JPH10259864A - ベルトプーリ - Google Patents
ベルトプーリInfo
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- JPH10259864A JPH10259864A JP9066302A JP6630297A JPH10259864A JP H10259864 A JPH10259864 A JP H10259864A JP 9066302 A JP9066302 A JP 9066302A JP 6630297 A JP6630297 A JP 6630297A JP H10259864 A JPH10259864 A JP H10259864A
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- pulley
- belt
- rim
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- rim portion
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H55/48—Pulleys manufactured exclusively or in part of non-metallic material, e.g. plastics
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Pulleys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リム部へのベルト荷重による変形を抑制でき
るプーリを提供する。 【解決手段】 ベルトが巻き掛けられるリム部２と、該
リム部２の径方向内方に位置する回転軸１に取り付けら
れるウェブ部３とが一体成形された樹脂製のベルトプー
リｐであって、上記ウェブ部２の回転軸１への取付点３
０が、上記リム部２の軸方向中心点８に対してオフセッ
ト１２されると共に、上記ウェブ部３が、上記取付点３
０から回転軸１の径方向外方に延出された垂直ウェブ部
材７と、該垂直ウェブ部材７と上記軸方向中心点８とを
連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材９とを有する。リ
ム部２に掛かるベルト荷重をリム部２の軸方向中心点８
で受けることができるので、素材自体の剛性が低い樹脂
製のプーリｐであっても、ベルト荷重によるリム部２の
変形を小さく抑えることができる。
るプーリを提供する。 【解決手段】 ベルトが巻き掛けられるリム部２と、該
リム部２の径方向内方に位置する回転軸１に取り付けら
れるウェブ部３とが一体成形された樹脂製のベルトプー
リｐであって、上記ウェブ部２の回転軸１への取付点３
０が、上記リム部２の軸方向中心点８に対してオフセッ
ト１２されると共に、上記ウェブ部３が、上記取付点３
０から回転軸１の径方向外方に延出された垂直ウェブ部
材７と、該垂直ウェブ部材７と上記軸方向中心点８とを
連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材９とを有する。リ
ム部２に掛かるベルト荷重をリム部２の軸方向中心点８
で受けることができるので、素材自体の剛性が低い樹脂
製のプーリｐであっても、ベルト荷重によるリム部２の
変形を小さく抑えることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのカム軸
やポンプ軸等を駆動すべくこれらの軸に取り付けられる
ベルトプーリに関する。
やポンプ軸等を駆動すべくこれらの軸に取り付けられる
ベルトプーリに関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンのカム軸やポンプ軸等の各種補
機の回転軸には、クランク軸の回転力を伝達するための
ベルトが巻き掛けられるプーリが取り付けられている。
このプーリｐ1 は、図４(a) に示すように、ベルトが巻
