー19を回動
して後輪ブレーキ10を作動する。
は、キャリパボディ14に用いるピストンシールの締め
代や、後輪ブレーキ10のシューリターンスプリング3
2,32、レバーリターンスプリング33のセット荷重
を調整して、連繋手段12を通してイコライザ4に作用
する牽引抵抗力と、ピスト20からンブレーキ操作子5
に作用する押し込み抵抗力を変えることによって、いず
れか一方を他方に先行させることができる。
込み抵抗力を、イコライザ4に対する牽引抵抗力よりも
大きく設定しておくと、図4に示す如く、ブレーキ操作
子5がピストン20を押動することなしに、牽引抵抗力
の小さいイコライザ4がブレーキ操作子5と一体に回動
して、イコライザ4が連繋手段12を牽引し、前輪ブレ
ーキ8を後輪ブレーキ10に先行して作動させる。そし
て、後輪ブレーキ10の作動に伴い、イコライザ4の牽
引抵抗力がブレーキ操作子5のピストン押し込み抵抗力
まで高まると、ブレーキ操作子5が支軸28を支点にイ
コライザ4とは別個に回動し、ブレーキ操作子5のピス
トン押動部5bが、液圧マスタシリンダ3のピストン2
0を押圧して、前輪ブレーキ8を作動させる。
ーキ操作子5のピストン押し込み抵抗力よりも大きく設
定しておくと、図5に示す如く、ブレーキ操作子5がイ
コライザ4を回動させることなしに支軸28を支点に回
動して、ピストン押動部5bがピストン20を押動し、
前輪ブレーキ8を後輪ブレーキ10に先がけて作動させ
る。そして、ブレーキ操作子5のピストン押し込み抵抗
力がイコライザ4の牽引抵抗力まで高まると、イコライ
ザ4が支軸27を支点にブレーキ操作子5と共に回動し
て連繋手段12を牽引し、後輪ブレーキ10を作動させ
る。
よれば、ブレーキ操作子5の握り操作によって、液圧式
の前輪ブレーキ8と機械式の後輪ブレーキ10とを連動
して作動することができ、前・後輪ブレーキに液圧式と
機械式を用いた既成のスクータや小型自動二輪車等を連
動ブレーキ化する場合に頗る好適である。
作動させる以外に、上述のピストンシールやスプリング
類の設定を変更することによって、前・後輪ブレーキ
8,10のいずれか一方を他方に先がけて作動させる先
行ブレーキとすることができ、車体重量が後部に偏重し
たスクータ等や、不整地を走行するオフロードバイク,
バギー車等を始め、車両特性に合わせた良好な制動を行
なうことができるようになる。さらに、前・後輪ブレー
キ8,10を同時またはいずれか一方を優先して作動さ
せた場合にも、後輪ブレーキ10の連繋手段12に緩み
を生じることがなく、ブレーキ操作子5の操作フィーリ
ングを損なうことがない。
態例を、図6及び図7に基づいて説明する。尚、前述の
第1形態例と同様の構成部分については同一の符号を付
して、詳細な説明を省略する。バーハンドル車両用のブ
レーキ装置40は、操向用のハンドルバー2の右端に取
着けられる一次液圧マスタシリンダ41及び第1ブレー
キ操作子42と、同じくハンドルバー2の左端に取着け
られる二次液圧マスタシリンダ3(第1形態例の液圧マ
スタシリンダと同じ)、及びこの液圧マスタシリンダ3
にイコライザ4を介して取り付けられる第2ブレーキ操
作子5(第1形態例のブレーキ操作子と同じ)と、フロ
ントフォーク7の下端に枢支される前輪ブレーキ8と、
スイングアーム9の後端に枢支される後輪ブレーキ10
と、一次液圧マスタシリンダ41と二次液圧マスタシリ
ンダ3と前輪ブレーキ8とをつなぐ液圧配管43a,4
3bと、前記第2ブレーキ操作子5と後輪ブレーキ10
とをつなぐ連繋手段12とを備えている。
ィ3aに形成されたリリーフポート22とサプライポー
ト23には、第1ブレーキ操作子側の液圧配管43aが
接続されている。また、二次液圧マスタシリンダ3の液
圧室21に設けられた出力ポート24には、前輪ブレー
キ側の液圧配管43bが接続されている。
装置40では、第1ブレーキ操作子42のみを単独で握
り操作した場合に、一次液圧マスタシリンダ41に発生
した液圧が、液圧配管43aを通して二次液圧マスタシ
リンダ3のリリーフポート22から液圧室21に、また
サプライポート23から補給室31にそれぞれ供給さ
れ、液圧室21からピストン20をシリンダ孔3bの開
口部方向へ押圧する液圧が作用するが、ピストン20
は、後退限を止め輪26にて規制されているため作動し
ない。これにより、液圧室21に供給された液圧は液圧
室21をそのまま通過して、液圧配管43bより前輪ブ
