JPH10272478A - エタノールアミン含有排水の処理方法 - Google Patents

エタノールアミン含有排水の処理方法

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JPH10272478A
JPH10272478A JP9654697A JP9654697A JPH10272478A JP H10272478 A JPH10272478 A JP H10272478A JP 9654697 A JP9654697 A JP 9654697A JP 9654697 A JP9654697 A JP 9654697A JP H10272478 A JPH10272478 A JP H10272478A
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ethanolamine
waste water
liter
condensed water
amine
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JP9654697A
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Susumu Izumitani
進 泉谷
Tetsuya Sogawa
哲也 祖川
Koji Kagawa
公司 香川
Tomoyuki Asada
智之 淺田
Koji Nakamura
孝治 中村
Toshiji Nakahara
敏次 中原
Isao Joko
勲 上甲
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Kansai Electric Power Co Inc
Kurita Water Industries Ltd
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Kansai Electric Power Co Inc
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エタノールアミン含有排水を110℃以下で処
理して、CODが低く、窒素分の少ない処理水を得ると
ともに、廃棄物の排出量を減少し、エタノールアミンを
回収して再利用を可能にするエタノールアミン含有排水
の処理方法を提供する。 【解決手段】エタノールアミン含有排水を、pH8以下に
調整して蒸発濃縮し、発生した蒸気を凝縮して生成した
凝縮水に酸化剤を添加し、触媒の存在下、110℃以下
で凝縮水中の不純物を酸化分解することを特徴とするエ
タノールアミン含有排水の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エタノールアミン
含有排水の処理方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、エタノールアミン含有排水を処理して、CODが低
く、窒素分の少ない処理水を得るとともに、エタノール
アミンを回収して再利用を可能にするエタノールアミン
含有排水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所において、エタノールアミンが防
食剤として使用され、蒸気生成ラインに加えられる場合
がある。エタノールアミンは、通常ライン中に設けられ
る復水脱塩装置で捕捉され、復水脱塩装置の再生の際に
排水に含まれて排出される。排水中に混入して排出され
るエタノールアミンは、COD源や富栄養化源となって
河川や湖沼を汚染する。一般に、排水中の有機窒素化合
物の除去方法としては、活性炭吸着法や生物処理法が代
表的である。しかし、活性炭は有機窒素化合物を吸着す
るもののその吸着量は小さく、活性炭吸着により有機窒
素化合物を処理するためには、大容量の活性炭を必要と
する。また、活性炭が吸着平衡に達したのちに再生する
必要があり、再生に伴って排出される再生廃液の処理が
必要になるという問題がある。また、生物処理法による
有機窒素化合物の分解は、反応速度が遅いために、大容
量の生物反応槽を必要とし、大量の汚泥が発生するとい
う問題がある。これらの問題を解決する方法として、特
公昭57−42391号公報には、COD成分やアンモ
ニアを含む排水を金属担持触媒の存在下に、酸化剤とし
て空気を用いて湿式酸化する方法が提案されている。し
かし、この方法では、反応温度が200℃以上であるこ
とが必要であり、操作圧力も20kg/cm2以上が必要で
ある。このため、この方法では、装置の材質が特殊なも
のとなり、装置コストが高く、実用的ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エタノール
アミン含有排水を110℃以下で処理して、CODが低
く、窒素分の少ない処理水を得るとともに、廃棄物の排
出量を減少し、エタノールアミンを回収して再利用を可
能にするエタノールアミン含有排水の処理方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、エタノールアミ
ン含有排水をpH8以下に調整して蒸発濃縮すると、凝縮
水へのエタノールアミンの留出が少なく、この凝縮水に
酸化剤を添加して接触酸化分解することにより、良好な