き掛けられるリム部ａと、リム部ａの径方向内方に位置
する回転軸ｂに取り付けられるウェブ部ｃとからなり、
一般的には焼結等によって形成される。
機の回転軸には、クランク軸の回転力を伝達するための
ベルトが巻き掛けられるプーリが取り付けられている。
このプーリｐ1 は、図４(a) に示すように、ベルトが巻
き掛けられるリム部ａと、リム部ａの径方向内方に位置
する回転軸ｂに取り付けられるウェブ部ｃとからなり、
一般的には焼結等によって形成される。
【０００３】上記リム部ａの軸方向両端部には、リム部
ａに巻き掛けられるベルトの脱落を防止するためのフラ
ンジ部材ｄ，ｅが設けられる。フランジ部材ｄ，ｅは、
その一端側ｄがリム部ａに一体形成され、他端側ｅが別
部品のフランジプレートｆを取り付けることで形成され
る。双方のフランジ部材ｄ，ｅをリム部ａに一体形成す
ることは、成形型の分割の都合上不可能だからである。
ａに巻き掛けられるベルトの脱落を防止するためのフラ
ンジ部材ｄ，ｅが設けられる。フランジ部材ｄ，ｅは、
その一端側ｄがリム部ａに一体形成され、他端側ｅが別
部品のフランジプレートｆを取り付けることで形成され
る。双方のフランジ部材ｄ，ｅをリム部ａに一体形成す
ることは、成形型の分割の都合上不可能だからである。
【０００４】詳しくは、リム部ａに一体形成されるフラ
ンジ部材ｄは、プーリｐ1 をエンジンのカム軸や各種補
機の回転軸ｂに取り付ける際の取付面側の端部に形成す
ることが好ましい。取付面側と反対側の端部のフランジ
部材ｅを一体形成してしまうと、ベルトの巻掛時および
取外時にベルトがフランジ部材ｅを乗り越えなければな
らず、エンジンの組立性およびメンテナンス性が悪化す
るからである。
ンジ部材ｄは、プーリｐ1 をエンジンのカム軸や各種補
機の回転軸ｂに取り付ける際の取付面側の端部に形成す
ることが好ましい。取付面側と反対側の端部のフランジ
部材ｅを一体形成してしまうと、ベルトの巻掛時および
取外時にベルトがフランジ部材ｅを乗り越えなければな
らず、エンジンの組立性およびメンテナンス性が悪化す
るからである。
【０００５】他方、エンジンの小型化・軽量化の要求は
年々高まってきている。この要求に応えるべく、本発明
者等は、図４(b) に示すようにプーリの材質を樹脂化す
ると共に、リム部ａの軸方向中心点に対してウェブ部ｃ
をオフセットさせたプーリｐ2 を開発した。このプーリ
ｐ2 は、樹脂化によりプーリ自体の重量が軽減され、ウ
ェブ部ｃをオフセットさせたことによりエンジンに取り
付けた後の突出寸法Ｌが短縮される。
年々高まってきている。この要求に応えるべく、本発明
者等は、図４(b) に示すようにプーリの材質を樹脂化す
ると共に、リム部ａの軸方向中心点に対してウェブ部ｃ
をオフセットさせたプーリｐ2 を開発した。このプーリ
ｐ2 は、樹脂化によりプーリ自体の重量が軽減され、ウ
ェブ部ｃをオフセットさせたことによりエンジンに取り
付けた後の突出寸法Ｌが短縮される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記プーリｐ
2 を試作・研究したところ、以下のような問題点が生じ
た。
2 を試作・研究したところ、以下のような問題点が生じ
た。
【０００７】(1) 図４(a),(b) の両プーリｐ1 ，ｐ2 に
ついて、図６(a),(b) に示すようにリム部ａのベルト巻
掛面に荷重を与え、リム部端Ａの撓み量を測定したとこ
ろ、図３に示すように同一荷重に対してプーリｐ2 の撓
み量がプーリｐ1 の撓み量よりも遥かに大きいという結
果が得られた。これは、ウェブ部ｃをオフセットした結
果、リム部端Ａにかかるモーメントが大きくなったこと
に加え、材質を剛性の低い樹脂としたことによって、リ
ム部ａが上記モーメントに耐えきれなくなったためであ
る。
ついて、図６(a),(b) に示すようにリム部ａのベルト巻
掛面に荷重を与え、リム部端Ａの撓み量を測定したとこ
ろ、図３に示すように同一荷重に対してプーリｐ2 の撓
み量がプーリｐ1 の撓み量よりも遥かに大きいという結
