JP3969330B2 - 車両用直結クラッチの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用直結クラッチの制御装置に関し、特に、作動油低温時におけるハンチングの発生を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の動力伝達装置は、複数の油圧式摩擦係合装置を含んで構成されており、それら複数の油圧式摩擦係合装置の各係合圧は、所定の油圧制御回路から供給される作動油により制御される。しかし、例えば、暖気前の作動油低温時においてはその作動油の粘性が高いことから、油圧式摩擦係合装置の係合にもたつきが発生するという不具合があった。そこで、油圧式摩擦係合装置の係合圧に関与する作動油の温度に応じてその作動油の油圧を変化させる自動変速機の制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された自動変速機の制御装置がそれである。斯かる制御装置によれば、油温センサから供給される作動油の温度情報に基づいてライン圧が制御されることで、作動油低温時における油圧式摩擦係合装置の係合遅れを好適に防止できる。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−42251号公報
【特許文献2】
特開昭60−179553号公報
【特許文献3】
特開平5−87222号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロックアップクラッチ付トルクコンバータや、ロックアップクラッチ付フルードカップリング等のような直結クラッチ付流体式伝動装置を備えた車両において、直結クラッチの回転損失を一層少なくして車両の燃費を向上させることを目的として、直結クラッチの解放領域と係合領域との間にスリップ領域を設け、そのスリップ領域において直結クラッチを半係合状態とするようにスリップ量を制御する車両用直結クラッチの制御装置が知られている。斯かる従来の車両用直結クラッチの制御装置において、直結クラッチが半係合状態とされている状態(フレックス状態)から比較的急激な入力トルクの変化が生じた場合、作動油低温時においては応答性が十分ではなくハンチングが発生する可能性があった。本発明者は、この不具合を解消するために前記直結クラッチへ供給される作動油の油温に応じてその作動油の油圧を変更するとの新たな着想を得て、鋭意開発を継続してきた。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、作動油低温時におけるハンチングの発生を防止する車両用直結クラッチの制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、駆動力源と自動変速機との間に直結クラッチ付流体伝動装置を有する車両において、その直結クラッチのスリップ領域にある際にはその直結クラッチのスリップが所定の目標スリップ回転速度となるようにその直結クラッチへ供給される作動油の油圧をフィードバック制御するための車両用直結クラッチの制御装置であって、その作動油の油温が所定温度より低いか否かを判定する作動油温判定手段と、前記直結クラッチの入力トルクの変化を算出する入力トルク変化算出手段と、その入力トルク変化算出手段により算出された入力トルクの変化が所定値より大きいか否かを判定する入力トルク変化判定手段と、前記フィードバック制御中に前記作動油温判定手段により前記作動油の油温が所定温度より低いと判定され、且つ前記入力トルク変化判定手段により前記入力トルクの増加が所定値より大きいと判定された場合に、前記直結クラッチへ供給される作動油の油圧を所定時間だけ所定圧高い油圧に変更する作動油圧変更手段とを、含むことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の効果】
このようにすれば、前記作動油の油温が所定温度より低いか否かを判定する作動油温判定手段と、前記直結クラッチの入力トルクの変化を算出する入力トルク変化算出手段と、その入力トルク変化算出手段により算出された入力トルクの増加が所定値より大きいか否かを判定する入力トルク変化判定手段と、前記フィードバック制御中に前記作動油温判定手段により前記作動油の油温が所定温度より低いと判定され、且つ前記入力トルク変化判定手段により前記入力トルクの変化が所定値より大きいと判定された場合に、前記直結クラッチへ供給される作動油の油圧を所定時間だけ所定圧高い油圧に変更する作動油圧変更手段とを、含むことから、作動油低温時において比較的急激な入力トルクの増加が生じた場合に前記直結クラッチの作動油圧を一時的に比較的高い所定油圧とすることで応答性を向上させることができる。すなわち、作動油低温時におけるハンチングの発生を防止する車両用直結クラッチの制御装置を提供することができる。
【0008】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記作動油圧変更手段は、前記入力トルク変化算出手段により算出される入力トルクの増加に応じて前記所定時間を長く変更するものである。このようにすれば、前記作動油の油圧を必要にして十分な時間だけ前記所定油圧とすることができるという利点がある。
【0009】
また、好適には、前記作動油圧変更手段は、前記作動油の油温の低下に応じて前記所定時間を長く変更するものである。このようにすれば、前記作動油の油圧を必要にして十分な時間だけ前記所定油圧とすることができるという利点がある。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用された車両用動力伝達装置の骨子図である。この図1において、駆動力源であるエンジン10により発生させられた動力は、直結クラッチ付流体伝動装置であるロックアップクラッチ付トルクコンバータ12、3組の遊星歯車ユニット等から構成された有段式自動変速機14、及び図示しない差動歯車装置等を経て駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0012】
