JPH1026748A - 液晶パネルの除電方法および除電装置 - Google Patents
液晶パネルの除電方法および除電装置Info
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- JPH1026748A JPH1026748A JP18043196A JP18043196A JPH1026748A JP H1026748 A JPH1026748 A JP H1026748A JP 18043196 A JP18043196 A JP 18043196A JP 18043196 A JP18043196 A JP 18043196A JP H1026748 A JPH1026748 A JP H1026748A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶パネル５内に蓄積した電荷を速やかに取
り去り、液晶パネル５の生産時に発生する静電気不良を
解決する。 【解決手段】 液晶パネルのゲート電極配線７，ソース
電極配線６および対向電極配線８の引き出し電極に、除
電電極３，４を接触させて液晶パネル５の除電を行う。
り去り、液晶パネル５の生産時に発生する静電気不良を
解決する。 【解決手段】 液晶パネルのゲート電極配線７，ソース
電極配線６および対向電極配線８の引き出し電極に、除
電電極３，４を接触させて液晶パネル５の除電を行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶パネルの製
造時に発生する静電気の対策に利用する液晶パネルの除
電方法および除電装置に関するものである。
造時に発生する静電気の対策に利用する液晶パネルの除
電方法および除電装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、液晶パネルの生産において、その
生産時に発生する静電気が不良発生の一因として問題と
なっている。この静電気は、液晶パネルを製造する際に
液晶パネルが生産設備の一部に接触，摩擦したり、移動
や位置規正のために生産設備のアーム，ステージ等に吸
着，剥離することにより発生した電荷が、液晶パネル表
面にトラップされたり、また貼合わせられた液晶駆動回
路基板表面およびカラーフィルター基板表面に蓄積す
る。この蓄積された静電気が、液晶パネルの一部に装置
や人が接触すると放電し、液晶パネルに損傷を与える。
生産時に発生する静電気が不良発生の一因として問題と
なっている。この静電気は、液晶パネルを製造する際に
液晶パネルが生産設備の一部に接触，摩擦したり、移動
や位置規正のために生産設備のアーム，ステージ等に吸
着，剥離することにより発生した電荷が、液晶パネル表
面にトラップされたり、また貼合わせられた液晶駆動回
路基板表面およびカラーフィルター基板表面に蓄積す
る。この蓄積された静電気が、液晶パネルの一部に装置
や人が接触すると放電し、液晶パネルに損傷を与える。
【０００３】現在、静電気の対策として主に用いられる
方法には、放電により発生させたイオンをイオナイザ
ー，イオンガンのように装置より吹き出し、それを液晶
パネルに直に吹き付けることにより、液晶パネル表面に
存在する静電気を中和させる方法がある。あるいは、図
６に示すように、イオングリッドにより除電雰囲気を作
成して、液晶パネル２０の表面に蓄積した静電気２１を
取り去る方法が一般的に実施されている。なお、図６
中、２２はイオンバーである。
方法には、放電により発生させたイオンをイオナイザ
ー，イオンガンのように装置より吹き出し、それを液晶
パネルに直に吹き付けることにより、液晶パネル表面に
存在する静電気を中和させる方法がある。あるいは、図
６に示すように、イオングリッドにより除電雰囲気を作
成して、液晶パネル２０の表面に蓄積した静電気２１を
取り去る方法が一般的に実施されている。なお、図６
中、２２はイオンバーである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
イオンを利用し中和する方法では、図７に示すような液
