JPH10253504A - 車両診断方法および装置 - Google Patents

車両診断方法および装置

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JPH10253504A
JPH10253504A JP7090997A JP7090997A JPH10253504A JP H10253504 A JPH10253504 A JP H10253504A JP 7090997 A JP7090997 A JP 7090997A JP 7090997 A JP7090997 A JP 7090997A JP H10253504 A JPH10253504 A JP H10253504A
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一宗 佐々木
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    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制作動信号を利用する診断項目を循環式診
断方法に適用して診断する場合でも良好な診断が行える
ようにした車両診断方法及び装置を提供する。 【解決手段】 強制作動信号供給手段550は診断対象
部位101へECU1を介して強制作動信号Sx を供給
する。診断手段553は車両状態検出手段552によっ
て検出された診断対象部位101の現在の状態を、これ
に強制作動信号Sx が与えられたときに予測される状態
と比較して当該診断対象部位101を診断する。供給停
止手段555は、診断対象部位101に対して良好であ
る旨の判定がなされたとき、あるいは予定期間経過後も
当該診断対象部位101に対して良好である旨の判定が
なされないと、強制作動信号Sx の供給停止を前記強制
作動信号供給手段550に対して指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両診断方法および
装置に係り、特に、車両に搭載された車載用電子制御装
置と通信し、その通信結果に基づいて車両診断を行う車
両診断方法および装置に関する。さらに具体的にいえ
ば、車両各部が予定の状態を示すように強制作動信号を
供給し、その結果、前記車両各部の実際の状態が前記予
定の状態になったか否かに基づいて各診断項目の良否を
判定する車両診断方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの制御機能を向上させる
ために、自動車(以下、「車両」と表現する)における
エンジンの点火時期制御、バルブの開閉タイミング制
御、あるいは電子燃料噴射装置(EFI)による燃料噴
射制御等は、マイクロコンピュータを備えた車載用電子
制御装置(ECU)により行われるようになってきてい
る。ECUには、エンジン冷却水の温度を検出する温度
センサ、エンジン回転数を検出する回転センサ、車速を
検出する車速センサ、排気ガス中の酸素濃度を検出する
O2 センサ等の各種センサや、ブレーキペダルが踏まれ
たことを検出するブレーキスイッチ等の各種スイッチが
接続され、ECUは各種センサ等から出力される検出信
号に基づいて各種の制御を行う。
【0003】このようなECUを搭載した車両の生産工
程では、車両組み立て後の最終検査工程において各セン
サ等あるいはECU自体が正常に機能しているか否かを
診断する必要があり、例えば特公平3−59372号公
報では、マイクロコンピュータを搭載した診断装置によ
って車両診断プログラムを実行し、所望の診断項目に関
する診断を予定のタイミングで行う診断方法が提案され
ている。また、複数の診断項目を対象とした故障診断で
は、例えば特公昭61−25091号公報に記載されて
いるように、前記複数の診断項目が予定の順序で診断さ
れ、各診断項目に関する合否判定の結果が表示装置上に
順次出力されていた。
【0004】ところで、上記した車両診断項目には、例
えばアイドリング時のエンジン回転数Neが規定範囲内
に収まっているか否かを判定する『Ne診断』のよう
に、その前提条件としてエンジンが十分に暖まっている
こと等が要求される診断がある。その一方で、例えばブ
レーキスイッチの開閉機能を診断する『ブレーキスイッ
チ診断』のように、前提条件が一切不要であり、かつ診
断を瞬時にして終えることの可能な診断もある。
【0005】また、これら複数の診断項目が用意されて
いる場合、従来の車両診断等では各診断項目の診断順序
が予め確定されており、前の診断が終了してその良否が
判別されるまで次の診断を行うことができない。したが
って『Ne診断』の後に『ブレーキスイッチ診断』を行
うように定められていると、作業者はエンジンが十分に
暖まって『Ne診断』が終了するまで『ブレーキスイッ
チ診断』を行うことができない。このため、作業中に無
駄な待機時間が生じることになり、結果として作業者の
拘束時間すなわち作業時間が長くなってしまうという問
題があった。
【0006】このような問題点を解決する診断方法の一
つとして、各診断をその合否とは無関係にごく短い周期
で循環的に繰り返し、予定時間の経過後も依然として合
格しない診断項目を故障と診断する循環式の診断方法が
考えられる。このような循環式診断方法を採用した場
合、たとえば作業者がブレーキペダルを踏み込んでいる
間に診断の一周期が終了するように診断周期を設定すれ
ば、どのような順序およびタイミングでブレーキペダル
を踏み込んでも、その間に必ず『ブレーキスイッチ 診
断』が実行されることになるので、診断項目ごとに行う
べき各種操作の順序やタイミングに関する制約が少なく
なって作業効率が飛躍的に向上する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば車両走行速度やエンジン回転数等の諸条件に応じてバ
ルブの開閉タイミングを制御する機能の診断や、燃料タ
ンクから蒸発する燃料ガスを捕集し、これを所定の条件
が成立するとエンジンヘ供給するエバポレーションシス
テムの診断は、これらが実際に機能する走行条件等を検
査工程の限られた条件下で実現することが困難であるた
めに診断が難しい。そこで、このような項目に関する診
断では、強制作動信号をECUから各部位へ供給して上
記したエバポレーションシステム等を強制的に作動さ
せ、このときに得られたエバポレーションシステムの実
際の状態が、前記強制作動信号から予測される状態にあ
るか否かに基づいて良否を診断する手法が考えられる。
【0008】しかしながら、ECUはその機能上、同時
に複数の強制作動信号を供給することができず、また強
制作動信号の内容および供給先は診断対象によって異な
る。したがって、強制作動信号の供給を必要とする診断
項目が複数ある場合は、初めに一の項目の診断用に第1
の強制作動信号を供給して当該項目を診断し、これが完
了したら第1の強制作動信号の送出を停止し、その代わ
りに他の項目の診断用に第2の強制作動信号を改めて供
給して当該他の項目を診断する必要がある。しかしなが
ら、このようにすると一の項目の診断が完了するまでは
第2の強制作動信号を供給することができないので、一
の項目の診断が最後まで合格しないと他の項目の診断が
行えなくなってしまうという問題があった。
【0009】また、強制作動信号の供給を必要とする診
断項目は一つのみで、他の診断項目は強制作動信号の供
給を必要としない場合であっても、たとえば上記したエ
バポレーションシステムを強制作動信号により強制作動
させると、混合気の濃度が高くなる事象が発生する場合
もあり、他の診断項目として混合気の濃度に影響される
診断が含まれていると、これらの診断項目が正しく診断
されないという問題もあった。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の間題
点を解決し、強制作動信号を利用する診断項目を上記し
た循環式診断方法に適用して診断する場合でも良好な診