上記トルクコンバータ12は、上記エンジン10のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18と、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、上記ポンプ翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービン翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材であるハウジング26に固定されたステータ翼車28と、ダンパ30を介して上記入力軸20に連結された直結クラッチであるロックアップクラッチ32とを備えている。また、そのロックアップクラッチ32の作動を制御するための作動油が供給される解放側油室33及び係合側油室34が設けられている。その係合側油室34よりも解放側油室33内の油圧が高められると、上記ロックアップクラッチ32が非係合状態とされて、上記トルクコンバータ12の入出力回転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される一方、上記解放側油室33よりも係合側油室34内の油圧が高められると、上記ロックアップクラッチ32が係合状態とされて、上記トルクコンバータ12の入出力部材、すなわち上記クランク軸16及び入力軸20が直結状態とされる。
【0013】
前記自動変速機14は、同軸上に配設された3組のシングルピニオン型遊星歯車装置35、36、38と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギヤと共に回転する出力歯車39と前記差動歯車装置との間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40とを備えている。上記遊星歯車装置35、36、38の構成要素の一部は互いに一体的に連結されるだけでなく、3つのクラッチC0 、C1 、C2 によって互いに選択的に連結されるようになっている。また、上記遊星歯車装置35、36、38の構成要素の一部は、4つのブレーキB0 、B1 、B2 、B3 によって上記ハウジング26に選択的に連結されると共に、3つの一方向クラッチF0 、F1 、F2 によってその回転方向により相互に若しくは上記ハウジング26と係合させられるようになっている。
【0014】
上記クラッチC0 、C1 、C2 、ブレーキB0 、B1 、B2 、B3 は、例えば多板式のクラッチや1本又は巻付け方向が反対の2本のバンドを備えたバンドブレーキ等にて構成され、それぞれ油圧アクチュエータによって作動させられるようになっており、後述する電子制御装置42によりそれ等の油圧アクチュエータの作動がそれぞれ制御されることにより、図2に示すように変速比I(=入力軸20の回転速度/カウンタ軸40の回転速度)がそれぞれ異なる前進4段・後進1段の変速段が得られる。図2において、「1st」、「2nd」、「3rd」、「O/D(オーバドライブ)」は、それぞれ前進側の第1速ギヤ段、第2速ギヤ段、第3速ギヤ段、第4速ギヤ段を表しており、上記変速比Iは、第1変ギヤ段から第4速ギヤ段に向かうに従って順次小さくなる。なお、前記トルクコンバータ12及び自動変速機14は、軸心に対して対称的に構成されているため、この図1においては前記入力軸20の回転軸心の下側及び前記カウンタ軸40の回転軸心の上側を省略して示してある。
【0015】
図1に示す油圧制御回路44には、前記自動変速機14のギヤ段を制御するための変速制御用油圧制御回路と、前記ロックアップクラッチ32の係合を制御するための係合制御用油圧制御回路とが設けられている。この変速制御用油圧制御回路は、よく知られているようにソレノイドNo.1及びソレノイドNo.2によってそれぞれオンオフ駆動される第1電磁弁46及び第2電磁弁48を備えており、それら第1電磁弁46及び第2電磁弁48の作動の組み合わせによって図2に示すようにクラッチ及びブレーキが選択的に作動させられて前記前進4段・後進1段のうちの何れかが成立させられるようになっている。
【0016】
また、上記係合制御用油圧制御回路は、例えば図3に示すように、切換用電磁ソレノイド49によりオンオフ作動させられて切換用信号圧PSWを発生させる第3電磁弁50と、その切換用信号圧PSWに従って前記ロックアップクラッチ32を解放状態とする解放側位置と係合状態とする係合側位置とに切り換えられるクラッチ切換弁52と、前記電子制御装置42から供給される駆動電流ISLU に対応したスリップ制御用信号圧Plin を発生するリニアソレノイド弁54と、そのリニアソレノイド弁54から出力されるスリップ制御用信号圧Plin に従って前記係合側油室35及び解放側油室33の圧力差ΔPを調節し、前記ロックアップクラッチ32のスリップ量を制御するスリップ制御弁56とを備えている。
【0017】
前記油圧制御回路44には、図示しないタンクに還流した作動油をストレーナ58を介して吸引して圧送するためのポンプ60が設けられており、そのポンプ60から圧送された作動油圧は、オーバフロー形式の第1調圧弁62により第1ライン油圧Pl1に調圧されるようになっている。この第1調圧弁62は、図示しないスロットル弁開度検知弁から出力されたスロットル圧に対応して大きくなる第1ライン圧Pl1を発生させ、第1ライン油路64を介して出力する。第2調圧弁66は、オーバフロー形式の調圧弁であって、上記第1調圧弁62から流出させられた作動油を上記スロットル圧に基づいて調圧することにより、前記エンジン10の出力トルクに対応した第2ライン圧Pl2を発生させる。第3調圧弁68は、上記第1ライン圧Pl1を元圧とする減圧弁であって、一定の第3ライン圧Pl3を発生させる。また、マニュアル弁70は、図1に示すシフト操作レバー196がRレンジであるときには、Rレンジ圧PR を発生させる。そして、OR弁72は、前記ブレーキB2 を作動させる圧PB2及び上記Rレンジ圧PR のうちの何れか高い側を選択して出力する。
【0018】
前記クラッチ切換弁52は、前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33と連通する解放側ポート80、係合側油室34と連通する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給される入力ポート84、前記ロックアップクラッチ32の解放時に係合側油室34内の作動油が排出される第1排出ポート86、係合時に解放側油室33内の作動油が排出される第2排出ポート88、上記第2調圧弁66から排出される作動油の一部が前記ロックアップクラッチ32の係合時に冷却のために供給される供給ポート90と、それらのポートの接続状態を切り換えるスプール弁子92と、そのスプール弁子92をオフ側位置に向かって付勢するスプリング94と、上記スプール弁子92のスプリング94側端部に当接可能に配置されたプランジャ96と、それらスプール弁子92とプランジャ96との端面にRレンジ圧PR を作用させるためにそれらの間に設けられた油室98と、上記プランジャ96の端面に作用させる第1ライン圧Pl1を受け入れる油室100と、上記スプール弁子92の端面に前記第3電磁弁50からの切換用信号圧PSWを作用させてオン側位置へ向かう推力を発生させるためにその切換用信号圧PSWを受け入れる油室102とを備えている。