晶駆動回路基板３１の表面やカラーフィルター基板３２
の表面等の液晶パネル３０内部に蓄積した電荷は直接イ
オンをあてることができないため、除電され難いという
欠点がある。
イオンを利用し中和する方法では、図７に示すような液
晶駆動回路基板３１の表面やカラーフィルター基板３２
の表面等の液晶パネル３０内部に蓄積した電荷は直接イ
オンをあてることができないため、除電され難いという
欠点がある。
【０００５】また、ＴＦＴタイプの液晶パネルでは、液
晶駆動回路基板３１の表面およびカラーフィルター基板
３２の表面には、ポリイミド樹脂からなる配向膜３３が
塗布されており、この配向膜３３の静電気による分極の
発生が容易に起こり、分極により薄膜トランジスターの
トランジスター特性をシフトさせ液晶表示異常の原因と
なる。
晶駆動回路基板３１の表面およびカラーフィルター基板
３２の表面には、ポリイミド樹脂からなる配向膜３３が
塗布されており、この配向膜３３の静電気による分極の
発生が容易に起こり、分極により薄膜トランジスターの
トランジスター特性をシフトさせ液晶表示異常の原因と
なる。
【０００６】さらに、液晶パネル３０内に蓄積された電
荷は、液晶パネル３０の一部が装置や人に接触した際、
接触した部分の電位が急激に変化することにより、接触
した周辺のトランジスターの破壊やトランジスターの特
性変化を起こす。このように、実際に発生している静電
気不良は、従来のイオナイザー，イオンガン，イオング
リッドのようなイオンを利用した除電方法では除電し難
い液晶パネル３０内に蓄積した電荷が原因となることが
多い。
荷は、液晶パネル３０の一部が装置や人に接触した際、
接触した部分の電位が急激に変化することにより、接触
した周辺のトランジスターの破壊やトランジスターの特
性変化を起こす。このように、実際に発生している静電
気不良は、従来のイオナイザー，イオンガン，イオング
リッドのようなイオンを利用した除電方法では除電し難
い液晶パネル３０内に蓄積した電荷が原因となることが
多い。
【０００７】この発明は、上記問題点に鑑み、液晶パネ
ル内に蓄積した電荷を速やかに取り去ることができる液
晶パネルの除電方法および除電装置を提供することを目
的とする。
ル内に蓄積した電荷を速やかに取り去ることができる液
晶パネルの除電方法および除電装置を提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の液晶パネ
ルの除電方法は、液晶パネルの電極配線の引き出し電極
に、除電電極を接触させて液晶パネルの除電を行うもの
である。請求項２記載の液晶パネルの除電方法は、液晶
パネルの電極配線の引き出し電極に、それぞれ電気的に
同電位またはアース電位である分離した除電電極を接触
させて液晶パネルの除電を行うものである。
ルの除電方法は、液晶パネルの電極配線の引き出し電極
に、除電電極を接触させて液晶パネルの除電を行うもの
である。請求項２記載の液晶パネルの除電方法は、液晶
パネルの電極配線の引き出し電極に、それぞれ電気的に
同電位またはアース電位である分離した除電電極を接触
させて液晶パネルの除電を行うものである。
【０００９】請求項３記載の液晶パネルの除電方法は、
請求項２において、分離した除電電極が、液晶パネルの
電極配線の引き出し電極に同時に接触するものである。
請求項４記載の液晶パネルの除電方法は、請求項１また
は請求項２または請求項３において、除電電極の体積固
有抵抗が１０4 〜１０7 Ω・cmの範囲にあることを特徴
とするものである。
請求項２において、分離した除電電極が、液晶パネルの
電極配線の引き出し電極に同時に接触するものである。
請求項４記載の液晶パネルの除電方法は、請求項１また
は請求項２または請求項３において、除電電極の体積固
有抵抗が１０4 〜１０7 Ω・cmの範囲にあることを特徴
とするものである。
【００１０】請求項５記載の液晶パネルの除電方法は、
請求項１または請求項２または請求項３または請求項４
において、除電電極が導電性を有した軟質樹脂からなる
ことを特徴とするものである。請求項６記載の液晶パネ
ルの除電方法は、請求項５において、除電電極がカーボ
