JP3804496B2 - 適応ステップサイズ制御適応フィルタ、および適応スケール係数制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ伝送や音響システムに用いられるエコーキャンセラ、ディジタルデータ伝送用自動等化器、また一般に未知システムの同定に用いられる適応ステップサイズ制御適応フィルタ、および適応スケール係数制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
はじめに適応フィルタの原理について述べる。図4に適応フィルタの原理図を示す。適応フィルタは、既知のフィルタ入力信号系列から未知信号系列の推定値を作成し、未知信号系列とこの推定値系列との誤差の信号系列をもとに、フィルタの有するパラメータを更新し、未知システムを正しく同定するものである。未知信号系列には、通常観測時の雑音が相加される。適応フィルタは、未学習の初期状態から最終状態に収束する。また、未知信号系列は未知システムの、前述した入力信号系列に対する応答として与えられる場合が多い。エコーキャンセラや自動等化器がこの場合に相当する。
【0003】
適応フィルタは、非巡回型(FIR)として実現することが多く、図5に示す構成となる。本図は、k番目のタップ重みの制御回路を示している。ここで誤差信号系列enと雑音系列νnとの和を用いてN個のタップ重みc0、c1、・・・、cN-1を制御する。本図でnは時刻、anは入力信号系列、αC (n)は時刻nにおけるステップサイズである。この図で示したタップ重みの制御アルゴリズムは、次式で与えられる確率勾配サインアルゴリズムである。以下、本明細書中において、 は、ベクトルを表すものとする。
【0004】
c (n+1)=c (n)+αc (n)sgn(en+νn)a (n) ・・・式1
【0005】
ここで、c (n)=[c0 (n)、c1 (n)、・・・、cN-1 (n)]Tおよびa (n)=[an、aN-1、・・・、an-N+1]Tは、それぞれタップ重みおよび入力信号系列をベクトルとして表したものである。また、sgn(・)は極性関数を、[・]Tはベクトルまたは行列の転置を示す。
【0006】
次にステップサイズの選び方について説明する。ステップサイズの値を固定とした場合、フィルタの収束が安定となる範囲で大きく選べば収束は速いが、相加雑音が存在するとき収束後の残留誤差の電力は大きくなってしまう。逆にステップサイズを小さく選ぶと、収束後の残留誤差は小さく抑えられるが、収束速度は遅くなる。
【0007】
そこで、フィルタの収束の初期にはステップサイズを大きく、また収束が進むにつれて小さくなるように適応制御すれば、収束が速く収束後の残留誤差の小さい適応フィルタが実現できる。
【0008】
特許第3147864号公報は、このようなステップサイズ制御法の実施例を与える。この公報に開示した発明によれば、ステップサイズは次式のように制御される。
【0009】
αc (n)=γ|q(n)| ・・・式2
【0010】
q(n+1)=(1−ρ)q(n)+ρsgn(en+νn)(en-1+νn-1)・・・式3
【0011】
ここで、q(n)はスカラー変数、γはスケール係数、およびρは漏洩係数である。
【0012】
さて、スケール係数γは固定値としているが、その値は漏洩係数ρとともにフィルタ収束後の二乗平均誤差(MSE)の要求値を実現するように決定される。
【0013】
適応フィルタを未知システムの応答を同定する目的で使用する場合、その応答が定常でなく時変であると、上記スケール係数は定常時不変の場合と異なる値に選ぶ必要がある。
【0014】
確率勾配サインアルゴリズムでは、一般に未知システム応答が時変のとき最適なステップサイズ、従って最適なスケール係数が存在する。その場合MSEは最小となるが、上記スケール係数の最適値は予め知られていない。最適でないスケール係数に対しては収束後のMSEは上記最小値より増大する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
