JPH10273000A - 車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シート - Google Patents
車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 後突時の衝撃により受ける着座者のダメージ
を一層軽減するとともに、衝撃の入力後におけるリバウ
ンド運動の抑制をはかる。 【構成】 略平面状態に収縮されたエアバッグ20が、所
定の隙間を介したS ばね等16の後方への配設によって、
シートバック12に内蔵されている。そして、所定の隙間
内における、後突の際の衝撃に伴うエアバッグ20の平面
的な膨張によって、着座者の上体を弾性的に支持可能と
するとともに、所定のオリフィスからの気体の放出に伴
うエアバッグの減圧、収縮によって、後突の際の衝撃エ
ネルギーを吸収可能としている。
を一層軽減するとともに、衝撃の入力後におけるリバウ
ンド運動の抑制をはかる。 【構成】 略平面状態に収縮されたエアバッグ20が、所
定の隙間を介したS ばね等16の後方への配設によって、
シートバック12に内蔵されている。そして、所定の隙間
内における、後突の際の衝撃に伴うエアバッグ20の平面
的な膨張によって、着座者の上体を弾性的に支持可能と
するとともに、所定のオリフィスからの気体の放出に伴
うエアバッグの減圧、収縮によって、後突の際の衝撃エ
ネルギーを吸収可能としている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突時における
衝撃エネルギーを吸収して、この衝撃から着座者を保護
する車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用
衝撃吸収シートに関する。
衝撃エネルギーを吸収して、この衝撃から着座者を保護
する車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用
衝撃吸収シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車等の車両用シートにおいては、自
動車等の後方からの衝突、いわゆる後突時における着座
者の保護が、近年の注目課題となっている。そして、た
とえば、シートバックフレームの一部やリクライニング
装置等の一部に、強度の弱い部分、いわゆる強度脆弱部
を設け、後突時等の過大な衝撃エネルギーがシートに入
力されたとき、この強度脆弱部における座屈変形等によ
ってシートバックを強制的に後傾させ、この後傾による
衝撃エネルギーの吸収によって着座者に加わる衝撃を低
減させる、いわゆる衝撃吸収シートが、自動車等の車両
用シートとして提供されている。
動車等の後方からの衝突、いわゆる後突時における着座
者の保護が、近年の注目課題となっている。そして、た
とえば、シートバックフレームの一部やリクライニング
装置等の一部に、強度の弱い部分、いわゆる強度脆弱部
を設け、後突時等の過大な衝撃エネルギーがシートに入
力されたとき、この強度脆弱部における座屈変形等によ
ってシートバックを強制的に後傾させ、この後傾による
衝撃エネルギーの吸収によって着座者に加わる衝撃を低
減させる、いわゆる衝撃吸収シートが、自動車等の車両
用シートとして提供されている。
【０００３】このような衝撃吸収シートとして、たとえ
ば、特開平07−132767号公報に開示の構成が知られてい
る。この公知の構成においては、リクライニング装置の
ブラケットの一部に、蛇行した補強リブ部が設けられ、
この補強リブ部での座屈変形を伴うシートバックの後傾
によって、後突時における衝撃エネルギーの吸収をはか
っている。
ば、特開平07−132767号公報に開示の構成が知られてい
る。この公知の構成においては、リクライニング装置の
ブラケットの一部に、蛇行した補強リブ部が設けられ、
この補強リブ部での座屈変形を伴うシートバックの後傾
によって、後突時における衝撃エネルギーの吸収をはか
っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような公知の衝
撃吸収シートにおいては、着座者の上体が、後突の際の
慣性力のもとでシートパッドの圧縮、および、S ばね等
からなる架設弾性支持部材のたわみを伴いながらシート
バックに対して大きく沈み込み、その後における、強度
脆弱部での座屈変形によるシートバックフレームの後傾
によって、その衝撃エネルギーが吸収される。つまり、
衝撃の発生からシートバックフレームの後傾までの間
に、時間的な遅れが存在するため、この間に、着座者は
少なからずダメージを受けることになる。
撃吸収シートにおいては、着座者の上体が、後突の際の
慣性力のもとでシートパッドの圧縮、および、S ばね等
からなる架設弾性支持部材のたわみを伴いながらシート
バックに対して大きく沈み込み、その後における、強度
脆弱部での座屈変形によるシートバックフレームの後傾
によって、その衝撃エネルギーが吸収される。つまり、
衝撃の発生からシートバックフレームの後傾までの間
に、時間的な遅れが存在するため、この間に、着座者は
少なからずダメージを受けることになる。
【０００５】また、シートバックフレームの後傾のもと
では、着座者の上体が大きく移動（後傾）するため、こ
の動作によるダメージも、着座者は受けやすい。従っ
て、シートバックフレームの後傾による衝撃エネルギー
の吸収のもとでは、着座者の保護が十分でなくなる虞れ
がある。
では、着座者の上体が大きく移動（後傾）するため、こ
の動作によるダメージも、着座者は受けやすい。従っ
て、シートバックフレームの後傾による衝撃エネルギー
の吸収のもとでは、着座者の保護が十分でなくなる虞れ
がある。
【０００６】また、後突時においては、シートパッドお
よび架設弾性支持部材が弾性変形からの復元力を反力と
して蓄えた状態で、シートバックフレームの後傾が生じ
るため、衝撃エネルギーの入力後における、着座者の上
体へのこの反力の作用により、着座の上体が前方に押し
