JPH10100771A - 自動車の車体下部構造 - Google Patents

自動車の車体下部構造

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JPH10100771A
JPH10100771A JP25946196A JP25946196A JPH10100771A JP H10100771 A JPH10100771 A JP H10100771A JP 25946196 A JP25946196 A JP 25946196A JP 25946196 A JP25946196 A JP 25946196A JP H10100771 A JPH10100771 A JP H10100771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
wall portion
side sill
carpet
upright wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP25946196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kudo
広明 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication of JPH10100771A publication Critical patent/JPH10100771A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくして作業効率の向上及びコ
ストの低減化を図ることができると共に、フロアトリム
の表層部がキッキングプレートよりも高位に位置してい
るにも拘らずフロアトリムの沈み込みを無くして商品性
の向上を図ること。 【解決手段】 外側フランジ部2と、この外側フランジ
部2に連続して上り傾斜に形成された斜壁部3と、この
斜壁部3に連続して下方向に形成された立壁部4と、こ
の立壁部4に連続して形成された内側フランジ部5とか
らなるリテーナ1をサイドシル7とフロアパネル20と
の間に固定して、リテーナ1の表面側にフロアトリム1
0のカーペット11を敷設し、リテーナ1の裏面側にワ
イヤハーネス31の収容空間部30を設け、上方からの
荷重を立壁部4で受けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサイドシルとフロア
パネルの接合部位における自動車の車体下部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のサイドシルとフロアパネルの接
合部位には、ワイヤハーネスが配索されたり、フロアト
リムのカーペットの端縁部がサイドシルに取付けられて
車体下部構造を構成している。このため従来の車体下部
構造ではワイヤハーネスの保護のためワイヤハーネスを
被覆するためのプロテクタが設けられたり、カーペット
の端縁部を保持するリテーナが設けられている。
【0003】この従来技術に類似する技術が、実開平1
−69041号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の車
体下部構造は、プロテクタ及びリテーナが別体で構成さ
れているので、その分部品点数が多くなり、ひいては工
数増加による作業効率の低下を招くという課題を有して
いる。
【0005】また、従来の車体下部構造ではフロアトリ
ムの表層部がキッキングプレートよりも高位にある場
合、乗員の乗降時にフロアトリムが沈み込んで商品性を
損なうという課題をも有している。
【0006】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、部品点数を少なくして作
業効率の向上及びコストの低減化を図ることができると
共に、フロアトリムの表層部がキッキングプレートより
も高位に位置しているにも拘らずフロアトリムの沈み込
みを無くして商品性の向上を図ることのできる自動車の
車体下部構造を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、外側フランジ部と、この外
側フランジ部に連続して上り傾斜に形成された斜壁部
と、この斜壁部に連続して下方向に形成された立壁部
と、この立壁部に連続して形成された内側フランジ部と
からなるリテーナを有しており、該リテーナの裏面側に
ワイヤハーネスの収容空間部を形成し、かつ前記外側フ
ランジ部をサイドシルの上面に固着すると共にリテーナ
の表面側にカーペットを敷設してなることを特徴として
いる。
【0008】このため請求項1記載の発明では、上方か
らリテーナに負荷される荷重を立壁部で受けることがで
きるので、リテーナ全体を高剛性に維持することができ
る。これにより前記荷重による、カーペットの沈込み及
びワイヤハーネスの収容空間部の変形を共に防止するこ
とができる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動車の車体下部構造であって、前記リテーナの裏
面側に前記斜壁部と立壁部とに亘って補強リブが形成さ
