JPH10257106A - 信号検出器 - Google Patents
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- JPH10257106A JPH10257106A JP9051900A JP5190097A JPH10257106A JP H10257106 A JPH10257106 A JP H10257106A JP 9051900 A JP9051900 A JP 9051900A JP 5190097 A JP5190097 A JP 5190097A JP H10257106 A JPH10257106 A JP H10257106A
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Abstract
の周波数を取りうる狭帯域信号を1つのフィルタを用い
て検出する、演算量の少なく、検出精度が高い信号検出
器を提供する。 【解決手段】 シフトレジスタ108で遅延された入力
信号は、スタップ型の適応型FIRフィルタ117に入
力される。判断回路102は適応型FIRフィルタの2
つのフィルタ係数を監視し、それぞれの値から、入力信
号x(t)が所望の狭帯域信号であるか判断し、またそ
の狭帯域信号に含まれる位相の変化点と変化量を検出す
る。
Description
単一周波数の正弦波であるシングルトーンを検出する信
号検出器に関する。
(特開平3−295422)のブロック図である。
力端子413からディジタル信号x(t)が入力され
る。単位遅延回路401は入力されたディジタル信号x
(t)を1標本時間遅延させて出力し、その出力は単位
遅延回路402と乗算器404に入力される。乗算器4
04では、単位遅延回路401の出力とフィルタ係数修
正部407の出力a1 との乗算が行なわれる。一方、単
位遅延回路402の出力は乗算器405に入力され、フ
ィルタ係数修正部408の出力a2 との乗算が行なわれ
る。
は加算器406で加算され、予測信号として減算器40
3に入力される。減算器403では、入力ディジタル信
号x(t)から予測信号の減算が行なわれ、その出力を
残差信号とする。残差信号により、フィルタ係数修正部
407とフィルタ係数修正部408はそれぞれ適応的に
修正が加えられる。
タル信号x(t)の有音部と無音部の信号電力の比を計
算する。閾値選択回路410はこの信号対雑音比計算回
路409の出力に応じて前述の複数の閾値のうち対応す
るものを選択して出力する。フィルタ係数修正部408
の出力であるフィルタ適応係数a2 と閾値選択回路41
0より入力される信号対雑音比に応じた−1に近い可変
閾値とを判定器411で比較することにより、シングル
トーンであるかの判定を行ない、閾値以下の場合、シン
グルトーンと判定して出力端子412からシングルトー
ン検出信号を出力する。
に、入力信号を予測する。この際、フィルタ係数a2 が
1に収束した場合、入力信号x(t)が狭帯域信号であ
ると判定する。また、入力信号の信号対雑音電力比(以
下S/N)を算出し、S/Nが低いときには、判定に用
いる閾値を変更する。このことにより、S/Nの低いと
きにおいても、検出が可能であるとしている。
帯域信号を検出する検出器のブロック図である。この検
出器は所望の周波数に対応する帯域通過フィルタと判定
器を必要数有する。
(t)は、各帯域通過フィルタ501〜50nに入力さ
れる。判定器511〜51nは、各帯域通過フィルタ5
01〜50nの入力信号と出力信号とのレベル比較を行
う。比較の結果、差が小さければ該当する帯域通過フィ
ルタの帯域信号が入力していると判定する。
点をとらえる。位相変化のある瞬間、入力信号x(t)
は帯域外の信号になるため、帯域通過フィルタ501〜
50nの入出力はレベル差が大きくなる。この瞬間をと
らえることにより、位相変化情報を検出する。検出回路
520は各判定器511〜51nの出力から、所望の周
波数を持つ信号が入力されたこことを検出し、その結果
を出力端子532に出力する。
際の課題として、大きく占めるものは、演算量と、S/
Nの低い信号に対する検出精度の2点である。
域信号の検出を目的としているため、狭帯域信号の周波
数が特定できない。
