JPH1026220A - 車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置 - Google Patents
車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置Info
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- JPH1026220A JPH1026220A JP8180525A JP18052596A JPH1026220A JP H1026220 A JPH1026220 A JP H1026220A JP 8180525 A JP8180525 A JP 8180525A JP 18052596 A JP18052596 A JP 18052596A JP H1026220 A JPH1026220 A JP H1026220A
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Abstract
拘わらずスリップ制御の制御精度が充分に得られる車両
用ロックアップクラッチのスリップ制御装置を提供す
る。 【解決手段】 スリップ制御中判定手段162によりロ
ックアップクラッチ32のスリップ制御中が判定された
場合には、元圧変動抑制手段164によってスロットル
圧Pthが実際のスロットル弁開度θに拘わらず一定値と
されることにより、第2調圧弁98による調圧値のエン
ジン負荷すなわちスロットル弁開度θに関連する変動が
防止される。このため、スリップ制御期間内においてエ
ンジン負荷が変化しても、ロックアップコントロール弁
86の元圧の変動が抑制されてロックアップクラッチ3
2に作用される油圧が影響を受け難くなるので、ロック
アップクラッチ32の実際のスリップ量Nslipを所定の
目標値Nslip T とするスリップ制御の制御精度が充分に
得られるようになる。
Description
ッチのスリップ制御装置に関するものである。
置する流体伝動装置を直結するロックアップクラッチを
有する車両において、エンジン負荷に応じた大きさに油
圧供給路内の油圧を調圧する供給路油圧調圧弁と、その
供給路油圧調圧弁により制御された油圧供給路内の油圧
を元圧として、上記ロックアップクラッチに作用される
油圧を制御することによりそのロックアップクラッチの
スリップを調節するスリップ制御弁とを備えたスリップ
制御装置が知られている。たとえば、特開昭64−87
964号公報に記載された車両用ロックアップクラッチ
のスリップ制御装置がそれである。
態が予め設定されたスリップ領域内にある場合などにお
いてロックアップクラッチの実際のスリップ量を所定の
目標値とするようにスリップ制御弁によってロックアッ
プクラッチに作用される油圧が制御されることにより、
エンジントルク振動によるこもり音や車両振動が抑制さ
れるので、ロックアップクラッチを完全係合させる場合
に比較してより低速までロックアップクラッチを係合さ
せることができ、車両の静粛性を保ちながら燃費の改善
効果が得られる。
スリップ制御装置では、スリップ制御弁に供給される元
圧としては、供給路油圧調圧弁によりエンジン負荷に応
じた大きさに調圧された油圧供給路内の油圧が用いられ
ることから、スリップ制御期間内においてエンジン負荷
が変化することによってスリップ制御弁を介してロック
アップクラッチに作用される油圧が影響を受けるので、
ロックアップクラッチの実際のスリップ量を所定の目標
値とするスリップ制御の制御精度が充分に得られないと
いう不都合があった。
ものであり、その目的とするところは、スリップ制御期
間内のエンジン負荷の変動に拘わらずスリップ制御の制
御精度が充分に得られる車両用ロックアップクラッチの
スリップ制御装置を提供することにある。
めの本発明の要旨とするところは、車両のエンジンと自
動変速機との間に位置する流体伝動装置を直結するロッ
クアップクラッチを有する車両において、エンジン負荷
に応じた大きさに油圧供給路内の油圧を調圧する供給路
油圧調圧弁と、その供給路油圧調圧弁により制御された
油圧供給路内の油圧を元圧として、前記ロックアップク
ラッチに作用される油圧を制御することによりそのロッ
クアップクラッチのスリップを調節するスリップ制御弁
とを備えたスリップ制御装置であって、(a) 前記ロック
アップクラッチのスリップ制御中を判定するスリップ制
