JPH0746069A - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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Publication number
JPH0746069A
JPH0746069A JP18647793A JP18647793A JPH0746069A JP H0746069 A JPH0746069 A JP H0746069A JP 18647793 A JP18647793 A JP 18647793A JP 18647793 A JP18647793 A JP 18647793A JP H0746069 A JPH0746069 A JP H0746069A
Authority
JP
Japan
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sound
noise
level
signal
noise level
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18647793A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Sawai
利仁 澤井
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0746069A publication Critical patent/JPH0746069A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 騒音がある環境で音楽等を聞くときに、小さ
い音を騒音によるマスキングから防ぎ、騒音の中でも常
に良好な音を得ることを目的とする。 【構成】 騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段と
前記騒音レベルに応じて再生音のダイナミックレンジを
圧縮するダイナミックレンジ制御手段により構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジオ,カセットテー
プ等の音響再生装置に係り、特に、騒音の影響を受け易
い車載用に適する音響再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内ではロードノイズ,風切り音,エ
ンジン音等の騒音が多く、一般のリスニングルームとは
異なり、特に、音楽入力のごとくダイナミックレンジの
広い入力信号に対しては、小さい音が騒音によりマスキ
ングされて聞こえにくい状態にある。
【0003】従来、このような欠点を補うために、図4
に示すような制御方式が提案されている。入力信号を増
幅する可変利得増幅器26と出力増幅器4、そして電気
信号を音声に変換するスピーカ8、車内の騒音を検出す
るマイクロフォン7、該マイクロフォン7から車両騒音
信号に応じて、前記可変利得増幅器26を制御する制御
回路9で構成されている。
【0004】図5は従来の音響再生装置の入出力特性を
示す図である。次に、動作について図4,図5を用いて
説明する。車内に設置されたマイクロフォン7で騒音レ
ベルが検出され、該騒音レベルの大小に応じて制御回路
9を介して可変利得増幅器26の利得が制御される。即
ち、騒音がないときは、出力信号レベルは入力信号レベ
ルに比例した特性aの如く出力される。一方、騒音レベ
ルが高いと、前記マイクロフォン7の信号により制御回
路9から、前記可変利得増幅器26の利得が変り、入出
力特性が特性eの如く制御される。その結果、出力増幅
器4の出力信号が上昇させられスピーカ8の音量が上が
る。このようにして騒音時における再生音の聴き取り易
さの向上を図ると言うものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来構成では、騒音レ
ベルが高いときに音量が上がると、小さい音のS/Nは
大幅に改善されて聞き取り易くなるが、十分に聞こえる
大きい音に対しても音量が上がるため、設定音量以上の
音量で再生され喧しく感じる問題がある。特に、非常に
繊細な小さい音から、迫力のある大きいまで含んでいる
音楽信号では、入力信号レベルの範囲が非常に広く、相
当音量を大きくしないと、低入力信号レベル域の音を騒
音の影響を受けないように聞き取ることはできない。そ
の結果として、高入力信号レベル域の大きい音では喧し
いと言うだけでなく、出力増幅器4の許容入力を越えて
音に歪みが生ずるという欠点もあった。
【0006】本発明は、入力信号レベルの広い領域にわ
たって、車の速度,道路状態等の影響によって刻々変化
する騒音の影響を受けずに、常に最適の音量で聞くこと
のできる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、再生音場中の騒音レベルを検出する騒音レ
ベル検出手段と、該騒音レベルに応じて再生音のダイナ
ミックレンジを圧縮するダイナミックレンジ制御手段と
を備えたことを特徴とする。また、前記ダイナミックレ
ンジ制御手段として、前記再生音場中の騒音レベルに応
じて、音響出力信号のダイナミックレンジを圧縮するこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、前記騒音レベル検出手段として、
再生音場中の音を検出するマイクロフォンにより検出さ
れる信号のレベルから音響再生装置により再生された音
のレベルを除去する補正手段を有することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】音響入力信号のダイナミックレンジが圧縮され
