JP3134476B2 - 車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置 - Google Patents

車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置

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JP3134476B2 JP04087796A JP8779692A JP3134476B2 JP 3134476 B2 JP3134476 B2 JP 3134476B2 JP 04087796 A JP04087796 A JP 04087796A JP 8779692 A JP8779692 A JP 8779692A JP 3134476 B2 JP3134476 B2 JP 3134476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用直結クラッチ付
流体式伝動装置の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タやロックアップクラッチ付フルードカップリングなど
のような直結クラッチ付流体式伝動装置を備えた車両に
おいて、たとえば車両の低速走行中におけるエンジンの
周期的トルク変動を吸収するために、直結クラッチをス
リップさせる油圧制御装置が提案されている。たとえ
ば、特開平1−98759号公報に記載された油圧制御
装置がそれである。このような形式の油圧制御装置によ
れば、たとえば、デューティ駆動されることによって信
号圧を発生する電磁弁と、その信号圧に応じて流体式伝
動装置の係合側油室と解放側油室との圧力差を制御する
直結クラッチ制御弁とが含まれており、この直結クラッ
チ制御弁により直結クラッチの係合および解放状態が制
御されたり、或いは燃費を向上させるために解放領域と
係合領域との間でスリップ制御が実行されるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制
御装置では、車両の走行状態が予め直結クラッチの解放
領域と係合領域との間に設けられたスリップ制御領域内
に位置する条件を満足すると、直結クラッチの実際のス
リップ回転速度と予め定められた目標スリップ回転速度
との偏差が解消されるように、直結クラッチ制御弁によ
り係合側油室と解放側油室との圧力差が調節される。し
かし、たとえば車両の走行状態が直結クラッチの解放領
域からスリップ制御領域へ変化したときには、1個の電
磁弁によって制御される直結クラッチ制御弁により、上
記偏差が解消されるように圧力差の調節が開始されるの
であるが、その直結クラッチ制御弁内の弁子の解放或い
は係合位置からスリップ制御位置への応答遅れによって
スリップ制御開始時の圧力差が不安定となることから、
エンジン回転速度に変動が発生して運転性が損なわれる
不都合があった。すなわち、車両の加速走行時において
スリップ制御が開始されるとエンジン回転速度の上昇変
動が発生し、車両の惰行走行時においてスリップ制御が
開始されるとエンジン回転速度の下降変動が発生するの
である。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、スリップ制御開
始時の応答遅れによるエンジン回転速度の変動が抑制さ
れる車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、係合側油室および解
放側油室の圧力差に応じて直結クラッチが作動させられ
る車両用直結クラッチ付流体式伝動装置において、その
解放側油室内の油圧を制御することによりその直結クラ
ッチのスリップ量を調節する形式の油圧制御装置であっ
て、(a) 切換用電磁ソレノイドの作動に応答して、前記
解放側油室および係合側油室の一方へ作動油を供給し且
つ他方内の作動油を排出させることにより前記直結クラ
ッチの係合状態を切り換えるクラッチ切換弁装置と、
(b) スリップ制御用電磁ソレノイドの作動に応答して、
前記クラッチ切換弁が前記解放側油室から作動油を排出
させる位置に切り換えられた状態で解放側油室内の油圧
を制御するために、前記圧力差を増加させる方向とその
圧力差を減少させる方向とに向かって移動させられるス
リップ制御弁装置とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、切換用電磁ソレノイドの作
動に応答して切換制御されるクラッチ切換弁装置により
直結クラッチの係合および解放が切り換えられるととも
に、スリップ制御用電磁ソレノイドの作動に応答して作
動制御されるスリップ制御弁装置により直結クラッチの
スリップ量が調節される。
【0007】
【発明の効果】このように、直結クラッチの係合状態の
切り換えのためのクラッチ切換弁装置とは独立に、直結
クラッチのスリップ制御のためのスリップ制御弁装置が
設けられているため、たとえば車両状態が解放領域から
