JP2574283B2 - ハウリング防止装置 - Google Patents

ハウリング防止装置

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JP2574283B2 JP6841387A JP6841387A JP2574283B2 JP 2574283 B2 JP2574283 B2 JP 2574283B2 JP 6841387 A JP6841387 A JP 6841387A JP 6841387 A JP6841387 A JP 6841387A JP 2574283 B2 JP2574283 B2 JP 2574283B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、音響再生時に生ずるハウリングを抑えるた
めのハウリング防止装置に関するものである。
従来の技術 従来、ハウリング防止方法としては、再生系に音響特
性補正用のイコライザを用いる場合が殆どであった。ま
た近年、デジタルフィルタを用いたハウリング防止装置
も開発されている。
以下、図面を参照しながら上記した従来のハウリング
防止装置について説明する。
第6図は、従来のハウリング防止装置の構成を示すも
のである。第6図において、4はアンプ、5はスピー
カ、6はマイクロホン、7はミキサー、13はアッテネー
タ、14はイコライザ、15は周波数分析器、16はバンドパ
スフィルタである。以上のように構成されたハウリング
防止装置について、以下その動作について説明する。
まずハウリングが起きやすい周波数を調べるために、
イコライザ14の周波数特性を平坦にする。つぎに、バン
ドパスフィルタ16の周波数を設定し、アッテネータ13を
調整して周波数分析器15を監視しながらハウリングの起
こる限界の値を記憶する。上記操作を各周波数毎に行う
ことにより、ハウリンググループ利得周波数特性が得ら
れる。前記求められたハウリングループ利得周波数特性
が平坦になるようにイコライザ14を調整する。上記の操
作により、ハウリング限界を4〜6dB改善することが可
能である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、ハウリング防止
のために急峻な補正を行う必要があるが、イコライザ14
がアナログ式の場合、隣合ったバンドまで影響を与えて
しまい遮断特性がブーロドになったり、位相の急激な変
化が生じ、これが音質に影響してしまうという不都合が
あった。
また、イコライザ14が無限長のインパルスレスポンス
型(以下、IIRと記す)のデジタル式の場合、急峻な遮
断特製は実現できるが、位相は急激に変化し同様に音質
に影響してしまうという不都合があった。
本発明は上記問題点に鑑み、検出したハウリング周波
数をもとに前記ハウリング周波数のゲインを下げた遮断
特性になるような直線位相または最小位相推移型(例え
ば、文献「デジタル信号処理の基礎」P191〜P197、P203
〜P218 前田著)の有限長のインパルスレスポンスをも
つフィルタ係数(以下、FIRフィルタ係数と記す)を求
め、これを有限長のインパルスレスポンスをもつフィル
タ(以下、FIRフィルタと記す)に設定することによ
り、急峻な遮断特性を音質にあまり影響を与えない位相
の変化で、音質を大きく変化させることなしに、精度良
くハウリングを抑えることが出来るハウリング防止装置
を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明のハウリング防止装
置は、再生するための音を入力するマイクロホンと、前
記マイクロホンから入力されたアナログ信号をデジタル
信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力信号
に畳み込み処理を行いハウリングを抑えるための有限長
のインパルスレスポンスをもつフィルタ(以下、FIRフ
ィルタと記す)と、前記FIRフィルタの出力信号をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器と、前記D/A変換された信
号を再生するスピーカと、前記A/D変換された信号から
ハウリングを検出するハウリング検出器と、前記ハウリ
ング検出器の検出結果を基に前記FIRフィルタに設定す
るタップ係数を計算する係数演算手段と、前記係数演算
手段で求められたタップ係数を前記FIRフィルタに設定
する制御手段とを具備したことを特徴とする。
作用 本発明は上記した構成によりハウリング検出器で検出
されたハウリング周波数のゲインを下げるようFIRフィ
ルタに設定するフィルタ係数を演算し設定する事によ
り、音質を大きく変化させることなしに、高精度にハウ
リングを防止することが可能である。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。なお、第6図に示す従来例と同一部分には同
一番号を符している。
第1図は、本発明の第1の実施例におけるハウリング
防止装置の構成を示すものである。第1図において、1
はA/D変換器、3はD/A変換器、8はハウリング検出器、
9はハウリング検出器8のハウリングを防止するための
FIRフィルタに設定するフィルタ係数を計算する係数演
算手段で、10は前記求められたフィルタ係数をFIRフィ
ルタ2に設定するための制御手段である。
以上のように構成されたハウリング防止装置について
以下その動作について説明する。
ハウリングはスピーカ→マイク→アンプ→スピーカと
いうループで発振する現象で、音量を上げるためにアン
プのゲインを上げていくとループゲインが1、ループ位
相が零となる周波数でおこる。
アンプ4のゲインを徐々に上げていくと、ある周波数
でハウリングが起きる。これをハウリング検出器8によ
り検出する。ハウリング検出器8は、A/D変換器1の出
力信号のゼロクロスの周期を計算することにより、ハウ
リング周波数を検出している。ハウリング周波数が求め
られると係数演算手段9により、ハウリング防止のため
のFIRフィルタ2の周波数特性がハウリングがおきた周
波数のゲインを下げるような特性になるようフィルタ係
数を演算する。前記求められたフィルタ係数は制御手段
10によりFIRフィルタ2に設定される。上記操作によ
り、ハウリングは抑えられる。