【0019】
前記第3電磁弁50は、非励磁状態(オフ状態)では上記油室102とOR弁72との連通を球状弁子にて遮断し且つその油室102をドレン圧とするが、励磁状態(オン状態)では上記油室102とOR弁72とを連通させて切換用信号圧PSWをその油室102に作用させる。すなわち、この第3電磁弁50がオフ状態であるときには、上記油室102には切換用信号圧PSWが作用させられず、上記スプール弁子92が上記スプリング94の付勢力と上記油室100に作用する第1ライン油圧Pl1とに従ってオフ側位置に位置させられることから、上記入力ポート84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排出ポート86がそれぞれ連通させられるので、前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33内の油圧Poff が係合側油室34内の油圧Ponよりも高められて、そのロックアップクラッチ32が解放されると同時に係合側油室34内の作動油が上記第1排出ポート86、オイルクーラ104、及び逆止弁106を介してドレンへ排出される。この第1排出ポート86とオイルクーラ104との間には、過度の圧力上昇を防止するためのリリーフ弁108が設けられている。
【0020】
また、反対に上記第3電磁弁50がオン状態であるときには、切換用信号圧PSWが前記油室102に作用させられて前記スプール弁子92が前記スプリング94の付勢力と前記油室100に作用する第1ライン油圧Pl1とに抗してオン側位置に位置させられることから、前記入力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート80と第2排出ポート88、供給ポート90と第1排出ポート86がそれぞれ連通させられるので、前記ロックアップクラッチ32の係合側油室34内の油圧Ponが解放側油室33内の油圧Poff よりも高められて、そのロックアップクラッチ32が係合されると同時に解放側油室33内の作動油が前記第2排出ポート88及びスリップ制御弁56を介してドレンへ排出される。
【0021】
前記リニアソレノイド弁54は、前記第3調圧弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元圧とする減圧弁であって、図4に示すように、前記電子制御装置42からの駆動電流ISLU に伴って大きくなるスリップ制御用信号圧Plin を発生させ、このスリップ制御用信号圧Plin を前記スリップ制御弁56へ作用させる。このリニアソレノイド弁54は、第3ライン圧Pl3が供給される供給ポート110及びスリップ制御用信号圧Plinを出力する出力ポート112と、それらのポートを開閉するスプール弁子114と、そのスプール弁子114を閉弁方向へ付勢するスプリング115と、上記スプール弁子114をスプリング115よりも小さい推力で開弁方向へ付勢するスプリング116と、駆動電流ISLU に従って上記スプール弁子114を開弁方向へ付勢するスリップ制御用電磁ソレノイド118と、上記スプール弁子114に閉弁方向の推力を発生させるためのフィードバック圧(スリップ制御用信号圧Plin )を受け入れる油室120とを備えており、上記スプール弁子114は、上記電磁ソレノイド118及びスプリング116による開弁方向の付勢力と上記スプリング115及びフィードバック圧による閉弁方向の付勢力とが平衡するように作動させられる。
【0022】
前記スリップ制御弁56は、第2ライン圧Pl2が供給されるライン圧ポート130、前記クラッチ切換弁52の第2排出ポート88から排出される前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33内の作動油を受け入れる受入ポート132、その受入ポート132に受け入れられた作動油を排出するためのドレンポート134と、上記受入ポート132とドレンポート134との間を連通させる第1位置(図3の下側位置)と上記受入ポート132とライン圧ポート130との間を連通させる第2位置(図3の上側位置)との間を移動可能に設けられたスプール弁子136と、そのスプール弁子136を第1位置に向かって付勢するためにそのスプール弁子136に当接可能に配置されたプランジャ138と、そのプランジャ138とスプール弁子136とにスリップ制御用信号圧Plin を作用させてそれらプラジャ138及びスプール弁子136に互いに離隔する方向の推力をそれぞれ発生させるためにスリップ制御用信号圧Plin を受け入れる信号圧油室140と、上記プランジャ138に前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33内の油圧Poff を作用させてそのプランジャ138延いては上記スプール弁子136に第1位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧Poff を受け入れる油室142と、上記スプール弁子136に前記ロックアップクラッチ32の係合側油室34内の油圧Ponを作用させてそのスプール弁子136にその第2位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧Ponを受け入れる油室144と、上記信号圧油室140に収容されて上記スプール弁子136を第2位置へ向かう方向へ付勢するスプリング146とを、備えている。このスリップ制御弁56では、上記スプール弁子136が第1位置にあるときには、上記受入ポート132とドレンポート134との間が連通させられて前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33内の作動油が排出させられることによりそのロックアップクラッチ32の係合側油室34及び解放側油室33の圧力差ΔP(=Pon−Poff )が増加させられる一方、上記スプール弁子136が第2位置にあるときには、上記受入ポート132とライン圧ポート130との間が連通させられて前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33内に第2ライン圧Pl2が供給されることにより圧力差ΔPが減少させられる。
