JPH10259216A - 含フッ素共重合体の成形体 - Google Patents

含フッ素共重合体の成形体

Info

Publication number
JPH10259216A
JPH10259216A JP9138871A JP13887197A JPH10259216A JP H10259216 A JPH10259216 A JP H10259216A JP 9138871 A JP9138871 A JP 9138871A JP 13887197 A JP13887197 A JP 13887197A JP H10259216 A JPH10259216 A JP H10259216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded article
fluorine
coating
heat
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9138871A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Funaki
篤 船木
Naoko Sakai
直子 酒井
Teruo Takakura
輝夫 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP9138871A priority Critical patent/JPH10259216A/ja
Publication of JPH10259216A publication Critical patent/JPH10259216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】高弾性率で、樹脂の融点以上の高温下でも流動
せず、液体や気体の透過性や耐熱性が良好な樹脂成形体
の提供。 【解決手段】CF2 =CF2 、CF2 =CFO(CF
23 CH2 OHおよびCF2 =CFO(CF22
3 に基づく重合単位を各70〜99.9、0.1〜2
0、0〜10モル%の割合で含有する含フッ素共重合体
を溶融成形後、熱処理して得られる成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高弾性率で、高温
にさらされた場合でも流動せず、耐熱性が良好で透明な
含フッ素共重合体の成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱絶縁電線の被覆材としてフッ素系樹
脂であるテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アル
キルビニルエーテル)共重合体(以下、PFAという)
や、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体(以下、FEPという)、ポリテトラフルオ
ロエチレン(以下、PTFEという)などが使われてい
る。
【0003】PFAやFEPは融点以上で溶融押出成形
できるが、融点以上の高温にさらされた場合、溶融して
被覆材が溶け落ちる欠点がある。また、耐クリープ性と
電気絶縁性を合わせた電気的性能のひとつである、高温
でのカットスルー抵抗が低い欠点がある。PTFEは熱
溶融しないため融点以上の高温にさらされた場合でもP
TFE製の被覆材が溶け落ちないが、通常の溶融成形は
できず、電線のPTFE被覆はラム式の押出し後焼成す
る特殊な工程を必要とするバッチ式のため生産性が低
く、長尺の電線被覆の連続作業ができない欠点がある。
【0004】金属蒸気放電灯等の管球は、発光管を外管
に収容した二重管構造をなしており、外部から外管に衝
撃等の外力が加わって外管が破損するとガラス破片が飛
び散るおそれがある。こうした事故の防止のために、外
管の外表面にフッ素樹脂などのような耐熱性に優れた熱
可塑性樹脂をコーティングしたものが開発されている。
しかし、管球を高輝度で使用する場合、PFAが溶融
し、ガラス破片の飛散防止に充分な効果がない欠点があ
る。
【0005】半導体ウエハの薬液処理、洗浄等に用いら
れるウエハ収容治具には、耐薬液性があり、半導体ウエ
ハを汚染しない材料、主にPFAが使われている。PF
Aは高温での弾性率が低いため、PFA製の収容治具は
多数枚のウエハを高温で処理する場合にウエハの重量に
耐えるために厚みを大きくする必要がある。最近は、ウ
エハの径が大きくなり、ますます収容治具の厚みを大き
くする必要がある。
【0006】衛星放送などに代表される情報通信の高度
化および拡大に伴い、高周波特性、特にGHz帯での誘
電特性に優れたプリント基板(プリント配線板)が求め
られている。また情報処理機器分野においては、演算速
度を向上させるため、基板の低誘電率化が求められ、誘
電率、誘電正接が小さく高周波特性に優れたPTFEが
使われるようになってきた。しかし、PTFEの基板は
熱可塑性のため熱硬化性樹脂に比べ寸法安定性に欠け、
多層化が難しい問題がある。
【0007】半導体製造においては、薬液処理、洗浄等
に多量の薬液や水が用いられ、その薬液等を移液する配
管に耐薬液性のあるPFAを主に用いて、半導体ウエハ
の汚染を防止している。PFAは高温での弾性率が低
く、特に大口径の配管の場合、強度を高めるためにチュ
ーブやチューブ継手の肉厚を厚くすることがある。
【0008】耐熱性や耐薬品性を要するパッキング、ガ
スケットなどのシール部材にPTFEなどが使われてい
るが、PTFEはクリープを起こしやすい欠点がある。
耐薬品性を要するバルブ、ポンプケーシングにはETF
EやFEPが使われているが、特に高温での弾性率が低
い欠点がある。ボールベアリングを保持するリテーナに
はPTFEが使われているが、耐摩耗性が小さい欠点が
ある。
【0009】熱交換器シェルや熱交換器チューブ、特に
耐薬品性が要求されるものにはPTFEが使われるが、
高温での弾性率が低く高圧に耐えられず、高温での弾性
率が高いフッ素樹脂が求められている。大型天幕状構造
物にはPTFEが使われているが、強度が低い欠点があ
る。PTFEやPFAの繊維は、撥水撥油性の衣類や布
などの材料として使われているが、ナイロンと比べ強
度、弾性率が劣る欠点がある。
【0010】正の抵抗温度係数を有する発熱体からなる
自己温度制御性ヒータは、配管の保温や凍結防止に使わ
れており、化学プラント、半導体プラントなどに今後ま
すます需要が期待されている。従来の自己温度制御性ヒ
ータの発熱体には、通常、ポリエチレンと導電性付与剤
との配合物が使われているが、より高温で使用される用
途ではエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(以
下、ETFEという)やPFAのフッ素樹脂が使われて
いる。また、このヒータ用の絶縁体としても同様の樹脂
が使われている。しかし、さらに高温で使用される場合
は、ETFEやPFAは熱可塑性樹脂であり、その融点
以上に温度が上昇すると樹脂が溶けだし、ヒータの寿命
が短くなる。
【0011】複写機の定着用ローラの被覆材にPFAが
使われているが、柔らかく摩耗しやすいため、被覆材の
寿命が短い欠点がある。ガスコンロまわりの天板の外表
面の被覆材や炊飯釜の内面の被覆材にETFEやPFA
などが使われているが、融点以上では被覆材が溶融し、
剥れる欠点がある。
【0012】化学プラント分野や半導体関連分野では液
体や気体の貯蔵用容器や反応用容器、輸送用配管など
に、耐薬品性の良いフッ素樹脂が使われている。フッ素
樹脂には、液体や気体の透過性が高い欠点がある。液体
や気体の透過性が高いとフッ素樹脂容器から内容物がに
じみ出る問題がある。また、金属製容器の内表面をフッ
素樹脂でコーティングまたはライニングした場合、フッ
素樹脂層を拡散した液体や気体がフッ素樹脂層と金属の
間に留まりコーティングまたはライニングが剥離し、金
属が腐食する問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
前述の欠点を解消しようとする。本発明は、線状の導体
上に樹脂を溶融成形で被覆でき、線状の導体上に被覆さ
れた樹脂の融点以上の高温にさらされた場合でも被覆材
が溶け落ちず、さらに高温でのカットスルー抵抗が高い