スリップ制御領域へ変化した場合には、スリップ制御の
ためにスリップ制御弁装置が独立したタイミングで作動
させられ得る。したがって、クラッチ切換弁装置による
直結クラッチの解放状態から係合状態への切換完了時或
いはそれに先立って、スリップ制御弁装置はスリップ制
御作動に適した状態とされ得るので、スリップ制御の開
始時におけるエンジン回転速度の変動が解消され、運転
性が損なわれることがないのである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適用された
車両用動力伝達装置の骨子図である。図において、エン
ジン10の動力はロックアップクラッチ付トルクコンバ
ータ12、3組の遊星歯車ユニットなどから構成された
有段式自動変速機14、および図示しない差動歯車装置
などを経て駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0009】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18
と、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、ポン
プ翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービ
ン翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材
であるハウジング26に固定されたステータ翼車28
と、ダンパ30を介して上記入力軸20に連結されたロ
ックアップクラッチ32とを備えている。トルクコンバ
ータ12内の係合側油室35よりも解放側油室33内の
油圧が高められると、ロックアップクラッチ32が非係
合状態とされるので、トルクコンバータ12の入出力回
転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される。しか
し、解放側油室33よりも係合側油室35内の油圧が高
められると、ロックアップクラッチ32が係合状態とさ
れるので、トルクコンバータ12の入出力部材、すなわ
ちクランク軸16および入力軸20が直結状態とされ
る。
【0010】自動変速機14は、同軸上に配設された3
組のシングルピニオン型遊星歯車装置34,36,38
と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギア
とともに回転する出力歯車39と前記差動歯車装置との
間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40とを備え
ている。それら遊星歯車装置34,36,38の構成要
素の一部は互いに一体的に連結されるだけでなく、3つ
のクラッチC0 ,C1 ,C2 によって互いに選択的に連
結されている。また、上記遊星歯車装置34,36,3
8の構成要素の一部は、4つのブレーキB0 ,B1 ,B
2 ,B3 によってハウジング26に選択的に連結される
とともに、さらに、構成要素の一部は3つの一方向クラ
ッチF0 ,F1 ,F2 によってその回転方向により相互
に若しくはハウジング26と係合させられるようになっ
ている。
【0011】上記クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブレーキ
0 ,B1 ,B2 ,B3 は、例えば多板式のクラッチや
1本または巻付け方向が反対の2本のバンドを備えたバ
ンドブレーキ等にて構成され、それぞれ油圧アクチュエ
ータによって作動させられるようになっており、後述の
電子制御装置42によりそれ等の油圧アクチュエータの
作動がそれぞれ制御されることにより、図2に示されて
いるように変速比I(=入力軸20の回転速度/カウン
タ軸40の回転速度)がそれぞれ異なる前進4段・後進
1段の変速段が得られる。図2において、「1st」,
「2nd」,「3rd」,「O/D(オーバドライブ)」は、そ
れぞれ前進側の第1速ギア段,第2速ギア段,第3速ギ
ア段,第4速ギア段を表しており、上記変速比は第1変
ギア段から第4速ギア段に向かうに従って順次小さくな
る。なお、上記トルクコンバータ12および自動変速機
14は、軸線に対して対称的に構成されているため、第
1図においては入力軸20の回転軸線の下側およびカウ
ンタ軸40の回転軸線の上側を省略して示してある。
【0012】そして、油圧制御回路44には、上記自動
変速機14のギア段を制御するための変速制御用油圧制
御回路と、ロックアップクラッチ32の係合を制御する
ための係合制御用油圧制御回路とが設けられている。変
速制御用油圧制御回路は、よく知られているようにソレ
ノイドNo.1およびソレノイドNo.2によってそれぞれオン
オフ駆動される第1電磁弁46および第2電磁弁48を
備えており、それら第1電磁弁46および第2電磁弁4
8の作動の組み合わせによって図2に示すようにクラッ
