JPH08265223A - 適応フィルタ及びエコーキャンセラ - Google Patents

適応フィルタ及びエコーキャンセラ

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JPH08265223A
JPH08265223A JP7060909A JP6090995A JPH08265223A JP H08265223 A JPH08265223 A JP H08265223A JP 7060909 A JP7060909 A JP 7060909A JP 6090995 A JP6090995 A JP 6090995A JP H08265223 A JPH08265223 A JP H08265223A
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眞一 川田
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    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タップ係数の収束速度を速くする適応フィル
タ。 【構成】 タップ係数ベクトルh(n)から絶対値演算
器15で各係数に対する絶対値が求められ乗算器16に
与えられる。乗算器16では各係数の絶対値からなるベ
クトルAと定数βとが乗算され、乗算結果β・ベクトル
Aが次の加算器17に与えられる。定数βは、ステップ
サイズベクトルに必要な変化(変更)勾配を与えるため
の定数であるため、このβの大小によってステップサイ
ズベクトルの変化の度合い(ゲイン)を変えることがで
きる。加算器17は、乗算器16からの乗算結果β・ベ
クトルAとベクトルρとを加算し、加算結果(ベクトル
ρ+β・ベクトルA)をステップサイズベクトルα
(n)として乗算器8に与えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は適応フィルタ及びエコー
キャンセラに関し、タップ係数の更新に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、音響エコーキャンセラや、回線用
エコーキャンセラなどは適応フィルタを使用して擬似エ
コーを生成し、エコーをキャンセルするための研究・開
発が行われている。
【0003】このようなエコーキャンセラの技術の文献
として、次のようなものがある。 文献1:電子情報通信学会技術研究報告:1989年4
月、EA89−3、『エコーキャンセラの室内音場にお
ける適応特性改善について』、 文献2:電子情報通信学会技術研究報告:1992年8
月、EA92−48、『室内インパルス応答の統計的性
質に基づく指数重み付けNLMS適応フィルタ』 文献3:特開平304444号公報『適応フィルタによ
る未知システム同定の方法及び装置』。
【0004】これらの文献による音響エコーキャンセラ
では、一般にエコーキャンセルのための適応アルゴリズ
ムとして学習同定法が用いられることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の技術で
は、室内のスピーカからマイクロフォンへのインパルス
応答が予め定まっているものとしている。しかしなが
ら、実際には部屋の大きさや、室内の状態や、壁の材質
や、更には、スピーカ、マイクロフォンなどの配置など
の条件によってインパルス応答は変化してくるのであ
る。このようなインパルス応答の変化に、従来の技術の
学習同定法では実用上充分に適応することができなかっ
た。
【0006】また、音響用エコーキャンセラにはある程
度適用可能でも、伝送路遅延とエコー信号とが併存する
ような回線用エコーキャンセラには有効ではない。例え
ば、回線エコーは観測する箇所(エコーキャンセラを搭
載する箇所)によって異なっているが、一般には実際の
エコーが存在する前に伝送路遅延が存在し、且つこの伝
送路遅延が回線の接続状態によって異なることが多いの
である。このため適応フィルタでこのようなエコーを抑
圧することは非常に困難であった。
【0007】更に、上述の文献3で示されているステッ
プサイズコントローラでは、タップ係数を俊敏に適応さ