果が得られた。これは、ウェブ部ｃをオフセットした結
果、リム部端Ａにかかるモーメントが大きくなったこと
に加え、材質を剛性の低い樹脂としたことによって、リ
ム部ａが上記モーメントに耐えきれなくなったためであ
る。
【０００８】このため、上記プーリｐ2 をエンジンに取
り付けて使用した場合、リム部ａに掛かるベルト張力に
よってリム部ａが傾き、ベルトとプーリｐ2 との間で片
当たりが生じ、ベルトの損傷（最悪は破断）またはプー
リｐ2 の偏摩耗（最悪は破壊）といった不具合が発生す
る可能性がある。
り付けて使用した場合、リム部ａに掛かるベルト張力に
よってリム部ａが傾き、ベルトとプーリｐ2 との間で片
当たりが生じ、ベルトの損傷（最悪は破断）またはプー
リｐ2 の偏摩耗（最悪は破壊）といった不具合が発生す
る可能性がある。
【０００９】(2) プーリｐ2 は、図５に示すように、プ
ーリ軸方向に分割された成形型Ｘ，Ｙの中に、プーリ回
転中心に位置する樹脂注入部ｇから樹脂を注入して成形
する。
ーリ軸方向に分割された成形型Ｘ，Ｙの中に、プーリ回
転中心に位置する樹脂注入部ｇから樹脂を注入して成形
する。
【００１０】ここで、図４(b) に示すプーリｐ2 につい
て、上記ベルト脱落防止用のフランジ部材ｄを一体成形
しようとしたところ（図５上側）、樹脂注入部ｇから注
入された樹脂がウェブ部ｃおよびリム部ａを介してフラ
ンジ部材ｄに到達するまでの間に冷却されてしまい、最
終的にフランジ部材ｄが形成されない不良品が多数出来
上がってしまった。これは、ウェブ部ｃをオフセットし
たことにより、樹脂注入部ｇからフランジ部ｄまでの到
達距離が図４(a) のプーリｐ1 と比べて長くなってしま
ったためである。
て、上記ベルト脱落防止用のフランジ部材ｄを一体成形
しようとしたところ（図５上側）、樹脂注入部ｇから注
入された樹脂がウェブ部ｃおよびリム部ａを介してフラ
ンジ部材ｄに到達するまでの間に冷却されてしまい、最
終的にフランジ部材ｄが形成されない不良品が多数出来
上がってしまった。これは、ウェブ部ｃをオフセットし
たことにより、樹脂注入部ｇからフランジ部ｄまでの到
達距離が図４(a) のプーリｐ1 と比べて長くなってしま
ったためである。
【００１１】このため、上記プーリｐ2 を量産する際に
は、実用上はエンジンへの取付面側にも図４(a) に示す
如きフランジプレートｆを後付けする必要が生じ、部品
点数の増加によるコストアップが否めない。なお、エン
ジンへの反取付面側であればフランジ部材の一体成形は
可能であるが、その場合は前述したようにエンジンの組
立性およびメンテナンス性が悪化してしまう。
は、実用上はエンジンへの取付面側にも図４(a) に示す
如きフランジプレートｆを後付けする必要が生じ、部品
点数の増加によるコストアップが否めない。なお、エン
ジンへの反取付面側であればフランジ部材の一体成形は
可能であるが、その場合は前述したようにエンジンの組
立性およびメンテナンス性が悪化してしまう。
【００１２】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、素材自体の剛性が低い樹脂製のプーリであって
も、リム部へのベルト荷重による変形を抑制できるプー
リを提供することにある。
目的は、素材自体の剛性が低い樹脂製のプーリであって
も、リム部へのベルト荷重による変形を抑制できるプー
リを提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、ベルトが巻き掛けられるリム部と、そのリム部
の径方向内方に位置する回転軸に取り付けられるウェブ
部とが一体成形された樹脂製のベルトプーリであって、
上記ウェブ部の回転軸への取付点が、上記リム部の軸方
向中心点に対してオフセットされると共に、上記ウェブ
部が、上記取付点から回転軸の径方向外方に延出された
垂直ウェブ部材と、その垂直ウェブ部材と上記軸方向中
心点とを連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材とを有す