そこで上記事情に鑑み、時変システムの同定において、スケール係数γを適応的に制御して、最適なステップサイズが得られるようにしたい。
【0016】
したがって、本発明は、特許第3147864号に開示した、実現が容易で収束速度が速く且つ収束後の残留誤差を小さくする適応ステップサイズ制御適応フィルタ、および適応ステップサイズ制御方法を基礎に、非定常時変の未知システムの同定に際し、上述のスケール係数を最適に適応制御する適応ステップサイズ制御適応フィルタ、および適応スケール係数制御方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、誤差信号の値と相加雑音値との和の極性を検出する極性検出手段と、誤差信号の値と相加雑音との和を表す信号を一単位時間遅延させる第1の一単位時間遅延手段と、極性検出手段の出力と第1の一単位時間遅延手段の出力とを乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手段からの出力に対して漏洩累和を行って出力する漏洩累和手段と、漏洩累和手段からの出力の絶対値を出力する絶対値計算手段と、スケール係数γ (n) を適応制御するスケール係数適応制御手段と、絶対値計算手段から出力された絶対値に、スケール係数適応制御手段の出力を乗じる第2の乗算手段と、を有し、第2の乗算手段の出力をステップサイズとする適応ステップサイズ制御適応フィルタであって、スケール係数適応制御手段は、絶対値計算手段の出力を一単位時間遅延させる第2の一単位時間遅延手段と、漏洩累和手段に入力される入力信号の値と、第2の一単位時間遅延手段からの出力とを乗算する第3の乗算手段と、所定時刻における入力信号系列ベクトルと、入力信号系列ベクトルを一単位時間遅延させた入力信号系列ベクトルとの内積を算出する内積計算手段と、第3の乗算手段の出力と内積計算手段の出力とを乗算する第4の乗算手段と、第4の乗算手段の出力に、適応スケール係数制御用修正係数ργを乗算する第5の乗算手段と、第5の乗算手段の出力を基にスケール係数γ (n) を算出する第1の加算手段と、第1の加算手段から出力されたスケール係数γ (n) を一単位時間遅延させる第3の一単位時間遅延手段と、を有し、第1の加算手段は、第5の乗算手段からの出力と、第3の一単位時間遅延手段の出力とを加算して、スケール係数γ (n) を算出することを特徴としている。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、漏洩累和手段は、第1の乗算手段からの出力に、漏洩係数ρを乗算する第6の乗算手段と、第6の乗算手段からの出力を基に漏洩累和出力q(n)を算出する第2の加算手段と、第2の加算手段から出力された漏洩累和出力q(n)を一単位時間遅延させる第4の一単位時間遅延手段と、第4の一単位時間遅延手段の出力に、1から漏洩係数ρを減算した値を乗じる第7の乗算手段と、を有し、第2の加算手段は、第6の乗算手段からの出力と、第7の乗算手段からの出力とを加算して、漏洩累和出力q(n)を算出することを特徴としている。
【0020】
請求項3記載の発明は、誤差信号の値と相加雑音値との和の極性を検出する極性検出工程と、誤差信号の値と相加雑音との和を表す信号を一単位時間遅延させる第1の一単位時間遅延工程と、極性検出工程の出力と第1の一単位時間遅延工程の出力とを乗算する第1の乗算工程と、第1の乗算工程の出力に対して漏洩累和を行って出力する漏洩累和工程と、漏洩累和工程の出力の絶対値を出力する絶対値計算工程と、スケール係数γ (n) を適応制御するスケール係数適応制御工程と、絶対値計算工程により出力された絶対値に、スケール係数適応制御工程の出力を乗じる第2の乗算手段と、を有し、第2の乗算工程の出力をステップサイズとする適応スケール係数制御方法であって、スケール係数適応制御工程は、絶対値計算工程の出力を一単位時間遅延させる第2の一単位時間遅延工程と、漏洩累和工程に入力される入力信号の値と、第2の一単位時間遅延工程の出力とを乗算する第3の乗算工程と、所定時刻における入力信号系列ベクトルと、入力信号系列ベクトルを一単位時間遅延させた入力信号系列ベクトルとの内積を算出する内積計算工程と、第3の乗算工程の出力と内積計算工程の出力とを乗算する第4の乗算工程と、第4の乗算工程の出力に、適応スケール係数制御用修正係数ργを乗算する第5の乗算工程と、第5の乗算工程の出力を基にスケール係数γ (n) を算出する第1の加算工程と、第1の加算工程により出力されたスケール係数γ (n) を一単位時間遅延させる第3の一単位時間遅延工程と、を有し、第1の加算工程は、第5の乗算工程からの出力と、第3の一単位時間遅延工程の出力とを加算して、スケール係数γ (n) を算出することを特徴としている。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、漏洩累和工程は、第1の乗算工程の出力に、漏洩係数ρを乗算する第6の乗算工程と、第6の乗算工程の出力を基に漏洩累和出力q(n)を算出する第2の加算工程と、第2の加算工程により算出された漏洩累和出力q(n)を一単位時間遅延させる第4の一単位時間遅延手段と、第4の一単位時間遅延工程の出力に、1から漏洩係数ρを減算した値を乗じる第7の乗算工程と、を有し、第2の加算工程は、第6の乗算工程の出力と、第7の乗算工程の出力とを加算して、漏洩累和出力q(n)を算出することを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
(本発明の一実施形態)
図2に、本発明に係る適応フィルタが具備するステップサイズ算出回路の一実施形態のブロック図を示す。当該ステップサイズ算出回路は、誤差信号enと、相加雑音νnとの和の極性を検出する極性検出器31と、信号en+νnを一単位時間遅延させて出力する一単位時間遅延回路33と、極性検出器31からの出力と一単位時間遅延回路33からの出力とを乗算する乗算器35と、を有する。
【0025】
また、当該適応ステップサイズ算出回路は、漏洩累和器37を有している。漏洩累和器37は、乗算器35からの出力に漏洩係数ρを乗算する乗算器43と、乗算器43からの出力と乗算器49からの出力とを加算する加算器45と、加算器45から出力された信号を一単位時間遅延させて出力する一単位時間遅延回路47と、一単位時間遅延回路47から出力された信号に(1−ρ)を乗算して出力する乗算器49と、を有する。
【0026】
さらに、当該適応ステップサイズ算出回路は、漏洩累和器37から出力された信号q(n)の絶対値を計算する絶対値計算器39と、絶対値計算器39から出力された信号にスケール係数γを乗算する乗算器41と、を有して構成される。
【0027】
次に、当該適応ステップサイズ算出回路の動作(適応ステップサイズ制御方法)について説明する。当該ステップサイズ算出回路には、信号en+νnが入力され、その極性信号と一単位時間遅延した信号との「積」は、漏洩係数をρとする漏洩累和器37に与えられる。
【0028】
漏洩累和器37の出力q(n)の絶対値とスケール係数γとの「積」は、ステップサイズαc (n)である。漏洩累和器37では、入力信号と漏洩係数ρとの「積」が、出力信号と係数1−ρとの「積」に加算され、一単位時間遅延を受け出力となる。
【0029】
当該適応ステップサイズ算出回路は、特許第3147864号公報の図1と同一であり、上記式2および式3の一実施形態を示したものである。図2において、スケール係数γは、乗算器41により|q(n)|に乗ぜられる。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、上記スケール係数γは次式のように制御される。
【0031】
γ(n)=γ(n-1)+ργsgn(en+νn)(en-1+νn-1)|q(n-1)|a (n)T a (n-1) ・・・式4
【0032】