レーキ8のキャリパボディ14に供給され、前輪ブレー
キ8を単独で液圧作動する。
操作した場合には、第2ブレーキ操作子5とイコライザ
4とが支軸27を支点に一体に回動し、第2ブレーキ操
作子5のピストン押動部5bが二次液圧マスタシリンダ
3のピストン20を押動し、イコライザ4が連繋手段1
2を牽引する。ピストン押動部5bに押圧された二次液
圧マスタシリンダ3のピストン20は、シリンダ孔3b
を底部の液圧室方向へ前進して、リリーフポート22と
液圧室21との連通を遮断したのち、液圧室21に液圧
を発生させる。液圧室21の発生液圧は、液圧配管43
bを通して前輪ブレーキ8のキャリパボディ14に供給
され、前輪ブレーキ8を液圧作動する。一方、イコライ
ザ4に牽引された連繋手段12は、カムレバー19を回
動して後輪ブレーキ10を作動する。
ーキ操作子5の双方を握り操作すると、二次液圧マスタ
シリンダ3のシリンダ孔3bに、一次液圧マスタシリン
ダ41からの液圧が作用し、同じく二次液圧マスタシリ
ンダ3のピストン20にピストン押動部5bの押圧力が
作用する。そして、ピストン押動部5bからの押圧力が
一次液圧マスタシリンダ41からの液圧よりも大きい場
合には、上述のように第2ブレーキ操作子5とイコライ
ザ4とが一体に回動し、ピストン押動部5bがピストン
20を押動して、前輪ブレーキ8を二次液圧マスタシリ
ンダ3の液圧室21に発生した液圧によって作動し、ま
たイコライザ4が後輪ブレーキの連繋手段12とカムレ
バー19とを介して後輪ブレーキ10を牽引作動する。
液圧がピストン押動部5bからの押圧力よりも大きい場
合には、図7に示されるように、一次液圧マスタシリン
ダ41からの液圧が、ピストン20の前進を阻止し、二
次液圧マスタシリンダ3の液圧室21をそのまま通過し
て前輪ブレーキ8を液圧作動する。また、第2ブレーキ
操作子5は、ピストン20からの反力によって、ピスト
ン押動部5bとピストン20の外端20aとの当接点を
支点に回動し、該第2ブレーキ操作子5の回動にてイコ
ライザ4が支軸27を支点に回動し、連繋手段12が後
輪ブレーキ10を牽引作動する。
を解除した場合には、前輪ブレーキ8のキャリパボディ
14へ供給された液圧が、液圧配管43a,43bと二
次液圧マスタシリンダ3の液圧室21を通して一次液圧
マスタシリンダ41へ戻される。更に、第2ブレーキ操
作子5の握り操作を解除すると、連繋手段12が、後輪
ブレーキ10のシューリターンスプリング32,32の
牽引力やレバーリターンスプリング33の弾発力によっ
て後輪ブレーキ方向へ牽引され、イコライザ4と第2ブ
レーキ操作子5と後輪ブレーキ10とが、それぞれ図6
に示す非作動状態に復帰する。
子42の単独操作によって、制動効率の高い前輪ブレー
キ8のみを、二次液圧マスタシリンダ3を介して単独で
作動させることができ、また第2ブレーキ操作子5の単
独操作では、二次液圧マスタシリンダ3とイコライザ4
とを介して、前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ10とを連
動させて効率のよい制動を行なうことができる。
ーキ操作子5の双方の操作では、二次液圧マスタシリン
ダ3が、シリンダ孔3bに供給される一次液圧マスタシ
リンダ41からの液圧と、ピストン20に作用するピス
トン押動部5bの押圧力のいずれか大きい方を選択して
前輪ブレーキ側に高い液圧を供給するいわゆるハイセレ
クトとなるので、後輪ブレーキ10をイコライザ4で牽
引作動しながら、前輪ブレーキ8をより高い液圧で作動
して、バーハンドル車両を効率よく制動することができ
る。
と第2ブレーキ操作子5の握り力や操作タイミングを変
えることによって、前輪ブレーキ8と後輪ブレーキ10
の制動開始時間を前後にずらしたり、前・後輪ブレーキ
8,10の制動力配分を変えることも可能であり、運転
状況や道路状況により適合した制動が可能となる。ま
た、第1,第2ブレーキ操作子42,5のいずれか一方
のみを操作した場合に、2本のワイヤケーブルを並列に
用いた従来のように、他方の系統のワイヤケーブルが緩
んで初期制動を遅らせたり、操作フィーリングの低下を
招くなどの不具合がなく、良好な制動を行なうことがで
きる。
液圧式ブレーキを適用し、後輪ブレーキに機械式ブレー
キを適用して説明したが、本発明は逆の設定も可能であ
る。また、液圧式ブレーキは、ホイールシリンダを用い
たドラムブレーキであってもよく、機械式ブレーキにピ