チおよびブレーキが選択的に作動させられて前記第1速
ギア段乃至第4速ギア段のうちのいずれかが成立させら
れるようになっている。
【0013】また、上記係合制御用油圧制御回路は、た
とえば図3に示すように、切換用電磁ソレノイド49に
よりオンオフ作動させられて切換用信号圧Pswを発生す
る第3電磁弁50と、その切換用信号圧Pswに従ってロ
ックアップクラッチ32を解放状態とする解放側位置と
ロックアップクラッチ32を係合状態とする係合側位置
とに切り換えられるクラッチ切換弁52と、電子制御装
置42から供給される駆動電流Isol に対応したスリッ
プ制御用信号圧Plin を発生するリニアソレノイド弁5
4と、リニアソレノイド弁54から出力されるスリップ
制御用信号圧P lin に従って係合側油室35および解放
側油室33の圧力差ΔPを調節し、ロックアップクラッ
チ32のスリップ量を制御するスリップ制御弁56とを
備えている。本実施例では、上記第3電磁弁50および
クラッチ切換弁52がクラッチ切換弁装置を構成し、上
記リニアソレノイド弁54およびスリップ制御弁56が
スリップ制御弁装置を構成している。
【0014】上記油圧制御回路44には、図示しないタ
ンクに還流した作動油をストレーナ58を介して吸引し
て圧送するためのポンプ60が設けられており、そのポ
ンプ60から圧送された作動油圧は、オーバフロー形式
の第1調圧弁62により第1ライン油圧Pl1に調圧され
るようになっている。この第1調圧弁62は、図示しな
いスロットル弁開度検知弁から出力されたスロットル圧
に対応して大きくなる第1ライン圧Pl1を発生させ、第
1ライン油路64を介して出力する。第2調圧弁66
は、オーバフロー形式の調圧弁であって、第1調圧弁6
2から流出させられた作動油を上記スロットル圧に基づ
いて調圧することにより、エンジン10の出力トルクに
対応した第2ライン圧Pl2を発生させる。第3調圧弁6
8は、上記第1ライン圧Pl1を元圧とする減圧弁であっ
て、一定の第3ライン圧Pl3を発生させる。また、マニ
ュアル弁70は、シフト操作レバー196がRレンジで
あるときには、Rレンジ圧PR を発生する。そして、0
R弁72は、第2速ギア段以上であるときに係合する前
記ブレーキB2 を作動させる圧PB2および上記Rレンジ
圧PR のうちのいずれか高い側を選択して出力する。
【0015】上記クラッチ切換弁52は、解放側油室3
3と連通する解放側ポート80、係合側油室35と連通
する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給される
入力ポート84、ロックアップクラッチ32の解放時に
係合側油室35内の作動油が排出される第1排出ポート
86、ロックアップクラッチ32の係合時に解放側油室
33内の作動油が排出される第2排出ポート88、第2
調圧弁66から排出される作動油の一部がロックアップ
クラッチ32の係合期間に冷却のために供給される供給
ポート90と、それらのポートの接続状態を切り換える
スプール弁子92と、そのスプール弁子92をオフ側位
置に向かって付勢するスプリング94と、スプール弁子
92のスプリング94側端部に当接可能に配置されたプ
ランジャ96と、それらスプール弁子92とプランジャ
96との端面にRレンジ圧PR を作用させるためにそれ
らの間に設けられた油室98と、プランジャ96の端面
に作用させる第1ライン圧Pl1を受け入れる油室100
と、スプール弁子92の端面に第3電磁弁50からの切
換用信号圧Pswを作用させてオン側位置へ向かう推力を
発生させるためにその切換用信号圧Pswを受け入れる油
室102とを備えている。
【0016】第3電磁弁50は、非励磁状態(オフ状
態)では油室102とOR弁72との連通を球状弁子が
遮断し且つ油室102をドレン圧とするが、励磁状態
(オン状態)では油室102とOR弁72とを連通させ
て切換用信号圧Pswを油室102に作用させる。このた
め、第3電磁弁50がオフ状態であるときには、油室1
02には第3電磁弁50からの切換用信号圧Pswが作用
させられず、スプール弁子92はスプリング94の付勢
力と油室100に作用する第1ライン油圧Pl1とにした
がってオフ側位置に位置させられることから、入力ポー
ト84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排
出ポート86がそれぞれ連通させられるので、解放側油
室33内の油圧Poff は係合側油室35内の油圧Pon
りも高められてロックアップクラッチ32が解放される
と同時に、係合側油室35内の作動油は上記第1排出ポ
ート86、オイルクーラ104、および逆止弁106を
介してドレンへ排出される。
【0017】また、反対に第3電磁弁50がオン状態で
あるときには、第3電磁弁50からの切換用信号圧Psw
が油室102に作用させられてスプール弁子92はスプ
リング94の付勢力と油室100に作用する第1ライン
油圧Pl1とに抗してオン側位置に位置させられることか