式4は、時刻nにおける二乗誤差の時刻n−1におけるスケール係数に関する勾配(または偏微分)を用いて導かれる。ここでργは修正係数である。a (n)およびa (n-1)はそれぞれ時刻nおよびn−1における入力信号系列ベクトルである。a (n)T a (n-1)はそれらベクトルの内積を表す。
【0033】
図1に、本発明に係る適応フィルタが具備するスケール係数制御回路の一実施形態のブロック図を示す。図2に示す漏洩累和器37の入力信号であるsgn(en+νn)(en-1+νn-1)と、図2に示す絶対値計算器39の出力を一単位時間遅延器61によって一単位時間遅延させて得られる信号|q(n-1)|とを乗算器65で乗ずる。
【0034】
一方、時刻nおよびn−1における入力信号系列ベクトルa (n)およびa (n-1)の内積a (n)T a (n-1)が内積計算器63によって計算される。次に、乗算器67は、乗算器65の出力と内積計算器63の出力とを乗算する。さらに、乗算器69は、乗算器67の出力に修正係数ργを乗ずる。加算器71は、乗算器69の出力と一単位時間遅延器73の出力γ(n-1)とを加算する。加算器71は、スケール係数γ(n)を出力すると同時に一単位時間遅延器73に入力する。
【0035】
(本発明の一実施例)
本発明の一実施例を、適応フィルタの収束過程のシミュレーション結果によって示す。信号系列は白色ガウス過程、相加雑音はガウス雑音と仮定する。典型的なパラメータ値として、
を使用した。
【0036】
図3に、上記のシミュレーション結果を示す。時刻n=8000まではスケール係数を固定とする。n=8000からスケール係数の適応制御を開始する。スケール係数が固定のときは、MSEは−9.5dBに収束する。これに対し、スケール係数を本発明に係る手法により制御すると、MSEは−21dBまで減少し、10dB以上の改善が実現できる。
【0037】
なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る適応ステップサイズ制御適応フィルタ、および適応スケール係数制御方法を適用すれば、非定常時変のシステムを確率勾配サインアルゴリズムを用いた適応フィルタによって同定する場合、著しいMSEの改善が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるスケール係数制御方法を説明するためのブロック図である。
【図2】ステップサイズ制御方法を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施例を示す適応フィルタのシミュレーション結果である。
【図4】適応フィルタの原理図である。
【図5】非巡回型適応フィルタのタップ重み制御のための確率勾配サインアルゴリズムの説明図である。
【符号の説明】
31、505 極性検出器
39 絶対値計算器
33、47、61、73、501、503、513 一単位時間遅延器
35、41、43、49、65、67、69、507、509、515 乗算器
45、71、407、511 加算器
63 ベクトルの内積計算器
405 減算器
Claims (4)
- 誤差信号の値と相加雑音値との和の極性を検出する極性検出手段と、
前記誤差信号の値と相加雑音との和を表す信号を一単位時間遅延させる第1の一単位時間遅延手段と、
前記極性検出手段の出力と前記第1の一単位時間遅延手段の出力とを乗算する第1の乗算手段と、
前記第1の乗算手段からの出力に対して漏洩累和を行って出力する漏洩累和手段と、
前記漏洩累和手段からの出力の絶対値を出力する絶対値計算手段と、
スケール係数γ (n) を適応制御するスケール係数適応制御手段と、
前記絶対値計算手段から出力された絶対値に、前記スケール係数適応制御手段の出力を乗じる第2の乗算手段と、を有し、前記第2の乗算手段の出力をステップサイズとする適応ステップサイズ制御適応フィルタであって、
前記スケール係数適応制御手段は、
前記絶対値計算手段の出力を一単位時間遅延させる第2の一単位時間遅延手段と、
前記漏洩累和手段に入力される入力信号の値と、前記第2の一単位時間遅延手段からの出力とを乗算する第3の乗算手段と、
