JPH102671A - 厨芥処理機 - Google Patents

厨芥処理機

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Publication number
JPH102671A
JPH102671A JP8155252A JP15525296A JPH102671A JP H102671 A JPH102671 A JP H102671A JP 8155252 A JP8155252 A JP 8155252A JP 15525296 A JP15525296 A JP 15525296A JP H102671 A JPH102671 A JP H102671A
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JP
Japan
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deodorizer
processing container
catalyst
kitchen waste
container
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Pending
Application number
JP8155252A
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English (en)
Inventor
Takeshi Fukunaga
武士 福永
Masaki Moriizumi
雅貴 森泉
Jun Yoshida
潤 吉田
Akihiro Yoneyama
顕啓 米山
Tadanori Munezuka
任功 宗塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH102671A publication Critical patent/JPH102671A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭器からの排気熱によって厨芥を下方から
効率よく加熱することができ、しかも冷却ファンおよび
外容器の断熱材を省略して生産コストの低減を図ること
ができる厨芥処理機を提供する。 【解決手段】 厨芥Gが投入される処理容器4および該
処理容器4を収納する外容器5を具備する乾燥室1と、
該乾燥室1内に温風を送風する送風機構2と、前記厨芥
の臭気ガスの臭気成分を脱臭するために触媒6および触
媒加熱ヒータ7を有してなる脱臭器3とからなる厨芥処
理機であって、前記処理容器4と外容器5とのあいだに
空間部9が形成され、かつ前記脱臭器3が触媒排気管8
を介して前記空間部9に連通され、前記脱臭器3からの
排気ガスが前記空間部9において循環できるようにされ
てなることを特徴とする厨芥処理機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厨芥処理機に関す
る。さらに詳しくは一般家庭または業務用の厨房から発
生する生ごみなどの厨芥を厨芥処理(乾燥処理)する厨
芥処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、厨芥処理機として、厨芥が投
入される処理容器および該処理容器を収納する外容器を
具備する乾燥室と、該乾燥室内に温風を送風する送風手
段と、前記厨芥の臭気ガスの臭気成分を脱臭するために
触媒および触媒加熱ヒータを有してなる脱臭器とからな
る厨芥処理機が知られている。
【0003】かかる厨芥処理機では、前記送風手段を用
いて乾燥室内に温風を送ることにより、厨芥を加熱乾燥
し、それとともに乾燥処理時に厨芥から発生する臭気ガ
スを脱臭器の触媒加熱用ヒータおよび触媒に通過させる
ことにより、脱臭している。ついで、脱臭された排気ガ
スを冷却ファンによって低温の周囲空気とともに撹拌し
て温度を下げたのち、本体外部へ排出するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の厨芥処
理機では、臭気ガスが脱臭器の触媒を通過する際に触媒
から受けた熱は、何ら利用されることなく、外気に放出
されるため、エネルギーの無駄が多い。
【0005】また、脱臭器からの排気温が比較的高温で
ある(700℃程度)ため、排気ガスは使用者の安全性
などのために、冷却してから本体外部へ排気しなければ
ならないため、排気ガス冷却用のファンが必要である。
したがって、部品点数が増加するため、生産コストの低
減が困難である。
【0006】しかも、従来の厨芥処理機では、処理容器
から外部への熱の放出を防ぐために外容器の外周部に断
