JPH10252666A - 複合ベーンポンプ - Google Patents

複合ベーンポンプ

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JPH10252666A
JPH10252666A JP5912697A JP5912697A JPH10252666A JP H10252666 A JPH10252666 A JP H10252666A JP 5912697 A JP5912697 A JP 5912697A JP 5912697 A JP5912697 A JP 5912697A JP H10252666 A JPH10252666 A JP H10252666A
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vane pump
housing
rotor
joining
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Kimio Nemoto
公夫 根本
Kazuhisa Nomura
和央 野村
Mitsuo Sasazaki
三雄 笹崎
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Aisan Industry Co Ltd
KYB Corp
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Aisan Industry Co Ltd
Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール材の耐久性や組付作業性の低下を抑え
て、小型化と軽量化とを図れる複合ベーンポンプを提供
すること。 【解決手段】 第1ベーンポンプ1の第1駆動軸12の
元部12a側と第2ベーンポンプ21の第2駆動軸32
の先端部32d側とが、対応するインボリュートスプラ
インを形成して、接合孔13aの先端側と元部側とに直
列的に挿入されることにより、第1ロータ13に接合さ
れる。第1駆動軸12の先端部12d側には、被駆動ギ
ヤGが固着される。第1駆動軸12の元部12a側と第
2駆動軸32の先端部32d側との接合孔13aへの接
合状態は、所定以上の長さを確保して接合されるととも
に、第1駆動軸12側が滑動はめあいとして、第2駆動
軸32側が自由はめあいとして、接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体を供給するベ
ーンポンプと液体を供給するベーンポンプとが並設され
た複合ベーンポンプに関し、例えば、自動車に配置され
るブレーキブースタに真空圧を供給するバキュームポン
プと、パワーステアリング装置へ作動油を供給するパワ
ーステアリングポンプと、が並設されてなる複合ベーン
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、自動車のバキュームポ
ンプとパワーステアリングポンプとが並設されてなる複
合ベーンポンプでは、実開昭63−45030号公報に
記載されているように、両者の駆動軸が、両軸の端部を
覆うように配置されるカップリングにより、直列的に接
続されるとともに、そのカップリング自体が、クランク
シャフトからの回転駆動力を伝達される被駆動ギヤとし
て構成されていた。
【0003】このような構成では、バキュームポンプを
第1ベーンポンプとして、パワーステアリングポンプを
第2ベーンポンプとした場合、第1ベーンポンプの第1
駆動軸と第2ベーンポンプの第2駆動軸とが、両軸の端
部を覆うカップリングとしての被駆動ギヤを介して直列
的に接続されていたことから、カップリングが大径でか
つ軸方向長さ(幅)も必要となり、さらに、その外周面
に被駆動ギヤとしての歯溝を設けることから、カップリ
ングとしての外径が一層大きくなって、このカップリン
グの周囲を覆うハウジングも必要となることとあいまっ
て、複合ベーンポンプが、大型化するとともに、重量増
加を招いていた。
【0004】ちなみに、このような課題を解決するため
に、特開昭61−222857号公報等に記載されてい
るように、第1・2駆動軸を、1本の駆動軸で兼用し、
その1本の駆動軸の端部、例えば、第1ベーンポンプ側
から突出した端部側に、幅寸法の小さい、あるいは、外
径の小さな被駆動ギヤを固着させるように構成すること
が考えられる。
【0005】しかしながら、第1・2ベーンポンプの第
1・2駆動軸を1本の駆動軸で兼用する場合には、第1
ベーンポンプの第1ロータやその近傍の第1軸受、さら
に、第2ベーンポンプの第2ロータやその近傍の第2軸
受、の寸法誤差や組付誤差等により、第1・2ベーンポ
ンプの第1・2ロータ等の軸心が相互に一致し難く、各