るものである。
発明は、ベルトが巻き掛けられるリム部と、そのリム部
の径方向内方に位置する回転軸に取り付けられるウェブ
部とが一体成形された樹脂製のベルトプーリであって、
上記ウェブ部の回転軸への取付点が、上記リム部の軸方
向中心点に対してオフセットされると共に、上記ウェブ
部が、上記取付点から回転軸の径方向外方に延出された
垂直ウェブ部材と、その垂直ウェブ部材と上記軸方向中
心点とを連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材とを有す
るものである。
【００１４】本発明によれば、リム部に掛かるベルト荷
重は、リム部の軸方向中心点に接続された傾斜ウェブ部
材を介して垂直ウェブ部材に伝わった後、回転軸に伝達
される。このように、リム部に掛かるベルト荷重をリム
部の軸方向中心点で受けることができるので、素材自体
の剛性が低い樹脂製のプーリであっても、ベルト荷重に
よるリム部の変形を小さく抑えることができる。よっ
て、ベルトとプーリとの片当たり、ベルトの損傷および
プーリの偏摩耗を抑制できる。
重は、リム部の軸方向中心点に接続された傾斜ウェブ部
材を介して垂直ウェブ部材に伝わった後、回転軸に伝達
される。このように、リム部に掛かるベルト荷重をリム
部の軸方向中心点で受けることができるので、素材自体
の剛性が低い樹脂製のプーリであっても、ベルト荷重に
よるリム部の変形を小さく抑えることができる。よっ
て、ベルトとプーリとの片当たり、ベルトの損傷および
プーリの偏摩耗を抑制できる。
【００１５】また、上記リム部の軸方向両端部のうち、
上記取付点の反オフセット側の端部に、ベルトの脱落を
防止するためのフランジ部材を一体的に設けてもよい。
こうすれば、かかる樹脂製プーリを成形型に樹脂を注入
して射出成形する際に、上記傾斜ウェブ部材が上記フラ
ンジ部材へ向かう樹脂の通路となり、樹脂の流れ経路が
短絡されるので、従来問題となっていたフランジ部材の
樹脂欠肉を未然に防止できる。
上記取付点の反オフセット側の端部に、ベルトの脱落を
防止するためのフランジ部材を一体的に設けてもよい。
こうすれば、かかる樹脂製プーリを成形型に樹脂を注入
して射出成形する際に、上記傾斜ウェブ部材が上記フラ
ンジ部材へ向かう樹脂の通路となり、樹脂の流れ経路が
短絡されるので、従来問題となっていたフランジ部材の
樹脂欠肉を未然に防止できる。
【００１６】また、上記傾斜ウェブ部材が、上記垂直ウ
ェブ部材に周方向に間隔を隔てて複数配置されていても
よい。こうすれば、プーリウェブ部の面剛性が高まると
共に、垂直ウェブ部材にフランジプレートを取り付ける
ときに、その取付位置を傾斜ウェブ部材同士に挟まれた
径方向外側部とすることができ、フランジプレートの取
付剛性を高めることができる。
ェブ部材に周方向に間隔を隔てて複数配置されていても
よい。こうすれば、プーリウェブ部の面剛性が高まると
共に、垂直ウェブ部材にフランジプレートを取り付ける
ときに、その取付位置を傾斜ウェブ部材同士に挟まれた
径方向外側部とすることができ、フランジプレートの取
付剛性を高めることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【００１８】図１に示すように、ディーゼルエンジンの
カム軸１には、当該カム軸１を回転駆動するためのプー
リｐが取り付けられている。プーリｐは、図２にも示す
ように、ベルトが巻き掛けられる円筒状のリム部２と、
そのリム部２の径方向内方に位置する回転軸１に取り付
けられるウェブ部３とが樹脂によって一体成形されてい
る。リム部２は、図２(b) に示すように歯４を有してお
り、エンジンのクランク軸に取り付けられたクランクプ
ーリとの間に歯付ベルト（タイミングベルト）が巻き掛
けられる。
カム軸１には、当該カム軸１を回転駆動するためのプー
リｐが取り付けられている。プーリｐは、図２にも示す
ように、ベルトが巻き掛けられる円筒状のリム部２と、
そのリム部２の径方向内方に位置する回転軸１に取り付