水質の処理水が得られることを見いだし、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)エタノールアミン含有排水を、pH8以下に調
整して蒸発濃縮し、発生した蒸気を凝縮して生成した凝
縮水に酸化剤を添加し、触媒の存在下、110℃以下で
凝縮水中の不純物を酸化分解することを特徴とするエタ
ノールアミン含有排水の処理方法、を提供するものであ
る。さらに、本発明の好ましい態様として、(2)酸化
剤が、過酸化水素又は次亜塩素酸若しくはその塩である
第(1)項記載のエタノールアミン含有排水の処理方法、
(3)触媒が、固体触媒である第(1)項記載のエタノー
ルアミン含有排水の処理方法、及び、(4)蒸発濃縮に
より発生した濃縮液を、固液分離して塩類を分離する第
(1)項記載のエタノールアミン含有排水の処理方法、を
挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明方法は、エタノールアミン
含有排水の処理に適用することができる。本発明方法に
より分解処理することができるエタノールアミンは、モ
ノエタノールアミン[HOCH2CH2NH2]、ジエタ
ノールアミン[(HOCH2CH2)2NH]及びトリエタ
ノールアミン[(HOCH2CH2)3N]である。これら
のエタノールアミンは、エチレンオキシドとアンモニア
の反応により合成され、通常はこれら3種のエタノール
アミンの混合物が得られる。3種のエタノールアミン
は、蒸留により分離して使用されるほか、そのまま混合
物として使用される場合も多い。本発明方法は、ボイラ
の復水脱塩装置の再生排水中に含まれるエタノールアミ
ン含有排水の処理に、特に好適に適用することができ
る。本発明方法においては、エタノールアミン含有排水
を、pH8以下、好ましくはpH5〜7に調整して蒸発濃縮
する。pHを8以下にすることにより、排水中のエタノー
ルアミンの蒸気側への移行を抑制し、蒸気の凝縮により
得られる凝縮水に含まれるエタノールアミンを低濃度に
押さえることができる。エタノールアミン含有排水のpH
が8を超えると、エタノールアミンの蒸気側への移行が
増加するおそれがある。エタノールアミン含有排水のpH
が4未満となっても、エタノールアミンの蒸気側への移
行が増加するおそれはないが、耐蝕性の装置が必要にな
るなどの問題を生ずるおそれがある。
【0006】本発明方法において、エタノールアミン含
有排水を蒸発濃縮するために用いる蒸発缶には特に制限
はなく、例えば、自然循環式蒸発缶、強制循環式蒸発
缶、液膜式蒸発缶などを使用することができ、また、真
空蒸発缶も使用することができる。エタノールアミン含
有排水の濃縮倍率には特に制限はないが、通常は10倍
程度の濃縮を行っても、凝縮水中のエタノールアミンな
どの濃度は、酸化分解に支障を生じないレベルにとどま
る。本発明方法においては、エタノールアミン含有排水
より発生した蒸気を凝縮して生成した凝縮水に、酸化剤
を添加し、触媒の存在下に凝縮水中に含まれる微量のエ
タノールアミンなどの不純物を酸化分解する。添加する
酸化剤には特に制限はなく、例えば、過酸化水素、塩
素、次亜塩素酸ナトリウムなどを挙げることができる。
これらの中で、過酸化水素は、処理水中に塩類を残留さ
せるおそれがないので特に好適に使用することができ
る。凝縮水に添加する酸化剤の量は、凝縮水の有機体炭
素(TOC)、全窒素(T−N)などを測定することに
より、凝縮水中に存在するエタノールアミンなどの量を
推定して決めることができる。エタノールアミンなどの
酸化分解に必要な酸化剤の化学理論量を算出し、化学理
論量よりわずかに過剰の酸化剤を添加することが好まし
い。例えば、モノエタノールアミンに過酸化水素を添加
して酸化分解する場合の化学理論量は式[1]より求め
ることができ、モノエタノールアミンに次亜塩素酸ナト
リウムを添加して酸化分解する場合の化学理論量は式
[2]より求めることができる。 2HOCH2CH2NH2+13H22→N2+4CO2+20H2O …[1] 2HOCH2CH2NH2+13NaOCl→ N2+4CO2+7H2O+13NaCl …[2]
【0007】本発明方法において、凝縮水中に含まれる
エタノールアミンなどの量は微量であるので、酸化分解
するに当たって必要とする酸化剤の量はわずかである。
酸化剤を添加した凝縮水は、次いで、触媒の存在下、1
10℃以下で処理して凝縮水中のエタノールアミンなど
の不純物を酸化分解する。使用する触媒には特に制限は
ないが、固体触媒を好適に使用することができる。固体
触媒としては、例えば、チタニア、アルミナ、シリカ、
シリカアルミナ、ゼオライト、合成樹脂、活性炭などの
担体に、白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、
金、銀などの貴金属触媒や、コバルト、ニッケルなどの
遷移金属触媒を挙げることができる。これらの触媒は、
1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を
混合し、又は、合金化して用いることができる。本発明
方法においては、触媒と接触して酸化分解するための処
理温度は室温〜110℃、より好ましくは室温〜100
℃である。また、通水速度はSV=0.5〜10h-1
あることが好ましい。本発明方法においては、凝縮水は
蒸発工程を経ているので、重金属や塩類など触媒性能阻