ロータや各軸受にガタツキが生じ易い。そして、作動油
を供給する第2ベーンポンプ側では、組付容易な観点か
ら、第2軸受に当接させるように隣接してオイルシール
等のシール材を配置させており、第2軸受にガタツキが
生じていると、第2軸受に接触しているシール材が摩耗
し易く、シール材の耐久性が低下することとなってい
た。
【0006】さらに、第1・2ベーンポンプの第1・2
駆動軸を1本の駆動軸で兼用する場合には、第1・2ベ
ーンポンプをそれぞれサブアッセブリの状態にできない
ため、自動車のエンジン付近で、複合ベーンポンプの各
部品を順次組み付けることとなって、組付作業性が悪か
った。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、シール材の耐久性や組付作業性の低下を抑えて、小
型化と軽量化とを図れる複合ベーンポンプを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合ベーン
ポンプは、気体を送給する気体供給用の第1ベーンポン
プが、第1ハウジング内の第1ロータを回転させる第1
駆動軸を備えて構成され、液体を送給する液体供給用の
第2ベーンポンプが、第2ハウジング内の第2ロータを
回転させる第2駆動軸を備えて構成され、前記第1・2
駆動軸が、直列的に配置されるとともに、1つの被駆動
ギヤにより、回転駆動される複合ベーンポンプであっ
て、前記第1駆動軸が、第1ハウジング内に配置される
第1軸受を介して、前記第1ハウジングに回動自在に支
持されるとともに、先端部側に前記被駆動ギヤを固着さ
せて構成され、前記第2駆動軸が、第2ハウジング内に
配置される第2軸受と、該第2軸受・前記第2ハウジン
グ・及び前記第2駆動軸に当接されるシール材と、によ
り、前記第2ハウジング内で液密状態で回動自在に支持
されるように構成され、前記第1ロータに、内周面にイ
ンボリュートスプラインを設けてなる接合孔が形成さ
れ、前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側と
が、対応するインボリュートスプラインを形成して、前
記接合孔の先端部側と元部側とに挿入されることによ
り、前記第1ロータに接合され、さらに、前記第1駆動
軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とのそれぞれの前記
接合孔への接合状態が、各軸の外径をd1、d2とし
て、前記接合孔への接合長さをL1、L2とした場合、
L1/d1>1、L2/d2>1となるように、接合さ
れるとともに、前記第1駆動軸の元部側における前記接
合孔へのはめあいと、前記第2駆動軸の先端部側におけ
る前記接合孔へのはめあいと、の一方が、滑動はめあい
として、他方が自由はめあいとしていることを特徴とす
る。
【0009】なお、インボリュートスプラインは、JI
S B 1603に規定されている規格のものである。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る複合ベーンポンプは、第1
ベーンポンプの第1駆動軸と第2ベーンポンプの第2駆
動軸とが、第1ベーンポンプの第1ロータをカップリン
グとして、接合されており、別途、大きなカップリング
を使用しなくとも良いため、複合ベーンポンプの小型化
と軽量化とを図ることができる。
【0011】また、第1駆動軸の元部側における第1ロ
ータの接合孔へのはめあいと、第2駆動軸の先端部側に
おける第1ロータの接合孔へのはめあいと、において、
一方が滑動はめあいとして、他方が自由はめあいとして
いる。すなわち、滑動はめあいが、孔側と軸側との間に
中心線方向だけに移動を許すはめあいであり、自由はめ
あいが、孔側と軸側の中心線との間に、ある程度の交角
の変動を許すはめあいであることから、第1ベーンポン
プの第1ロータや第1軸受と、第2ベーンポンプの第2
ロータや第2軸受と、が相互の軸心を僅かにずらして配
置されていても、自由はめあいの部位で誤差を吸収でき
て、第2ベーンポンプの第2軸受にガタツキが生じず、
第2軸受に接触しているシール材の摩耗が防止されて、
シール材の耐久性を向上させることができる。
【0012】さらに、第1ベーンポンプの第1駆動軸
は、第1ハウンジング内に配置された第1軸受に支持さ
れ、第2ベーンポンプの第2駆動軸は、第2ハウジング
内に配置された第2軸受に支持されており、第1ベーン
ポンプと第2ベーンポンプとを、別々に予め組み立て
て、サブアッセンブリとしておくことができるため、設
置場所で、各部品を順次組み付けなくとも、サブアッセ
ンブリにした第1ベーンポンプ自体と第2ベーンポンプ
自体とを相互に設置場所で組み付けるだけで、組付作業
を完了させることができ、組付作業性が良好となる。