返される、いわゆるリバウンド運動が発生する。
よび架設弾性支持部材が弾性変形からの復元力を反力と
して蓄えた状態で、シートバックフレームの後傾が生じ
るため、衝撃エネルギーの入力後における、着座者の上
体へのこの反力の作用により、着座の上体が前方に押し
返される、いわゆるリバウンド運動が発生する。
【０００７】着座者の上体は、通常、シートベルトによ
って拘束されているため、シートバック前方への上体の
移動は規制される。しかし、そのために、衝撃の入力後
におけるリバウンド運動によって、着座者の上体、特に
胸部がシートベルトに圧迫され、更には、頭部が、上体
に対して前方に急激に傾斜する運動を呈しやすくなる。
って拘束されているため、シートバック前方への上体の
移動は規制される。しかし、そのために、衝撃の入力後
におけるリバウンド運動によって、着座者の上体、特に
胸部がシートベルトに圧迫され、更には、頭部が、上体
に対して前方に急激に傾斜する運動を呈しやすくなる。
【０００８】従って、公知の衝撃吸収シートにおいて
は、入力時における衝撃からの保護が十分であるのに対
し、衝撃入力後における着座者の胸部、頭部および頸部
の保護が十分でなくなる虞れがある。
は、入力時における衝撃からの保護が十分であるのに対
し、衝撃入力後における着座者の胸部、頭部および頸部
の保護が十分でなくなる虞れがある。
【０００９】この発明は、後突時の衝撃により受ける着
座者のダメージを一層軽減するとともに、衝撃の入力後
におけるリバウンド運動の抑制をはかる車両用衝撃吸収
シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シートの提
供を目的としている。
座者のダメージを一層軽減するとともに、衝撃の入力後
におけるリバウンド運動の抑制をはかる車両用衝撃吸収
シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シートの提
供を目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法に
よれば、所定の隙間を介した架設弾性支持部材の後方に
おける略平面状の収縮状態での配設によってシートバッ
クに内蔵されたエアバッグを、所定以上の衝撃の検出に
伴うインフレータの作動により、対応する隙間内で平面
的に膨張させて、後突時における着座者の上体の後方移
動をその背後からの弾性的な支持のもとで規制する。そ
して、着座者の上体の後方移動のもとでの圧縮によっ
て、膨張後のエアバッグ内の気体を所定のオリフィスか
ら外部に放出させ、この気体の放出に伴うエアバッグの
減圧、収縮によって、後突の際の衝撃エネルギーを吸収
可能としている。
に、この発明の車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法に
よれば、所定の隙間を介した架設弾性支持部材の後方に
おける略平面状の収縮状態での配設によってシートバッ
クに内蔵されたエアバッグを、所定以上の衝撃の検出に
伴うインフレータの作動により、対応する隙間内で平面
的に膨張させて、後突時における着座者の上体の後方移
動をその背後からの弾性的な支持のもとで規制する。そ
して、着座者の上体の後方移動のもとでの圧縮によっ
て、膨張後のエアバッグ内の気体を所定のオリフィスか
ら外部に放出させ、この気体の放出に伴うエアバッグの
減圧、収縮によって、後突の際の衝撃エネルギーを吸収
可能としている。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【００１２】図１、図２に示すように、この発明に係る
車両用衝撃吸収シート10においては、シートバック12の
骨格を形成するシートバックフレーム14の内方に、架設
弾性支持部材16が架設、張設され、着座者の上体を弾性
的に支持するシートパッド18が、この架設弾性支持部材
の前面に配設されるとともに、略平面状に収縮されたエ
アバッグ20が、架設弾性支持部材の後方にその収縮状態
で配設されている。
車両用衝撃吸収シート10においては、シートバック12の
骨格を形成するシートバックフレーム14の内方に、架設
弾性支持部材16が架設、張設され、着座者の上体を弾性
的に支持するシートパッド18が、この架設弾性支持部材
の前面に配設されるとともに、略平面状に収縮されたエ
アバッグ20が、架設弾性支持部材の後方にその収縮状態
で配設されている。
【００１３】シートバックフレーム14は、たとえば、正
面略矩形状に折曲成形されたパイプフレーム22と、この
パイプフレームの左右の側端部に配置、固定された左右
一対のサイドブラケット24との組み合わせにより形成さ
れている。そして、パイプフレーム22の側端部間の内方
に、S ばね等からなる架設弾性支持部材16が架設、張設
されるとともに、このS ばね等の前面に、ウレタンフォ
ーム材等からなるシートパッド18が配置され、その全体
を表皮等よりなるトリムカバー26で被覆することによっ
て、着座者の上体、特に胸部ないし腰部を背後から弾性
的に支持可能とするシートバック12が形成されている。
面略矩形状に折曲成形されたパイプフレーム22と、この
パイプフレームの左右の側端部に配置、固定された左右
一対のサイドブラケット24との組み合わせにより形成さ
れている。そして、パイプフレーム22の側端部間の内方
に、S ばね等からなる架設弾性支持部材16が架設、張設
されるとともに、このS ばね等の前面に、ウレタンフォ
ーム材等からなるシートパッド18が配置され、その全体
を表皮等よりなるトリムカバー26で被覆することによっ
て、着座者の上体、特に胸部ないし腰部を背後から弾性
的に支持可能とするシートバック12が形成されている。
【００１４】なお、S ばね等（架設弾性支持部材）16の
各端末は、たとえば、リテーナと称する係止金具（図示
しない）等によって、パイプフレーム22の側端部にそれ
ぞれ係止される。
各端末は、たとえば、リテーナと称する係止金具（図示
しない）等によって、パイプフレーム22の側端部にそれ
ぞれ係止される。
