JP2654894B2 - 反響消去装置およびその方法 - Google Patents
反響消去装置およびその方法Info
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- JP2654894B2 JP2654894B2 JP4261826A JP26182692A JP2654894B2 JP 2654894 B2 JP2654894 B2 JP 2654894B2 JP 4261826 A JP4261826 A JP 4261826A JP 26182692 A JP26182692 A JP 26182692A JP 2654894 B2 JP2654894 B2 JP 2654894B2
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M9/00—Arrangements for interconnection not involving centralised switching
- H04M9/08—Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
- H04M9/082—Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
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- Signal Processing (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2線4線変換系およ
び拡声通話系などにおいてハウリングの原因および聴覚
上の障害となる反響信号を消去する反響消去装置および
反響信号消去方法に関するものである。
び拡声通話系などにおいてハウリングの原因および聴覚
上の障害となる反響信号を消去する反響消去装置および
反響信号消去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星通信や音声会議の普及に伴い、同時
通話性能に優れ、反響感の少ない通話装置の提供が望ま
れている。この要求を満たすものとして反響消去装置が
ある。図4Aに従来の反響消去装置を示し、拡声通話に
用いた場合である。受話信号x(t)を受ける受話入力
端1からスピーカ2に至る受話系と、マイクロホン3か
ら送話出力端4に至る送話系とからなる通話系におい
て、A/D変換器5により受話信号x(t)がサンプル
値化され、そのサンプル値化された受話信号x(n)が
擬似反響路6へ供給され、擬似反響路6から擬似反響信
号y(n)h が出力される。A/D変換器7によりマイ
クロホン3に入力された反響信号y(t)がサンプル値
化され、そのサンプル値化された反響信号y(n)から
擬似反響信号y(n)h を減算器8で差し引くことによ
り送話出力端4へ供給される反響信号y(n)は消去さ
れる。
通話性能に優れ、反響感の少ない通話装置の提供が望ま
れている。この要求を満たすものとして反響消去装置が
ある。図4Aに従来の反響消去装置を示し、拡声通話に
用いた場合である。受話信号x(t)を受ける受話入力
端1からスピーカ2に至る受話系と、マイクロホン3か
ら送話出力端4に至る送話系とからなる通話系におい
て、A/D変換器5により受話信号x(t)がサンプル
値化され、そのサンプル値化された受話信号x(n)が
擬似反響路6へ供給され、擬似反響路6から擬似反響信
号y(n)h が出力される。A/D変換器7によりマイ
クロホン3に入力された反響信号y(t)がサンプル値
化され、そのサンプル値化された反響信号y(n)から
擬似反響信号y(n)h を減算器8で差し引くことによ
り送話出力端4へ供給される反響信号y(n)は消去さ
れる。
【0003】ここで擬似反響路6は、スピーカ2からマ
イクロホン3へ達する反響路の経時変動に追従する必要
がある。擬似反響路6は例えばディジタルFIRフィル
タを用いて構成され、減算器8の出力である残差e
(n)=y(n)−y(n)h が0に近づくように、学
習同定法、LMS法、ES法、またはRLS法などを用
いた推定回路9によってフィルタ係数の逐次修正を行
う。このように擬似反響路6の修正が行われることによ
って、常に最適な反響消去が維持される。反響消去され
たマイクロホン3の送話出力はD/A変換器10でアナ
ログ信号に変換されて送話出力端4へ供給される。
イクロホン3へ達する反響路の経時変動に追従する必要
がある。擬似反響路6は例えばディジタルFIRフィル
タを用いて構成され、減算器8の出力である残差e
(n)=y(n)−y(n)h が0に近づくように、学
習同定法、LMS法、ES法、またはRLS法などを用
いた推定回路9によってフィルタ係数の逐次修正を行
う。このように擬似反響路6の修正が行われることによ
って、常に最適な反響消去が維持される。反響消去され
たマイクロホン3の送話出力はD/A変換器10でアナ
ログ信号に変換されて送話出力端4へ供給される。
【0004】次に、従来のフィルタ係数修正手法につい
て説明する。先ず、LMS法、学習同定法などの勾配形
適応アルゴリズムは、次のように表わされる。 h(n+1)vh=h(n)vh +α[−Δ(n)] (1) だだし、 h(n)vh=(h1 (n)h ,h2 (n)h ,……,h