けられるウェブ部３とが樹脂によって一体成形されてい
る。リム部２は、図２(b) に示すように歯４を有してお
り、エンジンのクランク軸に取り付けられたクランクプ
ーリとの間に歯付ベルト（タイミングベルト）が巻き掛
けられる。
【００１９】上記ウェブ部３は、その内縁部に筒体状の
固定部５を有しており、その固定部５が回止用のブッシ
ュ６を介してカム軸１に固定される。詳しくは、ウェブ
部３は、上記固定部５から径方向外方に延出された垂直
ウェブ部材７と、その垂直ウェブ部材７とリム部２の軸
方向中心点８とを連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材
９とを有する。すなわち、ウェブ部３のカム軸１への取
付点３０の延長線１０は、上記リム部２の軸方向中心点
８の延長線１１に対してオフセット１２されている。
固定部５を有しており、その固定部５が回止用のブッシ
ュ６を介してカム軸１に固定される。詳しくは、ウェブ
部３は、上記固定部５から径方向外方に延出された垂直
ウェブ部材７と、その垂直ウェブ部材７とリム部２の軸
方向中心点８とを連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材
９とを有する。すなわち、ウェブ部３のカム軸１への取
付点３０の延長線１０は、上記リム部２の軸方向中心点
８の延長線１１に対してオフセット１２されている。
【００２０】上記リム部２の軸方向両端部のうち、上記
垂直ウェブ部材７の反オフセット側の端部には、ベルト
の脱落を防止するためのフランジ部材１３が一体的に形
成されている。また、上記傾斜ウェブ部材９は、図２に
示すように、垂直ウェブ部材７の周方向に 120度間隔を
隔てて３個配置されている。そして、傾斜ウェブ部材９
の周方向の長さは、垂直ウェブ部材７のそれよりも３倍
程度長く設定されている。
垂直ウェブ部材７の反オフセット側の端部には、ベルト
の脱落を防止するためのフランジ部材１３が一体的に形
成されている。また、上記傾斜ウェブ部材９は、図２に
示すように、垂直ウェブ部材７の周方向に 120度間隔を
隔てて３個配置されている。そして、傾斜ウェブ部材９
の周方向の長さは、垂直ウェブ部材７のそれよりも３倍
程度長く設定されている。
【００２１】垂直ウェブ部材７には、リム部２の近傍に
位置させて、ネジ穴１４がそれぞれ形成されている。各
ネジ穴１４には、図１に示すように、上記フランジ部材
１３と反対側からのベルトの脱落を防止するためのフラ
ンジプレート１５が、ボルト１６によって取り付けられ
る。なお、図１中、１７はインナーベルトカバー、１８
はアウターベルトカバー、１９はインナーベルトカバー
固定用のボルト、２０はオイルシールである。
位置させて、ネジ穴１４がそれぞれ形成されている。各
ネジ穴１４には、図１に示すように、上記フランジ部材
１３と反対側からのベルトの脱落を防止するためのフラ
ンジプレート１５が、ボルト１６によって取り付けられ
る。なお、図１中、１７はインナーベルトカバー、１８
はアウターベルトカバー、１９はインナーベルトカバー
固定用のボルト、２０はオイルシールである。
【００２２】上記構成からなる本実施形態の作用を述べ
る。
る。
【００２３】上記プーリｐのリム部２には、クランクプ
ーリとの間に巻き掛けられたベルトの張力によって、ベ
ルト荷重が加わる。リム部２に掛かるベルト荷重は、図
６(c) に示すように、リム部２の軸方向中心点８に接続
された傾斜ウェブ部材９を介して垂直ウェブ部材７に伝
わった後、回転軸１に伝達される。このように、リム部
２に掛かるベルト荷重をリム部２の軸方向中心点８で受
けることができるので、素材自体を剛性が低い樹脂製の
プーリとしても、ベルト荷重によるリム部２の変形（リ
ム部端ａの変位Ａ）を小さく抑えることができる。
ーリとの間に巻き掛けられたベルトの張力によって、ベ
ルト荷重が加わる。リム部２に掛かるベルト荷重は、図
６(c) に示すように、リム部２の軸方向中心点８に接続
