JP3381112B2 - エコー除去装置 - Google Patents

エコー除去装置

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JP3381112B2
JP3381112B2 JP05002595A JP5002595A JP3381112B2 JP 3381112 B2 JP3381112 B2 JP 3381112B2 JP 05002595 A JP05002595 A JP 05002595A JP 5002595 A JP5002595 A JP 5002595A JP 3381112 B2 JP3381112 B2 JP 3381112B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エコー除去装置に関
し、特に、携帯電話等の小型音声通信端末のスピーカか
らマイクへの音声の廻り込みによるエコーを軽減するた
めのエコー除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等のように、音声通信端末の小
型化に伴い、受話用のスピーカから送話用のマイクへの
音声の廻り込みによるエコーの影響が無視できなくなっ
てきている。このような送受話側での音声の廻り込みに
よるエコーを除去するために、例えば図5に示すような
エコー除去装置あるいはエコーキャンセラが知られてい
る。
【0003】この図5において、端子11には通信相手
から伝送されて受信されスピーカ12に送られるスピー
カ出力信号x(k) が入力されている。ここでkは、離散
信号のサンプル番号あるいは時間位置を示す。また、マ
イクロホン13により収音されて電気信号に変換された
マイク入力信号y(k) が、エコー除去のための減算器1
4に供給され、フィルタ回路15からの擬似エコー信号
が減算された後、エコー除去信号あるいは残留エコー信
号e(k) として端子16より取り出される。スピーカ1
2とマイクロホン13とは、携帯電話の送受話器として
近接して配置されている。
【0004】フィルタ回路15には例えばいわゆるFI
R(有限インパルス応答)フィルタが用いられており、
フィルタ回路15のフィルタ係数あるいはタップ係数
は、タップ係数推定回路17により制御されるようにな
っている。タップ係数推定回路17は、入力信号である
スピーカ出力信号x(k) や、出力信号である残留エコー
信号e(k) に基づいて、適当な適応アルゴリズムにより
フィルタのタップ係数を逐次更新する。この適応アルゴ
リズムとしては、いわゆる学習同定法あるいは正規化L
MS(Least Mean Square )法が広く用いられている。
【0005】ここで、フィルタのタップ数をLとし、上
記スピーカ出力信号をフィルタのタップ入力信号とし
て、 X(k)=(x(k),x(k-1),…,x(k-L+1)) のベクトルで表し、フィルタのタップ係数を
【0006】
【数2】
【0007】のベクトルで表すとき、FIRフィルタの
フィルタ回路15により得られる擬似エコー信号は、上
記タップ入力にタップ係数が乗じられて、
【0008】
【数3】
【0009】により求められる。この擬似エコー信号が
上記マイク入力信号y(k) より減算されることにより、
残留エコー信号e(k) が、
【0010】
【数4】
【0011】として得られ、これがエコー除去出力信号
あるいはエコーキャンセラ出力信号となる。タップ係数
推定回路17においては、これらの残留エコー信号e
(k) 及びタップ入力信号X(k) に基づいて、上記タップ
係数が推定され更新される。
【0012】このタップ係数推定回路17として、上記
学習同定法のアルゴリズムを用いる場合の具体例を図6
に示す。
【0013】この図6において、タップ係数推定回路1
7は、2乗和計算回路18とタップ係数更新回路19と
から成り、2乗和計算回路18は、上記スピーカ出力信
号のタップ入力であるX(k)=(x(k),x(k-1),…,x(k-L+
1))より、その2乗和
【0014】
【数5】
【0015】を計算する。この2乗和は入力信号電力に
相当するものである。タップ係数更新回路19は、求め
られた2乗和と、上記残留エコー信号e(k) 及びタップ
入力信号X(k) をもとに、次の(3)式によりタップ係
数を更新する。
【0016】
【数6】
【0017】この(3)式中のμは定数であり、0<μ
<2の値をとる。この(3)式は、成分毎には、
【0018】
【数7】
【0019】と表される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルタに
対するタップ入力信号X(k) は音声信号であり、図7に
示すように一般にピッチ周期構造を持つ周期信号であ
る。例えばサンプリング周波数が8kHzの場合、上記ピ
ッチ周期は男声で50〜90サンプル、女声で20〜3
5サンプルとなる。このため、フィルタのタップ数Lが
上記ピッチ周期のサンプル数に比べて充分に大きくない
場合には、上記(2)式によって、図7の区間aやbに
示す範囲での2乗和がとられることになり、求められた
入力信号電力は、図8に示すように大きく変動すること
になる。
【0021】このように、2乗和あるいは入力信号電力
が変動すると、上記(3)式によって更新されるタップ
係数が変動することになり、安定したエコー除去特性が
得られないことになる。