正量を制御する機能が無いため、S/Nの低い信号に対
して不安定な収束をする。このため、S/Nを監視し、
S/Nが低いときには、判定する閾値を変更する必要が
生じる。その結果、検出精度が低くなる。
とする周波数が複数ある場合に、複数の帯域通過フィル
タを用意しなければならない。フィルタは、毎サンプル
のデータを入力して処理するため、単位時間内の演算量
が増大することになる。
ル比較により行われる判定は、入力信号のS/Nが低い
場合に、判断に誤りが生じる。その結果、S/Nの低い
入力信号に対する検出は困難になる。
変化点は検出可能なものの、位相変化量を検出すること
ができない。
域信号を検出する検出器であって、演算量が少なく、検
出精度が高く、かつ位相変化点および変化量を検出可能
な信号検出器を提供することにある。
入力信号を遅延させるシフトレジスタと、前記シフトレ
ジスタの出力を参照し、前記シフトレジスタの入力信号
を推定するフィルタ係数を2つ有する適応型FIRフィ
ルタと、前記適応型FIRフィルタの2つのフィルタ係
数を監視し、それぞれの値から、前記入力信号が所望の
狭帯域信号であるか否か判断し、また、その狭帯域信号
に含まれる位相の変化点および変化量を検出する判断回
路を有する。
正に用いられる修正量を可変にした、2個のフィルタ係
数を持つ適応型FIRフィルタを用いている。このフィ
ルタを用いて、入力信号を遅延させるシフトレジスタの
入力信号を、シフトレジスタの出力信号を参照すること
により推定する。このフィルタのフィルタ係数を、対象
とする周波数に該当する既知のフィルタ係数と比較判断
することにより、所望周波数の狭帯域信号を検出する。
のフィルタ処理で、複数の狭帯域信号を検出することが
可能になる。
制御することにより、S/Nの低い入力信号において
も、安定したフィルタ係数の算出が可能になる。その結
果、安定した検出精度が期待できる。
修正量を大きく、検出後、係数を小さくすることによ
り、実質的な検出時間の短縮が期待できる。
ことにより、入力狭帯域信号に含まれる位相変化点およ
びその変化量の検出が可能になる。
検出対象である所望の周波数に対応しフィルタ係数が格
納される係数メモリと、前記係数メモリの出力値と、前
記適応型FIRフィルタの2つのフィルタ係数をそれぞ
れ比較し、該フィルタ係数が、前記出力値を中心とする
範囲にある場合にアクティブの信号を出力する2個の比
較器と、前記2個の比較器の出力が共にアクティブのと
き、アクティブの選択信号を出力するゲート回路と、前
記係数メモリに対し所望のデータのアドレスを出力し、
また、前記アンド回路からアクティブの前記選択信号が
出力されると、前記アドレスに対応した周波数の信号を
検出結果として出力する。
フィルタは、シフトレジスタの出力を遅延し、第1の参
照信号を出力する第1の遅延素子と、該第1の遅延素子
の出力を遅延し、第2の参照信号を出力する第2の遅延
素子と、第1、第2のフィルタ係数がそれぞれ格納され
ている第1、第2のフィルタ係数メモリと、それぞれ第
1、第2のフィルタ係数メモリから出力された第1、第
2のフィルタ係数にそれぞれ第1、第2の修正量を加算
する第1、第2の加算器と、それぞれ第1、第2の参照
信号に第1、第2の加算器の出力を乗算する第1、第2
の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力
を加算する第3の加算器と、第3の加算器の出力から入
力信号を減算した残差信号を出力する減算器と、第1、
第2の残差信号と残差信号と判断回路から出力される選
択信号を入力し、残差信号が最小になるように第1、第
2の参照信号から第1、第2の修正量を演算し、出力す
る修正量演算回路を含む。
路は、第1、第2の参照信号のパワーを算出するパワー
算出回路と、該パワー算出回路の出力の逆数演算を行う
逆数演算器と、残差信号と逆数演算器の出力を乗算する
乗算器と、該乗算器の出力にそれぞれ第1の定数、第1
の定数より小さな第2の定数を乗算する第1、第2の定
数乗算器と、選択信号がインアクティブのとき第1の定
数乗算器の出力を選択し、選択信号がアクティブのとき
第2の定数乗算器の出力を選択する選択回路と、それぞ
れ第1、第2の参照信号に前記選択回路の出力を乗算