断が行えるようにした車両診断方法および装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、車両各部が予定の状態を示すよう
に強制作動信号を供給し、その結果、前記車両各部の実
際の状態が前記予定の状態になったか否かに基づいて各
診断項目の良否を判定する車両診断方法および装置にお
いて、以下のような手段を講じた点に特徴がある。 (1) 複数の診断項目のいずれかに関連した車両各部が予
定の状態を示すように強制作動信号を供給し、強制作動
信号が供給されている間に当該強制作動信号に対応した
診断が実行されるように各診断を循環的に実行し、良判
定の下された診断項目を診断対象から外し、残りの診断
項目の診断を引き続き循環的に実行し、前記強制作動信
号は、これに対応した診断に良判定が下されたとき、お
よび当該診断に予定期間の経過後も良判定が下されない
ときに停止するようにした。 (2) 複数の診断項目の中から診断項目を一つづつ連続的
かつ循環的に選択する診断項目選択手段と、いずれかの
診断項目に関連した診断対象部位へ強制作動信号を供給
する強制作動信号供給手段と、選択された診断項目に関
連した診断対象部位の現在の状態を検出する状態検出手
段と、前記検出された診断対象部位の現在の状態を、こ
れに強制作動信号が供給されたときに予測される状態と
比較し、両者が予定の関係にあると当該診断対象部位が
良好である旨を判定する診断手段と、前記強制作動信号
の供給を停止させる供給停止手段とを設け、前記供給停
止手段は、強制作動信号に対応した診断項目に対して良
好である旨の判定がなされたとき、および当該診断項目
に対して予定期間経過後も良好である旨の判定がなされ
ないときに、当該診断項目の診断用に供給されている強
制作動信号を停止させるようにした。
【0012】上記した構成の車両診断方法および装置に
よれば、一の診断項目が合格した場合のみならず、当該
一の診断項目が所定期間経過後も合格しない場合にも当
該一の診断項目に関する当該強制作動信号の供給が停止
される。したがって、一の診断項目に関する強制作動信
号が供給され続けてしまうことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は診断対象車両に搭載されるECU
1および当該ECU1に接続されて使用される外部診断
装置2の一実施形態の構成を示したブロック図である。
図2〜5は図1に示した外部診断装置2に挿入されるR
OMカード7の記憶内容を模式的に表した図であり、図
6は表示部27に表示される診断結果の表示例を表した
図である。図7は本発明を適用した車両診断装置の機能
ブロック図である。図8は本発明による車両診断の概要
を示したフローチャートであり、図9〜12、図14〜
19は、当該車両診断を構成する各診断処理の動作を具
体的に表したフローチャートである。
【0014】図1において、ECU1は、CPU10、
ROM11、RAM12、ドライバ13、A/D変換器
14、および通信インタフェース15により構成されて
いる。このECU1はコネクタ16および17を介して
周辺機器と接続され、例えばコネクタ16には各種のア
クチュエータ3が接続され、コネクタ17には各種のセ
ンサ4およびスイッチ4が接続される。また、コネクタ
18には外部診断装置2の通信ケーブル5がコネクタ3
4を介して接続される。
【0015】各センサ等4からECU1に入力される信
号はA/D変換器14でデジタル信号に変換されてCP
U10に取込まれる。CPU10に取込まれた信号は、
ROM11およびRAM12に記憶されている制御用デ
ータ、ならびにROM11に書込まれている制御プログ
ラムに従って処理される。ドライバ13にはCPU10
の処理結果に応じた指示信号が入力され、ドライバ13
は、この指示信号に応答してアクチュエータ3に電力を
供給する。なお、ROM11にはプログラムの他、各E
CU1に固有の識別コードすなわちECUコードも登録
されている。
【0016】一方、本発明の外部診断装置2は、CPU
20、ROM21、RAM22、送信部24、通信イン
タフェース25および電源部29により構成されてい
る。電源部29は、当該外部診断装置2の電源として、
診断対象車両の車載バッテリ19および内蔵バッテリ2
3のいずれか一方を選択する。このほか、外部診断装置
2には、作業者による指示を入力するためのキーボート
26、CPU20による処理結果を表示する表示部27
と共に、バーコード表示された識別符号を読み取るため
のバーコードリーダ31およびバーコードインターフェ
ース32が設けられている。前記表示部27として、本
実施形態ではバックライト付の液晶表示パネル(LC
D)を採用している。キーボード26には、一般的なテ
ンキー、カーソル移動キー、およびファンクションキー
などが設けられている。
【0017】通信ケーブル5は信号ライン51および電
源ライン52を具備し、ECU1の通信インタフェース
15と外部診断装置2の通信インタフェース25とは通
信ケーブル5の信号ライン51を介して接続され、CP
U10およびCPU20間で双方向デジタル通信ができ
るように構成されている。通信ケーブル5がECU1に
接続されると、電源部29は電源ライン52を介して車
載バッテリ19から供給される電力を当該外部診断装置
2の電力源として利用すると共に、この電力によって内
蔵バッテリ23を充電する。
【0018】外部診断装置2の起動は、後に詳述するよ
うに、作業者がキーボート26に設けられた電源投入用
のキースイッチをオン操作をするか、あるいはキースイ
ッチを一切操作することなく、作業者が通信ケーブル5
のコネクタ34をECU1のコネクタ18に接続するこ
とによって行われ、いずれの方法で起動されたかによっ
て起動後の動作が異なる。
【0019】ROM21には、当該外部診断装置2の制
御に必要な基本プログラムや制御データが格納されてお
り、各診断において用いられる非標準データや車両診断
プログラムといった、新型車種の生産等に伴って追加や
変更され得る固有の情報はROMカード7に記憶されて
いる。このROMカード7のデータは、ROMカードイ
ンタフェース28を介してCPU20に取込まれる。
【0020】ECU1から取込まれた信号は、ROM2
1およびRAM22に記憶された基本データ、ならびに
ROMカード7に記憶されている車両診断プログラムや
制御用データに基づいて処理され、処理結果すなわち診
断結果はRAM22に一時記憶される。この診断結果
は、各車両の診断が終了するごとに表示部27に出力さ
れると共に、数台分の診断結果が作業者の指示に応答し
て送信部24からホストコンピュータ30等の上位装置
へまとめて送信され、ホストコンピュータ30および大
型記憶装置33によって集中管理および記憶される。ま
た、外部診断装置2を図示しないパーソナルコンピュー
タに接続し、このパーソナルコンピュータから当該外部
診断装置2に対して、必要な情報、例えば更新(バージ
ョンアップ)された故障診断プログラムを提供すること
もできる。
【0021】前記ROMカード7には、図2に示したよ
うに、診断項目をECUコードに基づいて選択するため
の診断項目管理テーブル71と、複数の診断項目に関す
る車両診断プログラムが記憶された車両診断プログラム
記憶領域72と、ECUにかかわらず各車両で共用され
る標準データの記憶された標準データ記憶領域73と、
各ECUに応じて異なる固有の非標準データが記憶され
た非標準データ記憶領域74とが確保されている。
【0022】図3は、前記診断項目管理テーブル71の
記憶内容の一例を示した図である。本発明の外部診断装
置2は多数の項目に関する診断が可能であり、各診断項
目に関するアルゴリズムを全て備えているが、全ての車
両に対して全ての診断が実行される訳ではなく、車両ご
とに実行すべき診断項目は異なる。そのため、当該管理
テーブル71には、各診断項目に関してECUコードご
とに“1”(選択)または“0”(非選択)が登録され
ており、例えば、ECUコードとして“○△×□”が登
録されている車両に対して選択実行される診断項目は
1、2、5、6…となり、その他の診断項目は実行され