【0022】これは、特に、上述したような携帯電話な
どのスピーカ12からマイクロホン13への廻り込みに
よるエコー除去を対象とする比較的小型のエコー除去装
置の場合、例えばフィルタのタップ数が50以下の場合
においては、大きな問題となる。
【0023】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、上記入力信号電力の変動を抑えて、安定し
たエコー除去特性あるいはエコー消去特性が得られるよ
うなエコー除去装置の提供を目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、発音手段から
の音が近接して配置された収音手段に廻り込むことによ
り生じるエコーを除去するエコー除去装置において、上
記発音手段に供給される発音信号に基づいて上記収音手
段に廻り込むエコー成分を推定した擬似エコー信号を出
力するフィルタ手段と、上記収音手段からの収音信号よ
り上記フィルタ手段からの擬似エコー信号を減算して出
力する減算手段と、上記発音信号を平滑化した平滑値を
用いて上記フィルタ手段のフィルタ係数を推定して更新
するフィルタ係数推定手段とを有し、上記フィルタ係数
推定手段は、上記フィルタ手段のタップ数Lより大きな
数Nについて過去N個のサンプルの上記発音信号の電力
のL個分に相当する電力を上記平滑値として用いること
により、上述の課題を解決する。
【0025】ここで、上記フィルタ係数推定手段は、学
習同定法によりフィルタのタップ係数の推定を行い、こ
の学習同定法によるタップ係数推定に用いられる式中の
2乗和の値として、上記発音信号の過去N個のサンプル
の2乗和の内のL個分相当の2乗和の値を上記平滑値と
して用いることが挙げられる。
【0026】
【作用】フィルタ推定の際に平滑値を用いることによ
り、フィルタ係数あるいはタップ係数の変動が抑えら
れ、安定したエコー除去特性あるいはエコー消去特性が
得られる。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る好ましい実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は、本発明に係るエコー除去装置の一
実施例の概略構成を示し、端子11には通信相手から伝
送されて受信され発音手段であるスピーカ12に送られ
る発音信号としてのスピーカ出力信号x(k) が入力され
ている。また、発音手段であるスピーカ12に近接して
配置された収音手段であるマイクロホン13により収音
されて電気信号に変換された収音信号としてのマイク入
力信号y(k) が、エコー除去のための減算器14に供給
され、フィルタ回路15からの擬似エコー信号が減算さ
れた後、エコー除去信号あるいは残留エコー信号e(k)
として端子16より取り出される。
【0029】このエコー除去装置は例えば小型の携帯電
話等の音声通信端末に用いられるものであり、スピーカ
12とマイクロホン13とは、例えば携帯電話の送受話
器として近接して配置されている。
【0030】フィルタ回路15には例えばいわゆるFI
R(有限インパルス応答)フィルタが用いられており、
フィルタ回路15のフィルタ係数あるいはタップ係数
は、フィルタ係数推定手段としてのタップ係数推定回路
20により制御されるようになっている。タップ係数推
定回路20は、エコー除去装置への入力信号であるスピ
ーカ出力信号x(k) や、出力信号である残留エコー信号
e(k) に基づいて、適当な適応アルゴリズムによりフィ
ルタのタップ係数を逐次更新するものであり、この適応
アルゴリズムとしては、いわゆる学習同定法あるいは正
規化LMS(Least Mean Square )法が広く用いられて
いる。
【0031】タップ係数推定回路20は、電力平滑値計
算回路21及びタップ係数更新回路22を有して構成さ
れている。電力平滑値計算回路21では、従来のタップ
数L個のサンプルの2乗和の代わりに、上記発音信号を
平滑化した平滑値、すなわちエコー除去装置への入力信
号である上記スピーカ出力信号x(k) の平滑された電力
値である入力信号電力平滑値P(k)を用いている。こ
の電力平滑値計算回路21からの平滑値あるいは入力信
号電力平滑値P(k)がタップ係数更新回路22に送ら
れる。タップ係数更新回路22では、上記スピーカ出力
信号x(k) のタップ数L個分のベクトルであるX(k)=
(x(k),x(k-1),…,x(k-L+1))と、上記残留エコー信号
e(k) と、電力平滑値計算回路21からの入力信号電力
平滑値P(k)とに基づいて、タップ係数の更新が行わ
れる。
【0032】すなわち、例えば学習同定法のアルゴリズ
ムにおいて、前述した(3)式、すなわち、
【0033】
【数8】
【0034】の従来の係数更新の式中の分母の2乗和あ
るいは入力信号電力は、
【0035】
【数9】
【0036】であればよい。そこで、上記(3)式の分
母として、入力信号であるスピーカ出力信号x(k) の系
列のタップ数L個分の2乗和を用いる代わりに、何らか
の方法で平滑化された入力信号電力値を用いることによ
り、入力信号レベルの変動を除去することができる。
【0037】この平滑化された入力信号電力の具体例を
図2に示す。この図2において、曲線aは上記(3)式
の分母の2乗和により計算される入力信号電力を、また
曲線bは上記平滑化された入力信号電力である入力信号
電力平滑値P(k)をそれぞれ示している。この図2か