れていることを特徴としている。
【0010】このため請求項2記載の発明では、補強リ
ブにより剛性を高めた分、板厚を薄くしてリテーナを成
形することができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の自動車の車体下部構造であって、前記立壁は
前記フロアトリムの防音防振材の厚みに略相当する高さ
に形成されており、フロアトリムの端縁部が前記防音防
振材の端面部を前記立壁部に対向させて配置すると共に
前記カーペツトを前記斜壁部に沿わせてその端末部をキ
ッキングプレートとサイドシルとの間に嵌入配置して取
付けられていることを特徴としている。
【0012】このため請求項3記載の発明では、上方か
らの荷重をリテーナの立壁部で受けて防音防振材への負
荷を軽減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態としての自動車
の車体下部構造を示す。この車体下部構造は、車体のサ
イドシル7とフロアパネル20との間にリテーナ1を懸
け渡すように固定して大略構成されている。
【0015】リテーナ1は、図2に示すように外側フラ
ンジ部2と、この外側フランジ部2に連続して上り傾斜
に形成された斜壁部3と、この斜壁部3に連続して下方
向に形成された立壁部4と、この立壁部4に連続して形
成された内側フランジ部5とからなる長尺体として構成
されている。
【0016】このリテーナ1は、好ましくは本実施形態
のようにリテーナ1の裏面側に斜壁部3と立壁部4とに
亘って補強リブ6が形成される。この補強リブ6はリテ
ーナ1の長手方向に沿って適宜の間隔で複数個設けられ
る。
【0017】このリテーナ1は合成樹脂により一体形成
されるが、前述した補強リブ6を設けることにより剛性
を高めることができるので、その分板厚を薄くすること
ができ、これにより成形性の向上したものとなってい
る。
【0018】また、リテーナ1の立壁部4は、フロアト
リム10を構成する防音防振材12の厚みに略相当する
高さに設計されている。
【0019】サイドシル7はアウタサイドシル8とイン
ナサイドシル9とを接合して構成されており、インナサ
イドシル9の側壁には下部側壁9dを室内側へ突出させ
て上部側壁9cと下部側壁9dとの間に段部9bが形成
されている。なお、図1中、符号43はサイドシル7の
上部接合部7aに嵌着されたガーニッシュ,符号41は
ガーニッシュ43を含めたサイドシル7の上部に設けら
れた第1キッキングプレート,符号42はアウタサイド
シル8の上面8a上に設けられた第2キッキングプレー
トである。
【0020】また、フロアパネル20は、一般部21の
端縁部に連続して形成された下り傾斜の側壁22と、こ
の側壁22の下端に連続して形成されたフランジ部23
とを有して構成されており、このフランジ部23をイン
ナサイドシル9の段部9bに固着してサイドシル7に固
着されている。この固着状態では側壁22がインナサイ
ドシル9の上部側壁9cよりも高く設計されているので
フロアパネル20はその一般部21がサイドシル7の上
面8a,9aよりも高位に位置するように取付けられて
いる。
【0021】そしてリテーナ1は、その外側フランジ部
2をインナサイドシル9の上面9aに固着すると共に、
その内側フランジ部5をフロアパネル20の一般部21
に固着して取付けられている。このリテーナ1の取付け
により、リテーナ1の裏面側にリテーナ1の斜壁部3及
び立壁部4と、インナサイドシル9及びフロアパネル2
0の各側壁9c及び22とでワイヤハーネス31の収容
空間部30が形成される。なお、外側フランジ部2の固
着は、このフランジ部2に一体に形成されたクリップ4
0をインナサイドシル9の上面に穿設した係合穴に嵌着
することにより得られ、内側フランジ部5の固着は、こ
のフランジ部5に一体に形成されたロケートピン(図示
せず)で位置決めされて適宜ねじ止めされて得られ、こ
れによりリテーナ1自体のずれを防止している。
【0022】また、防音防振材12とカーペット11を
積層してなりフロアパネル20上に敷設されるフロアト
リム10の端縁部は、防音防振材12の端面部12aを
立壁部4に対向させて配置されると共にカーペット11
を斜壁部3に沿わせてその端末部11aを第1キッキン
グプレート41とインナサイドシル9の上面9a(正確
には外側フランジ部2の上面)との間に嵌入配置されて
取付けられている。このように取付けられたフロアトリ
ム10の端縁部は第1キッキングプレートよりも高位に
配置されている。
【0023】以上のようにして構成された本実施形態の
車体下部構造によれば、上方からリテーナ1に負荷され
る荷重を立壁部4及び補強リブ6で受けることができる
ので、リテーナ1全体を高剛性に維持することができ
る。これにより前記荷重による、カーペット11の沈込
み及びワイヤハーネス31の収容空間部30の変形を共
に防止することができる。
【0024】従ってリテーナ1はワイヤハーネス31に
対して保護機能をも合せて奏することができるので、ワ
イヤハーネス31の専用プロテクタが不要となって部品
点数を削減でき、ひいては作業効率の向上及びコスト低