せることはできず、エコー波形やエコー時間が変動した
場合に迅速にエコーキャンセルすることはできない。
【0008】以上のようなことから、音響用エコーキャ
ンセラ、回線用エコーキャンセラなどに適用して伝送路
遅延やエコー信号とが併存し、変動しても精度良く、し
かも速い収束速度でエコーキャンセルを行い得る適応フ
ィルタ及びエコーキャンセラの提供が要請されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、FI
R(Finit Impulse Response:
巡回)型又はIIR(Infinite Impuls
e Response:非巡回)型のフィルタ構成で入
力信号に対して、複数のタップ係数を用いて、適応フィ
ルタリング処理を行う適応フィルタにおいて、以下の特
徴的な構成で上述の課題を解決するものである。
【0010】つまり、本発明の適応フィルタは、複数の
タップ係数に対するステップサイズの重み付けを、上記
複数のタップ係数値の絶対値からなるベクトルAを求
め、このベクトルAを用いて行い、重み付けられたステ
ップサイズによって新たな複数のタップ係数値を求めて
設定するタップ係数更新手段を備えたものである。
【0011】また、本発明のエコーキャンセラは、上述
の適応フィルタを備えるものであって、信号送信又は信
号受信に基づくエコーを適応フィルタで推定し擬似エコ
ー信号を出力し、受信信号又は送信信号から上記擬似エ
コー信号を除去し、残差信号を出力する除去手段を備
え、上記適応フィルタは残差信号を用いて複数のタップ
係数値を更新し、擬似エコー信号を修正する構成であ
る。
【0012】
【作用】本発明の適応フィルタの構成によれば、タップ
係数の絶対値の大きさに比例してステップサイズを適応
的に変化させることができるので、精度良くタップ係数
の収束速度を速くすることができるのである。
【0013】また、本発明のエコーキャンセラの構成に
よれば、タップ係数の収束速度を速くすることができる
ので、エコーの波形や時間に変動が起きても俊敏に係数
を更新してエコーキャンセルすることができるのであ
る。
【0014】尚、例えば、回線用エコーキャンセラの場
合は、信号送信に基づく回線側からのエコーを除去する
ために適応フィルタで擬似エコー信号を推定する。一
方、音響用エコーキャンセラの場合は、信号受信によっ
て生じる音響出力が送信系統のマイクロフォンでエコー
として捕捉されるので、このエコーを除去するために適
応フィルタで擬似エコー信号を推定するものである。
【0015】
【実施例】次に本発明の好適な一実施例を図面を用いて
説明する。図2は本発明の一実施例の音響エコーキャン
セラの概略構成図である。この図2において、音響エコ
ーキャンセラは、スピーカ1と、マイクロフォン2と、
適応フィルタ3と、減算器4とから構成されている。送
話音響はマイクロフォン2で捕捉されると、送話音響信
号y(n)として減算器4に与えられる。この送話音響
信号y(n)には、受信音響出力信号が反射物体などで
反射した反射音響信号5などもマイクロフォン2で捕捉
されているため、このような信号もエコー信号として含
まれている。受信信号x(n)は適応フィルタ3に与え
られると共に、スピーカ1に与えられ、受信信号が音響
出力されるのである。
【0016】適応フィルタ3は、受信信号x(n)か
ら、減算器4出力のエコー残差信号e(n)を用いてフ
ィルタ係数の更新を行い、擬似エコー信号y´(n)を
生成して減算器4に与える。減算器4は送話音響信号y
(n)から擬似エコー信号y´(n)を除去し、エコー
残差信号e(n)を出力し、送信信号として送信すると
共に、適応フィルタ3にフィードバックして与えるもの
である。
【0017】適応フィルタ3の係数のステップサイズ
(修正係数)の重み付けは、タップ係数値の絶対値から
なるベクトルを使用して行うものである。係数の適応ア
ルゴリズは、次の式で表すことができる。
【0018】 ベクトルh(n+1)=ベクトルh(n)+ e(n)・ベクトルα(n)・ベクトルx(n)/‖ベクトルx(n)‖ …(1) ベクトルα(n)=β・ベクトルA+ベクトルρ 尚、ベクトルA=|h(n)|j=0〜m …(2) βはスカラ定数である。
【0019】ベクトルx(n)は、受信信号ベクトルで
