JP2864913B2 - 車両用直結クラッチのスリップ制御装置 - Google Patents

車両用直結クラッチのスリップ制御装置

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JP2864913B2
JP2864913B2 JP32125792A JP32125792A JP2864913B2 JP 2864913 B2 JP2864913 B2 JP 2864913B2 JP 32125792 A JP32125792 A JP 32125792A JP 32125792 A JP32125792 A JP 32125792A JP 2864913 B2 JP2864913 B2 JP 2864913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用直結クラッチの
スリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タやロックアップクラッチ付フルードカップリングなど
のような直結クラッチ付流体式伝動装置を備えた車両に
おいて、直結クラッチの回転損失を一層少なくして車両
の燃費を改善することを目的として、直結クラッチの解
放領域と係合領域との間にスリップ領域を設け、そのス
リップ領域において直結クラッチを半係合状態とするよ
うにスリップ量を制御する一方、直結クラッチがスリッ
プ状態から解放されることによりエンジン回転速度が急
上昇して違和感を与えることを防止することを目的とし
て、スリップ領域から解放領域への移行に際して直結ク
ラッチのスリップ量を徐々に増加させるスリップ制御装
置が提案されている。たとえば、特開平2−20307
2号公報に記載されたスリップ制御装置がそれである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のスリップ制御装置では、スリップ領域から解放
領域へ移行することに伴って直結クラッチがスリップ状
態から解放されるに際しては、予め定められた一定の変
化割合で直結クラッチのスリップ量が増加させられる。
このため、そのスリップ量の一定の変化割合がエンジン
回転速度急上昇による違和感の緩和を重視して設定され
ている場合には、アクセルペダルを急速に踏込操作した
ことに関連して直結クラッチが解放される際に、エンジ
ン回転速度が緩やかに上昇して運転者に車両のもたつき
感を与える欠点があった。また、上記スリップ量の一定
の変化割合が車両の加速応答性を重視して設定されてい
る場合には、アクセルペダルをゆっくりと踏込操作した
ことに関連して直結クラッチが解放される際に、エンジ
ン回転速度の急上昇が比較的顕著となって違和感を与え
る欠点があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、アクセルペダル
が踏み込み操作されたことによりスリップ領域から解放
領域へ移行させられて直結クラッチが解放される場合
に、車両のもたつき感やエンジン回転速度の急上昇によ
る違和感を生じないようにした車両用直結クラッチのス
リップ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、直結クラッチ付流体
伝動装置を有する車両において、その直結クラッチが解
放状態に切り換えられる際のその直結クラッチのスリッ
プ率変化速度を制御するための車両用直結クラッチのス
リップ制御装置であって、(a) 前記車両のスロットル弁
開度を検出するスロットル弁開度検出手段と、(b) その
スロットル弁開度検出手段により検出されたスロットル
弁開度の変化速度を算出するスロットル弁開度変化速度
算出手段と、(c) 前記スロットル弁開度検出手段により
検出されたスロットル弁開度に基づいて前記直結クラッ
チのスリップ領域から解放領域への移行であるか否かを
判定する領域移行判定手段と、(d) その領域移行判定手
段により前記直結クラッチのスリップ領域から解放領域
への移行が判定された場合には、前記スロットル弁開度
変化速度に応じた速度でその直結クラッチを解放させる
直結クラッチ制御手段とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、領域移行判定手段により、
スロットル弁開度検出手段により検出されたスロットル
弁開度に基づいて前記直結クラッチのスリップ領域から
解放領域への移行であると判定された場合には、直結ク
ラッチ制御手段により、スロットル弁開度変化速度に応
じた速度で直結クラッチが解放させられる。
【0007】
【発明の効果】このように、スロットル弁開度に基づく
スリップ領域から解放領域への移行があると、そのスロ
ットル弁開度変化速度に応じた適切な速度で直結クラッ
チが解放させられるので、アクセルペダルが踏み込み操
作されたことによりスリップ領域から解放領域へ移行さ
せられて直結クラッチが解放される場合に、車両のもた
つき感やエンジン回転速度の急上昇による違和感が好適