【0023】
ここで、上記プランジャ138には、上記油室142側から順に小さくなる断面積A1 及びA2 を有する第1ランド148及び第2ランド150が形成されており、また、上記スプール弁子136には、上記信号圧油室140側から断面積A3 有する第3ランド152、その断面積A3 より小さく上記第1ランド148の断面積A1 と同じ断面積A4 を有する第4ランド154、及びその断面積A1 と同じ断面積A5 を有する第5ランド156が形成されている。それらのランドの断面積は、A3 >A1 (=A4 =A5 )>A2 の関係にある。従って、前記クラッチ切換弁52がオン状態であり且つスリップ制御用信号圧Plin が比較的小さく次の数式1に示す関係が成立する状態では、前記プランジャ138はスプール弁子136と当接して相互に一体的に作動し、前記ロックアップクラッチ32の係合側油室34及び解放側油室33の圧力差ΔPは、スリップ制御用信号圧Plin に対応した大きさとされる。この圧力差ΔPは、スリップ制御用信号圧Plin に対して次の数式2により変化率[(A3 −A2 )/A1 ]に従って比較的緩やかに変化する。なお、この数式2において、Fs は上記スプリング146の付勢力である。
【0024】
[数式1]
A1 ・Poff ≧A2 ・Plin
[数式2]
ΔP=Pon−Poff =[(A3 −A2 )/A1 ]Plin −Fs /A1
【0025】
しかし、スリップ制御用信号圧Plin が予め定められた値PA よりも大きくなると、次の数式3に示す関係が成立する。この予め定められた値PA は、前記ロックアップクラッチ32のスリップ制御に必要十分な大きさの圧力差ΔPの変化範囲ΔPslipが得られるように予め決定された値であり、スリップ制御用信号圧Plin がこの値PA となったときに数式3に示す関係が成立するように前述した各断面積等が設定されている。このため、スリップ制御用信号圧Plin が予め定められた値PA よりも大きく数式3に示す関係が成立する状態では、前記プランジャ138とスプール弁子136とが離隔し、そのスプール弁子136は次の数式4が成立するように作動させられる。しかし、この数式4が成立するように前記スプール弁子136が作動させられる状態では、前記スリップ制御弁56はその受入ポート132とドレンポート134とが連通させられていることから、前記ロックアップクラッチ32の解放側油室33内の油圧Poff は更に減少して大気圧となるので、圧力差ΔP=ΔPmax =Ponとなって完全係合が成立させられる。図5の実線は、前記スリップ制御弁56の作動により得られる圧力差ΔPのスリップ制御用信号圧Plin に対する変化特性を示している。
【0026】
[数式3]
A1 ・Poff <A2 ・Plin
[数式4]
A3 ・Plin =A4 ・Pon+Fs
【0027】
また、図5に示すように、スリップ制御用信号圧Plin が小さくなって次の数式5が成立する値PB 以下となると、圧力差ΔP=ΔPmin =0となるので、前記クラッチ切換弁52がオン状態であるにも拘わらず前記ロックアップクラッチ32が解放状態とされる。
【0028】
[数式5]
A3 ・Pon>A3 ・Plin
【0029】
図1に戻って、前記電子制御装置42は、CPU182、ROM184、RAM186、図示しないインターフェース等から成る所謂マイクロコンピュータであって、前記エンジン10の吸気配管に設けられて図示しないアクセルペダルの操作により開閉されるスロットル弁187の開度を検出するスロットルセンサ188、前記エンジン10の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ190、前記自動変速機14の入力軸20の回転速度を検出する入力軸回転センサ192、前記自動変速機14のカウンタ軸40の回転速度を検出するカウンタ軸回転センサ194、シフト操作レバー196の操作位置、すなわちL、S、D、N、R、Pレンジの何れかを検出するための操作位置センサ198を備えており、それらのセンサからスロットル弁開度TAPを表す信号、エンジン回転速度Ne (ポンプ翼車回転速度NF 、すなわちロックアップクラッチ32の入力側回転速度)を表す信号、入力軸回転速度Nin(タービン翼車回転速度NT 、すなわちロックアップクラッチ32の出力側回転速度)を表す信号、出力軸回転速度Nout を表す信号、上記シフト操作レバー196の操作位置Ps を表す信号がそれぞれ供給されるようになっている。また、前記トルクコンバータ12及び自動変速機14へ供給される作動油の油温を検出する油温センサ199から油温THOを表す信号が供給されるようになっている。この電子制御装置42のCPU182は、RAM186の一時記憶機能を利用しつつ予めROM184に記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、前記自動変速機14の変速制御及び前記ロックアップクラッチ32の係合制御を実行するために前記第1電磁弁46、第2電磁弁48、第3電磁弁50、及びリニアソレノイド弁54をそれぞれ制御する。
【0030】
変速制御では、予めROM184に記憶された複数種類の変速線図から実際の変速ギヤ段に対応した変速線図が選択され、その変速線図から車両の走行状態、例えばスロットル弁開度TAPと出力軸回転速度Nout から算出された車速とに基づいて変速ギヤ段が決定され、その変速ギヤ段が得られるように前記第1電磁弁46及び第2電磁弁48が駆動されることにより、前記自動変速機14のクラッチC0 、C1 、C2 、及びブレーキB0 、B1 、B2 、B3 の作動が制御されて前進4段・後進1段のうちの何れかのギヤ段が成立させられる。なお、前述した図2は、上記シフト操作レバー196の各シフトレンジにおける変速段と、その変速段を成立させる際のソレノイド、クラッチ、ブレーキ、及び一方向クラッチの作動状態を示したものであり、ソレノイドの欄の「○」印は励磁状態であることを表し、「×」印は非励磁状態であることを表している。また、クラッチ及びブレーキの欄の「○」印は係合状態を表しており、空欄は非係合状態を表している。更に、一方向クラッチの欄の「○」印は正駆動時に係合状態となることを表しており、空欄は非係合状態を表している。
【0031】