減化を図ることができる。
【0025】また、フロアトリム10の端縁部にあるカ
ーペット11が、第1キッキングプレート41よりも高
位に位置して乗降時乗員によって踏まれる部位にあるに
も拘らず、カーペット11のだれや沈込みを防止でき、
これにより商品性の向上を図ることができる。
【0026】さらに本実施形態によれば、リテーナ1の
立壁部4を防音防振材12の厚さに略相当する高さに設
計したので、上方からの荷重を立壁部4で受けて防音防
振材12への負荷を軽減することができる。これにより
防音防振材12のずれを防止してフロアトリム10の端
縁部の形状を当初の設計形状に維持することができ、ひ
いては商品性の向上を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば次の効果を奏することができる。
【0028】すなわち請求項1記載の発明によれば、リ
テーナは立壁部により高剛性が付与されてワイヤハーネ
スに対し保護機能をも併せて奏することができるので、
ワイヤハーネスの専用プロテクタが不要となって部品点
数を少なくでき、ひいては作業効率の向上及びコストの
低減化を図ることができる。
【0029】また、請求項2記載の発明によれば、補強
リブにより剛性を高めた分、板厚を薄くしてリテーナを
成形することができるので、リテーナの成形性の向上を
図ることができる。
【0030】また、請求項3記載の発明によれば、上方
からの荷重をリテーナの立壁部で受けて防音防振材への
負荷を軽減することができるので、防音防振材のずれを
防止してフロアトリムの端縁部の形状を当初の設計形状
に維持することができ、ひいては商品性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車の車体下部
構造の要部断面図である。
【図2】図1の車体下部構造に用いられるリテーナの部
分斜視図である。
【符号の説明】
1 リテーナ 2 外側フランジ部 3 斜壁部 4 立壁部 5 内側フランジ部 6 補強リブ 7 サイドシル 10 フロアトリム 11 カーペット 11a 端末部(カーペットの) 12 防音防振材 12a 端面部(防音防振材) 20 フロアパネル 30 収容空間部(ワイヤハーネスの) 31 ワイヤハーネス 41 第1キッキングプレート(キッキングプレート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側フランジ部と、この外側フランジ部
    に連続して上り傾斜に形成された斜壁部と、この斜壁部
    に連続して下方向に形成された立壁部と、この立壁部に
    連続して形成された内側フランジ部とからなるリテーナ
    を有しており、該リテーナの裏面側にワイヤハーネスの
    収容空間部を形成し、かつ前記外側フランジ部をサイド
    シルの上面に固着すると共にリテーナの表面側にカーペ
    ットを敷設してなることを特徴とする自動車の車体下部
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車の車体下部構造で
    あって、 前記リテーナの裏面側に前記斜壁部と立壁部とに亘って
    補強リブが形成されていることを特徴とする自動車の車
    体下部構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の自動車の車体下部
    構造であって、 前記立壁は前記フロアトリムの防音防振材の厚みに略相
    当する高さに形成されており、前記フロアトリムの端縁
    部が前記防音防振材の端面部を前記立壁部に対向させて
    配置すると共に前記カーペツトを前記斜壁部に沿わせて
    その端末部をキッキングプレートとサイドシルとの間に
    嵌入配置して取付けられていることを特徴とする自動車
    の車体下部構造。
JP25946196A 1996-09-30 1996-09-30 自動車の車体下部構造 Pending JPH10100771A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7628447B2 (en) 2005-09-22 2009-12-08 Piolax, Inc. Harness clip
JP2010006305A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Hayashi Engineering Inc モジュール構造
JP2017159675A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 マツダ株式会社 自動車の遮音構造
JP2022113351A (ja) * 2021-01-25 2022-08-04 本田技研工業株式会社 車両用フロア構造
WO2022200699A1 (fr) * 2021-03-23 2022-09-29 Psa Automobiles Sa Garniture d'habitacle modulaire

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