ストンをメカニカルな機構で押動する形式のディスクブ
レーキを用いることもできる。第1,第2ブレーキ操作
子には、ブレーキペダルを用いてもよく、また連繋手段
をロッドまたはワイヤケーブルとロッドの組合わせとす
ることもできる。
ば、1つのブレーキ操作子の握り操作によって、液圧式
ブレーキと機械式ブレーキとを連動して作動することが
でき、前・後輪ブレーキに液圧式と機械式を適用した既
成のスクータや小型自動二輪車等のバーハンドル車両を
連動ブレーキ化する場合に、構造が簡単で且つコストも
改造のための費用安価で、頗る好適である。更に、バー
ハンドル車両の特性に合わせて、液圧式ブレーキと機械
式ブレーキのいずれか一方を他方に先がけて作動させた
い場合に、調整を容易に行なうことができる。
の高い前輪ブレーキのみを、一次液圧マスタシリンダか
らの液圧によって単独で作動させることができ、更に、
第2ブレーキ操作子の単独操作では、二次液圧マスタシ
リンダとイコライザとによって前輪ブレーキと後輪ブレ
ーキとを連動させて効率のよい制動を行うことができ
る。
操作子の双方の操作では、二次液圧マスタシリンダが、
シリンダ孔に供給される一次液圧マスタシリンダからの
液圧と、ピストンに作用するピストン押圧部の押圧力の
いずれか大きい方を選択して、前輪ブレーキ側に高い液
圧を供給するいわゆるハイセレクトとなるので、後輪ブ
レーキをイコライザで牽引作動しながら、前輪ブレーキ
をより高い液圧で作動して、バーハンドル車両を効率よ
く制動することができる。
よって、前輪ブレーキを制動限界域で作動している時
に、第2ブレーキ操作子を追加操作することによって、
後輪の制動を追加することが可能であり、制動中の安定
性が向上すると共に、制動距離の短縮化も可能となる。
は、前輪ブレーキと後輪ブレーキを作動させた場合に、
後輪ブレーキにつながれた連繋手段に緩むことがないか
ら、ブレーキ操作子の操作に余分な遊びを生じて、操作
フィーリングを損なうという不具合がない。
断面図
図
からの液圧がピストン押動部の押圧力より大きい場合の
要部断面図
圧力が液圧マスタシリンダからの液圧より大きい場合の
要部断面図
図
からの液圧がピストン押動部の押圧力より大きい場合の
要部断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 バーハンドル車両の前輪ブレーキと後輪
ブレーキのいずれか一方を、ブレーキ操作子の操作にて
液圧マスタシリンダに発生した液圧にて作動する液圧式
ブレーキとし、他方をブレーキワイヤやロッド等の連繋
手段に牽引される機械式ブレーキとし、前記液圧マスタ
シリンダのシリンダボディに一端を開口して設けたシリ
ンダ孔にピストンを内挿して、シリンダ孔の底部に液圧
室を画成し、該液圧室と前記液圧式ブレーキとを液圧配
管にて連結すると共に、前記シリンダボディの開口部側
にイコライザの基端を枢支し、該イコライザの先端側
に、前記連繋手段を連結すると共に前記ブレーキ操作子
を枢支し、該ブレーキ操作子に、前記液圧マスタシリン
ダのピストンを液圧室方向へ押動するピストン押動部を
設けたことを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装
置。 - 【請求項2】 バーハンドル車両の前輪ブレーキと後輪
ブレーキのいずれか一方を、第1ブレーキ操作子の操作
にて一次液圧マスタシリンダに発生した液圧にて作動す
る液圧式ブレーキとし、他方を第2ブレーキ操作子の操
作にて牽引される機械式ブレーキとし、前記第1ブレー
キ操作子と液圧式ブレーキとをつなぐ液圧配管中に、シ
リンダボディの一端を開口して設けたシリンダ孔にピス
トンを液密且つ移動可能に内挿し、該ピストンとシリン
ダ孔の底壁との間に液圧室を画成した二次液圧マスタシ
リンダを介装して、該二次液圧マスタシリンダの液圧室
と前記液圧配管とを連通させ、前記シリンダボディの開
口部側にイコライザの基端を枢支し、該イコライザの先
端側に、前記機械式ブレーキにつながれるブレーキワイ
ヤやロッド等の連繋手段を連結すると共に、前記第2ブ
レーキ操作子を枢支し、該第2ブレーキ操作子に、前記
二次液圧マスタシリンダのピストンを液圧室方向へ押動
するピストン押動部を設けたことを特徴とするバーハン
ドル車両用ブレーキ装置。
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