【0013】さらにまた、第1駆動軸の元部側と第2駆
動軸の先端部側とのそれぞれの接合孔への接合状態が、
各軸の外径をd1、d2として、接合孔への接合長さを
L1、L2とした場合、L1/d1>1、L2/d2>
1となるように、接合長さを長く確保できるように設定
されており、被駆動ギヤの回転駆動トルクが第1駆動軸
に加わって、第1ロータを回転させようとしても、第1
駆動軸が十分な駆動力伝達の接合強度を確保でき、ま
た、第1ロータから第2駆動軸に回転駆動トルクが加わ
って、第2駆動軸を回転させようとしても、第2駆動軸
に十分な駆動力伝達の接合強度を確保することができ
る。
【0014】そして、逆に、この構成は、第1ロータの
幅寸法の長さ(軸方向の長さ)を長く確保できることを
意味し、第1ベーンポンプのベーンの幅寸法を大きくす
ることができる。すなわち、ベーンの幅寸法が大きくな
ることから、第1ベーンポンプの脈動を抑えることに寄
与できる。
【0015】したがって、本発明に係る複合ベーンポン
プでは、シール材の耐久性や組付作業性の低下を抑え
て、小型化と軽量化とを図ることができ、さらに、作動
時の第1ベーンポンプの脈動も抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1に示す実施形態の複合ベーンポンプP
は、自動車のエンジン付近に配置されるもので、第1ベ
ーンポンプ1が、ブレーキブースタに真空圧を供給する
バキュームポンプであり、第2ベーンポンプ21が、パ
ワーステアリング装置へ作動油を供給するパワーステア
リングポンプとして、構成されている。
【0018】第1ベーンポンプ1は、ボディ3とキャッ
プ4とがボルト5止めされてなる第1ハウジング2内
に、複数のベーン14を配置させた第1ロータ13が配
設されて構成され、第1ロータ13の中央には、第1駆
動軸12の元部12a側と後述する第2駆動軸32の先
端部32d側とを接合させるための接合孔13aが形成
されている。各ベーン14は、第1ロータ13の回転時
の遠心力により、第1ロータ13の半径方向外方へ付勢
されて、ボディ3の内周面に摺動可能とされている。
【0019】そして、接合孔13aの内周面と、第1駆
動軸12の元部12a側の外周面・第2駆動軸32の先
端部32d側の外周面と、には、相互に対応するインボ
リュートスプラインが形成されている。
【0020】第1駆動軸12は、インボリュートスプラ
インが形成された元部12aと、フランジ部12cを有
した中間部12bと、先端に雄ねじ部12eを有した先
端部12dと、を備えて構成されて、先端部12d側に
クランクシャフトからの回転駆動力を伝達する被駆動ギ
ヤGがキーK止めされ、さらに、雄ねじ部12eに螺合
されるナットNによって、第1駆動軸12からの被駆動
ギヤGの外れが防止されている。また、第1駆動軸12
は、先端部12d側からフランジ部12cに当接するま
で中間部12bに圧入されるとともに、スナップリング
11を利用して第1ハウジング2から抜け止めされて固
定される第1軸受10によって、第1ハウジング2に回
動自在に支持されている。この第1軸受10は、実施形
態の場合、シールド形の玉軸受から構成されている。
【0021】また、第1ハウジング2は、第1駆動軸1
2の回転に伴なう第1ロータ13の回転と複数のベーン
14の作動とによって、吸気口7から吸気された空気が
排気口8から吐出されるように、所定の空気流路(図符
号省略)を備えて構成されている。なお、9は、エンジ
ンオイル供給口であり、6は、第1ハウジング2内の気
密性を確保するOリングである。
【0022】第2ベーンポンプ21は、ボディ23とキ
ャップ24とがボルト26止めされてなる第2ハウジン
グ22内に、複数のベーン34を配置させた第2ロータ
33が配設されて構成され、第2ロータ33の中央に
は、第2駆動軸32の元部32a側を接合させるための
接合孔33aが形成されている。各ベーン34は、第2
ロータ33の回転時の遠心力により、第2ロータ33の
半径方向外方へ付勢され、ボディ23の内周面に嵌め込
まれたカムリング25の内周面に摺動可能とされてい
る。接合孔33aの内周面と第2駆動軸32の元部32
a側の外周面とには、相互に対応する角形スプラインが
形成されている。
【0023】第2駆動軸32は、角形スプラインが形成
された元部32aと、大径部32cを有した中間部32
bと、インボリュートスプラインが形成された先端部3
2dと、を備えて構成されている。この第2駆動軸32
は、元部32a側から大径部32cに当接するまで中間
部32bに圧入されて第2ハウンジング22のボディ2
3に当接される玉軸受からなる第2軸受30により、第
2ハウジング22に回動自在に支持されるとともに、第
2軸受30とボディ23との間に介在されて、第2軸受