御中判定手段と、(b) そのスリップ制御中判定手段によ
り前記ロックアップクラッチのスリップ制御中が判定さ
れた場合には、前記供給路油圧調圧弁による調圧値の前
記エンジン負荷に関連する変動を抑制する元圧変動抑制
手段とを、含むことにある。
手段により前記ロックアップクラッチのスリップ制御中
が判定された場合には、元圧変動抑制手段によって前記
供給路油圧調圧弁による調圧値の前記エンジン負荷に関
連する変動が抑制される。このため、スリップ制御期間
内においてエンジン負荷が変化しても、スリップ制御弁
の元圧の変動が抑制されてロックアップクラッチに作用
される油圧が影響を受け難くなるので、ロックアップク
ラッチの実際のスリップ量を所定の目標値とするスリッ
プ制御の制御精度が充分に得られるようになる。
図面に基づいて詳細に説明する。
は、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ12、自
動変速機14、差動歯車装置16を経て図示しない駆動
輪へ伝達されるようになっている。トルクコンバータ1
2は、エンジン10のクランク軸18と連結されている
ポンプ翼車20と、自動変速機14の入力軸22に連結
されたタービン翼車24と、一方向クラッチ26を介し
て非回転部材であるハウジング28に固定されたステー
タ翼車30と、軸方向に移動可能なピストン31や図示
しないダンパを介して上記入力軸22に連結されたロッ
クアップクラッチ32とを備えている。上記トルクコン
バータ12内は、このロックアップクラッチ32によっ
て解放側油室34および係合側油室36に分割されてお
り、解放側油室34の方が高圧とされるとロックアップ
クラッチ32が解放させられ、係合側油室36の方が高
圧とされるとロックアップクラッチ32が係合されるよ
うになっている。
配設された2組のシングルピニオン型遊星歯車装置4
0,42と、前記入力軸22と平行なカウンタ軸44上
に同軸に配置された1組の遊星歯車装置46と、そのカ
ウンタ軸44の軸端に固定されて差動歯車装置16とか
み合う出力ギヤ48とを備えている。上記遊星歯車装置
40,42,46の構成要素は、3つのクラッチC1、
C2、C3によって互いに選択的に連結され、或いは3
つのブレーキB1、B2、B3によって非回転部材であ
るハウジング28に選択的に連結されるようになってい
る。また、2つの一方向クラッチF1、F2によってそ
の回転方向により相互に若しくはハウジング28と係合
させられるようになっている。なお、差動歯車装置16
は軸線(車軸)に対して対称的に構成されているため、
下側を省略して示してある。
ーキB1、B2、B3(以下、特に区別しない場合には
クラッチC,ブレーキBという)は、多板式のクラッチ
やバンドブレーキなど油圧アクチュエータによって係合
制御される油圧式摩擦係合装置である。それらの油圧ア
クチュエータが作動させられることによって上記クラッ
チC,ブレーキBが選択的に係合させられることによ
り、図2に示すように、前進4段のうちの何れかの変速
段が成立させられる。図2の「○」は係合、「◎」は駆
動時のみにおいて係合を意味しており、空欄は解放を意
味している。
配管には、アクセルペダル50によって操作されるスロ
ットル弁52が設けられている。また、エンジン10の
回転速度NE を検出するエンジン回転速度センサ58、
エンジン10の吸入空気量Qを検出する吸入空気量セン
サ60、吸入空気の温度TA を検出する吸入空気温度セ
ンサ62、上記スロットル弁52の開度θを検出するス
ロットルセンサ64、カウンタ軸44の回転速度Nout
すなわち車速Vを検出する車速センサ66、エンジン1
0の冷却水温度TW を検出する冷却水温センサ68、ブ
レーキの作動を検出するブレーキスイッチ70、シフト
レバー72の操作位置を検出する操作位置センサ74な
どが設けられており、それらのセンサから、エンジン回
転速度N E 、吸入空気量Q、吸入空気温度TA 、スロッ
トル弁の開度θ、車速V、エンジン冷却水温TW 、ブレ
ーキの作動状態BK、シフトレバー72の操作位置Psh
を表す信号がエンジン用電子制御装置76および変速用
電子制御装置78に供給されるようになっている。ま
た、タービン翼車24の回転速度を検出するタービン回
転速度センサ75からタービン回転速度NT すなわち入
力軸22の回転速度N INを表す信号が変速用電子制御装