L (n)h )T :擬似反響路(FIRフィルタ)係数 Δ(n):(平均)2乗誤差の勾配ベクトル α:ステップサイズ(スカラ量) L:タップ数T :ベクトルの転置 n:離散化時間 (平均)2乗誤差の勾配ベクトルΔ(n)は、例えば、
LMS法では Δ(n)=−e(n)・x(n)v 学習同定法では Δ(n)=−e(n)・x(n)v /(x(n)v )T ・x(n)v となる。ただし、 e(n):推定誤差(=y(n)−y(n)h ) y(n)vh=(h(n)vh)T ・x(n)v x(n)v =(x(n),x(n−1),……,x(n
−L+1))T :受話信号ベクトル である。
て説明する。先ず、LMS法、学習同定法などの勾配形
適応アルゴリズムは、次のように表わされる。 h(n+1)vh=h(n)vh +α[−Δ(n)] (1) だだし、 h(n)vh=(h1 (n)h ,h2 (n)h ,……,h
L (n)h )T :擬似反響路(FIRフィルタ)係数 Δ(n):(平均)2乗誤差の勾配ベクトル α:ステップサイズ(スカラ量) L:タップ数T :ベクトルの転置 n:離散化時間 (平均)2乗誤差の勾配ベクトルΔ(n)は、例えば、
LMS法では Δ(n)=−e(n)・x(n)v 学習同定法では Δ(n)=−e(n)・x(n)v /(x(n)v )T ・x(n)v となる。ただし、 e(n):推定誤差(=y(n)−y(n)h ) y(n)vh=(h(n)vh)T ・x(n)v x(n)v =(x(n),x(n−1),……,x(n
−L+1))T :受話信号ベクトル である。
【0005】次に、ES法は、従来スカラ量として与え
られていたステップサイズαをステップサイズ行列Am
という対角行列に拡張したもので、 (h(n+1)vh)T =h(n)vh+Am [−Δ(n)] (2) ただし、 Am =diag[α1 ,α2 ,……,αL ]:ステップ
サイズ行列 αi =α0 γi-1 (i=1,2,……,L) γ:音響エコー経路のインパルス応答変動量の指数減衰
率(0<γ<1) と表わされる。
られていたステップサイズαをステップサイズ行列Am
という対角行列に拡張したもので、 (h(n+1)vh)T =h(n)vh+Am [−Δ(n)] (2) ただし、 Am =diag[α1 ,α2 ,……,αL ]:ステップ
サイズ行列 αi =α0 γi-1 (i=1,2,……,L) γ:音響エコー経路のインパルス応答変動量の指数減衰
率(0<γ<1) と表わされる。
【0006】擬似反響路6がディジタルFIRフィルタ
で構成される場合には、そのフィルタ係数h(n)vhは
室内インパルス応答h(n)v を直接模擬したものとな
っている。従って、反響路の変動に応じて必要なフィル
タ係数修正の大きさは、室内インパルス応答の変動量と
一致する。そこで、フィルタ係数修正動作における修正
幅を表わすステップサイズ行列Am は、インパルス応答
の経時変動特性で重み付けられている。一般に室内音場
におけるインパルス応答変動量は、減衰率γを用いた指
数関数として表わされる。ステップサイズ行列Am の対
角成分αi (i=1,2,……,L)は、図4Bに示す
ようにiの増加に伴ってα0 からインパルス応答の指数
減衰特性と同じ傾きで指数減衰し0に漸近する。以上の
詳細は特願昭63−45163、特願平2−24518
7、特願平3−44929、特願平3−60538に記
載されている。このアルゴリズムは、人や物の移動によ
りインパルス応答が変動する場合に、その変動量(イン
パルス応答の差)はインパルス応答と同じ減衰率で指数
減衰するという音響学的知見を利用したものである。変
動の大きいインパルス応答の初期の係数は大きなステッ
プで、変動の小さいインパルス応答の後期の係数は小さ
なステップで修正することにより、収束速度の大きな反
響消去装置を提供することができる。
で構成される場合には、そのフィルタ係数h(n)vhは
室内インパルス応答h(n)v を直接模擬したものとな
っている。従って、反響路の変動に応じて必要なフィル
タ係数修正の大きさは、室内インパルス応答の変動量と
一致する。そこで、フィルタ係数修正動作における修正
幅を表わすステップサイズ行列Am は、インパルス応答
の経時変動特性で重み付けられている。一般に室内音場
におけるインパルス応答変動量は、減衰率γを用いた指
数関数として表わされる。ステップサイズ行列Am の対
角成分αi (i=1,2,……,L)は、図4Bに示す
ようにiの増加に伴ってα0 からインパルス応答の指数
減衰特性と同じ傾きで指数減衰し0に漸近する。以上の
詳細は特願昭63−45163、特願平2−24518
7、特願平3−44929、特願平3−60538に記
載されている。このアルゴリズムは、人や物の移動によ
りインパルス応答が変動する場合に、その変動量(イン
パルス応答の差)はインパルス応答と同じ減衰率で指数
減衰するという音響学的知見を利用したものである。変
動の大きいインパルス応答の初期の係数は大きなステッ
プで、変動の小さいインパルス応答の後期の係数は小さ
なステップで修正することにより、収束速度の大きな反
響消去装置を提供することができる。
【0007】ES法を学習同定法に適用すれば、擬似反
