JP3786338B2 - 車両用シート装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート装置に関し、特にシートバック側部にエアバッグユニットを配設した車両用シート装置において、側面衝突時、エアバッグの展開スペースを確保するようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の側面衝突の際、乗員のシートの側方にエアバッグ(サイドエアバッグとも言う)を展開させて乗員を保護する技術が開発され、それらのうち車両用シート装置のシートバック側部にエアバッグユニットを配設し、そのシートの側方にエアバッグを展開させるようにした車両用シート装置が実用に供されている。
【0003】
例えば、特開平9−188215号公報の車両用シート装置では、シートバックフレームの車体外方側の側辺部のうちの高さ方向中段付近部よりやや下方位置に、スペーサが車体外方側に突出するように設けられ、このスペーサの略同一高さ位置には、シートバックフレームの左右の側辺部に亙って連結された補強部材が設けられ、エアバッグユニットはスペーサの上方となるシートバックの側部に取付けられている。
【0004】
特開平7−267038号公報の車両用シート装置では、シートバック上部のうちの一側端側に突出部が形成され、この突出部内にエアバッグユニットが装備され、突出部の略同一高さ位置には、シートバックフレームの左右の側辺部に亙って連結された補強部材が設けられている。側面衝突時、車体側壁が車室側へ変形しようとすると突出部に当接することで、車室側への変形を抑止してエアバックの展開スペースを確保する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平9−188215号公報の車両用シート装置では、側面衝突時、スペーサ及び補強部材の高さ位置よりも上方位置(例えばサイドドアの上部)から衝撃荷重が入力されると、スペーサや補強部材の剛性を期待することができず、前記上方位置付近の車体側壁が車室側へ変形してエアバッグの展開スペースを確保することができない。特開平7−267038号公報の車両用シート装置では、側面衝突時、衝撃荷重が突出部から補強部材に伝達されるので、エアバッグの展開スペースを確保する為に、先ず突出部自体の強度、剛性を高める必要がある。そのため、シートバックの幅が大きくなり、車両への組付けや製作コストや補修の際の取外しの面で不利となる。
本発明の目的は、サイドエアバッグ装置のエアバッグの展開スペースを確保すること、シートバックの小型化を図ること、等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の車両用シート装置は、シートバックの側部のサポート部内にエアバックを収納したエアバッグユニットを配設し、シートバックのシートバックフレームは左右の側辺部とこれら左右の側辺部を連結する上下の連結部とで枠状に形成され、このエアバッグユニットの後方位置において、シートバックフレームの車幅方向外側の前記側辺部のうちの車幅方向外側部に、エアバッグユニットの配設方向に沿って略上下方向に延び且つその車幅方向外側端面がエアバッグユニットの車幅方向外側端面よりも外側に突出する補強部材を設け、車幅方向外側の側辺部に前開き状に車幅方向外側に傾斜する傾斜部を備えた取付けブラケットを設け、乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、取付けブラケットの傾斜部にエアバッグユニットを取付けると共に、補強部材を取付けブラケットの傾斜部よりも車体後方側に配置し、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設け、エアバックは傾斜部の傾斜方向に沿ってエアバッグユニットの下端部より上側に膨張展開可能に配設されたことを特徴とするものである。
【0007】
側面衝突(以下側突という)時、例えばセンサにより側突が検知されると、エアバッグユニットのインフレータに着火されインフレータで発生するガスがエアバッグに供給されてエアバッグが瞬時に膨張し、乗員の胴部、頭部に対する位置に展開する。このとき、シートバックフレームの車幅方向外側の側辺部のうちの車幅方向外側部に設けられた補強部材がエアバッグユニットの後方位置においてエアバッグユニットの配設方向に沿って略上下方向に配設され、補強部材の車幅方向外側端面がエアバッグユニットの車幅方向外側端面よりも外側に突出するように構成され、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設けているので、サイドドアの変形があっても補強部材によりエアバッグの展開スペースを確保することができる。尚、補強部材により、少なくともエアバッグユニット付近の車体側壁の車室側への変形を極力防止し得る。シートバック側部のサポート部内にエアバッグユニットを略上下方向向きに配設し、このエアバッグユニットの後方位置に補強部材を略上下方向向きに設けたので、前記公報に記載の従来のものと比較してシートバックの幅を小さくすることができる。