害物質がきわめて少なく、触媒活性が十分に発揮できる
状態にある。そのため、低い温度で凝縮水中の不純物を
酸化分解することができ、処理水のCODを容易に低レ
ベルまで、例えば、5mg/リットル以下にすることがで
きる。本発明方法に使用する設備は、高度の耐熱性や耐
圧性は不必要であり、経済的にエタノールアミン含有排
水を処理することができる。本発明方法により得られる
処理水は、水質が良好であるので、そのまま再利用する
ことができ、あるいは、そのまま排出することができ
る。
【0008】本発明方法において、pH8以下に調整した
エタノールアミン含有排水を蒸発濃縮する際に発生する
濃縮液には、エタノールアミンのほかに、通常は排水中
に含まれていた他の物質が濃縮されている。このうち、
塩類は結晶化して析出するので、濃縮液を固液分離して
塩類を分離することが好ましい。塩類を分離した濃縮液
には、エタノールアミンが高濃度に含まれているので、
そのまま、あるいは必要に応じてさらに不純分を除去し
て、防食剤として再利用することができる。また、エタ
ノールアミンを高濃度に含むこの濃縮液は、助燃剤とし
て利用することができる。廃棄物や汚泥などを焼却処理
するに際して、エタノールアミンを高濃度に含む濃縮液
を混合し、燃焼を助けることができる。図1は、本発明
方法の実施の一態様を示す工程系統図である。エタノー
ルアミン含有排水は、pH調整槽1においてpH調整剤を添
加することによりpHを8以下に調整したのち、ポンプ2
により蒸留塔3へ送る。蒸留塔で発生した蒸気は、塔頂
より凝縮器4へ導き、凝縮して凝縮水貯槽5に貯める。
凝縮水は、必要量の酸化剤を添加したのち、ポンプ6に
より触媒充填塔7に送り、110℃以下でエタノールア
ミンなどの不純物を酸化分解して、処理水を得る。蒸留
塔で発生した濃縮液は、塔底より固液分離槽8へ送り、
析出する塩類などを沈降分離することにより、凝縮液上
澄水を得る。本発明方法によれば、排水中のエタノール
アミンの蒸気側への移行を抑制し、蒸気の凝縮により得
られる凝縮水に含まれるエタノールアミンを低濃度に押
さえることができるので、触媒による不純物の酸化分解
を低温で行うことができる。また、凝縮水中の低濃度の
エタノールアミンを効果的に分解することができるの
で、処理水のCODを容易に5mg/リットル以下とする
ことができ、そのまま放流しても環境へ悪影響を及ぼす
おそれがない。また、処理水の水質は良好であるから、
必要に応じて再利用することができる。さらに、蒸発濃
縮の際に発生する濃縮液は、エタノールアミンを高濃度
に含むので、防食剤として、あるいは助燃剤としての再
利用が可能であり、二次処理して排出する必要がない。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 エタノールアミン含有排水として、モノエタノールアミ
ン13,200mg/リットル、アンモニア600mg/リ
ットル、ヒドラジン1,200mg/リットル及び塩化水
素45,000mg/リットルを含有する合成排水を調製
した。この合成排水の全窒素(T−N)は4,570mg
/リットル、アンモニア性窒素(NH4 +−N)は490
mg/リットル、有機体炭素(TOC)は5,190mg/
リットルであった。この合成排水に、水酸化ナトリウム
を添加してpHを7に調整し、原水として用いた。原水貯
槽9、定量ポンプ10、容量500mlの三つ口フラスコ
11、ラーシッヒリングを充填した高さ40cmの充填塔
12、長さ40cmのリービッヒ冷却管13及び定量ポン
プ14を、図2に示すように連結した。フラスコの中に
原水300mlを入れ、撹拌子15とマグネチックスター
ラー16を用いて液を撹拌しつつ、マントルヒーター1
7を用いて加熱し、フラスコ中の水を蒸発させた。凝縮
水を受槽18で受け、凝縮水の流出速度に応じて、所定
の濃縮倍率になるよう定量ポンプ10の送液速度を調節
した。また、三つ口フラスコからは、所定の濃縮倍率に
なるよう定量ポンプ14により濃縮液を抜き出して受槽
19で受け、定常状態に達するまで蒸発濃縮を続けた。
濃縮倍率10倍の凝縮水の水質は、TOC3mg/リット
ル、CODMn6mg/リットル、T−N70mg/リット
ル、NH4 +−N50mg/リットル及びCl-3mg/リッ
トルであった。また、濃縮倍率10倍の濃縮液より、析
出した無機塩を沈降させたのちの上澄水の水質は、TO
C43,100mg/リットル、CODMn85,000mg/
リットル及びT−N30,000mg/リットルであっ
た。なお、凝縮倍率2〜10倍の凝縮倍率と凝縮水の水
質の関係を第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】次いで、濃縮倍率10倍の凝縮水に、酸化
剤として過酸化水素220mg/リットルを添加し、粒径
1.5mmのチタニア球に白金0.5重量%を担持した触媒
40mlを充填し、90℃に保ったカラムに、SV=1h
-1の速度で通水した。カラムから流出する処理水の水質
は、TOC1mg/リットル以下、CODMn1mg/リット
ル以下、T−N1mg/リットル以下及びNH4 +−N1mg
/リットル以下であった。 実施例2 実施例1で得られた濃縮倍率10倍の凝縮水に、酸化剤
として次亜塩素酸ナトリウム480mg/リットルを添加
し、過酸化コバルト担持ゼオライト触媒80mlを充填