し、乗算結果をそれぞれ第1、第2の修正量として出力
する第1、第2の乗算器を含む。
IRフィルタの入力信号のレベルと、前記適応型FIR
フィルタの入力信号のレベルと、前記適応型FIRフィ
ルタの入力信号と前記適応型FIRフィルタ内で生成さ
れる推定信号との差分信号とのレベルの差分であるレベ
ル比較値を求めるレベル比較器を有し、前記判断回路は
該レベル比較器から出力されるレベル比較値を監視する
ことにより位相変化点を含む狭帯域入力信号を検出す
る。
て図面を参照して説明する。
ブロック図であり、図7、図8に示す従来例の改良であ
る。
された入力信号x(t)を(n−2)サンプル遅延させ
るシフトレジスタ108と、シフトレジスタ108の出
力を参照し、シフトレジスタ108の入力信号x(t)
を推定する2タップの適応型FIRフィルタ117(本
例では学習同定法を用いている)と、所望の周波数に対
応するフィルタ係数値により、適応型FIRフィルタ1
17のフィルタ係数メモリ103、104の値を監視す
る判断回路102により構成される。
ジスタ108の出力を遅延し、参照信号x(t−n)、
x(t−n−1)をそれぞれ出力する遅延素子107、
108と、各フィルタ係数w0 (t)、w1 (t)が格
納されるフィルタ係数メモリ103、104と、フィル
タ係数w0 (t)、w1 (t)にそれぞれ修正量C0、
C1 を加算する加算器110、109と、遅延素子10
6の出力(参照信号x(t−n))と加算器109の出
力を乗算する乗算器114と、遅延素子107の出力
(参照信号x(t−n−1))と加算器110の出力を
乗算する乗算器113と、乗算器113と114の出力
を加算する加算器111と、入力信号y(t)(=x
(t))と加算器111の出力の差分をとり、残差信号
e(t)を求める減算器112と、参照信号x(t−
n)、x(t−n−1)と減算器112の出力から各フ
ィルタ係数の修正量C0 、C1 を演算する修正量演算回
路105で構成されている。
である。修正量演算回路105は、参照信号入力端子2
02、203からそれぞれ入力された参照信号x(t−
n)、x(t−n−1)のパワーを算出するパワー算出
回路204と、パワー演出回路204の出力の逆数演算
を行う逆数演算器205と、残差信号入力端子201か
ら入力された残差信号e(t)と逆数演算器205の出
力を乗算する乗算器206と、乗算器206の出力にそ
れぞれ定数μ0、μ1を乗算する定数乗算器207、2
08と、判断結果入力端子210から入力された判断結
果信号により定数乗算器207または208の出力を選
択する選択回路209と、参照信号x(t−n)と選択
回路209の出力を乗算し、フィルタ係数の修正量C0
を修正量出力端子213に出力する乗算器211と、参
照信号x(t−n−1)と選択回路209の出力を乗算
し、フィルタ係数の修正量 を修正量出力端子214に
出力する乗算器212で構成されている。
る。判断回路102は、所望の周波数に対応したフィル
タ係数値が格納される係数メモリ303と、フィルタ係
数入力端子301、302から入力されるフィルタ係数
w0 (t)、w1 (t)の値と係数メモリ303の出力
値を比較し、係数値メモリ303の出力値を中心にある
範囲にある場合に“1”を出力する比較器304、30
5と、比較器304、305の出力の論理積をとり、選
択信号を生成し、選択信号出力端子307に出力するア
ンド回路306と、係数メモリ303のアドレスを係数
メモリ303に出力し、アンド回路306の出力が
“1”のとき、現在係数値メモリ303に出力している
アドレスに対応した周波数の信号を検出結果出力端子3
08に出力する制御回路309により構成される。
て以下に示す。
合、時刻tにおける加算器111の出力である推定信号
114および加算器111により処理される。
数であり、x(t)は時刻tにおける参照信号である。
(2)式に示すように、時刻tにおける対象信号y
(t)から(1)式の推定信号
に示す学習同定法の場合、(2)式に示す残差信号e
(t)が最小になるように(3)式により更新される。
本演算は加算器109、110、修正量演算回路105
により処理される。
式により与えられる。本演算は図2の回路により処理さ