ある。ベクトルh(n)は適応フィルタ3のタップ係
数ベクトルである。‖ベクトルx(n)‖は、ベクト
ルx(n)のユークリッドノルムの2乗である。ベクト
ルα(n)は本発明の特徴を表すステップサイズベクト
ルである。
【0020】即ち、上述の式(1)、(2)から解るよ
うにステップサイズの重み付けを、それぞれのタップ係
数値h0〜hmの絶対値からなるベクトルAによって適
応的に行うように構成するものである。
【0021】(適応フィルタ3の詳細な構成): 図
3は適応フィルタ3の具体的な機能構成図である。この
図3において、適応フィルタ3は、FIR型フィルタを
構成するために、単位遅延回路(D)21〜2mと、タ
ップ係数レジスタ31〜3mと、加算器18と、タップ
係数更新回路20とから構成されている。
【0022】受信信号x(n)は単位遅延回路21に与
えられると共に、タップ係数レジスタ31に与えられ
る。単位遅延回路21に与えられた受信信号x(n)
は、単位時間遅延されるごとに次の単位遅延回路22〜
2mに順番に与えられる。単位遅延回路21から遅延出
力された受信信号x(n−1)はタップ係数レジスタ3
2に与えられると共に、次の単位遅延回路22に与えら
れる。単位遅延回路22に与えられた受信信号x(n−
1)は単位時間遅延後に受信信号x(n−2)としてタ
ップ係数レジスタ33に与えられると共に、次の単位遅
延回路23に与えられる。このようにして、単位遅延回
路2mから出力される遅延受信信号x(n−m)は、タ
ップ係数レジスタ3mに与えられる。
【0023】タップ係数更新回路20は、エコー残差信
号e(n)と受信信号x(n)とから新たなタップ係数
h0〜hmを求め、タップ係数レジスタ31〜3mに与
えるものである。このタップ係数の更新は、上述した式
(1)、式(2)のアルゴリズムに基づき更新を行うも
のである。
【0024】タップ係数レジスタ31〜3mは、タップ
係数更新回路20から与えられる更新後のタップ係数h
0〜hmを設定し、受信信号x(n)〜x(n−m)と
乗算して、それぞれのタップ係数に対する乗算結果を加
算器18に与えるものである。加算器18はタップ係数
レジスタ31〜3mからの乗算結果を加算して、この加
算結果を新たな擬似エコー信号y´(n)として減算器
4に与えるものである。
【0025】(タップ係数更新回路20の具体的な構
成): 図1は本発明において特徴的な構成のタップ
係数更新回路20の具体的な機能構成図である。この図
1において、タップ係数更新回路20は、乗算器7、
8、9、16と、除算器10と、加算器11、17と、
単位遅延回路(Z−1)12と、絶対値演算器15とか
ら構成されている。このような構成で、タップ係数更新
回路20は、上述の式(1)、(2)に示すようなアル
ゴリズムでタップ係数更新を、タップ係数h0〜hmの
それぞれのステップサイズベクトルの重み付けを、係数
値そのもので行なうように構成したものである。
【0026】エコー残差信号e(n)は乗算器7に与え
られ、ここで受信信号ベクトルX(n)と乗算され、乗
算結果e(n)・ベクトルX(n)が次の乗算器8に与
えられる。一方、タップ係数ベクトルh(n)は絶対値
演算器15で各係数に対する絶対値からなるベクトルA
が求められ、乗算器16に与えられる。この乗算器16
では各係数に対する絶対値からなるベクトルAとスカラ
定数βとが乗算され、乗算結果β・ベクトルA(ベクト
ルA=|h(n)|j=0〜m)が次の加算器17に
与えられる。尚、このスカラ定数βは、ステップサイズ
に必要な変化(変更)勾配を与えるための定数であるた
め、このβの大小によってステップサイズの変化の度合
い(ゲイン)を変えることができるのである。
【0027】この加算器17は、乗算器16からの乗算
結果β・ベクトルAとベクトルρとを加算し、加算結果
(ベクトルρ+β・ベクトルA)をステップサイズベク
トルαとして乗算器8に与えるものである。尚、ベクト
ルρは、初期状態から動作開始時のステップサイズベク
トルαを決めるものであり、適応フィルタ3の動作開始
時のエコー除去性能を決めるものである。また、ステッ
プサイズベクトルα(n)の重み付けを、それぞれのタ
ップ係数h(n)の絶対値によって適応的に行うもので
ある。
【0028】乗算器8は乗算器7からの乗算結果e
(n)・ベクトルX(n)と、ステップサイズベクトル
α(n)との乗算を行い、乗算結果(e(n)・ベクト
ルα(n)・ベクトルX(n))を次の除算器10に
与えるものである。一方、乗算器9は受信信号ベクトル
x(n)を2乗して、ベクトルx(n)のユークリッド
ノルムの2乗である‖ベクトルx(n)‖を得て、除
算器10に与えるものである。
【0029】除算器10は、乗算器8からの乗算結果
(e(n)・ベクトルα(n)・ベクトルX(n))
をユークリッドノルムの2乗である‖ベクトルx(n)
で除算して、この除算結果(e(n)・ベクトルα
(n)・ベクトルX(n)/‖ベクトルx(n)
)を加算器11に与えるものである。この加算器1
1は、除算結果(e(n)・ベクトルα(n)・ベク
トルX(n)/‖ベクトルx(n)‖)とタップ係数
ベクトルh(n)とを加算して、次のサンプリング時刻
(n+1)のタップ係数ベクトルh(n+1)を求めて
単位遅延回路12に与えると共に、タップ係数レジスタ
31〜3mに設定するものである。
【0030】(動作): 本実施例の音響エコーキャ
ンセラは、初期状態では、適応フィルタ3のタップ係数
レジスタ31〜3mのタップ係数h0〜hmは0である
ため、ステップサイズベクトルα(n)=ベクトルρ
で、学習同定法によって適応フィルタ処理の動作を開始
する。次に送話信号y(n)と受信信号x(n)の存在
によってタップ係数h0〜hmの更新の処理がタップ係
数更新回路20で行われ、音響エコーが存在する部分の
タップ係数の更新が上述の式(1)、(2)の適応アル
ゴリズムに従って徐々に大きくなり、これに対応してス
テップサイズベクトルα(n)も大きくなる。このステ
ップサイズベクトルα(n)のβを比較的大きくするこ
とで更新量を大きくすることもできるのである。
【0031】このようにしてタップ係数レジスタ31〜
3mに設定されるタップ係数の修正(更新)速度が従来
よりも速く行われるようになり、更新されたタップ係数
h0〜hmによって受信信号x(n)〜x(n−m)と
の畳み込み積分(コンボリューション)によって加算器
18から迅速に最適な擬似エコー信号y´(n)を生成
して減算器4に与え、送話信号から除去することができ
るのである。
【0032】一方、エコーが存在しない部分(期間)に
おいては、タップ係数が0に近い値に止まるので、ステ
ップサイズベクトルα(n)はベクトルρに近い値とな
る。従って、このベクトルρは小さい値に設定しておく
ことが好ましい。
【0033】(実施例の効果): 以上の実施例の適
応フィルタ3によれば、音響条件が異なる室内において
も、使用する部屋の条件に応じて適応フィルタ3のタッ
プ係数h0〜hmの大きさに比例して、式(2)に示し
たようにステップサイズベクトルα(n)=ベクトルρ
+β・ベクトルAを適応的に変えることができるので、
従来の学習同定法によるタップ係数更新に比べて大幅に
速く行うことができる。しかも、直前のタップ係数の絶
対値によって構成されたベクトルを用いて次の時間のタ
ップ係数を求めるので、精度良くステップサイズベクト
ルを求め最適なタップ係数を求めることができる。よっ
て上述の音響用エコーキャンセラの場合、エコー残差信
号の収束速度を俊敏にさせることができるのである。更
に、音響路のインパルス応答の変化があっても十分に対
応することができる。
【0034】また、図4のように伝送路遅延と実際のエ
コーとが併存する回線用エコーキャンセラにおいても、
エコーが存在しない部分のタップ係数は0に近い値に止
まるの、ステップサイズベクトルα(n)はベクトルρ
に近い値のままでよく、更に上述と同じ様な効果を得
て、エコー残差信号の収束速度を速くすることができる
のである。
【0035】(他の実施例): (1)尚、以上の実
施例においては、適応フィルタ3を音響エコーキャンセ
ラ、回線用エコーキャンセラへの適用について説明した
が、他に、ノイズキャンセラや、モデムなどと一緒に使
用されるデータ系のエコーキャンセラにも適用すること
ができる。他に、TV会議装置や、音声会議装置などに
も適用して効果的である。
【0036】(2)また、適応フィルタ3のタップの段
数を、音響用エコーキャンセラの場合は回線エコーに比