らも明らかなように、変動の大きな曲線aの2乗和が、
平滑することで曲線bに示すように変動が除去されてい
ることが分かる。
【0038】このような入力信号電力平滑値P(k)を
用いて、タップ係数更新回路22におけるタップ係数更
新は、
【0039】
【数10】
【0040】の式により行う。この(5)式により計算
されたタップ係数は、変動が除去されたものとなってい
る。
【0041】このように、タップ数Lが少なくて入力信
号電力である2乗和が変動し、安定したエコー消去特性
が得られない場合でも、入力信号電力を平滑し、この平
滑化された入力信号電力あるいは入力信号電力平滑値P
(k)を用いることにより、タップ係数推定の際の変動
による悪影響を防止し、安定したエコー除去特性あるい
はエコー消去特性を実現できる。また、このときのタッ
プ係数推定に要する計算量も従来の学習同定法に要する
計算量と同程度で済む。
【0042】次に、図1の実施例のタップ係数推定回路
20内の電力平滑値計算回路21の具体的ないくつかの
構成例について説明する。
【0043】先ず、第1の具体例としては、エコー除去
装置への入力信号である上記発音信号としてのスピーカ
出力信号x(k) の系列の電力を計算する際に、過去L個
分のサンプルの代わりに、より多くの個数N(N>L)
の過去の入力信号のサンプルの2乗和を求めL個分の平
均を計算することにより、入力信号電力の変動を除去す
るものが挙げられる。
【0044】すなわち、このときの入力信号電力平滑値
(k)は、
【0045】
【数11】
【0046】により求められる。これは、入力信号系列
の過去のN個分のサンプルの2乗和についてのLサンプ
ル分の平均値あるいは正規化値を求めていることにな
る。この(6)式により求められた入力信号電力平滑値
(k)を、上記(5)式に代入することにより、現在
のタップ係数から次のタップ係数を推定し更新する。
【0047】次に、第2の具体例として、入力信号電力
平滑値P(k)を指数平滑により求める例について、図
3を参照しながら説明する。
【0048】この図3に示す第2の具体例では、上記入
力信号電力平滑値P(k)を、
【0049】
【数12】
【0050】の式により求めている。ここでλは、0<
λ<1の定数であり、この(7)式により計算される入
力信号電力平滑値P(k)は、過去の入力信号サンプル
の2乗値を時定数1/(1−λ)にて指数平滑化したも
のとなる。実際に、上記(7)式は、次の漸化式により
表現できる。
【0051】
【数13】
【0052】図3は、この(8)式を実現するようなタ
ップ係数推定回路20の構成例を示すものである。
【0053】この図3において、タップ係数推定回路2
0の電力平滑値計算回路21には、エコー除去装置への
入力信号である上記スピーカ出力信号x(k) が供給され
ており、2乗値計算回路23により2乗値|x(k)|
が計算されて、加算器24に送られ、加算器24からの
出力は、1サンプル遅延素子25及び係数乗算器26を
介して加算器24に帰還されている。ここで、加算器2
4からは、入力信号電力平滑値P(k)が出力される。
すなわち、1サンプル遅延素子25からは1サンプル遅
れた入力信号電力平滑値P(k-1)が出力され、係数乗
算器26に送られてλが乗算されてλP(k-1)とな
り、これが加算器24で|x(k)|と加算されること
により、上記(8)式の入力信号電力平滑値P(k)が
求められる。この加算器24からの出力である入力信号
電力平滑値P(k)は、タップ係数更新回路22に送ら
れる。
【0054】タップ係数更新回路22では、このような
電力平滑値計算回路21からの入力信号電力平滑値P
(k)を用いて上記(5)式の計算を行うことにより、フ
ィルタ回路15のタップ係数を更新する。
【0055】なお、上記(5)式のタップ係数ベクトル
の各成分は、
【0056】
【数14】
【0057】となる。
【0058】ここで図4は、このような第2の具体例の
アルゴリズムのタップ係数推定を行ったエコー除去装置
のエコー消去特性(曲線a)と、従来のアルゴリズムを
用いた場合のエコー消去特性(曲線b)とを比較して示
すものである。この図4の例では、タップ数Lが40の
適応フィルタを用いた場合を示している。
【0059】この図4の縦軸のエコー消去特性ERLEは、
【0060】
【数15】
【0061】により定義されるものであり、大きいほど
良好な特性を示すものである。なお、この(10)式中
のE[]は、[]内の期待値を返す関数である。
【0062】この図4からも明らかなように、本発明の
実施例によるエコー除去装置の方が従来のものよりも安
定した良好なエコー消去特性が得られていことが分か
る。
【0063】さらに、このような実施例のタップ係数推
定に要する計算量は、従来の学習同定法のアルゴリズム
の場合の計算量とほぼ同程度で済む。
【0064】従って、適応フィルタのタップ数が数十程
度と小さい場合、特に小型の携帯電話のエコーキャンセ
ラの場合に用いて有用である。
【0065】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではなく、例えば、携帯電話の他にも種々の
音声通信端末に適用でき、発音手段や収音手段もスピー
カやマイクロホンに限定されない。また、フィルタ手段
はFIRフィルタ以外にも種々の適応フィルタを使用で
き、フィルタ係数の推定も学習同定法に限定されず、種
々の適応アルゴリズムを使用できる。
【0066】
【発明の効果】本発明に係るエコー除去装置によれば、
発音手段に供給される発音信号に基づいてフィルタ手段
により収音手段に廻り込むエコー成分を推定して擬似エ
コー信号を出力し、収音手段からの収音信号より擬似エ
コー信号を減算する際に、フィルタ手段のフィルタ係数
推定を、発音信号を平滑化した平滑値を用いて行うと共
に、フィルタ手段のタップ数Lより大きな数Nについて
過去N個のサンプルの上記発音信号の電力のL個分に相
当する電力を上記平滑値として用いることにより、フィ
ルタ係数あるいはタップ係数の変動が抑えられ、安定し
たエコー除去特性あるいはエコー消去特性を有するエコ
ー除去装置を提供できる。
【0067】しかも、フィルタ係数あるいはタップ係数
の推定に要する計算量は、従来の学習同定法の計算量と
ほぼ同程度で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるエコー除去装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】入力信号電力の平滑化を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の実施例のタップ係数推定回路の具体例
を示すブロック回路図である。
【図4】エコー消去特性を示すグラフである。
【図5】一般的なエコー除去装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図5のエコー除去装置に用いられるタップ係数
推定回路の具体例を示すブロック図である。
【図7】入力信号のピッチ周期と入力信号電力の計算区
間との関係を示す図である。
【図8】フィルタのタップ数が少ない場合の入力信号電
力の変動を示す図である。
【符号の説明】
12 スピーカ、 13 マイクロホン、 14 減算
器、 15 フィルタ、 20 タップ係数推定回路、
21 電力平滑値計算回路 、 22 タップ係数更
新回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−119713(JP,A) 特開 平6−338828(JP,A) 特開 平6−97711(JP,A) 特開 昭51−64815(JP,A) Kensaku Fujii and Juro Ohga,“A Fast Adaptive Algorith m Suitable for Aco ustic Echo Cancell er”,IEICE Transact ions on Fundamenta ls of Electronics, Communications and Computer Science s,日本,1992年,Vol.E75−A, No.11,pp.1509−1515 Kensaku Fujii and Juro Ohga,“A FAST ADAPTIVE ALGORITH M SUITABLE FOR ACO USTIC ECHO CANCELL ER”,Denshi Tokyo,日 本,IEEE Tokyo,1995年 2 月,No.33,pp.244−249 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/76 H04B 3/00 H04B 7/005 - 7/015 JICSTファイル(JOIS) INSPEC(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音手段からの音が近接して配置された
    収音手段に廻り込むことにより生じるエコーを除去する
    エコー除去装置において、 上記発音手段に供給される発音信号に基づいて上記収音
    手段に廻り込むエコー成分を推定した擬似エコー信号を
    出力するフィルタ手段と、 上記収音手段からの収音信号より上記フィルタ手段から
    の擬似エコー信号を減算して出力する減算手段と、 上記発音信号を平滑化した平滑値を用いて上記フィルタ
    手段のフィルタ係数を推定して更新するフィルタ係数推
    定手段とを有し、 上記フィルタ係数推定手段は、上記フィルタ手段のタッ
    プ数Lより大きな数Nについて過去N個のサンプルの上
    記発音信号の電力のL個分に相当する電力を上記平滑値
    として用いる ことを特徴とするエコー除去装置。
  2. 【請求項2】 上記フィルタ係数推定手段は、学習同定
    法によりフィルタのタップ係数の推定を行い、この学習
    同定法によるタップ係数推定に用いられる式中の2乗和
    の値として、上記発音信号の過去N個のサンプルの2乗
    和の内のL個分相当の2乗和の値を上記平滑値として用
    いることを特徴とする請求項1記載のエコー除去装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルタ係数推定手段は、上記発音
    信号の現在のサンプルをx(k) とするとき、現在の平滑
    値であるP (k)を、 【数1】 により求める ことを特徴とする請求項2記載のエコー除
    去装置。
JP05002595A 1995-03-09 1995-03-09 エコー除去装置 Expired - Fee Related JP3381112B2 (ja)

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