JP2006069520A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クッションの下側に配置されたバッグがシートクッションとの擦過等によって損傷することが防止された乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置10は、シートクッションの前部の下側に配置されたバッグ12と、該バッグ12を膨張させるためのガス発生器14と、該バッグ12を囲んでいるバッグ包囲体16と、これらを覆うカバー18とを有している。シートクッションの下側のシートパン8の上面には凹所20が設けられており、バッグ12、ガス発生器14及びバッグ包囲体16はこの凹所20内に配置されている。カバー18は、凹所20を覆うように設置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両の座席の乗員を衝突時に保護するための乗員保護装置に関するものであり、特に前衝突時に乗員の腰部を拘束し、乗員の身体が前方及び下方に移動することを防止するよう構成された乗員保護装置に関する。
自動車の乗員を衝突時に保護するシステムとして、シートベルトを装着していても前衝突時に乗員がラップベルトの下側をくぐり抜けようとするサブマリン現象を防止するために、特開平10−217818号公報には、シートクッションとシートパンとの間に膨張可能なバッグを配置し、車両衝突時にこのバッグを膨張させることによりシートクッションの前部を押し上げるようにした乗員保護装置が記載されている。
第15図は同号公報の乗員保護装置を示すシート前後方向の縦断面図である。シート前部において、クッションフレーム(シートパン)200とシートパッド(シートクッション)202との間にエアバッグ204が配置されている。このエアバッグ204はシートの左右幅方向に延在しており、インフレータ(ガスバッグ)206によって膨張可能とされている。シートパッド202の上面はトリムカバー208によって覆われており、その上に乗員が腰掛ける。
車両衝突時にインフレータ206が作動すると、エアバッグ204が膨張し、シートパッド202の前部が押し上げられるか、又は下から突き上げられることにより密度が高くなることにより、乗員身体の前方移動が防止(抑制を含む)される。
特開平10−217818号公報
上記の特開平10−217818号公報の乗員保護装置にあっては、シートパッド202の下側に配置されたエアバッグ204がこのシートパッド202と擦れ合うなどして損傷するおそれがある。
また、上記の特開平10−217818号公報の乗員保護装置の乗員保護装置にあっては、エアバッグ204が膨張する場合、エアバッグ204の長手方向の中央付近が最も大きく膨らみ、中膨れ形状(紡垂形状)になりがちである。このようにエアバッグ204が中膨れ形状に膨張すると、シートパッド202の左右方向の中央付近は強く押し上げられるが、左右の大腿が位置するシートパッド202の左サイド部と右サイド部は中央付近ほどには強く押し上げられない。そのため、シートパッド202の左右サイド部も強く押し上げられるようにするには、エアバッグ204として容量の大きなものを採用する必要がある。また、このようにエアバッグ204を容量の大きなものにすると、インフレータ206もそれに見合うように高出力のものを採用する必要がある。
本発明は、クッションの下側に配置されたバッグがシートクッションとの擦過等によって損傷することが防止された乗員保護装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、その一態様において、ガス発生器として高出力のものを用いるまでもなく、バッグの左右両端側も含めてバッグ全体が速やかに膨張し、シートクッションの左右サイド部も下から十分に押し上げられる乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の乗員保護装置は、シートクッションの前部の下側に配置され、該シートクッションの前部を下側から押圧するように膨張可能なバッグと、車両緊急時に該バッグを膨張させるガス発生器と、該バッグを覆っており、該バッグが膨張するときにバッグに押されて開放又は伸長するカバーとを有することを特徴とするものである。
請求項2の乗員保護装置は、請求項1において、前記シートクッションの下側のシートパンの上面に凹所が設けられており、該凹所内に前記バッグが配置されており、前記カバーは、該凹所を覆うように配置されていることを特徴とするものである。
請求項3の乗員保護装置は、請求項1において、前記シートクッションの下側のシートパンに開口が設けられており、前記バッグは、該シートパンの下側に配置されており、膨張時には、該開口を通って前記シートクッションを下から押圧するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項4の乗員保護装置は、請求項3において、前記カバーは、該開口を少なくとも部分的に塞ぐように配置されていることを特徴とするものである。
請求項5の乗員保護装置は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記バッグが、箱状のリテーナ内に配置されており、該リテーナを覆うように前記カバーが設けられていることを特徴とするものである。
請求項6の乗員保護装置は、請求項5において、該リテーナは少なくともシートの左右のフレーム部分に対して固定されていることを特徴とするものである。
請求項7の乗員保護装置は、請求項1において、前記バッグは前記カバーに対し保持部材によって保持されていることを特徴とするものである。
請求項8の乗員保護装置は、請求項7において、該カバーは、前記バッグの上方に配置された主板部と、該主板部から垂下する囲枠部とを備えており、該囲枠部の内側に該バッグが配置されていることを特徴とするものである。
請求項9の乗員保護装置は、請求項8において、前記保持部材は該囲枠部を横切って配置されていることを特徴とするものである。
請求項10の乗員保護装置は、請求項9において、該保持部材は該囲枠部に設けられた係止部に係合することにより該囲枠部に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項11の乗員保護装置は、請求項8ないし10のいずれか1項において、前記シートクッションの下側のシートパンの上面に、前記囲枠部が入り込んだ凹所が設けられており、該主板部の辺縁が該凹所の周囲に張り出し、該主板部が該凹所を上方から覆っていることを特徴とするものである。
請求項12の乗員保護装置は、請求項11において、該主板部の辺縁部が該凹所の周囲部分に留め付けられていることを特徴とするものである。
請求項13の乗員保護装置は、請求項11又は12において、該凹所の底部に、該囲枠部の下端が入り込んだ溝が設けられていることを特徴とするものである。
請求項14の乗員保護装置は、請求項8ないし10のいずれか1項において、前記シートクッションの下側のシートパンに開口が設けられており、前記主板部は、該開口を少なくとも部分的に塞ぐように配置されており、前記バッグは、膨張時には、該主板部を下から押圧して開放又は伸長させると共に該開口を通って前記シートクッションを下から押圧するよう構成されていることを特徴とするものである。
請求項15の乗員保護装置は、請求項14において、前記シートパンの下側にリテーナが配置されており、前記バッグ及び前記囲枠部が該リテーナに支持されていることを特徴とするものである。
請求項16の乗員保護装置は、請求項15において、該リテーナは少なくともシートの左右のフレーム部分に対して固定されていることを特徴とするものである。
請求項17の乗員保護装置は、請求項8ないし16のいずれか1項において、前記主板部に、膨張するバッグに押されて開裂するテア部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項18の乗員保護装置は、請求項1ないし17のいずれか1項において、該バッグはシートクッションの左右幅方向に延在しており、該バッグの少なくとも長手方向の途中部を囲んでいるバッグ包囲体が設けられていることを特徴とするものである。
請求項19の乗員保護装置は、請求項18において、該バッグ包囲体は、バッグ長手方向の一部のみを囲んでいることを特徴とするものである。
請求項20の乗員保護装置は、請求項18において、該バッグ包囲体はバッグの左端近傍から右端近傍までを囲んでいることを特徴とするものである。