置78にそれぞれ供給される。
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ81を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御する。
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROM79に記憶されたプロ
グラムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路82の
各電磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえ
ば、変速用電子制御装置78は、スロットル弁52の開
度θに対応した大きさの出力圧PSLT を発生させるため
にリニヤソレノイド弁SLTを、ロックアップクラッチ
32のスリップ量Nslip(=NE −NT )を制御するた
めにリニヤソレノイド弁SLUを、ロックアップクラッ
チ32の係合および解放を切り換えるために電磁弁SL
をそれぞれ駆動する。また、変速用電子制御装置78
は、図示しない予め記憶された変速線図から実際のスロ
ットル弁開度θおよび車速Vに基づいて自動変速機14
のギヤ段やロックアップクラッチ32の変速判断を実行
し、この判断されたギヤ段および係合状態が得られるよ
うに電磁弁S1、S2、S3を駆動する。
て、ロックアップクラッチ制御回路を示している。電磁
弁SLは、変速用電子制御装置78によりオンオフ作動
させられて切換用信号圧Pswを発生する。ロックアップ
リレー弁84は、ロックアップ切換弁として機能するも
のであり、その切換用信号圧Pswに従って解放側油室3
4に第2ライン圧PL2を供給してロックアップクラッチ
32を解放状態とする解放側位置と係合側油室36に第
2ライン圧PL2を供給してロックアップクラッチ32を
係合状態とする係合側位置とに切り換えられる。リニヤ
ソレノイド弁SLUは、変速用電子制御装置78から供
給される駆動電流ISLU に対応したスリップ制御用信号
圧PSLU を発生する。ロックアップコントロール弁86
は、スリップ制御弁として機能するものであり、リニア
ソレノイド弁SLUから出力されるスリップ制御用信号
圧PSLU に従って係合側油室36および解放側油室34
の圧力差ΔPを調節し、ロックアップクラッチ32のス
リップ量Nslipを制御する。
流した作動油をストレーナ88を介して吸引して圧送す
るためのポンプ89はエンジン10によって回転駆動さ
れるようになっている。ポンプ89から圧送された作動
油圧は、オーバフロー形式の第1調圧弁90により第1
ライン圧PL1に調圧されるようになっている。この第1
調圧弁90は、図5に示すように、ポンプ89から圧送
された作動油の漏出量を調節するスプール弁子91と、
このスプール弁子91を開弁方向に付勢するために第1
ライン圧PL1を導き入れるフィードバック油室92と、
スプール弁子91を開弁方向に付勢するために前進レン
ジ圧PD を導き入れる油室93と、スプール弁子91を
閉弁方向に付勢するスプリング94と、そのスプリング
94を収容し、且つスプール弁子91を閉弁方向に付勢
するためにリニヤソレノイド弁SLTから出力されるス
ロットル弁開度θに対応する大きさのスロットル圧Pth
を導き入れる油室95とを備え、スロットル弁開度θ
(エンジン10の負荷)に対応する大きさであって、シ
フトレバー72が前進レンジであるときにはそれ以外の
ときよりも所定値低い大きさの第1ライン圧PL1を第1
ライン油路96内に発生させる。
圧弁であって、第1調圧弁90から第2ライン油路99
内へ流出させられた作動油の潤滑油路100への漏出量
を調節するスプール弁子101と、このスプール弁子1
01を開弁方向に付勢するために第2ライン圧PL2を導
き入れるフィードバック油室102と、スプール弁子1
01を閉弁方向に付勢するスプリング103と、そのス
プリング103を収容し、且つスプール弁子101を閉
弁方向に付勢するためにリニヤソレノイド弁SLTから
出力されるスロットル弁開度θに対応する大きさのスロ
ットル圧Pthを導き入れる油室104とを備え、スロッ
トル弁開度θ(エンジン10の負荷)に対応した第2ラ
イン圧PL2を第2ライン油路99内に発生させる。
L1を元圧とする減圧弁であって、リニヤソレノイド弁S
LU、SLTの元圧として用いる一定の第3ライン圧P