ることにより、低レベル域の小さい音は大きくなり、騒
音によるマスキングの影響を受けずに聞き取ることが可
能になる。一方、音響入力信号の高レベル域の大きい音
は必要以上に大きくならず、歪みのない良好な音で聞く
ことが可能になる。
【0010】また、前記再生音場中の騒音レベルに応じ
て、音響出力信号のダイナミックレンジが圧縮されるの
で刻々変化する騒音の影響を受けずに最適な音量で聴く
ことができる。さらに、再生音場中、例えば車室内の音
を検出するマイクロフォンの検出信号のレベルから音響
再生装置により再生された音のレベルを除去する補正手
段により異常な正帰還による音量の増大が防止できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すデジタル・シ
グナル・プロセッサー(以下DSPと称す)を使用した
音響再生装置の構成図である。本実施例におけるA/D
変換器1はラジオ,カセットテープ等からのアナログ音
響入力信号Sをデジタル信号に変換する。DSP2はA
/D変換器1からのデジタル信号を演算処理する。D/
A変換器3はDSP2で処理されたデジタル信号をアナ
ログ信号に変換する。D/A変換器3から出力されるア
ナログ信号を増幅する出力増幅器4により増幅され、ス
ピーカ8により音声信号として再生される。マイクロフ
ォン7は車内の騒音を検出する。そして、A/D変換器
6はマイクロフォン7で検出した騒音信号をデジタル信
号に変換し、DSP2にデジタル信号を出力する。そし
てマイコン5は前記DSP2と通信を行い、DSP2の
制御、動作表示等の制御を行う。
【0012】尚、DSP2は音場制御(再生音の遅延処
理等を行い、コンサートホール、教会、スタジアム、ラ
イブハウス等の臨場感を出す制御)、と車室内周波数特
性補正制御(再生音に車室内の伝送周波数特性の逆特性
の処理を施し再生音に影響する車室内伝送周波数特性の
影響を除去する制御)も行っている。つまり、DSP2
はマイコン5からの音場制御モード信号(操作者が選択
した音場モードを示す信号)に応じて再生音に遅延処理
等を行う。また、DSP2は各周波数におけるレベルが
同じであるピンクノイズをスピーカ8より出力すると共
に、その信号をマンクロフォン7で拾って入力し、その
入力信号の各周波数におけるレベルから車室内周波数特
性を算出する。そして、その算出結果に応じて再生音の
周波数特性を補正する。
【0013】次に、動作を説明する。ラジオ,カセット
テープ等からのアナログ音響入力信号はDSP2により
処理されるために、A/D変換器1でデジタル信号に変
換される。前記DSP2の出力はD/A変換器3でアナ
ログ信号に変換され、出力増幅器4により増幅されてス
ピーカ8により音声に変換される。ここまでは、可変利
得増幅器としてDSPが使用されている以外は通常の音
響再生装置とほぼ同じ動作である。
【0014】本実施例では、車内に設置されたマイクロ
フォン7により車内の騒音を検出し、A/D変換器6に
よりデジタル信号に変換されてDSP2に送られる。D
SP2には騒音レベルに対応した入出力特性曲線になる
ような制御を行うためのデータが予め記憶されており、
A/D変換器6の出力、つまり車室内の騒音に応じてダ
イナミックレンジが制御される。
【0015】次に、DSP2が行う入出力特性の制御に
ついて述べる。図2は本実施例の音響再生装置の入出力
特性を示す図である。騒音レベルがゼロのときは、DS
P2は入出力特性が低入力信号レベルから高入力信号レ
ベルの全範囲にわたって、出力信号が入力信号に比例す
るように、つまり特性aのように再生信号を処理する。
【0016】車内の騒音が大きくなり、前記DSP2に
送られる騒音レベルが上昇すると、前記DSP2は低入
力信号レベル域で利得が上げられ、入出力特性が特性b
になるように再生信号を処理する。この場合、高入力信
号レベル域では、前記騒音レベルがゼロのときと同じ特
性となるように(特性a)再生信号を処理する。さらに
車内の騒音が大きくなると、前記DSP2は入出力特性
が低入力信号レベル域で利得がさらに上げられ、騒音レ
ベルが上昇するに従い入出力特性が特性c,dのように
順次が変えられる。この場合、b,c,dの順に入力再
生信号が最低入力信号レベルの場合における出力再生信
号のレベルは上昇する。その結果、出力再生信号のダイ
ナミックレンジが圧縮される。該ダイナミックレンジの
圧縮量は騒音レベルが増加するに従って大きくなる。な
お、第2図の入出力特性は理解し易いようにb,c,d
と騒音レベルにより段階的に変わるように書かれている
が、騒音レベルにより連続的に制御されるものであって
もよい。
【0017】図3はDSP2の処理内容を示す処理ブロ
ック図であり、図に従ってDSP2の処理内容を説明す
る。音楽入力信号およびマイク入力信号は、それぞれ検
波部22,23により、検波処理と平滑処理(急激な信
号変化の除去)され信号(騒音)レベルを表す信号に変
換される。そして、減算部25で、両出力の差信号(マ
イク入力信号−音楽入力信号)が抽出される。これはマ
イク入力信号にはスピーカ8からの音響再生装置による
再生信号が重畳されているため、全車内音からこの再生
信号を除去することにより車内騒音のみを得るためであ
る。そして、この差信号がゲイン決定手段24に入力さ
れ、ゲイン決定手段24は予め記憶されている騒音レベ
ル(差信号)に応じた入出力特性とするための制御信号
を入出力ゲイン可変制御器21に出力する。そして、こ
の制御信号に応じて入出力ゲイン可変制御器21は、入
力された音楽信号を処理して出力する。
【0018】以上のように本実施例によると、車内騒音