耐熱絶縁電線を提供する。本発明は、樹脂の融点以上の
高温にさらされた場合でも樹脂が溶けだすことのない自
己温度制御性ヒータを提供する。
【0014】本発明は、金属蒸気放電灯等の管球の外管
のガラスの破損を防止し、かつ外管のガラスが破損して
もガラス破片の飛散を確実に阻止できるフッ素樹脂被覆
管球を提供する。
【0015】本発明は、耐摩耗性が高く、被覆材の寿命
が長い複写機の定着ローラを提供する。本発明は、ガス
コンロまわりの天板の外面に被覆された樹脂の融点以上
の高温にさらされた場合でも、被覆材が溶けて剥れるこ
とのないガスコンロまわりの天板を提供する。
【0016】本発明は、炊飯釜の内面に被覆された樹脂
の融点以上の高温にさらされた場合でも、被覆材が溶け
て剥れることのない炊飯釜を提供する。本発明は、高温
で半導体ウエハの重量に耐えられるウエハ収容治具を提
供する。本発明は、寸法安定性が優れた積層板を提供す
る。
【0017】本発明は、液体や気体の透過性が低く内容
物がにじみ出にくく、また高温で強度を保てるチューブ
やチューブ継手を提供する。本発明は、優れた耐熱性、
耐薬品性のパッキング、ガスケットなどのシール部材を
提供する。本発明は、優れた耐薬品性で、高温での弾性
率が高いバルブ、ポンプケーシングを提供する。
【0018】本発明は、耐摩耗性が良好で、摩擦抵抗が
小さいリテーナを提供する。本発明は、高温での弾性率
が高い熱交換器シェルや熱交換器チューブを提供する。
本発明は、弾性率が高く、透明性が高い大型天幕状構造
物を提供する。本発明は、高強度で高弾性率の繊維を提
供する。本発明は、液体や気体の透過性が小さい容器を
提供する。本発明は、金属製容器や金属製配管の表面に
液体や気体の透過性が小さい被覆を形成し、金属表面か
ら剥離がなく、金属の腐食が小さい、被覆容器や被覆配
管を提供する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、式1で表され
る単位を70〜99.9モル%、式2で表される単位を
0.1〜20モル%、および任意成分として式3で表さ
れる単位を0〜10モル%の割合で含有する含フッ素共
重合体を溶融成形した後、熱処理して得られる成形体で
ある。
【0020】
【化2】
【0021】ただし、式中、Xはフッ素原子または塩素
原子であり、Rf は2価のフッ素置換有機基であり、Y
はヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、または1価
のカルボン酸誘導体基であり、Zは−O−Rf Y以外の
1価のフッ素置換有機基である。
【0022】なお、上記の含フッ素共重合体およびその
製造方法は公知である(特開平3−91513、特開平
3−234753)。
【0023】また、本発明は、成形体が、ウエハ収容治
具、チューブ、チューブ継手、パッキング、ガスケッ
ト、バルブ、ポンプケーシング、ボールベアリング保持
リテーナ、熱交換器シェル、熱交換器チューブ、容器、
または繊維である上記成形体である。
【0024】また、本発明は、成形体が、含フッ素共重
合体を基体表面に溶融押出被覆した後、熱処理して得ら
れる成形体である、上記成形体である。
【0025】また、本発明は、成形体が、下記a)また
はb)である、上記成形体である。 a)被覆電線。 b)電極の間に正の抵抗温度係数を有する発熱体が存在
し、その外側に絶縁体が存在する構造の自己温度制御性
ヒータ。
【0026】また、本発明は、成形体が、含フッ素共重
合体の粉末を基体表面に付着させて溶融することにより
被覆した後、熱処理して得られる成形体である、上記成
形体である。
【0027】また、本発明は、成形体が、下記c)、
d)、e)、f)、g)、h)またはi)である、上記
成形体である。 c)ガスコンロまわりの天板の外表面に被覆を形成した
被覆天板。 d)炊飯釜の内表面に被覆を形成した炊飯釜。 e)発光管の外表面に被覆を形成した被覆管球。 f)発光管を収容する外管の外表面に被覆を形成した被
覆管球。 g)芯金を被覆してなる複写機の定着用ローラ。 h)金属製容器の内表面に被覆を形成した被覆容器。 i)金属製配管の内表面に被覆を形成した被覆配管。
【0028】また、本発明は、成形体が、含フッ素共重
合体を強化繊維シートに含浸させ、溶融して成形した
後、熱処理して得られる成形体である、上記成形体であ
る。
【0029】また、本発明は、成形体が、下記j)また
はk)である、上記成形体である。 j)含フッ素共重合体をガラスクロスに含浸させ、溶融
した後、熱処理して得られる積層板。 k)含フッ素共重合体をガラスクロスに含浸させ、溶融
した後、熱処理して得られる大型天幕状構造物。
【0030】また、本発明は、成形体が、含フッ素共重
合体を溶融成形したフィルムを基体表面に被覆した後、
熱処理して得られる成形体である上記成形体である。
【0031】また、本発明は、成形体が、下記l)、
m)、n)、o)またはp)である、上記成形体であ
る。 l)ガスコンロまわりの天板の外表面に被覆を形成した
被覆天板。 m)炊飯釜の内表面に被覆を形成した被覆炊飯釜。 n)大型天幕状構造物。 o)金属製容器の内表面に被覆を形成した被覆容器。 p)金属製配管の内表面に被覆を形成した被覆配管。
【0032】また、本発明は、成形体が、200℃以上
かつ含フッ素共重合体の融点以下で熱処理して得られる
成形体である上記成形体である。
【0033】また、本発明は、成形体が、含フッ素共重
合体を30重量%以上含有する組成物を成形して得られ
る成形体である上記成形体である。
【0034】
【発明の実施の形態】式1の単位において、Xはフッ素
原子であるものが耐薬品性などの面からより好ましい。
含フッ素共重合体中の式1の単位の割合は、70〜9
9.9モル%であり、特に90〜99.5モル%が好ま
しい。含フッ素共重合体中に式1の単位が、1種含まれ
てもよく2種含まれてもよい。
【0035】式2の単位において、Rf すなわち2価の
フッ素置換有機基は、置換フッ素原子の数が1個以上で
あればよく、完全フッ素化された2価のフッ素置換有機
基がより好ましい。また、Rf は、炭素のみまたは炭素
と酸素により鎖が形成された2価のフッ素置換有機基が
好ましい。
【0036】その具体例としては、例えばパーフルオロ
アルキレン基またはエーテル結合を含有するパーフルオ
ロアルキレン基が挙げられる。Rf の鎖を構成する炭素
数は、1〜15、特に1〜10の範囲が好ましい。Rf
は、直鎖の構造が好ましいが、分岐の構造であってもよ
い。分岐の構造である場合には、分岐部分の炭素数が1
〜3程度の短鎖であるものが好ましい。
【0037】Rf の具体例としては、例えば−(CF
22 −、−(CF23 −、−(CF24 −、−
(CF25 −、−(CF26 −、−CF2 CF(C
3 )O(CF23 −、−CF2 CF(CF3 )OC
2 CF(CF3 )O(CF22 −、−(CF2 CF
2 O)2 −(CF23 −、−CF2 CF(CF3 )C
2 CF2 CF(CF3 )CF2 −などが挙げられる。
【0038】式2におけるYはヒドロキシアルキル基、
カルボキシル基、または1価のカルボン酸誘導体基であ
る。カルボン酸誘導体基としては−COOA(Aは炭素
数1〜3程度のアルキル基、炭素数1〜3程度のフルオ
ロアルキル基、アルカリ金属、アンモニウム塩基、また
は置換アンモニウム塩基)または−COB(Bはフッ素
原子または塩素原子)が例示される。これらのうち、好
ましいものは、−CH2 OH、−CH2 CH2 OH、−
COOCH3 である。
【0039】含フッ素共重合体中の式2の単位の含有割
合は0.1〜20モル%であり、特に0.2〜5モル%
が好ましい。式2の単位は、含フッ素共重合体の弾性率
を高めるが、多すぎると融点が低下する傾向がある。式
2の単位は、1種のみ含まれていてもよく2種以上含ま
れていてもよい。
【0040】式3の単位において、Zすなわち1価のフ
ッ素置換有機基は、上記−O−RfY以外の1価のフッ
素置換有機基であり、炭素数1〜10のものが好まし
く、特に炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基また
は炭素数1〜10のパーフルオロアルコキシ基が好まし
い。