ら、入力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート
80と第2排出ポート88、供給ポート90と第1排出
ポート86がそれぞれ連通させられるので、係合側油室
35内の油圧Ponは解放側油室33内の油圧Poff より
も高められてロックアップクラッチ32が係合されると
同時に、解放側油室33内の作動油は上記第2排出ポー
ト88およびスリップ制御弁56を介してドレンへ排出
される。
【0018】前記リニアソレノイド弁54は、第3調圧
弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元圧
とする減圧弁であって、図4に示すように電子制御装置
42からの駆動電流Isol が大きくなるほど小さくなる
スリップ制御用信号圧Plin を発生させ、このスリップ
制御用信号圧Plin をスリップ制御弁56へ作用させ
る。リニアソレノイド弁54は、第3ライン圧Pl3が供
給される供給ポート110およびスリップ制御用信号圧
lin を出力する出力ポート112と、それらを開閉す
るスプール弁子114と、そのスプール弁子114を開
弁方向へ付勢するスプリング116と、駆動電流Isol
に従ってスプール弁子114を閉弁方向へ付勢するスリ
ップ制御用電磁ソレノイド118と、スプール弁子11
4に閉弁方向の推力を発生させるためのフィードバック
圧(スリップ制御用信号圧Plin )を受け入れる油室1
20とを備えており、スプール弁子114はスプリング
116による開弁方向の付勢力とスリップ制御用電磁ソ
レノイド118およびフィードバック圧による閉弁方向
の付勢力とが平衡するように作動させられる。
【0019】スリップ制御弁56は、前記第2ライン圧
Pl2が供給されるライン圧ポート130、前記第2排出
ポートから排出される解放側油室33内の作動油を受け
入れる受入ポート132、その受入ポート132に受け
入れられた作動油を排出するためのドレンポート134
と、受入ポート132とドレンポート134との間を連
通させて解放側油室33内の作動油を排出させることに
より係合側油室35および解放側油室33の圧力差ΔP
(=Pon−Poff )を増加させる第1位置(図3の下側
位置)へ向かう方向と受入ポート132とライン圧ポー
ト130との間を連通させて解放側油室33内に第2ラ
イン圧Pl2を供給することにより上記ΔPを減少させる
第2位置(図3の上側位置)へ向かう方向に向かって移
動可能に設けられたスプール弁子136と、そのスプー
ル弁子136を第1位置に向かって付勢するためにその
スプール弁子136に当接可能に配置されたプランジャ
138と、そのプランジャ138とスプール弁子136
とにスリップ制御用信号圧Plin を作用させてそれらプ
ラジャ138およびスプール弁子136に互いに離隔す
る方向の推力をそれぞれ発生させるためにスリップ制御
用信号圧Plin を受け入れる信号圧油室140と、プラ
ンジャ138に解放側油室33内の油圧Poff を作用さ
せてプランジャ138にスプール弁子136をその第1
位置へ向かう方向の推力を発生させるためにその油圧P
off を受け入れる油室142と、スプール弁子136に
係合側油室35内の油圧Ponを作用させてスプール弁子
136にその第2位置へ向かう方向の推力を発生させる
ために油圧Ponを受け入れる油室144と、上記信号圧
油室140に収容されてスプール弁子136をその第2
位置へ向かう方向へ付勢するスプリング146とを、備
えている。
【0020】ここで、上記プランジャ138には、油室
142側から順に小さくなる断面積A1 およびA2 を有
する第1ランド148および第2ランド150が形成さ
れており、また、スプール弁子136には、信号圧油室
140側から断面積A3 である第3ランド152、その
断面積A3 より小さい断面積A4 である第4ランド15
4および第5ランド156が形成されている。それらの
ランドの断面積は、A3 >A1 (=A4 )>A2 の関係
にある。したがって、スリップ制御用信号圧Plin が比
較的小さく数式1に示す関係が成立する状態では、プラ
ンジャ138はスプール弁子136と当接して相互に一
体的に作動し、スリップ制御用信号圧Plin に対応した
大きさの圧力差ΔPが形成される。このとき、圧力差Δ
Pはスリップ制御用信号圧Plin に対して数式2により
傾き〔(A3 −A2 )/A1 〕に従って比較的緩やかに
変化する。なお、数式2において、Fs はスプリング1
46の付勢力である。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】しかし、スリップ制御用信号圧Plin が予
め定められた値PA よりも大きくなると、数式3に示す
関係が成立する。この予め定められた値PA は、ロック
アップクラッチ32のスリップ制御に必要な充分な大き
さの圧力差ΔPの変化範囲ΔPSLP が得られるように予