請求項21の乗員保護装置は、請求項18ないし20のいずれか1項において、該バッグ包囲体の周長は、膨張状態におけるバッグの周長よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項22の乗員保護装置は、請求項18ないし21のいずれか1項において、該バッグ包囲体がシートパンに連結されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)の乗員保護装置にあっては、バッグがカバーによって覆われているので、バッグがシートクッションとの擦過等によって損傷することが防止される。また、これにより、バッグに要求される耐久性が軽減されるため、バッグの構成コストの低減を図ることも可能となる。なお、このカバーは、バッグが膨張するときにバッグに押されて開放又は伸長する。例えば破れたり、留め具から外れたり、又は変形したりすることにより開放する。伸長は弾性的であってもよく、塑性的であってもよい。
クッションの下側のシートパンの上面に凹所を設け、この凹所内にバッグを配置すると共に、この凹部を覆うようにカバーを配置するよう構成した場合(請求項2)、バッグやガス発生器等がシートクッションに食い込んでシートの座り心地が悪くなることが防止される。
シートクッションの下側のシートパンに開口を設けると共に、バッグを該シートパンの下側に配置しておき、バッグが膨張するときには、該開口を通ってシートクッションを下から押圧するように構成してもよい(請求項3)。このように構成した場合にも、膨張待機状態のバッグやガス発生器等がシートクッションに食い込んでシートの座り心地が悪くなることが防止される。
この場合、該開口を塞ぐようにカバーを配置するのが好ましい(請求項4)。このようにすることにより、乗員が着席したときにシートクッションが該開口に落ち込むことが防止され、シートの座り心地が良好に保たれる。
バッグ及びガス発生器をリテーナに取り付け、このリテーナを覆うようにカバーを設けること(請求項5)により、これらのバッグ、リテーナ及びカバーを一体化(モジュール化)して取り扱うことが可能となり、乗員保護装置の設置作業が容易なものとなる。
この場合、リテーナを少なくともシートの左右のサイドフレームに固定するのが好ましい(請求項6)。このように構成することにより、膨張したバッグに乗員から荷重が加えられても、該バッグがリテーナによってしっかりと支承されるため、この膨張したバッグによってしっかりと乗員を受け止めることができる。
なお、リテーナの左右両端側をボルト等の固着具や溶接などにより直接的に左右のフレーム部分に固定してもよく、ブラケット等の連結部材を介して固定してもよい。また、左右のフレーム部分同士の間に架け渡すようにしてリテーナ支持部材を設け、この支持部材にリテーナを設置してもよい。
このリテーナは、シートの左右のフレーム部分に対してだけでなく、他の部分(例えばシートパン等)に対しても固定されてもよい。
本発明では、バッグをカバーに対し保持部材によって保持させるように構成した場合(請求項7)には、バッグとカバーとを一体化させておいて一緒にシートパンに装着することが可能となる。
このカバーを、前記バッグの上方に配置された主板部と、該主板部から垂下する囲枠部とを備えており、該囲枠部の内側に該バッグが配置されている構成とした場合(請求項8)には、バッグは側周囲が囲枠部で囲まれ、上側は主板部で覆われる。このため、バッグの擦過等による損傷が十分に防止される。また、バッグをカバーに組み付けて一体化させたものをシートパンに装着する作業時に、バッグがシートパン等に直に当ったり引掛かったりすることが防止される。
この保持部材が囲枠部を横切って配置されている構成とした場合(請求項9)には、バッグが下側から保持部材によって支えられるので、カバーにバッグを組み付けて一体化させたものをシートパンに装着する作業時に、バッグがカバーから脱落することが確実に防止される。
保持部材が囲枠部に設けられた係止部に係合することにより該囲枠部に取り付けられている構成とした場合(請求項10)には、保持部材を簡単に囲枠部に装着することができる。
本発明では、シートクッションの下側のシートパンの上面に、該囲枠部が入り込んだ凹所を設けておくこと(請求項11)により、バッグやガス発生器がシートクッションに食い込んでシートの座り心地を悪くすることが防止される。また、この場合、主板部で凹所を覆うことにより、凹所内に水(例えば飲料)やゴミ、砂粒等の異物が入り込むことが防止され、水、異物等によるエアバッグの劣化、損傷が防止される。
この場合、主板部の辺縁部を該凹所の周囲部分に留め付けておくこと(請求項12)により、凹所内への水、異物等の侵入を十分に防止することができる。
この凹所の底部に、囲枠部の下端が入り込んだ溝を設けておくこと(請求項13)により、仮に凹所の内壁部を伝って水が流入しても、この水が溝に溜まるだけとなり、バッグが水で濡れることが防止される。
また、シートクッションの下側のシートパンに開口を設け、この開口内にカバーの主板部を配置するようにしてバッグモジュールを設置してもよい(請求項14)。このように構成した場合にも、バッグやガス発生器等がシートクッションに食い込んでシートの座り心地が悪化することが防止される。また、該主板部により、乗員が着席したときにシートクッションが開口に落ち込むことが防止される。
この請求項14の態様にあっては、バッグは、膨張すると、該主板部を下から押して開放又は伸長させると共に開口を通ってシートクッションを下から押圧する。
この場合、シートパンの下側にリテーナを設け、このリテーナにバッグモジュールを設置してもよい(請求項15)。また、この場合、該リテーナを少なくともシートの左右のサイドフレームに固定するのが好ましい(請求項16)。このように構成することにより、膨張したバッグが乗員を受け止めたときに、該バッグがリテーナによってしっかりと支承される。
なお、この請求項16の態様においても、該リテーナを、シートの左右のフレーム部分に対してだけでなく、他の箇所(例えばシートパン等)に対しても固定してもよい。また、このリテーナは、左右両端側が直接的に左右のフレーム部分に固定されてもよく、ブラケット等を介して固定されてもよく、あるいは、左右のフレーム間にリテーナ支持部材を架け渡し、この支持部材にリテーナを設置してもよい。
主板部に、膨張するバッグに押されて開裂するテア部を設けておくこと(請求項17)により、バッグ膨張時にカバーを予定形状に開裂させることができる。
バッグに、該バッグの少なくとも長手方向の途中部を覆うバッグ包囲体を設けること(請求項18)により、バッグが膨張するときに該バッグの長手方向の中央部付近が左右両サイド側に比べて過度に大きく膨張することが防止され、バッグの左右両サイド側も十分に膨張する。この結果、シートクッションの左右両サイド部も十分に下方から押し上げられるようになる。また、ガス発生器として高出力のものを用いるまでもなく、バッグの左右両サイド側を十分に膨張させることができるので、ガス発生器の原価や重量の低減を図ることも可能である。
このバッグ包囲体は、バッグ長手方向の中間部を包囲するものであってもよく、バッグ長手方向の途中の複数箇所を包囲するものであってもよい。バッグ包囲体がバッグ長手方向の一部のみを囲むもの(請求項19)であるときには、バッグ包囲体の量が少なくて済む。
本発明では、バッグ包囲体がバッグの左端近傍から右端近傍まで囲むように構成してもよい(請求項20)。このように構成した場合、例えばバッグの左端近傍から右端近傍まで略等しい大きさ(例えば太さ、又は断面積)となるように該バッグを膨張させることができる。これにより、シートクッションは、左サイド部から右サイド部までほぼ同等の押上力にて下方から押し上げられるようになる。
本発明においては、バッグ包囲体の周長は、膨張状態におけるバッグの周長よりも小さいことが好ましい(請求項21)。このように構成した場合には、バッグの膨張時の最大周長がバッグ包囲体の周長に止まるようになり、バッグ内圧を高めることができる。また、これにより、バッグ全体が十分に早く膨張するようになる。
本発明では、バッグ包囲体を前記シートパンに連結してもよい(請求項22)。このように構成した場合には、膨張したバッグがバッグ包囲体によってシートパンに拘束される。そのため、膨張したバッグに対し、車両前方に移動しようとする乗員の腰部から前方への押圧力が加えられても、該バッグの前方移動が防止ないし抑制されるようになり、乗員身体の前方移動量が一段と減少するようになる。
本発明では、ガス発生器が該バッグ内に配置され、該バッグを貫通した留付部材によってガス発生器がシートパンに留め付けられると共に、バッグがガス発生器とシートパンとの間に挟持されている構成としてもよい。これにより、バッグのシートパンへの取付強度が高くなる。また、バッグの膨張持にバッグのシートパンへの留付部分に加えられる応力が軽減される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図は本発明の一形態に係る乗員保護装置を備えたシートのシートフレームの斜視図であり、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図である。