された傾斜ウェブ部材９を介して垂直ウェブ部材７に伝
わった後、回転軸１に伝達される。このように、リム部
２に掛かるベルト荷重をリム部２の軸方向中心点８で受
けることができるので、素材自体を剛性が低い樹脂製の
プーリとしても、ベルト荷重によるリム部２の変形（リ
ム部端ａの変位Ａ）を小さく抑えることができる。
【００２４】実験結果を図３に示す。図３中、実線は図
６(c) に示す本実施形態のプーリｐの測定結果であり、
破線は図６(a) に示す従来タイプのプーリｐ1 の測定結
果であり、一点鎖線は図６(b) に示す従来タイプのプー
リｐ2 の測定結果である。図示するように本実施形態の
プーリｐは、図６(a) の従来タイプｐ1 よりは撓み量が
大きいものの、図６(b) の従来タイプｐ2 よりは遥かに
撓み量が小さい。ただし、図６(a) の従来タイプｐ
1 は、図４(a) に示すようにエンジンの軸方向の突出寸
法Ｌが大きくなるため、車体の小型軽量化のためには好
ましくない。
６(c) に示す本実施形態のプーリｐの測定結果であり、
破線は図６(a) に示す従来タイプのプーリｐ1 の測定結
果であり、一点鎖線は図６(b) に示す従来タイプのプー
リｐ2 の測定結果である。図示するように本実施形態の
プーリｐは、図６(a) の従来タイプｐ1 よりは撓み量が
大きいものの、図６(b) の従来タイプｐ2 よりは遥かに
撓み量が小さい。ただし、図６(a) の従来タイプｐ
1 は、図４(a) に示すようにエンジンの軸方向の突出寸
法Ｌが大きくなるため、車体の小型軽量化のためには好
ましくない。
【００２５】これに対して、図６(c) の本実施形態のプ
ーリｐは、垂直ウェブ部材７をオフセット配置している
ので、その内側空間２１が図１に示すインナーベルトカ
バー１７やその取付ボルト１９の収納空間となり、図６
(b) の従来タイプｐ2 と同等にエンジンの軸方向の突出
寸法Ｌを小さくできる（図４(b) 参照）。すなわち、本
実施形態のプーリｐは、エンジン軸方向の突出寸法Ｌの
縮小化と、ベルト荷重によるリム部２の撓み量の抑制と
を両立することができる。よって、ベルトとプーリｐと
の片当たり、ベルトの損傷およびプーリｐの偏摩耗を抑
制できる。
ーリｐは、垂直ウェブ部材７をオフセット配置している
ので、その内側空間２１が図１に示すインナーベルトカ
バー１７やその取付ボルト１９の収納空間となり、図６
(b) の従来タイプｐ2 と同等にエンジンの軸方向の突出
寸法Ｌを小さくできる（図４(b) 参照）。すなわち、本
実施形態のプーリｐは、エンジン軸方向の突出寸法Ｌの
縮小化と、ベルト荷重によるリム部２の撓み量の抑制と
を両立することができる。よって、ベルトとプーリｐと
の片当たり、ベルトの損傷およびプーリｐの偏摩耗を抑
制できる。
【００２６】また、上記リム部２の軸方向両端部のう
ち、上記垂直ウェブ部材７の反オフセット側の端部に、
ベルト脱落防止用のフランジ部材１３を一体的に形成し
たので、図５の下側に示すように、かかるプーリｐを成
形型Ｘ，Ｙに樹脂を注入して射出成形する際に、上記傾
斜ウェブ部材９が樹脂注入部ｇからフランジ部材１３へ
向かう樹脂の通路となり、樹脂の流れ経路が短絡される
ので、図５の上側に示す従来タイプｐ2 において問題と
なっていたフランジ部材１３，ｄの樹脂欠肉を未然に防
止できる。よって、歩留まりが向上しコストダウンとな
る。
ち、上記垂直ウェブ部材７の反オフセット側の端部に、
ベルト脱落防止用のフランジ部材１３を一体的に形成し
たので、図５の下側に示すように、かかるプーリｐを成
形型Ｘ，Ｙに樹脂を注入して射出成形する際に、上記傾
斜ウェブ部材９が樹脂注入部ｇからフランジ部材１３へ
向かう樹脂の通路となり、樹脂の流れ経路が短絡される
ので、図５の上側に示す従来タイプｐ2 において問題と
なっていたフランジ部材１３，ｄの樹脂欠肉を未然に防
止できる。よって、歩留まりが向上しコストダウンとな
る。
【００２７】また、上記傾斜ウェブ部材９が上記垂直ウ
ェブ部材７に周方向に間隔を隔てて複数配置されている
ため、それら傾斜ウェブ部材９が補強リブとなってプー