に解消される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適用された
車両用動力伝達装置の骨子図である。図において、エン
ジン10の動力はロックアップクラッチ付トルクコンバ
ータ12、3組の遊星歯車ユニットなどから構成された
有段式自動変速機14、および図示しない差動歯車装置
などを経て駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0009】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18
と、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、ポン
プ翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービ
ン翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材
であるハウジング26に固定されたステータ翼車28
と、ダンパ30を介して上記入力軸20に連結されたロ
ックアップクラッチ32とを備えている。トルクコンバ
ータ12内の係合側油室35よりも解放側油室33内の
油圧が高められると、ロックアップクラッチ32が非係
合状態とされるので、トルクコンバータ12の入出力回
転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される。しか
し、解放側油室33よりも係合側油室35内の油圧が高
められると、ロックアップクラッチ32が係合状態とさ
れるので、トルクコンバータ12の入出力部材、すなわ
ちクランク軸16および入力軸20が直結状態とされ
る。
【0010】自動変速機14は、同軸上に配設された3
組のシングルピニオン型遊星歯車装置34,36,38
と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギヤ
とともに回転する出力歯車39と前記差動歯車装置との
間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40とを備え
ている。それら遊星歯車装置34,36,38の構成要
素の一部は互いに一体的に連結されるだけでなく、3つ
のクラッチC0 ,C1,C2 によって互いに選択的に連
結されている。また、上記遊星歯車装置34,36,3
8の構成要素の一部は、4つのブレーキB0 ,B1 ,B
2 ,B3 によってハウジング26に選択的に連結される
とともに、さらに、構成要素の一部は3つの一方向クラ
ッチF0 ,F1 ,F2 によってその回転方向により相互
に若しくはハウジング26と係合させられるようになっ
ている。
【0011】上記クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブレーキ
0 ,B1 ,B2 ,B3 は、例えば多板式のクラッチや
1本または巻付け方向が反対の2本のバンドを備えたバ
ンドブレーキ等にて構成され、それぞれ油圧アクチュエ
ータによって作動させられるようになっており、後述の
電子制御装置42によりそれ等の油圧アクチュエータの
作動がそれぞれ制御されることにより、図2に示されて
いるように変速比I(=入力軸20の回転速度/カウン
タ軸40の回転速度)がそれぞれ異なる前進4段・後進
1段の変速段が得られる。図2において、「1st」,
「2nd」,「3rd」,「O/D(オーバドライブ)」は、そ
れぞれ前進側の第1速ギヤ段,第2速ギヤ段,第3速ギ
ヤ段,第4速ギヤ段を表しており、上記変速比は第1変
ギヤ段から第4速ギヤ段に向かうに従って順次小さくな
る。なお、上記トルクコンバータ12および自動変速機
14は、軸線に対して対称的に構成されているため、第
1図においては入力軸20の回転軸線の下側およびカウ
ンタ軸40の回転軸線の上側を省略して示してある。
【0012】そして、油圧制御回路44には、上記自動
変速機14のギヤ段を制御するための変速制御用油圧制
御回路と、ロックアップクラッチ32の係合を制御する
ための係合制御用油圧制御回路とが設けられている。変
速制御用油圧制御回路は、よく知られているようにソレ
ノイドNo.1およびソレノイドNo.2によってそれぞれオン
オフ駆動される第1電磁弁46および第2電磁弁48を
備えており、それら第1電磁弁46および第2電磁弁4
8の作動の組み合わせによって図2に示すようにクラッ
チおよびブレーキが選択的に作動させられて前記第1速
ギヤ段乃至第4速ギヤ段のうちのいずれかが成立させら
れるようになっている。
【0013】また、上記係合制御用油圧制御回路は、た
とえば図3に示すように、切換用電磁ソレノイド49に
よりオンオフ作動させられて切換用信号圧Pswを発生す
る第3電磁弁50と、その切換用信号圧Pswに従ってロ
ックアップクラッチ32を解放状態とする解放側位置と
ロックアップクラッチ32を係合状態とする係合側位置
とに切り換えられるクラッチ切換弁52と、電子制御装
