JP3738376B2 - 複合ベーンポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体を供給するベーンポンプと液体を供給するベーンポンプとが並設された複合ベーンポンプに関し、例えば、自動車に配置されるブレーキブースタに真空圧を供給するバキュームポンプと、パワーステアリング装置へ作動油を供給するパワーステアリングポンプと、が並設されてなる複合ベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、自動車のバキュームポンプとパワーステアリングポンプとが並設されてなる複合ベーンポンプでは、実開昭63−45030号公報に記載されているように、両者の駆動軸が、両軸の端部を覆うように配置されるカップリングにより、直列的に接続されるとともに、そのカップリング自体が、クランクシャフトからの回転駆動力を伝達される被駆動ギヤとして構成されていた。
【0003】
このような構成では、バキュームポンプを第1ベーンポンプとして、パワーステアリングポンプを第2ベーンポンプとした場合、第1ベーンポンプの第1駆動軸と第2ベーンポンプの第2駆動軸とが、両軸の端部を覆うカップリングとしての被駆動ギヤを介して直列的に接続されていたことから、カップリングが大径でかつ軸方向長さ(幅)も必要となり、さらに、その外周面に被駆動ギヤとしての歯溝を設けることから、カップリングとしての外径が一層大きくなって、このカップリングの周囲を覆うハウジングも必要となることとあいまって、複合ベーンポンプが、大型化するとともに、重量増加を招いていた。
【0004】
ちなみに、このような課題を解決するために、特開昭61−222857号公報等に記載されているように、第1・2駆動軸を、1本の駆動軸で兼用し、その1本の駆動軸の端部、例えば、第1ベーンポンプ側から突出した端部側に、幅寸法の小さい、あるいは、外径の小さな被駆動ギヤを固着させるように構成することが考えられる。
【0005】
しかしながら、第1・2ベーンポンプの第1・2駆動軸を1本の駆動軸で兼用する場合には、第1ベーンポンプの第1ロータやその近傍の第1軸受、さらに、第2ベーンポンプの第2ロータやその近傍の第2軸受、の寸法誤差や組付誤差等により、第1・2ベーンポンプの第1・2ロータ等の軸心が相互に一致し難く、各ロータや各軸受にガタツキが生じ易い。そして、作動油を供給する第2ベーンポンプ側では、組付容易な観点から、第2軸受に当接させるように隣接してオイルシール等のシール材を配置させており、第2軸受にガタツキが生じていると、第2軸受に接触しているシール材が摩耗し易く、シール材の耐久性が低下することとなっていた。
【0006】
さらに、第1・2ベーンポンプの第1・2駆動軸を1本の駆動軸で兼用する場合には、第1・2ベーンポンプをそれぞれサブアッセブリの状態にできないため、自動車のエンジン付近で、複合ベーンポンプの各部品を順次組み付けることとなって、組付作業性が悪かった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、シール材の耐久性や組付作業性の低下を抑えて、小型化と軽量化とを図れる複合ベーンポンプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る複合ベーンポンプは、気体を送給する気体供給用の第1ベーンポンプが、第1ハウジング内の第1ロータを回転させる第1駆動軸を備えて構成され、
液体を送給する液体供給用の第2ベーンポンプが、第2ハウジング内の第2ロータを回転させる第2駆動軸を備えて構成され、
前記第1・2駆動軸が、直列的に配置されるとともに、1つの被駆動ギヤにより、回転駆動される複合ベーンポンプであって、
前記第1駆動軸が、第1ハウジング内に配置される第1軸受を介して、前記第1ハウジングに回動自在に支持されるとともに、先端部側に前記被駆動ギヤを固着させて構成され、
前記第2駆動軸が、第2ハウジング内に配置される第2軸受と、該第2軸受・前記第2ハウジング・及び前記第2駆動軸に当接されるシール材と、により、前記第2ハウジング内で液密状態で回動自在に支持されるように構成され、