【0041】式3の単位は存在しなくてもよいが、存在
する場合その含有割合は、0モル%超10モル%以下と
され、特に5モル%以下が好ましい。式3の単位は、含
フッ素共重合体の溶融成形性の向上、熱処理後の含フッ
素共重合体の耐衝撃性、強靭性などの物性向上などに寄
与する。したがって、この物性付与のために式3の単位
を存在させる場合は、好ましくは0.1モル%以上存在
させる。この場合、式3の単位を、1種のみ存在させて
もよく2種以上を存在させてもよい。
【0042】含フッ素共重合体は、融点が250〜32
0℃、特に280〜320℃のものが好ましい。また、
含フッ素共重合体は、メルトフローレートが0.01〜
100、特に0.5〜50、のものが好ましい。
【0043】メルトフローレートとは含フッ素共重合体
の融点以上の温度で測定される押出し速度(g/10
分)であり、具体的には次に示す方法で測定する。すな
わち、メルトインデクサを用い、含フッ素共重合体を内
径9.5mmのシリンダに充填し、380℃で5分間保
持した後、その温度で5kgのピストン荷重下に内径
2.1mm、長さ8.0mmのオリフィスを通して押出
し、このときの押出し速度(g/10分)をメルトフロ
ーレートとした。
【0044】また、含フッ素共重合体の融点とは、示差
熱分析(DTA)で測定される吸熱ピークの温度であ
り、後述熱処理によって数℃上昇するが実質的に変化し
ないものである。
【0045】上記含フッ素共重合体は、式4で表される
単量体、式5で表される単量体、および必要により式6
で表される単量体を重合開始源の存在下に共重合するこ
とにより得られる。ただし式4におけるX、式5におけ
るRf およびY、式6におけるZはいずれも前述と同じ
である。
【0046】
【化3】CF2 =CFX ・・・式4、 CF2 =CF−ORf Y ・・・式5、 CF2 =CFZ ・・・式6。
【0047】重合開始源としては、電離性放射線や、有
機パーオキシド系重合開始剤、酸化還元系重合開始剤な
どの重合開始剤などが採用できる。重合方法としては、
懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合など従来公知
の重合方法が採用できる。
【0048】重合開始剤としては、ビス(フルオロアシ
ル)パーオキシド類、ビス(クロロフルオロアシル)パ
ーオキシド類、ジアルキルパーオキシジカーボネート
類、ジアシルパーオキシド類、パーオキシエステル類、
過硫酸塩類などが挙げられる。
【0049】重合媒体としては、溶液重合ではCCl3
F、C2 Cl33 などのクロロフルオロカーボン類、
CClF2 CF2 CClFH(以下、HCFC225c
bという)などのヒドロクロロフルオロカーボン類の
他、t−ブタノールなどが挙げられ、懸濁重合、乳化重
合では水または水と他の溶媒との混合媒体が用いられ
る。重合温度は0℃〜100℃、重合圧力は0.5〜3
0kg/cm2 Gの範囲から選択できる。
【0050】本発明において使用される含フッ素共重合
体は、溶融成形でき、溶融成形後熱処理することにより
融点以上の温度にしてもその形状を保ちうる。本発明に
おいて、含フッ素共重合体は1種のみでもよく2種以上
を組合せてもよい。
【0051】本発明における溶融成形とは、溶融した含
フッ素共重合体を押出成形機、射出成形機または圧縮成
形機を用いてフィルム、シートなどの成形体やウエハ収
容治具、チューブなどの成形体を成形すること、溶融し
た含フッ素共重合体を押出成形機などにより電線などの
基体表面に被覆し成形体を成形すること、含フッ素共重
合体の粉末を静電塗装法や回転成形法により基体表面に
付着させた後溶融させ、含フッ素共重合体の被覆を形成
した成形体を成形すること、分散液状の含フッ素共重合
体を強化繊維などに含浸させた後溶融して成形体を成形
することなどを含む。
【0052】含フッ素共重合体の熱処理は、200℃以
上かつ含フッ素共重合体の融点以下の温度で行うことが
好ましく、250℃以上かつ含フッ素共重合体の融点以
下の温度で行うことが特に好ましい。また、熱処理を空
気中で行うことが好ましい。熱処理時間は5時間以上、
特に10〜50時間が好ましい。熱処理を行うことによ
り含フッ素共重合体の融点以上の高温にさらされた場合
でも溶融することがなくなる。これは、熱処理により架
橋反応が起こるためと考えられる。
【0053】含フッ素共重合体を溶融成形した後、熱処
理して得られる成形体においては、含フッ素共重合体を
用いてウエハ収容治具に溶融成形した後、熱処理する。
含フッ素共重合体をウエハ収容治具に成形する場合は、
PFAの成形方法と同様に通常の射出成形機を用いて行
いうる。射出成形における含フッ素共重合体の溶融温度
は、通常340〜400℃の範囲で選定される。ウエハ
収容治具の厚みは特に限定されないが、通常0.5〜5
mmの範囲である。ウエハ収容治具の熱処理は、前述と
同じ条件で行うことが重要である。熱処理を行うことに
より、含フッ素共重合体の高温での弾性率を向上でき、
強度を増大できる。
【0054】含フッ素共重合体を溶融成形した後、熱処
理して得られる成形体において、含フッ素共重合体を用
いてチューブやチューブ継手に成形する場合は、PFA
の成形方法と同様に通常の押出成形機や射出成形機を用
いて行いうる。配管等の厚みは特に限定されないが、通
常0.5〜5mmの範囲である。押出成形や射出成形に
おける含フッ素共重合体の溶融温度は、通常340〜4
00℃の範囲で選定される。
【0055】含フッ素共重合体を溶融成形した後、熱処
理して得られる成形体において、含フッ素共重合体を溶
融圧縮成形機、押出成形機または射出成形機により、パ
ッキング、ガスケットなどのシール部材、バルブ、ポン
プケーシング、ボールベアリング保持リテーナ、熱交換
器シェル、熱交換器チューブ、繊維を成形する。含フッ
素共重合体を用いてこれらを成形する場合は、PFAと
同様に通常の成形機を用いて行いうる。成形における含
フッ素共重合体の溶融温度は、通常340〜400℃の
範囲で選定される。上記成形体の熱処理は、前述と同じ
条件で行う。熱処理を行うことにより、含フッ素共重合
体の高温での弾性率を向上でき、強度を増大できる。
【0056】含フッ素共重合体を溶融成形した後、熱処
理して得られる成形体において、含フッ素共重合体を用
いて繊維を成形する場合は、通常340〜400℃の温
度で溶融紡糸した後、前述と同じ条件で熱処理を行う。
熱処理を行うことにより、含フッ素共重合体の繊維を高
温での弾性率を向上でき、強度を増大できる。
【0057】含フッ素共重合体を溶融成形した後、熱処
理して得られる成形体において、含フッ素共重合体を用
いて容器に成形する場合は、含フッ素共重合体の粉末を
通常340〜400℃の温度で溶融し、回転成形法によ
り容器を成形した後、前述と同じ条件で熱処理を行う。
また、含フッ素共重合体を溶融押出成形機を用いて通常
340〜400℃の温度でチューブ状の溶融物を押出
し、これをただちに金型で挟み、内部に空気を吹き込ん
で成形する中空成形法により容器を成形した後、前述の
条件で熱処理を行う。かかる熱処理を行うことにより、
含フッ素共重合体の容器は液体やガスの透過性が向上し
にじみがなくなる。
【0058】含フッ素共重合体を用いて基体表面に溶融
押出被覆した後、熱処理して得られる成形体は、含フッ
素共重合体を押出機で金属などの基体上に溶融押出し基
体を被覆した後、被覆された基体を熱処理することによ
り得られる。
【0059】含フッ素共重合体を基体表面に溶融押出し
被覆した後、熱処理して得られる成形体においては、含
フッ素共重合体を被覆電線に成形する場合は、含フッ素
共重合体を線状の導体上に溶融押出被覆した後、熱処理
する。線状導体は、電気を導電できる線状のものであれ
ば特に制限されず、線状導体の直径も特に制限されず、
電線の用途に応じて定めうる。
【0060】線状導体上への溶融押出被覆は、PFAや
FEPの溶融成形方法と同様に通常の押出機を用いて行
いうる。溶融押出における含フッ素共重合体の溶融温度
は、通常340〜400℃の範囲で選定される。線状の
導体上への被覆の厚みは特に制限されず、通常0.1〜
2mmの範囲である。
【0061】溶融押出被覆後の熱処理は、上記の方法に
より得られた絶縁電線を前述と同じ条件で行うことによ
り、含フッ素共重合体の融点以上の高温にさらされた場
合でも溶融せず、被覆が溶け落ちることがなくなる。
【0062】含フッ素共重合体を基体表面に溶融押出被
覆した後、熱処理して得られる成形体において、含フッ
素共重合体を自己温度制御性ヒータの発熱体や絶縁体に
成形する場合は、PFAやETFEの成形方法と同等に
通常の押出成形機や射出成形機を用いて行いうる。押出
成形や射出成形における含フッ素共重合体の溶融温度
は、通常340〜400℃の範囲で選定される。
【0063】自己温度制御性ヒータの発熱体は、含フッ
素共重合体と導電性付与剤が通常必須成分で、場合によ
り可撓性を付与させるための含フッ素エラストマーなど
やその他の成分を混和させた成形用組成物を用いて製造
される。
【0064】導電性付与剤としては、導電性カーボンブ
ラック、グラファイト、表面グラフト化カーボンブラッ
ク、有機ポリマーをグラフト化したカーボンブラックな
どが使用できる。導電性付与剤の添加量は、発熱体の発
熱量によるが、5〜15重量%とするのが一般的であ
る。自己温度制御性ヒータの発熱体や絶縁体の熱処理
は、前述と同じ条件で行うことが重要である。熱処理を
行うことにより、含フッ素共重合体の融点以上の高温に
さらされた場合でも溶融せず、被覆が溶け落ちることが
なくなる。
【0065】含フッ素共重合体の粉末を基体表面に付着
させて溶融することにより被覆した後、熱処理して得ら
れる成形体は、粒子径が1〜500μmの含フッ素共重
合体の粉末を金属、ガラスなどの基体表面に付着させた
後、基体ごと加熱し付着した粉末を溶融、被覆させ、さ
らに含フッ素共重合体を被覆した基体を熱処理すること
により得られる。
【0066】含フッ素共重合体の粉末を基体表面に付着
させて溶融することにより被覆した後、熱処理して得ら
れる成形体においては、含フッ素共重合体を発光管の外
表面または発光管を収容した外管の外表面に被覆を形成
する被覆管球を成形する場合は、PFAやFEPの成形
方法と同様に通常の静電塗装を行いうる。常温で静電塗
装した後、被覆した含フッ素共重合体を溶融する温度
は、通常340〜400℃の範囲で選定される。
【0067】被覆した含フッ素共重合体を溶融した後の
熱処理は、前述の耐熱絶縁電線の被覆材の溶融押出被覆
後の熱処理と同じ条件で行うことが重要である。熱処理
を行うことにより含フッ素共重合体の高温での弾性率が
向上し硬くなり、融点以上の高温にさらされた場合でも
溶融せず、被覆が溶け落ちることがなくなる。
【0068】含フッ素共重合体の粉末を基体表面に付着
させて溶融することにより被覆した後、熱処理して得ら
れる成形体において、含フッ素共重合体を芯金のローラ
外表面に被覆してなる複写機の定着用ローラを成形する
場合は、PFAやFEPの成形方法と同様に通常の静電
塗装を行いうる。常温で静電塗装した後、被覆した含フ
ッ素共重合体を溶融する温度は、通常340〜400℃
の範囲で選定される。
【0069】被覆した含フッ素共重合体を溶融した後の
熱処理は、前述と同じ条件で行うことが重要である。か
かる熱処理を行うことにより含フッ素共重合体は高強度
となり被覆材の寿命が長くなる。
【0070】含フッ素共重合体の粉末を基体表面に付着
させて溶融することにより被覆した後、熱処理して得ら
れる成形体においては、含フッ素共重合体をガスコンロ
まわりの天板の外表面に被覆を形成した被覆天板を成形
する場合は、含フッ素共重合体の粉末をガスコンロまわ
りの天板または炊飯釜の内面に静電塗装し、被覆した含
フッ素共重合体を通常340〜400℃の温度で溶融さ
せた後、前述と同じ条件で熱処理を行うことにより、融
点以上の高温にさらされた場合でも溶融せず、被覆が溶
け落ちることがなくなる。
【0071】含フッ素共重合体の粉末を基体表面に付着
させて溶融することにより被覆した後、熱処理して得ら
れる成形体においては、含フッ素共重合体を金属製容器
または金属製配管の内表面に被覆を形成した被覆容器ま
たは被覆配管を成形する場合は、含フッ素共重合体の粉
末を金属製容器等に密閉し、金属製容器を回転させなが
ら340〜400℃の温度に加熱することにより、容器
の内表面に含フッ素共重合体が順次溶融して均等に付着
する。その後含フッ素共重合体が被覆した容器を前述と
同じ条件で熱処理を行うことにより、液体やガスの透過
が小さい被覆を形成し、金属表面から剥離がなく、さら
に金属の腐食が小さくなる。
【0072】含フッ素共重合体を強化繊維シートに含浸
させ、溶融して成形した後、熱処理して得られる成形体
は、含フッ素共重合体の分散液または溶液を強化繊維シ
ートにディップ法や吹付け法により含浸させ、溶融成形
した後、含フッ素共重合体が被覆した強化繊維シートを
熱処理することにより得られる。
【0073】含フッ素共重合体を強化繊維シートに含浸
させ、溶融して成形した後、熱処理して得られる成形体
において、含フッ素共重合体を用いて積層板や天幕状構
造物を成形する場合は、下記の方法で行いうる。すなわ
ち、ガラスクロスに含フッ素共重合体の分散液を含浸さ
せ、余分な分散液をかき落として表面を平滑にした後、
溶融して成形する。成形炉は通常3段階の温度分布に区
分されており、最初のドライングゾーン(60〜120
℃)で水分を蒸発させ、次いでベーキングゾーン(20
0〜300℃)で分散液に含まれている界面活性剤を除
去し、最後にメルティングゾーン(340〜400℃)
で含フッ素共重合体を加熱溶融し、表面平滑な含浸クロ
スを得る。
【0074】この含浸、加熱溶融を必要に応じ繰り返し
行うことにより、所定量の含フッ素共重合体を含浸した
含浸クロスを得る。含浸クロスを一定サイズに切断後、
含浸クロスのみを、積層板の場合は含浸クロスとPTF
Eシートを、または含浸クロスと含フッ素共重合体シー
トを交互に重ね合わせて積層し、340〜400℃で熱
プレスを行い積層板や天幕構造物を得る。得られた積層
板の熱処理は、前述の熱処理と同じ条件で行うことが重
要である。熱処理を行うことにより含フッ素共重合体の
高温での弾性率が向上し硬くなり、また寸法安定性が向
上する。
【0075】含フッ素共重合体を溶融成形したフィルム
を基体表面に被覆した後、熱処理して得られる成形体
は、含フッ素共重合体を押出成形機で溶融成形したフィ
ルムまたはシートを金属などの基体に貼り合わせた後、
貼り合わせた基体を熱処理することにより得られる。基
体とシートやフィルムの接着は、熱融着や接着剤を介し
て行いうる。
【0076】含フッ素共重合体を溶融成形したフィルム
を基体表面に被覆した後、熱処理して得られる成形体に
おいては、含フッ素共重合体をガスコンロまわりの天板
の外表面に被覆を形成した被覆天板または炊飯釜の内表
面に被覆を形成した被覆炊飯釜を成形する場合は、以下
のように行いうる。溶融押出成形機により得られるフィ
ルムを平面状の金属板に貼り合せる。その後、フィルム
が接着した金属板を250℃以上かつ含フッ素共重合体
の融点以下の温度で5時間以上、好ましくは10〜50
時間熱処理を行った後、ガスコンロまわりの天板または
炊飯釜に加工する。
【0077】含フッ素共重合体を溶融成形したフィルム
を基体表面に被覆した後、熱処理して得られる成形体に
おいては、含フッ素共重合体を金属製容器または金属製
配管の内表面に被覆を形成した被覆容器または被覆配管
を成形する場合は、以下のように行いうる。含フッ素共
重合体を中空成形法により通常340〜400℃の温度
で容器を溶融成形した後、前述と同じ条件で熱処理を行
った容器を金属製容器にはめ込むことにより、または、
含フッ素共重合体の成形した容器をはめ込んだ金属製容
器を、前述と同じ条件で熱処理することにより、液体や
ガスの透過性が向上した小型の容器に加工する。
【0078】また、通常340〜400℃の温度で溶融
押出成形機により得られる含フッ素共重合体のシートを
前述と同じ条件で熱処理した後、金属製容器の内側に、
例えばエポキシ系接着剤を介して貼り合わせる。シート
とシートの境目をPFAの溶接棒で溶接することによ
り、含フッ素共重合体が金属製容器に密着、被覆した大
容量の容器に加工する。
【0079】フィルムやシートに成形する方法は、ET
FEやPFAの成形と同様に通常の溶融押出成形機を用
いて行いうる。成形における含フッ素共重合体の溶融温
度は、340〜400℃の範囲で選定される。特に限定