置42から供給される駆動電流ISLU に対応したスリッ
プ制御用信号圧Plin を発生するリニアソレノイド弁5
4と、リニアソレノイド弁54から出力されるスリップ
制御用信号圧Plin に従って係合側油室35および解放
側油室33の圧力差ΔPを調節し、ロックアップクラッ
チ32のスリップ量を制御するスリップ制御弁56とを
備えている。
【0014】上記油圧制御回路44には、図示しないタ
ンクに還流した作動油をストレーナ58を介して吸引し
て圧送するためのポンプ60が設けられており、そのポ
ンプ60から圧送された作動油圧は、オーバフロー形式
の第1調圧弁62により第1ライン油圧Pl1に調圧され
るようになっている。この第1調圧弁62は、図示しな
いスロットル弁開度検知弁から出力されたスロットル圧
に対応して大きくなる第1ライン圧Pl1を発生させ、第
1ライン油路64を介して出力する。第2調圧弁66
は、オーバフロー形式の調圧弁であって、第1調圧弁6
2から流出させられた作動油を上記スロットル圧に基づ
いて調圧することにより、エンジン10の出力トルクに
対応した第2ライン圧Pl2を発生させる。第3調圧弁6
8は、上記第1ライン圧Pl1を元圧とする減圧弁であっ
て、一定の第3ライン圧Pl3を発生させる。また、マニ
ュアル弁70は、シフト操作レバー196がRレンジで
あるときには、Rレンジ圧PR を発生する。そして、0
R弁72は、第2速ギヤ段以上であるときに係合する前
記ブレーキB2 を作動させる圧PB2および上記Rレンジ
圧PR のうちのいずれか高い側を選択して出力する。
【0015】上記クラッチ切換弁52は、解放側油室3
3と連通する解放側ポート80、係合側油室35と連通
する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給される
入力ポート84、ロックアップクラッチ32の解放時に
係合側油室35内の作動油が排出される第1排出ポート
86、ロックアップクラッチ32の係合時に解放側油室
33内の作動油が排出される第2排出ポート88、第2
調圧弁66から排出される作動油の一部がロックアップ
クラッチ32の係合期間に冷却のために供給される供給
ポート90と、それらのポートの接続状態を切り換える
スプール弁子92と、そのスプール弁子92をオフ側位
置に向かって付勢するスプリング94と、スプール弁子
92のスプリング94側端部に当接可能に配置されたプ
ランジャ96と、それらスプール弁子92とプランジャ
96との端面にRレンジ圧PR を作用させるためにそれ
らの間に設けられた油室98と、プランジャ96の端面
に作用させる第1ライン圧Pl1を受け入れる油室100
と、スプール弁子92の端面に第3電磁弁50からの切
換用信号圧Pswを作用させてオン側位置へ向かう推力を
発生させるためにその切換用信号圧Pswを受け入れる油
室102とを備えている。
【0016】第3電磁弁50は、非励磁状態(オフ状
態)では油室102とOR弁72との連通を球状弁子が
遮断し且つ油室102をドレン圧とするが、励磁状態
(オン状態)では油室102とOR弁72とを連通させ
て切換用信号圧Pswを油室102に作用させる。このた
め、第3電磁弁50がオフ状態であるときには、油室1
02には第3電磁弁50からの切換用信号圧Pswが作用
させられず、スプール弁子92はスプリング94の付勢
力と油室100に作用する第1ライン油圧Pl1とにした
がってオフ側位置に位置させられることから、入力ポー
ト84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排
出ポート86がそれぞれ連通させられるので、解放側油
室33内の油圧Poff は係合側油室35内の油圧Pon
りも高められてロックアップクラッチ32が解放される
と同時に、係合側油室35内の作動油は上記第1排出ポ
ート86、オイルクーラ104、および逆止弁106を
介してドレンへ排出される。
【0017】また、反対に第3電磁弁50がオン状態で
あるときには、第3電磁弁50からの切換用信号圧Psw
が油室102に作用させられてスプール弁子92はスプ
リング94の付勢力と油室100に作用する第1ライン
油圧Pl1とに抗してオン側位置に位置させられることか
ら、入力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート
80と第2排出ポート88、供給ポート90と第1排出
ポート86がそれぞれ連通させられるので、係合側油室
35内の油圧Ponは解放側油室33内の油圧Poff より
も高められてロックアップクラッチ32が係合されると
同時に、解放側油室33内の作動油は上記第2排出ポー
ト88およびスリップ制御弁56を介してドレンへ排出
される。
【0018】前記リニアソレノイド弁54は、第3調圧
弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元圧
とする減圧弁であって、図4に示すように電子制御装置
42からの駆動電流ISLU に伴って大きくなるスリップ
