JPH10258454A - 車両用フロアトリムの成形方法 - Google Patents

車両用フロアトリムの成形方法

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JPH10258454A
JPH10258454A JP9066744A JP6674497A JPH10258454A JP H10258454 A JPH10258454 A JP H10258454A JP 9066744 A JP9066744 A JP 9066744A JP 6674497 A JP6674497 A JP 6674497A JP H10258454 A JPH10258454 A JP H10258454A
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JP
Japan
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vibration
pair
carpet skin
soundproofing
lower rail
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Application number
JP9066744A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Mori
哲郎 森
Koji Sudo
浩次 須藤
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロアレール付近の足の踏み付け等による外的
負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じること
がない車両用フロアトリムを成形すること。 【解決手段】 チップウレタン3の厚みよりも高い一対
の立壁4、4を備えた下型5と、突条6と該突条6の根
元部に形成された逃げ凹部6aとを備えた上型7とから
なる成形型8を用い、スリット3aを一対の立壁4、4
に嵌入させてチップウレタン3を下型5にセットした
後、カーペット表皮2をチップウレタン3の上面に覆
せ、型締めしてスリット3a内にカーペット表皮2から
なるロアレール100の設置スペ−スとなる凹部9を、
凹部9の上部両側縁部にカーペット表皮2からなる突縁
部10をそれぞれ形成し、敷設の際突縁部10をガ−ニ
ッシュに係合させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートスライド装
置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設され
る車両用フロアトリムの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シートスライド装置のロアレール100
は、図8に示すように外観向上の観点からフロアトリム
50内に埋込むようにしてその前後をブラケット(図示
せず)を介してフロアパネル200に固定されている。
このためフロアトリム50にはロアレール100を埋込
むためのスリット50aが形成されている。
【0003】フロアトリム50はフロアパネル200に
当接する防音防振材としてのチップウレタン3を下層と
し、カーペット表皮2を上層として積層して構成されて
おり、スリット50aは、フロアトリム50のロアレー
ル100に対応する部位をロアレール100の長さ及び
巾に相当する部分を切除して形成される。
【0004】このように従来のフロアトリム50は、シ
ートスライド装置のロアレール100をスリット50a
内に、上面を露出させて埋込むようにしてフロアパネル
200上に敷設されており、前記露出部分はガ−ニッシ
ュ300で覆って外観の向上を図っている。
【0005】これに関連する技術は実開平3−1005
26号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の成
形方法で成形されたフロアトリム50においては、スリ
ット50aの側部50bの上端縁部50cとガ−ニッシ
ュ300との係合が弱いこと、及びスリット50aの側
部50bの剛性が低いことにより、図9(a)に示すよ
うにロアレール100の付近を足で踏み付けるとフロア
トリム50に下方向(a方向)及び内方向(b方向)の
力が作用して図9(b)に示すようにスリット50aの
側部50bが撓んでフロアトリム50とガ−ニッシュ3
00との間に隙間Aが現出し、ガ−ニッシュ300から
フロアトリム50の端縁部(スリット50aの側部50
b)が露出し、場合によっては隙間Aからロアレール1
00が外部から視認でき、これによって外観を損なうと
いう課題を有している。
【0007】本発明は前記した課題を解決すべくなされ
たものであり、その目的は、ロアレール付近の足の踏み
付け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に
隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることの
できるフロアトリムを成形することができる車両用フロ
アトリムの成形方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、カーペット表皮の裏面に防
音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレ
ールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フ
ロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚み
よりも高い高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する
間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、この一対の
立壁間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条と該
突条の両側根元部に形成され前記立壁の前記防音防振材
から突出する突出部分が前記カーペット表皮を介して嵌
入する逃げ凹部とを備えた上型とからなる成形型を用
い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁
に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前
記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その
後前記成形型を型締めして、前記スリット内に前記カー
ペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとな
る凹部を形成すると共に該凹部の上部両側縁部に前記カ
ーペット表皮からなる突縁部を形成し、かつ前記カーペ
ット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴と