【００１５】シートバックフレームのサイドブラケット
24は、たとえば、固着ナット（図示しない）をその内面
に一体的に有して形成されている。そして、この固着ナ
ットへの取り付けボルト28の螺着によって、シートバッ
クフレーム14がリクライニング装置30の回動アーム32に
一体的に連結されている。
24は、たとえば、固着ナット（図示しない）をその内面
に一体的に有して形成されている。そして、この固着ナ
ットへの取り付けボルト28の螺着によって、シートバッ
クフレーム14がリクライニング装置30の回動アーム32に
一体的に連結されている。
【００１６】なお、リクライニング装置30としては公知
のものが利用でき、このリクライニング装置自体はこの
発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。こ
の種のリクライニング装置30として、たとえば、特開昭
62−026008号公報に開示のものが例示できる。
のものが利用でき、このリクライニング装置自体はこの
発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。こ
の種のリクライニング装置30として、たとえば、特開昭
62−026008号公報に開示のものが例示できる。
【００１７】また、図１、図２に示すように、シートバ
ックフレーム14は、たとえば、筒状体としてなる左右一
対のステーブラケット34をパイプフレーム22の上端に一
体的に有して形成され、このステーブラケットに対す
る、ヘッドレストホルダー36を介したステー38の挿通、
係止によって、ヘッドレスト40がシートバックフレー
ム、つまりはシートバック12の上端に装着可能となって
いる。
ックフレーム14は、たとえば、筒状体としてなる左右一
対のステーブラケット34をパイプフレーム22の上端に一
体的に有して形成され、このステーブラケットに対す
る、ヘッドレストホルダー36を介したステー38の挿通、
係止によって、ヘッドレスト40がシートバックフレー
ム、つまりはシートバック12の上端に装着可能となって
いる。
【００１８】ここで、図１、図２に示すように、この発
明の衝撃吸収シート10においては、略平面状に収縮され
たエアバッグ20が、S ばね等16の後方への、所定の隙間
を介した配設のもとで、シートバック12に内蔵されてい
る。エアバッグ20は、通常、衝撃を感知する衝撃センサ
（図示しない）に接続されたインフレータ42をその内部
に有して形成され、衝撃センサが所定以上の衝撃を検出
したとき、インフレータでのガスの発生（噴射）および
点火のもとで瞬時に平面的に膨張するように構成されて
いる。
明の衝撃吸収シート10においては、略平面状に収縮され
たエアバッグ20が、S ばね等16の後方への、所定の隙間
を介した配設のもとで、シートバック12に内蔵されてい
る。エアバッグ20は、通常、衝撃を感知する衝撃センサ
（図示しない）に接続されたインフレータ42をその内部
に有して形成され、衝撃センサが所定以上の衝撃を検出
したとき、インフレータでのガスの発生（噴射）および
点火のもとで瞬時に平面的に膨張するように構成されて
いる。
【００１９】たとえば、正面略♯形状の支持プレート44
が、パイプフレーム22の上下端間および左右端間への各
端末の固着のもとで、シートバックフレーム14に一体的
に設けられている。そして、ホグリング等の一連の係止
部材46を介して、エアバッグ20が、この支持プレート44
に略平面状の収縮状態で係止されている。
が、パイプフレーム22の上下端間および左右端間への各
端末の固着のもとで、シートバックフレーム14に一体的
に設けられている。そして、ホグリング等の一連の係止
部材46を介して、エアバッグ20が、この支持プレート44
に略平面状の収縮状態で係止されている。
【００２０】なお、図２に示すように、ホグリング（係
止部材）46の挿通、係止されるエアバッグサイドの係止
孔47は、エアバッグ20の周縁部に予め規定された所定幅
の取り付け代20a に設けられるため、インフレータ34か
らのガスの噴射に伴う膨張に、この係止孔が悪影響を与
えることはない。
止部材）46の挿通、係止されるエアバッグサイドの係止
孔47は、エアバッグ20の周縁部に予め規定された所定幅
の取り付け代20a に設けられるため、インフレータ34か
らのガスの噴射に伴う膨張に、この係止孔が悪影響を与
えることはない。
【００２１】また、このエアバッグ20においては、取り
付けボルト48を一体的に有するインフレータ42がその下
端部に配置されることから、インフレータの取り付けボ
ルトへのナット50の螺着のもとで、インフレータ、つま
りエアバッグの下端部は、支持プレート44の下部に固定
されている。
付けボルト48を一体的に有するインフレータ42がその下
端部に配置されることから、インフレータの取り付けボ
ルトへのナット50の螺着のもとで、インフレータ、つま
りエアバッグの下端部は、支持プレート44の下部に固定
されている。
【００２２】そして、図２の参照符号52は、後方へのエ
アバッグ20のたわみを規制するためのサポート部材を示
し、このサポート部材は、たとえば、支持プレート44の
上下間に架設、固定されている。
アバッグ20のたわみを規制するためのサポート部材を示
し、このサポート部材は、たとえば、支持プレート44の
上下間に架設、固定されている。
【００２３】また、図２に示すように、このエアバッグ
20は、内部の気体を外部に放出可能とするオリフィス54
を、たとえばその背面に有して形成されている。オリフ
ィス54は、後述するように、エアバッグ20の膨張後にお
ける圧縮のもとで、内部の気体を徐徐に放出可能とする
径および数に設定される。この実施の形態において、オ
リフィス54は、上下左右に離反した４ヶ所に設けられて
いる。
20は、内部の気体を外部に放出可能とするオリフィス54
を、たとえばその背面に有して形成されている。オリフ
ィス54は、後述するように、エアバッグ20の膨張後にお
ける圧縮のもとで、内部の気体を徐徐に放出可能とする
径および数に設定される。この実施の形態において、オ