L3を発生させる。また、マニュアル弁107は、シフト
操作レバー72がRレンジであるときにはRレンジ圧P
R を発生し、前進レンジであるときには前進レンジ圧P
D を発生する。
油室34と連通する解放側ポート110、係合側油室3
6と連通する係合側ポート111、第2ライン圧PL2が
供給される入力ポート112、ロックアップクラッチ3
2の解放時に係合側油室36内の作動油が排出される第
1排出ポート113、ロックアップクラッチ32の係合
時に解放側油室34内の作動油が排出される第2排出ポ
ート114、ロックアップクラッチ32の係合時にオイ
ルクーラ124へ作動油を供給するポート115と、そ
れらのポートの接続状態を切り換えるスプール弁子11
6と、そのスプール弁子116をオフ側位置に向かって
付勢するスプリング117と、そのスプリング117を
収容し且つスプール弁子116をオフ側位置へ付勢する
ためにRレンジ圧PR を導き入れる油室118と、スプ
ール弁子116をオン側位置へ付勢するためにそのスプ
ール弁子116の端面に電磁弁SLからの切換用信号圧
P swを受け入れる油室119とを備えている。
室119には電磁弁SLからの切換用信号圧Pswが作用
させられず、スプール弁子116はスプリング117の
付勢力にしたがってオフ側位置に位置させられることか
ら、入力ポート112と解放側ポート110、係合側ポ
ート111と第1排出ポート113がそれぞれ連通させ
られるので、解放側油室34内の油圧Poff は係合側油
室36内の油圧Ponよりも高められてロックアップクラ
ッチ32が解放されると同時に、係合側油室36内の作
動油は上記第1排出ポート113、オイルクーラ12
4、および逆止弁126を介してドレンへ排出される。
には、電磁弁SLからの切換用信号圧Pswが油室119
に作用させられてスプール弁子116はスプリング11
7の付勢力に抗してオン側位置に位置させられることか
ら、入力ポート112と係合側ポート111、解放側ポ
ート110と第2排出ポート114、ポート115と第
1排出ポート113がそれぞれ連通させられるので、係
合側油室36内の油圧Ponは解放側油室34内の油圧P
off よりも高められてロックアップクラッチ32が係合
されると同時に、解放側油室34内の作動油は上記第2
排出ポート114およびロックアップコントロール弁8
6を介してドレンへ排出される。
圧弁106で発生させられる一定の第3ライン圧PL3を
元圧とする減圧弁であって、図6に示すように変速用電
子制御装置78からの駆動電流ISLU (すなわち駆動デ
ューティ比DSLU)に伴って小さくなるスリップ制御
用信号圧PSLU を発生させ、このスリップ制御用信号圧
PSLU をロックアップコントロール弁86へ作用させ
る。
ライン圧PL2が供給されるライン圧ポート130、前記
第2排出ポート114から排出される解放側油室34内
の作動油を受け入れる受入ポート132、その受入ポー
ト132に受け入れられた作動油を排出するためのドレ
ンポート134と、受入ポート132とドレンポート1
34との間を連通させて解放側油室34内の作動油を排
出させることにより係合側油室36および解放側油室3
4の圧力差ΔP(=Pon−Poff )を増加させる第1位
置(図4の左側位置)へ向かう方向と受入ポート132
とライン圧ポート130との間を連通させて解放側油室
34内に第2ライン圧PL2を供給することにより上記Δ
Pを減少させる第2位置(図4の右側位置)へ向かう方
向に向かって移動可能に設けられたスプール弁子136
と、そのスプール弁子136を第1位置に向かって付勢
するためにそのスプール弁子136に当接可能に配置さ
れたプランジャ138と、そのプランジャ138にスリ
ップ制御用信号圧PSLU を作用させて第1位置に向かう
方向の推力を発生させるためにスリップ制御用信号圧P
SLU を受け入れる信号圧油室140と、プランジャ13
8に解放側油室34内の油圧Poff を作用させてプラン
ジャ138にスプール弁子136をその第1位置へ向か
う方向の推力を発生させるためにその油圧Poff を受け
入れる油室142と、スプール弁子136に係合側油室
36内の油圧Ponを作用させてスプール弁子136にそ
の第2位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧
Ponを受け入れる油室144と、この油室144内に収
