JPH08251081A - エコー除去装置 - Google Patents

エコー除去装置

Info

Publication number
JPH08251081A
JPH08251081A JP7050025A JP5002595A JPH08251081A JP H08251081 A JPH08251081 A JP H08251081A JP 7050025 A JP7050025 A JP 7050025A JP 5002595 A JP5002595 A JP 5002595A JP H08251081 A JPH08251081 A JP H08251081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
echo
filter
tap coefficient
signal
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7050025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3381112B2 (ja
Inventor
Akira Inoue
晃 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP05002595A priority Critical patent/JP3381112B2/ja
Priority to DE1996631708 priority patent/DE69631708T2/de
Priority to EP96301443A priority patent/EP0731593B1/en
Priority to US08/611,199 priority patent/US5737409A/en
Priority to MYPI96000831A priority patent/MY117594A/en
Priority to TW085102752A priority patent/TW286467B/zh
Priority to KR1019960006086A priority patent/KR100415525B1/ko
Priority to CN96106065A priority patent/CN1118179C/zh
Publication of JPH08251081A publication Critical patent/JPH08251081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3381112B2 publication Critical patent/JP3381112B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/015Reducing echo effects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/02Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for preventing acoustic reaction, i.e. acoustic oscillatory feedback

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 端子11からスピーカ12に送られるスピー
カ出力信号X(k) は、タップ係数推定回路20の電力平
滑値計算回路21に送られて、2乗和が平滑化された入
力信号電力平滑値Px(k)が求められ、タップ係数更新回
路22に送られる。タップ係数更新回路22では、この
入力信号電力平滑値Px(k)を用いてフィルタ15のタッ
プ係数の更新を行う。フィルタ15は、スピーカ出力信
号X(k) をフィルタ処理して擬似エコー信号を出力す
る。この擬似エコー信号は減算器14に送られて、マイ
クロホン13で収音されたマイク入力信号より減算され
る。 【効果】 フィルタのタップ係数の変動が抑えられ、安
定したエコー除去特性を有するエコー除去装置を提供で
き、タップ係数推定の際の計算量の増加もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エコー除去装置に関
し、特に、携帯電話等の小型音声通信端末のスピーカか
らマイクへの音声の廻り込みによるエコーを軽減するた
めのエコー除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等のように、音声通信端末の小
型化に伴い、受話用のスピーカから送話用のマイクへの
音声の廻り込みによるエコーの影響が無視できなくなっ
てきている。このような送受話側での音声の廻り込みに
よるエコーを除去するために、例えば図5に示すような
エコー除去装置あるいはエコーキャンセラが知られてい
る。
【0003】この図5において、端子11には通信相手
から伝送されて受信されスピーカ12に送られるスピー
カ出力信号x(k) が入力されている。ここでkは、離散
信号のサンプル番号あるいは時間位置を示す。また、マ
イクロホン13により収音されて電気信号に変換された
マイク入力信号y(k) が、エコー除去のための減算器1
4に供給され、フィルタ回路15からの擬似エコー信号
が減算された後、エコー除去信号あるいは残留エコー信
号e(k) として端子16より取り出される。スピーカ1
2とマイクロホン13とは、携帯電話の送受話器として
近接して配置されている。
【0004】フィルタ回路15には例えばいわゆるFI
R(有限インパルス応答)フィルタが用いられており、
フィルタ回路15のフィルタ係数あるいはタップ係数
は、タップ係数推定回路17により制御されるようにな
っている。タップ係数推定回路17は、入力信号である
スピーカ出力信号x(k) や、出力信号である残留エコー
信号e(k) に基づいて、適当な適応アルゴリズムにより