する。
【0009】このため請求項1記載の発明では、防音防
振材に設けたスリットを一対の立壁に嵌入させて防音防
振材を下型にセットして成形するようにしたので、成形
時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置
スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに
形成することができると共に、該凹部の上部両側縁部に
前記立壁により前記カーペット表皮からなる中空の突縁
部を形成することができる。このように形成された車両
用フロアトリムは前記突縁部によりガ−ニッシュと良好
な係合を図ることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、カーペット
表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライ
ド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設
される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防
音防振材の厚みと略同等の高さを有し前記ロアレールの
幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型
と、前記防音防振材の厚みより高い高さを有し前記一対
の立壁の各対向面にそれぞれ仮止めされた一対の樹脂板
と、この一対の樹脂板間に前記カーペット表皮を介して
嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前記樹脂
板の前記防音防振材から突出する突出部分が前記カーペ
ット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上型とか
らなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリット
を前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型に
セットした後、前記カーペット表皮を前記防音防振材の
上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記一対
の樹脂板間に前記カーペット表皮からなる前記ロアレー
ルの設置スペ−スとなる凹部を形成し、該凹部の両側部
の外面に前記樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両
側縁部に前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で
被覆してなる突縁部を形成し、かつ前記カーペット表皮
と前記防音防振材とを一体化したことを特徴としてい
る。
【0011】このため請求項2記載の発明では、防音防
振材に設けたスリットを一対の立壁に嵌入させて防音防
振材を下型にセットして成形するようにしたので、成形
時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置
スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに
形成することができ、かつ同時に前記凹部の両側部の外
面に樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両側縁部に
前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で被覆して
なる中実の突縁部を形成することができる。このように
形成された車両用フロアトリムは凹部の側部と突縁部と
が樹脂板で補強されて剛性の高いものとなっており、前
記突縁部によりガ−ニッシュと良好な係合を図ることが
できる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、カーペット
表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライ
ド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設
される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防
音防振材の厚みより低い高さを有し前記ロアレールの幅
に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型
と、前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有する縦片
とこの縦片に直交する横片とからなり前記一対の立壁の
各対向面に前記縦片を沿わせてそれぞれ仮止めされるL
字形断面の一対の樹脂板と、仮止めされた前記一対の樹
脂板の縦片間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突
条を備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振
材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音
防振材を前記下型にセットした後、前記樹脂板をその横
片を前記防音防振材上に載置させて前記立壁に仮止めし
た後前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆
せ、その後前記成形型を型締めして、前記一対の樹脂板
の縦片間に前記カーペット表皮からなる前記ロアレール
の設置スペ−スとなる凹部を形成すると共に該凹部の側
部に前記縦片を前記防音防振材上の前記カーペット表皮
の裏面に前記横片をそれぞれ接合して前記カーペット表
皮と前記樹脂板とを一体化し、かつ前記カーペット表皮
と前記防音防振材とを一体化したことを特徴としてい
る。
【0013】このため請求項3記載の発明では、防音防
振材に設けたスリットを一対の立壁に嵌入させて防音防
振材を下型にセットして成形するようにしたので、成形
時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置
スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに
形成することができ、かつ同時に前記凹部の側部外側面
から平面部のカーペット表皮の裏面に渡って樹脂板を一
体化させることができる。このように形成された車両用
フロアトリムは、凹部がその側部から上部コ−ナ部に渡
って樹脂板で補強されて剛性の高いものとなっており、
外力による変形に対して十分抗し得るようになってい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、従来技術と同一構成要素は
同一符号を付して説明する。
【0015】図1乃至図3は、本発明の第1実施形態と
しての車両用フロアトリムの成形方法を示す。この成形
方法で成形されるフロアトリムはカーペット表皮2の裏
面に防音防振材としてのチップウレタン3を積層してな