ンを混入させた軟質発泡性樹脂からなることを特徴とす
るものである。
請求項１または請求項２または請求項３または請求項４
において、除電電極が導電性を有した軟質樹脂からなる
ことを特徴とするものである。請求項６記載の液晶パネ
ルの除電方法は、請求項５において、除電電極がカーボ
ンを混入させた軟質発泡性樹脂からなることを特徴とす
るものである。
【００１１】請求項１ないし請求項６記載の液晶パネル
の除電方法によると、液晶パネルの電極配線の引き出し
電極に除電電極を接触させることにより、電極配線を介
して液晶パネル内に蓄積した電荷を除電できる。また、
液晶パネルの電極配線の引き出し電極に同時に除電電極
を接触させることにより、液晶パネルに部分的で急激な
電荷の変化が発生するのを防止できる。
の除電方法によると、液晶パネルの電極配線の引き出し
電極に除電電極を接触させることにより、電極配線を介
して液晶パネル内に蓄積した電荷を除電できる。また、
液晶パネルの電極配線の引き出し電極に同時に除電電極
を接触させることにより、液晶パネルに部分的で急激な
電荷の変化が発生するのを防止できる。
【００１２】請求項７記載の液晶パネルの除電装置は、
液晶パネルを固定した固定台と、この固定台の上方に上
下動可能に設けられ除電電極を設置した除電電極設置盤
とを備え、除電電極設置盤の下降姿勢で除電電極が液晶
パネルの電極配線の引き出し電極に接触することを特徴
とするものである。請求項７記載の液晶パネルの除電装
置によると、除電電極設置盤を下降して、液晶パネルの
電極配線の引き出し電極に除電電極を接触させることに
より、電極配線を介して液晶パネル内に蓄積した電荷を
除電できる。
液晶パネルを固定した固定台と、この固定台の上方に上
下動可能に設けられ除電電極を設置した除電電極設置盤
とを備え、除電電極設置盤の下降姿勢で除電電極が液晶
パネルの電極配線の引き出し電極に接触することを特徴
とするものである。請求項７記載の液晶パネルの除電装
置によると、除電電極設置盤を下降して、液晶パネルの
電極配線の引き出し電極に除電電極を接触させることに
より、電極配線を介して液晶パネル内に蓄積した電荷を
除電できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態につい
て、図１ないし図５を参照しながら説明する。図１に、
除電装置の一例を示す。除電装置は、液晶パネル５を固
定する固定台１と、除電電極を設置した上下動をする除
電電極設置盤２とからなる。除電電極設置盤２には、ソ
ース電極用除電電極３，ゲート電極用除電電極４がそれ
ぞれ設置されており、除電電極設置盤２により同電位と
なり、アース接地されている。
て、図１ないし図５を参照しながら説明する。図１に、
除電装置の一例を示す。除電装置は、液晶パネル５を固
定する固定台１と、除電電極を設置した上下動をする除
電電極設置盤２とからなる。除電電極設置盤２には、ソ
ース電極用除電電極３，ゲート電極用除電電極４がそれ
ぞれ設置されており、除電電極設置盤２により同電位と
なり、アース接地されている。
【００１４】また、固定台１と除電電極設置盤２および
上下機構は金属で作成し、ソース電極用除電電極３とゲ
ート電極用除電電極４は体積固有抵抗が１０5 Ω・cm台
のカーボン混合発泡ネオプレンゴムで作成し、導電性両
面テープで除電電極設置盤２に固定する。図２は、除電
電極設置盤２を下面から見上げた図であり、外周縁に沿
ってソース電極用除電電極３ならびにゲート電極用除電
電極４が設けられている。また、ソース電極用除電電極
３に対向する外周縁には、カーボン混合発泡ネオプレン
ゴムからなるクッション１２が設けられている。
上下機構は金属で作成し、ソース電極用除電電極３とゲ
ート電極用除電電極４は体積固有抵抗が１０5 Ω・cm台
のカーボン混合発泡ネオプレンゴムで作成し、導電性両
面テープで除電電極設置盤２に固定する。図２は、除電
電極設置盤２を下面から見上げた図であり、外周縁に沿
ってソース電極用除電電極３ならびにゲート電極用除電
電極４が設けられている。また、ソース電極用除電電極