されないが、フィルムの厚みは通常20〜200μmの
範囲であり、シートの厚みは通常100〜5000μm
の範囲である。このフィルムやシートと金属板は、熱融
着により接着でき、また、耐熱性のプライマーや接着剤
を介して接着することもできる。
【0080】また、本発明において、含フッ素共重合体
に添加物を配合した組成物を使用できる。組成物中の含
フッ素共重合体が30重量%以上であることが、含フッ
素共重合体の優れた性質を維持し、成形加工性を良好に
保持するため好ましく、特に50重量%以上であること
が好ましい。添加物としては、ガラス繊維、炭素繊維、
シリカ、エアロジル、カーボン、フッ化カーボン、タル
クや酸化チタン、酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウム
などの金属酸化物、銅、亜鉛、鉄などの金属、ホウ化窒
素、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、フッ化カルシウ
ムなどの塩、界面活性剤、シランカップリング剤、PT
FE、PFA、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミ
ド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドなどの耐熱
性樹脂などが挙げられる。
【0081】
【実施例】次に、本発明を実施例(例1、2、3、5、
7、8、10、11、13、14、16、18、20、
22、23、24、25、26)、比較例(例4、6、
9、12、15、17、19、21、27)によって具
体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されな
い。
【0082】[例1]溶媒HCFC225cb中で共重
合して得られるCF2 =CF2 、CF2 =CFO(CF
23 CH2 OHおよびCF2 =CFO(CF22
3 に基づく重合単位の割合がそれぞれ98.82、
0.54、0.64(モル比)である含フッ素共重合体
1(メルトフローレート20、融点305℃)をスクリ
ュウ径30mmの一軸押出機を用いて、溶融温度360
℃で溶融押出しして、1.0mm径の銀メッキ撚銅線に
被覆厚み0.25mmの被覆をして、絶縁電線を作成し
た。この絶縁電線を300℃で20時間空気中で熱処理
を行った。
【0083】この絶縁電線のカットスルー抵抗は1.0
kgであった。絶縁電線を340℃で10分間空気中に
放置しても形状は全く変化なかった。カットスルー抵抗
は、シャープエッジに被覆電線をのせて、温度を150
℃とし、荷重を加えて30分以上絶縁を保持する最大荷
重で示した(例2〜4も同様)。
【0084】[例2]溶媒HCFC225cb中で共重
合して得られるCF2 =CF2 、CF2 =CFO(CF
23 COOCH3 およびCF2 =CFO(CF22
CF3 に基づく重合単位の割合がそれぞれ98.11、
1.02、0.87(モル比)である含フッ素共重合体
2(メルトフローレート11、融点295℃)をスクリ
ュウ径30mmの一軸押出機を用いて、溶融温度350
℃で溶融押出しして、1.0mm径の銀メッキ撚銅線に
被覆厚み0.25mmの被覆をして、絶縁電線を作成し
た。この絶縁電線を290℃で20時間空気中で熱処理
を行った。カットスルー抵抗は0.9kgであった。絶
縁電線を340℃で10分間空気中に放置しても形状は
全く変化なかった。
【0085】[例3]溶媒HCFC225cb中で共重
合して得られるCF2 =CF2 、CF2 =CFO(CF
23 CH2 OHに基づく重合単位の割合がそれぞれ9
8.4、1.6(モル比)である含フッ素共重合体3
(メルトフローレート15、融点302℃)をスクリュ
ウ径30mmの一軸押出機を用いて、溶融温度360℃
で溶融押出しして、1.0mm径の銀メッキ撚銅線に被
覆厚み0.25mmの被覆をして、絶縁電線を作成し
た。この絶縁電線を300℃で20時間空気中で熱処理
を行った。この絶縁電線のカットスルー抵抗は1.2k
gであった。絶縁電線を340℃で10分間空気中に放
置しても形状は全く変化なかった。
【0086】[例4(比較例)]PFAをスクリュウ径
30mmの一軸押出機を用いて1.0mm径の銀メッキ
撚銅線に被覆厚み0.25mmの被覆をして、絶縁電線
を作成した。カットスルー抵抗は0.6kgであった。
絶縁電線を340℃で10分間空気中に放置するとPF
A被覆は溶け落ちていた。
【0087】[例5]ハロゲン化スカンジウム、ハロゲ
ン化ナトリウム、水銀および始動用の希ガスが封入され
た石英ガラスを材料とした発光管と、その外側に硬質ガ
ラスからなる外管を有するメタルハライドランプの外管
の外表面を、有機溶媒で洗浄し、ノニオン系界面活性
剤、シリカ粉末、アルミナ粉末を混合した分散液からな
るプライマーをスプレーにより塗布して乾燥させた。
【0088】含フッ素共重合体1の粉体を上記プライマ
ーを塗布した領域に膜厚が約100μmになるように静
電塗装法により塗布した。そして340℃で20分間加
熱し被膜を形成した。このメタルハライドランプを30
0℃で20時間空気中で熱処理を行った。上記の被膜を
ガラスより剥し、その被膜を340℃で20分間加熱し
たところ、被膜の形状は変化がなかった。つまり340
℃においても形状を維持する強度を有していた。
【0089】[例6(比較例)]例5と同じメタルハラ
イドランプに、例5と同じプライマーをスプレーにより
塗布して乾燥させた。PFA粉末を、上記プライマーを
塗布した領域に膜厚が約100μmになるように静電塗
装法により塗布した。そして340℃で20分間加熱し
被膜を形成した。このメタルハライドランプを300℃
で20時間空気中で熱処理を行った。上記の被膜をガラ
スより剥し、その被膜を340℃で20分間加熱したと
ころ、被膜は溶融して元の形状を保っていなかった。
【0090】[例7]含フッ素共重合体1を温度360
℃で射出成形機を用いてウエハ収容治具に成形した。こ
の治具を300℃で20時間空気中で熱処理を行った。
得られた治具の壁の部分を切り出し、150℃での曲げ
弾性率を測定したところ2500kg/cm2 であっ
た。
【0091】[例8]含フッ素共重合体2を温度360
℃で射出成形機を用いてウエハ収容治具に成形した。こ
の治具を300℃で20時間空気中で熱処理を行った。
得られた治具の壁の部分を切り出し、150℃での曲げ
弾性率を測定したところ2300kg/cm2 であっ
た。
【0092】[例9(比較例)]PFAを射出成形機を
用いてウエハ収容治具に成形した。この治具を300℃
で20時間空気中で熱処理を行った。得られた治具の壁
の部分を切り出し、150℃での曲げ弾性率を測定した
ところ1400kg/cm2 であった。
【0093】[例10]乳化重合で得られたCF2 =C
2 、CF2 =CFO(CF23 CH2 OHおよびC
2 =CFO(CF22 CF3 に基づく重合単位の割
合がそれぞれ98.82、0.54、0.64(モル
比)である含フッ素共重合体の固形分濃度が30%の分
散液をガラスクロス布(Eガラス、厚さ0.05mm)
に含浸し、100℃で20分間水分を蒸発させ、次いで
250℃で20分間分散液に含まれている界面活性剤を
除去し、最後に340℃で20分間焼成し、樹脂を加熱
溶融させプレプリグを得た。
【0094】次に該プレプリグを10枚重ね30kg/
cm2 、340℃で1分間加熱硬化接着をプレス中で行
い積層板を得た。その積層板を300℃で20時間空気
中で熱処理を行った。得られた積層板の線膨張係数は
0.00009(1/℃)であり、寸法安定性の良い積
層材料であった。
【0095】[例11]CF2 =CF2 、CF2 =CF
O(CF23 COOCH3 およびCF2 =CFO(C
22 CF3 に基づく重合単位の割合がそれぞれ9
8.11、1.02、0.87(モル比)である含フッ
素共重合体の分散液を用いた以外は例10と同様な方法
で積層板を得た。得られた積層板の線膨張係数は0.0
0009(1/℃)であった。
【0096】[例12(比較例)]PTFE分散液を用
いたこと以外は例10と同様な方法で積層板を得た。得
られた積層板の線膨張係数は0.00012(1/℃)