前記ロックアップクラッチ32の係合制御では、予めROM184に記憶された図6に示す関係から、車両の走行状態例えば出力軸回転速度(車速)Nout 及びスロットル弁開度TAPに基づいて前記ロックアップクラッチ32の解放領域、スリップ制御領域、係合領域の何れであるかが判断される。この関係は、予め記憶された複数種類の関係から実際のギヤ段に応じて選択されるものである。図6においては、係合領域と解放領域の境界線より解放領域側における低スロットル弁開度側に、運転性を損なうことなく燃費を可及的によくするために連結効果を維持しつつ前記エンジン10のトルク変動を吸収するスリップ(フレックス)制御領域が設けられている。
【0032】
車両の走行状態が図6に示す係合領域内にあると判断されると、前記第3電磁弁50が励磁されて前記クラッチ切換弁52がオン状態とされると同時に前記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU が最小駆動電流(定格値)に設定されるので、前記ロックアップクラッチ32が係合させられる。また、車両の走行状態が図6に示す解放領域内にあると判断されると、前記第3電磁弁50が非励磁とされて前記クラッチ切換弁52がオフ状態とされるので、前記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU に拘わらず、前記ロックアップクラッチ32が解放される。そして、車両の走行状態が図6に示すスリップ制御領域内にあると判断されると、前記第3電磁弁50が励磁されて前記クラッチ切換弁52がオン状態とされると同時に、前記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU が例えば次の数式6に従って調節される。すなわち、車両の走行抵抗等に応じて決定された定常状態の目標スリップ回転速度TNSLP と実際のスリップ回転速度NSLP (=Ne −NT )との偏差ΔN(=NSLP −TNSLP )が解消されるように、フィードフォワード制御値IF/F 及びフィードバック制御値IF/B が決定され、それらの和に学習値ILEが加算されることにより前記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU が算出されて出力される。
【0033】
[数式6]
ISLU =IF/F +IF/B +ILE
【0034】
図7は、前記電子制御装置42による前記ロックアップクラッチ32の制御作動の要部を説明する機能ブロック線図である。この図7に示す作動油温判定手段200は、前記油温センサ199により検出される作動油の油温THOが所定温度THOtsより低いか否かを判定する。
【0035】
アクセル開度変化幅算出手段202は、前記スロットルセンサ188により検出されるスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPを算出する。アクセル開度変化率算出手段204は、前記スロットルセンサ188により検出されるスロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPを算出する。車両の走行中においてスロットル弁開度TAPは、前記エンジン10の回転速度Ne を定め、延いては前記ロックアップクラッチ32の入力トルクを決定することから、上記アクセル開度変化幅算出手段202及びアクセル開度変化率算出手段204は、換言すれば、入力トルク変化幅算出手段及び入力トルク変化率算出手段である。入力トルク変化算出手段206は、上記アクセル開度変化幅算出手段202及びアクセル開度変化率算出手段204を含み、前記ロックアップクラッチ32の入力トルクの変化を算出する。
【0036】
目標スリップ回転速度変化率算出手段208は、スリップ回転速度NSLP の目標値である目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP を算出する。この目標スリップ回転速度TNSLP の変化は、車両の走行抵抗の変化に応じたものであることから、上記目標スリップ回転速度変化率算出手段208は、換言すれば、車両の走行抵抗の変化を算出する走行抵抗変化算出手段である。
【0037】
アクセル開度変化幅判定手段210は、前記アクセル開度変化幅算出手段202により算出されるスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより大きいか否かを判定する。前述のように、車両の走行中においてスロットル弁開度TAPと前記ロックアップクラッチ32の入力トルクとは対応関係にあることから、上記アクセル開度変化幅判定手段210は、換言すれば、前記入力トルク変化算出手段206により算出された入力トルクの変化が所定値より大きいか否かを判定する入力トルク変化判定手段である。
【0038】
作動油圧変更手段212は、前記作動油温判定手段200により前記作動油の油温THOが所定温度THOtsより低いと判定され、且つ前記アクセル開度変化幅判定手段210により前記スロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより大きいと判定された場合に、前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧を所定時間tPCだけ所定油圧に変更する。例えば、その所定時間tPCだけ前記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU を次の数式7により算出される値とする。この数式7においてGはゲインを表し、前記スロットル弁開度TAPの所定時間内の変化が正である場合に適用されるゲインG+ 及び変化が負である場合に適用されるゲインG− が予め定められている。好適には、ゲインG+ が適用された駆動電流ISLU +は、前記リニアソレノイド弁54の出力ポート112から前記圧力差ΔPを最大値ΔPmax とするための信号圧Plin を一時的に出力させるものであり、ゲインG− が適用された駆動電流ISLU −は、前記圧力差ΔPを最小値ΔPmin とするための信号圧Plin を一時的に出力させるものである。
【0039】
[数式7]
ISLU =G(IF/F +IF/B +ILE)
【0040】