リフィス54は、上下左右に離反した４ヶ所に設けられて
いる。
【００２４】なお、このエアバッグ20の動作原理は公知
であり、その構造およびそのための作動装置等はこの発
明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。この
エアバッグ20の動作原理およびその基本構造として、た
とえば、特開平03−281455号公報等に開示のものが例示
できる。
であり、その構造およびそのための作動装置等はこの発
明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。この
エアバッグ20の動作原理およびその基本構造として、た
とえば、特開平03−281455号公報等に開示のものが例示
できる。
【００２５】図１を見るとわかるように、エアバッグ20
は、S ばね等16との間に所定の隙間を有するように、こ
のS ばね等から対応する所定距離だけ離反して配設され
る。この、エアバッグ20、S ばね等16間の隙間は、通常
の着座姿勢における着座者からの荷重のもとでのS ばね
等の弾性変形、つまりはS ばね等のたわみを保障可能な
程度に設定される。
は、S ばね等16との間に所定の隙間を有するように、こ
のS ばね等から対応する所定距離だけ離反して配設され
る。この、エアバッグ20、S ばね等16間の隙間は、通常
の着座姿勢における着座者からの荷重のもとでのS ばね
等の弾性変形、つまりはS ばね等のたわみを保障可能な
程度に設定される。
【００２６】このような構成によれば、S ばね等16のた
わみの確保により、通常の着座状態における、着座者の
状態の弾性的な支持が適切に得られるため、S ばね等の
後方でエアバッグを支持する支持プレート44、サポート
部材52等が、着座者に底づき感、違和感等を与える原因
にはなり得ない。
わみの確保により、通常の着座状態における、着座者の
状態の弾性的な支持が適切に得られるため、S ばね等の
後方でエアバッグを支持する支持プレート44、サポート
部材52等が、着座者に底づき感、違和感等を与える原因
にはなり得ない。
【００２７】また、この発明の衝撃吸収シート10におけ
るエアバッグ20は、図１に示すように、S ばね等16から
離反した位置で収縮されているため、シートの通常の状
態においては、エアバッグはS ばね等に対して何ら機能
しない。
るエアバッグ20は、図１に示すように、S ばね等16から
離反した位置で収縮されているため、シートの通常の状
態においては、エアバッグはS ばね等に対して何ら機能
しない。
【００２８】ところで、自動車の後突の際においては、
その衝撃の発生から所定の時間、たとえば、80〜100ms
だけ遅れて、着座者の上体を衝撃に起因する慣性力のも
とで後方移動させることが、種々の実験等により実証さ
れている。これに対し、この発明の衝撃吸収シート10
が、図１に示す初期状態において、自動車の後突等に起
因する衝撃を受けると、衝撃センサによる衝撃の検出に
伴うインフレータ42の作動のもとで、エアバッグ20は、
図３に示すように、所定の隙間内で対応する平面状に瞬
時に膨張される。
その衝撃の発生から所定の時間、たとえば、80〜100ms
だけ遅れて、着座者の上体を衝撃に起因する慣性力のも
とで後方移動させることが、種々の実験等により実証さ
れている。これに対し、この発明の衝撃吸収シート10
が、図１に示す初期状態において、自動車の後突等に起
因する衝撃を受けると、衝撃センサによる衝撃の検出に
伴うインフレータ42の作動のもとで、エアバッグ20は、
図３に示すように、所定の隙間内で対応する平面状に瞬
時に膨張される。
【００２９】このような、後突の際の衝撃によって、エ
アバッグ20をシートバック12の内部で瞬時に膨張させる
この発明の車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法によれ
ば、着座者の上体の後方移動に先行してエアバッグが膨
張するため、後突の際の衝撃によって後方移動する着座
者の上体は、S ばね等16のたわみを伴うことなく、シー
トパッド18、エアバッグ等によって弾性的に支持される
ことになる（図３参照）。
アバッグ20をシートバック12の内部で瞬時に膨張させる
この発明の車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法によれ
ば、着座者の上体の後方移動に先行してエアバッグが膨
張するため、後突の際の衝撃によって後方移動する着座
者の上体は、S ばね等16のたわみを伴うことなく、シー
トパッド18、エアバッグ等によって弾性的に支持される
ことになる（図３参照）。
【００３０】そして、着座者の上体の支持後、上体から
の荷重のもとで、エアバッグ20は圧縮され、その背面に
設けられたオリフィス54からの内部の気体の放出によ
り、その内圧が徐徐に減少して、着座者の上体に作用す
る衝撃エネルギーが吸収される。
の荷重のもとで、エアバッグ20は圧縮され、その背面に
設けられたオリフィス54からの内部の気体の放出によ
り、その内圧が徐徐に減少して、着座者の上体に作用す
る衝撃エネルギーが吸収される。
【００３１】このように、この発明の車両用衝撃吸収シ
ートの衝撃吸収方法によれば、着座者の上体が、シート
バック12に対して大きく沈み込むことなく、また、シー
トバックフレーム14の後傾を伴うことなく、エアバッグ
20およびシートパッド18によって、後突による衝撃の発
生直後から弾性的に支持され、その後のエアバッグの減
圧、収縮によってその衝撃エネルギーは吸収されるた
め、後突発生の初期からの着座者の上体の保護がはから
れる。
ートの衝撃吸収方法によれば、着座者の上体が、シート
バック12に対して大きく沈み込むことなく、また、シー
トバックフレーム14の後傾を伴うことなく、エアバッグ
20およびシートパッド18によって、後突による衝撃の発
生直後から弾性的に支持され、その後のエアバッグの減
圧、収縮によってその衝撃エネルギーは吸収されるた