制御用信号圧Plin を発生させ、このスリップ制御用信
号圧Plin をスリップ制御弁56へ作用させる。リニア
ソレノイド弁54は、第3ライン圧Pl3が供給される供
給ポート110およびスリップ制御用信号圧Plin を出
力する出力ポート112と、それらを開閉するスプール
弁子114と、そのスプール弁子114を閉弁方向へ付
勢するスプリング115と、スプール弁子114をスプ
リング115よりも小さい推力で開弁方向へ付勢するス
プリング116と、駆動電流ISLU に従ってスプール弁
子114を開弁方向へ付勢するスリップ制御用電磁ソレ
ノイド118と、スプール弁子114に閉弁方向の推力
を発生させるためのフィードバック圧(スリップ制御用
信号圧Plin )を受け入れる油室120とを備えてお
り、スプール弁子114は電磁ソレノイド118および
スプリング116による開弁方向の付勢力とスプリング
115およびフィードバック圧による閉弁方向の付勢力
とが平衡するように作動させられる。
【0019】スリップ制御弁56は、前記第2ライン圧
Pl2が供給されるライン圧ポート130、前記第2排出
ポートから排出される解放側油室33内の作動油を受け
入れる受入ポート132、その受入ポート132に受け
入れられた作動油を排出するためのドレンポート134
と、受入ポート132とドレンポート134との間を連
通させて解放側油室33内の作動油を排出させることに
より係合側油室35および解放側油室33の圧力差ΔP
(=Pon−Poff )を増加させる第1位置(図3の下側
位置)へ向かう方向と受入ポート132とライン圧ポー
ト130との間を連通させて解放側油室33内に第2ラ
イン圧Pl2を供給することにより上記ΔPを減少させる
第2位置(図3の上側位置)へ向かう方向に向かって移
動可能に設けられたスプール弁子136と、そのスプー
ル弁子136を第1位置に向かって付勢するためにその
スプール弁子136に当接可能に配置されたプランジャ
138と、そのプランジャ138とスプール弁子136
とにスリップ制御用信号圧Plin を作用させてそれらプ
ラジャ138およびスプール弁子136に互いに離隔す
る方向の推力をそれぞれ発生させるためにスリップ制御
用信号圧Plin を受け入れる信号圧油室140と、プラ
ンジャ138に解放側油室33内の油圧Poff を作用さ
せてプランジャ138にスプール弁子136をその第1
位置へ向かう方向の推力を発生させるためにその油圧P
off を受け入れる油室142と、スプール弁子136に
係合側油室35内の油圧Ponを作用させてスプール弁子
136にその第2位置へ向かう方向の推力を発生させる
ために油圧Ponを受け入れる油室144と、上記信号圧
油室140に収容されてスプール弁子136をその第2
位置へ向かう方向へ付勢するスプリング146とを、備
えている。
【0020】ここで、上記プランジャ138には、油室
142側から順に小さくなる断面積A1 およびA2 を有
する第1ランド148および第2ランド150が形成さ
れており、また、スプール弁子136には、信号圧油室
140側から断面積A3 である第3ランド152、その
断面積A3 より小さくA1 と同じ断面積A4 である第4
ランド154、およびA1 と同じ断面積A5 である第5
ランド156が形成されている。それらのランドの断面
積は、A3 >A1 (=A4 =A5 )>A2 の関係にあ
る。したがって、クラッチ切換弁52がオン状態であり
且つスリップ制御用信号圧Plin が比較的小さく数式1
に示す関係が成立する状態では、プランジャ138はス
プール弁子136と当接して相互に一体的に作動し、ス
リップ制御用信号圧Plin に対応した大きさの圧力差Δ
Pが形成される。このとき、圧力差ΔPはスリップ制御
用信号圧Plin に対して数式2により傾き〔(A3 −A
2 )/A1 〕に従って比較的緩やかに変化する。なお、
数式2において、Fs はスプリング146の付勢力であ
る。
【0021】
【数1】A1 ・Poff ≧A2 ・Plin
【0022】
【数2】 ΔP=Pon−Poff =〔(A3 −A2 )/A1 〕Plin −Fs /A1
【0023】しかし、スリップ制御用信号圧Plin が予
め定められた値PA よりも大きくなると、数式3に示す
関係が成立する。この予め定められた値PA は、ロック
アップクラッチ32のスリップ制御に必要な充分な大き
さの圧力差ΔPの変化範囲ΔPslipが得られるように予
め決定された値であり、スリップ制御用信号圧Plin
この値PA となったときに数式3に示す関係が成立する
ように、各断面積などが設定されている。このため、プ
ランジャ138とスプール弁子136とが離隔し、スプ
ール弁子136は数式4が成立するように作動させられ
る。しかし、この数式4が成立するようにスプール弁子
136が作動させられる状態では、スリップ制御弁56
はその受入ポート132とドレンポート134とが連通
させられるように構成されていることから、解放側油室
33内の油圧Poff はさらに減少して大気圧となるの