図8は、前記ロックアップクラッチ32のフレックス制御を示すタイムチャートである。この図8において、実線は図7に示す制御が実行されない場合を示し、破線は図7に示す制御が実行される場合を示している。また、スリップ回転速度NSLP のタイムチャートにおいて、一点鎖線は目標スリップ回転速度TNSLP を示している。図示しないアクセルペダルが踏み込まれる等して前記ロックアップクラッチ32が図6に示す解放領域からスリップ制御領域へ移行し、フレックスロックアップ制御が開始されると、よく知られたファーストフィル制御が実行されて前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧が所定時間tFFだけ所定油圧に変更される。図7に示す制御は、このファーストフィル制御と同様に、作動油低温時において比較的急激なアクセルの増し踏みすなわち入力トルクの増加が生じた場合に、前記ロックアップクラッチ32の作動油圧を一時的に比較的高い所定油圧とする一方、比較的急激なアクセルオフ操作すなわち入力トルクの減少が生じた場合に、前記ロックアップクラッチ32の作動油圧を一時的に比較的低い所定油圧とするものである。この図8から明らかなように、図7に示す制御が実行されない場合においては、比較的急激なアクセルの増し踏み或いはアクセルオフ操作が行われた際に、目標スリップ回転速度TNSLP からずれてフィードバック制御が働くことによるスリップ回転速度NSLP の揺らぎ(ハンチング)が発生する可能性があるが、図7に示す制御が実行された場合においては、前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧が所定時間tPCだけ所定油圧に変更されることにより応答性が向上させられ、斯かる不具合の発生が好適に抑制されるのである。
【0041】
作動油圧変更時間算出手段214は、前記作動油圧変更手段212により作動油の油圧が変更される所定時間tPCを算出する。例えば、前記アクセル開度変化幅算出手段202により算出されるスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPに応じて図9のマップから導出される第1係数M1 、アクセル開度変化率算出手段204により算出されるスロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPに応じて図10のマップから導出される第2係数M2 、油温センサ199により検出される作動油の油温THOに応じて図11のマップから導出される第3係数M3 、及び目標スリップ回転速度変化率算出手段208により算出される目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP に応じて図12のマップから導出される第4係数M4 に基づいて、次の数式8に従って所定時間tPCを算出する。なお、この数式8から明らかなように、前記スロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより小さい場合、スロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPが所定値ΔTAPtsより小さい場合、作動油の油温THOが所定温度THOtsより高い場合、及び目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP が所定値ΔTNSLPtsより小さい場合は、何れも所定時間tPCが零となり油圧の変更は実行されない。
【0042】
[数式8]
tPC=M1 ・M2 ・M3 ・M4
【0043】
ロックアップクラッチ制御手段216は、前記作動油圧変更手段212及び作動油圧変更時間算出手段214を含み、車両の走行状態に基づいて前記ロックアップクラッチ32の解放領域、スリップ制御領域、係合領域の何れであるかを判定して前述した各領域における制御を実行すると共に、前記作動油温判定手段200及び入力トルク変化判定手段210の判定の何れもが肯定された場合には、前記作動油圧変更手段212及び作動油圧変更時間算出手段214によるフレックスロックアップ制御を実行する。
【0044】
図13は、前記電子制御装置42のフレックスロックアップ制御作動の要部を説明するフローチャートであり、所定のサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。先ず、前記作動油温判定手段200に対応するステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、前記油温センサ199により検出される作動油の油温THOが所定温度THOtsより低いか否かが判断される。このSA1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA1の判断が肯定される場合には、前記アクセル開度変化幅算出手段202に対応するSA2において、前記スロットルセンサ188により検出されるスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが算出された後、前記アクセル開度変化率算出手段204に対応するSA3において、前記スロットルセンサ188により検出されるスロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPが算出される。そして、前記目標スリップ回転速度変化率算出手段208に対応するSA4において、目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP が算出される。
【0045】
次に、SA5において、上述したSA2により算出されたスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPに応じて前記図9のマップから第1係数M1 が導出され、SA6において、上述したSA3により算出されたスロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPに応じて前記図10のマップから第2係数M2 が導出され、SA7において、作動油の油温THOに応じて前記図11のマップから第3係数M3 が導出され、SA8において、上述したSA4により算出された目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP に応じて前記図12のマップから第4係数M4 が導出された後、SA9において、前記数式8に従って上述したSA5乃至SA8により導出された係数M1 乃至M4 から作動油圧変更時間tPCが算出される。そして、前記作動油圧変更手段212に対応するSA10において、前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧が上述したSA9により算出された所定時間tPCだけ所定油圧に変更された後、本ルーチンが終了させられる。以上のSA5乃至SA9が前記作動油圧変更時間算出手段214に対応する。また、前記スロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより小さい場合には作動油圧変更時間tPCが零となり油圧の変更が実行されないことから、前述したSA5が前記アクセル開度変化幅判定手段210に対応する。