め決定された値であり、スリップ制御用信号圧Plin
この値PA となったときに数式3に示す関係が成立する
ように、各断面積などが設定されている。このため、プ
ランジャ138とスプール弁子136とが離隔し、スプ
ール弁子136は数式4が成立するように作動させられ
る。しかし、この数式4が成立するようにスプール弁子
136が作動させられる状態では、スリップ制御弁56
はその受入ポート132とドレンポート134とが連通
させられるように設定されていることから、解放側油室
33内の油圧Poff はさらに減少して大気圧となるの
で、ΔP=Ponとなり、完全係合が可能となる充分な差
圧となる。
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】図5の実線は、上記のように構成されてい
るスリップ制御弁56の作動により得られる圧力差ΔP
のスリップ制御用信号圧Plin に対する変化特性を示し
ている。図5の破線は、従来の直結クラッチ制御弁にお
ける圧力差ΔPのスリップ制御用信号圧Plin に対する
変化特性を示すものであり、実線に比較して傾斜がきつ
くなっている。
【0027】図1に戻って、電子制御装置42は、CP
U182、ROM184、RAM186、図示しないイ
ンターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータ
であって、それには、エンジン10の吸気配管に設けら
れたスロットル弁開度を検出するスロットルセンサ18
8、エンジン10の回転速度を検出するエンジン回転速
度センサ190、自動変速機14の入力軸20の回転速
度を検出する入力軸回転センサ192、自動変速機14
のカウンタ軸40の回転速度を検出するカウンタ軸回転
センサ194、シフト操作レバー196の操作位置、す
なわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検出
するための操作位置センサ198から、スロットル弁開
度θthを表す信号、エンジン回転速度Ne (ポンプ翼車
回転速度NP 、すなわちロックアップクラッチ32の入
力側回転速度)を表す信号、入力軸回転速度Nin(ター
ビン翼車回転速度NT 、すなわちロックアップクラッチ
32の出力側回転速度)を表す信号、出力軸回転速度N
out を表す信号、シフト操作レバー196の操作位置P
s を表す信号がそれぞれ供給されるようになっている。
上記電子制御装置42のCPU182は、RAM186
の一時記憶機能を利用しつつ予めROM184に記憶さ
れたプログラムに従って入力信号を処理し、自動変速機
14の変速制御およびロックアップクラッチ32の係合
制御を実行するために第1電磁弁46、第2電磁弁4
8、第3電磁弁50、およびリニアソレノイド弁54を
それぞれ制御する。
【0028】上記変速制御では、予めROM184に記
憶された複数種類の変速線図から実際の変速ギア段に対
応した変速線図が選択され、その変速線図から車両の走
行状態、たとえばスロットル弁開度θthと出力軸回転速
度Nout から算出された車速とに基づいて変速ギア段が
決定され、その変速ギア段が得られるように第1電磁弁
46、第2電磁弁48が駆動されることにより、自動変
速機14のクラッチC0 ,C1 ,C2 、およびブレーキ
0 ,B1 ,B2 ,B3 の作動が制御されて前進4段の
うちのいずれかのギア段が成立させられる。なお、図2
はシフト操作レバー196の各シフトレンジにおける変
速段と、その変速段を成立させる際のソレノイド,クラ
ッチ,ブレーキ,および一方向クラッチの作動状態を示
したものであり、ソレノイドの欄の「○」,「×」印は
それぞれ励磁状態,非励磁状態であることを表してい
る。また、クラッチおよびブレーキの欄の「○」印は係
合状態を表しており、無印は非係合状態を表している。
更に、一方向クラッチの欄の「○」印は正駆動時に係合
状態となることを表しており、無印は非係合状態を表し
ている。
【0029】上記ロックアップクラッチ32の係合制御
では、予めROM184に記憶された図6に示す関係か
ら、車両の走行状態たとえば出力軸回転速度(車速)N
out およびスロットル弁開度θthに基づいてロックアッ
プクラッチ32の解放領域、スリップ制御領域、係合領
域のいずれであるかが判断される。この関係は、予め記
憶された複数種類の関係から実際のギア段に応じて選択
されたものである。図6においては、係合領域と解放領
域の境界線より解放領域側であって低スロットル弁開度
側には、運転性を損なうことなく燃費を可及的によくす
るために連結効果を維持しつつエンジン10のトルク変
動を吸収するスリップ制御領域が設けられている。
【0030】上記車両の走行状態が図6に示す係合領域
内にあると判断されると、第3電磁弁50が励磁されて
クラッチ切換弁52がオン状態とされると同時にリニア
ソレノイド弁54に対する駆動電流Isol が最小駆動電
流(定格値)に設定されので、ロックアップクラッチ3