前記第1ロータに、内周面にインボリュートスプラインを設けてなる接合孔が形成され、
前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とが、対応するインボリュートスプラインを形成して、前記接合孔の先端部側と元部側とに挿入されることにより、前記第1ロータに接合され、
さらに、前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とのそれぞれの前記接合孔への接合状態が、各軸の外径をd1、d2として、前記接合孔への接合長さをL1、L2とした場合、L1/d1>1、L2/d2>1となるように、接合されるとともに、
前記第1駆動軸の元部側における前記接合孔へのはめあいと、前記第2駆動軸の先端部側における前記接合孔へのはめあいと、の一方が、滑動はめあいとして、他方が自由はめあいとして、
前記滑動はめあいが、孔側と軸側との間に中心線方向だけに移動を許すはめいあいとし、前記自由はめあいが、孔側と軸側の中心線との間に、ある程度の交角の変動を許すはめあいとしていることを特徴とする。
【0009】
なお、インボリュートスプラインは、JIS B 1603に規定されている規格のものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明に係る複合ベーンポンプは、第1ベーンポンプの第1駆動軸と第2ベーンポンプの第2駆動軸とが、第1ベーンポンプの第1ロータをカップリングとして、接合されており、別途、大きなカップリングを使用しなくとも良いため、複合ベーンポンプの小型化と軽量化とを図ることができる。
【0011】
また、第1駆動軸の元部側における第1ロータの接合孔へのはめあいと、第2駆動軸の先端部側における第1ロータの接合孔へのはめあいと、において、一方が滑動はめあいとして、他方が自由はめあいとしている。すなわち、滑動はめあいが、孔側と軸側との間に中心線方向だけに移動を許すはめあいであり、自由はめあいが、孔側と軸側の中心線との間に、ある程度の交角の変動を許すはめあいであることから、第1ベーンポンプの第1ロータや第1軸受と、第2ベーンポンプの第2ロータや第2軸受と、が相互の軸心を僅かにずらして配置されていても、自由はめあいの部位で誤差を吸収できて、第2ベーンポンプの第2軸受にガタツキが生じず、第2軸受に接触しているシール材の摩耗が防止されて、シール材の耐久性を向上させることができる。
【0012】
さらに、第1ベーンポンプの第1駆動軸は、第1ハウンジング内に配置された第1軸受に支持され、第2ベーンポンプの第2駆動軸は、第2ハウジング内に配置された第2軸受に支持されており、第1ベーンポンプと第2ベーンポンプとを、別々に予め組み立てて、サブアッセンブリとしておくことができるため、設置場所で、各部品を順次組み付けなくとも、サブアッセンブリにした第1ベーンポンプ自体と第2ベーンポンプ自体とを相互に設置場所で組み付けるだけで、組付作業を完了させることができ、組付作業性が良好となる。
【0013】
さらにまた、第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とのそれぞれの接合孔への接合状態が、各軸の外径をd1、d2として、接合孔への接合長さをL1、L2とした場合、L1/d1>1、L2/d2>1となるように、接合長さを長く確保できるように設定されており、被駆動ギヤの回転駆動トルクが第1駆動軸に加わって、第1ロータを回転させようとしても、第1駆動軸が十分な駆動力伝達の接合強度を確保でき、また、第1ロータから第2駆動軸に回転駆動トルクが加わって、第2駆動軸を回転させようとしても、第2駆動軸に十分な駆動力伝達の接合強度を確保することができる。
【0014】
そして、逆に、この構成は、第1ロータの幅寸法の長さ(軸方向の長さ)を長く確保できることを意味し、第1ベーンポンプのベーンの幅寸法を大きくすることができる。すなわち、ベーンの幅寸法が大きくなることから、第1ベーンポンプの脈動を抑えることに寄与できる。
【0015】