自動車のシートを構成するフレームは、ベースフレーム1と、該ベースフレーム1に対し支軸2及びリクライニングデバイス(図示略)を介して回動可能に連結されたバックフレーム4とからなる。該バックフレーム4の上部にヘッドレスト6が取り付けられる。該ベースフレーム1は、左右のサイドフレーム1a,1bを有しており、これらのサイドフレーム1a,1bの前部同士の間にシートパン8が架設されている。
図示はしないが、ベースフレーム1及びバックフレーム4にウレタン等よりなるシートクッション及びシートバックが装着されている。シートパン8は、このシートクッションの前部の下側に配置されている。なお、第1図の符号1dは、該シートクッションを支承するスプリングを示している。
乗員保護装置10は、該シートパン8の上側に配置された、前記シートクッションの前部を下側から押圧するための膨張可能なバッグ12と、該バッグ12を膨張させるためのガス発生器14と、該バッグ12を囲んでいるバッグ包囲体16と、該バッグ12、ガス発生器14及びバッグ包囲体16を覆っているカバー18とを有している。
この形態では、シートパン8の上面に、シートの幅方向(左右方向)に延在する凹所20が設けられており、平常時(車両衝突等の緊急事態に陥っていないとき)には、バッグ12は、バッグ包囲体16と共に折り畳まれた状態でこの凹所20内に収容されている。該バッグ12は、この凹所20内において左右方向に延在している。
バッグ包囲体16は、バッグ12の外周を取り囲む筒状のものである。このバッグ包囲体16の周長は、フリーな状態で膨張したときのバッグ12の周長よりも小さいものとなっている。
なお、このバッグ包囲体16の左右方向(バッグ12の長手方向)の長さは、バッグ12の左端側から右端側までの長さとほぼ等しくてもよく、これよりも短くてもよい。バッグ包囲体16の左右方向の長さは、バッグ12の左右方向の長さの40〜100%、特に50〜90%が好ましい。バッグ包囲体16は1個だけ配置されてもよく、バッグ12の長手方向に位置を異ならせて複数個設けられてもよい。複数個のバッグ包囲体を設けたときには、各バッグ包囲体の左右方向の長さの合計が上記範囲に納まることが望ましい。
このバッグ包囲体16は、該バッグ包囲体16の周方向に伸張しにくい、或いは全く伸張しない材質又は構造となっていることが好ましい。また、このバッグ包囲体16は、防湿性(防水性)を有したものであることが好ましい。このバッグ包囲体16は、布材や合成樹脂シート或いは合成樹脂メッシュシート等の比較的柔軟な材料からなるものであってもよく、金属板や金属メッシュ等の硬質な材料からなるものであってもよい。
この形態では、バッグ12内に棒状のガス発生器14が配置されている。このガス発生器14は、長手方向が車両幅方向となるように延在している。このガス発生器14は、その側周面にガス噴出口(図示略)を有しており、このガス噴出口から放射方向にガスを噴出するよう構成されている。
このガス発生器14からはスタッドボルト14aが突設されている。このスタッドボルト14aは、バッグ12及びバッグ包囲体16の各々の下面と凹所20の底面とを貫通してシートパン8の下側に突出している。このスタッドボルト14aがナット14bによってシートパン8に留め付けられている。これにより、ガス発生器14、バッグ12及びバッグ包囲体16がシートパン8に連結されている。
なお、この実施の形態では、ガス発生器14の長手方向に間隔をおいて複数本のスタッドボルト14aが突設されており、このスタッドボルト14aにより、該ガス発生器14、バッグ12及びバッグ包囲体16は、車両幅方向に間隔をおいて複数箇所がシートパン8に固定されている。
この凹所20内に設置されたバッグ12、バッグ包囲体16及びガス発生器14を覆うようにカバー18が取り付けられている。このカバー18は、この形態では、該凹所20の全体を覆う大きさのプレート状のものであり、その一対の辺縁部がそれぞれ該凹所20の車両前方側の上縁部と車両後方側の上縁部とにボルト22及びナット24によって留め付けられている。
このカバー18は、バッグ12が膨張したときには、このバッグ12の膨張に追従して上方に膨れ上がるように変形するか、又はバッグ12の膨張力によって破れて該バッグ12の膨張を許容するか、或いはボルト22から離脱してバッグ12の膨張力により押し上げられるよう構成されている。
このように構成された乗員保護装置10において、自動車の前方衝突が検知されると、ガス発生器14がガス噴出作動し、このガス発生器14からのガスによりバッグ12がカバー18を押し上げるか又は押し除けるようにして上方に膨張する。この結果、シートクッションの前部が押し上げられるか、又は下から突き上げられることにより密度が高くなり、乗員の腰部の前方移動が阻止ないし抑制される。
この際、バッグ包囲体16がシートパン8に連結されているので、膨張したバッグ12がバッグ包囲体16によってシートパン8に拘束される。そのため、膨張したバッグ12に対し、車両前方に移動しようとする乗員の腰部から前方への押圧力が加えられたときに、該バッグ12の前方移動が防止ないし抑制されるようになり、乗員身体の前方移動量が小さいものとなる。
なお、この形態では、バッグ包囲体16がバッグ12の左端近傍から右端近傍までを囲んでいるため、バッグ12は、その左端近傍から右端近傍まで略等しい大きさ(太さ、又は断面積)となるように膨張する。これにより、シートクッションは、左サイド部から右サイド部までほぼ同等の押上力にて下方から押し上げられるようになる。
また、バッグ包囲体16の周長が、フリーで膨張したときのバッグ12の周長よりも小さいため、バッグ12がバッグ包囲体16によって包囲された状態で膨張した場合、その最大大きさ(最大直径)がバッグ包囲体16の周長に止まるようになり、バッグ12の内圧が高まる。これにより、バッグ12全体が十分に早く膨張するようになる。
この乗員保護装置10にあっては、平常時には、バッグ12、バッグ包囲体16及びガス発生器14が、シートパン8の上面に形成された凹所20内に設置されていると共に、該凹所20がカバー18によって覆われているので、これらがシートクッションとの擦過等によって損傷を受けることが防止される。また、該バッグ12やバッグ包囲体16、ガス発生器14或いは凹所20等よりなる凹凸がシートクッションに食い込んでシートクッションの座り心地が悪化することも防止される。
第3図は本発明の別の一形態に係る乗員保護装置の分解斜視図、第4図はこの乗員保護装置の縦断面図であり、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図である。
この形態では、乗員保護装置10Aは、シートパン8A上に配置された無蓋箱状のリテーナ30と、折り畳まれた状態にて該リテーナ30内に配置されたバッグ12Aと、該バッグ12Aを膨張させるためのガス発生器14Aと、該バッグ12A及びガス発生器14Aがそれぞれ連結されており、後述のスタッドボルト58によって該リテーナ30に固定された固定部材32と、該バッグ12Aを折り畳まれた状態に拘束するよう該バッグ12Aの折り畳み体を被包する被包クロス34と、該リテーナ30の上面開口30aを覆うように該リテーナ30に取り付けられたカバー18Aとを有している。
シートパン8Aは、シートクッション(図示略)の下面に沿って配置される底部8aと、該底部8aの左右の側辺からそれぞれ立設された1対の側壁部8b,8bとを有している。各側壁部8bの上端部からは、側方に向ってフランジ部8cが突設されている。該底部8aは、その前後方向の中間部付近から後部にかけて下方に凹曲した形状となっている。この底部8aの上面に凹所20Aが形成されており、この凹所20A内にリテーナ30が配置されている。この凹所20Aの前縁側は、前方に向って上り勾配の傾斜面8dとなっている。
該リテーナ30は、上面が開放した無蓋箱状であり、横長の略直方体形状のものである。バッグ12Aは、このリテーナ30内において左右方向に延在している。このリテーナ30の上面開口30aの前縁及び後縁からは、それぞれ、該リテーナ30をシートパン8Aの底部8aに対して支持する前部支持片36F及び後部支持片36Bが突設されている。また、該上面開口30aの左右の側縁からは、それぞれ、このリテーナ30をシートパン8Aの左右の側壁部8b,8bにそれぞれ支持する側部支持片38,38が突設されている。