３に対向する外周縁には、カーボン混合発泡ネオプレン
ゴムからなるクッション１２が設けられている。
【００１５】一方、図３に示すように、液晶パネル５の
各電極はソース電極引き出し配線６とゲート電極引き出
し配線７がクロスして液晶駆動回路基板９の表面に形成
されており、また対向電極はカラーフィルター基板１０
の表面のほぼ一面に形成され、導電ペースト（銅ペース
ト）１１を介して液晶駆動回路基板９に接続され、ソー
ス電極引き出し配線６のサイドに引き出されている。
各電極はソース電極引き出し配線６とゲート電極引き出
し配線７がクロスして液晶駆動回路基板９の表面に形成
されており、また対向電極はカラーフィルター基板１０
の表面のほぼ一面に形成され、導電ペースト（銅ペース
ト）１１を介して液晶駆動回路基板９に接続され、ソー
ス電極引き出し配線６のサイドに引き出されている。
【００１６】液晶パネル５の除電は、液晶パネル５を装
置の固定台１に設置した後、除電電極設置盤２を下降し
て挟むことにより、液晶パネル５のソース電極引き出し
配線６とゲート電極引き出し配線７のそれぞれに、ソー
ス電極用除電電極３とゲート電極用除電電極４を接触す
ることにより行う。この時、ソース電極用除電電極３と
ゲート電極用除電電極４は、同時に液晶パネル５のソー
ス電極引き出し配線６とゲート電極引き出し配線７に接
触するように設ける。また、液晶パネル５の対向電極配
線８は、ソース電極引き出し配線６のサイドに引き出さ
れており、ソース電極用除電電極３でソース電極引き出
し配線６と同時に接触することができる。
置の固定台１に設置した後、除電電極設置盤２を下降し
て挟むことにより、液晶パネル５のソース電極引き出し
配線６とゲート電極引き出し配線７のそれぞれに、ソー
ス電極用除電電極３とゲート電極用除電電極４を接触す
ることにより行う。この時、ソース電極用除電電極３と
ゲート電極用除電電極４は、同時に液晶パネル５のソー
ス電極引き出し配線６とゲート電極引き出し配線７に接
触するように設ける。また、液晶パネル５の対向電極配
線８は、ソース電極引き出し配線６のサイドに引き出さ
れており、ソース電極用除電電極３でソース電極引き出
し配線６と同時に接触することができる。
【００１７】図４に、ソース電極用除電電極３（または
ゲート電極用除電電極４）と、ソース電極引き出し配線
６（またはゲート電極引き出し配線７）との接触部分の
断面図を示しており、軟質のソース電極用除電電極３
（またはゲート電極用除電電極４）が押圧により変形し
てソース電極引き出し配線６（またはゲート電極引き出
し配線７）に密着する。
ゲート電極用除電電極４）と、ソース電極引き出し配線
６（またはゲート電極引き出し配線７）との接触部分の
断面図を示しており、軟質のソース電極用除電電極３
（またはゲート電極用除電電極４）が押圧により変形し
てソース電極引き出し配線６（またはゲート電極引き出
し配線７）に密着する。
【００１８】また、図５に、クッション１２と液晶パネ
ル５の接触部分の断面図を示しており、クッション１２
を設けたことによって、除電電極設置盤２と液晶パネル
５が互いに平行となる状態で接触する。このように構成
された液晶パネルの除電方法および除電装置によると、
液晶パネル５の実装用の引き出し配線を利用し、ソース
電極引き出し配線６，ゲート電極引き出し配線７および
対向電極配線８に、直接除電装置のソース電極用除電電
極３，ゲート電極用除電電極４を接触させることによ
り、ソース電極引き出し配線６，ゲート電極引き出し配
線７および対向電極配線８を介して、液晶パネル５内に
蓄積した電荷を数秒で効率的に除電することができる。
ル５の接触部分の断面図を示しており、クッション１２
を設けたことによって、除電電極設置盤２と液晶パネル
５が互いに平行となる状態で接触する。このように構成
された液晶パネルの除電方法および除電装置によると、
液晶パネル５の実装用の引き出し配線を利用し、ソース
電極引き出し配線６，ゲート電極引き出し配線７および
対向電極配線８に、直接除電装置のソース電極用除電電
極３，ゲート電極用除電電極４を接触させることによ
り、ソース電極引き出し配線６，ゲート電極引き出し配