ないことになる。
【0023】図4は、前記非標準データ記憶領域74の
記憶内容の一例を示した図であり、本実施形態ではEC
U(すなわち、ECUコード)ごとに異なる非標準デー
タとして、例えば固有アイドリング回転数NID-refが各
ECUコードと対応付けて登録されている。
【0024】固有アイドリング回転数NID-refとは、後
に詳述するように、ECUコードごとに規定されたアイ
ドリング時の基準回転数であり、アイドリング時のエン
ジン回転数が正常であるか否かの診断は、検出されたエ
ンジン回転数Ne を、その車両のECUコードに応じて
選択される固有アイドリング回転数NID-refと比較する
ことによって行われる。
【0025】このように、本実施形態ではECUコード
に応じて異なる診断内容、すなわち診断項目の組み合わ
せや非標準データが自動的に決定されるので、作業者は
診断項目を選択する作業や非標準データを決定する作業
から解放される。したがって、作業者の負担が軽減され
るのみならず、診断項目の選択ミスや非標準データの誤
認識等がなくなって正確な診断が可能になる。
【0026】図5は、前記標準データ記憶領域73の記
憶内容を表した図であり、診断プログラム中でECUコ
ードにかかわらず各診断において共用される標準データ
x1〜x5 が記憶されている。
【0027】次いで、フローチャートを参照して本実施
形態の動作例について詳細に説明する。図8は本発明の
外部診断装置による車両診断の概要を示したフローチャ
ートである。本発明の外部診断装置は、生産ライン上で
の車両診断や修理工場での車両診断等、あらゆる環境下
での車両診断において使用可能であるが、ここでは工場
の生産ラインにおける『検査工程』等で実施される“車
両診断”で使用する場合を例にしてその動作を説明す
る。
【0028】ステップS100では『初期処理』が実行
される。ステップS200では、診断項目1として登録
されている『車速センサ診断』が実行される。ステップ
S300では、診断項目2として登録されている『EG
R診断』が実行される。ステップS400では、診断項
目3として登録されている『エバポ診断』が実行され
る。ステップS500では、診断項目4として登録され
ている『可変VT(バルブタイミング)診断』が実行さ
れる。ステップS600では、診断項目5として登録さ
れている『Ne 診断』が実行される。ステップS700
では、診断項目6、7…等として登録されている各スイ
ッチ系の診断が実行される。ステップS800では『終
了処理』が実行される。ステップS900では『待機モ
ード処理』が実行される。その後、当該処理はステップ
S200へ戻り、全ての診断が合格するまで上記各診断
が繰り返される。
【0029】このように、本発明の外部診断装置は、多
数の項目に関する診断を自動的、連続的かつ循環的に繰
り返し実行するように構成されている。以下、各診断方
法および処理方法に関して詳細に説明する。
【0030】図9は、前記ステップS100として実行
される『初期処理』の動作を示したフローチャートであ
る。上記したように、本実施形態の外部診断装置2の起
動は、作業者がキーボート26に設けられた電源投入用
のキースイッチを操作をするか、あるいは作業者が通信
ケーブル5をECU1に接続することのいずれによって
も可能であり、当該初期処理では、初めに電源投入がい
ずれの方法で行われたのか判定される。
【0031】ステップS101では、外部診断装置2の
電源がスイッチのオン操作によって投入されたか否かが
判定され、投入されたと判定されると、ステップS10
4では電源投入手順を表すフラグFstに“0”がセット
される。このとき、外部診断装置2への給電は内蔵バッ
テリ23によって行われる。また、前記ステップS10
1でスイッチのオン操作による電源投入が検出されてい
ないと、ステップS102では、通信ケーブル5が車両
(ECU1)に接続されたか否かが判定され、接続され
たことが検出されると、ステップS103においてフラ
グFstに“1”がセットされる。このときの給電は車載
バッテリ19によって行われる。
【0032】前記スイッチのオン操作による電源投入ま
たはケーブル接続による電源投入のいずれかが検出され
ると、ステップS105では表示部27に初期画面が表
示され、ステップS106では、自身の異常や故障をチ
ェックするために自己診断が実行される。ステップS1
07において、この自己診断結果が良好と判定されると
当該処理はステップS108へ進み、不良と判定される
と、ステップS119において表示部27にエラーメッ
セージが表示される。
【0033】ステップS108では、これから実行すべ
き処理をメニュー画面上で作業者に選択させるのか、あ
るいは予め定められた特定の処理を自動的に起動するの
かを判定するために前記フラグFstがチェックされる。
そして、フラグFst=“1”すなわち電源投入がケーブ
ル接続によって行われていると、メニュー画面を表示部
27に表示することなく、予め定められた特定の処理と
して『車両診断』が直ちに起動され、当該処理はステッ
プS109へ進む。ステップS109では、ECU1に
登録されているECUコードが読み取られる。ステップ
S110では、読み取られたECUコードに基づいて、
前記図3に関して説明した診断項目管理テーブル71が
検索され、実行すべき診断項目が選択される。ステップ
S111では、選択された診断項目の診断選択フラグF
selc××(“××”は診断項目番号)に“1”(選択)
がセットされ、選択されなかった診断項目の診断選択フ
ラグFselc××には“0”(非選択)がセットされる。
【0034】ステップS112では、選択された診断項
目を表す診断項目番号が表示部27に一覧表示される。
図6(a) は、全ての診断項目が選択された場合の表示部
27の表示例を示した図であり、全ての診断項目番号
“01”、“02”、“03”…が表示されている。な
お、図中“00”表示は、後に詳述するように、診断項
目5の『Ne診断』に関する診断開始条件が成立して診
断が十分に行われた場合に消去される符号であり、続く
ステップS113において表示される。なお、当該符号
は“00”に限らず、他の診断項目番号と容易に区別で
きる符号であれば、例えば“X”等のアルファベットや
他の記号であっても良い。
【0035】ステップS114では、各車両に固有の識
別情報をバーコードで表した識別符号が前記バーコード
リーダ31によって読み取られ、RAM22に一時記憶
される。この識別符号は、各車両ごとに予め用意されて
いる診断カルテ上に予め印刷されている。なお、診断カ
ルテ上に印刷する代わりに、バーコードの印刷された札
やシールを車両本体の適所に取り付けるようにしても良
い。
【0036】一方、前記ステップS108において、フ
ラグFst=“0”すなわち電源投入が作業者によるスイ
ッチのオン操作によって行われたと判定されると、ステ
ップS115では、作業者に処理内容を選択させるため
のメニュー画面が表示部27に表示される。ステップS
116では、作業者がメニュー画面上で選択した処理内
容が判断され、例えば『車両診断』が選択されると前記
ステップS109へ進み、フラグFst=“1”の場合と
同様に診断処理が開始される。また、ステップS116
において、作業者が『車両診断』以外の処理を選択する
と、ステップS117において当該選択された処理が実
行される。ステップS118では、前記ステップS11
6において“終了”が選択されたか否かが判定され、
“終了”が選択されていると当該処理を終了する。
【0037】このように、本実施形態では外部診断装置
2の電源がスイッチのオン操作およびケーブル接続のい
ずれの手順で投入されたかに応じて電源投入後の処理を
異ならせ、電源投入がケーブル接続によって行われる
と、メニュー画面が表示されることなく直ちに診断処理
が開始される。したがって、検査ラインの作業者は、次
々と搬送される各診断対象車両に当該外部診断装置2の
ケーブル5を接続するだけで自動的に車両診断を開始さ
せることができるようになり、診断時の操作が簡単にな