であった。
【0097】[例13]含フッ素共重合体1を温度36
0℃で押出成形機を用いて外径40mm、肉厚3mmの
チューブに成形した。このチューブを300℃で20時
間空気中で熱処理を行った。得られたチューブを切り出
し、150℃での曲げ弾性率を測定したところ2800
kg/cm2 であった。
【0098】[例14]含フッ素共重合体2を温度36
0℃で押出成形機を用いて外径40mm、肉厚3mmの
チューブに成形した。このチューブを300℃で20時
間空気中で熱処理を行った。得られたチューブを切り出
し、150℃での曲げ弾性率を測定したところ2300
kg/cm2 であった。
【0099】[例15(比較例)]PFAを押出成形機
を用いて外径40mm、肉厚3mmのチューブを成形し
た。このチューブを300℃で20時間空気中で熱処理
を行った。得られたチューブを切り出し、150℃での
曲げ弾性率を測定したところ1600kg/cm2であ
った。
【0100】[例16]含フッ素共重合体1を83重量
部、導電性カーボンブラック12重量部、表面処理炭酸
カルシウム5重量部をヘンシェルミキサーで混合した
後、押出機で340℃の温度でペレット化し、発熱体用
組成物とした。含フッ素共重合体1を85重量部、微粒
子シリカ10重量部、酸化チタン5重量部をヘンシルミ
キサーで混合した後、押出機で340℃の温度でペレッ
ト化し、絶縁体用組成物とした。
【0101】2本の電極が外径0.3mmのニッケルメ
ッキ銅線を19本撚り合わせたものを7mmの間隔で配
置されるように、2本の電極の外周に発熱体用組成物を
厚さ2mmに温度360℃で押出被覆して発熱体を成形
した。この発熱体を300℃で20時間熱処理を行った
のち発熱体の外周を厚さ0.5mmになるように絶縁体
用組成物を押出被覆し、300℃で20時間熱処理を行
いヒータを成形した。このようにして得られたヒータ
を、340℃で1時間加熱してもヒータは溶けださず外
形は全く変化しなかった。
【0102】[例17(比較例)]含フッ素共重合体1
の代わりにPFAを用いた以外は例16と同様にヒータ
を成形した。得られたヒータを340℃で1時間加熱す
ると、発熱体および絶縁体に用いたPFAが溶けだし、
元の形状を保っていなかった。
【0103】[例18]アルミニウム製の芯金に含フッ
素共重合体1の粉末を30μmの厚みで静電塗装により
塗布して375℃で60分間焼付けた後、300℃で2
0時間空気中で熱処理を行い、複写機の定着用ローラを
成形した。このローラの塗膜を剥し、200℃での引張
強度を測定すると、110kg/cm2 であった。
【0104】[例19(比較例)]含フッ素共重合体1
の代わりにPFAを用いた以外は例18と同様にして、
複写機の定着用ローラを成形した。このローラの塗膜を
剥し、200℃での引張強度を測定すると、60kg/
cm2 であった。
【0105】[例20]含フッ素共重合体1をスクリュ
ウ径30mmの一軸押出機を用いて、溶融温度360℃
で溶融押出しして厚み100μmのフィルムを作製し
た。表面をサンドブラスト処理したステンレス板にフィ
ルムを乗せ、340℃でプレスして接着させた。そし
て、300℃で20時間空気中で熱処理を行った。得ら
れた保護層は340℃で10分間空気中に放置しても形
状は全く変化なかった。
【0106】[例21(比較例)]PFAをスクリュウ
径30mmの一軸押出機を用いて厚み100μmのフィ
ルムを作製した。表面をサンドブラスト処理したステン
レス板にフィルムを乗せ、340℃でプレスして接着さ
せた。340℃で10分間空気中に放置しするとPFA
保護層は溶け落ちていた。
【0107】[例22]含フッ素共重合体1を50tプ
レスで340℃で圧縮成形して、厚み2mmのシートを
成形した。そして、300℃で20時間空気中で熱処理
を行った。得られたシートをダンベル状に打ち抜いたサ
ンプルの引張クリープ性を測定した。室温下100kg
/cm2 荷重で24時間後の伸び率は3.2%であっ
た。一方、含フッ素共重合体1の代わりに用いたPTF
Eシートの伸び率は19.9%であった。
【0108】[例23]含フッ素共重合体1を温度36
0℃で溶融成形して厚さ200μmのフィルムを作製し
た。得られたフィルムを300℃で20時間熱処理を行
った後、引張弾性率を測定したところ、8000kg/
cm2 であった。一方、含フッ素共重合体1の代わりに
用いたPFAフィルムの引張弾性率は5000kg/c
2 であった。
【0109】[例24]含フッ素共重合体1を内径30
mmの押出機を用いて温度360℃で溶融紡糸を行っ
た。径が50μmの繊維を得た。これを300℃で20
時間熱処理を行った後、測定した引張弾性率は9000
kg/cm2 であった。一方、含フッ素共重合体1の代
わりに用いたPFAフィルムの引張弾性率は6000k
g/cm2であった。
【0110】[例25]溶媒HCFC225cb中で共
重合して得られるCF2 =CF2 、CF2 =CFO(C
23 CO2 CH3 およびCF2 =CFO(CF2
2 CF3 に基づく重合単位の割合がそれぞれ98.7、
0.3、1.0(モル比)である含フッ素共重合体(メ
ルトフローレート15、融点305℃)を圧縮成形機を
用い340℃で、厚み100μm、5cm角のサンプル
を作製した。そして、300℃で3日間空気中で熱処理
を行った。そのサンプルを用いて酸素ガスと窒素ガスの
透過性(cm3 (STD)cm/cm2 s cmHg)
を、ASTM D1434−75(M法)に基づき測定
した。測定結果を表1に示す。
【0111】また、サンプルを発煙硝酸中に室温で4週
間浸漬後の重量増加量(%)および硫酸/過酸化水素
(70/30重量比)混合液中に150℃で4週間浸漬
後の重量増加量(%)を測定した。結果を表1に示す。
【0112】[例26]含フッ素共重合体1を圧縮成形
機を用いて、340℃で、厚み100μm、5cm角の
サンプルを作製した。そして300℃で3日間空気中で
熱処理した。そのサンプルを用いて例25と同様の試験
を行った。結果を表1に示す。
【0113】[例27(比較例)]PFAを圧縮成形機
を用いて340℃で、厚み100μm、5cm角のサン
プルを作製した。そのサンプルを用いて例25と同様の
試験を行った。結果を表1に示す。
【0114】
【表1】
【0115】
【発明の効果】本発明の成形体は、含フッ素共重合体を
溶融成形で被覆させた後、熱処理することにより、含フ
ッ素共重合体の融点以上の高温にさらされても含フッ素
共重合体が溶けることがなく、高温での弾性率が向上
し、液体や気体の透過性が向上し、また寸法安定性も向
上する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式1で表される単位を70〜99.9モル
    %、式2で表される単位を0.1〜20モル%、および
    任意成分として式3で表される単位を0〜10モル%の
    割合で含有する含フッ素共重合体を溶融成形した後、熱
    処理して得られる成形体。 【化1】 ただし、式中、Xはフッ素原子または塩素原子であり、
    f は2価のフッ素置換有機基であり、Yはヒドロキシ
    アルキル基、カルボキシル基、または1価のカルボン酸
    誘導体基であり、Zは、−O−Rf Y以外の1価のフッ
    素置換有機基である。
  2. 【請求項2】成形体が、ウエハ収容治具、チューブ、チ
    ューブ継手、パッキング、ガスケット、バルブ、ポンプ
    ケーシング、ボールベアリング保持リテーナ、熱交換器
    シェル、熱交換器チューブ、容器、または繊維である請
    求項1記載の成形体。
  3. 【請求項3】成形体が、含フッ素共重合体を基体表面に
    溶融押出被覆した後、熱処理して得られる成形体であ
    る、請求項1記載の成形体。
  4. 【請求項4】成形体が、下記a)またはb)である、請
    求項3記載の成形体。 a)被覆電線。 b)電極の間に正の抵抗温度係数を有する発熱体が存在
    し、その外側に絶縁体が存在する構造の自己温度制御性
    ヒータ。
  5. 【請求項5】成形体が、含フッ素共重合体の粉末を基体
    表面に付着させて溶融することにより被覆した後、熱処