で、ΔP=Ponとなって完全係合が成立させられる。図
5の実線は、上記のように構成されているスリップ制御
弁56の作動により得られる圧力差ΔPのスリップ制御
用信号圧Plin に対する変化特性を示している。
【0024】
【数3】A1 ・Poff <A2 ・Plin
【0025】
【数4】A3 ・Plin =A4 ・Pon+Fs
【0026】また、図5に示されているように、スリッ
プ制御用信号圧Plin が小さくなって数式5が成立する
値PB 以下となると、圧力差ΔP=0となるので、切換
弁52がオン状態であるにも拘わらずロックアップクラ
ッチ32が解放状態とされる。
【0027】
【数5】A3 ・Pon>A3 ・Plin
【0028】図1に戻って、電子制御装置42は、CP
U182、ROM184、RAM186、図示しないイ
ンターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータ
であって、それには、エンジン10の吸気配管に設けら
れて図示しないアクセルペダルの操作により開閉される
スロットル弁187の開度を検出するスロットルセンサ
188、エンジン10の回転速度を検出するエンジン回
転速度センサ190、自動変速機14の入力軸20の回
転速度を検出する入力軸回転センサ192、自動変速機
14のカウンタ軸40の回転速度を検出するカウンタ軸
回転センサ194、シフト操作レバー196の操作位
置、すなわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれか
を検出するための操作位置センサ198から、スロット
ル弁開度TAを表す信号、エンジン回転速度Ne (ポン
プ翼車回転速度NP 、すなわちロックアップクラッチ3
2の入力側回転速度)を表す信号、入力軸回転速度Nin
(タービン翼車回転速度NT 、すなわちロックアップク
ラッチ32の出力側回転速度)を表す信号、出力軸回転
速度Nout を表す信号、シフト操作レバー196の操作
位置Ps を表す信号がそれぞれ供給されるようになって
いる。上記電子制御装置42のCPU182は、RAM
186の一時記憶機能を利用しつつ予めROM184に
記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、自動
変速機14の変速制御およびロックアップクラッチ32
の係合制御を実行するために第1電磁弁46、第2電磁
弁48、第3電磁弁50、およびリニアソレノイド弁5
4をそれぞれ制御する。
【0029】上記変速制御では、予めROM184に記
憶された複数種類の変速線図から実際の変速ギヤ段に対
応した変速線図が選択され、その変速線図から車両の走
行状態、たとえばスロットル弁開度TAと出力軸回転速
度Nout から算出された車速とに基づいて変速ギヤ段が
決定され、その変速ギヤ段が得られるように第1電磁弁
46、第2電磁弁48が駆動されることにより、自動変
速機14のクラッチC0 ,C1 ,C2 、およびブレーキ
0 ,B1 ,B2 ,B3 の作動が制御されて前進4段の
うちのいずれかのギヤ段が成立させられる。なお、図2
はシフト操作レバー196の各シフトレンジにおける変
速段と、その変速段を成立させる際のソレノイド,クラ
ッチ,ブレーキ,および一方向クラッチの作動状態を示
したものであり、ソレノイドの欄の「○」,「×」印は
それぞれ励磁状態,非励磁状態であることを表してい
る。また、クラッチおよびブレーキの欄の「○」印は係
合状態を表しており、無印は非係合状態を表している。
更に、一方向クラッチの欄の「○」印は正駆動時に係合
状態となることを表しており、無印は非係合状態を表し
ている。
【0030】上記ロックアップクラッチ32の係合制御
では、予めROM184に記憶された図6に示す関係か
ら、車両の走行状態たとえば出力軸回転速度(車速)N
outおよびスロットル弁開度TAに基づいてロックアッ
プクラッチ32の解放領域、スリップ制御領域、係合領
域のいずれであるかが判断される。この関係は、予め記
憶された複数種類の関係から実際のギヤ段に応じて選択
されたものである。図6においては、係合領域と解放領
域の境界線より解放領域側であって低スロットル弁開度
側には、運転性を損なうことなく燃費を可及的によくす
るために連結効果を維持しつつエンジン10のトルク変
動を吸収するスリップ制御領域が設けられている。
【0031】上記車両の走行状態が図6に示す係合領域
内にあると判断されると、第3電磁弁50が励磁されて
クラッチ切換弁52がオン状態とされると同時にリニア
ソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU が最小駆動電
流(定格値)に設定されるので、ロックアップクラッチ
32が係合させられる。また、車両の走行状態が図6に
示す解放領域内にあると判断されると、第3電磁弁50
が非励磁とされてクラッチ切換弁52がオフ状態とされ
るので、リニアソレノイド弁54に対する駆動電流I
SLU に拘わらず、ロックアップクラッチ32が解放され