フィルタのタップ係数を逐次更新する。この適応アルゴ
リズムとしては、いわゆる学習同定法あるいは正規化L
MS(Least Mean Square )法が広く用いられている。
【0005】ここで、フィルタのタップ数をLとし、上
記スピーカ出力信号をフィルタのタップ入力信号とし
て、 X(k)=(x(k),x(k-1),…,x(k-L+1)) のベクトルで表し、フィルタのタップ係数を
【0006】
【数1】
【0007】のベクトルで表すとき、FIRフィルタの
フィルタ回路15により得られる擬似エコー信号は、上
記タップ入力にタップ係数が乗じられて、
【0008】
【数2】
【0009】により求められる。この擬似エコー信号が
上記マイク入力信号y(k) より減算されることにより、
残留エコー信号e(k) が、
【0010】
【数3】
【0011】として得られ、これがエコー除去出力信号
あるいはエコーキャンセラ出力信号となる。タップ係数
推定回路17においては、これらの残留エコー信号e
(k) 及びタップ入力信号X(k) に基づいて、上記タップ
係数が推定され更新される。
【0012】このタップ係数推定回路17として、上記
学習同定法のアルゴリズムを用いる場合の具体例を図6
に示す。
【0013】この図6において、タップ係数推定回路1
7は、2乗和計算回路18とタップ係数更新回路19と
から成り、2乗和計算回路18は、上記スピーカ出力信
号のタップ入力であるX(k)=(x(k),x(k-1),…,x(k-L+
1))より、その2乗和
【0014】
【数4】
【0015】を計算する。この2乗和は入力信号電力に
相当するものである。タップ係数更新回路19は、求め
られた2乗和と、上記残留エコー信号e(k) 及びタップ
入力信号X(k) をもとに、次の(3)式によりタップ係
数を更新する。
【0016】
【数5】
【0017】この(3)式中のμは定数であり、0<μ
<2の値をとる。この(3)式は、成分毎には、
【0018】
【数6】
【0019】と表される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルタに
対するタップ入力信号X(k) は音声信号であり、図7に
示すように一般にピッチ周期構造を持つ周期信号であ
る。例えばサンプリング周波数が8kHzの場合、上記ピ
ッチ周期は男声で50〜90サンプル、女声で20〜3
5サンプルとなる。このため、フィルタのタップ数Lが
上記ピッチ周期のサンプル数に比べて充分に大きくない
場合には、上記(2)式によって、図7の区間aやbに
示す範囲での2乗和がとられることになり、求められた
入力信号電力は、図8に示すように大きく変動すること
になる。
【0021】このように、2乗和あるいは入力信号電力
が変動すると、上記(3)式によって更新されるタップ
係数が変動することになり、安定したエコー除去特性が
得られないことになる。
【0022】これは、特に、上述したような携帯電話な
どのスピーカ12からマイクロホン13への廻り込みに
よるエコー除去を対象とする比較的小型のエコー除去装
置の場合、例えばフィルタのタップ数が50以下の場合
においては、大きな問題となる。
【0023】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、上記入力信号電力の変動を抑えて、安定し
たエコー除去特性あるいはエコー消去特性が得られるよ
うなエコー除去装置の提供を目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、発音手段に供
給される発音信号に基づいて収音手段に廻り込むエコー
成分を推定した擬似エコー信号を出力するフィルタ手段
と、上記収音手段からの収音信号より上記フィルタ手段
からの擬似エコー信号を減算して出力する減算手段と、
上記発音信号を平滑化した平滑値を用いて上記フィルタ
手段のフィルタ係数を推定して更新するフィルタ係数推
定手段とを有することにより、上述の課題を解決する。
【0025】ここで、上記フィルタ係数推定手段は、上
記フィルタ手段のタップ数Lより大きな数Nについて過
去N個の上記発音信号のL個分相当の平均電力を上記平
滑値として用いることが挙げられる。
【0026】また、上記フィルタ係数推定手段は、過去
の上記発音信号の2乗値を指数平滑化したものを上記平
滑値として用いることが挙げられる。
【0027】
【作用】フィルタ推定の際に平滑値を用いることによ
り、フィルタ係数あるいはタップ係数の変動が抑えら
れ、安定したエコー除去特性あるいはエコー消去特性が
得られる。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係る好ましい実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は、本発明に係るエコー除去装置の一
実施例の概略構成を示し、端子11には通信相手から伝
送されて受信され発音手段であるスピーカ12に送られ
る発音信号としてのスピーカ出力信号x(k) が入力され
ている。また、発音手段であるスピーカ12に近接して
配置された収音手段であるマイクロホン13により収音
されて電気信号に変換された収音信号としてのマイク入
力信号y(k) が、エコー除去のための減算器14に供給
され、フィルタ回路15からの擬似エコー信号が減算さ
れた後、エコー除去信号あるいは残留エコー信号e(k)
として端子16より取り出される。
【0030】このエコー除去装置は例えば小型の携帯電
話等の音声通信端末に用いられるものであり、スピーカ
12とマイクロホン13とは、例えば携帯電話の送受話
器として近接して配置されている。
【0031】フィルタ回路15には例えばいわゆるFI
R(有限インパルス応答)フィルタが用いられており、
フィルタ回路15のフィルタ係数あるいはタップ係数
は、フィルタ係数推定手段としてのタップ係数推定回路
20により制御されるようになっている。タップ係数推