め、後突発生の初期からの着座者の上体の保護がはから
れる。
【００３２】従って、後突発生初期からの着座者の上体
の保護により、後突時における上体の保護効果が十分に
向上し、これによって、着座者のダメージが一層低減さ
れる。
の保護により、後突時における上体の保護効果が十分に
向上し、これによって、着座者のダメージが一層低減さ
れる。
【００３３】また、図３に示すように、着座者の上体
は、後突の際の衝撃によって、シートパッド18の圧縮許
容量だけシートバック12に対して沈み込む。しかしなが
ら、このシートパッド18の圧縮に伴う沈み込みを得るこ
とによって、着座者の頭部がシートバック上端のヘッド
レスト40に自ずと近づくため、上体に対する頭部の急激
な後傾前での頭部の支持が容易に確保できる。つまり、
頭部の急激な後傾に起因する、いわゆるむち打ち運動が
確実に抑制されるため、後突時における頭部および頸部
の保護効果の向上により、この点からも、着座者のダメ
ージが一層低減される。
は、後突の際の衝撃によって、シートパッド18の圧縮許
容量だけシートバック12に対して沈み込む。しかしなが
ら、このシートパッド18の圧縮に伴う沈み込みを得るこ
とによって、着座者の頭部がシートバック上端のヘッド
レスト40に自ずと近づくため、上体に対する頭部の急激
な後傾前での頭部の支持が容易に確保できる。つまり、
頭部の急激な後傾に起因する、いわゆるむち打ち運動が
確実に抑制されるため、後突時における頭部および頸部
の保護効果の向上により、この点からも、着座者のダメ
ージが一層低減される。
【００３４】更に、S ばね等のたわみを伴ったシートバ
ックフレームの後傾によって着座者の上体に作用する衝
撃エネルギーを吸収する公知の方法と異なり、この発明
の衝撃吸収方法においては、S ばね等16のたわみを伴う
ことなく、着座者の上体を支持しその衝撃エネルギーを
吸収するため、後突の際の衝撃の入力後における、Sば
ね等からの反力の発生は確実に抑制でき、これによっ
て、着座者の上体のリバウンド運動は十分に規制され
る。
ックフレームの後傾によって着座者の上体に作用する衝
撃エネルギーを吸収する公知の方法と異なり、この発明
の衝撃吸収方法においては、S ばね等16のたわみを伴う
ことなく、着座者の上体を支持しその衝撃エネルギーを
吸収するため、後突の際の衝撃の入力後における、Sば
ね等からの反力の発生は確実に抑制でき、これによっ
て、着座者の上体のリバウンド運動は十分に規制され
る。
【００３５】従って、後突の際の衝撃の入力後のリバウ
ンド運動に起因する胸部、頭部への衝撃エネルギーの伝
達が確実に抑制でき、後突後における着座者の胸部、頭
部および頸部の保護効果の十分な向上により、この点か
らも、着座者のダメージが一層低減される。
ンド運動に起因する胸部、頭部への衝撃エネルギーの伝
達が確実に抑制でき、後突後における着座者の胸部、頭
部および頸部の保護効果の十分な向上により、この点か
らも、着座者のダメージが一層低減される。
【００３６】ところで、近年においては、自動車の衝突
速度の高速化の傾向が見られ、その衝撃も多大となって
いる。しかしながら、この発明によれば、後突の際の衝
撃の検出によって、エアバッグ20を膨張させれば足りる
ため、この衝突速度の高速化、および、衝撃の多大化に
十分に対応可能となる。
速度の高速化の傾向が見られ、その衝撃も多大となって
いる。しかしながら、この発明によれば、後突の際の衝
撃の検出によって、エアバッグ20を膨張させれば足りる
ため、この衝突速度の高速化、および、衝撃の多大化に
十分に対応可能となる。
【００３７】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
10によれば、上記の衝撃吸収方法が適切に遂行でき、後
突発生初期からの上体、頭部および頸部に対する保護能
力の向上により、着座者のダメージが一層低減される。
10によれば、上記の衝撃吸収方法が適切に遂行でき、後
突発生初期からの上体、頭部および頸部に対する保護能
力の向上により、着座者のダメージが一層低減される。
【００３８】また、この衝撃吸収シート10においては、
シートバックフレーム14の後傾を伴うことなく、着座者
の上体に作用する衝撃エネルギーの吸収が可能であるた
め、後突の際における、シートバックフレームの後傾に
起因する、シート後方への着座者の飛び出し等が確実に
阻止でき、この点からも、着座者の安全性が確保され
る。
シートバックフレーム14の後傾を伴うことなく、着座者
の上体に作用する衝撃エネルギーの吸収が可能であるた
め、後突の際における、シートバックフレームの後傾に
起因する、シート後方への着座者の飛び出し等が確実に
阻止でき、この点からも、着座者の安全性が確保され
る。
【００３９】更に、この衝撃吸収シート10においては、
略平面状に収縮されたエアバッグ20を、その平面状態で
膨張させれば足りるため、構成の煩雑化等を伴うことな
く、エアバッグの膨張形状の安定化が容易に可能とな
る。
略平面状に収縮されたエアバッグ20を、その平面状態で
膨張させれば足りるため、構成の煩雑化等を伴うことな
く、エアバッグの膨張形状の安定化が容易に可能とな
る。
【００４０】なお、この発明の実施の形態においては、
支持プレート44を正面略♯形状として具体化している
が、支持プレートはエアバッグ20を後方移動不能に支持
すれば足りるため、これに限定されず、たとえば、略X
形状等のような他の形状に、支持プレートを形成しても
よい。
支持プレート44を正面略♯形状として具体化している
が、支持プレートはエアバッグ20を後方移動不能に支持
すれば足りるため、これに限定されず、たとえば、略X
形状等のような他の形状に、支持プレートを形成しても
よい。
【００４１】また、エアバッグ20をホグリング46によっ
て支持プレート44に係止しているが、エアバッグを支持
プレートに係止、保持可能であれば足りるため、ホグリ
ング以外の係止部材を利用してもよいことはいうまでも
ない。
て支持プレート44に係止しているが、エアバッグを支持
プレートに係止、保持可能であれば足りるため、ホグリ