該前部支持片36Fは、凹所20Aの前縁側の傾斜面8dに沿うように、リテーナ30の上面開口30aの前縁から前方且つ斜め上方に延出しており、その先端部が、該傾斜面8dの頂上付近において、シートパン8の底部8aに対しボルト40及びナット42によって固定されている。第3図の符号44は、該前部支持片36Fの先端部に設けられたボルト挿通孔を示し、符号46は、このボルト挿通孔44と重なる、底部8a側のボルト挿通孔を示している。
後部支持片36Bは、リテーナ30の上面開口30aの後縁から後方且つ斜め下方に延出しており、その先端部が、凹所20Aの後縁側において、シートパン8の底部8aに対しボルト40及びナット42によって固定されている。第3図の符号48は、この後部支持片36Bの先端部に設けられたボルト挿通孔を示し、符号50は、このボルト挿通孔48と重なる、該底部8a側のボルト挿通孔を示している。
各側部支持片38は、シートパン8Aの各側壁部8bに沿うように、リテーナ30の上面開口30aの左右の各側縁から上方に延出している。各側部支持片38の先端部からは、側方に向ってフランジ部38aが突設されており、このフランジ部38aが、各側壁部8bの上端部の前記フランジ部8cの上面に重ね合わされてボルト(図示略)留めされている。
被包クロス34は、筒状のものであり、両端側の開口部からその内部にバッグ12Aが配置されている。なお、この被包クロス34は、バッグ12Aが膨張するときには、破れたり、該バッグ12Aの膨張に追従して伸長したりすることにより該バッグ12Aの膨張を許容するよう構成されている。
この形態では、バッグ12A及び被包クロス34の左右の端部が、それぞれリテーナ30の各側部支持片38に連結されている。第5図に示すように、該バッグ12Aの左端側及び右端側には、それぞれ、該バッグ12Aを各側部支持片38に連結するための連結片52が設けられている。図示の通り、この連結片52には、ボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
この形態では、該被包クロス34の長手方向の両端部同士の間隔はバッグ12Aの両端側の連結片52,52同士の間隔よりも大きいものとなっている。第5図に示すように、この被包クロス34の両端部が、それぞれ、バッグ12Aの両端側において各連結片52の裏側(側部支持片38と対面する側)に折り返される。図示の通り、被包クロス34にも、その両端部が各連結片52の裏側に折り返された状態において各連結片52のボルト挿通孔と重なる位置に、ボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
この被包クロス34を介して、各連結片52の表側(被包クロス34の端部が折り返された側と反対側)に当てプレート54が配置される。この当てプレート54にも、各連結片52のボルト挿通孔と重なる位置に、ボルト挿通孔54a(第3図)が設けられている。この形態では、該当てプレート54は、各側部支持片38の表側から左右両サイドに回り込むコ字形の部材となっている。
各側部支持片38にも、各連結片52のボルト挿通孔と重なる位置に、ボルト挿通孔38b(第3図)が設けられている。
この当てプレート54、被包クロス34、連結片52及び側部支持片38の各ボルト挿通孔にボルト56aが挿通され、このボルト56aがナット56b(第5図)に螺着されることにより、バッグ12A及び被包クロス34の端部が側部支持片38に連結される。なお、この形態では、第5図に示すように、該ナット56bは溶接等により側部支持片38の裏側に固着されているが、これに限られるものではない。
このボルト締めにより、被包クロス34の両端部がそれぞれ2つ折りの状態にて当てプレート54と側部支持片38とに挟み付けられる。これにより、被包クロス34の両端が密封される。
この形態でも、該バッグ12A内に棒状のガス発生器14Aが配置され、固定部材32に連結されている。この固定部材32は、リテーナ30の底面に沿うように延在する板状のものであり、バッグ12Aの内部側から該バッグ12Aの下部を該リテーナ30の底面に押え付けるように、該バッグ12Aの下部の内側面に当てがわれている。この固定部材32の下面からはスタッドボルト58が突設されている。第4図に示すように、このスタッドボルト58は、バッグ12A及び被包クロス34の下部とリテーナ30の底面とにそれぞれ設けられたボルト挿通孔(いずれも符号略)に挿通されてリテーナ30の下側に突出している。このスタッドボルト58にナット60が締め込まれることにより、固定部材32がリテーナ30に固定されると共に、この固定部材32とリテーナ30の底面との間にバッグ12A及び被包クロス34の下部が挟持される。
ガス発生器14Aは、その長手方向が左右方向となるように固定部材32の上面側に配置され、ブラケット62によって該固定部材32に固定されている。該ブラケット62は、この形態では、該固定部材32の後縁から突設され、該固定部材32の上面側にC字形に反り返るように曲成されたC字形バンド部62aと、該C字形バンド部62aの先端側から該固定部材32に上面に沿うように延出したフランジ部62bとからなる。前記スタッドボルト58は、このフランジ部62bから下方に向って突設されており、該固定部材32を貫通して該固定部材32の下方に延出したものである。該C字形バンド部62aの内側にガス発生器14Aを差し込み、次いで前記ナット60をスタッドボルト58に締め込むことにより、フランジ部62bと固定部材32とが挟圧され、ガス発生器14Aが固定部材32に固定される。
カバー18Aは、リテーナ30の上面開口30aのほぼ全体を覆う略長方形プレート状のものである。このカバー18Aの前縁側は前部支持片36Fの上面に重なっており、後縁側は後部支持片36Bの上面に重なっている。第4図の通り、該カバー18Aの後縁側はボルト64及びナット66によって該後部支持片36Bに固定されている。第3図の符号68は、該カバー18Aの後縁側に設けられたボルト64挿通用の孔を示し、符号70は、このボルト挿通孔68と重なる、後部支持片36B側のボルト挿通孔を示している。
第4図に示すように、このカバー18Aの前縁側の下面からは、スナップピン72が突設されている。カバー18Aの前縁側は、このスナップピン72が、前部支持片36Fに設けられたピン係合孔74に弾性的に係合することにより、該前部支持片36Fに留め付けられている。バッグ12Aが膨張した場合には、このバッグ12Aの膨張圧により、スナップピン72がピン係合孔74から離脱し、カバー18Aがその後縁側を支点として上方へフラップ状に開き出す。
このように構成された乗員保護装置10Aにおいても、自動車の前方衝突が検知されると、ガス発生器14Aがガス噴出作動し、このガス発生器14Aからのガスによりバッグ12Aが膨張する。この際、被包クロス34は、バッグ12Aによって拡径方向に押圧され、破れるか又は伸長してバッグ12Aの膨張を許容する。膨張するバッグ12Aは、カバー18Aを押し開きつつさらに上方に膨張してシートクッションの前部を押し上げるか、又は下から突き上げることにより該シートクッションの密度を高くし、乗員の腰部の前方移動を阻止ないし抑制する。
なお、この形態では、シートパン8Aの凹所20Aの前縁側に形成された前方に向って上り勾配の傾斜面8dに沿うように、リテーナ30の上面開口30aの前縁から前方且つ斜め上方に向って前部支持片36Fが突設されている。そして、バッグ12Aが膨張したときには、該バッグ12Aに対し前方側からこの前部支持片36Fが対面する。このため、膨張したバッグ12Aに対し乗員の腰部から前方に向って非常に大きな押圧力が加えられた場合でも、この前部支持片36Fがバッグ12Aを受承して該バッグ12Aの前方移動を阻止する。
この乗員保護装置10Aにあっても、平常時には、リテーナ30内に配置されたバッグ12A、ガス発生器14A、固定部材32及び被包クロス34等が、該リテーナ30を覆うカバー18Aによって覆われているので、これらがシートクッションとの擦過等によって損傷を受けることが防止される。また、これらの部材よりなる凹凸がシートクッションに食い込んでシートクッションの座り心地が悪化することも防止される。
以下に、この乗員保護装置10Aのシートパン8Aへの設置手順について説明する。
まず、ガス発生器14Aを固定部材32のC字形バンド部62aに差し込んでおき、この固定部材32をバッグ12Aの内部に配置すると共に、該バッグ12Aの下部のボルト挿通孔からスタッドボルト58を外部に突出させる。次いで、バッグ12Aを細長く折り畳み、このバッグ12Aの折り畳み体に被包クロス34を装着する。この被包クロス34の下部のボルト挿通孔からもスタッドボルト58を突出させる。