リｐのウェブ部の面剛性が高まる。また、図１に示すよ
うに、垂直ウェブ部材７にはフランジプレート１５が取
り付けられるが、図２(b),(c) に示すようにその取付ボ
ルト１６のネジ穴１４の位置を傾斜ウェブ部材９，９同
士に挟まれた垂直ウェブ部材７の径方向外側部（リム部
２近傍）とすることができるので、フランジプレート１
５の取付剛性を高めることができる。
ェブ部材７に周方向に間隔を隔てて複数配置されている
ため、それら傾斜ウェブ部材９が補強リブとなってプー
リｐのウェブ部の面剛性が高まる。また、図１に示すよ
うに、垂直ウェブ部材７にはフランジプレート１５が取
り付けられるが、図２(b),(c) に示すようにその取付ボ
ルト１６のネジ穴１４の位置を傾斜ウェブ部材９，９同
士に挟まれた垂直ウェブ部材７の径方向外側部（リム部
２近傍）とすることができるので、フランジプレート１
５の取付剛性を高めることができる。
【００２８】逆をいえば、上記傾斜ウェブ部材９を垂直
ウェブ部材７に周方向に連続的に形成することも勿論可
能であるが、こうすると上記取付ボルト１６のネジ穴１
４をその傾斜ウェブ部材９を避けて径方向内側部に設定
せざるを得なくなり、フランジプレート１５の取付剛性
が低くなってしまう可能性がある。これに対して、本実
施形態のようにすれば、フランジプレート１５の取付剛
性を高めることができるので、ベルトの脱落を確実に防
止できる。
ウェブ部材７に周方向に連続的に形成することも勿論可
能であるが、こうすると上記取付ボルト１６のネジ穴１
４をその傾斜ウェブ部材９を避けて径方向内側部に設定
せざるを得なくなり、フランジプレート１５の取付剛性
が低くなってしまう可能性がある。これに対して、本実
施形態のようにすれば、フランジプレート１５の取付剛
性を高めることができるので、ベルトの脱落を確実に防
止できる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るプーリ
によれば、次のような効果を発揮できる。
によれば、次のような効果を発揮できる。
【００３０】(1) 請求項１記載の発明によれば、回転軸
に取り付けられた後の軸方向の突出寸法を大きくするこ
となく、ベルト荷重によるリム部の変形を最小限に抑え
ることができる。
に取り付けられた後の軸方向の突出寸法を大きくするこ
となく、ベルト荷重によるリム部の変形を最小限に抑え
ることができる。
【００３１】(2) 請求項２記載の発明によれば、樹脂に
よる射出成型する場合に、フランジ部材の樹脂欠肉を未
然に防止でき、歩留まりが向上してコストダウンが図れ
る。
よる射出成型する場合に、フランジ部材の樹脂欠肉を未
然に防止でき、歩留まりが向上してコストダウンが図れ
る。
【００３２】(3) 請求項３記載の発明によれば、上記フ
ランジ部材と反対側の端部にフランジプレートを取り付
ける場合、その取付剛性を高めることができる。
ランジ部材と反対側の端部にフランジプレートを取り付
ける場合、その取付剛性を高めることができる。
【図１】本発明の一実施形態を示すプーリの側断面図で
ある。
ある。
【図２】上記プーリの説明図であり、(a) は(b) のａ−
ａ線断面図、(b) は正面図、(c) は背面図である。
ａ線断面図、(b) は正面図、(c) は背面図である。
【図３】プーリのたわみ量と荷重との関係を表す図であ
る。
る。
【図４】従来例を示すプーリの側断面図である。
【図５】プーリの成形型を示す側断面図である。
【図６】プーリに加わるベルト荷重と変形するリム部の
様子を示す側断面図である。
様子を示す側断面図である。
１ 回転軸としてのカム軸 ２ リム部 ３ ウェブ部 ７ 垂直ウェブ部材 ８ 軸方向中心点 ９ 傾斜ウェブ部材 １２ オフセット １３ フランジ部材 ３０ 取付点 ｐ プーリ
Claims (3)
- 【請求項１】 ベルトが巻き掛けられるリム部と、該リ
ム部の径方向内方に位置する回転軸に取り付けられるウ
ェブ部とが一体成形された樹脂製のベルトプーリであっ