    理して得られる成形体である、請求項1記載の成形体。
  6. 【請求項6】成形体が、下記c)、d)、e)、f)、
    g)、h)またはi)である、請求項5記載の成形体。 c)ガスコンロまわりの天板の外表面に被覆を形成した
    被覆天板。 d)炊飯釜の内表面に被覆を形成した炊飯釜。 e)発光管の外表面に被覆を形成した被覆管球。 f)発光管を収容する外管の外表面に被覆を形成した被
    覆管球。 g)芯金を被覆してなる複写機の定着用ローラ。 h)金属製容器の内表面に被覆を形成した被覆容器。 i)金属製配管の内表面に被覆を形成した被覆配管。
  7. 【請求項7】成形体が、含フッ素共重合体を強化繊維シ
    ートに含浸させ焼成した後、熱処理して得られる成形体
    である、請求項1記載の成形体。
  8. 【請求項8】成形体が、下記j)またはk)である、請
    求項7記載の成形体。 j)含フッ素共重合体をガラスクロスに含浸させ焼成し
    た後、熱処理して得られる積層板。 k)含フッ素共重合体をガラスクロスに含浸させ焼成し
    た後、熱処理して得られる大型天幕状構造物。
  9. 【請求項9】成形体が、含フッ素共重合体を溶融成形し
    たフィルムを基体表面に被覆した後、熱処理して得られ
    る成形体である請求項1記載の成形体。
  10. 【請求項10】成形体が、下記l)、m)、n)、o)
    またはp)である、請求項9記載の成形体。 l)ガスコンロまわりの天板の外表面に被覆を形成した
    被覆天板。 m)炊飯釜の内表面に被覆を形成した被覆炊飯釜。 n)大型天幕状構造物。 o)金属製容器の内表面に被覆を形成した被覆容器。 p)金属製配管の内表面に被覆を形成した被覆配管。
  11. 【請求項11】成形体が、200℃以上かつ含フッ素共
    重合体の融点以下で熱処理して得られる成形体である請
    求項1〜10のいずれか記載の成形体。
  12. 【請求項12】成形体が、含フッ素共重合体を30重量
    %以上含有する組成物を成形して得られる成形体である
    請求項1〜11のいずれか記載の成形体。
JP9138871A 1996-05-30 1997-05-28 含フッ素共重合体の成形体 Pending JPH10259216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9138871A JPH10259216A (ja) 1996-05-30 1997-05-28 含フッ素共重合体の成形体

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13718996 1996-05-30
JP29062396 1996-10-31
JP9-5782 1997-01-16
JP8-290623 1997-01-16
JP578297 1997-01-16
JP8-137189 1997-01-16
JP9138871A JPH10259216A (ja) 1996-05-30 1997-05-28 含フッ素共重合体の成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10259216A true JPH10259216A (ja) 1998-09-29

Family

ID=27454363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9138871A Pending JPH10259216A (ja) 1996-05-30 1997-05-28 含フッ素共重合体の成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10259216A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001023796A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Asahi Glass Company, Limited Tuyau souple de carburant
WO2001023795A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Asahi Glass Company, Limited Tuyau souple de carburant
JP2001151826A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Daikin Ind Ltd 薬液透過抑制剤、該抑制剤を含んでなる薬液透過抑制性含フッ素樹脂組成物
JP2002265522A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Kurabo Ind Ltd Pfa樹脂の改良方法
JP2006016540A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Asahi Glass Co Ltd テトラフルオロエチレン共重合体
WO2006057203A1 (ja) * 2004-11-25 2006-06-01 Unimatec Co., Ltd. 含フッ素共重合体
WO2007052664A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Daikin Industries, Ltd. ポリテトラフルオロエチレンの成形方法、ポリテトラフルオロエチレン成形体、架橋性ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン架橋体粉末、樹脂ブレンド組成物、および樹脂ブレンド成形体
JP2009001748A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Daikin Ind Ltd 半導体等製造用物品
JP2009044018A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Daikin Ind Ltd プリント基板用材料
JP4719975B2 (ja) * 1998-05-29 2011-07-06 ダイキン工業株式会社 結晶性含フッ素樹脂の球晶微小化剤、該微小化剤を含んでなる結晶性含フッ素樹脂組成物
JP2015500359A (ja) * 2011-11-30 2015-01-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 溶融温度を上昇させたテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体
JP2015096572A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 旭硝子株式会社 含フッ素共重合体成形品の製造方法、電線被覆材および摺動部材
JP2015537095A (ja) * 2012-12-05 2015-12-24 ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ イタリー エス.ピー.エー. 熱処理後に改善された熱的および機械的特性を有する溶融加工可能なパーフルオロポリマー
JP2016124913A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 耐ブリスター性に優れたpfa成形体およびpfa成形体のブリスター発生を抑制する方法
JP2017516903A (ja) * 2014-06-05 2017-06-22 ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ イタリー エス.ピー.エー. 加熱処理後に改善された熱的および機械的特性を有する溶融加工可能なパーフルオロポリマー

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4719975B2 (ja) * 1998-05-29 2011-07-06 ダイキン工業株式会社 結晶性含フッ素樹脂の球晶微小化剤、該微小化剤を含んでなる結晶性含フッ素樹脂組成物