30・第2ハウジング22・及び第2駆動軸32の中間
部32bに当接されるオイルシールからなるシール材3
1によって、第2ハウジング22内で、液密状態で支持
されている。
【0024】また、第2ハウジング22は、第2駆動軸
32の回転に伴なう第2ロータ33の回転と各ベーン3
4の作動とにより、吸入口28から吸入された作動油が
吐出口29から吐出されるように、所定の油圧流路(図
符号省略)を備えて構成されている。なお、27は、第
2ハウジング22内の液密状態を確保するためのOリン
グである。
【0025】そして、実施形態の複合ベーンポンプP
は、第1駆動軸12の元部12a側と第2駆動軸32の
先端部32d側とのそれぞれの接合孔13aへの接合状
態が、軸の外径(呼び径)をd1、d2として、接合孔
13aへの接合長さをそれぞれL1・L2とした場合、
L1/d1>1、L2/d2>1となるように、設定さ
れている。
【0026】また、第1駆動軸12の元部12a側にお
ける接合孔13aへのはめあいが、滑動はめあいとし
て、第2駆動軸32の先端部32d側における接合孔1
3aへのはめあいが、自由はめあいとしている。
【0027】ちなみに、実施形態の場合は、第1駆動軸
12は、外径d1がφ17、歯数Zが12、モジュール
mが1.25、L1が20mmとして、接合孔13aに対
して大径合せの滑動はめあいとしている。第2駆動軸3
2は、外径d2がφ17、歯数Zが12、モジュールm
が1.25、L2が20mmとして、接合孔13aに対し
て、歯面合せの自由はめあいとしている。
【0028】この実施形態の複合ベーンポンプPでは、
被駆動ギヤGから回転駆動力が伝達されると、第1駆動
軸12が回転して、第1ロータ13を回転させ、また、
第1ロータ13の回転に伴ない第2駆動軸32が回転し
て第2ロータ33を回転させる。そのため、第1・2ロ
ータ13・33が回転して、第1ベーンポンプ1では、
ブレーキブースタに真空圧を供給することとなり、第2
ベーンポンプ21では、パワーステアリング装置へ作動
油を供給することとなる。
【0029】そして、実施形態の複合ベーンポンプPで
は、第1ベーンポンプ1の第1駆動軸12と第2ベーン
ポンプ21の第2駆動軸32とが、第1ベーンポンプ1
の第1ロータ13をカップリングとして、接合されてお
り、別途、大きなカップリングを使用しなくとも良いた
め、複合ベーンポンプPの小型化と軽量化とを図ること
ができる。
【0030】また、第1駆動軸12の元部12a側にお
ける接合孔13aへのはめあいが、滑動はめあいとし
て、第2駆動軸32の先端部32d側における接合孔1
3aへのはめあいが、自由はめあいとしている。すなわ
ち、滑動はめあいが、孔13a側と軸12a側との間に
中心線方向だけに移動を許すはめあいであり、自由はめ
あいが、孔13a側と軸32d側の中心線との間に、あ
る程度の交角の変動を許すはめあいであることから、第
1ベーンポンプ1の第1ロータ13や第1軸受10と、
第2ベーンポンプ21の第2ロータ33や第2軸受30
と、が相互の軸心を僅かにずらして配置されていても、
自由はめあいの部位で誤差を吸収できて、第2ベーンポ
ンプ21の第2軸受30にガタツキが生じず、第2軸受
30に接触しているシール材31の摩耗が防止されて、
シール材31の耐久性を向上させることができる。
【0031】さらに、第1ベーンポンプ1の第1駆動軸
12は、第1ハウンジング2内に配置された第1軸受1
0に支持され、第2ベーンポンプ21の第2駆動軸32
は、第2ハウジング22内に配置された第2軸受30に
支持されており、第1ベーンポンプ1と第2ベーンポン
プ21とを、別々に予め組み立てて、サブアッセンブリ
としておくことができるため、設置場所のエンジン付近
で、各部品を順次組み付けなくとも、サブアッセンブリ
にした第1ベーンポンプ1自体と第2ベーンポンプ21
自体とを相互にエンジン付近で組み付けるだけで、組付
作業を完了させることができ、組付作業性が良好とな
る。なお、相互の組み付けは、第2駆動軸32の先端部
32d側を第1ロータ13の接合孔13aの元部側に挿
入させるとともに、Oリング37を介在させて、第1ハ
ウジング2のボディ3と第2ハウンジング22のボディ
23とをボルト36止めすることにより、行なうことと
なる。
【0032】さらにまた、第1駆動軸12の元部12a
側と第2駆動軸32の先端部32d側とのそれぞれの接
合孔13aへの接合状態が、各軸12a・32dの外径
をd1、d2として、接合孔13aへの接合長さをL
1、L2とした場合、L1/d1=20/17>1、L
2/d2=20/17>1となるように、接合長さL1
・L2を長く確保できるように設定されており、被駆動
ギヤGの回転駆動トルクが第1駆動軸12に加わって、
第1ロータ13を回転させようとしても、第1駆動軸1