次に、再びアンプ4のゲインを上げていき次のハウリ
ング周波数を検出し、上記と同様な操作を繰り返す。こ
れを必要な再生音量が得られるまで行ない、ハウリング
検出器8の動作を停止させ、次に、FIRフィルタ2に設
定された特性で再生を行う。第3図に本実施例のFIRフ
ィルタ2で実現された遮断特性を示す。
以上の方法により、ハウリングマージンをより多く取
ることが可能であり、また、急峻な周波数特性と直線あ
るいはゆるやかな位相特性を実現出来るため音質が大き
く変化せず自然な聴感を得ることが出来る。
なお、本実施例ではハウリング検出にゼロクロスの周
期を計算する方法を用いているが、高速フーリエ変換
(FFT)により周波数分析を行い周波数特性の特に高く
なった周波数をハウリング周波数として検出する方法
や、各帯域のバンドフィルタを構成しその出力の大きい
帯域をハウリング周波数として検出する方法を用いても
同様の効果が得られる。
第2図は本発明の第2の実施例のハウリング防止装置
の構成を示すものである。第2図において、11は外部か
らのコントロール可能なアッテネータである。
以上のように構成されたハウリング防止装置について
その動作を説明する。
第1の実施例と同様にハウリング周波数を求める。ま
ずアッテネータ11の値を最大にし、ハウリングが発生す
るまで制御手段10により徐々にアッテネータ11の値を小
さくしていく。ハウリングが発生すると、第1の実施例
と同様な方法でFIRフィルタ2に設定するフィルタ係数
を計算し、設定する。次に再びハウリングがおきるまで
アッテネータ11の値を小さくしていき、ハウリングが起
きると上記と同様な操作を行う。この動作を必要な音量
が得られるまで繰り返す。
以上の方法により、ハウリング防止のための補正特性
の設定を自動的・能率的に行うことが出来る。
第4図は本発明の第3の実施例のハウリング防止装置
の構成を示すものである。第4図において12は任意の周
波数特性を入力する入力装置である。
以上のように構成されたハウリング防止装置について
その動作を説明する。
まず第1の実施例と同様にハウリングマージンをとれ
るようハウリング周波数のゲインを落とした特性と、入
力装置12から入力した特性とを加算し、これを目標特性
としてFIRフィルタ係数を求める。以上の方法により、
第1の実施例と同一の構成でハウリング防止とイコライ
ザを同時に行うことが出来る。第5図に本実施例のFIR
フィルタ2で実現された遮断特性を示す。
なお、本実施例では1本のマイクを使用した場合につ
いて説明したが、複数のマイクを用いても、同様の効果
が得られる。
発明の効果 以上のように本発明はハウリング周波数を検出し、ハ
ウリング周波数のゲインを下げるように、FIRフィルタ
に与えるフィルタ係数を計算し設定するよう構成したも
ので、急峻な周波数特性を直線位相または最小位相推移
型で実現できるため音質を大きく変化させることなしに
精度良くハウリングを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のハウリング防止装置の
ブロック図、第2図は本発明の第2の実施例のハウリン
グ防止装置のブロック図、第3図は本発明の第2の実施
例の遮断特性図、第4図は本発明の第3の実施例のハウ
リング防止装置のブロック図、第5図は本発明の第3の
実施例の遮断特性図、第6図は従来のハウリング防止装
置を示すブロック図である。 1……A/D変換器、2……FIRフィルタ、3……D/A変換
器、8……ハウリング検出器、9……係数演算手段、10
……制御手段、11……アッテネータ、12……入力装置。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生するための音を入力するマイクロホン
    と、前記マイクロホンから入力されたアナログ信号をデ
    ジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出
    力信号に畳み込み処理を行いハウリングを抑えるための
    有限長のインパルスレスポンスをもつフィルタ(以下、
    FIRフィルタと記す)と、前記FIRフィルタの出力信号を
    アナログ信号に変換するD/A変換器と、前記D/A変換され
    た信号を再生するスピーカと、前記A/D変換された信号
    からハウリングを検出するハウリング検出器と、前記ハ
    ウリング検出器の検出結果を基に前記FIRフィルタに設
    定するタップ係数を計算する係数演算手段と、前記係数
    演算手段で求められたタップ係数を前記FIRフィルタに
    設定する制御手段とを具備したことを特徴とするハウリ
    ング防止装置。
  2. 【請求項2】ハウリング検出器におけるハウリングの検
    出は時間信号のゼロクロスを求めることにより行うこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のハウリング防
    止装置。
  3. 【請求項3】ハウリング検出器におけるハウリングの検
    出は高速フーリエ変換を用いた周波数分析で行うことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のハウリング防止
    装置。
  4. 【請求項4】ハウリング検出器におけるハウリングの検
    出をバンドパスフィルタを用いた周波数分析で行うこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のハウリング防
    止装置。
  5. 【請求項5】外部からコントロール可能なアッテネータ
    を備え、ハウリングの発生に応じたゲインコントロール
    を自動的に行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のハウリング防止装置。
  6. 【請求項6】任意の周波数特性を入力する入力装置を備
    え、ハウリング補正特性と任意の周波数特性を加えた特
    性をFIRフィルタに設定できることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のハウリング防止装置。
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