【0008】
さらに、車幅方向外側の側辺部に設けられた取付けブラケットは、前開き状に車幅方向外側に傾斜する傾斜部の傾斜部を備え、乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、この傾斜部にエアバックが取付けられると共に、傾斜部よりも車体後方側には補強部材が配置されている。側突時、エアバッグが取付けブラケットの傾斜部のほぼ傾斜方向前方へ向かって膨張し、乗員の胴部、頭部に対する位置に展開する。例えば、取付けブラケットは薄い板状部材からなり、エアバッグユニットを取付ける為の傾斜部を簡単に形成することができる。側突時補強部材により、エアバッグユニット付近の車体側壁の車室側への変形を極力防止することができるが、その車体側壁が局部的にやや変形した場合には、取付けブラケットの傾斜部が車体内方側に弾性変形するだけで、エアバッグの展開スペースは変わらず確保される。
【0009】
請求項2の車両用シート装置は、シートバックの側部のサポート部内にエアバックを収納したエアバッグユニットを配設し、シートバックのシートバックフレームは左右の側辺部とこれら左右の側辺部を連結する上下の連結部とで枠状に形成され、このエアバッグユニットの後方位置において、シートバックフレームの車幅方向外側の側辺部のうちの車幅方向外側部に、エアバッグユニットの配設方向に沿って略上下方向に延び且つその車幅方向外側端面がエアバッグユニットの車幅方向外側端面よりも外側に突出する補強部材を設け、車幅方向外側の側辺部に前開き状に車幅方向外側に傾斜する傾斜部を備えた取付けブラケットを設け、エアバッグユニットの車幅方向外方側の前端が、取付けブラケットの傾斜部の車幅方向外方側の前端より前側に位置するように、取付けブラケットの傾斜部にエアバッグユニットを取付けると共に、補強部材を取付けブラケットの傾斜部よりも車体後方側に配置し、エアバックは傾斜部の傾斜方向に沿う方向に膨張展開可能に配設されたことを特徴とするものである。この車両用シート装置では請求項1と同様の作用を奏する。
請求項3の車両用シート装置は、請求項2の発明において、乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、取付けブラケットの傾斜部に前記エアバッグユニットを取付けると共に、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と同じ高さ位置に設け、エアバッグを、エアバッグユニットの下端部より上側に展開させることを特徴とするものである。乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、取付けブラケットの傾斜部にエアバッグユニットを取付けると共に、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設け、エアバッグを、エアバッグユニットの下端部より上側に展開させるので、サイドドアの変形があってもエアバッグの展開スペースを確保することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、自動車のシートバックにエアバッグユニットを組込んだシート装置に本発明を適用した場合の一例である。尚、自動車に乗った乗員における前後左右の方向を前後左右の方向と定義して説明する。但し、エアバッグユニットを運転席側のシートバックに組込んだものとして説明するが、助手席側に組込んだものについては、エアバッグユニットのシートバックに対する組付け位置が左右で入替わっただけの対称構造なのでこれを省略する。
【0011】
図1〜図3に示すように、自動車の車体構造は、少なくとも、左右1対のサイドドア2、車体1の内部に装備され車体フロアに固定されるロアレール3に対し、シート下部に固定されるアッパレール部材4がスライドすることにより前後移動可能な左右1対のシート装置5を備えている。シート装置5は、シートクッション6、このシートクッション6に連結されたシートバック7、シートバック7に装備されたヘッドレスト8、シートバック7側部のサポート部9内に配設されたエアバッグユニット10等を備えている。シートクッション6は、クッション本体6aと、このクッション本体6aの下部の左右両側に前後方向向きに固定された1対のアッパレール部材4とを有し、これらアッパレール部材4に対してシートバック7が左右方向向きの軸心周りに回動可能に支持されている。1対のアッパレール部材4は、左右1対の前後に延びるロアレール3に夫々係合されて前後移動自在にガイドされ、シート位置調節機構(図示略)により、シートクッション6に対してシートバック7、ヘッドレスト8を前後に回動させてその姿勢を調節可能である。