次に、この被包クロス34によって覆われたバッグ12Aの折り畳み体をリテーナ30の内部に配置する。この際、該被包クロス34の下部から突出しているスタッドボルト58を該リテーナ30の底面のボルト挿通孔に挿通する。そして、リテーナ30の下側からこのスタッドボルト58にナット60を締め込み、固定部材32をリテーナ30に固定する。また、被包クロス34の両端部をそれぞれバッグ12Aの各連結片52の裏側に折り返し、この状態にて、該被包クロス34の両端部と各連結片52とを、当てプレート54を介してボルト56aにより各側部支持片38に留め付ける。
その後、リテーナ30にカバー18Aを取り付ける。それから、このリテーナ30をシートパン8Aに取り付ける。
このように予めバッグ12A、被包クロス34、ガス発生器14A、固定部材32並びにカバー18Aをリテーナ30に取り付けておくことにより、乗員保護装置10Aのシートパン8Aへの設置作業を効率良く行うことができる。
上記の第3〜5図の形態では、被包クロス34の両端部をそれぞれ連結片52の裏側に折り返し、2つ折りの状態にて当てプレート54と側部支持片38とによって挟み付けることにより、該被包クロス34の両端を密封するよう構成しているが、被包クロスの両端の密封方法はこれに限定されるものではない。第6図(a)は被包クロスの両端を密封するための別の構成を示す斜視図であり、第6図(b)は第6図(a)のB−B線に沿う断面図である。第6図において、第3〜5図と同一の符号は同一の部分を示している。
第6図の被包クロス34Aも、前述の第3〜5図の被包クロス34と同様の筒形のものであり、その両端側の開口部から内部にバッグ12Aが配置される。この被包クロス34Aにあっては、その両端側の開口部を閉じるようして該開口部の対向する周縁部同士が重ね合わされ、次いで縫合や溶着等の結合手段によってこれらの周縁部同士が結合されることにより、被包クロス34Aが密封される。なお、第6図(a)の符号34aは、バッグ12Aの各連結片52のボルト挿通孔に重なるように該被包クロス34Aの両端側に設けられたボルト56a挿通用の孔を示している。
上記の第3〜5図及び第6図の各形態ではバッグ包囲体が省略されているが、これらの形態においてもバッグ包囲体が設けられてもよい。この場合、第7図に示すように、予めバッグ包囲体16がバッグ12Aに装着され、次いで被包クロス34A内にこのバッグ包囲体16付きバッグ12Aが配置される。なお、第7図の符号52aは、バッグ12Aの両端側の各連結片52に設けられたボルト挿通孔を示している。
第7図では、第6図の被包クロス34Aが用いられているが、第5〜7図の被包クロス34を用いてもよい。
本発明において、被包クロスの材質は特に限定されるものではなく、例えばバッグやバッグ包囲体と同様の基布(布材)や合成樹脂、金属等、種々の材料から被包クロスを構成することができる。
上記の第3〜5図及び第6図の各形態では図示を省略したが、バッグ膨張時に被包クロスがこのバッグの膨張を許容する構造は、特に限定されるものではない。例えば、被包クロスに、ミシン目や凹溝等よりなるテアライン(開裂予定線)を設け、バッグが膨張するときには被包クロスがこのテアラインから開裂することによりバッグの膨張が許容されるようにしてもよい。また、被包クロスに、予めバッグの膨らみ出しを許容する開口を設けておき、平常時にはこの開口を閉鎖部材によって閉鎖しておくようにしてもよい。第8,9図は、それぞれ、このようなテアラインが設けられた被包クロス34B,34Cの斜視図であり、第10図は、バッグ膨出用の開口が設けられた被包クロス34Dの斜視図である。
第8図の被包クロス34Bには、その上面の左右両側縁部に沿ってそれぞれ前後方向に延在する1対のサイドテアライン76a,76aと、該上面の前後方向中央付近を左右方向に延在し、両端がそれぞれ各サイドテアライン76aの中間付近に連なる中央テアライン76bとからなるH字形テアライン76が設けられている。
この被包クロス34Bの内部でバッグ(図示略)が膨張したときには、このバッグの膨張圧により、各テアライン76a,76a,76bに沿って該被包クロス34Bの上面がH字形に開裂し、該上面が開放される。第8図において2点鎖線で示された符号78a,78bは、この被包クロス34Bの上面の開裂により形成された2個のフラップを示している。これらのフラップ78a,78bは、バッグの膨張に追従して上方に開き出す。
第9図の被包クロス34Cには、その上面の左右両側縁部に沿ってそれぞれ前後方向に延在する1対のサイドテアライン80a,80aと、該上面の後縁部に沿って左右方向に延在し、両端がそれぞれ各サイドテアライン80aの後端に連なる横テアライン80bとからなるコ字形テアライン80が設けられている。
この被包クロス34Cの内部でバッグ(図示略)が膨張したときには、このバッグの膨張圧により、各テアライン80a,80a,80bに沿って該被包クロス34Cの上面がコ字形に開裂し、該上面が開放される。第9図において2点鎖線で示された符号82は、この被包クロス34Cの上面の開裂により形成されたフラップを示している。このフラップ82は、バッグの膨張に追従して上方に開き出す。
第10図の被包クロス34Dの上面には、予め、その内部でバッグ(図示略)が膨張したときに該バッグの膨らみ出しを許容する開口84が設けられている。この開口84は、平常時には、閉鎖シート86により閉鎖されている。
この被包クロス34Dの内部でバッグが膨張したときには、このバッグの膨張圧により、閉鎖シート86が該被包クロス34Dの上面から離脱して開口84を開放する。これにより、バッグが該開口84を介して上方へ膨らみ出すことが許容される。
上記の各形態では、被包クロスは予め筒形に形成されたものとなっているが、被包クロスの構成はこれに限定されるものではない。例えば、平らなシート状材料を筒形に巻回して被包クロスを構成してもよい。第11図はこのように構成された被包クロス34Eを示す説明図であり、(a)図はシート状材料の巻回途中時を示し、(b)図は巻回完了時を示している。
この被包クロス34Eは、布や合成樹脂シート、金属板等よりなるシート状材料88を筒形に巻回し、その1対の側縁部同士を重ね合わせてホック90によって結合することにより製作されている。この被包クロス34Eにあっては、内部でバッグ(図示略)が膨張したときには、このバッグの膨張圧により該ホック90が外れ、シート状材料88の該1対の側縁部同士が離反して両側に開き出す。
本発明において、バッグはその両端部がリテーナやシートパンに連結されていなくてもよい。第12図は、このように構成された乗員保護装置10Bの分解斜視図である。なお、第12図において、第3〜5図と同一符号は同一部分を示している。
この乗員保護装置10Bにおいては、バッグ(図示略)は両端側に連結片が設けられていない。また、このバッグの折り畳み体を覆う被包クロス34Fの両端部にはボルト挿通孔が設けられていない。この形態では、該被包クロス34Fは、バッグの折り畳み体をすっぽりと包み込む袋状のものとなっている。このバッグ及び被包クロス34Fが収容されるリテーナ30Aは、この形態では、第3〜5図のリテーナ30から左右の側部支持片38,38を取り除いた如き構成となっている。
この乗員保護装置10Bでは、バッグ及び被包クロス34Fは、該バッグ内に配置された固定部材(図示略)の下面から突設されたスタッドボルト58によって該リテーナ30A内に固定される。
バッグの両端側をリテーナの側部支持片に連結する際に用いられる当てプレートの構成は、前述の第3〜5図に示した以外のものであってもよい。第13図(a)は別の構成例に係る当てプレート54Aの斜視図であり、第13図(b)はこの当てプレート54Aを側部支持片に装着した状態を示す斜視図、第13図(c)は第13図(b)のC−C線に沿う断面図である。また、第14図(a)はさらに別の構成例に係る当てプレート54Bの斜視図であり、第14図(b)はこの当てプレート54Bを側部支持片に装着した状態を示す、第14図(a)のB−B線に沿う部分(第13図(c)と同様部分)における断面図である。
第13図の当てプレート54Aは、側部支持片38の表側(バッグの端部に設けられた連結片52が配置される側)から一方の側辺側を経由してその裏側に回り込む略U字形の部材である。第13図(b),(c)の符号34Gは、バッグとその両端側の各連結片52とを被包した被包クロスを示している。
側部支持片38の表側に配置される当てプレート54Aの表側片部92と、該側部支持片38の裏側に配置される裏側片部94とには、それぞれ、該側部支持片38に設けられた前述のボルト56a挿通用の孔(第13図では符号略。)と重なる位置に、これと同様のボルト挿通孔92a,94aが設けられている。該裏側片部94の外面側(側部支持片38と対面する側と反対側)には、このボルト挿通孔94aに挿通されたボルト56aが螺着するナット56bが配置されている。このナット56bは、裏側片部94に対し溶接等により固着されている。