熱材が必要であり、部品点数が増加するため、生産コス
トの低減が困難である。
【0007】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、脱臭器からの排気熱によって厨芥を下
方から効率よく加熱することができ、しかも冷却ファン
および外容器の断熱材を省略して生産コストの低減を図
ることができる厨芥処理機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の厨芥処理
機は、厨芥が投入される処理容器および該処理容器を収
納する外容器を具備する乾燥室と、該乾燥室内に温風を
送風する送風手段と、前記厨芥の臭気ガスの臭気成分を
脱臭するための触媒および触媒加熱ヒータを有してなる
脱臭器とからなる厨芥処理機であって、前記処理容器と
外容器とのあいだに空間部が形成され、かつ前記脱臭器
が触媒排気管を介して前記空間部に連通され、前記脱臭
器からの排気ガスが前記空間部において循環できるよう
にされてなることを特徴としている。
【0009】前記外容器の内部に吹出管が配設されてお
り、該吹出管の導入口が前記触媒排気管に連通され、か
つ前記吹出管の吹出口が前記処理容器の底面付近に配置
されてなるのが好ましい。
【0010】請求項3記載の厨芥処理機は、厨芥が投入
される処理容器および該処理容器を収納する外容器を具
備する乾燥室と、該乾燥室内に温風を送風する送風手段
と、前記厨芥の臭気ガスの臭気成分を脱臭するための触
媒および触媒加熱ヒータを有してなる脱臭器とからなる
厨芥処理機であって、前記処理容器と外容器とのあいだ
に空間部が形成され、かつ前記脱臭器が前記空間部内に
おいて前記処理容器の底部付近に設けられてなることを
特徴としている。
【0011】請求項4記載の厨芥処理機は、厨芥が投入
される処理容器および該処理容器を収納する外容器を具
備する乾燥室と、該乾燥室内に温風を送風する送風手段
と、前記厨芥の臭気ガスの臭気成分を脱臭する脱臭器と
からなる厨芥処理機であって、前記脱臭器が、少なくと
も一部が800℃以上まで発熱する脱臭ヒータを有し、
前記処理容器と外容器とのあいだに空間部が形成され、
かつ前記脱臭器が前記空間部内において前記処理容器の
底部付近に設けられてなることを特徴としている。
【0012】請求項1記載の発明によれば、脱臭器から
の排気ガスを乾燥室の処理容器と外容器とのあいだの空
間部に循環させることにより、排気ガスが触媒加熱ヒー
タから受けた熱を利用して処理容器の底部から厨芥を加
熱することができる。したがって、処理容器の厨芥に対
して、送風手段による上方からの加熱と排気ガスを利用
した下方からの加熱との両方を同時に行なうことによっ
て、当該厨芥を上下から効率よく加熱乾燥することがで
きる。
【0013】また、外容器内では、排気ガスから処理容
器への熱交換が行なわれることにより、外部へ排気され
る排気ガスの温度は従来に比べて低くなるため、排気ガ
スを冷却するための冷却ファンが不要である。
【0014】さらに、排気ガスを前記空間部に循環させ
ることにより、当該排気ガスの熱により、乾燥室内の温
度を維持できるため、外容器の周囲における断熱材が不
要になる。
【0015】請求項3および4の発明によれば、脱臭器
が乾燥室の処理容器と外容器とのあいだの空間部内にお
いて前記処理容器の底部付近に設けられているため、脱
臭器の外周から放射される熱を厨芥の乾燥にも利用でき
る。したがって、処理容器の厨芥に対して、送風手段に
よる上方からの加熱と脱臭器の放射熱を利用した下方か
らの加熱との両方を同時に行なうことによって、当該厨
芥を上下から効率よく加熱乾燥することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら、本
発明の厨芥処理機を詳細に説明する。図1は本発明の厨
芥処理機の一実施例を示す断面説明図、図2は図1の厨
芥処理機の乾燥終了時期を判定するためのグラフ、図3
は脱臭器からの放射熱を利用して厨芥を下方から加熱す
る本発明の厨芥処理機の実施例を示す断面説明図、図4
は脱臭器からの放射熱を利用して厨芥を下方から加熱す
る本発明の厨芥処理機の他の実施例を示す断面説明図で
ある。
【0017】図1に示される厨芥処理機は、厨芥Gを収
納する処理容器4および該処理容器4を収納する外容器
5を具備する乾燥室1と、該乾燥室1内に温風を送風す
る送風機構2と、厨芥Gから発生する臭気ガスの臭気成
分を脱臭するために触媒6および触媒加熱ヒータ7を有
してなる脱臭器3とから構成されている。脱臭器3は、
当該脱臭器3の排気口3aと外容器5の触媒排気口5a
とのあいだに設けられた触媒排気管8を介して前記処理
容器4と外容器5とのあいだの空間部9に連通されてい
るため、前記脱臭器3から排出される脱臭後の排気ガス