響路6は(3)式に従って逐次修正され、擬似反響路6
のインパルス応答h(n)vhは真の反響路のインパルス
応答h(n)v に近づいてゆく。 h(n+1)vh=h(n)vh +(Am ・e(n)・x(n)v / (x(n)v )T ・x(n)v ) (3) 一方、収束速度が早いことで知られる適応アルゴリズム
として、RLS(recur sive least−
squares:逐次最小2乗)法がある。RLS法
は、有色信号に対しても白色信号とほぼ同程度の収束速
度が得られることが大きな特長である。RLS法による
h(n)vhの逐次修正式は次のように表わされる。
響路6は(3)式に従って逐次修正され、擬似反響路6
のインパルス応答h(n)vhは真の反響路のインパルス
応答h(n)v に近づいてゆく。 h(n+1)vh=h(n)vh +(Am ・e(n)・x(n)v / (x(n)v )T ・x(n)v ) (3) 一方、収束速度が早いことで知られる適応アルゴリズム
として、RLS(recur sive least−
squares:逐次最小2乗)法がある。RLS法
は、有色信号に対しても白色信号とほぼ同程度の収束速
度が得られることが大きな特長である。RLS法による
h(n)vhの逐次修正式は次のように表わされる。
【0008】 k(n)v =ν-1・P(n)m ・x(n)v /(1+ν-1・(x(n)v ) T ・P(n)m ・x(n)v ) (4) h(n+1)vh=h(n)vh+e(n)・k(n)v (5) P(n+1)m =ν-1[P(n)m − k(n)v ・(x(n)v )T ・P(n)m ] (6) ただし、 k(n)v :L次元ゲインベクトル P(n)m :L×L係数誤差共分散行列 ν:忘却係数(0<ν≦1) 行列P(n)m は入力信号の共分散行列の逆行列として
定義され、インパルス応答が時不変でh0 V と表わされ
る場合には、係数誤差の共分散行列 P(n)m =E[{h0 V −h(n)vh}{h0 V −(h(n)vh)T }] (7) とみなせる。ただし、E[・]は期待値である。
定義され、インパルス応答が時不変でh0 V と表わされ
る場合には、係数誤差の共分散行列 P(n)m =E[{h0 V −h(n)vh}{h0 V −(h(n)vh)T }] (7) とみなせる。ただし、E[・]は期待値である。
【0009】図5に、RLS法を用いた推定回路9の内
部の一例を示し、図4Aと対応する部分には同一符号を
付けてある。受話信号x(n)は受話信号記憶回路11
で受話信号ベクトルx(n)v とされる。受話信号ベク
トルx(n)V と、係数誤差共分散行列記憶回路12か
らの係数誤差共分散行列P(n)m と、忘却係数記憶回
路13からの忘却係数νとは、ゲイン演算回路14に供
給され、(4)式の演算が行われる。得られたゲインベ
クトルk(n)v は、ゲイン記憶回路15に記憶され
る。ゲインベクトルk(n)v と誤差e(n)は演算回
路16に供給され、(5)式右辺第2項が演算され、そ
の出力は加算器17へ供給されてタップ係数記憶回路1
8からのh(n) vhに加算されてh(n+1)vhが得ら
れる。演算結果h(n+1)vhは、図4A中の擬似反響
路6へ出力されると同時に、タップ係数記憶回路18の
値を更新する。
部の一例を示し、図4Aと対応する部分には同一符号を
付けてある。受話信号x(n)は受話信号記憶回路11
で受話信号ベクトルx(n)v とされる。受話信号ベク
トルx(n)V と、係数誤差共分散行列記憶回路12か
らの係数誤差共分散行列P(n)m と、忘却係数記憶回
路13からの忘却係数νとは、ゲイン演算回路14に供
給され、(4)式の演算が行われる。得られたゲインベ
クトルk(n)v は、ゲイン記憶回路15に記憶され
る。ゲインベクトルk(n)v と誤差e(n)は演算回
路16に供給され、(5)式右辺第2項が演算され、そ
の出力は加算器17へ供給されてタップ係数記憶回路1
8からのh(n) vhに加算されてh(n+1)vhが得ら
れる。演算結果h(n+1)vhは、図4A中の擬似反響
路6へ出力されると同時に、タップ係数記憶回路18の
値を更新する。
【0010】係数誤差共分散行列記憶回路12からの係
数誤差共分散行列P(n)m 、ゲイン記憶回路15から
のゲインベクトルk(n)v 、受話信号記憶回路11か
らの受話信号ベクトルx(n)V 、忘却係数記憶回路1
3からの忘却係数νは、更新回路19に供給され、
(6)式の演算を行い係数誤差共分散行列記憶回路12
の値P(n)m を更新する。
数誤差共分散行列P(n)m 、ゲイン記憶回路15から
のゲインベクトルk(n)v 、受話信号記憶回路11か
らの受話信号ベクトルx(n)V 、忘却係数記憶回路1
3からの忘却係数νは、更新回路19に供給され、
(6)式の演算を行い係数誤差共分散行列記憶回路12
の値P(n)m を更新する。
【0011】以上の操作により、図4A中の擬似反響路
6は逐次修正され、擬似反響路6のインパルス応答h
(n+1)vhは真の反響路のインパルス応答h(n+
1)v に近づいてゆく。
6は逐次修正され、擬似反響路6のインパルス応答h
(n+1)vhは真の反響路のインパルス応答h(n+
1)v に近づいてゆく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】RLS法は、入力が白