【0046】
このように、本実施例によれば、前記作動油の油温THOが所定温度THOtsより低いか否かを判定する作動油温判定手段200(SA1)と、前記ロックアップクラッチ32の入力トルクの変化を算出する入力トルク変化算出手段206(SA2、SA3)と、その入力トルク変化算出手段206により算出された入力トルクの変化が所定値より大きいか否かを判定する入力トルク変化判定手段であるアクセル開度変化幅判定手段210(SA5)と、前記作動油温判定手段200により前記作動油の油温THOが所定温度THOtsより低いと判定され、且つ前記アクセル開度変化幅判定手段210により前記スロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより大きいと判定された場合に、直結クラッチである前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧を所定時間tPCだけ所定油圧に変更する作動油圧変更手段212(SA10)とを、含むことから、作動油低温時において比較的急激な入力トルクの変化が生じた場合に前記ロックアップクラッチ32の作動油圧を一時的に所定油圧とすることで応答性を向上させることができる。すなわち、作動油低温時におけるハンチングの発生を防止する車両用直結クラッチの制御装置を提供することができる。
【0047】
また、前記作動油圧変更手段212は、前記入力トルク変化算出手段206により算出される入力トルクの変化すなわち前記アクセル開度変化幅算出手段202により算出されるスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAP及び前記アクセル開度変化率算出手段204により算出されるスロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPに応じて前記所定時間tPCの長さを変更するものであるため、前記作動油の油圧を必要にして十分な時間tPCだけ前記所定油圧とすることができるという利点がある。
【0048】
また、前記作動油圧変更手段212は、前記作動油の油温THOに応じて前記所定時間tPCの長さを変更するものであるため、前記作動油の油圧を必要にして十分な時間tPCだけ前記所定油圧とすることができるという利点がある。
【0049】
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関して、前述の実施例と重複する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】
図14は、前記電子制御装置42の他のフレックスロックアップ制御作動の要部を説明するフローチャートであり、所定のサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。このルーチンでは、前記アクセル開度変化幅判定手段210に対応するSA11において、前述したSA2により算出されたスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより大きいか否かが判断される。このSA11の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA11の判断が肯定される場合には、前述したSA3以下が実行させられる。本実施例によれば、前記作動油圧変更時間算出手段214に対応するSA5乃至SA9に先んじてスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPが所定値DTAPtsより大きいか否か、すなわち前記ロックアップクラッチ32の入力トルクの変化が所定値より大きいか否かが判断されるという利点がある。
【0051】
図15は、前記電子制御装置42の更に別のフレックスロックアップ制御作動の要部を説明するフローチャートであり、所定のサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。この図15に示すSB1乃至SB4、及びSB10は、前述したSA1乃至SA4、及びSA10と同様のステップであるため説明を省略する。このルーチンでは、SB5において、SB2により算出されたスロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAPに応じて第1時間t1 が導出され、SB6において、SB3により算出されたスロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPに応じて第2時間t2 が導出され、SB7において、作動油の油温THOに応じて第3時間t3 が導出され、SB8において、SB4により算出された目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP に応じて第4時間t4 が導出された後、SB9において、次の数式9に従って上述したSB5乃至SB8により導出された時間t1 乃至t4 が加算されて作動油圧変更時間tPCが算出される。本実施例によれば、スロットル弁開度TAPの所定時間内の変化幅DTAP、スロットル弁開度TAPの変化率ΔTAP、目標スリップ回転速度TNSLP の変化率ΔTNSLP 、及び作動油の油温THOに応じて前記所定時間tPCの長さを変更するものであるため、前記作動油の油圧を必要にして十分な時間tPCだけ前記所定油圧とすることができるという利点がある。
【0052】
[数式9]
tPC=t1 +t2 +t3 +t4
【0053】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0054】