て、上記ウェブ部の回転軸への取付点が、上記リム部の
軸方向中心点に対してオフセットされると共に、上記ウ
ェブ部が、上記取付点から回転軸の径方向外方に延出さ
れた垂直ウェブ部材と、該垂直ウェブ部材と上記軸方向
中心点とを連結すべく傾斜された傾斜ウェブ部材とを有
することを特徴とするベルトプーリ。 - 【請求項２】 上記リム部の軸方向両端部のうち、上記
取付点の反オフセット側の端部に、ベルトの脱落を防止
するためのフランジ部材を一体的に設けた請求項１記載
のベルトプーリ。 - 【請求項３】 上記傾斜ウェブ部材が、上記垂直ウェブ
部材に周方向に間隔を隔てて複数配置された請求項１記
載のベルトプーリ。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9066302A JPH10259864A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | ベルトプーリ |
| CN98800625A CN1226955A (zh) | 1997-03-19 | 1998-03-19 | 皮带轮 |
| EP98909771A EP0922886A1 (en) | 1997-03-19 | 1998-03-19 | Belt pulley |
| US09/180,977 US6099426A (en) | 1997-03-19 | 1998-03-19 | Belt pulley |
| PCT/JP1998/001191 WO1998041784A1 (fr) | 1997-03-19 | 1998-03-19 | Poulie de courroie |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9066302A JPH10259864A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | ベルトプーリ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10259864A true JPH10259864A (ja) | 1998-09-29 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9066302A Pending JPH10259864A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | ベルトプーリ |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0922886A1 (ja) |
| JP (1) | JPH10259864A (ja) |
| CN (1) | CN1226955A (ja) |
| WO (1) | WO1998041784A1 (ja) |
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1998
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- 1998-03-19 WO PCT/JP1998/001191 patent/WO1998041784A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1998-03-19 EP EP98909771A patent/EP0922886A1/en not_active Withdrawn
- 1998-03-19 CN CN98800625A patent/CN1226955A/zh active Pending
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|---|---|
| WO1998041784A1 (fr) | 1998-09-24 |
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