る。また、外部診断装置2の起動が作業者によるスイッ
チのオン操作によって行われるとメニュー画面が表示さ
れるので、他の処理の選択も容易に行えるようになる。
【0038】図10は、前記図8のステップS200と
して実行される診断項目1の『車速センサ診断』の診断
方法を示したフローチャートである。『車速センサ診
断』とは、車速を検出するセンサが正常に機能している
か否かの診断であり、車速センサにより検出された車速
VSと基準値(基準車速VSref )との比較結果に基づ
いて適宜の手法で診断される。
【0039】ステップS201では、『車速センサ診
断』に関する診断選択フラグFselc1に基づいて、当該
車速センサ診断が選択されているか否か判定され、Fse
lc1=“0”であれば、選択されていないと判定されて
次の診断へ進み、Fselc1=“1”であれば、選択され
ていると判定されてステップS202へ進む。
【0040】ステップS202では、『車速センサ診
断』に関する合格フラグFpass1に基づいて当該診断が
既に合格しているか否かが判定される。このフラグ“F
pass××”は診断項目××が合格しているか否かを表
し、Fpass1=“1”であれば既に合格していると判定
されて次の診断へ進み、Fpass1=“0”であれば、未
だ合格していないと判定されてステップS203へ進
む。
【0041】ステップS203では、前記標準データの
一つとしてROMカード7の標準データ記憶領域73
(図5)に記憶されている基準車速VSref が読み出さ
れ、ステップS204では現在の車速VSがECU1を
介して検出される。ステップS205では前記基準車速
VSref および車速VSに基づいて車速センサ診断が実
行される。ステップS206では、前記ステップS20
5で実行された診断の合否が判定され、不合格であれば
図8のフローチャートにしたがって次の診断項目(本実
施形態では、診断項目2の『EGR診断』)へ進むの
で、当該『車速センサ診断』は、次の診断タイミングま
で待機することになる。
【0042】一方、合格していればステップS207に
おいて診断合格フラグFpass1に“1”(合格)がセッ
トされ、ステップS208では、表示部27に表示され
ている診断項目番号“01”が消去される。図6(b)
は、当該『車速センサ診断』のみが合格した状態での表
示部27の表示例を示した図であり、診断項目番号“0
1”のみが消去されている。
【0043】図11は、前記図8のステップS300と
して実行される診断項目2の『EGR診断』の診断方法
を示したフローチャートである。『EGR診断』とは、
排気ガスをエンジンの燃焼室に再循環させてNOx を減
少させる装置(EGR)が正常に機能しているか否かの
診断である。
【0044】ステップS301、S302では、『EG
R診断』に関する診断選択フラグFselc2および診断合
格フラグFpass2に基づいて、前記と同様に当該診断項
目の選択の有無および診断の合否が判定される。『EG
R診断』が選択され(Fselc2=“1”)かつ未だ合格
していない(Fpass2=“0”)と、ステップS303
ではEGRの診断が適宜の手法によって実行される。ス
テップS304において診断が合格したと判定される
と、ステップS305では診断合格フラグFpass2に
“1”がセットされ、ステップS306では、表示部2
7に表示されている診断項目番号“02”が消去され
る。また、ステップS304において未だ合格していな
いと判断されると当該処理は図8のフローチャートにし
たがって次の診断項目(本実施形態では、診断項目3の
『エバポ診断』)へ進むので、当該『EGR診断』は次
の診断タイミングまで待機することになる。
【0045】図12、14は、それぞれ前記図8のステ
ップS400として実行される『エバポ診断』の診断方
法、およびステップS500として実行される『可変V
T診断』の診断方法を示したフローチャートであり、共
に強制作動信号を利用して実行される本発明に特有の診
断である。また、図7は、上記した各車両診断を実現す
る本発明の機能ブロック図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。なお、各ブロック内
に付したステップ番号は前記各フローチャートに付した
ステップ番号と対応し、各ブロックが実行する処理の内
容を明らかにしている。
【0046】図7において、診断項目選択手段551
は、ROMカード7に登録された前記診断項目管理テー
ブル71および車両診断プログラム72に基づいて、複
数の診断項目の中から実行すべき診断項目を一つづつ連
続的かつ循環的に選択する。強制作動信号供給手段55
0は、前記診断項目選択手段551によって選択され得
る診断項目のうち、診断に際して強制作動信号を必要と
する診断項目のいずれか(本実施形態では、『エバポ診
断』または『可変VT診断』)に関連した診断対象部位
101へ、ECU1を介して強制作動信号Sx を供給す
る。車両状態検出手段552は、前記診断項目選択手段
551によって選択されている診断項目に関連した診断
対象部位101の現在の状態をECU1を介して検出す
る。
【0047】診断手段553は、前記車両状態検出手段
552によって検出された診断対象部位101の現在の
状態を、これに前記強制作動信号Sx が与えられたとき
に予測される状態と比較し、両者が一致または予定の関
係にあると当該診断対象部位101が良好である旨を判
定する。判定結果は表示部27に表示される。カウンタ
556は、診断手段553による診断回数を各診断項目
ごとにカウントする。供給停止手段555は、強制作動
信号Sx に応じて強制作動中の診断対象部位101に対
して良好である旨の判定がなされたとき、あるいは当該
強制作動中の診断対象部位101に対して予定期間経過
後も良好である旨の判定がなされず、カウンタ556の
カウント値が予定値を越えたとき、強制作動信号供給手
段550に対して当該強制作動信号Sx の供給停止を指
示する。さらに、前記強制作動信号供給手段550は、
供給停止手段555によって一の診断項目のための強制
作動信号の供給が停止されると、その代わりに残りのい
ずれかの診断項目のための他の強制作動信号を供給す
る。
【0048】次いで、図12のフローチャートおよび図
7の機能ブロック図を参照して、本発明を適用した診断
項目3の『エバポ診断』の診断方法を説明する。『エバ
ポ診断』とは、図13にその概要を模式的に示したよう
に、燃料タンク81内の燃料から蒸発してキャニスタ8
6に捕集された燃料ガスを、車両走行時に予定の条件が
成立すると吸入管87を介してエンジンへ供給するエバ
ポレーションシステムに関する診断である。
【0049】このようなエバポレーションシステムで
は、各弁83、84、85がECU1によって開閉制御
されることから、『エバポ診断』では各弁が正常に動作
しているか否かが判断される。しかしながら、検査工程
の限られた条件下ではエバポレーションシステムの各弁
を正規に作動させるように車両を走行させることが難し
い。そこで、本実施形態ではECU1から各弁に対して
前記強制作動信号を送出させて各弁を実際の車両走行状
態とは無関係に強制的に開閉作動させる。そして、その
際に圧力センサ(PS)82によって検出された圧力
と、各弁が前記強制作動信号による指示通りに開閉され
た場合に予測される圧力とを比較し、両者が一致あるい
は予定の関係にあれば各弁を良好と診断するようにして
いる。
【0050】前記図7の診断項目選択手段551によっ
てステップS400の『エバポ診断』が選択されると、
ステップS401では、診断項目3に関する選択フラグ
Fselc3および合格フラグFpass3に基づいて前記と同
様に当該診断項目の選択の有無および診断の合否が判定
され、選択されているが未だ合格していないとステップ
S402へ進み、それ以外であれば次の診断へ進む。ス
テップS402では診断中止フラグFstop3が参照さ
れ、セットされていれば次の診断へ進み、セットされて
いなければステップS403へ進む。この診断中止フラ