に応じて低入力信号レベル域において出力信号レベルが
自動的に調整され、低レベルの再生音も騒音にかき消さ
れることなく聴きとることができる。また、高レベルの
再生音をいたずらに大きくされることがないため、増幅
器入力の過大による歪みの発生を防止できる。また、本
実施例では音場制御等に用いるDSPを利用しており、
また、車室内周波数特性補正用のマイクロフォンを利用
している。このため、DSPの処理内容を変更(プログ
ラムの変更)するだけで実現でき、低コスト化が可能で
ある。
【0019】なお、上記実施例では騒音をマイクロフォ
ンにより検出してDSPへの入力信号としていたが、騒
音と因果関係のあるエンジンの回転数,車の走行速度等
を騒音レベル信号として利用することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、騒音レベルを検出する手段により、騒音レベルに
応じて、音響入力信号の低レベル域における利得が、音
響入力信号の高レベル域における利得よりも高められ、
音響出力信号のダイナミックレンジが音響入力信号のダ
イナミックレンジよりも圧縮されたことにより、騒音の
影響を受けずに良好な音が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すDSPを使用した音響
再生装置の構成図。
【図2】本実施例の音響再生装置の入出力特性を示す
図。
【図3】DSPの処理内容を示す図。
【図4】従来の音響再生装置の構成図。
【図5】従来の音響再生装置の入出力特性を示す図。
【符号の説明】 2・・・DSP 4・・・出力増幅器 5・・・マイコン 7・・・マイクロフォン 8・・・スピーカ 21・・・入出力ゲイン可変制御器 24・・・ゲイン決定手段 25・・・減算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生音場中の騒音レベルを検出する騒音レ
    ベル検出手段と、 該騒音レベルに応じて再生音のダイナミックレンジを圧
    縮するダイナミックレンジ制御手段とを備えた音響再生
    装置。
  2. 【請求項2】前記ダイナミックレンジ制御手段は、前記
    再生音場中の騒音レベルに応じて、音響入力信号のうち
    低入力信号レベル域の利得を、高入力信号レベル域の利
    得より高め、音響出力信号のダイナミックレンジを圧縮
    することを特徴とする請求項1記載の音響再生装置。
  3. 【請求項3】前記騒音レベル検出手段は、再生音場中の
    音を検出するマイクロフォンとマイクロフォンにより検
    出される信号のレベルから音響再生装置により再生され
    た音のレベルを除去する補正手段を有することを特徴と
    する請求項1記載の音響再生装置。
JP18647793A 1993-07-28 1993-07-28 音響再生装置 Withdrawn JPH0746069A (ja)

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JP18647793A JPH0746069A (ja) 1993-07-28 1993-07-28 音響再生装置

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JP18647793A JPH0746069A (ja) 1993-07-28 1993-07-28 音響再生装置

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JP18647793A Withdrawn JPH0746069A (ja) 1993-07-28 1993-07-28 音響再生装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7209796B2 (en) 2001-04-30 2007-04-24 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services, Centers For Disease Control And Prevention Auscultatory training system
JP2008546003A (ja) * 2005-05-18 2008-12-18 ボーズ・コーポレーション 適応的オーディオ応答
WO2021235321A1 (ja) * 2020-05-21 2021-11-25 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび音響処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7209796B2 (en) 2001-04-30 2007-04-24 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services, Centers For Disease Control And Prevention Auscultatory training system
JP2008546003A (ja) * 2005-05-18 2008-12-18 ボーズ・コーポレーション 適応的オーディオ応答
WO2021235321A1 (ja) * 2020-05-21 2021-11-25 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび音響処理装置

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Effective date: 20001003