2が係合させられる。また、車両の走行状態が図5に示
す解放領域内にあると判断されると、第3電磁弁50が
非励磁とされてクラッチ切換弁52がオフ状態とされる
と同時にリニアソレノイド弁54に対する駆動電流I
sol が最大駆動電流値に設定されるので、ロックアップ
クラッチ32が解放される。そして、車両の走行状態が
図6に示すスリップ制御領域内にあると判断されると、
第3電磁弁50が励磁されてクラッチ切換弁52がオン
状態とされると同時に、リニアソレノイド弁54に対す
る駆動電流Isol がたとえば数式5に従って調節され
る。すなわち、たとえば図7に示す関係から決定された
定常状態の目標スリップ回転速度Nslip T と実際のスリ
ップ回転速度Nslip(=Ne −NT )との偏差ΔN(=
slip−Nslip T )が解消されるようにリニアソレノイ
ド弁54に対する駆動電流Isol が算出され、その駆動
電流Isol が出力される。
【0031】
【数5】
【0032】ここで、上記の制御においては、車両の走
行状態が解放領域からスリップ制御領域へ移行したと判
断されると、第3電磁弁50が励磁されてクラッチ切換
弁52がオン状態とされると同時に、リニアソレノイド
弁54に対する駆動電流Isol がたとえば数式5に従っ
て調節されて、スリップ制御弁56がその駆動電流I
sol に応じたスリップ回転速度Nslipとなるように係合
側油室35および解放側油室33の圧力差ΔPを調節す
る。上記リニアソレノイド弁54に対する駆動電流I
sol の供給時期は、厳密には上記第3電磁弁50の励磁
と同時でなくてもよいが、少なくともクラッチ切換弁5
2の切換完了前においてスリップ制御弁56のスプール
弁子136がスリップ制御開始時にそのスリップ制御作
動位置となっているように決定されている。
【0033】上述のように、本実施例の油圧制御回路4
4においては、第3電磁弁50によって切換制御される
クラッチ切換弁52によりロックアップクラッチ32の
係合および解放が切り換えられるとともに、リニアソレ
ノイド弁54によって作動制御されるスリップ制御弁5
6によりロックアップクラッチ32のスリップ量が調節
される。このように、ロックアップクラッチ32の係合
状態の切り換えのための第3電磁弁50およびクラッチ
切換弁52とは独立に、ロックアップクラッチ32のス
リップ制御のためのリニアソレノイド弁54およびスリ
ップ制御弁56が設けられているため、たとえば車両状
態が解放領域からスリップ制御領域へ移行した場合に
は、スリップ制御のためにスリップ制御弁56が独立し
たタイミングで作動させられ得る。したがって、クラッ
チ切換弁52によるロックアップクラッチ32の解放状
態から係合状態への切換完了時、或いはそれに先立って
スリップ制御弁56はスリップ制御作動に適した油圧を
予め出力できるので、スリップ制御の開始時におけるエ
ンジン回転速度の変動が解消され、運転性が損なわれる
ことがない。
【0034】また、本実施例によれば、リニアソレノイ
ド弁54の断線などの故障時においては、スリップ制御
用信号圧Plin が最大値Plinmaxとなってスリップ制御
弁56のスプール弁子136がその第1位置に位置させ
られて受入ポート132とドレンポート134とが連通
させられた状態となるので、ロックアップクラッチ32
の係合作動に支障が生じない。このため、上記リニアソ
レノイド弁54の断線などの故障時においても、スリッ
プ制御が不能となるだけでロックアップクラッチ32の
係合制御に影響が発生しない。
【0035】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、本実施例において上述の実施例と同一の部材には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0036】前述の実施例では、車両の走行状態が図6
に示される解放領域からスリップ制御領域へ移行した場
合には、第3電磁弁50が励磁されると同時にリニアソ
レノイド弁54に目標スリップ回転速度Nslip T が得ら
れるように調節された駆動電流Isol が供給されるよう
になっていたが、本実施例では、図8の斜線に示される
ように、スリップ制御領域と解放領域との境界線より解
放領域側であって高スロットル弁開度側に新たにスリッ
プ制御準備領域が設けられることにより、スリップ制御
領域での第3電磁弁50の励磁に先立って、スリップ制
御準備領域にてリニアソレノイド弁54にスリップ制御
開始時の大きさとなるように調節された駆動電流Isol
が供給されるようになっている。
【0037】上記図8の関係は、複数種類のうちの実際
のギヤ段がオーバドライブである時に選択されるもので
あって、この図8を例に、本実施例におけるロックアッ
プクラッチ32の係合制御を図9のフローチャートに従
って詳述する。
【0038】まず、ステップS1においてスロットル弁
開度θth、出力軸回転速度Nout 、ギヤ段等車両の状態