この当てプレート54Aを用いてバッグの両端側を側部支持片38に連結するに当っては、まず側部支持片38の表側にバッグ端部の連結片52を配置し、次いで、表側片部92と裏側片部94との間にこの連結片52と側部支持片38とを挟み込むようにして、当てプレート54Aを該側部支持片38に装着する。その後、側部支持片38の表側から該表側片部92、被包クロス34G、連結片52、側部支持片38及び裏側片部94の各ボルト挿通孔にボルト56aを挿通してナット56bに締め込む。これにより、該表側片部92と裏側片部94とによって連結片52と側部支持片38とが挟圧され、連結片52が側部支持片38に留め付けられる。
この当てプレート54Aを用いたバッグ両端側の側部支持片への連結構造のその他の構成は、前述の第3〜5図のものと同様となっており、第13図において第3〜5図と同一符号は同一部分を示している。
第14図の当てプレート54Bも、上記当てプレート54Aと同様のU字形の部材であり、側部支持片38の表側に配置される表側片部96と、該側部支持片38の裏側に配置される裏側片部98との間に、バッグ端部の連結片52と該側部支持片38とを挟み込むようにして、該側部支持片38に装着される。この実施の形態でも、該バッグとその両端側の連結片52とは被包クロス34Gによって被包されている。
この当てプレート54Bにおいては、該表側片部96にのみ、側部支持片38のボルト56a挿通用の孔(第14図では符号略。)と重なる位置に、これと同様のボルト挿通孔96aが設けられている。該ボルト56aが螺着するナット56bは、側部支持片38の裏側(側部支持片38と当てプレート54Bの裏側片部98との間)に配置されている。このナット56bは、溶接等により該側部支持片38に固着されている。
この実施の形態では、表側片部96と裏側片部98の各々の内側面(両者が向かい合う側の面)から、それぞれ凸部96b,98bが突設されている。この凸部96b,98b同士は、第14図(b)の通り、該表側片部96及び裏側片部98の先端縁付近において互いに対面するように配置されている。
第14図(b)に示すように、凸部96bの該表側片部96の内側面からの突出高さは、連結片52と、該連結片52を被包した被包クロス34Gとの合計の厚みと略等しくなっている。また、凸部98bの裏側片部98の内側面からの突出高さは、ナット56bの側部支持片38の裏側面からの突出高さよりも大きいものとなっている。これら凸部96b,98bの先端面同士の間隔は、該側部支持片38の厚みと略同等か又はこれよりも若干小さいものとなっている。
この当てプレート56Bを用いてバッグの両端側を側部支持片38に連結するに当っては、まず側部支持片38の表側にバッグ端部の連結片52を配置し、次いで、表側片部96と裏側片部98との間にこの連結片52と側部支持片38とを挟み込むようにして、当てプレート54Bを側部支持片38に装着する。この際、該表側片部96及び裏側片部98の各々の内側面から突出した凸部96b,98b同士が側部支持片38を挟持し、これにより該当てプレート54Bが側部支持片38に仮留めされる。その後、側部支持片38の表側から該表側片部96、被包クロス34G、連結片52、側部支持片38の各ボルト挿通孔にボルト56aを挿通して該側部支持片38の裏側のナット56bに締め込む。これにより、該表側片部96と側部支持片38とによって連結片52が挟圧され、連結片52が該側部支持片38に留め付けられる。
この当てプレート54Bを用いたバッグ両端側の側部支持片への連結構造のその他の構成も、前述の第3〜5図のものと同様となっており、第14図において第3〜5図と同一符号は同一部分を示している。
第16図は本発明の別の一形態に係る乗員保護装置10Cの分解斜視図、第17図はこの乗員保護装置10Cのシートパンへの取付構造を示す分解図(縦断面図)、第18図はこの乗員保護装置10Cを備えたシートの縦断面図、第19図はこの乗員保護装置10Cのカバーの上面図、第20図はこの乗員保護装置10Cのバッグ膨張時の縦断面図である。
この乗員保護装置10Cは、折り畳まれてシートパン8上に配置される横長のバッグ12と、該バッグ12を膨張させるためのガス発生器14Aと、該バッグ12及びガス発生器14Aがそれぞれ連結され、スタッドボルト58によって該シートパン8に固定される固定部材32と、該バッグ12を折り畳まれた状態に拘束するよう該バッグ12の折り畳み体を被包する被包クロス34’と、該バッグ12の折り畳み体を覆うカバー100と、該バッグ12の折り畳み体をカバー100に保持する保持部材110とを備えている。
カバー100は、該バッグ12の折り畳み体の上側に配置される主板部101と、該主板部101の下面から垂設された囲枠部102と、該バッグ12が膨張したときに該主板部101を開裂させるためのテアライン103と、保持部材110を該囲枠部102に係止するための係止爪104とを備えている。この実施の形態では、該主板部101は横長の略長方形板状である。囲枠部102は、各面が該主板部101の4辺に沿って延在する横長の略長方形筒状である。該主板部101の周縁部101aは、囲枠部102の外周よりも側外方へ張り出している。囲枠部102の前側及び後側の各壁部の外側面に、それぞれ係止爪104が突設されている。
テアライン103は、この形態では、第19図の通り、主板部101の中央部を通って左右方向に延在する中央テア部と、該中央テア部の左端及び右端にそれぞれ連なる左テア部及び右テア部とを有している。このテアライン103は、主板部101の下面に設けられた溝よりなる。該左テア部及び右テア部は、それぞれ、囲枠部102の左右の壁部の基端辺に沿って前後方向(シートの前後方向)に延在している。中央テア部の両端は、該左テア部及び右テア部の中間付近にそれぞれ合流している。バッグ12が膨張したときには、主板部101がこの中央テア部及び左テア部、右テア部に沿って開裂し、2葉のフラップ106,106(第20図)となってそれぞれ前方及び後方へ開き出す。
このカバー100は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂よりなるが、これに限定されない。
保持部材110は、この形態では、囲枠部102の下側を前後方向に横切って配置されるものである。この保持部材110の両端には、それぞれ、囲枠部102の下側から該囲枠部102の前後の壁部外側面に回り込む係止片部111,111が設けられている。各係止片部111には、係止爪104が係合する係止穴112が設けられている。
この保持部材110は、例えば合成樹脂や金属よりなるが、これに限定されない。
この形態では、シートパン8の前部上面に、囲枠部102が入り込む凹所20’が形成されている。
この乗員保護装置10Cのその他の構成は前述の乗員保護装置10Aと同様となっており、同一符号は同一部分を示している。
この乗員保護装置10Cの組立手順及びシートパン8への設置手順について以下に説明する。
この形態でも、まず、棒状のガス発生器14Aを固定部材32に連結しておき、この固定部材32をバッグ12の内部に配置すると共に、該バッグ12の下部のボルト挿通孔(符号略)から該固定部材32のスタッドボルト58をバッグ外部に突出させる。また、該ガス発生器14Aへの通電用のハーネス14hを、バッグ12のハーネス引出口(図示略)からバッグ外部に引き出す。次いで、バッグ12を細長く折り畳み、このバッグ12の折り畳み体に被包クロス34’を装着する。この被包クロス34’の下部のボルト挿通孔(符号略)からもスタッドボルト58を突出させる。
次に、この被包クロス34’によって覆われたバッグ12の折り畳み体をカバー100の囲枠部102の内側に配置する。次いで、この囲枠部102の下側を横切るように保持部材110を配置し、その両端の係止片部111を各係止爪104に係止する。これにより、バッグ12の折り畳み体が保持部材110によって下側から支えられ、該囲枠部102内に保持される。
次に、該バッグ12の折り畳み体の下側に突出したスタッドボルト58を凹所20’の底面のボルト挿通孔8f(第17図)に挿通しつつ、囲枠部102を該凹所20’内に入り込ませる。この際、該囲枠部102の外周から側外方に張り出した主板部101の周縁部101aが該凹所20’の周囲部に重なり、該主板部101が凹所20’を覆うようになる。
その後、シートパン8の下側から該スタッドボルト58にナット60を締め付け、固定部材32を凹所20’の底部に固定する。これにより、該固定部材32と凹所20’の底面との間にバッグ12及び被包クロス34’の下部が挟持固定される。さらに、主板部101の周縁部101aを、リベット挿通孔101b,8e(第17図)を介してリベット105によりシートパン8に留め付ける。これにより、乗員保護装置10Cがシートパン8に設置される。