線７および対向電極配線８を介して、液晶パネル５内に
蓄積した電荷を数秒で効率的に除電することができる。
【００１９】製造工程の適用例として、液晶パネル５の
偏向板貼付け工程後に、この除電装置による除電工程を
導入すると効果がある。つまり、偏向板貼付け工程で
は、液晶パネル５のステージへの吸着固定と吸着アーム
での移動を行うため、液晶パネル５は剥離帯電を繰り返
し、液晶パネル５内に電荷が蓄積する。従来のイオナイ
ザーでは、液晶パネル５の除電が不十分であり、その後
の画像検査にて静電気不良が多く検出されている。本発
明の除電装置による除電工程の導入後は、静電気不良の
発生を解消できる。
偏向板貼付け工程後に、この除電装置による除電工程を
導入すると効果がある。つまり、偏向板貼付け工程で
は、液晶パネル５のステージへの吸着固定と吸着アーム
での移動を行うため、液晶パネル５は剥離帯電を繰り返
し、液晶パネル５内に電荷が蓄積する。従来のイオナイ
ザーでは、液晶パネル５の除電が不十分であり、その後
の画像検査にて静電気不良が多く検出されている。本発
明の除電装置による除電工程の導入後は、静電気不良の
発生を解消できる。
【００２０】また、ソース電極引き出し配線６，ゲート
電極引き出し配線７および対向電極配線８に、同時に除
電装置のソース電極用除電電極３，ゲート電極用除電電
極４を接触させることにより、部分的で急激な電荷変化
の発生を抑え、液晶パネル５に損傷を与えることなく、
すばやく除電できる。通常トランジスターの破壊不良
は、剥離帯電等により、液晶パネル５内に電荷が蓄積さ
れた後、装置や人の部分的接触等の急激な電荷変化によ
り発生するが、本発明の除電装置を生産設備に設置し、
帯電後すぐに除電すれば、液晶パネル５内に蓄積した電
荷によるトランジスターの破壊不良を撲滅できる。ま
た、それと同時に、液晶パネル５の配向膜の分極による
トランジスター特性のシフト起因の不良を防止できる。
電極引き出し配線７および対向電極配線８に、同時に除
電装置のソース電極用除電電極３，ゲート電極用除電電
極４を接触させることにより、部分的で急激な電荷変化
の発生を抑え、液晶パネル５に損傷を与えることなく、
すばやく除電できる。通常トランジスターの破壊不良
は、剥離帯電等により、液晶パネル５内に電荷が蓄積さ
れた後、装置や人の部分的接触等の急激な電荷変化によ
り発生するが、本発明の除電装置を生産設備に設置し、
帯電後すぐに除電すれば、液晶パネル５内に蓄積した電
荷によるトランジスターの破壊不良を撲滅できる。ま
た、それと同時に、液晶パネル５の配向膜の分極による
トランジスター特性のシフト起因の不良を防止できる。
【００２１】さらに、本発明の除電装置は、液晶パネル
５を固定する固定台１と、除電電極を設置した除電電極
設置盤２とからなる極めて単純な構造であり、設備への
付帯も簡単にできる。なお、前記実施の形態では、ソー
ス電極用除電電極３とゲート電極用除電電極４に、体積
固有抵抗が１０5 Ω・cm台のカーボン混合発泡ネオプレ
ンゴムを使用したが、これに限るものではない。例え
ば、カーボン混合シリコンゴム等を使用してもよい。ま
た、体積固有抵抗については、特に１０5 Ω・cm台に限
るものではなく、１０4 〜１０7 Ω・cmの範囲にあれば
よい。これは、１０4 Ω・cmより小さいと、電荷の逃げ
が速く、急激な電荷変化が起こるという問題があり、１
０ 7 Ω・cmより大きいと、電荷が逃げないという問題が
あるためで、１０4 〜１０ 7 Ω・cmが好ましい。
５を固定する固定台１と、除電電極を設置した除電電極
設置盤２とからなる極めて単純な構造であり、設備への
付帯も簡単にできる。なお、前記実施の形態では、ソー
ス電極用除電電極３とゲート電極用除電電極４に、体積
固有抵抗が１０5 Ω・cm台のカーボン混合発泡ネオプレ
ンゴムを使用したが、これに限るものではない。例え
ば、カーボン混合シリコンゴム等を使用してもよい。ま
た、体積固有抵抗については、特に１０5 Ω・cm台に限
るものではなく、１０4 〜１０7 Ω・cmの範囲にあれば
よい。これは、１０4 Ω・cmより小さいと、電荷の逃げ