が前記空間部9において循環できるようになっている。
【0018】乾燥室1においては、処理容器4の上端縁
から全周にわたって外向きに突設された円形のフランジ
4aを外容器5の内壁から全周にわたって内向きに突設
された円形のフランジ5bに係合させることにより、処
理容器4が外容器5の底部から離間して外容器5内部に
装着され、その結果、前記空間部9が確保されている。
また、図1の厨芥処理機では、処理容器4胴部の外径を
外容器5胴部の内径よりも小さくすることにより、処理
容器4の外側部を空間部9が取り囲む形になっている。
したがって、空間部9に導入される排気ガスは処理容器
4の底部および外側部に接触して厨芥Gを下方および側
方から加熱することができる。また、乾燥室1の内部
(とくに、処理容器4内部)の温度を維持することもで
きる。
【0019】また、処理容器4の底面付近に集中して脱
臭器3からの排気ガスを当てて効率よく厨芥を加熱でき
るように、前記外容器5の内部には、導入口10aが前
記触媒排気管8に連通され、吹出口10bが前記処理容
器4の底面付近に配置された吹出管10が設けられてい
る。さらに、外容器5の底部の排気口5cには、排気チ
ューブ13の導入口13aが接続されている。排気チュ
ーブ13の排気口13bが本体ケーシングCの外部に突
出しているため、排気チューブ13を通して外容器5内
部の排気ガスおよび凝縮水を外部へ排出することができ
る。なお、図1の厨芥処理機では、凝縮水を外部へ円滑
に排出できるように、外容器5の底部の形状を若干すり
ばち形状に形成し、かつ排気チューブ13を排気口13
bへ向かうにつれて下降するように形成している。
【0020】なお、本実施例では、吹出管10を有する
例をあげて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、吹出管10を省略しても脱臭器3からの排気
ガスは、空間部9の内部で循環することができる。
【0021】また、前記処理容器4側のフランジ4aと
外容器5側のフランジ5bとのあいだには容器パッキン
11が設けられているため、前記処理容器4内部の空間
と空間部9とは気密的に隔離されている。そのため、処
理容器4内部の臭気ガスが空間部9へ直接侵入するのを
好適に防止することができる。なお、外容器5は、上部
開口5dが蓋密閉用パッキン12aを有する蓋12によ
って気密的に閉じられている。
【0022】処理容器4は、金属製のものの方が熱電導
性がよいので好ましく、さらに厨芥を収納するために腐
食に強い材質、たとえばステンレススチール、アルミ合
金などで作製するのが好ましい。
【0023】外容器5としては、脱臭器3から空間部9
へ200℃程度の排気ガスが導入されるため、耐熱性を
有する金属製容器を採用するのが好ましい。排気ガスか
ら処理容器4への熱交換により、外容器5の内側(空間
部9)には、少量の凝縮水が発生するが、触媒を通過し
て脱臭化されたガスなので、腐食しにくい。
【0024】送風機構2は、従来より用いられる蓋12
に装着されるタイプであり、厨芥乾燥用の温風ヒータ1
4および温風ファン15が蓋12の下側に設けられ、温
風ファンモータ16および温風ファンモータ冷却用ファ
ン17が蓋12の内部に設けられることにより構成され
ている。蓋12の下面の断熱材12bには吸気口12c
が形成され、当該吸気口12cを通して、温風ファンモ
ータ16の回転軸16aが蓋12の下側へ突出してい
る。回転軸16aの蓋12の下側へ突出している部分に
は温風ファン15が固着されている。温風ファン15
は、吸気口12cを通して処理容器4の内部へ外気を導
入する機能、および処理容器4の内部の空気を撹拌する
機能の両方を有する。また、蓋12の下側の温風ファン
15の周囲には、温風ファン15によって発生される風
を下方へ規制して温風ヒータ14に向けるための略円筒
形状を呈するファンガード18が設けられている。温風
ファン15を温風ファンモータ16によって回転させる
ことにより、吸気口12cを通して外気を導入しながら
撹拌すれば、ファンガード18に沿って下方へ向かう空
気は温風ファンヒータ14によって加熱されて温風とな
り、厨芥を加熱乾燥する。さらに、ファンガード18内
部には、発生される温風を120〜140℃程度になる
ように温風ヒータ14および温風ファン15を制御する
ための温風制御サーミスタ19が設けられている。
【0025】脱臭器3は、外容器5においてフランジ5
bよりも上方に形成された触媒導入口5eと脱臭器3の
導入口3bとのあいだに設けられた触媒導入管20を介
して外容器5のうち、処理容器4の内側の空間に連通さ
れ、一方、排気口3a側は前述のごとく、触媒排気管8
を介して処理容器4の外側の前記空間部9に連通されて