れる。
きな値の場合、推定時の収束は速く進む。小さな値の場
合、収束速度は収束は遅くなるが、S/Nの低い入力信
号でおいても、安定した推定を行うことが可能になる。
図2に示すように、μ0の値を選択する回路を設け、状
態に応じて、μ0 の値を制御することにより、推定時間
を少なく、かつS/Nが低い入力信号に対しても、安定
的に推定を行うことが可能になる。
値(定数乗算器207の出力)を選択し、収束を促進す
る。フィルタ係数w0(t),w1(t)が、図3に示す
判断回路102の比較器304、305により、所望の
周波数に対応した係数に近い値であると判断された場合
に、小さな値(定数乗算器208の出力)を選択し、推
定の安定性を促進する。
ある参照信号のパワーであり、(5)式により与えられ
る。本演算は図2のパワー算出回路204により処理さ
れる。この演算を行うことにより(4)式において正規
化が行われるため、入力信号の大小に関わらず、演算精
度、収束速度を補償する効果が期待できる。
が行われる(参考文献:野田、南雲“システムの学習同
定法”計画&制御7、9、p5(1980))。本実施
形態に用いられている2個のフィルタ係数w0 (t)、
w1 (t)を持つ適応型FIRフィルタ117により、
狭帯域信号の周波数情報の同定が可能になる理由につい
て以下に示す。
とする。ここで、Aは周波数に依存する定数、tは時間
である。この式として(7)式の表現を用いた場合、
(8)、(9)式によりα、βは一意に決定される。
(t)、w1 (t)に置き換え、以下のように表現する
と、図1に示す適応型FIRフィルタ117と同等にな
る。x(t)=y(t)とすれば、
の適応型FIRフィルタのフィルタ係数w0 (t),w
1 (t)は、(8)、(9)式を満たすα、βの値に収
束すると考えることができる。係数Aは周波数に依存す
る定数であることから、フィルタ係数w0 (t),w1
(t)を監視し、予め求めたα、βの値と比較すること
により、入力信号x(t)が目的とする周波数か否かを
判断することができる。
入力信号x(t)の位相変化点がシフトレジスタ108
を通過する間、(7)式においてnの値が位相変化量に
対応して変化したことに相当する。例えば、位相変化が
180°の場合、シフトレジスタ108の入力信号y
(t)と出力信号x(t−n−2)の位相差は、位相変
化点がシフトレジスタ108を通過する間、もとの位相
差から180°ずれることになる。
の値を前もって算出し、図3の係数メモリ303に比較
データとして格納する。制御回路309は、所望の周波
数のデータを選択し、各比較器304、305にフィル
タ係数w0(t),w1(t)と比較させる。それぞれの
比較結果が比較範囲内にあるときに比較器304、30
5は“1”を出力し、この結果アンド回路306の出力
は“1”になり、制御回路309は現在選択している周
波数の狭帯域信号が入力されていると判断する。そし
て、制御回路309は、現在選択している周波数におけ
る、位相変化量に対応したフィルタ係数の値を既知情報
として係数メモリ303に格納しておくことにより、位
相変化時に起きるフィルタ係数の変化から位相変化量を
検出することができる。
タを用いて複数の周波数の狭帯域信号を検出する点、
S/Nの低い入力信号に対して安定した検出精度を持つ
点、位相変化点および位相変化角度を検出できる点の
3点があげられる。
309によって行われる。制御回路309は、検出対象
である周波数に対応した値を比較器304、305に与
えるべく、係数メモリ303に対し、必要なデータを出
力させるアドレス情報を出力する。また、制御回路30
9は、比較器304、305の出力より得られる情報に
より、現在検出対象にある周波数の信号が入力されてい
るかどうかを判断する。
検出しようとした場合、制御回路309は以下に示す処
理を行う。
出力させるアドレス情報を係数メモリ303に出力す
る。
択している周波数aの情報で比較器304、305の比
較結果が合致しているかどうか判断する。
ていない場合(5)に行く。
つ狭帯域信号であると判断し、アドレス情報は変更しな
い。そして、周波数aを持つ狭帯域信号の検出されたこ
とを検出結果端子308に出力する。(3)に戻る。
出力させるアドレス情報を係数メモリ303に出力す
る。
合致している場合(7)に、合致していない場合(8)
に行く。
つ狭帯域信号であると判断し、アドレス情報は変更しな
い。そして、周波数bを持つ狭帯域信号の検出されたこ
とを検出結果端子308に出力する。(6)に戻る。
出力させるアドレス情報を係数メモリ303に出力す
る。
合致している場合(10)に、合致していない場合
(1)に行く。
持つ狭帯域信号であると判断し、アドレス情報は変更し
ない。そして、周波数cを持つ狭帯域信号の検出された
ことを検出結果端子308に出力する。(9)に戻る。
較器304、305の比較結果を監視する。この処理
は、フィルタ処理のように、毎サンプルを行う必要は無
く、分散させることが可能である。実演算量の減少が期
待できる。
いて、(4)、(7)、(10)の状態を示す場合、す
なわち何れかの周波数の信号を検出した場合に、判断回
路102は修正量演算回路105に対し選択信号を切り
替える。この制御により、修正量演算回路105の修正
定数は、安定収束に適した、より小さな値が選択され
る。
おいても、安定収束状態を維持し、結果、信号検出の精
度の向上が期待できる。
おいて、(4)の状態を示す状態にあり、安定している
ことを前提とした場合を例に具体例を示す。
が合致している場合(11)に、合致していない場合
(12)に行く。
対応する位相変化量の対応したフィルタ係数を出力させ
るアドレス情報を係数メモリ303に出力する。監視タ
イマをカウントアップする。タイマフルになっていない
場合(13)に、タイマフルになった場合(14)に行
く。
合致している場合(16)に行く。
量の対応したフィルタ係数を出力させるアドレス情報を
係数メモリ303に出力する。監視タイマをカウントア
ップ。タイマフルになっていない場合(13)に、なっ
た場合(15)に行く。
ではないと判断し、(1)に行く。
対応する現在選択されている位相変化量の、位相変化点
があるものとの仮定し、アドレス情報は変更しない。監
視タイマをカウントアップする。タイマフルになってい
ない場合(17)に、タイマフルになった場合(15)
に行く。
致していない場合(16)で選択した位相変化量情報を
記憶し、(18)に行く。
を出力させるアドレス情報を係数メモリ303出力す
る。
致していない場合(15)に行く。
を出力する。
検出し、また入力信号x(t)に含まれる位相変化点お
よび位相変化量を検出することが可能になる。
器のブロック図である。本実施形態の特徴は、位相変化
点の検出を、第1の実施形態とは別の方法で実現してい
る点である。レベル比較器118は減算器112の入出
力信号y(t)とe(t)のレベルを比較する。入力信
号が狭帯域信号の場合、上記(9)式に示すように、適
応型FIRフィルタ117により信号の推定が行われ、
減算器112の入出力信号のレベル差は(10)式によ
り求めると、正の値になる。
ある。入力信号例(図6(1))は、順に非狭帯域信
号、狭帯域信号、位相変化点(180°)、狭帯
域信号、非狭帯域信号と変化する。この際、レベル比
較値は図6(2)に示すように推移する。、の非狭
帯域信号においては適応型FIR117では信号推定が
できないため、レベル差は生じない。の狭帯域信号が
入力され、信号推定が行われると、(1)〜(5)式に
示す処理により、(2)式で示される残差信号e(t)
の値は0に近づき、レベル差は正の大きな値になる。そ
して、180°の位相変化時においては、減算器11
2の出力e(t)は入力信号y(t)の2倍になる。な
ぜなら、位相が逆になることにより、今まで減算してい
たものが加算されることになるからである。したがっ
て、レベル比較値は負の値になる。この負の値になるタ
イミングを検出することにより、位相変化点の検出が可
能になる。また、位相変化点におけるレベル比較値(負
の値)の大きさは位相変化量により決まるため、位相変
化量の検出も可能になる。判断回路102は、前記した
狭帯域信号検出に加え、レベル比較器118の出力値を
監視することにより、位相変化点を含む狭帯域入力信号
の検出を可能とする。
出精度を上げることは難しいが、位相変化量に対応した
係数を記憶し、また比較する必要がないため、処理を簡
易化できる利点がある。