ング以外の係止部材を利用してもよいことはいうまでも
ない。
【００４２】ここで、この発明の実施の形態において
は、オリフィス54がエアバッグ20の背面に設けられてい
るが、エアバッグ内の気体をその外部に放出可能であれ
ば足りるため、その側端部等に、オリフィスを設けても
よい。
は、オリフィス54がエアバッグ20の背面に設けられてい
るが、エアバッグ内の気体をその外部に放出可能であれ
ば足りるため、その側端部等に、オリフィスを設けても
よい。
【００４３】しかしながら、エアバッグ20の背面にオリ
フィス54を設ければ、着座者の上体による前面サイドか
らの圧縮による内部の気体の放出がより円滑に得られる
ため、着座者の上体に作用する衝撃エネルギーの吸収が
一層確実にはかられる。
フィス54を設ければ、着座者の上体による前面サイドか
らの圧縮による内部の気体の放出がより円滑に得られる
ため、着座者の上体に作用する衝撃エネルギーの吸収が
一層確実にはかられる。
【００４４】なお、この実施の形態においては、オリフ
ィス54を上下左右に離反した４ヶ所に設けた構成を例示
しているが、オリフィスは、エアバッグ20の内部の気体
を徐徐に放出すれば足りるため、その位置、数はこれに
限定されない。しかしながら、このように、オリフィス
54を複数箇所に分散することによって、その減圧、収縮
箇所の偏りが防止できるため、全面的に均一な支持、吸
収の可能なエアバッグ20が容易に確保できる。
ィス54を上下左右に離反した４ヶ所に設けた構成を例示
しているが、オリフィスは、エアバッグ20の内部の気体
を徐徐に放出すれば足りるため、その位置、数はこれに
限定されない。しかしながら、このように、オリフィス
54を複数箇所に分散することによって、その減圧、収縮
箇所の偏りが防止できるため、全面的に均一な支持、吸
収の可能なエアバッグ20が容易に確保できる。
【００４５】また、発明の実施の形態においては、自動
車に装着される衝撃吸収シートを例示しているが、自動
車に適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、電
車等の他の車両のシートに、この発明を応用してもよ
い。
車に装着される衝撃吸収シートを例示しているが、自動
車に適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、電
車等の他の車両のシートに、この発明を応用してもよ
い。
【００４６】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【００４７】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用衝
撃吸収シートの衝撃吸収方法によれば、着座者の上体が
後突による衝撃の発生直後から弾性的に支持され、その
後のエアバッグの減圧、収縮によって、その衝撃エネル
ギーは吸収されるため、後突発生の初期からの着座者の
上体の保護がはかられる。従って、後突時における上体
の保護効果が十分に向上し、これによって、着座者のダ
メージが一層低減される。
撃吸収シートの衝撃吸収方法によれば、着座者の上体が
後突による衝撃の発生直後から弾性的に支持され、その
後のエアバッグの減圧、収縮によって、その衝撃エネル
ギーは吸収されるため、後突発生の初期からの着座者の
上体の保護がはかられる。従って、後突時における上体
の保護効果が十分に向上し、これによって、着座者のダ
メージが一層低減される。
【００４８】また、架設弾性支持部材のたわみを伴わな
いシートパッドの沈み込みによって、着座者の頭部がシ
ートバック上端のヘッドレストに自ずと近づくため、上
体に対する頭部の急激な後傾前での頭部の支持が容易に
確保できる。そのため、頭部の急激な後傾に起因するむ
ち打ち運動が確実に抑制でき、後突時における頭部およ
び頸部の保護効果の向上により、この点からも、着座者
のダメージが一層低減される。
いシートパッドの沈み込みによって、着座者の頭部がシ
ートバック上端のヘッドレストに自ずと近づくため、上
体に対する頭部の急激な後傾前での頭部の支持が容易に
確保できる。そのため、頭部の急激な後傾に起因するむ
ち打ち運動が確実に抑制でき、後突時における頭部およ
び頸部の保護効果の向上により、この点からも、着座者
のダメージが一層低減される。
【００４９】更に、架設弾性支持部材のたわみを伴うこ
となく、着座者の上体に作用する衝撃エネルギーを吸収
するため、後突の際の衝撃の入力後における、架設弾性
支持部材からの反力の発生は確実に抑制でき、これによ
って、着座者の上体のリバウンド運動は十分に規制され
る。従って、後突の際の衝撃の入力後のリバウンド運動
に起因する胸部、頭部への衝撃の伝達が確実に抑制で
き、後突後における着座者の胸部、頭部および頸部の保
護効果の十分な向上により、この点からも、着座者のダ
メージが一層低減される。
となく、着座者の上体に作用する衝撃エネルギーを吸収
するため、後突の際の衝撃の入力後における、架設弾性
支持部材からの反力の発生は確実に抑制でき、これによ
って、着座者の上体のリバウンド運動は十分に規制され
る。従って、後突の際の衝撃の入力後のリバウンド運動
に起因する胸部、頭部への衝撃の伝達が確実に抑制で
き、後突後における着座者の胸部、頭部および頸部の保
護効果の十分な向上により、この点からも、着座者のダ
メージが一層低減される。
【００５０】また、この発明によれば、後突の際の衝撃
の検出によって、エアバッグを膨張させれば足りるた
め、この衝突速度の高速化、および、衝撃の多大化に十
分に対応可能となる。
の検出によって、エアバッグを膨張させれば足りるた
め、この衝突速度の高速化、および、衝撃の多大化に十
分に対応可能となる。
【００５１】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
によれば、上記の衝撃吸収方法が適切に遂行でき、後突
発生初期からの上体、頭部および頸部に対する保護能力
の向上により、着座者のダメージが一層低減される。