いる。さらに、脱臭器3、触媒排気管8および触媒導入
管20の外部は、外部への熱の逃げを防止するために、
断熱材21によってそれぞれ被覆されている。脱臭器3
の触媒加熱ヒータ7は、触媒6が脱臭作用を奏するよう
に、400℃程度で触媒6を加熱できるように制御され
ている。
【0026】かかる構成により、図1の厨芥処理機で
は、まず、従来の厨芥処理機と同様に、前記温風機構2
により発生された温風により、処理容器4の内部の厨芥
Gを加熱して乾燥処理する。その際に処理容器4内部で
発生する臭気ガスおよび水蒸気を、触媒導入口5eから
脱臭器3へ導入して触媒加熱ヒータ7によって400℃
程度で加熱しながら触媒6を通過させることによって脱
臭する。脱臭は、触媒6と400℃以上に加熱された臭
気ガスと酸素により酸化分解させることにより、行なわ
れる。
【0027】ついで、脱臭器3から排出された200℃
程度の排気ガスを前記乾燥室1の処理容器4と外容器5
とのあいだの空間部9に循環させることにより、排気ガ
スが触媒加熱ヒータ7から受けた熱を利用して処理容器
4の底部からも厨芥Gを加熱する。したがって、送風機
構2による上方からの加熱と排気ガスを利用した下方か
らの加熱との両方を同時に行なうことによって、厨芥G
を上下から効率よく加熱乾燥することができる(なお、
本実施例の厨芥処理機は、日本の一般家庭から出る厨芥
量700〜1000gが3〜5時間程度で乾燥でき
る)。しかも、排気ガスを前記空間部9に循環させるこ
とにより、当該排気ガスの熱により、乾燥室1内の温度
を維持できる。
【0028】そののち、空間部9内部の排気ガスおよび
凝縮水は、排気チューブ13を通じて外部へ排出され
る。排気ガスは、すでに触媒6を通過しているので、ほ
ぼ無臭である。しかも、排気ガスは、触媒6から、一
旦、空間部9に入って処理容器4を加熱したのち、排出
されるので、低温(80℃程度)であるため、安全であ
る。
【0029】なお、図1における外容器5を付属の冷却
ファン(図示せず)によって冷却すれば外容器5を凝縮
器として機能させることができる。その結果、さらに外
部へ排出される排気ガスの温度を下げることができるた
め、本実施例の厨芥処理機を室内で使用することも可能
になる。
【0030】また、従来の凝縮器を具備した厨芥処理機
では、凝縮器の温度変化から乾燥終了を判定していた
が、本発明のような凝縮器を有しないタイプの厨芥処理
機では、かかる判定方法を採用することができない。そ
こで、図1に示されるように、排気口5c近傍、具体的
には、排気チューブ13の導入口13a端部付近に温度
センサ22を取り付け、当該温度センサ22を用いて排
気ガスの温度変化を検知することにより、終了判定を行
なうことができる。たとえば、乾燥処理中の排気ガスの
温度を温度センサ22によって測定すれば、図2のグラ
フに示されるような経時的な温度変化を測定することが
できる。かかる図2のグラフにおいて、排気ガスの温度
のピークP(100〜120℃程度)を越えたのちに所
定の乾燥終了温度T(50〜60℃程度)に達したと
き、本実施例の厨芥処理機に内蔵されたCPU(図示せ
ず)が乾燥終了時期であると判断して、送風機構2およ
び脱臭器の作動を停止させる。なお、排気口5c近傍の
温度センサ22の他にも、脱臭器3内部の温度センサ2
3およびファンガード18内部の温度センサ24によっ
ても排気ガスの温度を測定し、当該測定温度がそれぞれ
各センサごとにあらかじめ設定された乾燥終了温度か否
かを判断することもできる。これら温度センサ22、2
3および24は、いずれか1個あれば、乾燥終了を判定
することができるが、複数の温度センサを併用すれば、
判定の信頼性がより向上する。
【0031】つぎに、脱臭器からの放射熱を利用して厨
芥を下方から加熱する厨芥処理機の2つの例を、図3〜
4を参照しながら説明する。
【0032】図3に示される厨芥処理機は、処理容器3
4および外容器35を具備する乾燥室31と、送風機構
32と、触媒36および触媒加熱ヒータ37を有してな
る脱臭器33とから構成され、前記処理容器34と外容
器35とのあいだに空間部39が形成されている点で
は、前述の図1に示される厨芥処理機と共通している
が、図3の脱臭器33が空間部39内において処理容器
34の底部付近に設けられている点で異なっている。
【0033】処理容器34および外容器35は、ステン
レスなどの金属材料により作製されている。また、外容
器35の外周部は、断熱材40によって被覆されてい
る。しかも、外容器35内部において、処理容器34内
部と空間部9とは連通している。
【0034】脱臭器33は、ケーシング33aがステン
レスなどの金属材料により作製され、しかも、ケーシン