グFstop3は、当該『エバポ診断』が予定回数以上行わ
れたにもかかかわらず合格しない場合にセットされる。
診断中止フラグFstop3がセットされると、それ以後は
『エバポ診断』が診断対象から外される。
【0051】ステップS403では、既に他の診断用の
強制作動信号がECU1から診断対象部位101へ送出
されているか否かが判断される。ここで判断対象となる
強制作動信号は、本実施形態では後述する『可変VT診
断』においてソレノイド弁へ供給される強制作動信号で
ある。他の診断項目のための強制作動信号が送出されて
いないと判断されると、ステップS404では、今度は
当該『エバポ診断』用の強制作動信号Sx が既に送出さ
れているか否かが判断される。送出されていないと判断
されると、ステップS405では、エバポレーションシ
ステムを構成する前記各弁83〜85へ、これらを強制
的に開閉させるための適宜の強制作動信号Sx をECU
1から出力させるための指令が、前記図7の強制作動信
号供給手段550からECU1へ出力される。ECU1
はこれに応答し、各弁83〜85へ強制作動信号Sx を
出力する。
【0052】ステップS406では、圧力センサPS
(図13)の検出値が図7の車両状態検出手段552に
よって読み取られる。ステップS407では、前記診断
手段553によって、当該検出値が前記強制作動信号S
x によって開閉された各弁の状態から予測される圧力値
と一致するか否か等に基づいて各弁の良否が診断され
る。良好と判断されない場合は、ステップS411にお
いて診断回数カウンタ556がインクリメントされる。
ステップS412では、前記診断回数が上限回数を越え
たか否かが判断され、未だ上限回数を越えていなけれ
ば、当該処理は図8のフローチャートにしたがって次の
診断項目(本実施形態では、診断項目4の『可変VT診
断』)へ進むので、当該『エバポ診断』は次の診断タイ
ミングまで待機することになる。
【0053】また、次回以降の診断タイミングにおい
て、ステップS407の診断結果が良好になると、ステ
ップS408では診断合格フラグFpass3に“1”がセ
ットされ、ステップS409では、表示部27に表示さ
れている診断項目番号“03”が消去される。ステップ
S410では、前記供給停止手段555から強制作動信
号供給手段550に対して強制作動信号Sx の送出停止
が指示され、ECU1から当該診断対象部位101への
強制作動信号Sx の供給が中止される。
【0054】なお、次回以降の診断タイミングにおいて
もステップS407の診断結果が良好とならないと、ス
テップS411では診断回数カウンタ556がその都度
インクリメントされる。ステップS412においてカウ
ント値が上限回数を越えていると判断されると、強制作
動信号を利用する他の故障診断の妨げにならないよう
に、ステップS413において診断中止フラグFstop3
がセットされる。ステップS414では、供給停止手段
555から強制作動信号供給手段550に対して、強制
作動信号Sx の送出停止が指示され、これによってEC
U1から当該診断対象部位101への強制作動信号Sx
の供給が中止される。
【0055】なお、ここでは診断回数をカウントして、
その回数が上限を越えると強制作動信号Sx の供給を中
止するものとして説明したが、診断回数の代わりに診断
時間を計時し、診断時間が上限を越えると強制作動信号
Sx の供給を中止するようにしても良い。
【0056】次いで、図14のフローチャートおよび図
7の機能ブロック図を参照して、本発明を適用した診断
項目4の『可変VT診断』の診断方法を説明する。『可
変VT診断』とは、車両走行速度やエンジン回転数など
の諸条件に応じてバルブの開閉タイミングやバルブリフ
ト量を高速用および低速用のいずれかに変更する機能の
診断である。
【0057】当該車両のエンジンは、形状がそれぞれ異
なる2種類のカムを各気筒ごとに備え、バルブの開閉タ
イミングやバルブリフト量の変更は、作動させるカムを
切り替えることによって行われる。カムの切り替えは、
例えばソレノイド弁によって油圧の供給先を切り替える
ことによって行われ、高速用カムを作動させる場合には
高速用油圧系統へ油圧を供給し、低速用カムを作動させ
る場合には前記高速用油圧系統へ油圧が供給されないよ
うにソレノイド弁を制御することによって行われる。し
たがって、『可変VT診断』では、ソレノイド弁が指示
通りに正しく制御されているか否かが判断され、その具
体的な判断は、油圧系統に設けられた油圧スイッチが正
しく開閉されたか否かに基づいて下される。
【0058】しかしながら、前記した『エバポ診断』の
場合と同様に、検査工程の限られた条件下ではバルブタ
イミング等が切り替わるような高速での安定走行は難し
い。そこで、本実施形態ではECU1からソレノイド弁
へ強制作動信号を送出し、各カムを実際の車両走行状態
とは無関係に強制的に切り替える。そして、その際に圧
力センサによって検出された圧力に基づいて、当該指示
通りのカムが選択されているか否かを判断する。
【0059】前記図7の診断項目選択手段551によっ
て『可変VT診断』が選択されると、ステップS501
では、診断項目4に関する選択フラグFselc4および合
格フラグFpass4に基づいて前記と同様に当該診断項目
の選択の有無および診断の合否が判定され、選択されて
いるが未だ合格していないとステップS502へ進み、
それ以外であれば次の診断へ進む。ステップS502で
は診断中止フラグFstop4が参照され、セットされてい
れば次の診断へ進み、セットされていなければステップ
S503へ進む。この診断中止フラグFstop4も、前記
と同様に当該『可変VT診断』が予定回数以上行われた
にもかかかわらず合格しない場合に、後述するステップ
S513でセットされる。
【0060】ステップS503では、他の診断用として
既にECU1から強制作動信号が送出されているか否か
が判断され、ECU1が他の診断項目のための強制作動
信号を送出していないと判断されると、ステップS50
4では、高速側診断フラグFhigh4がセットされている
か否かが判断される。このフラグFhigh4は、高速用カ
ムに関する診断が終了したときにセットされるもので、
初めはセットされていないのでステップS505へ進
む。ステップS505では、高速用カムが選択されるよ
うにソレノイド弁を作動させるための強制作動信号Sx
が既にECU1から送出されているか否かが判断され、
送出されていなければ、ステップS506において、当
該強制作動信号Sx をECU1から出力させるための指
令が強制作動信号供給手段550からECU1へ送出さ
れる。
【0061】ステップS507では、高速用カムの油圧
系統に設けられた圧力スイッチの開閉状態が検出され
る。この圧力スイッチは、当該系統内に規定値以上の油
圧が加わると接点が開く構造なので、開状態が検出され
ると、ステップS508において診断手段553により
良好と診断されてステップS509へ進む。ステップS
509では、高速側診断フラグFhigh4がセットされ、
ステップS510では、高速用カムが選択されるように
ソレノイド弁を強制作動させていた強制作動信号が停止
され、今度は、低速用カムが選択されるようにソレノイ
ド弁を強制作動させる強制作動信号が送出される。
【0062】一方、前記ステップS507において開状
態が検出されないと、ステップS508では診断手段5
53により良好ではないと診断されてステップS511
へ進む。ステップS511では当該『可変VT診断』に
関する診断回数カウンタ556が前記と同様にインクリ
メントトされる。ステップS512では、前記診断回数
が上限値を越えたか否かが判断され、未だ上限回数を越
えていなければ、当該処理は図8のフローチャートにし
たがって次の診断項目(本実施形態では、診断項目5の
『Ne 診断』)へ進むので、当該『可変VT診断』は次
の診断タイミングまで待機することになる。
【0063】一方、前記ステップS508において高速
用カムに関して良好と診断された結果、ステップS50