定回路20は、エコー除去装置への入力信号であるスピ
ーカ出力信号x(k) や、出力信号である残留エコー信号
e(k) に基づいて、適当な適応アルゴリズムによりフィ
ルタのタップ係数を逐次更新するものであり、この適応
アルゴリズムとしては、いわゆる学習同定法あるいは正
規化LMS(Least Mean Square )法が広く用いられて
いる。
【0032】タップ係数推定回路20は、電力平滑値計
算回路21及びタップ係数更新回路22を有して構成さ
れている。電力平滑値計算回路21では、従来のタップ
数L個のサンプルの2乗和の代わりに、上記発音信号を
平滑化した平滑値、すなわちエコー除去装置への入力信
号である上記スピーカ出力信号x(k) の平滑された電力
値である入力信号電力平滑値Px(k)を用いている。この
電力平滑値計算回路21からの平滑値あるいは入力信号
電力平滑値Px(k)がタップ係数更新回路22に送られ
る。タップ係数更新回路22では、上記スピーカ出力信
号x(k) のタップ数L個分のベクトルであるX(k)=(x
(k),x(k-1),…,x(k-L+1))と、上記残留エコー信号e
(k) と、電力平滑値計算回路21からの入力信号電力平
滑値Px(k)とに基づいて、タップ係数の更新が行われ
る。
【0033】すなわち、例えば学習同定法のアルゴリズ
ムにおいて、前述した(3)式、すなわち、
【0034】
【数7】
【0035】の従来の係数更新の式中の分母の2乗和あ
るいは入力信号電力は、
【0036】
【数8】
【0037】であればよい。そこで、上記(3)式の分
母として、入力信号であるスピーカ出力信号x(k) の系
列のタップ数L個分の2乗和を用いる代わりに、何らか
の方法で平滑化された入力信号電力値を用いることによ
り、入力信号レベルの変動を除去することができる。
【0038】この平滑化された入力信号電力の具体例を
図2に示す。この図2において、曲線aは上記(3)式
の分母の2乗和により計算される入力信号電力を、また
曲線bは上記平滑化された入力信号電力である入力信号
電力平滑値Px(k)をそれぞれ示している。この図2から
も明らかなように、変動の大きな曲線aの2乗和が、平
滑することで曲線bに示すように変動が除去されている
ことが分かる。
【0039】このような入力信号電力平滑値Px(k)を用
いて、タップ係数更新回路22におけるタップ係数更新
は、
【0040】
【数9】
【0041】の式により行う。この(5)式により計算
されたタップ係数は、変動が除去されたものとなってい
る。
【0042】このように、タップ数Lが少なくて入力信
号電力である2乗和が変動し、安定したエコー消去特性
が得られない場合でも、入力信号電力を平滑し、この平
滑化された入力信号電力あるいは入力信号電力平滑値P
x(k)を用いることにより、タップ係数推定の際の変動に
よる悪影響を防止し、安定したエコー除去特性あるいは
エコー消去特性を実現できる。また、このときのタップ
係数推定に要する計算量も従来の学習同定法に要する計
算量と同程度で済む。
【0043】次に、図1の実施例のタップ係数推定回路
20内の電力平滑値計算回路21の具体的ないくつかの
構成例について説明する。
【0044】先ず、第1の具体例としては、エコー除去
装置への入力信号である上記発音信号としてのスピーカ
出力信号x(k) の系列の電力を計算する際に、過去L個
分のサンプルの代わりに、より多くの個数N(N>L)
の過去の入力信号のサンプルの2乗和を求めL個分の平
均を計算することにより、入力信号電力の変動を除去す
るものが挙げられる。
【0045】すなわち、このときの入力信号電力平滑値
x(k)は、
【0046】
【数10】
【0047】により求められる。これは、入力信号系列
の過去のN個分のサンプルの2乗和についてのLサンプ
ル分の平均値あるいは正規化値を求めていることにな
る。この(6)式により求められた入力信号電力平滑値
x(k)を、上記(5)式に代入することにより、現在の
タップ係数から次のタップ係数を推定し更新する。
【0048】次に、第2の具体例として、入力信号電力
平滑値Px(k)を指数平滑により求める例について、図3
を参照しながら説明する。
【0049】この図3に示す第2の具体例では、上記入
力信号電力平滑値Px(k)を、
【0050】
【数11】
【0051】の式により求めている。ここでλは、0<
λ<1の定数であり、この(7)式により計算される入
力信号電力平滑値Px(k)は、過去の入力信号サンプルの
2乗値を時定数1/(1−λ)にて指数平滑化したもの
となる。実際に、上記(7)式は、次の漸化式により表
現できる。
【0052】
【数12】
【0053】図3は、この(8)式を実現するようなタ
ップ係数推定回路20の構成例を示すものである。
【0054】この図3において、タップ係数推定回路2
0の電力平滑値計算回路21には、エコー除去装置への
入力信号である上記スピーカ出力信号x(k) が供給され
ており、2乗値計算回路23により2乗値|x(k)|2
計算されて、加算器24に送られ、加算器24からの出
力は、1サンプル遅延素子25及び係数乗算器26を介
して加算器24に帰還されている。ここで、加算器24
からは、入力信号電力平滑値Px(k)が出力される。すな
わち、1サンプル遅延素子25からは1サンプル遅れた
入力信号電力平滑値Px(k-1)が出力され、係数乗算器2
6に送られてλが乗算されてλPx(k-1)となり、これが
加算器24で|x(k)|2と加算されることにより、上記
(8)式の入力信号電力平滑値Px(k)が求められる。こ
の加算器24からの出力である入力信号電力平滑値P
x(k)は、タップ係数更新回路22に送られる。
【0055】タップ係数更新回路22では、このような
電力平滑値計算回路21からの入力信号電力平滑値P
x(k)を用いて上記(5)式の計算を行うことにより、フ
ィルタ回路15のタップ係数を更新する。
【0056】なお、上記(5)式のタップ係数ベクトル
の各成分は、
【0057】
【数13】