グ33a内部の触媒加熱ヒータ37は400℃程度で温
度制御される。
【0035】蓋41においては、外容器35の上端縁を
取り囲むように、蓋41の下面に外容器35を気密的に
閉じるためのパッキン41aが設けられ、しかも蓋41
下面中央付近には吸気口41bが開口され、さらに、蓋
41下面内側には断熱材41cが設けられている。な
お、図3の厨芥処理機では吸気口41bからの吸気量
は、8〜10リットル/min程度に設定される。
【0036】かかる構成により、図3の厨芥処理機で
は、まず、従来の厨芥処理機と同様に、前記温風機構3
2により発生された温風により、処理容器34の内部の
厨芥Gを加熱して乾燥処理する。その際に処理容器34
内部で発生する臭気ガスおよび水蒸気を、触媒導入口3
3bから脱臭器33へ導入して触媒加熱ヒータ37によ
って400℃程度で加熱しながら触媒36を通過するこ
とによって脱臭する。それとともに、脱臭器33のケー
シング33aから放射される熱によって、処理容器34
の底部からも厨芥Gを加熱する。したがって、送風機構
32による上方からの加熱と放射熱(すなわち、触媒加
熱ヒータ37からの熱)を利用した下方からの加熱との
両方を同時に行なうことによって、厨芥Gを上下から効
率よく加熱乾燥することができる。そののち、脱臭器3
3から排出される排気ガスおよび凝縮水は、冷却排気フ
ァン42により、外気Aとともに外部へ排出される。
【0037】図3の厨芥処理機においては、脱臭器33
が空間部39内の処理容器34の底部付近に設けられて
いるため、放射熱を厨芥Gの乾燥にも利用できる。した
がって、厨芥Gに対して、上方からの温風および下方か
らの放射熱の両方による上下ダブル加熱を与えることに
より、効率よく乾燥・脱臭を行なうことができる。さら
に、脱臭器33および当該脱臭器33に接続されるパイ
プの外周部を取り巻く断熱材も不要になるため、部品点
数を低減することができ、ひいては生産コストを低減す
ることができる。しかも、図3の厨芥処理機は構成が簡
単であるため、生産コストを低減することができる。
【0038】また、脱臭器33は処理容器34に接しな
いように配置されているため、処理容器34底部の温度
を処理容器34底部に厨芥が焦げ付かない程度に設定す
ることができる。
【0039】さらに、処理容器34底部の温度を、最適
な厨芥の加熱温度(140℃程度)にするためには、脱
臭器33の位置を低くしたり、脱臭器33のケーシング
の厚さを調整すればよい。
【0040】図4に示される厨芥処理機は、前述の図3
の厨芥処理機と比較して、脱臭器43が触媒および触媒
加熱ヒータの代わりに少なくとも一部が800℃以上ま
で発熱する脱臭ヒータ44を有している点で異なり、そ
の他の構成は共通している。なお、図4における図3と
同一符号で示される部分は、図3において示される部分
と同一のものとする。
【0041】かかる図4の厨芥処理機は、前述の図1お
よび3の厨芥処理機のように触媒を有しておらず、厨芥
から発生した臭気ガスを脱臭ヒータ44によって800
℃以上に加熱することにより触媒を使わずに脱臭できる
ものである。厨芥から発生した臭気ガスの成分は、アン
モニアおよび酢酸などであり、これらは800℃以上ま
で加熱されると分解されてしまい、無臭になる。そのた
め、触媒は不要となり、生産コストを低減することがで
きる。
【0042】脱臭器43は、ケーシング43aがステン
レスなどの金属材料により作製され、該ケーシング43
aに脱臭ヒータ44が内蔵されている。脱臭ヒータ44
は、通常最も温度が高くなる下流側の端部付近が800
℃以上になるように、温度制御される。
【0043】かかる図4の厨芥処理機は、脱臭器43が
空間部39内の処理容器34の底部付近に設けられてい
るため、脱臭器43の外周から放射される熱をを厨芥G
の乾燥にも利用できる。したがって、厨芥Gに対して、
上方からの温風および下方からの脱臭ヒータ44の熱の
両方による上下ダブル加熱を与えることにより、効率よ
く乾燥・脱臭を行なうことができる。
【0044】脱臭器43から排出される排気ガスは、排
気口43bの付近では600〜700℃程度になるが、
冷却排気ファン42により拡散・冷却され、外気Aとと
もに外部へ排出される。
【0045】また、従来の厨芥処理機においては脱臭器
の内部で通常800℃まで加熱したばあい、脱臭器の外
周にはかなり多量の断熱材などが必要となるが、かかる
図4の厨芥処理機においては、脱臭器43の外周から放
射される熱を厨芥Gを下方から加熱して乾燥することに
利用するため、脱臭器43の断熱をする必要がない。
【0046】しかも、図4の厨芥処理機は脱臭器の43
の構成が簡単であるため、生産コストを低減することが