容されてスプール弁子136をその第2位置へ向かう方
向へ付勢するスプリング146とを、備えている。
142側から順に大きくなる断面積A1 およびA2 を有
する第1ランド148および第2ランド150が形成さ
れており、また、スプール弁子136には、信号圧油室
140側から断面積A3 である第3ランド152および
第4ランド154が形成されている。したがって、プラ
ンジャ138はスプール弁子136と当接して相互に一
体的に作動し、ピストン30の両側にスリップ制御用信
号圧PSLU に対応した大きさの圧力差ΔP(=Pon−P
off )が形成される。すなわち、A1 =A3 であるとす
ると、圧力差ΔPは、スリップ制御用信号圧PSLU に対
して式(ΔP=〔(A2 −A1 )/A1〕PSLU −Fs
/A1 ・・・(1) )に従って変化する。但し、Fs はス
プリング146の付勢力である。
クアップコントロール弁86の作動により得られる圧力
差ΔPのスリップ制御用信号圧PSLU に対する変化特性
を示している。したがって、ロックアップリレー弁84
がオン状態にあるときは、スリップ制御用信号圧PSLU
が大きくなるに伴って係合側油室36と解放側油室34
との圧力差ΔPが大きくなるので、ロックアップクラッ
チ32のスリップ回転速度NSLPが小さくされるが、
反対に、スリップ制御用信号圧PSLU が小さくなるに伴
って係合側油室36と解放側油室34との圧力差ΔPが
小さくなるので、ロックアップクラッチ32のスリップ
回転速度NSLPが大きくされる。
能の要部を説明する機能ブロック線図である。ロックア
ップスリップ制御手段160は、スロットル弁開度θと
車速V或いは出力軸回転速度NOUT とにより表される車
両状態が、たとえば図9に示す予め設定されたスリップ
領域内である場合には、ロックアップクラッチ32のス
リップ量Nslipが予め設定された目標スリップ量Nslip
T と一致するように、よく知られたフィードバック制御
式を用いてリニヤソレノイド弁SLUから出力されるス
リップ制御用信号圧PSLU の大きさを調節する。
ックアップスリップ制御手段160によるロックアップ
クラッチ32のスリップ制御中であるか否かを、たとえ
ば車両状態が図9に示す予め設定されたスリップ領域内
であること、或いはリニヤソレノイド弁SLUの作動な
どに基づいて判定する。元圧変動抑制手段164は、上
記スリップ制御中判定手段162によりロックアップク
ラッチ32のスリップ制御中が判定された場合には、た
とえば、リニヤソレノイド弁SLTの作動を停止或いは
リニヤソレノイド弁SLTから第2調圧弁98へ出力さ
れるスロットル圧Pthを一定値とすることにより、ロッ
クアップコントロール弁86の元圧として用いられてい
る第2ライン油圧PL2を調圧する第2調圧弁98により
スロットル弁開度θに対応する大きさとする調圧作動を
阻止して、一定の値の第2ライン油圧PL2を出力させ
る。
作動の要部を説明するフローチャートである。図10に
おいて、スリップ制御中判定手段手段162に対応する
ステップ(以下、ステップを省略する)SL1では、ス
ロットル弁開度θと車速V或いは出力軸回転速度NOUT
とにより表される車両状態が、たとえば図9に示すスリ
ップ制御領域内であるか否かに基づいて、スリップ制御
中であるか否かが判断される。このSL1の判断が否定
された場合は、SL2において、実際のスロットル弁開
度θに対応した大きさのスロットル圧Pthをリニヤソレ
ノイド弁SLTから第2調圧弁98へ出力させることに
より、通常のライン圧制御が実行され、図11の1点鎖
線に示すように第1ライン圧PL1および第2ライン圧P
L2が調圧される。
合は、前記元圧変動抑制手段164に対応するSL3に
おいて、リニヤソレノイド弁SLTに供給される駆動信
号が一定とされることにより、そのリニヤソレノイド弁
SLTから第2調圧弁98へ出力されるスロットル圧P
thが、実際のスロットル弁開度θに拘わらず、予め設定
された一定値とされ、図11の実線に示すように第1ラ
イン圧PL1および第2ライン圧PL2が一定値とされる。
この一定値は、ロックアップクラッチ32のスリップ制
御に支障が発生しないように充分に大きな値に予め設定
されている。
段160に対応するSL4が実行されることにより、ロ
ックアップクラッチ32の実際のスリップ量Nslipが、