によれば、上記の衝撃吸収方法が適切に遂行でき、後突
発生初期からの上体、頭部および頸部に対する保護能力
の向上により、着座者のダメージが一層低減される。
【００５２】また、略平面状に収縮されたエアバッグ
を、その平面状態で膨張させれば足りるため、構成の煩
雑化等を伴うことなく、エアバッグの膨張形状の安定化
が容易に可能となる。
を、その平面状態で膨張させれば足りるため、構成の煩
雑化等を伴うことなく、エアバッグの膨張形状の安定化
が容易に可能となる。
【００５３】そして、エアバッグの背面にオリフィスを
設ければ、着座者の上体による前面サイドからの圧縮に
よる内部の気体の放出がより円滑に得られるため、着座
者の上体に作用する衝撃エネルギーの吸収が一層確実に
はかられる。更に、オリフィスをその複数箇所に設ける
ことによって、エアバッグの減圧、収縮箇所の偏りが防
止できるため、全面的に均一な支持、吸収の可能なエア
バッグが容易に確保できる。
設ければ、着座者の上体による前面サイドからの圧縮に
よる内部の気体の放出がより円滑に得られるため、着座
者の上体に作用する衝撃エネルギーの吸収が一層確実に
はかられる。更に、オリフィスをその複数箇所に設ける
ことによって、エアバッグの減圧、収縮箇所の偏りが防
止できるため、全面的に均一な支持、吸収の可能なエア
バッグが容易に確保できる。
【図１】初期状態における、この発明に係る車両用衝撃
吸収シートの概略縦断面図である。
吸収シートの概略縦断面図である。
【図２】後方から見た、車両用衝撃吸収シートの一部破
断の概略斜視図である。
断の概略斜視図である。
【図３】後突による衝撃の発生時における、車両用衝撃
吸収シートの作動図である。
吸収シートの作動図である。
10 車両用衝撃吸収シート 12 シートバック 14 シートバックフレーム 16 架設弾性支持部材（S ばね等） 18 シートパッド 20 エアバッグ 42 インフレータ 44 支持プレート 54 オリフィス
Claims (3)
- 【請求項１】 シートバックフレームの内方に架設され
た架設弾性支持部材の前面にシートパッドを配置した構
成のシートバックを備えた車両用衝撃吸収シートにおい
て、 所定の隙間を介した上記架設弾性支持部材の後方におけ
る略平面状の収縮状態での配設によってシートバックに
内蔵されたエアバッグを、所定以上の衝撃の検出に伴う
インフレータの作動により、少なくとも前記隙間内で平
面的に膨張させて、後突時における着座者の上体の後方
移動をその背後からの弾性的な支持のもとで規制すると
ともに、 着座者の上体の後方移動のもとでの圧縮によって、膨張
後の前記エアバッグ内の気体を所定のオリフィスから外
部に放出させ、この気体の放出に伴うエアバッグの減
圧、収縮によって、後突の際の衝撃エネルギーを吸収可
能としたことを特徴とする車両用衝撃吸収シートの衝撃
吸収方法。 - 【請求項２】 シートバックフレームの内方に架設され
た架設弾性支持部材の前面にシートパッドを配置した構
成のシートバックを備えた車両用衝撃吸収シートにおい
て、 起動装置となるインフレータを内蔵して略平面状に収縮
されたエアバッグが、上記シートバックフレームに固着
された支持プレートでの支持による、所定の隙間を介し
た上記架設弾性支持部材の後方への配設により、後方移
動不能にシートバックに内蔵され、所定以上の衝撃の検
出に伴う前記インフレータの作動によって、前記隙間内
で平面的に膨張可能であるとともに、 着座者の上体の後方移動のもとでの圧縮によって、膨張
後の前記エアバッグ内の気体を外部に放出させるオリフ
ィスが、エアバッグの所定箇所に設けられたことを特徴
とする車両用衝撃吸収シート。 - 【請求項３】 エアバッグのオリフィスが、当該エアバ
ッグの背面の複数箇所に設けられた請求項２記載の車両
用衝撃吸収シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9092798A JPH10273000A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9092798A JPH10273000A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273000A true JPH10273000A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=14064446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9092798A Pending JPH10273000A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収方法および車両用衝撃吸収シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10273000A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007076445A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Mazda Motor Corp | 車両の乗員保護装置 |
| JP2011126305A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Honda Motor Co Ltd | 乗員保護装置 |
| DE102014114065A1 (de) | 2013-10-01 | 2015-04-02 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Fahrzeugsitz-Airbagsystem und Fahrzeugsitz |
| DE102014219115A1 (de) | 2013-09-30 | 2015-04-02 | Fuji Jukogyo K.K. | Fahrzeug |
| DE102014114069A1 (de) | 2013-10-01 | 2015-04-02 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Fahrzeugsitz |
| JP2016028958A (ja) * | 2015-10-26 | 2016-03-03 | 富士重工業株式会社 | 車両用シート |
| CN111670134A (zh) * | 2018-02-28 | 2020-09-15 | 奥托立夫Asp公司 | 具有可调头枕和集成的后座椅安全气囊的车辆座椅 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9092798A patent/JPH10273000A/ja active Pending
Cited By (22)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007076445A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Mazda Motor Corp | 車両の乗員保護装置 |
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| US9308882B2 (en) | 2013-09-30 | 2016-04-12 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle |
| DE102014219115A1 (de) | 2013-09-30 | 2015-04-02 | Fuji Jukogyo K.K. | Fahrzeug |
| CN104512370A (zh) * | 2013-10-01 | 2015-04-15 | 富士重工业株式会社 | 车辆用座椅安全气囊系统及车辆用座椅 |
| US10449921B2 (en) | 2013-10-01 | 2019-10-22 | Subaru Corporation | Vehicle seat |
| CN104512297A (zh) * | 2013-10-01 | 2015-04-15 | 富士重工业株式会社 | 车辆用座椅 |
| JP2015071321A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-16 | 富士重工業株式会社 | 車両用シート |
| JP2015091686A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-05-14 | 富士重工業株式会社 | 車両用シートエアバッグシステム及び車両用シート |
| US11390234B2 (en) | 2013-10-01 | 2022-07-19 | Subaru Corporation | Vehicle seat airbag system and vehicle seat |
| DE102014114065A1 (de) | 2013-10-01 | 2015-04-02 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Fahrzeugsitz-Airbagsystem und Fahrzeugsitz |
| US9409539B2 (en) | 2013-10-01 | 2016-08-09 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle seat airbag system and vehicle seat |
| US9573554B2 (en) | 2013-10-01 | 2017-02-21 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle seat |
| US9919671B2 (en) | 2013-10-01 | 2018-03-20 | Subaru Corporation | Vehicle seat airbag system and vehicle seat |
| US10189430B2 (en) | 2013-10-01 | 2019-01-29 | Subaru Corporation | Vehicle seat |
| CN104512370B (zh) * | 2013-10-01 | 2019-04-23 | 株式会社斯巴鲁 | 车辆用座椅安全气囊系统及车辆用座椅 |
| US10414372B2 (en) | 2013-10-01 | 2019-09-17 | Subaru Corporation | Vehicle seat airbag system and vehicle seat |
| DE102014114069A1 (de) | 2013-10-01 | 2015-04-02 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Fahrzeugsitz |
| JP2016028958A (ja) * | 2015-10-26 | 2016-03-03 | 富士重工業株式会社 | 車両用シート |
| CN111670134A (zh) * | 2018-02-28 | 2020-09-15 | 奥托立夫Asp公司 | 具有可调头枕和集成的后座椅安全气囊的车辆座椅 |
| EP3758984A4 (en) * | 2018-02-28 | 2021-11-24 | Autoliv ASP, Inc. | VEHICLE SEAT WITH ADJUSTABLE HEADREST AND INTEGRATED REAR SEAT AIRBAG |
| CN111670134B (zh) * | 2018-02-28 | 2023-01-24 | 奥托立夫Asp公司 | 具有可调头枕和集成的后座椅安全气囊的车辆座椅 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040615 |