WO2001023796A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Asahi Glass Company, Limited Tuyau souple de carburant
WO2001023795A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Asahi Glass Company, Limited Tuyau souple de carburant
US6604551B2 (en) 1999-09-30 2003-08-12 Asahi Glass Company, Limited Fuel hose
US6655414B2 (en) 1999-09-30 2003-12-02 Asahi Glass Company, Limited Fuel hose
JP2001151826A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Daikin Ind Ltd 薬液透過抑制剤、該抑制剤を含んでなる薬液透過抑制性含フッ素樹脂組成物
JP2002265522A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Kurabo Ind Ltd Pfa樹脂の改良方法
JP2006016540A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Asahi Glass Co Ltd テトラフルオロエチレン共重合体
WO2006057203A1 (ja) * 2004-11-25 2006-06-01 Unimatec Co., Ltd. 含フッ素共重合体
US7538171B2 (en) * 2004-11-25 2009-05-26 Unimatec Co., Ltd. Fluorine-containing copolymer
WO2007052664A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Daikin Industries, Ltd. ポリテトラフルオロエチレンの成形方法、ポリテトラフルオロエチレン成形体、架橋性ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン架橋体粉末、樹脂ブレンド組成物、および樹脂ブレンド成形体
JPWO2007052664A1 (ja) * 2005-10-31 2009-04-30 ダイキン工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレンの成形方法、ポリテトラフルオロエチレン成形体、架橋性ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン架橋体粉末、樹脂ブレンド組成物、および樹脂ブレンド成形体
JP4591508B2 (ja) * 2005-10-31 2010-12-01 ダイキン工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレンの成形方法、ポリテトラフルオロエチレン成形体、架橋性ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン架橋体粉末、樹脂ブレンド組成物、および樹脂ブレンド成形体
JP2009001748A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Daikin Ind Ltd 半導体等製造用物品
JP2009044018A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Daikin Ind Ltd プリント基板用材料
JP2015500359A (ja) * 2011-11-30 2015-01-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 溶融温度を上昇させたテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体
JP2015537095A (ja) * 2012-12-05 2015-12-24 ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ イタリー エス.ピー.エー. 熱処理後に改善された熱的および機械的特性を有する溶融加工可能なパーフルオロポリマー
JP2015096572A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 旭硝子株式会社 含フッ素共重合体成形品の製造方法、電線被覆材および摺動部材
JP2017516903A (ja) * 2014-06-05 2017-06-22 ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ イタリー エス.ピー.エー. 加熱処理後に改善された熱的および機械的特性を有する溶融加工可能なパーフルオロポリマー
JP2016124913A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 耐ブリスター性に優れたpfa成形体およびpfa成形体のブリスター発生を抑制する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10259216A (ja) 含フッ素共重合体の成形体
CN1229407C (zh) 含氟共聚物
JP3177983B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン成形用粉末
US4530970A (en) Fluoroelastomer composition and lining material made thereof
WO1997015623A1 (fr) Composition de resine, article moule obtenu a l'aide de celle-ci, et procede de production de cette composition
JPS61241346A (ja) 溶融成形可能なフルオロポリマー組成物
EP2818516A1 (en) Fluorine-containing copolymer composition, molded article, and electric wire
AU675705B2 (en) Fluororesin molding and process for producing the same
Drobny Fluorine-containing polymers
WO2019208401A1 (ja) 撚り電線およびその製造方法
EP0612804A2 (en) Oil-repellent fluororubber composition
WO1997045467A1 (fr) Articles moules en copolymere fluore
WO1993025606A1 (en) Bonding of perfluoroelastomers
JP4618911B2 (ja) Pfa樹脂の改良方法
JPS6039015B2 (ja) 複合積層体
JPH09288914A (ja) 熱器具用絶縁電線
JP2002144484A (ja) 離型性クッション材及びその製造方法
US6113824A (en) Process for surface treating a fluorine-containing resin molded article
KR102240636B1 (ko) 유연성이 우수한 불소수지 조성물 및 이로부터 형성된 절연층을 포함하는 케이블
KR102482260B1 (ko) 반도체 정전척 히터용 면상발열체 조성물
JP2003273630A (ja) アンテナ素子
JP2006066329A (ja) 耐熱電線
JP2003026883A (ja) 耐摩耗性弗素樹脂組成物および摺動用部材
JPH01168748A (ja) 複合体
JPH10264327A (ja) 複合チューブ