【0058】となる。
【0059】ここで図4は、このような第2の具体例の
アルゴリズムのタップ係数推定を行ったエコー除去装置
のエコー消去特性(曲線a)と、従来のアルゴリズムを
用いた場合のエコー消去特性(曲線b)とを比較して示
すものである。この図4の例では、タップ数Lが40の
適応フィルタを用いた場合を示している。
【0060】この図4の縦軸のエコー消去特性ERLEは、
【0061】
【数14】
【0062】により定義されるものであり、大きいほど
良好な特性を示すものである。なお、この(10)式中
のE[]は、[]内の期待値を返す関数である。
【0063】この図4からも明らかなように、本発明の
実施例によるエコー除去装置の方が従来のものよりも安
定した良好なエコー消去特性が得られていことが分か
る。
【0064】さらに、このような実施例のタップ係数推
定に要する計算量は、従来の学習同定法のアルゴリズム
の場合の計算量とほぼ同程度で済む。
【0065】従って、適応フィルタのタップ数が数十程
度と小さい場合、特に小型の携帯電話のエコーキャンセ
ラの場合に用いて有用である。
【0066】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではなく、例えば、携帯電話の他にも種々の
音声通信端末に適用でき、発音手段や収音手段もスピー
カやマイクロホンに限定されない。また、フィルタ手段
はFIRフィルタ以外にも種々の適応フィルタを使用で
き、フィルタ係数の推定も学習同定法に限定されず、種
々の適応アルゴリズムを使用できる。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るエコー除去装置によれば、
発音手段に供給される発音信号に基づいてフィルタ手段
により収音手段に廻り込むエコー成分を推定して擬似エ
コー信号を出力し、収音手段からの収音信号より擬似エ
コー信号を減算する際に、フィルタ手段のフィルタ係数
推定を、発音信号を平滑化した平滑値を用いて行うこと
により、フィルタ係数あるいはタップ係数の変動が抑え
られ、安定したエコー除去特性あるいはエコー消去特性
を有するエコー除去装置を提供できる。
【0068】しかも、フィルタ係数あるいはタップ係数
の推定に要する計算量は、従来の学習同定法の計算量と
ほぼ同程度で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるエコー除去装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】入力信号電力の平滑化を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の実施例のタップ係数推定回路の具体例
を示すブロック回路図である。
【図4】エコー消去特性を示すグラフである。
【図5】一般的なエコー除去装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図5のエコー除去装置に用いられるタップ係数
推定回路の具体例を示すブロック図である。
【図7】入力信号のピッチ周期と入力信号電力の計算区
間との関係を示す図である。
【図8】フィルタのタップ数が少ない場合の入力信号電
力の変動を示す図である。
【符号の説明】
12 スピーカ 13 マイクロホン 14 減算器 15 フィルタ 20 タップ係数推定回路 21 電力平滑値計算回路 22 タップ係数更新回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音手段からの音が近接して配置された
    収音手段に廻り込むことにより生じるエコーを除去する
    エコー除去装置において、 上記発音手段に供給される発音信号に基づいて上記収音
    手段に廻り込むエコー成分を推定した擬似エコー信号を
    出力するフィルタ手段と、 上記収音手段からの収音信号より上記フィルタ手段から
    の擬似エコー信号を減算して出力する減算手段と、 上記発音信号を平滑化した平滑値を用いて上記フィルタ
    手段のフィルタ係数を推定して更新するフィルタ係数推
    定手段とを有することを特徴とするエコー除去装置。
  2. 【請求項2】 上記フィルタ係数推定手段は、上記フィ
    ルタ手段のタップ数Lより大きな数Nについて過去N個
    の上記発音信号のL個分相当の平均電力を上記平滑値と
    して用いることを特徴とする請求項1記載のエコー除去
    装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルタ係数推定手段は、学習同定
    法によりフィルタのタップ係数の推定を行い、この学習
    同定法によるタップ係数推定に用いられる式中の2乗和
    の値として、過去N個の上記発音信号の2乗和について
    のL個分相当の平均値を上記平滑値として用いることを
    特徴とする請求項2記載のエコー除去装置。
  4. 【請求項4】 上記フィルタ係数推定手段は、過去の上
    記発音信号の2乗値を指数平滑化したものを上記平滑値
    として用いることを特徴とする請求項1記載のエコー除
    去装置。
  5. 【請求項5】 上記フィルタ係数推定手段は、学習同定
    法によりフィルタのタップ係数の推定を行い、上記発音
    信号の現在のサンプルをx(k) とし、1サンプル前の平
    滑値をPx(k-1)とし、係数λ(0<λ<1)を用いて、
    現在の平滑値であるPx(k)を、 Px(k)=λPx(k-1)+|x(k)| の式により求め、この平滑値P(k)を上記学習同定
    法によるタップ係数推定に用いられる式中の2乗和の値
    として用いることを特徴とする請求項4記載のエコー除
    去装置。