2が十分な駆動力伝達の接合強度を確保でき、また、第
1ロータ13から第2駆動軸32に回転駆動トルクが加
わって、第2駆動軸32を回転させようとしても、第2
駆動軸32に十分な駆動力伝達の接合強度を確保するこ
とができる。
【0033】そして、逆に、この構成は、第1ロータ1
3の幅寸法の長さ(軸方向の長さ)L0を長く確保でき
ることを意味し、第1ベーンポンプ1のベーン14の幅
寸法を大きくすることができる。すなわち、ベーン14
の幅寸法が大きくなることから、第1ベーンポンプ1の
脈動を抑えることに寄与できる。
【0034】したがって、実施形態の複合ベーンポンプ
Pでは、シール材31の耐久性や組付作業性の低下を抑
えて、小型化と軽量化とを図ることができ、さらに、作
動時の第1ベーンポンプ1の脈動も抑えることができ
る。
【0035】さらに、実施形態では、真空圧を供給する
第1ベーンポンプ1における気密性を有した第1ハウジ
ング2内に配設された第1ロータ13が、第1駆動軸1
2と第2駆動軸32とのカップリングの役目を果してい
るため、作動時の第1・2駆動軸12・32と第1ロー
タ13との噛み合う音が外部に漏れ難く、作動時の騒音
を低減することができる。
【0036】なお、実施形態では、第1駆動軸12の元
部12a側における接合孔13aへのはめあいを、滑動
はめあいとして、第2駆動軸32の先端部32d側にお
ける接合孔13aへのはめあいを、自由はめあいとした
場合を示したが、はめあいを逆に構成しても良い。ただ
し、共に、同じはめあいとすれば、組付不能やガタツキ
が生じ、好ましくないことから、必ず、異ならせたはめ
あいとする必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複合ベーンポンプの断面
図である。
【符号の説明】
1…第1ベーンポンプ、 2…第1ハウジング、 10…第1軸受、 12…第1駆動軸、 12a…元部、 12d…先端部、 13…第1ロータ、 13a…接合孔、 21…第2ベーンポンプ、 22…第2ハウジング、 30…第2軸受、 31…シール材、 32…第2駆動軸、 32d…先端部、 G…被駆動ギヤ、 P…複合ベーンポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 和央 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 笹崎 三雄 岐阜県可児市土田2548番地 カヤバ工業株 式会社岐阜北工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を送給する気体供給用の第1ベーン
    ポンプが、第1ハウジング内の第1ロータを回転させる
    第1駆動軸を備えて構成され、 液体を送給する液体供給用の第2ベーンポンプが、第2
    ハウジング内の第2ロータを回転させる第2駆動軸を備
    えて構成され、 前記第1・2駆動軸が、直列的に配置されるとともに、
    1つの被駆動ギヤにより、回転駆動される複合ベーンポ
    ンプであって、 前記第1駆動軸が、第1ハウジング内に配置される第1
    軸受を介して、前記第1ハウジングに回動自在に支持さ
    れるとともに、先端部側に前記被駆動ギヤを固着させて
    構成され、 前記第2駆動軸が、第2ハウジング内に配置される第2
    軸受と、該第2軸受・前記第2ハウジング・及び前記第
    2駆動軸に当接されるシール材と、により、前記第2ハ
    ウジング内で液密状態で回動自在に支持されるように構
    成され、 前記第1ロータに、内周面にインボリュートスプライン
    を設けてなる接合孔が形成され、 前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とが、
    対応するインボリュートスプラインを形成して、前記接
    合孔の先端部側と元部側とに挿入されることにより、前
    記第1ロータに接合され、 さらに、前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部
    側とのそれぞれの前記接合孔への接合状態が、各軸の外
    径をd1、d2として、前記接合孔への接合長さをL
    1、L2とした場合、L1/d1>1、L2/d2>1
    となるように、接合されるとともに、 前記第1駆動軸の元部側における前記接合孔へのはめあ
    いと、前記第2駆動軸の先端部側における前記接合孔へ
    のはめあいと、の一方が、滑動はめあいとして、他方が
    自由はめあいとしていることを特徴とする複合ベーンポ
    ンプ。
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