し、室温に保ったカラムに、SV=2h-1の速度で通水
した。カラムから流出する処理水の水質は、TOC1mg
/リットル以下、CODMn1mg/リットル以下、T−N
1mg/リットル以下及びNH4 +−N1mg/リットル以下
であった。 実施例3 実施例1で調製した合成排水に、硫酸を添加し、pHを4
に調整して原水として用い、凝縮倍率を10倍として、
実施例1と同じ操作を繰り返した。得られた凝縮水の水
質は、TOC7mg/リットル、CODMn8mg/リット
ル、T−N1mg/リットル以下、NH4 +−N1mg/リッ
トル以下及びCl-1mg/リットルであった。さらに、
酸化剤として過酸化水素を添加し、白金担持チタニア触
媒を充填したカラムから流出する処理水の水質は、TO
C1mg/リットル以下、CODMn1mg/リットル以下、
T−N1mg/リットル以下及びNH4 +−N1mg/リット
ル以下であった。 比較例1 実施例1で調製した合成排水に、水酸化ナトリウムを添
加し、pHを9に調整して原水として用いた以外は、実施
例1と同様にして蒸発濃縮を行った。濃縮倍率10倍の
凝縮水の水質は、TOC26mg/リットル、CODMn
50mg/リットル、T−N460mg/リットル、NH4 +
−N360mg/リットル及びCl-21mg/リットルで
あった。また、凝縮倍率10倍の濃縮液より、析出した
無機塩を沈降させたのちの上澄水の水質は、TOC5
9,400mg/リットル、CODMn90,000mg/リッ
トル及びT−N45,700mg/リットルであった。な
お、凝縮倍率2〜10倍の凝縮倍率と凝縮水の水質の関
係を第2表に示す。
【0012】
【表2】
【0013】実施例1、実施例3及び比較例1におけ
る、凝縮倍率10倍の凝縮水の水質を第3表に、実施例
1及び比較例1における凝縮倍率10倍の濃縮液上澄水
の水質を第4表に、実施例1、実施例2及び実施例3に
おける処理水の水質を第5表に示す。
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】原水のpHを7に調整した実施例1では、凝
縮水のT−Nが70mg/リットル、NH4 +−Nが50mg
/リットルとなり、この凝縮水は、過酸化水素を添加し
て白金担持チタニア触媒で処理しても、次亜塩素酸ナト
リウムを添加して過酸化コバルト担持ゼオライト触媒で
処理しても、T−N、NH4 +−Nともに1mg/リットル
以下になる。また、原水のpHを4に調整した実施例3で
は、蒸発濃縮により得られる凝縮水が、すでにT−N、
NH4 +−Nともに1mg/リットル以下となっている。ま
た、実施例1、実施例3のいずれも、凝縮水のTOC、
CODMnはともに10mg/リットル以下であり、酸化剤
を添加して触媒と接触させることにより、TOC、CO
Mnともに1mg/リットル以下となる。これに対して、
原水のpHを9に調整した比較例1では、凝縮水のT−N
が460mg/リットル、NH4 +−Nが360mg/リット
ル、TOCが26mg/リットル、CODMnが150mg/
リットルと、実施例1の凝縮水に比べて著しく高く、凝
縮水の水質に対して原水のpHが与える影響が大きいこと
が分かる。
【0018】
【発明の効果】本発明方法によれば、エタノールアミン
含有排水を、操作温度110℃以下の穏和な条件で処理
することができ、発生する廃棄物量を減少することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法の実施の一態様を示す工程
系統図である。
【図2】図2は、実施例で用いた装置の説明図である。
【符号の説明】
1 pH調整槽1 2 ポンプ 3 蒸留塔 4 凝縮器 5 凝縮水貯槽 6 ポンプ 7 触媒充填塔 8 固液分離槽 9 原水貯槽 10 定量ポンプ 11 三つ口フラスコ 12 充填塔 13 リービッヒ冷却管 14 定量ポンプ 15 撹拌子 16 マグネチックスターラー 17 マントルヒーター 18 受槽 19 受槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 公司 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 淺田 智之 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 中村 孝治 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 中原 敏次 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 上甲 勲 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エタノールアミン含有排水を、pH8以下に
    調整して蒸発濃縮し、発生した蒸気を凝縮して生成した
    凝縮水に酸化剤を添加し、触媒の存在下、110℃以下
    で凝縮水中の不純物を酸化分解することを特徴とするエ
    タノールアミン含有排水の処理方法。
JP9654697A 1997-03-31 1997-03-31 エタノールアミン含有排水の処理方法 Pending JPH10272478A (ja)

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