り、シートスライド装置のロアレール100が付設され
るフロアパネル200上に敷設される車両用フロアトリ
ム1である(図3参照)。
【0016】この成形方法は、一対の立壁4、4を備え
た下型5と、一対の立壁4、4間にカーペット表皮2を
介して嵌入する突条6を備えた上型7とからなる成形型
8を用いて成形する。このとき下型5の一対の立壁4、
4は、ロアレール100の幅及び長さに略相当する対向
間隔及び長さを有し、かつチップウレタン3の厚みtよ
りも大きい高さTに形成されており、上型7は突条6の
両側根元部にチップウレタン3から突出する突出部分4
a(図2参照)がカーペット表皮2を介して嵌入する逃
げ凹部6aを有して形成されている。
【0017】またチップウレタン3にはロアレール10
0の幅及び長さに略相当する幅及び長さのスリット3a
が予め形成される。
【0018】これら一対の立壁4、4、突条6、及びス
リット3aは、図1に示すようにシートスライド装置の
一対のロアレール100、100の設置幅に略対応させ
てそれぞれ2個形成されている。図2及び図3において
は前記2個の内片側部分のみを示しており、以後この片
側部分について説明するが他の片側部分も同様である。
【0019】なお、後述する図4及び図5に示す第2実
施形態、図6及び図7に示す第3実施形態においても同
様に片側部分についてのみ説明する。
【0020】次にこの成形型8による成形手順を図2に
基ずいて説明する。
【0021】まず、スリット3aを一対の立壁4、4に
嵌入させてチップウレタン3を下型5にセットした後、
カーペット表皮2をチップウレタン3の上面に覆せる
(図2(a))。その後上型7を下降させて型締めす
る。この型締めは上型7の突条6がカーペット表皮2を
介して一対の立壁4、4間に嵌入し、かつ立壁4のチッ
プウレタン3から突出する突出部分4aがカーペット表
皮2を介して上型7の逃げ凹部6aに嵌入することによ
って行われる(図2(b))。
【0022】この型締めによる成形で図2(c)に示す
車両用フロアトリム1を成形することができる。この車
両用フロアトリム1はチップウレタン3のスリット3a
内にカーペット表皮2からなるロアレール100の設置
スペ−スとなる凹部9が形成されており、該凹部9の上
部両側縁部にカーペット表皮2からなる中空の突縁部1
0が形成されており、かつカーペット表皮2とチップウ
レタン3とが一体化されて全体構成されている。このと
き凹部9はチップウレタン3の型締め時の変形が立壁4
により阻止されるので設計形状通りに形成することがで
きる。
【0023】このように形成された車両用フロアトリム
1は図3に示すように凹部9内にロアレール100を位
置させた敷設状態で突縁部10がガ−ニッシュ300と
良好に係合し、ロアレール100付近の足の踏み付け等
による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュ300との間に
隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることが
できる。
【0024】図4及び図5は、本発明の第2実施形態と
しての車両用フロアトリムの成形方法を示す。この成形
方法で成形されるフロアトリムはカーペット表皮2の裏
面に防音防振材としてのチップウレタン3を積層してな
り、シートスライド装置のロアレール100が付設され
るフロアパネル200上に敷設される車両用フロアトリ
ム20である(図5参照)。
【0025】この成形方法は、チップウレタン3の厚み
と略同等の高さの一対の立壁4、4を備えた下型15
と、チップウレタン3の厚みより高い高さを有し一対の
立壁4、4の各対向面にそれぞれ仮止めされた一対の樹
脂板11、11と、この一対の樹脂板11、11間にカ
ーペット表皮2を介して嵌入する突条6と該突条6の両
側根元部に形成され樹脂板11のチップウレタン3から
突出する突出部分11aがカーペット表皮2を介して嵌
入する逃げ凹部6aとを備えた上型17とからなる成形
型18を用いて成形する。このとき一対の立壁4、4及
び突条6の他の構成、及びチップウレタン3に予めスリ
ット3aを形成することは、前述した第1実施形態と同
様になっている。
【0026】次にこの成形型18による成形手順を図4
に基ずいて説明する。
【0027】まず、スリット3aを一対の立壁4、4に
嵌入させてチップウレタン3を下型15にセットした後
樹脂板11を立壁4に仮止めし、その後カーペット表皮
2をチップウレタン3の上面に覆せる(図4(a))。
その後上型17を下降させて型締めする。この型締めは
上型17の突条6がカーペット表皮2を介して一対の樹
脂板11、11間に嵌入し、かつ樹脂板11のチップウ
レタン3から突出する突出部分11aがカーペット表皮
2を介して上型17の逃げ凹部6aに嵌入することによ
って行われる(図4(b))。
【0028】この型締めによる成形で図4(c)に示す
車両用フロアトリム20を成形することができる。この
車両用フロアトリム20は一対の樹脂板11、11間に
カーペット表皮2からなるロアレール100の設置スペ
−スとなる凹部9が形成されており、該凹部9の両側部
の外面には樹脂板11が一体化されており、凹部9の上
部両側縁部に樹脂板11の突出部分11aをカーペット
表皮2で被覆してなる中実の突縁部12が形成されてお
り、かつカーペット表皮2とチップウレタン3とが一体
化されて全体構成されている。このとき凹部9は前記し
た第1実施形態と同様に設計形状通りに形成することが
できる。
【0029】このように形成された車両用フロアトリム
20は凹部9の側部9aと突縁部12とが樹脂板11で
補強されて剛性の高いものとなっており、かつ図5に示
すように突縁部12がガ−ニッシュ300の凹部300
aに係合してガ−ニッシュ300と強固な係合を図るこ
とができるので、ロアレール100付近の足の踏み付け
等による外的負荷にも拘らず凹部9の側部9aの撓みが
阻止されてガ−ニッシュ300との間に隙間を生じるこ
とがなく、以て外観の向上を図ることができる。
【0030】図6及び図7は、本発明の第3実施形態と
しての車両用フロアトリムの成形方法を示す。この成形
方法で成形されるフロアトリムはカーペット表皮2の裏
面に防音防振材としてのチップウレタン3を積層してな
り、シートスライド装置のロアレール100が付設され
るフロアパネル200上に敷設される車両用フロアトリ
ム30である(図7参照)。
【0031】この成形方法は、チップウレタン3の厚み
より低い高さの一対の立壁4、4を備えた下型25と、
チップウレタン3の厚みと略同等の高さを有する縦片1
3aとこの縦片13aに直交する横片13bとからなり
一対の立壁4,4の各対向面に縦片13aを沿わせてそ
れぞれ仮止めされるL字形断面の一対の樹脂板13,1
3と、仮止めされた一対の樹脂板13,13の縦片13
a,13a間にカーペット表皮2を介して嵌入する突条
6を備えた上型27とからなる成形型28を用いて成形
する。このとき一対の立壁4、4及び突条6の他の構
成、及びチップウレタン3に予めスリット3aを形成す
ることは、前述した第1実施形態と同様になっている。
【0032】次にこの成形型28による成形手順を図6