る。そして、車両の走行状態が図6に示すスリップ制御
領域内にあると判断されると、第3電磁弁50が励磁さ
れてクラッチ切換弁52がオン状態とされると同時に、
リニアソレノイド弁54に対する駆動電流ISLU がたと
えば数式6に従って調節される。すなわち、たとえば図
7に示す関係から決定された定常状態の目標スリップ回
転速度Nslip T と実際のスリップ回転速度Nslip(=N
e −NT )との偏差ΔN(=Nslip−Nslip T )が解消
されるように、フィードフォワート制御値IFWD および
フィードバック制御値IF/B が決定され、それらが加算
されることによりリニアソレノイド弁54に対する駆動
電流ISLU が算出されて出力される。
【0032】
【数6】ISLU =IFWD +IF/B
【0033】図8は、上記電子制御装置42の作動の要
部を説明する機能ブロック線図である。図において、ス
ロットル弁開度変化速度算出手段200においては、ス
ロットルセンサ188により検出されたスロットル弁開
度TAからスロットル弁開度変化速度VTAを算出す
る。領域移行判定手段202は、スロットル弁開度TA
に基づいて、アクセルペダルの踏込みに伴うロックアッ
プクラッチ32のスリップ領域から解放領域への移行を
判定する。直結クラッチ制御手段204は、領域移行判
定手段202によりロックアップクラッチ32のスリッ
プ領域から解放領域への移行が判定された場合には、ス
ロットル弁開度変化速度VTAに応じた速度でロックア
ップクラッチ32を解放させる。
【0034】以下、上記のロックアップクラッチ32の
係合制御の要部を、図9のフローチャートに従って説明
する。図9のステップS1ではフラグFの内容が「0」
であるか否かが判断される。このフラグFは、その内容
が「0」であるときにはスリップ制御を実行していない
状態を示し、「1」であるときには目標スリップ回転速
度Nslip T を達成するためのスリップ制御中であること
を示し、「2」であるときにはアクセルペダルの踏込み
に伴うスリップ制御動作から解放動作への移行制御中で
あることを示す。
【0035】上記ステップS1の判断が肯定された場合
には、スリップ制御中ではないので、ステップS2にお
いてスリップ制御領域であるか否かが、図6に示す関係
から実際のスロットル弁開度TAおよび出力軸回転速度
out に基づいて判断される。このステップS2の判断
が否定された場合には、ステップS3においてフラグF
の内容が「0」にクリアされる。しかし、ステップS2
の判断が肯定された場合には、ステップS4においてフ
ラグFの内容が「1」にセットされた後、ステップS5
以下のスリップ制御ルーチンが実行される。
【0036】ステップS5では、たとえば図7に示す関
係から実際のスロットル弁開度TAおよび入力軸回転速
度NInに基づいて目標スリップ量Nslip T が決定され、
ステップS6では、その目標スリップ量Nslip T と実際
のスリップ量Nslipとの偏差が解消されるように予め記
憶されたマップからその偏差に基づいてフィードフォワ
ード制御量IFWD が決定され、ステップS7では、予め
記憶されたフィードバック制御式から上記偏差に基づい
てフィードバック制御量IF/B が算出され、ステップS
8では、前記数式6から上記フィードフォワード制御量
FWD およびフィードバック制御量IF/B に基づいて制
御量ISLU が算出される。
【0037】次いで、ステップS9では、ステップS6
においてスロットル弁開度TAがスリップ制御領域の値
を超えたか否かが判断される。すなわち、アクセルペダ
ルの踏込操作によってスリップ制御領域から解放領域へ
移行したか否かが判断される。スロットル弁開度TAお
よび出力軸回転速度Nout により表される車両状態がス
リップ制御領域内である場合には、このステップS9の
判断が否定されるので、ステップS10においてフラグ
Fの内容が「1」にセットされた後、ステップS11に
おいて制御量ISLU が出力される。次のサイクルでは、
ステップS1の判断が否定された後に実行されるステッ
プS16で、フラグFの内容が「1」であると判断され
るので、上記のステップが繰り返し実行される。これに
より、スリップ制御領域内では、目標スリップ量Nslip
T に実際のスリップ量Nslipが一致させられる。
【0038】上記スリップ制御領域内である状態におい
てアクセルペダルが踏込操作されるとステップS9の判
断が肯定されるので、前記スロットル弁開度変化速度算
出手段200に対応するステップS12においてスロッ
トル弁開度変化速度(すなわち、アクセルペダルの踏込
速度)VTAが前回のスロットル弁開度TA-1と今回の
スロットル弁開度TAとの差に基づいて算出されるとと
もに、ステップS13において、たとえば図10に示す
マップから実際のスロットル弁開度変化率VTAに基づ
いて減少値ΔISLU が決定される。この図10のマップ
は、アクセルペダルの踏込操作に関連してスリップ制御
領域から解放領域へ移行することによりロックアップク