べてエコーの時間が長いため、多くすることが好まし
い。
【0037】(3)更に、適応フィルタ3の構成は、F
IR型だけでなく、IIR型や、FIR型とIIR型と
の複合型にも適用することができる。
【0038】(4)更にまた、学習同定法の他、LMS
(Least Mean Square:最小自乗平
均)法や、RLS(Recursive Least
Square)法などを使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、複数の
タップ係数に対するステップサイズの重み付けは、上記
複数のタップ係数値の絶対値からなるベクトルAを求
め、このベクトルAを用いて行い、重み付けられたステ
ップサイズによって新たな複数のタップ係数値を求めて
設定するタップ係数更新手段を備えたことで、最適なタ
ップ係数を速い収束速度で生成する適応フィルタを実現
することができる。
【0040】また、このような構成の適応フィルタをエ
コーキャンセラに適用することで、エコーの波形や時間
に変動が起きても俊敏に係数を更新してエコーキャンセ
ルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の音響エコーキャンセラの適
応フィルタのタップ係数更新回路の機能構成図である。
【図2】本実施例の音響エコーキャンセラの機能構成図
である。
【図3】本実施例の適応フィルタの機能構成図である。
【図4】本実施例における伝送遅延とエコーとが併存す
る場合の説明図である。
【符号の説明】
1…スピーカ、2…マイクロフォン、3…適応フィル
タ、4…減算器、7〜9、16…乗算器、10…除算
器、11、17、18…加算器、12、21〜2m…単
位遅延回路(Z−1)(D)、15…絶対値演算器、2
0…タップ係数更新回路、31〜3m…タップ係数レジ
スタ、e(n)…エコー残差信号、h0〜hm…タップ
係数、x(n)…受信信号、y(n)…送話信号、y´
(n)…擬似エコー信号、α(n)…ステップサイズ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FIR型又はIIR型のフィルタ構成で
    入力信号に対して、複数のタップ係数を用いて、適応フ
    ィルタリング処理を行う適応フィルタにおいて、 上記複数のタップ係数に対するステップサイズの重み付
    けは、上記複数のタップ係数値の絶対値からなるベクト
    ルAを求め、このベクトルAを用いて行い、重み付けら
    れたステップサイズによって新たな複数のタップ係数値
    を求めて設定するタップ係数更新手段を備えたことを特
    徴とする適応フィルタ。
  2. 【請求項2】 上記タップ係数更新手段は、 上記複数のタップ係数値の絶対値からなるベクトルAに
    対して、ステップサイズ更新の割合を決める定数βを乗
    算をして、この乗算結果値A・βからステップサイズの
    重み付けを行う構成であることを特徴とする請求項1記
    載の適応フィルタ。
  3. 【請求項3】 上記タップ係数更新手段は、 上記ベクトルA又は上記乗算結果値A・βに対して、動
    作開始時の最初のステップサイズを重み付けするための
    ベクトルρを加算して、この加算結果からステップサイ
    ズの重み付けを行う構成であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の適応フィルタ。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3のいずれかに記載の適
    応フィルタを備えたエコーキャンセラであって、 信号送信又は信号受信に基づくエコーを適応フィルタで
    推定し擬似エコー信号を出力し、 上記擬似エコー信号を用いて、受信信号又は送信信号か
    らエコー信号を除去し、残差信号を出力する除去手段を
    備え、 上記適応フィルタは残差信号を用いて複数のタップ係数
    値を更新し、擬似エコー信号を修正する構成であること
    を特徴とするエコーキャンセラ。
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