所定時刻における入力信号系列ベクトルと、該入力信号系列ベクトルを一単位時間遅延させた入力信号系列ベクトルとの内積を算出する内積計算手段と、
前記第3の乗算手段の出力と前記内積計算手段の出力とを乗算する第4の乗算手段と、
前記第4の乗算手段の出力に、適応スケール係数制御用修正係数ργを乗算する第5の乗算手段と、
前記第5の乗算手段の出力を基に前記スケール係数γ (n) を算出する第1の加算手段と、
前記第1の加算手段から出力されたスケール係数γ (n) を一単位時間遅延させる第3の一単位時間遅延手段と、を有し、
前記第1の加算手段は、前記第5の乗算手段からの出力と、前記第3の一単位時間遅延手段の出力とを加算して、前記スケール係数γ (n) を算出することを特徴とする適応ステップサイズ制御適応フィルタ。 - 前記漏洩累和手段は、
前記第1の乗算手段からの出力に、漏洩係数ρを乗算する第6の乗算手段と、
前記第6の乗算手段からの出力を基に漏洩累和出力q(n)を算出する第2の加算手段と、
前記第2の加算手段から出力された漏洩累和出力q(n)を一単位時間遅延させる第4の一単位時間遅延手段と、
前記第4の一単位時間遅延手段の出力に、1から前記漏洩係数ρを減算した値を乗じる第7の乗算手段と、を有し、
前記第2の加算手段は、前記第6の乗算手段からの出力と、前記第7の乗算手段からの出力とを加算して、前記漏洩累和出力q(n)を算出することを特徴とする請求項1記載の適応ステップサイズ制御適応フィルタ。 - 誤差信号の値と相加雑音値との和の極性を検出する極性検出工程と、
前記誤差信号の値と相加雑音との和を表す信号を一単位時間遅延させる第1の一単位時間遅延工程と、
前記極性検出工程の出力と前記第1の一単位時間遅延工程の出力とを乗算する第1の乗算工程と、
前記第1の乗算工程の出力に対して漏洩累和を行って出力する漏洩累和工程と、
前記漏洩累和工程の出力の絶対値を出力する絶対値計算工程と、
スケール係数γ (n) を適応制御するスケール係数適応制御工程と、
前記絶対値計算工程により出力された絶対値に、前記スケール係数適応制御工程の出力を乗じる第2の乗算手段と、を有し、前記第2の乗算工程の出力をステップサイズとする適応スケール係数制御方法であって、
前記スケール係数適応制御工程は、
前記絶対値計算工程の出力を一単位時間遅延させる第2の一単位時間遅延工程と、
前記漏洩累和工程に入力される入力信号の値と、前記第2の一単位時間遅延工程の出力とを乗算する第3の乗算工程と、
所定時刻における入力信号系列ベクトルと、該入力信号系列ベクトルを一単位時間遅延させた入力信号系列ベクトルとの内積を算出する内積計算工程と、
前記第3の乗算工程の出力と前記内積計算工程の出力とを乗算する第4の乗算工程と、
前記第4の乗算工程の出力に、適応スケール係数制御用修正係数ργを乗算する第5の乗算工程と、
前記第5の乗算工程の出力を基に前記スケール係数γ (n) を算出する第1の加算工程と、
前記第1の加算工程により出力されたスケール係数γ (n) を一単位時間遅延させる第3の一単位時間遅延工程と、を有し、
前記第1の加算工程は、前記第5の乗算工程からの出力と、前記第3の一単位時間遅延工程の出力とを加算して、前記スケール係数γ (n) を算出することを特徴とする適応スケール係数制御方法。 - 前記漏洩累和工程は、
前記第1の乗算工程の出力に、漏洩係数ρを乗算する第6の乗算工程と、
前記第6の乗算工程の出力を基に漏洩累和出力q(n)を算出する第2の加算工程と、
前記第2の加算工程により算出された漏洩累和出力q(n)を一単位時間遅延させる第4の一単位時間遅延手段と、
前記第4の一単位時間遅延工程の出力に、1から前記漏洩係数ρを減算した値を乗じる第7の乗算工程と、を有し、
前記第2の加算工程は、前記第6の乗算工程の出力と、前記第7の乗算工程の出力とを加算して、前記漏洩累和出力q(n)を算出することを特徴とする請求項3記載の適応スケール係数制御方法。
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