が速く、急激な電荷変化が起こるという問題があり、１
０ 7 Ω・cmより大きいと、電荷が逃げないという問題が
あるためで、１０4 〜１０ 7 Ω・cmが好ましい。
【００２２】また、前記実施の形態の液晶パネルは、ア
クティブマトリクス型であったが、単純マトリクス型
（ＳＴＮ）の液晶パネルの除電にも適用できる。
クティブマトリクス型であったが、単純マトリクス型
（ＳＴＮ）の液晶パネルの除電にも適用できる。
【００２３】
【発明の効果】請求項１ないし請求項６記載の液晶パネ
ルの除電方法によると、液晶パネルの電極配線の引き出
し電極に除電電極を接触させることにより、電極配線を
介して液晶パネル内に蓄積した電荷を効率よく、すばや
く除電できる。よって、除電装置を生産設備の電荷蓄積
が起こる箇所に付帯することにより、不良が発生する根
本原因を取り去ることが可能となり、液晶パネルの生産
時に発生する静電気不良のほとんどが解決される。ま
た、液晶パネルの電極配線の引き出し電極に同時に除電
電極を接触させることにより、液晶パネルに部分的で急
激な電荷変化の発生を抑え、液晶パネルに損傷を与える
ことなく、すばやく除電できるという効果が得られる。
ルの除電方法によると、液晶パネルの電極配線の引き出
し電極に除電電極を接触させることにより、電極配線を
介して液晶パネル内に蓄積した電荷を効率よく、すばや
く除電できる。よって、除電装置を生産設備の電荷蓄積
が起こる箇所に付帯することにより、不良が発生する根
本原因を取り去ることが可能となり、液晶パネルの生産
時に発生する静電気不良のほとんどが解決される。ま
た、液晶パネルの電極配線の引き出し電極に同時に除電
電極を接触させることにより、液晶パネルに部分的で急
激な電荷変化の発生を抑え、液晶パネルに損傷を与える
ことなく、すばやく除電できるという効果が得られる。
【００２４】請求項７記載の液晶パネルの除電装置によ
ると、除電電極設置盤を下降して、液晶パネルの電極配
線の引き出し電極に除電電極を接触させることにより、
電極配線を介して液晶パネル内に蓄積した電荷を効率よ
く、すばやく除電できる。また、除電装置の構造は単純
であり、設備への付帯も簡単にできるという効果が得ら
れる。
ると、除電電極設置盤を下降して、液晶パネルの電極配
線の引き出し電極に除電電極を接触させることにより、
電極配線を介して液晶パネル内に蓄積した電荷を効率よ
く、すばやく除電できる。また、除電装置の構造は単純
であり、設備への付帯も簡単にできるという効果が得ら
れる。
【図１】この発明の一実施の形態における液晶パネルの
除電装置の斜視図である。
除電装置の斜視図である。
【図２】この発明の一実施の形態における除電装置の除
電電極設置盤の見上げ図である。
電電極設置盤の見上げ図である。
【図３】この発明の除電方法を説明するための液晶パネ
ルの概略図である。
ルの概略図である。
【図４】この発明の除電状態の断面図である。
【図５】この発明の除電状態の断面図である。
【図６】従来のイオンを利用した除電装置の液晶パネル
除電状態図である。
除電状態図である。
【図７】液晶パネルの帯電状態を示すパネル構造図であ
る。
る。
１ 固定台 ２ 除電電極設置盤 ３ ソース電極用除電電極 ４ ゲート電極用除電電極 ５ 液晶パネル ６ ソース電極引き出し配線 ７ ゲート電極引き出し配線 ８ 対向電極配線 ９ 液晶駆動回路基板 １０ カラーフィルター基板 １１ 銅ペースト
Claims (7)
- 【請求項１】 液晶パネルの電極配線の引き出し電極
に、除電電極を接触させて液晶パネルの除電を行う液晶
パネルの除電方法。 - 【請求項２】 液晶パネルの電極配線の引き出し電極
に、それぞれ電気的に同電位またはアース電位である分
離した除電電極を接触させて液晶パネルの除電を行う液
晶パネルの除電方法。 - 【請求項３】 分離した除電電極が、液晶パネルの電極
配線の引き出し電極に同時に接触することを特徴とする
請求項２記載の液晶パネルの除電方法。 - 【請求項４】 除電電極の体積固有抵抗が１０4 〜１０
7 Ω・cmの範囲にあることを特徴とする請求項１または