【0012】
シートバック7について説明すると、図4〜図6に示すように、シートバック7は、丸パイプ材で形成されたシートバックフレーム11と、サイドフレーム12,13とを有する。シートバックフレーム11は、略鉛直方向向きの左右の側辺部14,15と、これら左右の側辺部14,15の上端同士、下端同士を連結する上下の連結部16,17とで四角枠状に形成されている。左右の側辺部14,15の前部には、シートバックフレーム11から前方へ突出する鉛直板状のサイドフレーム12,13が夫々固着されている。
【0013】
但し、右側のサイドフレーム13は、側辺部15に沿ってその下端から上方に向かって適当長さ固着された垂直部13a、この垂直部13aの上端から車体外方側に向かって約45度の角度で所定小距離(つまりエアバッグユニット10の車体外方側端面まで)傾斜する屈曲部13b、屈曲部13bの上端から上方に延びる垂直部13c、この垂直部13cの上端から側辺部15まで水平方向向きに固着された水平部13d等からなる(図6参照)。左側のサイドフレーム12は、側辺部14の上端部と下端部を除く約2/3長さの範囲に固着されている。
【0014】
シートバックフレーム11の上部の連結部16には左右1対のヘッドレストホルダ18が固着され、これらヘッドレストホルダ18のやや下方には、ヘッドレストフレーム19が左右の側辺部14,15に亙り連結部16と平行に接合されている。このヘッドレストフレーム19には、1対のヘッドレストホルダ18に挿入されて下方に延びるヘッドレスト8の1対のロッド8aの下端部を嵌合する為の嵌合穴19aが夫々形成されている。
【0015】
左右の側辺部14,15には、上部の連結部16とヘッドレストフレーム19との間において、シート形状を保つ為の左右方向に長い保形部材20の両端部が固着され、サイドフレーム12,13よりもやや下方において、左右の側辺部14,15間に亙り左右方向に延びる保形部材21の両端部が鉛直方向の略上向きに延びて左右の側辺部14,15の前部に夫々固着されている。
下部の連結部17にはコ字形状の保形部材22の両端部が適当間隔をおいて固着されている。左右のサイドフレーム12,13には、左右の側辺部14,15よりも左右に夫々張出す保形部材23,24が固着され、主に保形部材23,24とサイドフレーム12,13とでシートバック7側部のサポート部9が形成されている。
【0016】
図5、図6、図8、図9に示すように、シートバックフレーム11の側辺部15には、その上端部と下端部を除く側辺部15の約1/3長さの範囲に亙って取付けブラケット25が固着されている。取付けブラケット25は、薄い板状部材からなり、側辺部15から前方に突出する支持部25aと、この支持部25aの先端から車体外方側に向かって約45度の角度で傾斜する(前開き状に車幅方向外側に傾斜する)傾斜部25bとを備え、この傾斜部25bにエアバッグユニット10を略上下方向向きに複数のピン26で取付けるように構成されている。
【0017】
補強部材27について説明すると、図4〜図7、図9に示すように、シートバックフレーム11の側辺部15のうちの車体外方側端面には、その上端部と下端部を除く側辺部15の約1/3長さの範囲に亙って矩形断面の角パイプ状の補強部材27が固着されている。この補強部材27は、取付けブラケット25の傾斜部25bよりも車体後方側に配置されるとともに、補強部材27の車体外方側端面(車幅方向外側端面)が、エアバッグユニット10の車体外方側端面(車幅方向外側端面)よりも外側に突出するように配置されている。
【0018】
次に、エアバッグユニット10について説明する。
図4、図5に示すように、エアバッグユニット10は、略直方体状のケーシング28、ケーシング28内部に収納されたエアバッグ29、このエアバッグ29に展開用のガスを供給するインフレータ(図示略)等を備え、例えば、側突を検知するセンサ(図示略)により側突が検知されると、瞬時にインフレータに着火され、インフレータから発生する展開用のガスがエアバッグ29に供給され、乗員の胴部、頭部に対する位置に展開するように構成されている(図1参照)。
【0019】
次に、このシート装置5の作用について説明する。
図1に示すように、側突時、前記センサにより側突が検知されると、インフレータで発生するガスがエアバッグ29に供給されてエアバッグ29が瞬時に膨張し、乗員の胴部、頭部に対する位置に展開する。このとき、補強部材27がエアバッグユニット10の後方位置においてエアバッグユニット10の配設方向に沿って略上下方向に配設され、補強部材27の車体外方側端面がエアバッグユニット10の車体外方側端面よりも外側に突出するように構成されているので、サイドドア2の変形があっても補強部材27によりエアバッグ29の展開スペースを確保することができる。尚、補強部材27により、エアバッグユニット10付近の車体側壁の車室側への変形を極力防止し得る。
【0020】
以上説明したシート装置5によれば、シートバック7側部のサポート部9内にエアバッグユニット10を略上下方向向きに配設し、このエアバッグユニット10の後方位置に補強部材27を略上下方向向きに設けたので、前記公報に記載の従来のものと比較してシートバック7の幅を小さくすることができるとともに、エアバッグユニット10を格納する部材等が必要なくその格納部材あるいはエアバッグユニット10自体の強度、剛性を高めたりする必要もないので、シート装置5の軽量化を図ることができ、車両への組付けや製作コストや補修の面で有利となる。
【0021】
取付けブラケット25を比較的薄い板状部材で構成することができ、エアバッグユニット10を取付ける為の傾斜部25bをこの板状部材から簡単に形成することができる。側突時補強部材27により、エアバッグユニット10付近の車体側壁の車室側への変形を極力防止することができるが、その車体側壁が車室側へ局部的にやや変形した場合には、取付けブラケット25の傾斜部25bが車体内方側に弾性変形するだけで、エアバッグ29の展開スペースは変わらず確保される。補強部材27を側辺部15のうちの連結部16,17から離隔した部位に設けたので、側突時、補強部材27が受ける衝撃荷重を側辺部15に分散させることができ、補強部材27自体の変形を抑止することができ、エアバッグユニット10を保護することができる。
【0022】
次に、本実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)シート装置5を助手席や後部座席に適用してもよい。但し、エアバッグユニットのシートバックに対する組付け位置は、夫々の座席の車体外方側のサポート部内である。
2)取付けブラケットは、必ずしも薄肉の板状部材から形成したものでなくてもよく、更に傾斜部にピン26以外の例えば係合部材等を介してエアバッグユニットを取付けるようにしてもよい。
3)補強部材は、必ずしも長方形断面の角パイプ状に形成したものでなくてもよく、種々の断面形状のものを適用可能である。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、側突時、例えばセンサにより側突が検知されると、例えばインフレータで発生するガスがエアバッグに供給されてエアバッグが瞬時に取付けブラケットの傾斜部の傾斜方向に沿ってエアバッグユニットの下端部より上側に膨張し、乗員の胴部、頭部に対する位置に展開する。このとき、エアバッグユニットの後方位置において、補強部材が、シートバックフレームの車幅方向外側の側辺部のうちの車幅方向外側部に、エアバッグユニットの配設方向に沿って略上下方向に配設され、補強部材の車幅方向外側端面がエアバッグユニットの車幅方向外側端面よりも外側に突出するように構成され、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設けたので、側突時、車体側壁の変形があっても、車体側壁が補強部材に当接することで少なくともエアバッグユニット付近の車体側壁の車室側への侵入を抑止できるため、エアバッグの展開スペースを確保することができる。
【0024】
このように、側突時エアバッグの展開スペースを確実に確保することができるので、エアバッグユニットの信頼性を高め、側突時の乗員の保護機能を格段に高めることができる。シートバック側部のサポート部内にエアバッグユニットを略上下方向向きに配設し、このエアバッグユニットの後方位置に補強部材を略上下方向向きに設けたので、前記公報に記載の従来のものと比較してシートバックの幅を小さくすることができるとともに、エアバッグユニットを格納する部材等が必要なくその格納部材あるいはエアバッグユニット自体の強度、剛性を高めたりする必要もないので、シート装置の軽量化を図ることができ、車両への組付けや製作コストや補修の面で有利となる。
【0025】
さらに、乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、取付けブラケットの傾斜部にエアバックユニットを取付けると共に、補強部材を取付けブラケットの傾斜部よりも車体後方側に配置し、エアバックは傾斜部の傾斜方向に沿う方向に膨張展開可能に配設されたので、例えば、取付けブラケットを比較的薄い板状部材から構成することができ、エアバッグユニットを取付ける為の傾斜部をこの板状部材から簡単に形成することができる。側突時補強部材により、エアバッグユニット付近の車体側壁の車室側への変形を極力防止することができるが、その車体側壁が局部的にやや変形した場合には、取付けブラケットの傾斜部が車体内方側に弾性変形するだけで、エアバッグの展開スペースは変わらず確保される。
【0026】
請求項2の発明によれば、側面衝突時にエアバッグが作動した場合の効果については、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、取付けブラケットの傾斜部にエアバッグユニットを取付けると共に、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設け、前記エアバッグを、エアバッグユニットの下端部より上側に展開させるので、エアバッグの展開スペースを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の車両用シート装置のエアバッグ展開状態の側面図である。
【図2】エアバッグユニットを組込んだシート装置の斜視図である。
【図3】自動車のサイドドア及びシートの要部部分正面図である。
【図4】シートバックフレームとエアバッグユニット等の正面図である。
【図5】シートバックフレームとエアバッグユニット等の側面図である。
【図6】エアバッグユニット及びその周辺部の部分拡大正面図である。
【図7】エアバッグユニットと補強部材の概略横断面図である。
【図8】エアバッグユニットの要部横断面図である。
【図9】エアバッグユニットと取付ブラケットの横断面図である。
【符号の説明】
5 シート装置
7 シートバック
9 サポート部
10 エアバッグユニット
11 シートバックフレーム
14,15 側辺部
16,17 連結部
25 取付けブラケット
25b 傾斜部
27 補強部材
Claims (3)
- シートバックの側部のサポート部内にエアバックを収納したエアバッグユニットを配設し、前記シートバックのシートバックフレームは左右の側辺部とこれら左右の側辺部を連結する上下の連結部とで枠状に形成され、
このエアバッグユニットの後方位置において、シートバックフレームの車幅方向外側の前記側辺部のうちの車幅方向外側部に、エアバッグユニットの配設方向に沿って略上下方向に延び且つその車幅方向外側端面がエアバッグユニットの車幅方向外側端面よりも外側に突出する補強部材を設け、
車幅方向外側の前記側辺部に前開き状に車幅方向外側に傾斜する傾斜部を備えた取付けブラケットを設け、
乗員の着座状態において後方傾斜する前記シートバックの上下延設方向に沿って、前記取付けブラケットの傾斜部にエアバッグユニットを取付けると共に、前記補強部材を取付けブラケットの傾斜部よりも車体後方側に配置し、補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設け、前記エアバックは傾斜部の傾斜方向に沿ってエアバッグユニットの下端部より上側に膨張展開可能に配設された、
ことを特徴とする車両用シート装置。 - シートバックの側部のサポート部内にエアバックを収納したエアバッグユニットを配設し、前記シートバックのシートバックフレームは左右の側辺部とこれら左右の側辺部を連結する上下の連結部とで枠状に形成され、
このエアバッグユニットの後方位置において、シートバックフレームの車幅方向外側の前記側辺部のうちの車幅方向外側部に、エアバッグユニットの配設方向に沿って略上下方向に延び且つその車幅方向外側端面がエアバッグユニットの車幅方向外側端面よりも外側に突出する補強部材を設け、
車幅方向外側の前記側辺部に前開き状に車幅方向外側に傾斜する傾斜部を備えた取付けブラケットを設け、
前記エアバッグユニットの車幅方向外方側の前端が、取付けブラケットの傾斜部の車幅方向外方側の前端より前側に位置するように、取付けブラケットの傾斜部にエアバッグユニットを取付けると共に、前記補強部材を取付けブラケットの傾斜部よりも車体後方側に配置し、前記エアバックは傾斜部の傾斜方向に沿う方向に膨張展開可能に配設された、
ことを特徴とする車両用シート装置。 - 乗員の着座状態において後方傾斜するシートバックの上下延設方向に沿って、取付けブラケットの傾斜部に前記エアバッグユニットを取付けると共に、前記補強部材の一部をエアバッグユニットの下端部と重なる高さ位置に設け、前記エアバッグを、エアバッグユニットの下端部より上側に展開させることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート装置。
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