したがって、本発明に係る複合ベーンポンプでは、シール材の耐久性や組付作業性の低下を抑えて、小型化と軽量化とを図ることができ、さらに、作動時の第1ベーンポンプの脈動も抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に示す実施形態の複合ベーンポンプPは、自動車のエンジン付近に配置されるもので、第1ベーンポンプ1が、ブレーキブースタに真空圧を供給するバキュームポンプであり、第2ベーンポンプ21が、パワーステアリング装置へ作動油を供給するパワーステアリングポンプとして、構成されている。
【0018】
第1ベーンポンプ1は、ボディ3とキャップ4とがボルト5止めされてなる第1ハウジング2内に、複数のベーン14を配置させた第1ロータ13が配設されて構成され、第1ロータ13の中央には、第1駆動軸12の元部12a側と後述する第2駆動軸32の先端部32d側とを接合させるための接合孔13aが形成されている。各ベーン14は、第1ロータ13の回転時の遠心力により、第1ロータ13の半径方向外方へ付勢されて、ボディ3の内周面に摺動可能とされている。
【0019】
そして、接合孔13aの内周面と、第1駆動軸12の元部12a側の外周面・第2駆動軸32の先端部32d側の外周面と、には、相互に対応するインボリュートスプラインが形成されている。
【0020】
第1駆動軸12は、インボリュートスプラインが形成された元部12aと、フランジ部12cを有した中間部12bと、先端に雄ねじ部12eを有した先端部12dと、を備えて構成されて、先端部12d側にクランクシャフトからの回転駆動力を伝達する被駆動ギヤGがキーK止めされ、さらに、雄ねじ部12eに螺合されるナットNによって、第1駆動軸12からの被駆動ギヤGの外れが防止されている。また、第1駆動軸12は、先端部12d側からフランジ部12cに当接するまで中間部12bに圧入されるとともに、スナップリング11を利用して第1ハウジング2から抜け止めされて固定される第1軸受10によって、第1ハウジング2に回動自在に支持されている。この第1軸受10は、実施形態の場合、シールド形の玉軸受から構成されている。
【0021】
また、第1ハウジング2は、第1駆動軸12の回転に伴なう第1ロータ13の回転と複数のベーン14の作動とによって、吸気口7から吸気された空気が排気口8から吐出されるように、所定の空気流路(図符号省略)を備えて構成されている。なお、9は、エンジンオイル供給口であり、6は、第1ハウジング2内の気密性を確保するOリングである。
【0022】
第2ベーンポンプ21は、ボディ23とキャップ24とがボルト26止めされてなる第2ハウジング22内に、複数のベーン34を配置させた第2ロータ33が配設されて構成され、第2ロータ33の中央には、第2駆動軸32の元部32a側を接合させるための接合孔33aが形成されている。各ベーン34は、第2ロータ33の回転時の遠心力により、第2ロータ33の半径方向外方へ付勢され、ボディ23の内周面に嵌め込まれたカムリング25の内周面に摺動可能とされている。接合孔33aの内周面と第2駆動軸32の元部32a側の外周面とには、相互に対応する角形スプラインが形成されている。
【0023】
第2駆動軸32は、角形スプラインが形成された元部32aと、大径部32cを有した中間部32bと、インボリュートスプラインが形成された先端部32dと、を備えて構成されている。この第2駆動軸32は、元部32a側から大径部32cに当接するまで中間部32bに圧入されて第2ハウンジング22のボディ23に当接される玉軸受からなる第2軸受30により、第2ハウジング22に回動自在に支持されるとともに、第2軸受30とボディ23との間に介在されて、第2軸受30・第2ハウジング22・及び第2駆動軸32の中間部32bに当接されるオイルシールからなるシール材31によって、第2ハウジング22内で、液密状態で支持されている。
【0024】
また、第2ハウジング22は、第2駆動軸32の回転に伴なう第2ロータ33の回転と各ベーン34の作動とにより、吸入口28から吸入された作動油が吐出口29から吐出されるように、所定の油圧流路(図符号省略)を備えて構成されている。なお、27は、第2ハウジング22内の液密状態を確保するためのOリングである。
【0025】
そして、実施形態の複合ベーンポンプPは、第1駆動軸12の元部12a側と第2駆動軸32の先端部32d側とのそれぞれの接合孔13aへの接合状態が、軸の外径(呼び径)をd1、d2として、接合孔13aへの接合長さをそれぞれL1・L2とした場合、L1/d1>1、L2/d2>1となるように、設定されている。
【0026】
また、第1駆動軸12の元部12a側における接合孔13aへのはめあいが、滑動はめあいとして、第2駆動軸32の先端部32d側における接合孔13aへのはめあいが、自由はめあいとしている。
【0027】
ちなみに、実施形態の場合は、第1駆動軸12は、外径d1がφ17、歯数Zが12、モジュールmが1.25、L1が20mmとして、接合孔13aに対して大径合せの滑動はめあいとしている。第2駆動軸32は、外径d2がφ17、歯数Zが12、モジュールmが1.25、L2が20mmとして、接合孔13aに対して、歯面合せの自由はめあいとしている。
【0028】
この実施形態の複合ベーンポンプPでは、被駆動ギヤGから回転駆動力が伝達されると、第1駆動軸12が回転して、第1ロータ13を回転させ、また、第1ロータ13の回転に伴ない第2駆動軸32が回転して第2ロータ33を回転させる。そのため、第1・2ロータ13・33が回転して、第1ベーンポンプ1では、ブレーキブースタに真空圧を供給することとなり、第2ベーンポンプ21では、パワーステアリング装置へ作動油を供給することとなる。
【0029】
そして、実施形態の複合ベーンポンプPでは、第1ベーンポンプ1の第1駆動軸12と第2ベーンポンプ21の第2駆動軸32とが、第1ベーンポンプ1の第1ロータ13をカップリングとして、接合されており、別途、大きなカップリングを使用しなくとも良いため、複合ベーンポンプPの小型化と軽量化とを図ることができる。
【0030】
また、第1駆動軸12の元部12a側における接合孔13aへのはめあいが、滑動はめあいとして、第2駆動軸32の先端部32d側における接合孔13aへのはめあいが、自由はめあいとしている。すなわち、滑動はめあいが、孔13a側と軸12a側との間に中心線方向だけに移動を許すはめあいであり、自由はめあいが、孔13a側と軸32d側の中心線との間に、ある程度の交角の変動を許すはめあいであることから、第1ベーンポンプ1の第1ロータ13や第1軸受10と、第2ベーンポンプ21の第2ロータ33や第2軸受30と、が相互の軸心を僅かにずらして配置されていても、自由はめあいの部位で誤差を吸収できて、第2ベーンポンプ21の第2軸受30にガタツキが生じず、第2軸受30に接触しているシール材31の摩耗が防止されて、シール材31の耐久性を向上させることができる。
【0031】
さらに、第1ベーンポンプ1の第1駆動軸12は、第1ハウンジング2内に配置された第1軸受10に支持され、第2ベーンポンプ21の第2駆動軸32は、第2ハウジング22内に配置された第2軸受30に支持されており、第1ベーンポンプ1と第2ベーンポンプ21とを、別々に予め組み立てて、サブアッセンブリとしておくことができるため、設置場所のエンジン付近で、各部品を順次組み付けなくとも、サブアッセンブリにした第1ベーンポンプ1自体と第2ベーンポンプ21自体とを相互にエンジン付近で組み付けるだけで、組付作業を完了させることができ、組付作業性が良好となる。なお、相互の組み付けは、第2駆動軸32の先端部32d側を第1ロータ13の接合孔13aの元部側に挿入させるとともに、Oリング37を介在させて、第1ハウジング2のボディ3と第2ハウンジング22のボディ23とをボルト36止めすることにより、行なうこととなる。
【0032】
さらにまた、第1駆動軸12の元部12a側と第2駆動軸32の先端部32d側とのそれぞれの接合孔13aへの接合状態が、各軸12a・32dの外径をd1、d2として、接合孔13aへの接合長さをL1、L2とした場合、L1/d1=20/17>1、L2/d2=20/17>1となるように、接合長さL1・L2を長く確保できるように設定されており、被駆動ギヤGの回転駆動トルクが第1駆動軸12に加わって、第1ロータ13を回転させようとしても、第1駆動軸12が十分な駆動力伝達の接合強度を確保でき、また、第1ロータ13から第2駆動軸32に回転駆動トルクが加わって、第2駆動軸32を回転させようとしても、第2駆動軸32に十分な駆動力伝達の接合強度を確保することができる。
【0033】
そして、逆に、この構成は、第1ロータ13の幅寸法の長さ(軸方向の長さ)L0を長く確保できることを意味し、第1ベーンポンプ1のベーン14の幅寸法を大きくすることができる。すなわち、ベーン14の幅寸法が大きくなることから、第1ベーンポンプ1の脈動を抑えることに寄与できる。
【0034】
したがって、実施形態の複合ベーンポンプPでは、シール材31の耐久性や組付作業性の低下を抑えて、小型化と軽量化とを図ることができ、さらに、作動時の第1ベーンポンプ1の脈動も抑えることができる。
【0035】
さらに、実施形態では、真空圧を供給する第1ベーンポンプ1における気密性を有した第1ハウジング2内に配設された第1ロータ13が、第1駆動軸12と第2駆動軸32とのカップリングの役目を果しているため、作動時の第1・2駆動軸12・32と第1ロータ13との噛み合う音が外部に漏れ難く、作動時の騒音を低減することができる。
【0036】
なお、実施形態では、第1駆動軸12の元部12a側における接合孔13aへのはめあいを、滑動はめあいとして、第2駆動軸32の先端部32d側における接合孔13aへのはめあいを、自由はめあいとした場合を示したが、はめあいを逆に構成しても良い。ただし、共に、同じはめあいとすれば、組付不能やガタツキが生じ、好ましくないことから、必ず、異ならせたはめあいとする必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複合ベーンポンプの断面図である。
【符号の説明】
1…第1ベーンポンプ、
2…第1ハウジング、
10…第1軸受、
12…第1駆動軸、
12a…元部、
12d…先端部、
13…第1ロータ、
13a…接合孔、
21…第2ベーンポンプ、
22…第2ハウジング、
30…第2軸受、
31…シール材、
32…第2駆動軸、
32d…先端部、
G…被駆動ギヤ、
P…複合ベーンポンプ。
Claims (1)
- 気体を送給する気体供給用の第1ベーンポンプが、第1ハウジング内の第1ロータを回転させる第1駆動軸を備えて構成され、
液体を送給する液体供給用の第2ベーンポンプが、第2ハウジング内の第2ロータを回転させる第2駆動軸を備えて構成され、
前記第1・2駆動軸が、直列的に配置されるとともに、1つの被駆動ギヤにより、回転駆動される複合ベーンポンプであって、
前記第1駆動軸が、第1ハウジング内に配置される第1軸受を介して、前記第1ハウジングに回動自在に支持されるとともに、先端部側に前記被駆動ギヤを固着させて構成され、
前記第2駆動軸が、第2ハウジング内に配置される第2軸受と、該第2軸受・前記第2ハウジング・及び前記第2駆動軸に当接されるシール材と、により、前記第2ハウジング内で液密状態で回動自在に支持されるように構成され、
前記第1ロータに、内周面にインボリュートスプラインを設けてなる接合孔が形成され、
前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とが、対応するインボリュートスプラインを形成して、前記接合孔の先端部側と元部側とに挿入されることにより、前記第1ロータに接合され、
さらに、前記第1駆動軸の元部側と第2駆動軸の先端部側とのそれぞれの前記接合孔への接合状態が、各軸の外径をd1、d2として、前記接合孔への接合長さをL1、L2とした場合、L1/d1>1、L2/d2>1となるように、接合されるとともに、
前記第1駆動軸の元部側における前記接合孔へのはめあいと、前記第2駆動軸の先端部側における前記接合孔へのはめあいと、の一方が、滑動はめあいとして、他方が自由はめあいとして、
前記滑動はめあいが、孔側と軸側との間に中心線方向だけに移動を許すはめいあいとし、前記自由はめあいが、孔側と軸側の中心線との間に、ある程度の交角の変動を許すはめあいとしていることを特徴とする複合ベーンポンプ。
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