ラッチ32が解放される際、その解放速度が早過ぎるこ
とに起因するエンジン回転速度の急上昇による違和感
や、遅過ぎることに起因する加速のもたつき感が発生し
ないように予め実験的定められている。
【0039】次いで、ステップS14では、上記ステッ
プS13において決定された減少値ΔISLU が予め設定
された判断基準値Rよりも大きいか否かが判断される。
この判断基準値Rは、アクセルペダルの踏込速度がかな
り大きい場合には後述のステップS17以下のスリップ
終了制御を経ることなく直ちにロックアップクラッチ3
2を解放させるための判断値であり、たとえば20%程
度の値が採用される。
【0040】上記ステップS14の判断が肯定された場
合には、アクセルペダルの踏込速度がかなり大きい操作
であることから、ステップS3においてフラグFの内容
が「0」にクリアされるので、図示しないステップにお
いて切換弁52がオフ状態に切り換えられてロックアッ
プクラッチ32が直ちに解放される。しかし、ステップ
S14の判断が否定された場合には、ステップS15に
おいてフラグFの内容が「2」にセットされてから、ス
テップS11において制御量ISLU が出力される。
【0041】このため、次のサイクルにおけるステップ
S1の判断が否定された後のステップS16の判断が否
定されるので、ステップS17においてそれまでの制御
量ISLU から前記減少値ΔISLU が減算されることによ
って制御量ISLU が更新された後、ステップS18にお
いてその更新後の制御量ISLU が予め設定された判断基
準値Kを超えるか否かが判断される。この判断基準値K
は、制御量ISLU がロックアップクラッチ32を解放さ
せる状態、たとえば信号圧Plin が図5に示すPB を下
まわる状態に到達したか否かを判断するための値であ
り、たとえば30%程度の値が採用される。
【0042】当初は、制御量ISLU が比較的大きく、上
記ステップS18の判断が肯定されるので、ステップS
11においてその制御量ISLU が出力された後、ステッ
プS1以下が繰り返し実行されて制御量ISLU が徐々に
減少させられ、その制御量ISLU の減少速度に対応した
速度でロックアップクラッチ32が解放させられる。す
なわち、前記スロットル弁開度変化速度VTAが大きく
なる程、制御量ISLUの減少速度が高くなってロックア
ップクラッチ32が速やかに解放させられるのである。
【0043】制御量ISLU が減少させられる結果、ステ
ップS18の判断が否定されると、ステップS19にお
いてフラグFの内容が「0」にクリアされた後、ステッ
プS20において制御量ISLU が直ちに「0」にセット
されてから、ステップS11においてその制御量ISLU
が出力される。
【0044】図11は、上記の制御作動を示すタイムチ
ャートである。図において、実線はアクセルペダルが速
やかに踏込み操作された場合を示し、破線は緩やかに踏
込み操作された場合を示している。図から明らかなよう
に、アクセルペダルが速やかに踏込み操作された場合に
は、制御量ISLU が急激に減少してロックアップクラッ
チ32の解放も速やかに行われる結果、エンジン10の
回転速度NE およびトルクコンバータ12の出力トルク
D が速やかに立ち上がるので、車両のもたつき感がな
く好適な加速応答性が得られる。反対に、アクセルペダ
ルが緩やかに踏込み操作された場合には、制御量ISLU
が緩やかに減少してロックアップクラッチ32の解放も
緩やかに行われる結果、エンジン10の回転速度NE
よびトルクコンバータ12の出力トルクTD が緩やかに
立ち上がるので、エンジン回転速度NE の急上昇による
違和感が好適に解消される。
【0045】因に、図12はアクセルペダルが速やかに
踏込み操作された従来の場合を示し、図13はアクセル
ペダルが緩やかに踏込み操作された従来の場合を示して
いる。図12では、アクセルペダルが速やかに踏込み操
作されたにも拘わらず、エンジン回転速度NE が緩やか
に立ち上がる状態が示されており、このような場合には
運転者にもたつき感が生じる。図13では、アクセルペ
ダルが緩やかに踏込み操作されたにも拘わらず、エンジ
ン回転速度NE が急上昇する状態が示されており、この
ような場合には運転者に違和感が生じる。
【0046】上述のように、本実施例によれば、前記領
域移行判定手段202に対応するステップS9により、
スロットル弁開度TAに基づいてロックアップクラッチ
32のスリップ領域から解放領域への移行であると判定
された場合には、前記直結クラッチ制御手段204に対
応するステップS13、S17により、スロットル弁開
度変化速度VTAに応じた速度でロックアップクラッチ
32が解放させられる。したがって、アクセルペダルが
踏込み操作されたことによりスリップ領域から解放領域
へ移行させられてロックアップクラッチ32が解放され
る場合に、ロックアップクラッチ32の解放速度が遅す
ぎることに起因する車両のもたつき感や、ロックアップ
クラッチ32の解放速度が早すぎることに起因するエン
ジン回転速度の急上昇による違和感が好適に解消され
る。