を表す信号が読み込まれると、続くステップS2乃至ス
テップS4において、実際のスロットル弁開度θthが、
図8の関係から実際の出力軸回転速度Nout に基づいて
決定された制御領域判定用の基準開度θA (Nout )、
θB (Nout )、θC (Nout)より小さいか否かが順
に判断される。上記3つの基準開度θA (Nout )、θ
B (Nout )、θC (Nout )のうち、θA (Nout
は解放領域とスリップ制御準備領域との境界線(図8の
破線)上の値、θB (Nout )はスリップ制御準備領域
とスリップ制御領域との境界線(図8の1点鎖線)上の
値、θC (Nout )は係合領域とスリップ制御領域との
境界線(実線)上の値である。このため、車両は、ステ
ップS2の判断が肯定された場合には係合領域の走行状
態であり、ステップS2の判断が否定され且つステップ
S3の判断が肯定された場合にはスリップ制御領域の走
行状態であり、またステップS2、S3、S4の判断が
いずれも否定された場合には解放領域の走行状態である
ので、続くステップS5、S6、S7においてロックア
ップクラッチ32がそれぞれに対応する状態に制御され
る。すなわち、第3電磁弁50およびリニアソレノイド
弁54がそれぞれ前述の実施例と同様に制御されること
により、ロックアップクラッチ32がステップS5では
係合状態、ステップS6ではスリップ作動状態、またス
テップS7では解放状態とされる。
【0039】ステップS2およびS3の判断が否定され
且つステップS4の判断が肯定された場合には、車両が
スリップ制御準備領域の走行状態と判断されて、続くス
テップS8においてスリップ制御準備制御が実行され
る。このスリップ制御準備制御では、第3電磁弁50が
オフ状態とされるとともに、リニアソレノイド弁54に
は、たとえば図10に示される予め記憶された関係から
スロットル弁開度θthおよび車速SPDに基づいて決定
された駆動電流Isol 、或いは図11に示される予め記
憶された関係からエンジントルクTe 〔=f(θth,N
in)〕に基づいて決定された駆動電流Isol が供給され
る。図10および図11の関係は、リニアソレノイド弁
54のスプール弁子114をフィードバック制御による
スリップ制御開始時にあるべき作動位置とするための駆
動電流Isol が得られるように、換言すれば、スリップ
制御準備領域からスリップ制御領域への移行時における
スプール弁子114の移動距離が可及的に小さくなるよ
うに、エンジントルクを考慮して予め求められたもので
ある。なお、図10に示される関係は予め記憶された複
数種類のうちの1つであって、実際のギヤ段に応じて選
択されたものである。
【0040】このため、本実施例では、車両状態が解放
領域からスリップ制御領域へ変化した場合には、スリッ
プ制御に先立ってスリップ制御準備制御が実行されるこ
とにより、第3電磁弁50の励磁に先立って、スリップ
制御開始時の大きさとなるように調節された駆動電流I
sol がリニアソレノイド弁54に供給されるため、作動
油の粘性の変化、或いは塵、埃の詰まり等に起因してリ
ニアソレノイド弁54或いはスリップ制御弁56に微妙
な応答遅れが発生した場合でも、スリップ制御開始時に
は、スリップ制御弁56がクラッチ切換弁52の切換完
了より前に確実にスリップ制御位置とされる。従って、
本実施例によれば、スリップ制御の開始時におけるエン
ジン回転速度の変動に起因して運転性が損なわれること
が確実に防止されるのである。
【0041】なお、本実施例のスリップ制御準備領域
は、スリップ制御領域の解放領域側境界に沿った比較的
狭い領域に限定して設定されているため、スリップ制御
準備領域とすることにより駆動電流Isol が常時スリッ
プ制御領域の値に調節される場合に比較して、スリップ
制御用電磁ソレノイド弁118の耐久性の低下や発熱に
よる不都合等が発生することが好適に防止される。
【0042】また、車両の状態が解放領域からスリップ
制御領域へ移行した際に、クラッチ切換用の電磁弁とス
リップ制御用の電磁弁とを同時にスリップ制御作動に切
り換えた場合、弁の構造によってはスリップ制御用電磁
弁の応答遅れに起因して制御性が十分に得られない場合
がある。このような特性を有する電磁弁により構成され
た油圧制御回路に本実施例の制御が適用された場合に
は、図12に示されるように、スリップ制御準備領域が
設けられていない従来の制御に比較して、スリップ制御
の開始からスリップ制御弁56により実際にロックアッ
プクラッチ32が安定的なスリップ状態とされるまでの
応答時間が大幅に短縮されるため、スリップ制御の高い
制御性が得られる利点がある。
【0043】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。たとえば、前述の実施例では、クラッチ切換弁52
は、そのスプール弁子92が第3電磁弁50からの切換
用信号圧Pswが作用させられることにより作動させら
れ、スリップ制御弁56は、そのスプール弁子154が
リニアソレノイド弁54からのスリップ制御用信号圧P
lin が作用させられることにより作動させられていた
が、それらクラッチ切換弁52およびスリップ制御弁5
6において、それらのスプール弁子92および114が
2個の電磁ソレノイドによりそれぞれ直接的に駆動され
るように構成されてもよいのである。
【0044】また、前述の実施例において、スリップ制
御用信号圧Plin は、リニアソレノイド弁54から出力
されていたが、たとえば第3ライン圧Pl3を導く油路と
絞りを介して接続され且つその絞りよりも下流側とドレ
ンとの間を開閉する電磁開閉弁を設けるとともにその電
磁開閉弁をデューティ駆動することにより発生させられ
てもよいのである。
【0045】また、前述の実施例では、トルクコンバー
タ12の後段に有段の遊星歯車式自動変速機14が設け
られていたが、無段変速機であってもよいのである。
【0046】また、前述の実施例において、直結クラッ
チ付トルクコンバータ12について説明されていたが、
直結クラッチ付フルードカップリングであってもよい。
要するに、直結クラッチを有する流体式伝動装置であれ
ばよいのである。
【0047】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧制御装置が適用された
車両用動力伝達装置を示す図である。
【図2】図1の流体式伝動装置に備えられた自動変速機
において、第1電磁弁および第2電磁弁の作動の組み合
わせとそれにより得られる変速段との関係を説明する図
表である。
【図3】図1の油圧制御回路の要部構成を説明する図で
ある。
【図4】図3のリニアソレノイド弁の出力特性を示す図
である。
【図5】図3の油圧制御回路に設けられたスリップ制御
弁の特性であって、係合用油室および解放用油室との圧
力差ΔPとスリップ制御用信号圧Plin との関係を説明
する図である。
【図6】図1の電子制御装置に記憶されている車両の走
行状態とロックアップクラッチの係合状態との関係を示
す図である。
【図7】図1の電子制御装置に記憶されている、定常時
の目標スリップ回転速度を決定するための関係を示す図
である。
【図8】本発明の他の実施例における図6に相当する図
である。
【図9】図8に基づいて実行されるロックアップクラッ
チの係合制御を説明するフローチャートである。
【図10】図9による制御時に使用される関係を示す図
である。
【図11】図9による制御時に使用される関係を示す図
である。
【図12】図9の制御によるスリップ制御の制御応答性
を従来と比較して説明するためのタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
12 トルクコンバータ(流体式伝動装置) 32 ロックアップクラッチ(直結クラッチ) 33 解放側油室 35 係合側油室 44 油圧制御回路(油圧制御装置) 49 切換用電磁ソレノイド 50 第3電磁弁(クラッチ切換弁装置) 52 クラッチ切換弁 54 リニアソレノイド弁(スリップ制御弁装置) 56 スリップ制御弁 118 スリップ制御用電磁ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茨木 隆次 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田中 義和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 河野 克己 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−250667(JP,A) 特開 平2−46366(JP,A) 特開 平2−80857(JP,A) 特開 平2−304260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合側油室および解放側油室の圧力差に
    応じて直結クラッチが作動させられる車両用直結クラッ
    チ付流体式伝動装置において、該解放側油室内の油圧を
    制御することにより該直結クラッチのスリップ量を調節
    する形式の油圧制御装置であって、 切換用電磁ソレノイドの作動に応答して、前記解放側油
    室および係合側油室の一方へ作動油を供給し且つ他方内
    の作動油を排出させることにより前記直結クラッチの係
    合状態を切り換えるクラッチ切換弁装置と、 スリップ制御用電磁ソレノイドの作動に応答して、前記
    クラッチ切換弁が前記解放側油室から作動油を排出させ
    る位置に切り換えられた状態で該解放側油室内の油圧を
    制御するために、前記圧力差を増加させる方向と該圧力
    差を減少させる方向とに向かって移動させられるスリッ
    プ制御弁装置と、 を含むことを特徴とする車両用直結クラッチ付流体式伝
    動装置の油圧制御装置。
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