に基ずいて説明する。
【0033】まず、スリット3aを一対の立壁4、4に
嵌入させてチップウレタン3を下型25にセットした後
樹脂板13をその横片13bをチップウレタン3上に載
置させると共にその縦片13aを立壁4に沿わせて立壁
4に仮止めし、その後カーペット表皮2をチップウレタ
ン3の上面に覆せる(図6(a))。その後上型27を
下降させて型締めする。この型締めは上型27の突条6
がカーペット表皮2を介して一対の樹脂板13、13の
各縦片13a、13a間に嵌入することによって行われ
る(図6(b))。
【0034】この型締めによる成形で図6(c)に示す
車両用フロアトリム30を成形することができる。この
車両用フロアトリム30は一対の樹脂板13、13の各
縦片13a、13a間にカーペット表皮2からなるロア
レール100の設置スペ−スとなる凹部9が形成されて
おり、該凹部9の側部9aの外側面に縦片13aをチッ
プウレタン3上のカーペット表皮2の平面部2aの裏面
に横片13bをそれぞれ接合してカーペット表皮2と樹
脂板13とが一体化されており、かつカーペット表皮2
とチップウレタン3とが一体化されて全体構成されてい
る。このとき凹部9は前記した第1実施形態と同様に設
計形状通りに形成することができる。
【0035】このように形成された車両用フロアトリム
30は、凹部9がその側部9aから上部コ−ナ部に渡っ
て樹脂板13で補強されて剛性の高いものとなってお
り、外力による変形に対して十分抗し得るようになって
いる。このため車両用フロアトリム30は、図7に示す
ようにロアレール100付近の足の踏み付け等による外
的負荷にも拘らず凹部9の側部9aの撓みが阻止されて
ガ−ニッシュ300との間に隙間を生じることがなく、
以て外観の向上を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に述べたように本発明によれば
次の効果を奏することができる。
【0037】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの
設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通
りに形成することができると共に、該凹部の上部両側縁
部にカーペット表皮からなる中空の突縁部を形成するこ
とができ、この結果前記凹部内にロアレールを位置させ
た敷設状態で前記突縁部とガ−ニッシュとが良好に係合
しロアレール付近の足の踏み付け等による外的負荷にも
拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じることがなく、
以て外観の向上を図ることができる車両用フロアトリム
を成形することができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、成形
時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置
スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに
形成することができ、かつ同時に前記凹部の両側部の外
面に樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両側縁部に
前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で被覆して
なる中実の突縁部を形成することができ、この結果凹部
の側部と突縁部とが樹脂板で補強されて剛性の高いもの
となっていると共に、前記凹部内にロアレールを位置さ
せた敷設状態で前記突縁部とガ−ニッシュとが良好に係
合することができるので、ロアレール付近の足の踏み付
け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙
間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることがで
きる車両用フロアトリムを成形することができる。
【0039】また、請求項3記載の発明によれば、成形
時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置
スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに
形成することができ、かつ同時に前記凹部の側部外側面
から平面部のカーペット表皮の裏面に渡って樹脂板を一
体化させることができ、この結果前記凹部の側部から上
部コ−ナ部に渡って樹脂板で補強されて剛性の高いもの
となって外力による変形に対して十分抗し得るようにな
っているので、前記凹部内にロアレールを位置させた敷
設状態でロアレール付近の足の踏み付け等による外的負
荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じることが
なく、以て外観の向上を図ることができる車両用フロア
トリムを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態として車両用フロアトリ
ムの成形方法を説明する分解斜視図である。
【図2】図1の成形方法の各工程を示す断面図で、
(a)は型締め前,(b)は型締め,(c)は成形品を
それぞれ示す。
【図3】図1の成形方法で成形された車両用フロアトリ
ムの敷設状態の断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態として車両用フロアトリ
ムの成形方法の各工程を示す断面図で、(a)は型締め
前,(b)は型締め,(c)は成形品をそれぞれ示す。
【図5】図4の成形方法で成形された車両用フロアトリ
ムの敷設状態の断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態として車両用フロアトリ
ムの成形方法の各工程を示す断面図で、(a)は型締め
前,(b)は型締め,(c)は成形品をそれぞれ示す。
【図7】図6の成形方法で成形された車両用フロアトリ
ムの敷設状態の断面図である。
【図8】従来の車両用フロアトリムの敷設状態を示す斜
視断面図である。
【図9】(a),(b)は図8の車両用フロアトリムの
作動説明図である。
【符号の説明】
1,20,30 車両用フロアトリム 2 カーペット表皮 3 チップウレタン(防音防振材) 3a スリット 4 立壁 4a 突出部分(立壁の) 5,15,25 下型 6 突条 6a 逃げ凹部 7,17,27 上型 8,18,28 成形型 9 凹部 9a 側部(凹部の) 10,12 突縁部 11,13 樹脂板 11a 突出部分(樹脂板の) 13a 縦片(樹脂板の) 13b 横片(樹脂板の) 100 ロアレ−ル 200 フロアパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット表皮の裏面に防音防振材を積
    層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設さ
    れるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの
    成形方法であって、 前記防音防振材の厚みよりも高い高さを有し前記ロアレ
    ールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備え
    た下型と、この一対の立壁間に前記カーペット表皮を介
    して嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前記
    立壁の前記防音防振材から突出する突出部分が前記カー
    ペット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上型と
    からなる成形型を用い、 前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌
    入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記カ
    ーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前
    記成形型を型締めして、前記スリット内に前記カーペッ
    ト表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹
    部を形成すると共に該凹部の上部両側縁部に前記カーペ
    ット表皮からなる突縁部を形成し、かつ前記カーペット
    表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴とする
    車両用フロアトリムの成形方法。
  2. 【請求項2】 カーペット表皮の裏面に防音防振材を積
    層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設さ
    れるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの
    成形方法であって、 前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有し前記ロアレ
    ールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備え
    た下型と、前記防音防振材の厚みより高い高さを有し前
    記一対の立壁の各対向面にそれぞれ仮止めされた一対の
    樹脂板と、この一対の樹脂板間に前記カーペット表皮を
    介して嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前
    記樹脂板の前記防音防振材から突出する突出部分が前記
    カーペット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上
    型とからなる成形型を用い、 前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌
    入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記カ
    ーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前
    記成形型を型締めして、前記一対の樹脂板間に前記カー
    ペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとな
    る凹部を形成し、該凹部の両側部の外面に前記樹脂板を
    一体化させると共に凹部の上部両側縁部に前記樹脂板の
    突出部分を前記カーペット表皮で被覆してなる突縁部を
    形成し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを
    一体化したことを特徴とする車両用フロアトリムの成形
    方法。
  3. 【請求項3】 カーペット表皮の裏面に防音防振材を積
    層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設さ
    れるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの
    成形方法であって、 前記防音防振材の厚みより低い高さを有し前記ロアレー
    ルの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた
    下型と、前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有する
    縦片とこの縦片に直交する横片とからなり前記一対の立
    壁の各対向面に前記縦片を沿わせてそれぞれ仮止めされ
    るL字形断面の一対の樹脂板と、仮止めされた前記一対
    の樹脂板の縦片間に前記カーペット表皮を介して嵌入す
    る突条を備えた上型とからなる成形型を用い、 前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌
    入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記樹
    脂板をその横片を前記防音防振材上に載置させて前記立
    壁に仮止めした後前記カーペット表皮を前記防音防振材
    の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記一
    対の樹脂板の縦片間に前記カーペット表皮からなる前記
    ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成すると共に
    該凹部の側部に前記縦片を前記防音防振材上の前記カー
    ペット表皮の裏面に前記横片をそれぞれ接合して前記カ
    ーペット表皮と前記樹脂板とを一体化し、かつ前記カー
    ペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴
    とする車両用フロアトリムの成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237851A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 T S Tec Kk 車両用表層材の接合部材

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JPH03100526U (ja) * 1990-02-01 1991-10-21
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JPH10138817A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Ikeda Bussan Co Ltd 車両用フロアトリムの成形方法

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