この乗員保護装置10Cにあっては、バッグ12の折り畳み体を保持部材110によってカバー100に保持させておき、これらを一緒にシートパン8に取り付けることができるため、乗員保護装置10Cのシートパン8への取付作業が容易である。
また、この形態では、該バッグ12は囲枠部102内に保持されるので、バッグ12と一体化されたカバー100をシートパン8に取り付けるときに、バッグ12がシートパン8等に直に当ったり引掛かったりすることが防止される。
さらに、この乗員保護装置10Cにあっては、平常時には、バッグ12の側周囲が該囲枠部102で囲まれ、上側が主板部101で覆われているので、バッグ12の擦過等による損傷が十分に防止される。
この形態では、該囲枠部102が凹所20’内に配置されているので、該囲枠部102及びその内側のバッグ12やガス発生器14A等がシートクッション9に食い込んでシートの座り心地を悪くすることが防止される。
また、この実施の形態では、該凹所20’が主板部101によって覆われており、しかも該主板部101の周縁部101aが該凹所20’の周囲部分にリベット105で留め付けられているので、凹所20’内に水(例えば飲料)やゴミ、砂粒等の異物が入り込むことが防止され、水、異物等によるバッグ12の劣化、損傷が防止される。なお、リベット105の代わりに、ボルト等の他の固着具によって該周縁部101aをシートパン8に固定してもよい。
第21図〜第23図は、それぞれ、別の実施の形態に係るカバー100A,100B,100Cの説明図であり、(a)図はカバーの上面図であり、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図である。なお、(b)図はバッグ膨張時(カバーの主板部が開裂した状態)を示している。
第21図のカバー100Aにおいては、囲枠部102の前側の壁部の基端辺に沿って左右方向に延在する横テア部と、囲枠部102の左右の各壁部の基端辺に沿って前後方向に延在し、前端が該横テア部の左端及び右端にそれぞれ連なる左テア部及び右テア部とからなるテアライン103Aが主板部101の下面に設けられている。
このカバー100Aにあっては、バッグ12が膨張した場合、第21図(b)の通り、主板部101はこの前側の横テア部と左テア部及び右テア部とに沿って開裂し、該主板部101の略全体が1葉のフラップ106Aとなって後方へ開き出す。
第22図のカバー100Bにおいては、囲枠部102の後側の壁部の基端辺に沿って左右方向に延在する横テア部と、囲枠部102の左右の各壁部の基端辺に沿って前後方向に延在し、後端が該横テア部の左端及び右端にそれぞれ連なる左テア部及び右テア部とからなるテアライン103Bが主板部101の下面に設けられている。
このカバー100Bにあっては、バッグ12が膨張した場合、第22図(b)の通り、主板部101はこの後側の横テア部と左テア部及び右テア部とに沿って開裂し、該主板部101の略全体が1葉のフラップ106Bとなって前方へ開き出す。
第23図のカバー100Cにおいては、囲枠部102の前側及び後側の各壁部の基端辺に沿ってそれぞれ左右方向に延在する2条の横テア部と、該横テア部の中間部同士を繋ぐように前後方向に延在した縦テア部とからなるテアライン103Cが主板部101の下面に設けられている。
このカバー100Cにあっては、バッグ12が膨張した場合、第23図(b)の通り、主板部101はこの前側及び後側の各横テア部と縦テア部とに沿って開裂し、左側及び右側の2葉のフラップ106C,106Cとなって左右にそれぞれ開き出す。
第24図はさらに別の形態に係るカバー100Dの断面図であり、(a)図はバッグ非膨張時を示し、(b)図はバッグ膨張時(カバーの主板部が開裂した状態)を示している。
このカバー100Dにおいては、主板部101Dは、前後方向中間部付近が最も高位となるように上向きに凸に湾曲している。なお、この形態では、該主板部101の前後方向中間付近に、左右方向に延在するテアライン103が設けられている。
このカバー100Dにあっては、バッグ12が膨張した場合、主板部101はテアライン103に沿って開裂し、前側及び後側の2葉のフラップ106D,106Dとなって前方及び後方にそれぞれ開き出す。このフラップ106D,106Dは、それぞれ、第24図(b)に示す通り、バッグ12の外面に沿う如く湾曲しているので、各フラップ106Dがシートクッションに食い込んでシートクッションを過度に押圧することが防止される。
第25図はさらに別の一形態に係る乗員保護装置10Eの縦断面図である。
この乗員保護装置10Eも、折り畳まれてシートパン8上に配置された横長のバッグ12と、該バッグ12を膨張させるためのガス発生器14Aと、該バッグ12及びガス発生器14Aがそれぞれ連結され、スタッドボルト58によって該シートパン8に固定された固定部材32と、該バッグ12の折り畳み体を覆うカバー100’とを備えている。該カバー100’は、この形態でも、該バッグ12の折り畳み体の上側に配置される主板部101と、該主板部101の下面から垂設された囲枠部102と、該バッグ12が膨張したときに該主板部101を開裂させるためのテアライン103とを有している。
この形態でも、シートパン8の前部上面に乗員保護装置設置用の凹所120が設けられ、この凹所120内に囲枠部102が配置されている。また、主板部101の周縁部101aは、この凹所120の周囲部分に張り出し、シートパン8の上面に重ね合わされてリベット105留めされている。
この形態では、該凹所120の底面の周囲部分に溝121が周設されており、囲枠部102の下端が全周にわたってこの溝121内に入り込んでいる。
この乗員保護装置10Eのその他の構成は前述の乗員保護装置10Cと同様となっており、同一符号は同一部分を示している。
この乗員保護装置10Eにあっては、カバー100Eの囲枠部102が入り込む凹所120の底面の周囲部分に溝121を設け、この溝121内に該囲枠部102の下端を入り込ませているので、仮に凹所120の内壁部を伝って水が流入しても、この水が溝121に溜まるだけとなり、バッグ12が水で濡れることが防止される。
なお、第26図の乗員保護装置10E’のように、囲枠部102が入り込む凹所120Aの底面の周囲部分に、該囲枠部102の下部が緊密に係合しうる溝121Aを設けることにより、この凹所120A内への水の流入を十分に防止することができる。
第27図(a)は異なる実施の形態に係る乗員保護装置の斜視図であり、第27図(b)は第27図(a)のB−B線に沿う断面図、第27図(c)はバッグ膨張時における第27図(b)と同じ部分の断面図である。
この実施の形態では、シートのベースフレーム1Aは、左右のサイドフレーム1a,1bの前端部同士の間から後端部同士の間まで連続して前後方向に延在するシートパン8Aを有している。即ち、この実施の形態では、シートクッション(図示略)が前端から後端までこの1枚のシートパン8Aによって支承されている。このシートパン8Aの前部の下側に乗員保護装置10Fが配置されている。この実施の形態では、該シートパン8Aの前部に、膨張したバッグ12のシートクッション側への通過を許容する開口130が設けられている。
この実施の形態では、乗員保護装置10Fは、上面側が開放した容器状のリテーナ140と、折り畳まれて該リテーナ140内に収容された膨張可能なバッグ12と、該バッグ12を膨張させるためのインフレータ(図示略)と、該リテーナ140の上面側開放部を閉鎖したカバー100Fとを備えている。なお、該バッグ12は、予めカバー100Fに対し保持部材(図示略)により保持されてモジュール化されていてもよい。
リテーナ140は、この実施の形態では開口130を横切るように左右方向に延在しており、その両端側がボルト及びナット等の固着具(図示略)により左右のサイドフレーム1a,1bに連結されている。バッグ12はこのリテーナ140の内部において左右方向に延在している。
図示はしないが、インフレータはこのバッグ12の内側に配置され、バッグ12の下部を介して該リテーナ140の底部に固定されている。カバー100Fは、バッグ12が膨張したときにこのバッグ12に押されて開裂するよう構成されている。
この乗員保護装置10Fにあっては、バッグ12が膨張すると、該バッグ12は、カバー100Fを押し開きつつ前記開口130を通ってシートパン8Aの上側へ膨らみ出し、シートクッションの前部を上方へ押圧する。