たとえば50乃至200回転/分程度の値に予め設定さ
れた目標スリップ量Nslip Tと一致するように、リニヤ
ソレノイド弁SLUが駆動される。
プ制御中判定手段162(SL1)によりロックアップ
クラッチ32のスリップ制御中が判定された場合には、
元圧変動抑制手段164(SL3)によってスロットル
圧Pthが実際のスロットル弁開度θに拘わらず一定値と
されることにより、第2調圧弁(供給路油圧調圧弁)9
8による調圧値のエンジン負荷すなわちスロットル弁開
度θに関連する変動が防止される。このため、スリップ
制御期間内においてエンジン負荷が変化しても、ロック
アップコントロール弁(スリップ制御弁)86の元圧の
変動が抑制されてロックアップクラッチ32に作用され
る油圧が影響を受け難くなるので、ロックアップクラッ
チ32の実際のスリップ量Nslipを所定の目標値Nslip
T とするスリップ制御の制御精度が充分に得られるよう
になる。
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
段164では、スロットル圧Pthを実際のスロットル弁
開度θに拘わらず一定値とすることにより、第2調圧弁
98による調圧値の変動が防止されていたが、実際のス
ロットル弁開度θの変化割合に対するスロットル圧Pth
の変化割合を減少させるものであってもよい。要する
に、エンジン負荷の変動がロックアップコントロール弁
86の元圧である第2ライン圧PL2に影響し難くされれ
ば、一応の効果が得られるのである。
64は、リニヤソレノイド弁SLTの出力を一定とする
ためにそのリニヤソレノイド弁SLTへの駆動信号一定
とするものであったが、たとえば、第2調圧弁98の油
室104をスロットル圧Pthと第3調圧弁106の出力
圧PL3とに択一的に切り換える切換弁を設け、元圧変動
抑制手段164は、スリップ制御中と判定される期間内
は油室104が第3調圧弁106の出力圧PL3に連通す
る側に切換弁を切り換えるようにしてもよい。このよう
にすれば、スリップ制御期間内には、一定の第3ライン
圧PL3がスロットル圧Pthに代えて供給される。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
ップクラッチを含む自動変速機の構成を説明する骨子図
である。
のクラッチおよびブレーキの係合作動を説明する図であ
る。
られた変速用電子制御装置などを説明するブロック線図
である。
ップクラッチのスリップ制御に関連する部分を示す図で
ある。
ップクラッチのスリップ制御に用いるロックアップコン
トロール弁の元圧に関連する部分を説明する図である。
説明する図である。
を示す図であって、そのロックアップコントロール弁に
供給される信号圧PSLU とロックアップクラッチの圧力
差ΔPとの関係を説明する図である。
説明する機能ブロック線図である。
スリップ制御が実行される領域を示す図である。
を説明するフローチャートである。
一定とされる第1ライン圧PL1および第2ライン圧PL2
(実線)を、スリップ制御中ではない場合の値(1点鎖
線)と対比して示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両のエンジンと自動変速機との間に位
置する流体伝動装置を直結するロックアップクラッチを
有する車両において、エンジン負荷に応じた大きさに油
圧供給路内の油圧を調圧する供給路油圧調圧弁と、該供
給路油圧調圧弁により制御された油圧供給路内の油圧を
元圧として、前記ロックアップクラッチに作用される油
圧を制御することにより該ロックアップクラッチのスリ
ップを調節するスリップ制御弁とを備えたスリップ制御
装置であって、 前記ロックアップクラッチのスリップ制御中を判定する
スリップ制御中判定手段と、 該スリップ制御中判定手段により前記ロックアップクラ
ッチのスリップ制御中が判定された場合には、前記供給
路油圧調圧弁による調圧値の前記エンジン負荷に関連す
る変動を抑制する元圧変動抑制手段とを、含むことを特
徴とする車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装
置。
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1997
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