例えば、前述の実施例において例示した数式7は、前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧を一時的に所定油圧とするための駆動電流ISLU の一例に過ぎず、前記作動油圧変更手段212は、例えば、前記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU を次の数式10、数式11、或いは数式12により算出される値とすることで前記ロックアップクラッチ32へ供給される作動油の油圧を一時的に所定油圧とするものであってもよい。更には、全く別の数式に従って駆動電流ISLU を算出するものであっても構わない。なお、数式12におけるITHO は、前記油温センサ199により検出される作動油の油温THOに応じた制御値であり、この数式12に従って算出される駆動電流ISLU は、作動油の油温THOの関数となる。
【0055】
[数式10]
ISLU =G・IF/F +IF/B +ILE
[数式11]
ISLU =G(IF/F +IF/B )+ILE
[数式12]
ISLU =G(IF/F +IF/B +ILE)+ITHO
【0056】
また、前述の実施例では、数式7においてゲインG+ が適用された駆動電流ISLU +は、前記リニアソレノイド弁54の出力ポート112から前記圧力差ΔPを最大値ΔPmax とするための信号圧Plin を一時的に出力させるものであり、ゲインG− が適用された駆動電流ISLU −は、前記圧力差ΔPを最小値ΔPmin とするための信号圧Plin を一時的に出力させるものであったが、前記作動油圧変更手段212により前記リニアソレノイド弁54の出力ポート112から一時的に出力させられる信号圧Plim は、必ずしも前記圧力差ΔPを最大値ΔPmax 又は最小値ΔPmin とするものでなくともよく、ハンチングの発生を抑制する効果を与えるものであればその値は問わない。
【0057】
また、前述の実施例では、前記入力トルク変化算出手段206は、前記スロットルセンサ188により検出されるスロットル弁開度TAPの変化幅DTAP及び変化率ΔTAPを算出するものであったが、例えば、前記入力軸回転センサ192により検出される入力軸回転速度Ninの変化幅DNinや変化率ΔNinを算出するものであってもよい。この場合、入力トルク変化判定手段210は、入力軸回転速度Ninの変化幅DNinが所定値DNintsより大きいか否かを判定することは言うまでもない。
【0058】
また、前述の実施例では、前記入力トルク変化判定手段210は、スロットル弁開度TAPの変化幅DTAPが所定値DTAPtsより大きいか否かを判定することにより入力トルクの変化が所定値より大きいか否かを判定するものであったが、例えば、スロットル弁開度TAPの変化率ΔTAPが所定値ΔTAPtsより大きいか否かを判定することにより入力トルクの変化が所定値より大きいか否かを判定するものであっても構わない。
【0059】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である制御装置が適用された車両用動力伝達装置を示す図である。
【図2】図1の自動変速機において第1電磁弁及び第2電磁弁の作動の組み合わせとそれにより成立させられる変速段との関係を説明する図表である。
【図3】図1の油圧制御回路の要部構成を説明する図である。
【図4】図3の油圧制御回路に設けられたリニアソレノイド弁の出力特性を示す図である。
【図5】図4のリニアソレノイド弁から出力される信号圧と係合側油室及び解放側油室の圧力差との関係を示す図である。
【図6】図1の電子制御装置に記憶された車両の走行状態とロックアップクラッチの係合状態との関係を示す図である。
【図7】図1の電子制御装置のフレックスロックアップ制御作動の要部について説明する機能ブロック線図である。
【図8】図1のロックアップクラッチのフレックス制御を示すタイムチャートである。
【図9】スロットル弁開度の変化幅から第1係数を導出するためのマップの一例である。
【図10】スロットル弁開度の変化率から第2係数を導出するためのマップの一例である。
【図11】作動油の油温から第3係数を導出するためのマップの一例である。
【図12】目標スリップ回転速度の変化率から第4係数を導出するためのマップの一例である。
【図13】図1の電子制御装置によるフレックスロックアップ制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【図14】図1の電子制御装置による他のフレックスロックアップ制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【図15】図1の電子制御装置による更に別のフレックスロックアップ制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:エンジン(駆動力源)
12:トルクコンバータ(流体伝動装置)
14:自動変速機
32:ロックアップクラッチ(直結クラッチ)
200:作動油温判定手段
206:入力トルク変化算出手段
210:アクセル開度変化幅判定手段(入力トルク変化判定手段)
212:作動油圧変更手段
DTAP:スロットル弁開度の変化幅(入力トルクの変化)
THO:油温
tPC:作動油圧変更時間
ΔTAP:スロットル弁開度の変化率(入力トルクの変化)
Claims (3)
- 駆動力源と自動変速機との間に直結クラッチ付流体伝動装置を有する車両において、該直結クラッチのスリップ領域にある際には該直結クラッチのスリップが所定の目標スリップ回転速度となるように該直結クラッチへ供給される作動油の油圧をフィードバック制御するための車両用直結クラッチの制御装置であって、
該作動油の油温が所定温度より低いか否かを判定する作動油温判定手段と、
前記直結クラッチの入力トルクの変化を算出する入力トルク変化算出手段と、
該入力トルク変化算出手段により算出された入力トルクの変化が所定値より大きいか否かを判定する入力トルク変化判定手段と、
前記フィードバック制御中に前記作動油温判定手段により前記作動油の油温が所定温度より低いと判定され、且つ前記入力トルク変化判定手段により前記入力トルクの増加が所定値より大きいと判定された場合に、前記直結クラッチへ供給される作動油の油圧を所定時間だけ所定圧高い油圧に変更する作動油圧変更手段と
を、含むことを特徴とする車両用直結クラッチの制御装置。 - 前記作動油圧変更手段は、前記入力トルク変化算出手段により算出される入力トルクの増加に応じて前記所定時間を長く変更するものである請求項1の車両用直結クラッチの制御装置。
- 前記作動油圧変更手段は、前記作動油の油温の低下に応じて前記所定時間を長く変更するものである請求項1又は2の車両用直結クラッチの制御装置。
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