出対象とする複数の周波数の狭帯域信号を1つのフィル
タで検出することが可能になり、実時間処理を必要とす
るフィルタ処理を削減でき、結果演算量の削減が可能に
なり、また、適応型FIRフィルタの修正量を制御する
ことにより、S/Nの低い入力信号に対して安定した検
出精度が期待でき、加えて位相変化点および変化量の検
出が可能になる。
である。
ある。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 入力信号が所望の周波数である狭帯域信
号であるか否かを検出する信号検出器であって、 入力信号を遅延させるシフトレジスタと、 前記シフトレジスタの出力を参照し、前記シフトレジス
タの入力信号を推定するフィルタ係数を2つ有する適応
型FIRフィルタと、 前記適応型FIRフィルタの2つのフィルタ係数を監視
し、それぞれの値から、前記入力信号が所望の狭帯域信
号であるか否か判断し、また、その狭帯域信号に含まれ
る位相の変化点および変化量を検出する判断回路を有す
る信号検出器。 - 【請求項2】 前記判断回路は、検出対象である所望の
周波数に対応しフィルタ係数が格納される係数メモリ
と、前記係数メモリの出力値と、前記適応型FIRフィ
ルタの2つのフィルタ係数をそれぞれ比較し、該フィル
タ係数が、前記出力値を中心とする範囲にある場合にア
クティブの信号を出力する2個の比較器と、前記2個の
比較器の出力が共にアクティブのとき、アクティブの選
択信号を出力するゲート回路と、前記係数メモリに対し
所望のデータのアドレスを出力し、また、前記アンド回
路からアクティブの前記選択信号が出力されると、前記
アドレスに対応した周波数の信号を検出結果として出力
する制御回路を有する請求項1に記載の信号検出器。 - 【請求項3】 前記適応型FIRフィルタは、前記シフ
トレジスタの出力を遅延し、第1の参照信号を出力する
第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力を遅延し、
第2の参照信号を出力する第2の遅延素子と、第1、第
2のフィルタ係数がそれぞれ格納されている第1、第2
のフィルタ係数メモリと、それぞれ第1、第2のフィル
タ係数メモリから出力された第1、第2のフィルタ係数
にそれぞれ第1、第2の修正量を加算する第1、第2の
加算器と、それぞれ第1、第2の参照信号に第1、第2
の加算器の出力を乗算する第1、第2の乗算器と、第1
の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算する第3の
加算器と、第3の加算器の出力から前記入力信号を減算
した残差信号を出力する減算器と、第1、第2の残差信
号と前記残差信号と前記判断回路から出力される選択信
号を入力し、前記残差信号が最小になるように第1、第
2の参照信号から第1、第2の修正量を演算し、出力す
る修正量演算回路を含む、請求項2記載の信号検出器。 - 【請求項4】 前記修正量演算回路は、第1、第2の参
照信号のパワーを算出するパワー算出回路と、該パワー
算出回路の出力の逆数演算を行う逆数演算器と、前記残
差信号と前記逆数演算器の出力を乗算する乗算器と、該
乗算器の出力にそれぞれ第1の定数、第1の定数より小
さな第2の定数を乗算する第1、第2の定数乗算器と、
前記選択信号がインアクティブのとき第1の定数乗算器
の出力を選択し、前記選択信号がアクティブのとき第2
の定数乗算器の出力を選択する選択回路と、それぞれ第
1、第2の参照信号に前記選択回路の出力を乗算し、乗
算結果をそれぞれ第1、第2の修正量として出力する第
1、第2の乗算器を含む、請求項3記載の信号検出器。 - 【請求項5】 前記適応型FIRフィルタの入力信号の
レベルと、前記適応型FIRフィルタの入力信号と前記
適応型FIRフィルタ内で生成される推定信号との差分
信号とのレベルの差分であるレベル比較値を求めるレベ
ル比較器を有し、前記判断回路は該レベル比較器から出
力されるレベル比較値を監視することにより位相変化点
を含む狭帯域入力信号を検出する請求項1から4のいず
れか1項記載の信号検出器。
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