9において高速用診断フラグFhigh4がセットされ、か
つステップS510において低速用カムを選択させるた
めの強制作動信号が出力されると、次の診断タイミング
では、当該処理はステップS504からS520へ進
む。ステップS520では、今度は低速用カムの油圧系
統に設けられた圧力スイッチの開閉状態が検出され、ス
テップS521では、前記と同様にして診断が行われ
る。ここで、良好と判断されなければ前記ステップS5
11へ進んで診断回数がカウントされるが、良好と判断
されると、ステップS522では診断合格フラグFpass
4に“1”がセットされ、ステップS523では、表示
部27に表示されている診断項目番号“04”が消去さ
れる。ステップS524では、供給停止手段555から
強制作動信号供給手段550に対して強制作動信号Sx
の送出停止が指示される。
【0064】なお、次回以降の診断タイミングにおいて
もステップS521の診断結果が良好とならないと、ス
テップS511では診断回数カウンタ556がその都度
インクリメントされ、ステップS512においてカウン
ト値が上限回数を越えていると判断されると、ステップ
S513では前記と同様に診断中止フラグFstop4に1
がセットされる。ステップS514では、供給停止手段
555から強制作動信号供給手段550に対して強制作
動信号Sx の送出停止が指示される。
【0065】上記したように本実施形態では、一の診断
項目が合格した場合のみならず、当該一の診断項目が所
定期間経過後も合格しない場合にも当該一の診断項目に
関する当該強制作動信号の供給が停止されるので、一の
診断項目に関する強制作動信号が供給され続けてしまう
ことがない。したがって、強制作動信号を利用しなけれ
ばならない診断項目が複数ある場合、一の診断が所定期
間経過後も合格しない場合でも、当該一の診断に関する
当該強制作動信号の供給が停止されて他の一の診断用に
他の強制作動信号が改めて供給されるので、一の診断項
目が不良であっても他の一の診断項目の診断を行えるよ
うになる。
【0066】さらに、上記した『エバポ診断』や『可変
VT診断』の間は混合気の比率や燃焼効率等が常時とは
異なるので、強制作動信号を利用しない他の診断にも支
障を来す場合がある。しかしながら、本実施形態では上
記のようにして強制作動信号Sx の送出が適宜に停止さ
れるので、強制作動信号を利用すると支障のある診断も
制約なく行えるようになる。
【0067】図15、16は、前記図8のステップS6
00として実行される診断項目5の『Ne 診断』の診断
方法を示したフローチャートである。『Ne 診断』と
は、アイドリング時のエンジン回転数が正常であるか否
かの診断であり、アイドリング時のエンジン回転数Ne
と基準値(許容回転数公差NID-TRC)との比較結果に基
づいて診断される。
【0068】ステップS601では、診断項目5に関す
る選択フラグFselc5および合格フラグFpass5に基づ
いて前記と同様に当該診断項目の選択の有無および診断
の合否が判定され、選択されかつ未だ合格していないと
ステップS602へ進み、それ以外であれば次の診断へ
進む。
【0069】ステップS602では、電装装置のスイッ
チがオン状態であったり、あるいはパワーステアリング
が操舵中である場合等に生じる負荷の有無が判定され
る。『Ne 診断』は、検出されたアイドリング回転数N
e と目標値との差が小さければ良好と判断されるが、エ
ンジン負荷や電装負荷等のエンジン回転数に影響を及ぼ
す負荷が加わっていると、これを補うためにアイドリン
グ回転数を常時よりも高めに設定するエンジン制御が行
われるためにアイドリング回転数の正確な診断が難しく
なる。そこで、本実施形態では『Ne 診断』に先立っ
て、予めステップS602において負荷の有無を検出
し、負荷が検出されると当該診断を行わず、ステップS
620へ進んで後述するタイマMID、積算回数Cmesu、
積算値ΣNe 等の変数をリセットした後に次の診断へ進
み、負荷が検出されなければステップS603へ進む。
ステップS603では、アイドリングが安定しているか
否かが判断され、安定していなければ前記ステップS6
20へ進み、安定していればステップS604へ進む。
【0070】以上のようにアイドリングが安定して診断
開始条件が成立すると、ステップS604ではタイマM
IDの動作状態が判定され、これがスタートしていなけれ
ばスタートされる。ステップS605では積算回数Cme
suがインクリメントされる。ステップS606ではEC
U1からエンジン回転数Ne を受け取り、ステップS6
07では、今回の『Ne 診断』のタイミングで検出され
たエンジン回転数Neと前回までの積算値ΣNe とが加
算される。この加算値は新たな積算値ΣNe として登録
される。
【0071】次いで、図16のステップS608では前
記タイマMIDが、前記標準データの一つである基準アイ
ドリング計測時間MID-refと比較される。タイマMIDの
カウント値が前記MID-refに達していると、『Ne 診
断』に必要な計測期間が既に経過したものと判断してス
テップS609へ進む。ステップS609では、アイド
リング診断回数CIDがその都度インクリメントされ、ス
テップS610では、診断回数CIDが前記標準データの
一つである基準アイドリング診断回数CID-refと比較さ
れる。
【0072】診断回数CIDが基準診断回数CID-refに達
していると、診断に十分な回数の計測が終了したと判定
され、ステップS611において表示部27上から“0
0”表示が消去される。ステップS612では、前記エ
ンジン回転数Ne の積算値ΣNe を前記積算回数Cmesu
で割って回転数Ne の平均値が算出される。
【0073】ステップS613では、回転数Ne の平均
値と非標準データNID-refとの差の絶対値が、前記標準
データの一つであるアイドリング公差NID-TRCと比較さ
れ、両者の差の絶対値が公差NID-TRC以下であれば、ア
イドリングが正常と診断されてステップS614へ進
む。また、両者の差の絶対値が公差NID-TRCを越えてい
れば、アイドリングが異常と診断されて前記ステップS
620へ進み、後述するタイマMID、積算回数Cmesu、
積算値ΣNe 等の変数をリセットした後に次の診断へ進
む。ステップS614では、当該『Ne 診断』に関する
診断合格フラグFpass3に“1”がセットされ、ステッ
プS615では、表示部27に表示されている診断項目
番号“05”(“00”が残っていれば“00”および
“05”)が消去される。
【0074】このように、本実施形態では『Ne 診断』
が繰り返し実行されるごとに検出されるエンジン回転数
Neが積算され、この積算値ΣNe に基づいてエンジン
回転数の平均値が算出される。そして、この平均値が基
準範囲内に収まっているか否かに基づいて診断が下され
るので、複数の診断をごく短い周期で循環的に繰り返す
診断方法を採用しても『Ne 診断』を効率良く行えるよ
うになる。
【0075】図17は、前記図8のステップS700と
して実行される診断項目6、7…等の各スイッチ系の診
断に関する診断方法を示したフローチャートであり、こ
こでは、診断対象となっている各スイッチのオン状態お
よびオフ状態のいずれもが検知されれば良好と診断され
る。
【0076】ステップS701では、前記診断項目6の
『ブレーキスイッチ診断』に関する診断選択フラグFse
lc6および診断合格フラグFpass6に基づいて、前記と
同様に当該診断項目の選択の有無および診断の合否が判
定される。『ブレーキスイッチ診断』が選択されかつ未
だ合格していないとステップS702へ進み、それ以外
であればステップS710へ進んで次のスイッチ診断
(診断項目7)を実行する。ステップS702では、ス
イッチオン時およびスイッチオフ時に関する診断が実行
される。ステップS703では、上記診断の合否が判定
され、オン時およびオフ時のいずれもが合格していれ
ば、ステップS704では当該診断に関する診断合格フ
ラグFpass6に“1”がセットされ、ステップS705