できる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、脱臭器からの排気熱を
用いて厨芥を下方から加熱することにより、エネルギー
を有効に利用することができる。
【0048】また、厨芥に対して、上方からの温風およ
び下方からの触媒排気熱(または脱臭器からの放射熱)
の両方による上下ダブル加熱を与えることにより、厨芥
を撹拌しなくても効率よく乾燥することができる。
【0049】さらに、脱臭器からの排出される200℃
程度の排気ガスは、直接排出されずに、一旦、処理容器
とのあいだで熱交換を行なって80℃程度まで低下させ
たのちに排出されるので、排気ガス冷却ファンは不要で
ある。したがって、部品点数を減らすことができるた
め、生産コストを低減することができる。
【0050】さらに、排気ガスにより、乾燥室内部の温
度を維持することができるため、外容器の外周部におけ
る断熱材は不要である。したがって、部品点数を減らす
ことができるため、生産コストを低減することができ
る。
【0051】しかも、本発明の厨芥処理機は、凝縮器を
有していないため、従来の凝縮器を具備した厨芥処理機
に比べて、安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厨芥処理機の一実施例を示す断面説明
図である。
【図2】図1の厨芥処理機の乾燥終了時期を判定するた
めのグラフである。
【図3】本発明の厨芥処理機の他の実施例を示す断面説
明図である。
【図4】本発明の厨芥処理機のさらに他の実施例を示す
断面説明図である。
【符号の説明】
1 乾燥室 2 送風機構 3 脱臭器 3a 排気口 4 処理容器 5 外容器 6 触媒 7 触媒加熱ヒータ 8 触媒排気管 9 空間部 10 吹出管 G 厨芥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米山 顕啓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 宗塚 任功 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥が投入される処理容器および該処理
    容器を収納する外容器を具備する乾燥室と、該乾燥室内
    に温風を送風する送風手段と、前記厨芥の臭気ガスの臭
    気成分を脱臭するための触媒および触媒加熱ヒータを有
    してなる脱臭器とからなる厨芥処理機であって、前記処
    理容器と外容器とのあいだに空間部が形成され、かつ前
    記脱臭器が触媒排気管を介して前記空間部に連通され、
    前記脱臭器からの排気ガスが前記空間部において循環で
    きるようにされてなることを特徴とする厨芥処理機。
  2. 【請求項2】 前記外容器の内部に吹出管が配設されて
    おり、該吹出管の導入口が前記触媒排気管に連通され、
    かつ前記吹出管の吹出口が前記処理容器の底面付近に配
    置されてなる請求項1記載の厨芥処理機。
  3. 【請求項3】 厨芥が投入される処理容器および該処理
    容器を収納する外容器を具備する乾燥室と、該乾燥室内
    に温風を送風する送風手段と、前記厨芥の臭気ガスの臭
    気成分を脱臭するための触媒および触媒加熱ヒータを有
    してなる脱臭器とからなる厨芥処理機であって、前記処
    理容器と外容器とのあいだに空間部が形成され、かつ前
    記脱臭器が前記空間部内において前記処理容器の底部付
    近に設けられてなることを特徴とする厨芥処理機。
  4. 【請求項4】 厨芥が投入される処理容器および該処理
    容器を収納する外容器を具備する乾燥室と、該乾燥室内
    に温風を送風する送風手段と、前記厨芥の臭気ガスの臭
    気成分を脱臭する脱臭器とからなる厨芥処理機であっ
    て、前記脱臭器が、少なくとも一部が800℃以上まで
    発熱する脱臭ヒータを有し、前記処理容器と外容器との
    あいだに空間部が形成され、かつ前記脱臭器が前記空間
    部内において前記処理容器の底部付近に設けられてなる
    ことを特徴とする厨芥処理機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114519A (ja) * 1997-10-14 1999-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生ごみ乾燥処理機
CN104492786A (zh) * 2014-11-26 2015-04-08 中国海洋石油总公司 一种可延长垃圾存放时间的海上平台垃圾处理装置

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