色信号の場合には、学習同定法とほぼ同程度の収束速度
となり、収束が遅いという問題があった。この発明は上
記の問題点に鑑みてなされたもので、RLS法において
考慮されていない音響エコー経路のインパルス応答の変
動特性を反映させることにより、収束速度の大きな反響
消去装置およびその方法を提供することを目的とする。
色信号の場合には、学習同定法とほぼ同程度の収束速度
となり、収束が遅いという問題があった。この発明は上
記の問題点に鑑みてなされたもので、RLS法において
考慮されていない音響エコー経路のインパルス応答の変
動特性を反映させることにより、収束速度の大きな反響
消去装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、RL
S法に含まれる係数誤差共分散行列P(n)m にインパ
ルス応答の変動の期待値を表わす修正行列Am を加算す
ることにより、RLS法に音響エコー経路のインパルス
応答の変動特性を反映させたことを特徴とする。
S法に含まれる係数誤差共分散行列P(n)m にインパ
ルス応答の変動の期待値を表わす修正行列Am を加算す
ることにより、RLS法に音響エコー経路のインパルス
応答の変動特性を反映させたことを特徴とする。
【0014】このようにしたから、RLS法を用いた従
来の装置に比べて、収束速度を約2倍にした反響消去装
置および反響消去方法を得ることができる。以下この発
明の要部の動作原理を説明する。係数誤差共分散行列P
(n)m は P(n)m =E[{h0 V −h(n)Vh}{h0 V −(h(n)Vh)T }] (8) と見なせる。音響エコー経路のインパルス応答の変動量
は、インパルス応答と同じ減衰率で指数減衰するから、
係数誤差共分散行列P(n)m の対角成分もまたインパ
ルス応答と同じ減衰率で指数減衰することが望ましい。
そこで、P(n)m にそのような特性を持たせるため
に、インパルス応答の変動の期待値を表す修正行列Am
(対角行列)を加算した次のアルゴリズムでフィルタ係
数の修正を行うものとする。
来の装置に比べて、収束速度を約2倍にした反響消去装
置および反響消去方法を得ることができる。以下この発
明の要部の動作原理を説明する。係数誤差共分散行列P
(n)m は P(n)m =E[{h0 V −h(n)Vh}{h0 V −(h(n)Vh)T }] (8) と見なせる。音響エコー経路のインパルス応答の変動量
は、インパルス応答と同じ減衰率で指数減衰するから、
係数誤差共分散行列P(n)m の対角成分もまたインパ
ルス応答と同じ減衰率で指数減衰することが望ましい。
そこで、P(n)m にそのような特性を持たせるため
に、インパルス応答の変動の期待値を表す修正行列Am
(対角行列)を加算した次のアルゴリズムでフィルタ係
数の修正を行うものとする。
【0015】 k(n)v =ν-1・P(n)m ・x(n)v /(1+ν-1・(x(n)v )T ・P(n)m ・x(n)v ) (9) h(n+1)vh=h(n)vh+e(n)・k(n)v (10) P(n+1)m =ν-1[P(n)m − k(n)v ・(x(n)v )T ・P(n)m ]+Am (11) ただし、 Am =diag[α1 ,α2 ,……,αL ]:修正行列 αi =α0 γi-1 (i=1,2,……,L) γ:音響エコー経路のインパルス応答変動量の指数減衰
率(0<γ<1) である。忘却係数νは1としてもよい。(9)(10)
(11)式がこの発明であり、従来のRLS法(4)
(5)(6)式と比較すれば、(9)(10)式は
(4)(5)式と同じであり、(11)式に修正行列A
m が加算されている点が(6)式と異なる。なお、Am
=0のときには、この発明は従来のRLS法と一致す
る。
率(0<γ<1) である。忘却係数νは1としてもよい。(9)(10)
(11)式がこの発明であり、従来のRLS法(4)
(5)(6)式と比較すれば、(9)(10)式は
(4)(5)式と同じであり、(11)式に修正行列A
m が加算されている点が(6)式と異なる。なお、Am
=0のときには、この発明は従来のRLS法と一致す
る。
【0016】
【実施例】図1にこの発明の実施例の要部である推定回
路20の内部の一例を示し、図5と対応する部分には同
一符号を付けてある。受話信号x(n)は受話信号記憶
回路11で受話信号ベクトルx(n)v とされる。受話
信号ベクトルx(n)v と、係数誤差共分散行列記憶回
路12からの係数誤差共分散行列P(n)m と、忘却係
数記憶回路13からの忘却係数νとは、ゲイン演算回路
14に供給され、(9)式の演算が行なわれ、得られた
ゲインベクトルk(n)v は、ゲイン記憶回路15に記
憶される。ゲインベクトルk(n)v と誤差e(n)は
演算回路16に供給され、(10)式右辺第2項が演算
され、その出力は加算器17へ供給されてタップ係数記
憶回路18からのh(n)vhに加算されてh(n+1)
vhが得られる。演算結果h(n+1)vhは図4A中の擬
似反響路6へ出力されると同時に、タップ係数記憶回路
18の値を更新する。
路20の内部の一例を示し、図5と対応する部分には同
一符号を付けてある。受話信号x(n)は受話信号記憶
回路11で受話信号ベクトルx(n)v とされる。受話
信号ベクトルx(n)v と、係数誤差共分散行列記憶回
路12からの係数誤差共分散行列P(n)m と、忘却係
数記憶回路13からの忘却係数νとは、ゲイン演算回路
14に供給され、(9)式の演算が行なわれ、得られた
ゲインベクトルk(n)v は、ゲイン記憶回路15に記
憶される。ゲインベクトルk(n)v と誤差e(n)は
演算回路16に供給され、(10)式右辺第2項が演算
され、その出力は加算器17へ供給されてタップ係数記
憶回路18からのh(n)vhに加算されてh(n+1)
vhが得られる。演算結果h(n+1)vhは図4A中の擬
似反響路6へ出力されると同時に、タップ係数記憶回路
18の値を更新する。
【0017】係数誤差共分散行列記憶回路12からの係
数誤差共分散行列P(n)m 、ゲイン記憶回路15から
のゲインベクトルk(n)v 、受話信号記憶回路11か
らの受話信号ベクトルx(n)V 、忘却係数記憶回路1
4からの忘却係数νは、更新回路19に供給され、(1
1)式右辺第1項が演算される。修正行列記憶回路21
には修正行列(対角行列)Am が記憶される。更新回路
19の出力と修正行列記憶回路21からの修正行列Am
は加算器22へ供給されて、(11)式が演算され係数
誤差共分散行列記憶回路12の値を更新する。
数誤差共分散行列P(n)m 、ゲイン記憶回路15から
のゲインベクトルk(n)v 、受話信号記憶回路11か
らの受話信号ベクトルx(n)V 、忘却係数記憶回路1
4からの忘却係数νは、更新回路19に供給され、(1
1)式右辺第1項が演算される。修正行列記憶回路21
には修正行列(対角行列)Am が記憶される。更新回路
19の出力と修正行列記憶回路21からの修正行列Am
は加算器22へ供給されて、(11)式が演算され係数
誤差共分散行列記憶回路12の値を更新する。
【0018】図4A中の擬似反響路6がディジタルFI
Rフィルタで構成される場合には、そのフィルタ係数h
(n)vhは室内インパルス応答h(n)v を直接模擬し
たものとなっている。従って、反響路が変動した直後の
係数誤差は、室内インパルス応答の変動量と一致する。
そこで、係数誤差共分散行列P(n)m の対角成分に、
インパルス応答の変動の期待値を表わす修正行列A
m (対角行列)を加算することによって、室内インパル
ス応答の変動特性を反映させることができる。一般に室
内音場におけるインパルス応答変動量は減衰率γを用い
た指数関数として表わされる。修正行列Am の対角成分
αi (i=1,2,……,L)は図4Bに示したように
iの増加に伴ってα0 からインパルス応答の指数減衰特
性と同じ傾きで指数減衰し0に漸近する。
Rフィルタで構成される場合には、そのフィルタ係数h
(n)vhは室内インパルス応答h(n)v を直接模擬し
たものとなっている。従って、反響路が変動した直後の
係数誤差は、室内インパルス応答の変動量と一致する。
そこで、係数誤差共分散行列P(n)m の対角成分に、
インパルス応答の変動の期待値を表わす修正行列A
m (対角行列)を加算することによって、室内インパル
ス応答の変動特性を反映させることができる。一般に室
内音場におけるインパルス応答変動量は減衰率γを用い
た指数関数として表わされる。修正行列Am の対角成分
αi (i=1,2,……,L)は図4Bに示したように
iの増加に伴ってα0 からインパルス応答の指数減衰特
性と同じ傾きで指数減衰し0に漸近する。
【0019】以上の操作により、図4A中の擬似反響路
6は逐次修正され、擬似反響路6のインパルス応答h
(n)vhは真の反響路のインパルス応答h(n)v に近
づいてゆく。反響消去装置を複数のDSP(デジタルシ
グナルプロセッサ)チップで構成する場合には、図2に
示すようにαi の指数減衰曲線を階段状に近似し、各チ
ップ毎に一定のαi を設定することも可能である。これ
により、演算量と記憶容量が削減できる。
6は逐次修正され、擬似反響路6のインパルス応答h
(n)vhは真の反響路のインパルス応答h(n)v に近
づいてゆく。反響消去装置を複数のDSP(デジタルシ
グナルプロセッサ)チップで構成する場合には、図2に
示すようにαi の指数減衰曲線を階段状に近似し、各チ
ップ毎に一定のαi を設定することも可能である。これ
により、演算量と記憶容量が削減できる。
【0020】この発明装置における収束特性の計算機シ
ミュレーションを行なった。計算機シミュレーションに
は、計算機で作成した指数減衰するインパルス応答(6
4タップ)を使用した。受話信号には白色信号と音声信
号を用い、反響信号には定常消去量≒30dBとなるよ
うに近端雑音を加えた。インパルス応答は時刻n=10
00で変化させた。収束曲線は50回の試行の平均値で
ある。
ミュレーションを行なった。計算機シミュレーションに
は、計算機で作成した指数減衰するインパルス応答(6
4タップ)を使用した。受話信号には白色信号と音声信
号を用い、反響信号には定常消去量≒30dBとなるよ
うに近端雑音を加えた。インパルス応答は時刻n=10
00で変化させた。収束曲線は50回の試行の平均値で
ある。
【0021】この発明装置を従来のRLS法を用いた装
置と比較した場合の反響消去量の収束特性を図3Aおよ
び図3Bに示す。ここでは、定常消去量≒30dBとな
るように、RLS法の忘却係数およびこの発明の修正行
列の対角成分の平均値αa αa =(1/L)Σαi =(α0 /L)(1−γL )/(1−γ) を設定した。この発明装置は、入力信号として白色雑音
を用いた場合(図3A)には、反響消去量10dBに達
する収束速度はRLS法を用いた従来装置の約2.6
倍、20dBに達する収束速度は約2.2倍になること
がわかる。また、入力信号として音声信号を用いた場合
(図3B)には、反響消去量10dBに達する収束速度
はRLS法を用いた従来装置の約3.4倍、20dBに
達する収束速度は約1.7倍になることがわかる。
置と比較した場合の反響消去量の収束特性を図3Aおよ
び図3Bに示す。ここでは、定常消去量≒30dBとな
るように、RLS法の忘却係数およびこの発明の修正行
列の対角成分の平均値αa αa =(1/L)Σαi =(α0 /L)(1−γL )/(1−γ) を設定した。この発明装置は、入力信号として白色雑音
を用いた場合(図3A)には、反響消去量10dBに達
する収束速度はRLS法を用いた従来装置の約2.6
倍、20dBに達する収束速度は約2.2倍になること
がわかる。また、入力信号として音声信号を用いた場合
(図3B)には、反響消去量10dBに達する収束速度
はRLS法を用いた従来装置の約3.4倍、20dBに
達する収束速度は約1.7倍になることがわかる。
【0022】拡声通話系では人の移動などによる反響路
の変動が多く、これに迅速に適応できることは大きな利
点となる。以上、音場のインパルス応答の変動量が指数
減衰特性を持つ場合について説明したが、他の任意の変
動特性であってもよい。また、インパルス応答の変動特
性を近似して修正行列の対角成分αi を設定してもよ
い。ディジタルフィルタとしてFIRフィルタで説明し
たが、他の任意のディジタルフィルタであってもよい。
の変動が多く、これに迅速に適応できることは大きな利
点となる。以上、音場のインパルス応答の変動量が指数
減衰特性を持つ場合について説明したが、他の任意の変
動特性であってもよい。また、インパルス応答の変動特
性を近似して修正行列の対角成分αi を設定してもよ
い。ディジタルフィルタとしてFIRフィルタで説明し
たが、他の任意のディジタルフィルタであってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
反響路のインパルス応答の変動の期待値を表わす修正行
列(対角行列)Am を有し、係数誤差の共分散行列P
(n)mに修正行列Am を加算することにより音響エコ
ー経路のインパルス応答の変動特性を反映させたから、
RLS法を用いた従来の反響消去装置に比べて、収束速
度を約2倍にした反響消去装置を得ることができる。従
って通話品質が改善される効果がある。
反響路のインパルス応答の変動の期待値を表わす修正行
列(対角行列)Am を有し、係数誤差の共分散行列P
(n)mに修正行列Am を加算することにより音響エコ
ー経路のインパルス応答の変動特性を反映させたから、
RLS法を用いた従来の反響消去装置に比べて、収束速
度を約2倍にした反響消去装置を得ることができる。従
って通話品質が改善される効果がある。
【図1】この発明の実施例の要部である推定回路を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図2】修正行列Aの対角成分αi を階段状に近似する
一例を示す説明図。
一例を示す説明図。
【図3】Aはこの発明と従来装置の収束過程のシミュレ
ーション結果(白色雑音入力)を示す説明図、Bはこの
発明と従来装置の収束過程のシミュレーション結果(音
声入力)を示す説明図である。
ーション結果(白色雑音入力)を示す説明図、Bはこの
発明と従来装置の収束過程のシミュレーション結果(音
声入力)を示す説明図である。
【図4】Aは従来の反響消去装置を示すブロック図、B
は修正行列Aの対角成分αi を示す説明図である。
は修正行列Aの対角成分αi を示す説明図である。
【図5】図4A中の推定回路9の内部構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
Claims (3)
- 【請求項1】 反響路への送出信号と前記送出信号が反
響路を経由した後の反響信号とから擬似反響路を生成
し、前記送出信号を前記擬似反響路の入力とすることに
より得られる擬似反響信号を前記反響信号から差し引く
ことにより前記反響信号を消去し、 前記擬似反響路をディジタルフィルタにより構成し、前
記ディジタルフィルタの係数をRLS(逐次最小2乗)
法により逐次的に修正する反響消去装置において、 前記反響路のインパルス応答の変動の期待値を表す修正
行列を記憶する記憶手段と、 前記RLS法に含まれる係数誤差の共分散行列に前記修
正行列を加算して、その共分散行列を修正する加算手段
と、 を設けたことを特徴とする反響消去装置。 - 【請求項2】 受話信号を反響路へ送出してそこから反
響信号を得ると共に、上記受話信号を、推定されたイン
パルス応答をフィルタ係数として有するディジタルアダ
プティブフィルタにより構成された擬似反響路手段に通
して擬似反響信号を生成し、上記反響信号から上記擬似
反響信号を減算して残差信号を反響消去された信号とし
て出力すると共に、上記残差信号と上記受話信号から上
記擬似反響信号路手段に与える上記フィルタ係数を上記
擬似反響路手段のインパルス応答として推定し、逐次最
小2乗(RLS)法に従って逐次的に修正することを繰
り返す反響消去方法において、 上記インパルス応答推定ステップは、上記反響路のイン
パルス応答の変動の期待値を表す修正行列を保持する修
正行列保持ステップと、 上記RLS法における係数誤差の共分散行列に上記修正
行列を加算して、修正された係数誤差共分散行列を生成
する加算ステップと、 上記修正された係数誤差共分散行列と上記受話信号のベ
クトルとからゲインベクトルを生成するゲインベクトル
生成ステップと、 上記修正された係数誤差共分散行列と上記ゲインベクト
ルとから更新された上記係数誤差共分散行列を生成する
共分散行列生成ステップと、 上記ゲインベクトルと上記残差信号を乗算して修正係数
を生成する乗算ステップと、 上記修正係数と現在の上記フィルタ係数を加算して次の
フィルタ係数を生成し、上記擬似反響路手段に与える係
数更新ステップ、 とを含むことを特徴とする反響消去方法。 - 【請求項3】 上記受話信号をx(n)、上記反響信号
をy(n)、上記修正行列をA、上記残差信号をe
(n)、上記擬似反響路手段のインパルス応答を表す上
記フィルタ係数を^h(n+1)、上記修正された係数
誤差共分散行列をP(n+1)、上記ゲインベクトルを
k(n)とそれぞれ表すと、 上記ゲインベクトル生成ステップは k(n)=(ν -1 ・P(n)・x(n))/(1+ν -1 ・x(n) T ・P(n )・x(n)) を演算するステップであり、 上記共分散行列生成ステップは ν -1 [P(n)−k(n)・x(n) T ・P(n)] を上記更新された係数誤差共分散行列として演算するステップであり、 上記加算ステップは P(n+1)=ν -1 [P(n)−k(n)・x(n) T ・P(n)]+A を上記修正された係数誤差共分散行列として演算するス
テップであり、 ただし、 α 1 =α 0 γ i-1 for i=1,2……,L L:上記擬似反響路手段を構成するディジタルアダプテ
ィブフィルタ のタップ数 γ:0<γ<1の上記反響路のインパルス応答変動量の
指数減衰率 ν:0<ν≦1の忘却係数 である。 上記乗算ステップは上記ゲインベクトルk(n)と上記
残差信号e(n)の積e(n)k(n)を上記修正係数
として演算し、 上記係数更新ステップは ^h(n+1)=^h(n)+e(n)・k(n) を演算することを特徴とする請求項2記載の反響消去方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4261826A JP2654894B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 反響消去装置およびその方法 |
US08/127,375 US5408530A (en) | 1992-09-30 | 1993-09-28 | Echo cancelling method and echo canceller using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4261826A JP2654894B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 反響消去装置およびその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06113027A JPH06113027A (ja) | 1994-04-22 |
JP2654894B2 true JP2654894B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=17367276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4261826A Expired - Fee Related JP2654894B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 反響消去装置およびその方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5408530A (ja) |
JP (1) | JP2654894B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4430189A1 (de) * | 1994-08-25 | 1996-02-29 | Sel Alcatel Ag | Verfahren zur adaptiven Echokompensation |
US5548642A (en) * | 1994-12-23 | 1996-08-20 | At&T Corp. | Optimization of adaptive filter tap settings for subband acoustic echo cancelers in teleconferencing |
SE516835C2 (sv) * | 1995-02-15 | 2002-03-12 | Ericsson Telefon Ab L M | Ekosläckningsförfarande |
US5680450A (en) * | 1995-02-24 | 1997-10-21 | Ericsson Inc. | Apparatus and method for canceling acoustic echoes including non-linear distortions in loudspeaker telephones |
US5600718A (en) * | 1995-02-24 | 1997-02-04 | Ericsson Inc. | Apparatus and method for adaptively precompensating for loudspeaker distortions |
US5587998A (en) * | 1995-03-03 | 1996-12-24 | At&T | Method and apparatus for reducing residual far-end echo in voice communication networks |
JP3381112B2 (ja) * | 1995-03-09 | 2003-02-24 | ソニー株式会社 | エコー除去装置 |
JP3359460B2 (ja) * | 1995-03-20 | 2002-12-24 | 沖電気工業株式会社 | 適応フィルタ及びエコーキャンセラ |
US5677951A (en) * | 1995-06-19 | 1997-10-14 | Lucent Technologies Inc. | Adaptive filter and method for implementing echo cancellation |
CA2186416C (en) * | 1995-09-26 | 2000-04-18 | Suehiro Shimauchi | Method and apparatus for multi-channel acoustic echo cancellation |
US5909426A (en) * | 1997-03-31 | 1999-06-01 | Rockwell Science Center, Inc. | Orthogonal LMS algorithms for fast line echo canceler training |
FR2791492B1 (fr) * | 1999-03-26 | 2001-06-08 | France Telecom | Procede et dispositif d'identification adaptative, et annuleur d'echo adaptatif mettant en oeuvre un tel procede |
WO2000069100A1 (en) * | 1999-05-06 | 2000-11-16 | Massachusetts Institute Of Technology | In-band on-channel system and method for bit-rate reduction of the digital signal by utilising properties of the analog signal |
US6510224B1 (en) | 1999-05-20 | 2003-01-21 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson | Enhancement of near-end voice signals in an echo suppression system |
TWI559297B (zh) * | 2014-08-20 | 2016-11-21 | 元智大學 | 回音消除方法及其系統 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5001701A (en) * | 1989-08-07 | 1991-03-19 | At&T Bell Laboratories | Subband echo canceler including real time allocation among the subbands |
JPH04123621A (ja) * | 1990-09-14 | 1992-04-23 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 反響消去装置 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4261826A patent/JP2654894B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-09-28 US US08/127,375 patent/US5408530A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5408530A (en) | 1995-04-18 |
JPH06113027A (ja) | 1994-04-22 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |