JP2008001324A - 乗員拘束装置及び車両用シート - Google Patents

Abstract

【課題】シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介してバッグを下側から支承するための支承部材が設けられていると共に、平常時（バッグ非膨張時）においてはシートの座り心地が良好な乗員拘束装置と、この乗員拘束装置を備えた車両用シートを提供する。
【解決手段】シートパン４上にバッグ１０が設置されている。シートパン４の下側には、該シートパン４を介してバッグ１０を支承するための支承部材２０が設けられている。支承部材２０は、シートパン４から離隔して配置されている。支承部材２０とシートパン４との間にはクッション材３０が設けられている。
【選択図】図２

Description

本発明は、自動車等の車両の座席の乗員を衝突時に拘束するための乗員拘束装置に関するものであり、特に前衝突時に乗員の腰部を拘束し、乗員の身体が前方及び下方に移動することを防止するよう構成された乗員拘束装置に関する。また、本発明は、この乗員拘束装置を備えた車両用シートに関する。

自動車の乗員を衝突時に拘束するシステムとして、シートベルトを装着していても前衝突時に乗員がラップベルトの下側をくぐり抜けようとするサブマリン現象を防止するために、特開平１０−２１７８１８号公報には、シートクッションとシートパンとの間に膨張可能なバッグを配置し、車両衝突時にこのバッグを膨張させることによりシートクッションの前部を押し上げるようにした乗員拘束装置が記載されている。

第６図は同号公報の乗員拘束装置を示すシート前後方向の縦断面図である。シート前部において、クッションフレーム（シートパン）１００とシートパッド（シートクッション）１０２との間にエアバッグ１０４が配置されている。このエアバッグ１０４はシートの左右幅方向に延在しており、インフレータ１０６によって膨張可能とされている。シートパッド１０２の上面はトリムカバー１０８によって覆われており、その上に乗員が腰掛ける。

車両衝突時にインフレータ１０６が作動すると、エアバッグ１０４が膨張し、シートパッド１０２の前部が押し上げられるか、又は下から突き上げられて密度が高くなることにより、乗員身体の前方移動が防止（抑制を含む）される。

なお、シートクッションがシートスプリングによって支承されている場合には、このシートスプリング上にバッグが設けられることもある。
特開平１０−２１７８１８号公報

本発明は、シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介してバッグを支承するための支承部材が設けられていると共に、平常時（バッグ非膨張時）においてはシートの座り心地が良好な乗員拘束装置と、この乗員拘束装置を備えた車両用シートを提供することを目的とする。

請求項１の乗員拘束装置は、シートクッションを支承するシートパン又はシートスプリングの上側に設置され、該シートクッションを下側から押圧するように膨張可能なバッグを備えた乗員拘束装置において、該シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介して該バッグを下方及び／又は前方から支承するための支承部材が設けられており、該支承部材は、該シートパン又はシートスプリングから離隔しており、該支承部材と該シートパン又はシートスプリングとの間に、クッション材が設けられていることを特徴とするものである。

請求項２の乗員拘束装置は、シートクッションを支承するシートパン又はシートスプリングの上側に設置され、該シートクッションを下側から押圧するように膨張可能なバッグを備えた乗員拘束装置において、該シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介して該バッグを下方及び／又は前方から支承するための支承部材が設けられており、該支承部材は、該シートパン又はシートスプリングから離隔しており、該シートパン又はシートスプリングが下方へ撓んだ際に、該シートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域を該支承部材に接近させるように案内するガイドが設けられていることを特徴とするものである。

請求項３の乗員拘束装置は、該シートパン又はシートスプリングが下方へ撓んだ際に、該シートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域を該支承部材に接近させるように案内するガイドが設けられていることを特徴とするものである。

請求項４の乗員拘束装置は、請求項２又は３において、該ガイドは、前記シートパン又はシートスプリングのバッグ設置域の下面から前記支承部材に向って延在する軸部を有しており、該軸部は、その延在方向に移動可能に該支承部材を貫通していることを特徴とするものである。

請求項５の乗員拘束装置は、請求項１ないし４のいずれか１項において、該シートパン又はシートスプリングと該支承部材との間隔は３〜１００ｍｍであることを特徴とするものである。

請求項６の乗員拘束装置は、請求項１ないし５のいずれか１項において、該支承部材は、シートの左右方向に延在しており、その延在方向の両端側が、該シートのシートフレームに連結されていることを特徴とするものである。

請求項７の車両用シートは、かかる本発明の乗員拘束装置を備えたものである。

請求項１の乗員拘束装置にあっては、シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介してバッグを下方及び／又は前方から支承するための支承部材が設けられている。

この支承部材は、該シートパン又はシートスプリングから離隔しており、その分だけ該シートパン又はシートスプリングは下方へ撓みうるため、このシートパン又はシートスプリングの弾力により、バッグ非膨張時におけるシートの座り心地を良好なものとすることができる。

また、このシートパン又はシートスプリングと支承部材との間にはクッション材が設けられているため、該シートパン又はシートスプリングが支承部材に当接したときの底付き感や異音の発生が防止ないし緩和される。

この乗員拘束装置を備えた車両が正面衝突した場合には、シートパン又はシートスプリングの上側でバッグが膨張し、この膨張したバッグによりシートクッションが押し上げられるか又は圧縮されて硬くなり、乗員の前方移動が拘束される。この際、該バッグの下側のシートパン又はシートスプリングが乗員からの荷重により下方へ撓み、支承部材に当接する。これにより、膨張したバッグが該シートパン又はシートスプリングを介して支承部材により下方及び／又は前方から支承されるようになるため、バッグは乗員からの荷重により押し退けられることなく、しっかりと乗員の前方移動を拘束することができる。

請求項２の乗員拘束装置にあっても、シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングから離隔して、バッグを下方及び／又は前方から支承するための支承部材が設けられている。このため、シートパン又はシートスプリングの弾力が確保され、バッグ非膨張時におけるシートの座り心地を良好なものとすることができる。

また、この請求項２の乗員拘束装置にあっては、シートパン又はシートスプリングが下方へ撓んだ際に、該シートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域を該支承部材に接近させるように案内するガイドが設けられている。従って、車両が正面衝突してバッグが膨張した場合に、該バッグの下側のシートパン又はシートスプリングが乗員からの荷重により下方へ撓むと、該シートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域が、このガイドによって案内されて支承部材に当接する。これにより、膨張したバッグが該バッグ設置域を介して確実に支承部材によって支承されるようになる。

請求項３の通り、シートパン又はシートスプリングと支承部材との間にクッション材を設けた請求項１の乗員拘束装置においても、シートパン又はシートスプリングが下方へ撓んだ際に、このシートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域を支承部材に接近させるように案内するガイドを設けてもよい。

請求項４のガイドであれば、簡易な構成にて、シートパン又はシートスプリングのバッグ設置域を支承部材に接近させるよう案内することが可能である。

請求項５のように、本発明においては、シートパン又はシートスプリングと支承部材との間隔は３〜１００ｍｍであることが好ましい。この間隔が１００ｍｍよりも大きくなると、支承部材によるバッグ支承効果が著しく低下する。また、この間隔が３ｍｍよりも小さくなると、該シートパン又はシートスプリングによるクッション効果が損なわれる。

請求項６のように、支承部材は、シートの左右方向に延在しており、その延在方向の両端側がシートの左右のシートフレームに連結されていることが好ましい。このように構成することにより、支承部材のシートへの取付強度が良好なものとなると共に、シートの左右幅方向の広い範囲にわたってバッグを支承することができる。

かかる本発明の乗員拘束装置を備えた車両用シートにあっては、バッグ非膨張時における座り心地が良好であると共に、バッグ膨張時の乗員拘束効果も高い。

以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。

第１図は実施の形態に係る乗員拘束装置を備えたシートのベースフレームのバッグ非膨張時における斜視図、第２図は第１図のII−II線に沿う断面図、第３図（ａ），（ｂ）は該ベースフレームのバッグ膨張時における断面図である。なお、第３図（ａ）は、バッグが支承部材によって支承される前の状態を示し、第３図（ｂ）は、バッグが支承部材によって支承された状態を示している。以下の説明において、前後方向とはシートの前後方向をいい、左右方向とはシートの左右方向をいう。

自動車のシートを構成するフレームは、ベースフレーム１と、該ベースフレーム１の後部にリクライニングデバイス（図示略）を介して回動可能に連結されたバックフレーム（図示略）とからなる。該バックフレームの上部にヘッドレスト（図示略）が取り付けられる。

該ベースフレーム１は、シートの左右両サイドに沿って前後方向に延在した１対のサイドフレーム２，３を有している。このサイドフレーム２，３の前端部同士の間にシートパン４が架設されている。このサイドフレーム２，３の後端部同士はシャフト５によって連結されている。また、該シートパン４の後端部とシャフト５との間には、シートスプリング６が張り渡されている。

該シートパン４及びシートスプリング６は、弾性的に上下に撓みうるものとなっている。

該ベースフレーム１上に、ウレタン等よりなるシートクッション７（第３図において二点鎖線により図示）が装着されている。このシートクッション７は、シートパン４とシートスプリング６とによって支承されている。また、図示は省略するが、前記バックフレームにも、ウレタン等よりなるシートバックが装着されている。

この実施の形態では、該シートパン４上に、シートクッション７を下から押圧するように膨張可能なバッグ１０が設置されている。なお、この実施の形態では、シートパン４に、該シートパン４の上面よりも一段低い凹所よりなるバッグ設置部４ａが設けられ、このバッグ設置部４ａ内にバッグ１０が配置されている。シートパン４のうち、該バッグ設置部４ａの前縁側は、前方に向かって上り勾配の傾斜面となっており、バッグ１０が膨張した場合には、この傾斜面が前方からバッグ１０を支持する。

第１図に示すように、バッグ１０は、該バッグ設置部４ａ内において左右方向に延在しており、その左右両端側が、それぞれボルト、リベット等の固着具１０ａによって該バッグ設置部４ａの底面に固着されている。

シートパン４の下側に、該シートパン４を介してバッグ１０を支承するための支承部材２０が設けられている。第１図に示すように、この支承部材２０は、ベースフレーム１の左右方向に延在しており、その左右両端側が、ベースフレーム１の左右のサイドフレーム２，３にそれぞれ連結されている。この支承部材２０の各サイドフレーム２，３への連結方法としては、例えば、溶接や溶着、あるいはボルト、リベット等の固着具を用いることなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。

第２図の通り、支承部材２０は、該シートパン４の下面から下方へ所定距離離隔して設置されている。なお、この実施の形態では、該支承部材２０は、前記バッグ設置部４ａの真下よりも若干前方側に位置しており、その上面は、前方に向かって上り勾配の傾斜面となっている。従って、シートパン４が下方へ撓むと、バッグ設置部４ａの前縁側が支承部材２０に当接し、このバッグ設置部４ａを介して該支承部材２０が前方斜め下方からバッグ１０を支承するようになる。

本発明においては、該支承部材２０の上面とバッグ設置部４ａの下面との間の間隔は３〜１００ｍｍが好ましい。この間隔が１００ｍｍよりも大きくなると、支承部材２０によるバッグ支承効果が著しく低下する。また、この間隔が３ｍｍよりも小さくなると、該シートパン４によるクッション効果が損なわれる。

この支承部材２０の上面とバッグ設置部４ａの下面との間に、ウレタン等よりなるクッション材３０が設けられている。ただし、クッション材３０の材質はこれに限定されるものではない。

図示は省略するが、この実施の形態では、シートパン４に、バッグ１０に膨張用のガスを供給するインフレータ（ガス発生器）が設置され、このインフレータとバッグ１０とがダクトを介して接続されている。ただし、前述の特開平１０−２１７８１８号の乗員拘束装置のように、バッグ１０内にこのインフレータが配置されてもよい。

このインフレータのイニシエータ（点火装置）への通電用のハーネスが乗員拘束装置の制御装置（図示略）に接続される。この制御装置は、車体に設置された衝突検知又は予知センサからの衝突検知又は予知信号に基づいて該イニシエータを起動させる。

かかる構成の乗員拘束装置の作動について次に説明する。

前記衝突検知又は予知センサが車両の衝突を検知又は予知すると、このセンサからの信号に基づいて前記制御装置がインフレータのイニシエータを起動させ、インフレータからガスが噴出する。そして、このインフレータからのガスがバッグ１０内に供給されることによりバッグ１０が膨張を開始する。この膨張したバッグ１０により、シートクッション７が下から押圧される。この結果、シートクッション７が押し上げられるか、又は圧縮されて密度が高くなり、乗員の腰部の前方移動が阻止ないし抑制される。

この際、第３図（ａ）〜（ｂ）のように、バッグ１０の下側のシートパン４が乗員からの荷重により下方へ撓み、該シートパン４のうちバッグ設置部４ａが支承部材２０に当接する。これにより、膨張したバッグ１０が該バッグ設置部４ａを介して支承部材２０により前方斜め下方から支承されるようなるため、該バッグ１０は乗員からの荷重により押し退けられることなく、しっかりと乗員の前方移動を拘束することができる。

この乗員拘束装置にあっては、シートパン４の下側に、該シートパン４から離隔してバッグ１０の支承部材２０が設けられており、その分だけ該シートパン４が下方へ撓みうるため、このシートパン４の弾力により、バッグ１０の非膨張時におけるシートの座り心地が良好である。

また、このシートパン４と支承部材２０との間にはクッション材３０が設けられているため、該シートパン４が支承部材２０に当接したときの底付き感や異音の発生が防止ないし緩和される。

この実施の形態では、シートパン４と支承部材２０との間隔が３〜１００ｍｍとなっているので、該支承部材２０によるバッグ１０の支承効果が良好であると共に、シートパン４によるクッション効果も良好である。

この実施の形態では、支承部材２０は、シートの左右方向に延在しており、その延在方向の両端側がベースフレーム１の左右のサイドフレーム２，３に連結されているので、支承部材２０のシートへの取付強度が良好であると共に、シートの左右幅方向の広い範囲にわたってバッグ１０を支承することができる。

第４図は別の実施の形態に係る乗員拘束装置を備えたシートのベースフレームのバッグ非膨張時における断面図であり、第５図はこのベースフレームのバッグ膨張時における断面図である。なお、第５図は、バッグが支承部材によって支承された状態を示している。

この実施の形態でも、シートパン４上（バッグ設置部４ａ内）に、シートクッション７を下から押圧するように膨張可能なバッグ１０が設置されていると共に、該シートパン４の下側に、該シートパン４を介してバッグ１０を支承するための支承部材２０が設置されている。また、該支承部材２０の上面は、シートパン４（バッグ設置部４ａ）の下面から所定距離下方へ離隔している。

この実施の形態では、シートパン４が下方へ撓んだ際に、該シートパン４のうちバッグ設置部４ａを支承部材２０に接近させるように案内するガイド４０が設けられている。

該ガイド４０は、この実施の形態では、円柱状の軸部４１を有している。該軸部４１の一端（上端）側からは、側方へ向ってフランジ４２が突設されている。また、該軸部４１の他端（下端）側には、該軸部４１よりも大径となる弾性係合部４３が設けられている。

シートパン４のうちバッグ設置部４ａの底面と、これに対面する支承部材２０の上面とには、それぞれガイド挿通孔４ｂ，２０ａ（第５図では符号略）が設けられている。これらのガイド挿通孔４ｂ，２０ａの径は、軸部４１は通過しうるが、フランジ４２は通過しえない大きさとなっている。前記弾性係合部４３は、弾性的に縮径することにより、これらのガイド挿通孔４ｂ，２０ａ内に進入可能であり、該ガイド挿通孔４ｂ，２０ａを通過した後は、元の大きさまで拡径して該ガイド挿通孔４ｂ，２０ａから抜け出し不能となるよう構成されている。

シートパン４の上側から、該弾性係合部４３を先頭にして軸部４１がこれらのガイド挿通孔４ｂ，２０ａに押し込まれ、該弾性係合部４３が支承部材２０の下面側に係合すると共に、フランジ４２がバッグ設置部４ａの上面側に重なることにより、このガイド４０を介してシートパン４（バッグ設置部４ａ）と支承部材２０とが連結されている。

なお、第４，５図においては、ガイド４０が１個だけ図示されているが、支承部材２０の延在方向（左右方向）等に位置を異ならせて複数のガイド４０が設けられてもよい。

バッグ１０は、該フランジ４２の上からバッグ設置部４ａ内に設置されている。

この実施の形態では、支承部材２０とシートパン４との間のクッション材は省略されている。

この実施の形態のその他の構成は、前述の第１〜３図の実施の形態と同様であり、第４，５図において第１〜３図と同一符号は同一部分を示している。

この乗員拘束装置にあっても、シートパン４の下側に、該シートパン４から離隔してバッグ１０の支承部材２０が設けられており、その分だけ該シートパン４が下方へ撓みうるため、このシートパン４の弾力により、バッグ１０の非膨張時におけるシートの座り心地が良好である。

この実施の形態では、車両が正面衝突してバッグ１０が膨張した場合に、該バッグ１０の下側のシートパン４が乗員からの荷重により下方へ撓むと、該シートパン４のうちバッグ設置部４ａが、ガイド４０の軸部４１に沿って移動して必ず支承部材２０に当接するため、膨張したバッグ１０が該バッグ設置部４ａを介して確実に支承部材２０により支承されるようになる。

上記の各実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されない。

例えば、上記の各実施の形態では、シートパン４上にバッグ１０が設置されているが、シートスプリング６上にバッグ１０が設置されてもよい。また、該シートパン４又はシートスプリング６上に直接的にバッグ１０を設置してもよく、該シートパン４及びシートスプリング６とは別体にバッグ１０を保持するリテーナを設け、このリテーナを介してバッグ１０を該シートパン４又はシートスプリング６上に設置するようにしてもよい。この場合、該シートパン４又はシートスプリング６と該リテーナとを介して支承部材２０によりバッグ１０を支承するようにしてもよい。

支承部材やガイドの構成は、図示のものに限定されない。支承部材は２個以上設けられてもよい。

実施の形態に係る乗員拘束装置を備えたシートのベースフレームの斜視図である。 図１のII−II線に沿う断面図である。 図１の乗員拘束装置の作動を示す断面図である。 別の実施の形態に係る乗員拘束装置を備えたシートのベースフレームの断面図である。 図４の乗員拘束装置の作動を示す断面図である。 従来例に係る乗員拘束装置の断面図である。

符号の説明

１ ベースフレーム
２，３ サイドフレーム
４ シートパン
５ シャフト
６ シートスプリング
７ シートクッション
１０ バッグ
２０ 支承部材
３０ クッション材
４０ ガイド

Claims (7)

1. シートクッションを支承するシートパン又はシートスプリングの上側に設置され、該シートクッションを下側から押圧するように膨張可能なバッグを備えた乗員拘束装置において、
   該シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介して該バッグを下方及び／又は前方から支承するための支承部材が設けられており、
   該支承部材は、該シートパン又はシートスプリングから離隔しており、
   該支承部材と該シートパン又はシートスプリングとの間に、クッション材が設けられていることを特徴とする乗員拘束装置。
2. シートクッションを支承するシートパン又はシートスプリングの上側に設置され、該シートクッションを下側から押圧するように膨張可能なバッグを備えた乗員拘束装置において、
   該シートパン又はシートスプリングの下側に、該シートパン又はシートスプリングを介して該バッグを下方及び／又は前方から支承するための支承部材が設けられており、
   該支承部材は、該シートパン又はシートスプリングから離隔しており、
   該シートパン又はシートスプリングが下方へ撓んだ際に、該シートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域を該支承部材に接近させるように案内するガイドが設けられていることを特徴とする乗員拘束装置。
3. 請求項１において、該シートパン又はシートスプリングが下方へ撓んだ際に、該シートパン又はシートスプリングのうちバッグ設置域を該支承部材に接近させるように案内するガイドが設けられていることを特徴とする乗員拘束装置。
4. 請求項２又は３において、該ガイドは、前記シートパン又はシートスプリングのバッグ設置域の下面から前記支承部材に向って延在する軸部を有しており、該軸部は、その延在方向に移動可能に該支承部材を貫通していることを特徴とする乗員拘束装置。
5. 請求項１ないし４のいずれか１項において、該シートパン又はシートスプリングと該支承部材との間隔は３〜１００ｍｍであることを特徴とする乗員拘束装置。
6. 請求項１ないし５のいずれか１項において、該支承部材は、シートの左右方向に延在しており、その延在方向の両端側が、該シートのシートフレームに連結されていることを特徴とする乗員拘束装置。
7. 請求項１ないし６のいずれか１項に記載の乗員拘束装置を備えた車両用シート。

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