では、表示部27に表示されている診断項目番号“0
6”が消去される。以下同様に、他のスイッチに関して
も同様の診断が実行され、合格した診断項目の番号が表
示部27上から順次消去される。
【0077】図18は、前記図8のステップS800と
して実行される『終了処理』の動作を示したフローチャ
ートである。ステップS501では、現時点での診断結
果として、例えば未だに診断が合格していない診断項目
の番号が、前記図9のステップS114で読み取られた
当該車両の識別符号と対応付けて前記RAM22に記憶
される。この診断結果は、当該ステップS501が実行
されるごとに、その時点での診断結果に応じて随時書き
換えられる。
【0078】また、図1に示したRAM22には複数台
分の診断結果をそれぞれの識別符号と対応付けて記憶す
ることができ、複数台分(例えば、50〜60台分)の
診断結果がまとまると、自動的または手動で作業者が前
記メニュー画面上の『転送機能』を選択することによ
り、診断結果が送信部24を介して前記ホストコンピュ
ータ30等の上位装置へ無線通信によりまとめて転送さ
れる。ホストコンピュータ30では、複数台分づつ転送
される診断結果をまとめて記憶装置33へ記憶し、予定
台数分(例えば、数百台分)のデータが蓄積されると、
これをICカードやフロッピーディスク等の可搬性記憶
媒体に記憶する。
【0079】このように、各車両の診断結果をまとめて
管理するようにすれば、作業者の作業効率が向上するの
みならず、診断結果の統計的な処理が容易になり、診断
結果の分析や生産工程への素早いフィードバックが可能
になる。
【0080】図18のステップS502では、全ての診
断合格フラグFpass××が参照され、全ての診断項目が
合格しているか否かが判定される。全ての診断合格フラ
グFpass××に“1”がセットされていると、ステップ
S503では、図6(f) に示したように表示部27に
“合格”の文字が大きく表示されて作業者に診断の終了
を知らせる。ステップS504では、通信ケーブル5が
ECU1から取り外されたか否かが判定され、取り外さ
れると、ステップS505においてオフ状態となる。ま
た、通信ケーブル5が取り外されていないと、ステップ
S508では、電源をオフにするためのキー操作が作業
者によって行われたか否かが判定され、当該キー操作が
行われるとステップS505へ進み、当該キー操作が行
われていないとステップS503へ戻る。
【0081】一方、前記ステップS502において、例
えば診断項目2が合格しないと判定されると当該処理は
ステップS506へ進む。このとき表示部27には、図
6(c) に示したように、表示“02”が残っているの
で、作業者は診断項目2のみが未だに合格していないこ
とを簡単に認識することができる。
【0082】さらに、図6(d),(e) に示したように、
『Ne診断』の診断項目番号“05”が残っている場合
には、表示“00”が残っているか否かに応じて診断項
目5の診断結果の正当性を判定する。すなわち、前記図
16のステップS610、S611に関して説明したよ
うに、表示“00”は、診断項目5の前提条件(例え
ば、エンジンが十分に暖まっており、かつ負荷がない
等)が成立してNe 診断が行われた回数(すなわちCI
D)が所定の回数を上回った(CID>CID-ref)ときに
消去される。したがって、同図(d) に示したように、表
示“00”も残っている場合には、診断項目5の前提条
件が成立しておらず診断自体が未だ開始されていないこ
とになる。したがって、作業者は当該診断項目5を直ぐ
には不良と判定せず、その後、再度Ne診断を行って表
示“00”および“05”が消去されれば良好と判定す
る。
【0083】また、表示“00”が消えていれば、診断
項目5の前提条件が成立して十分な回数(すなわち、C
ID)の診断が行われているにもかかわらず合格していな
いことになるので、作業者は当該診断項目5を直ちに不
良と判定する。
【0084】このように、本実施形態では、診断に先立
って前提条件を満足する必要がある診断項目に関して
は、この前提条件が成立しているか否かを表す不成立符
号“00”が表示されるので、当該診断項目の診断が合
格していない場合であっても、これが前提条件の不成立
に起因していることを容易に認識することができ、必ず
しも不良ではない診断項目を不良と誤判定してしまうこ
とがない。
【0085】ステップS506では、電源をオフにする
ためのスイッチ操作が作業者によって行われたか否かが
判定され、当該スイッチ操作が行われると、前記ステッ
プS505へ進んでオフ状態となり、当該スイッチ操作
が行われていないと、ステップS507では、通信ケー
ブル5がECU1から取り外されたか否かが判定され
る。通信ケーブル5が取り外されると、前記ステップS
505へ進んでオフ状態となり、取り外されていなけれ
ば診断を継続するために次の診断へ進む。
【0086】図19は、前記図8のステップS900と
して実行される『待機モード処理』の動作を示したフロ
ーチャートである。ステップS901では、待機モード
中か否かが判定され、初めは診断モードなのでステップ
S902へ進む。ステップS902では、前回検出され
たエンジン回転数Ne-pre と今回検出されたエンジン回
転数Ne とが比較される。ここで、診断作業中すなわち
エンジンが回転中であると、たとえアイドリング状態で
あってもエンジン回転数は微妙に変化しているので、両
者は不一致と判定されてステップS903へ進む。ステ
ップS903では、待機モードタイマTssがリセットさ
れ、続くステップS904では、今回検出されたエンジ
ン回転数Ne が前回のエンジン回転数Ne-pre として新
たに登録されて次の診断へ進む。
【0087】その後、例えば休憩時間等に診断作業を中
断してエンジンを停止させると、前記ステップS902
において、前回エンジン回転数Ne-pre と今回エンジン
回転数Ne とが一致していると判定されるので当該処理
はステップS905へ進む。ステップS905では、タ
イマTssがスタート済か否かが判定され、初めはスター
ト済ではないと判定されるのでステップS906へ進
み、ここでタイマTssがスタートする。
【0088】以上のようにして待機モードタイマTssが
スタートすると、その後は前記ステップS905の判定
が肯定となるので、当該処理はステップS905からス
テップS907へ進む。ステップS907では、タイマ
Tssのカウント値が前記標準データの一つである待機モ
ード始動条件Tss-refと比較される。タイマTssのカウ
ント値が始動条件Tss-refを超えると、ステップS90
8では、当該処理の動作モードが診断モードから待機モ
ードに移行し、表示部27のバックライトおよびその液
晶駆動がいずれもオフ状態となる。また、これまでの診
断経過はRAM22に一時記憶される。
【0089】待機モードが始動されると、次回の処理は
ステップS901からステップS909へ進み、前回エ
ンジン回転数Ne-pre と今回エンジン回転数Ne とが比
較される。休憩時間の間、両者は常に一致してステップ
S909の判定が肯定となるので待機モードは維持され
るが、休憩時間が終了してエンジンを再始動させると、
ステップS909の判定が否定となってステップS91
0へ進む。ステップS910では、当該処理の動作モー
ドが待機モードから診断モードへ移行し、表示部27の
バックライトおよび液晶駆動がいずれもオン状態とな
る。これと同時に、待機モードが開始されるまでの診断
経過が前記RAM22から読み出され、表示部27には
待機モード開始直前の表示内容が再現される。ステップ
S911では、今回検出されたエンジン回転数Ne が前
回のエンジン回転数Ne-pre として新たに登録され、そ
の後、当該処理は図10に関して説明した『車速センサ
診断』へ戻り、上記した各診断処理が図8に示したよう
に循環的に繰り返される。
【0090】このように、本実施形態では診断モードか
ら待機モードへの移行はエンジン回転数の変動が検知さ
れなくなれば自動的に行われ、待機モードから診断モー