この実施の形態では、乗員保護装置10Fがシートパン8Aの下側に配置されているので、該乗員保護装置10Fがシートの座り心地を悪くすることはない。また、この実施の形態では、この乗員保護装置10Fのリテーナ140がシートパン8Aの開口130を横切るように配置され、このリテーナ140に装着されたカバー100Fが少なくとも部分的に該開口130を塞いでいるので、乗員が着席したときにシートクッションが該開口130に落ち込むことが防止される。
この乗員保護装置10Fでは、該リテーナ140が左右のサイドフレーム1a,1bに固定されているので、膨張したバッグ12に乗員から大きな荷重が加えられても、該バッグ12がリテーナ140によってしっかりと支承されるため、膨張したバッグ12によってしっかりと乗員を受け止めることができる。
なお、この実施の形態では、リテーナ140の左右両端側をボルト等の固着具により直接的に左右のサイドフレーム1a,1bに固定しているが、ブラケット等の連結部材(図示略)を介して固定してもよい。また、サイドフレーム1a,1b同士の間に架け渡すようにしてリテーナ支持部材(図示略)を設け、この支持部材にリテーナ140を設置してもよい。
このリテーナ140は、左右のサイドフレーム1a,1bに対してだけでなく、他の部分(例えばシートパン8A等)に対しても固定されてもよい。
上記の各形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記の各形態に限定されるものではない。
本発明の一形態に係る乗員保護装置を備えたシートフレームの斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の別の一形態に係る乗員保護装置の分解斜視図である。 図3の乗員保護装置の縦断面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 被包クロスの両端を密封するための別の構成を示す説明図である。 バッグ包囲体付きバッグと被包クロスとの分解斜視図である。 テアラインが設けられた被包クロスの構成例を示す斜視図である。 テアラインが設けられた被包クロスの別の構成例を示す斜視図である。 バッグ膨出用開口が設けられた被包クロスの構成例を示す斜視図である。 被包クロスの他の構成例を示す説明図である。 本発明の異なる一形態に係る乗員保護装置の分解斜視図である。 当てプレートの他の構成例を示す説明図である。 当てプレートの他の構成例を示す説明図である。 従来例に係る乗員保護装置の断面図である。 本発明の別の一形態に係る乗員保護装置の分解斜視図である。 図16の乗員保護装置のシートパンへの取付構造を示す分解図である。 図16の乗員保護装置を備えたシートの縦断面図である。 図16の乗員保護装置のカバーの上面図である。 図16の乗員保護装置のバッグ膨張時の縦断面図である。 カバーの別の構成例の説明図である。 カバーの別の構成例の説明図である。 カバーの別の構成例の説明図である。 カバーの別の構成例の説明図である。 本発明の別の一形態に係る乗員保護装置の縦断面図である。 本発明の別の一形態に係る乗員保護装置の縦断面図である。 本発明の別の一形態に係る乗員保護装置の構成図である。
符号の説明
1,1A ベースフレーム
1a,1b サイドフレーム
4 バックフレーム
6 ヘッドレスト
8,8A シートパン
10,10A,10B,10C,10E,10E’,10F 乗員保護装置
12,12A バッグ
14,14A ガス発生器
16 バッグ包囲体
18,18A カバー
20,20A,20’,120,120A 凹所
30,140 リテーナ
32 固定部材
34,34A,34B,34C,34D,34E,34F 被包クロス
54,54A,54B 当てプレート
58 スタッドボルト
100,100’,100A,100B,100C,100D,100F カバー
101 主板部
102 囲枠部
104 係止爪
121,121A 溝
130 開口

Claims (22)

  1. シートクッションの前部の下側に配置され、該シートクッションの前部を下側から押圧するように膨張可能なバッグと、
    車両緊急時に該バッグを膨張させるガス発生器と、
    該バッグを覆っており、該バッグが膨張するときにバッグに押されて開放又は伸長するカバーと
    を有することを特徴とする乗員保護装置。
  2. 請求項1において、前記シートクッションの下側のシートパンの上面に凹所が設けられており、該凹所内に前記バッグが配置されており、
    前記カバーは、該凹所を覆うように配置されていることを特徴とする乗員保護装置。
  3. 請求項1において、前記シートクッションの下側のシートパンに開口が設けられており、
    前記バッグは、該シートパンの下側に配置されており、膨張時には、該開口を通って前記シートクッションを下から押圧するように構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
  4. 請求項3において、前記カバーは、該開口を少なくとも部分的に塞ぐように配置されていることを特徴とする乗員保護装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記バッグが、箱状のリテーナ内に配置されており、
    該リテーナを覆うように前記カバーが設けられていることを特徴とする乗員保護装置。
  6. 請求項5において、該リテーナは少なくともシートの左右のフレーム部分に対して固定されていることを特徴とする乗員保護装置。
  7. 請求項1において、前記バッグは前記カバーに対し保持部材によって保持されていることを特徴とする乗員保護装置。
  8. 請求項7において、該カバーは、前記バッグの上方に配置された主板部と、該主板部から垂下する囲枠部とを備えており、該囲枠部の内側に該バッグが配置されていることを特徴とする乗員保護装置。
  9. 請求項8において、前記保持部材は該囲枠部を横切って配置されていることを特徴とする乗員保護装置。
  10. 請求項9において、該保持部材は該囲枠部に設けられた係止部に係合することにより該囲枠部に取り付けられていることを特徴とする乗員保護装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれか1項において、前記シートクッションの下側のシートパンの上面に、前記囲枠部が入り込んだ凹所が設けられており、
    該主板部の辺縁が該凹所の周囲に張り出し、該主板部が該凹所を上方から覆っていることを特徴とする乗員保護装置。
  12. 請求項11において、該主板部の辺縁部が該凹所の周囲部分に留め付けられていることを特徴とする乗員保護装置。
  13. 請求項11又は12において、該凹所の底部に、該囲枠部の下端が入り込んだ溝が設けられていることを特徴とする乗員保護装置。
  14. 請求項8ないし10のいずれか1項において、前記シートクッションの下側のシートパンに開口が設けられており、
    前記主板部は、該開口を少なくとも部分的に塞ぐように配置されており、
    前記バッグは、膨張時には、該主板部を下から押圧して開放又は伸長させると共に該開口を通って前記シートクッションを下から押圧するよう構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
  15. 請求項14において、前記シートパンの下側にリテーナが配置されており、前記バッグ及び前記囲枠部が該リテーナに支持されていることを特徴とする乗員保護装置。
  16. 請求項15において、該リテーナは少なくともシートの左右のフレーム部分に対して固定されていることを特徴とする乗員保護装置。
  17. 請求項8ないし16のいずれか1項において、前記主板部に、膨張するバッグに押されて開裂するテア部が設けられていることを特徴とする乗員保護装置。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項において、該バッグはシートクッションの左右幅方向に延在しており、該バッグの少なくとも長手方向の途中部を囲んでいるバッグ包囲体が設けられていることを特徴とする乗員保護装置。
  19. 請求項18において、該バッグ包囲体は、バッグ長手方向の一部のみを囲んでいることを特徴とする乗員保護装置。
  20. 請求項18において、該バッグ包囲体はバッグの左端近傍から右端近傍までを囲んでいることを特徴とする乗員保護装置。
  21. 請求項18ないし20のいずれか1項において、該バッグ包囲体の周長は、膨張状態におけるバッグの周長よりも小さいことを特徴とする乗員保護装置。
  22. 請求項18ないし21のいずれか1項において、該バッグ包囲体がシートパンに連結されていることを特徴とする乗員保護装置。
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