請求項２または請求項３記載の液晶パネルの除電方法。 - 【請求項５】 除電電極が導電性を有した軟質樹脂から
なることを特徴とする請求項１または請求項２または請
求項３または請求項４記載の液晶パネルの除電方法。 - 【請求項６】 除電電極がカーボンを混入させた軟質発
泡性樹脂からなることを特徴とする請求項５記載の液晶
パネルの除電方法。 - 【請求項７】 液晶パネルを固定した固定台と、この固
定台の上方に上下動可能に設けられ除電電極を設置した
除電電極設置盤とを備え、前記除電電極設置盤の下降姿
勢で前記除電電極が液晶パネルの電極配線の引き出し電
極に接触することを特徴とする液晶パネルの除電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18043196A JPH1026748A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 液晶パネルの除電方法および除電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18043196A JPH1026748A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 液晶パネルの除電方法および除電装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1026748A true JPH1026748A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16083140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18043196A Pending JPH1026748A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 液晶パネルの除電方法および除電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1026748A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100493377B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2005-06-07 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 제전장치 및 이를 이용한 액정표시소자의 제전방법 |
| KR100993075B1 (ko) | 2008-10-31 | 2010-11-08 | 조용명 | 평판 디스플레이 패널과 고정척 분리용 정전기 제거장치 및방법 |
| CN104113975A (zh) * | 2013-04-19 | 2014-10-22 | 业鑫科技顾问股份有限公司 | 静电释放装置及其操作方法 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP18043196A patent/JPH1026748A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100493377B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2005-06-07 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 제전장치 및 이를 이용한 액정표시소자의 제전방법 |
| KR100993075B1 (ko) | 2008-10-31 | 2010-11-08 | 조용명 | 평판 디스플레이 패널과 고정척 분리용 정전기 제거장치 및방법 |
| CN104113975A (zh) * | 2013-04-19 | 2014-10-22 | 业鑫科技顾问股份有限公司 | 静电释放装置及其操作方法 |
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