ドへの移行はエンジン回転数の変動が検知されれば自動
的に行われる。したがって、作業者は休憩時間が始まっ
て診断を中断する場合にエンジンを停止させ、休憩時間
が終了して診断を再開する場合にエンジンを再始動する
だけで良く、他に特別な操作は要求されない。このた
め、診断モードから待機モードへの移行、および待機モ
ードから診断モードへの移行にあたって作業者は余計な
負担を強いられることがない。
【0091】なお、本実施形態では作業者が各診断のた
めの一の操作を開始してから終了するまでの間、例えば
前記『ブレーキスイッチ診断』であれば、作業者がブレ
ーキペダルを操作する(踏み込む)間に当該『ブレーキ
スイッチ診断』が実行される必要がある。したがって、
各診断項目の診断は、作業者が一の操作を開始してから
終了するまでの間に全ての診断項目に関する診断が少な
くとも1回は実行されるような速度で循環的に繰り返し
実行されることが望ましい。
【0092】また、上記した実施形態では、始めに診断
項目番号の全てを一覧表示し、合格した診断項目の番号
を順次消去し、最後まで残った番号の診断項目を不良と
判断するものとして説明したが、これとは逆に、合格し
た診断項目の番号を順次表示し、最後まで表示されない
番号の診断項目を不良と判断するようにしても良い。同
様に、表示“00”も診断項目5の診断が十分に行われ
たときに消去されるものとして説明したが、これとは逆
に、診断項目5の診断が十分に行われたときに始めて表
示されるようにしても良い。
【0093】さらに、ここでは本発明の車両診断方法お
よび装置を工場の生産ラインにおける『検査工程』等で
用いる場合を例にして説明したが、本発明はこれのみに
限定されず、修理工場や他の環境下で用いられる車両診
断方法および装置にも同様に適用することもできる。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、一の診断項目が合格し
た場合のみならず、当該一の診断項目が所定期間経過後
も合格しない場合にも当該一の診断項目に関する当該強
制作動信号の供給が停止される。したがって、一の診断
項目に関する強制作動信号が供給され続けてしまうこと
がなく、以下のような効果が達成される。 (1) 強制作動信号を利用しなければならない診断項目が
複数ある場合、一の診断が所定期間経過後も合格しない
場合には当該一の診断に関する当該強制作動信号の供給
が停止され、他の一の診断用に他の強制作動信号を改め
て供給することができるので、一の診断項目が不良であ
っても他の一の診断項目の診断を行えるようになる。 (2) 診断に際して強制作動信号の供給を必要とせず、強
制作動信号が他の診断用に供給されている間は実施でき
ない診断項目が含まれている場合も、本発明によれば強
制作動信号の供給が適宜に停止されるので、強制作動信
号の供給中に診断を行うと支障のある診断も制約なく行
えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 診断対象の車両に搭載されるECU1および
本発明の車両診断装置2の構成を示したブロック図であ
る。
【図2】 ROMカード7の記憶内容を模式的に表現し
た図である。
【図3】 診断項目管理テーブル71の記憶内容を示し
た図である。
【図4】 非標準データ記憶領域74の記憶内容を示し
た図である。
【図5】 標準データ記憶領域73の記憶内容を示した
図である。
【図6】 表示部27における表示例を示した図であ
る。
【図7】 本発明の車両診断装置の機能ブロック図であ
る。
【図8】 本発明による車両診断の概要を示したフロー
チャートである。
【図9】 初期処理の動作を示したフローチャートであ
る。
【図10】 車速センサ診断の動作を示したフローチャ
ートである。
【図11】 EGR診断の動作を示したフローチャート
である。
【図12】 エバポ診断の動作を示したフローチャート
である。
【図13】 エバポレーションシステムのブロック図で
ある。
【図14】 VT診断の動作を示したフローチャートで
ある。
【図15】 Ne 診断の動作を示したフローチャートで
ある。
【図16】 Ne 診断の動作(続き)を示したフローチ
ャートである。
【図17】 各スイッチ診断の動作を示したフローチャ
ートである。
【図18】 終了処理の動作を示したフローチャートで
ある。
【図19】 待機モード処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…ECU、2…車両診断装置、3…アクチュエータ、
4…センサ、5…通信ケーブル、7…ROMカード、1
6、17、18…コネクタ、20…CPU、24…送信
部、27…表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両各部が予定の状態を示すように強制
    作動信号を供給し、その結果、前記車両各部の実際の状
    態が前記予定の状態になったか否かに基づいて各診断項
    目の良否を判定する車両診断方法において、 複数の診断項目のいずれかに関連した車両各部が予定の
    状態を示すように強制作動信号を供給し、 強制作動信号が供給されている間に、当該強制作動信号
    に対応した診断が実行されるように各診断を循環的に実
    行し、 良判定の下された診断項目を診断対象から外し、残りの
    診断項目の診断を引き続き循環的に実行し、 前記強制作動信号は、これに対応した診断に良判定が下
    されたとき、および当該診断に予定期間の経過後も良判
    定が下されないときに停止するようにしたことを特徴と
    する車両診断方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の診断項目の少なくとも二つは
    診断に際して強制作動信号の供給を必要とし、一の診断
    項目のための強制作動信号が停止されると、その代わり
    に他の一の診断項目のための他の強制作動信号を供給し
    て診断を継続するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の車両診断方法。
  3. 【請求項3】 車両各部が予定の状態を示すように強制
    作動信号を供給し、その結果、前記車両各部の実際の状
    態が前記予定の状態になったか否かに基づいて各診断項
    目の良否を判定する車両診断装置において、 複数の診断項目の中から診断項目を一つづつ連続的かつ
    循環的に選択する診断項目選択手段と、 いずれかの診断項目に関連した診断対象部位へ強制作動
    信号を供給する強制作動信号供給手段と、 前記選択された診断項目に関連した診断対象部位の現在
    の状態を検出する状態検出手段と、 前記検出された診断対象部位の現在の状態を、これに強
    制作動信号が供給されたときに予測される状態と比較
    し、両者が予定の関係にあると当該診断対象部位が良好
    である旨を判定する診断手段と、 前記強制作動信号の供給を停止させる供給停止手段とを
    具備し、 前記供給停止手段は、強制作動信号に対応した診断項目
    に対して良好である旨の判定がなされたとき、および当
    該診断項目に対して予定期間経過後も良好である旨の判
    定がなされないときに、当該診断項目の診断用に供給さ
    れている強制作動信号を停止させることを特徴とする車
    両診断装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の診断項目の少なくとも二つは
    診断に際して強制作動信号の供給を必要とし、前記強制
    作動信号供給手段は、前記供給停止手段によつて一の診
    断項目のための強制作動信号の供給が停止されると、そ
    の代わりに他の一の診断項目のための他の強制作動信号
    を供給することを特徴とする請求項3に記載の車両診断
    装置。
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