JP05002595A 1995-03-09 1995-03-09 エコー除去装置 Expired - Fee Related JP3381112B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05002595A JP3381112B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 エコー除去装置
DE1996631708 DE69631708T2 (de) 1995-03-09 1996-03-04 Einrichtung zur Echounterdrückung
EP96301443A EP0731593B1 (en) 1995-03-09 1996-03-04 Echo removing apparatus
US08/611,199 US5737409A (en) 1995-03-09 1996-03-05 Echo removing apparatus
MYPI96000831A MY117594A (en) 1995-03-09 1996-03-06 Echo removing apparatus
TW085102752A TW286467B (ja) 1995-03-09 1996-03-06
KR1019960006086A KR100415525B1 (ko) 1995-03-09 1996-03-08 에코제거장치
CN96106065A CN1118179C (zh) 1995-03-09 1996-03-09 回声排除装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05002595A JP3381112B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 エコー除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08251081A true JPH08251081A (ja) 1996-09-27
JP3381112B2 JP3381112B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=12847468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05002595A Expired - Fee Related JP3381112B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 エコー除去装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5737409A (ja)
EP (1) EP0731593B1 (ja)
JP (1) JP3381112B2 (ja)
KR (1) KR100415525B1 (ja)
CN (1) CN1118179C (ja)
DE (1) DE69631708T2 (ja)
MY (1) MY117594A (ja)
TW (1) TW286467B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455968B1 (ko) * 1996-01-23 2004-12-29 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 상관된신호들을위한전송시스템

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000508483A (ja) * 1996-04-03 2000-07-04 ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー 音響フィードバック補正
JPH10257583A (ja) 1997-03-06 1998-09-25 Asahi Chem Ind Co Ltd 音声処理装置およびその音声処理方法
DE19831320A1 (de) * 1998-07-13 2000-01-27 Ericsson Telefon Ab L M Digitales adaptives Filter und akustischer Echokompensator
JP2000252881A (ja) * 1999-02-25 2000-09-14 Mitsubishi Electric Corp ダブルトーク検知装置並びにエコーキャンセラ装置およびエコーサプレッサー装置
GB2350969B (en) 1999-06-07 2003-11-05 Ericsson Telefon Ab L M Loudspeaker volume range control
KR100399902B1 (ko) * 2001-05-02 2003-09-29 주식회사 하이닉스반도체 고속 유선 통신용 액티브 하이브리드 회로
US7778408B2 (en) * 2004-12-30 2010-08-17 Texas Instruments Incorporated Method and apparatus for acoustic echo cancellation utilizing dual filters
JP4765117B2 (ja) 2006-03-02 2011-09-07 オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド エコー防止回路、フィルタ係数設定方法、及びプログラム
CN101453244A (zh) * 2007-11-28 2009-06-10 博通集成电路(上海)有限公司 线回波消除器
CN106534600A (zh) * 2016-11-24 2017-03-22 浪潮(苏州)金融技术服务有限公司 一种回声消除装置、方法及系统

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR880001981B1 (ko) * 1983-01-19 1988-10-08 에스티씨 피엘씨 반향제거기