【0047】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0048】たとえば、前述の実施例ではスロットル弁
開度TAおよびスロットル弁開度変化速度VTAが用い
られていたが、それに替えて、アクセルペダル操作量セ
ンサにより検出されるアクセルペダル操作量Accおよび
その変化速度VAccが用いられてもよい。
【0049】また、前述の実施例の油圧回路44では、
クラッチ切換弁52およびリニアソレノイド弁54によ
ってロックアップクラッチ32のスリップ状態が制御さ
れるように構成されていたが、ロックアップクラッチ3
2の係合状態、解放状態、それらの中間のスリップ状態
を制御する単一の制御弁により制御されてもよい。
【0050】また、前述の実施例のリニアソレノイド弁
54は、駆動電流ISLU の増加に伴って増加する信号圧
lin を出力するように構成されていたが、駆動電流I
SLUの増加に伴って減少する信号圧Plin を出力するよ
うに構成されてもよい。この場合には、ステップS13
では増加値ΔISLU が決定され、ステップS17ではこ
の増加値ΔISLU がそれまでの値ISLU に加算される。
【0051】また、前述の実施例では、トルクコンバー
タ12の後段に有段の遊星歯車式自動変速機14が設け
られていたが、無段変速機であってもよいのである。
【0052】また、前述の実施例において、直結クラッ
チ付トルクコンバータ12について説明されていたが、
直結クラッチ付フルードカップリングであってもよい。
要するに、直結クラッチを有する流体式伝動装置であれ
ばよいのである。
【0053】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスリップ制御装置が適用さ
れた車両用動力伝達装置を示す図である。
【図2】図1の流体式伝動装置を備えた自動変速機にお
いて、第1電磁弁および第2電磁弁の作動の組み合わせ
とそれにより得られる変速段との関係を説明する図表で
ある。
【図3】図1の油圧制御回路の要部構成を説明する図で
ある。
【図4】図3のリニアソレノイド弁の出力特性を示す図
である。
【図5】図3の油圧制御回路に設けられたスリップ制御
弁の特性であって、係合用油室および解放用油室との圧
力差ΔPとスリップ制御用信号圧Plin との関係を説明
する図である。
【図6】図1の電子制御装置に記憶されている、車両の
走行状態とロックアップクラッチの係合状態との関係を
示す図である。
【図7】図1の電子制御装置に記憶されている、定常時
の目標スリップ回転速度を決定するための関係を示す図
である。
【図8】図1の電子制御装置の要部機能を説明する機能
ブロック線図である。
【図9】図1の電子制御装置の作動の要部であるロック
アップクラッチのスリップ制御作動を説明するフローチ
ャートである。
【図10】図1の電子制御装置に記憶されている、減少
値ΔISLU を決定するために記憶されたマップを説明す
る図である。
【図11】図9の制御により得られる作動を説明するタ
イムチャートである。
【図12】従来のスリップ制御装置においてアクセルペ
ダルの踏込み操作が速やかに行われた場合の作動を説明
するタイムチャートである。
【図13】従来のスリップ制御装置においてアクセルペ
ダルの踏込み操作が緩やかに行われた場合の作動を説明
するタイムチャートである。
【符号の説明】
12:トルクコンバータ(流体伝動装置) 32:ロックアップクラッチ(直結クラッチ) 188:スロットルセンサ(スロットル弁開度検出手
段) ステップS9:領域移行判定手段 ステップS12:スロットル弁開度変化速度算出手段 ステップS13、S17:直結クラッチ制御手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直結クラッチ付流体伝動装置を有する車
    両において、該直結クラッチがそのスリップ領域から解
    放領域への移行に伴って解放状態に切り換えられる際の
    該直結クラッチのスリップ率変化速度を制御するための
    車両用直結クラッチのスリップ制御装置であって、 前記車両のスロットル弁開度を検出するスロットル弁開
    度検出手段と、 該スロットル弁開度検出手段により検出されたスロット
    ル弁開度の変化速度を算出するスロットル弁開度変化速
    度算出手段と、 前記スロットル弁開度検出手段により検出されたスロッ
    トル弁開度に基づいて前記直結クラッチのスリップ領域
    から解放領域への移行であるか否かを判定する領域移行
    判定手段と、 該領域移行判定手段により前記直結クラッチのスリップ
    領域から解放領域への移行が判定された場合には、前記
    スロットル弁開度変化速度に応じた速度で該直結クラッ
    チを解放させる直結クラッチ制御手段と、 を含むことを特徴とする車両用直結クラッチのスリップ
    制御装置。
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