US4591669A (en) * 1984-09-26 1986-05-27 At&T Bell Laboratories Adaptive filter update gain normalization
DE3840433A1 (de) * 1988-12-01 1990-06-07 Philips Patentverwaltung Echokompensator
EP0483845B1 (en) * 1990-11-01 1999-07-14 Nec Corporation Interference canceller with tap weight adaptation control using stepsize inversely proportional to the signal power level
KR950005942B1 (ko) * 1992-05-28 1995-06-07 삼성전자주식회사 디지탈 적응필터의 동작영역 판단장치
JP2654894B2 (ja) * 1992-09-30 1997-09-17 日本電信電話株式会社 反響消去装置およびその方法
JP2538176B2 (ja) * 1993-05-28 1996-09-25 松下電器産業株式会社 エコ―制御装置
US5477534A (en) * 1993-07-30 1995-12-19 Kyocera Corporation Acoustic echo canceller
US5572621A (en) * 1993-09-21 1996-11-05 U.S. Philips Corporation Speech signal processing device with continuous monitoring of signal-to-noise ratio
JP2947093B2 (ja) * 1994-11-02 1999-09-13 日本電気株式会社 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455968B1 (ko) * 1996-01-23 2004-12-29 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 상관된신호들을위한전송시스템

Also Published As

Publication number Publication date
CN1157522A (zh) 1997-08-20
JP3381112B2 (ja) 2003-02-24
MY117594A (en) 2004-07-31
DE69631708D1 (de) 2004-04-08
TW286467B (ja) 1996-09-21
EP0731593A3 (en) 2001-08-22
KR100415525B1 (ko) 2004-04-28
EP0731593A2 (en) 1996-09-11
KR960036375A (ko) 1996-10-28
DE69631708T2 (de) 2005-01-13
EP0731593B1 (en) 2004-03-03
US5737409A (en) 1998-04-07
CN1118179C (zh) 2003-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4377952B1 (ja) 適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラ
KR100974370B1 (ko) 에코 억압 방법 및 장치
JP4702372B2 (ja) エコー抑圧方法及び装置
JP5501527B2 (ja) エコー消去装置およびエコー検出装置
KR100721034B1 (ko) 잔여 반향 필터를 사용하여 음향 반향 소거 시스템을향상시키기 위한 방법
JP4101317B2 (ja) 適応識別とそれに関する適応エコーキャンセラのための方法と装置
JP2012501152A (ja) 前白色化を伴うlmsアルゴリズムによって適応させられる適応フィルタの更新済みフィルタ係数を決定する方法
JP2000502861A (ja) 収束測定装置および収束測定方法
JP3381112B2 (ja) エコー除去装置
JP2010081004A (ja) エコーキャンセル装置、通信装置、及びエコーキャンセル方法
CN112863532A (zh) 回音抑制装置、回音抑制方法以及存储介质
EP0732838B1 (en) Acoustic echo cancellor
JP2002519894A (ja) 音響エコーキャンセラ
JP3870861B2 (ja) エコーキャンセラ装置、及び音声通信装置
CN1838704B (zh) 回波防止电路、数字信号处理电路及滤波系数设定方法
JP2002223182A (ja) 反響消去方法、その装置、そのプログラム及びその記録媒体
CN1838705B (zh) 回波防止电路、数字信号处理电路及滤波系数设定方法
JPH09261135A (ja) 音響エコー消去装置
JP4903843B2 (ja) 適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラ
JP4964267B2 (ja) 適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラ
JP2001148644A (ja) エコーキャンセラ
KR100431965B1 (ko) 시변 적응알고리즘이 적용된 음향반향 제거장치 및 그 방법
JP2010068457A (ja) エコーキャンセル装置、信号処理装置及び方法、並びにプログラム
JPH11289283A (ja) エコー除去方法およびエコーキャンセラ
JP4903842B2 (ja) 適応フィルタ及びこれを有するエコーキャンセラ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees