JP2001263261A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2001263261A
JP2001263261A JP2000071561A JP2000071561A JP2001263261A JP 2001263261 A JP2001263261 A JP 2001263261A JP 2000071561 A JP2000071561 A JP 2000071561A JP 2000071561 A JP2000071561 A JP 2000071561A JP 2001263261 A JP2001263261 A JP 2001263261A
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pump
cover member
oil
joint
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JP2000071561A
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English (en)
Inventor
Keiji Kuhara
啓司 久原
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付け工数を増加させることなく、空気の吸
い込みを防止できるオイルポンプを提供する。 【解決手段】 ハウジング部材9とカバー部材10とを
重ね合わせて形成されるポンプハウジング2に、ポンプ
ユニット4を収容する収容凹部3を形成して、この収容
凹部3に吸入ポート16及び吐出ポート17を開口させ
る。前記ハウジング部材9とカバー部材10との合わせ
目に吸入ポート16に連通する吸入通路18を開口させ
る。前記ハウジング部材9とカバー部材10との合わせ
目にシール部材26を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプに関
し、とりわけ、自動車の自動変速機等に作動油を供給可
能なオイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルポンプは、ハウジング部
材とカバー部材とを重ね合わせて形成されるポンプハウ
ジングに、ポンプユニットを収容する収容凹部を形成し
て、この収容凹部に吸入ポート及び吐出ポートを開口さ
せると共に、ハウジング部材とカバー部材との合わせ目
に吸入ポートに連通する吸入通路を開口させた構成とさ
れ、吸入通路を介して吸入ポートから作動油を吸入して
吐出ポートから吐出するようになっている。
【0003】従来のオイルポンプとして、例えば特開平
7−293451号公報には、自動車の自動変速機に用
いられるオイルポンプが示されており、このオイルポン
プは、ポンプハウジングのカバー部材が、吸入通路に連
通する作動油通路を備えたトランスアクスルケースに接
合した状態で、自動変速機に組込まれている。
【0004】また、前記ポンプハウジングのカバー部材
とトランスアクスルケースとの接合面に、作動油通路を
包囲するすると共に、オイルポンプの吐出油を導く油溝
を設けて、ポンプハウジングのカバー部材とトランスア
クスルケースとの接合面から空気が吸い込まれることを
防止するようにしてある。
【0005】即ち、一般に、オイルポンプ内に空気が吸
い込まれた場合には、オイルポンプの内部でキャビテー
ションが発生して、騒音や振動等を生じる虞があるとこ
ろから、ポンプハウジングのカバー部材とトランスアク
スルケースとの接合面に形成した油溝内に導かれる油で
油壁を形成することによって、空気の吸い込みを防止す
るようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
オイルポンプにおいては、ポンプハウジングを構成する
ハウジング部材とカバー部材との合わせ目に吸入通路が
開口しているから、これらハウジング部材とカバー部材
との合わせ目からから空気が吸い込まれる虞がある。特
にハウジング部材とカバー部材との合わせ目には吐出通
路も開口しているため、該吐出通路に発生する吐出圧に
よってハウジング部材とカバー部材との隙間が増大し、
前記合わせ目から空気を吸い込み易い構造となってい
る。これを対策するために、前記ポンプハウジングのハ
ウジング部材とカバー部材とを締結するボルトの数を増
加させたり、ボルトの軸力を増加させることによって両
者の接合面の密着度合いを高めるようにして、空気の吸
い込みを防止するようにしてある。
【0007】しかしながら、前記ポンプハウジングのハ
ウジング部材とカバー部材とを締結するボルトの数を増
加させたり、軸力を増加させる場合には、組付け工数が
嵩むことになる。
【0008】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、組付け工数を増加させることなく、空気の吸
い込みを防止できるオイルポンプを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、ハウジング部材とカバー部材とを重ね合わせて
形成されるポンプハウジングに、ポンプユニットを収容
する収容凹部を形成して、この収容凹部に吸入ポート及
び吐出ポートを開口させると共に、前記ハウジング部材
とカバー部材との合わせ目に吸入ポートに連通する吸入
通路を開口させてなるオイルポンプにおいて、前記ハウ
ジング部材とカバー部材との合わせ目にシール部材を設
けた構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記シール部材が、ハウジン
グ部材とカバー部材との合わせ目に開口する吸入通路よ
りもポンプハウジングの外周に近い側に設け設けられて
なる構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記シール部材が、ハウジン
グ部材とカバー部材との合わせ目に開口する吸入通路よ
りもポンプハウジングの外周に近い側に形成された油溝
と、この油溝内に吐出ポートから導かれる作動油とによ
って構成されてなる構成にしてある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記シール部材が、ハウジン
グ部材とカバー部材との合わせ目に開口する吸入通路よ
りもポンプハウジングの外周に近い側に形成された通路
と、この通路内に導かれる作動油とによって構成されて
なる構成にしてある。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項3記
載の発明の構成において、前記油溝が、ポンプハウジン
グのハウジング部材とカバー部材とを締結する締付けボ
ルトよりも半径方向内周側位置または外周側位置まで延
びている構成にしてある。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項4記
載の発明の構成において、前記通路が、ポンプハウジン
グのハウジング部材とカバー部材とを締結する締付けボ
ルトよりも半径方向内周側位置または外周側位置まで延
びている構成にしてある。
【0015】斯かる構成において、前記ポンプユニット
が駆動されることによって、作動油が吸入通路を介して
吸入ポートから吸入され、吐出ポートから吐出される。
【0016】ここで、本発明にあっては、前記ハウジン
グ部材とカバー部材との合わせ目にシール部材が設けら
れているから、このシール部材によって、ハウジング部
材とカバー部材との合わせ目から空気が吸い込まれるこ
とが防止される。
【0017】また、前記シール部材はハウジング部材と
カバー部材との合わせ目に設けられることによって足り
るから、格別組付け工数が増加することがない。
【0018】したがって、組付け工数を増加させること
なく、空気の吸い込みを防止できるオイルポンプが得ら
れる。
【0019】また、請求項2記載の発明は、前記シール
部材が、ハウジング部材とカバー部材との合わせ目に開
口する吸入通路よりもポンプハウジングの外周に近い側
に設け設けられているから、ポンプハウジングの外周側
からの空気の吸い込みを効果的に防止することができ
る。
【0020】また、請求項3記載の発明は、前記シール
部材が、ハウジング部材とカバー部材との合わせ目に開
口する吸入通路よりもポンプハウジングの外周に近い側
に形成された油溝と、この油溝内に吐出ポートから導か
れる作動油とによって構成されているから、油溝内に導
かれる作動油で油壁が形成されることによって、ポンプ
ハウジングの外周側からの空気の吸い込みを効果的に防
止することができる。
【0021】また、請求項4記載の発明は、前記シール
部材が、ハウジング部材とカバー部材との合わせ目に開
口する吸入通路よりもポンプハウジングの外周に近い側
に形成された通路と、この通路内に導かれる作動油とに
よって構成されているから、通路内に導かれる作動油で
油壁が形成されることによって、ポンプハウジングの外
周側からの空気の吸い込みを効果的に防止することがで
きる。
【0022】また、請求項5記載の発明は、前記油溝
が、ポンプハウジングのハウジング部材とカバー部材と
を締結する締付けボルトよりも半径方向内周側位置また
は外周側位置まで延びているから、ハウジング部材とカ
バー部材との締結力が高い個所で作動油の油壁が形成さ
れ、ポンプハウジングの外周側からの空気の吸い込みを
より効果的に防止することができる。
【0023】また、請求項6記載の発明は、前記通路
が、ポンプハウジングのハウジング部材とカバー部材と
を締結する締付けボルトよりも半径方向内周側位置また
は外周側位置まで延びているから、ハウジング部材とカ
バー部材との締結力が高い個所で作動油の油壁が形成さ
れ、ポンプハウジングの外周側からの空気の吸い込みを
より効果的に防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、自
動変速機のオイルポンプに適用した態様として、図面に
基づいて詳述する。
【0025】図1は本発明の実施の形態を示すオイルポ
ンプの断面図で、図2のA−A線に沿って見た断面図、
図2は図1のA−A線断面図である。
【0026】図において、付番1で示されるオイルポン
プは、ポンプハウジング2に形成した収容凹部3内にポ
ンプユニット4を収容して構成してある。前記ポンプユ
ニット4は、この実施の形態において、リング状の内歯
歯車5とこの内歯歯車5に噛合う外歯歯車6とから構成
され、収容凹部3内に回転自在に収容してある。
【0027】前記内歯歯車5に形成された内歯7及び外
歯歯車6に形成した外歯8は、トロコイド曲線を基本と
した高次関数曲線からなる歯型形状を有している。ま
た、前記外歯歯車6の歯数は内歯歯車5の歯数よりも少
なくしてあり、これによって、内歯歯車5と外歯歯車6
とは回転中心が所定寸法だけ相互に偏心した状態で、こ
れら内歯歯車5と外歯歯車6との間に所定の噛合い隙間
をもって回転するようになっている。
【0028】前記ポンプハウジング2は、ハウジング部
材9とこのハウジング部材9に重ね合わせて配置された
カバー部材10とから構成してあり、これらハウジング
部材9とカバー部材10との合わせ目に収容凹部3が形
成してある。また、前記ハウジング部材9とカバー部材
10とはボルト孔11に挿通される締付けボルト12に
よって締結してある。尚13はポンプハウジング2をト
ランスアクスルケース等に取付けるための取付けボルト
孔である。
【0029】前記収容凹部3は、内歯歯車5の外周面5
aを支持する内周面14と、内歯歯車5の外周側側面5
bを支持する内側面15とを備えていると共に、この収
容凹部3には吸入ポート16及び吐出ポート17が開口
している。
【0030】前記吸入ポート16は、内歯歯車5及び外
歯歯車6の回転(図1の矢印方向への回転)に伴って、
これら内歯歯車5の内歯7と外歯歯車6の外歯8との間
の噛合い隙間が増加する吸入領域に臨んで形成してあ
る。また、前記吸入ポート16は軸方向両側から収容凹
部3に開口しており、ハウジング部材9とカバー部材1
0との両方に形成してある(図2参照)。即ち、前記収
容凹部3の軸方向両側に対峙して開口している。
【0031】前記吐出ポート17は同じく噛合い隙間が
減少する吐出領域に臨んで形成してある。また、前記吐
出ポート17は軸方向両側から収容凹部3に開口してお
り、ハウジング部材9とカバー部材10との両方に形成
してある(一方は図示せず)。即ち、前記収容凹部3の
軸方向両側に対峙して開口している。
【0032】前記吸入ポート16はポンプハウジング2
(のカバー部材10)に形成した吸入通路18に連通し
ている。詳しくは、前記吸入ポート16のうちハウジン
グ部材9に形成した吸入ポート16は、ポンプハウジン
グ2のカバー部材10に形成した吸入通路18から分岐
してハウジング部材9に形成した分岐吸入通路19を介
して吸入通路18に連通しており、カバー部材10に形
成した吸入ポート16は吸入通路18に直接連通してい
る。前記吸入通路18及び分岐吸入通路19はハウジン
グ部材9とカバー部材10との合わせ目に開口し、この
合わせ目で相互に連通しており、共に、吸入ポート16
に連通する吸入通路である。また、前記吸入通路18は
作動油のリザーバ(図示せず)に連通している。
【0033】一方、前記吐出ポート17はポンプハウジ
ング2(のカバー部材10)に形成した吐出通路20に
連通している。詳しくは、前記吐出ポート17のうちハ
ウジング部材9に形成した吐出ポート17は、ポンプハ
ウジング2のカバー部材10に形成した吐出通路20か
ら分岐してハウジング部材9に形成した分岐吐出通路
(図示せず)を介して吐出通路20に連通しており、カ
バー部材10に形成した吐出ポート17は吐出通路20
に直接連通している。また、前記吐出通路20は自動変
速機の油圧回路(図示せず)に連通している。
【0034】前記ポンプハウジング2のハウジング部材
9とカバー部材10との合わせ目には、この合わせ目に
開口する吸入通路18(19)よりもポンプハウジング
2の外周に近い側に油溝25が形成してある。前記油溝
25は全体として、外歯歯車6の回転中心を中心とした
略円弧状に形成してあり、一端が吐出通路20を介して
吐出ポート17に連通し、他端がハウジング部材9とカ
バー部材10とを連結する締付けボルト12よりも半径
方向外周側位置まで延び、吐出通路20に連通した個所
から約1/4周した個所で終っている。
【0035】前記油溝25に導かれた作動油は、後に詳
述するように、ハウジング部材9とカバー部材10との
合わせ目において作動油の油壁を形成し、ハウジング部
材9とカバー部材10との合わせ目のシール機能を発揮
する。このため、前記油溝25及びこの油溝25内に導
かれる作動油は、シール部材26を構成していることに
なる。
【0036】尚、前記油溝25は、この実施の形態にお
いてはハウジング部材9に形成してあるけれども、カバ
ー部材10に形成してもよく、或いはハウジング部材9
とカバー部材10の両方に形成してもよいものである。
また、前記油溝25は、締付けボルト12よりも外歯歯
車6の回転中心に近い側、即ち締付けボルト12よりも
半径方向内周側位置に形成することも可能である。
【0037】前記ポンプハウジング2の略軸心位置に
は、トルクコンバータのステータ(図示せず)を支持す
るステータシャフト28が貫通して設けられている。前
記ステータシャフト28は中空状に形成され、外歯歯車
6を貫通してポンプハウジング2のカバー部材10に固
定してある(図2参照)。また、前記ステータシャフト
28の外周側には中空状の駆動軸(図示せず)が配置さ
れて外歯歯車6の内径側に挿入可能となっており、この
図外の駆動軸によって外歯歯車5が回転駆動されるよう
になっている。
【0038】斯かる構成において、前記ステータシャフ
ト28の外周側に配置される駆動軸(図示せず)によっ
て外歯歯車6が回転駆動され、この外歯歯車6に噛合う
内歯歯車5が回転される。前記内歯歯車5及び外歯歯車
6が回転することによって、リザーバ(図示せず)内の
作動油が吸入通路18(及び分岐吸入通路19)を介し
て吸入ポート16から吸入され、吐出ポート17から吐
出される。即ち、前記吸入ポート16が歯車5,6の回
転に伴って噛合い隙間が増加する吸入領域に開口してお
り、吸入ポート16に導かれた作動油は吸入領域で吸入
された後、噛合い隙間が減少する吐出領域に移送され、
この吐出領域に開口する吐出ポート17から吐出され
る。
【0039】前記吐出ポート17から吐出された作動油
は、吐出通路20を介して自動変速機の変速制御や、回
転及び摺動各部の潤滑に供される。
【0040】また、前記吐出ポート17から吐出された
作動油の一部は、吐出通路20を介して油溝25内に導
かれる。前記油溝25に導かれた作動油は、ハウジング
部材9とカバー部材10との合わせ目において作動油の
油壁を形成し、ハウジング部材9とカバー部材10との
合わせ目のシール機能を発揮する。即ち、前記油溝25
及びこの油溝25内に導かれる作動油は、シール部材2
6を構成し、シール機能を発揮することになる。
【0041】これによって、本発明にあっては、前記ハ
ウジング部材9とカバー部材10との合わせ目にシール
部材26が設けられているから、このシール部材26に
よって、ハウジング部材9とカバー部材10との合わせ
目から空気が吸い込まれることが防止される。
【0042】また、前記シール部材26はハウジング部
材9とカバー部材10との合わせ目に設けられることに
よって足りるから、格別組付け工数が増加することがな
い。
【0043】したがって、組付け工数を増加させること
なく、空気の吸い込みを防止できるオイルポンプ1が得
られる。
【0044】また、前記シール部材26が、ハウジング
部材9とカバー部材10との合わせ目に開口する吸入通
路18(及び分岐吸入通路19)よりもポンプハウジン
グ2の外周に近い側に設け設けられているから、ポンプ
ハウジング2の外周側からの空気の吸い込みを効果的に
防止することができる。
【0045】また、前記シール部材26が、ハウジング
部材9とカバー部材10との合わせ目に開口する吸入通
路18(及び分岐吸入通路19)よりもポンプハウジン
グ2の外周に近い側に形成された油溝25と、この油溝
25内に吐出ポート17から導かれる作動油とによって
構成されているから、油溝25内に導かれる作動油で油
壁が形成されることによって、ポンプハウジング2の外
周側からの空気の吸い込みを効果的に防止することがで
きる。
【0046】また、前記油溝25が、ポンプハウジング
2のハウジング部材9とカバー部材10とを締結する締
付けボルト12よりも半径方向外周側位置まで延びてい
るから、ハウジング部材9とカバー部材10との締結力
が高い個所で作動油の油壁が形成され、ポンプハウジン
グ2の外周側からの空気の吸い込みをより効果的に防止
することができる。
【0047】図3乃至図5は本発明の別の実施の形態を
示す図面で、以下、これらの実施の形態について説明す
る。尚、説明に際して、前記実施の形態と同一構成部部
分には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0048】先ず、図3に示す実施の形態は、前記ハウ
ジング部材9とカバー部材10との合わせ目に設けられ
るシール部材26が、ハウジング部材9とカバー部材1
0との合わせ目に開口する吸入通路18(及び分岐吸入
通路19)よりもポンプハウジング2の外周に近い側に
形成された通路31と、この通路31内に導かれる作動
油とによって構成されている。
【0049】即ち、前記ポンプハウジング2のハウジン
グ部材9とカバー部材10との合わせ目に、この合わせ
目に開口する吸入通路18(及び分岐吸入通路19)よ
りもポンプハウジング2の外周に近い側に通路31が形
成してある。前記通路31は全体として、外歯歯車6の
回転中心を中心とした略円弧状に形成してあり、一端が
トルクコンバータ(図示せず)に連通する通路32に連
通し、他端がハウジング部材9とカバー部材10とを連
結する締付けボルト12よりも半径方向外周側位置まで
延び、外歯歯車の回転中心を中心として約1/4周した
個所で、制御弁(図示せず)に連通する通路33に連通
している。
【0050】尚、前記通路31は、この実施の形態にお
いてはハウジング部材9に形成してあるけれども、カバ
ー部材10に形成してもよく、或いはハウジング部材9
とカバー部材10の両方に形成してもよいものである。
また、前記通路31は、締付けボルト12よりも外歯歯
車6の回転中心に近い側、即ち締付けボルト12よりも
半径方向内周側位置に形成することも可能である。
【0051】斯かる構成においては、前記通路31内に
自動変速機の作動油が導かれる。前記通路31に導かれ
た作動油は、ハウジング部材9とカバー部材10との合
わせ目において作動油の油壁を形成し、ハウジング部材
9とカバー部材10との合わせ目のシール機能を発揮す
る。即ち、前記通路31及びこの通路31内に導かれる
作動油は、シール部材26を構成し、シール機能を発揮
することになる。
【0052】したがって、斯かる実施の形態において
も、前記実施の形態と同様に、組付け工数を増加させる
ことなく、空気の吸い込みを防止できるオイルポンプ1
が得られる。
【0053】また、前記シール部材26が、ハウジング
部材9とカバー部材10との合わせ目に開口する吸入通
路18(及び分岐吸入通路19)よりもポンプハウジン
グ2の外周に近い側に形成された通路31と、この通路
31内に導かれる作動油とによって構成されているか
ら、通路31内に導かれる作動油で油壁が形成されるこ
とによって、ポンプハウジング2の外周側からの空気の
吸い込みを効果的に防止することができる。
【0054】また、前記通路31が、ポンプハウジング
2のハウジング部材9とカバー部材10とを締結する締
付けボルト12よりも半径方向外周側位置まで延びてい
るから、ハウジング部材9とカバー部材10との締結力
が高い個所で作動油の油壁が形成され、ポンプハウジン
グ2の外周側からの空気の吸い込みをより効果的に防止
することができる。
【0055】次に、図4及び図5に示す実施の形態は、
図1及び図2に示す実施の形態に類似であって、この実
施の形態が図1及び図2に示す実施の形態と変わるとこ
ろは、前記吸入通路18がハウジング部材9とカバー部
材10との合わせ目に形成してある点である。また、前
記油溝25がポンプハウジング2のカバー部材10に形
成してある。
【0056】即ち、前記ポンプハウジング2のハウジン
グ部材9とカバー部材10との合わせ目に、この合わせ
目に開口する吸入通路18よりもポンプハウジング2の
外周に近い側に油溝25が形成してある。前記油溝25
は、ハウジング部材9とカバー部材10との合わせ目に
開口する吸入通路18の開口部分を部分的に取り囲むよ
うに、折れ曲がって形成してある(図4参照)。
【0057】尚、前記油溝25は、この実施の形態にお
いてはカバー部材10に形成してあるけれども、ハウジ
ング部材9に形成してもよく、或いはハウジング部材9
とカバー部材10の両方に形成してもよいものである。
【0058】斯かる実施の形態においても、前記油溝2
5に導かれた作動油は、ハウジング部材9とカバー部材
10との合わせ目において作動油の油壁を形成し、ハウ
ジング部材9とカバー部材10との合わせ目のシール機
能を発揮する。即ち、前記油溝25及びこの油溝25内
に導かれる作動油は、前記実施の形態と同様にシール部
材26を構成し、シール機能を発揮することになる。
【0059】したがって、斯かる実施の形態において
も、前記実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0060】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、組付け工数を増加させることなく、空気の吸い
込みを防止できるオイルポンプが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すオイルポンプの断面
図で、図2のA−A線に沿って見た断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の別の実施の形態を示す、図1と同様な
図面である。
【図4】本発明の別の実施の形態を示す、図1と同様な
図面で、図5のA−A線に沿って見た断面図である。
【図5】図4のA−O−A線断面図である。
【符号の説明】
1 オイルポンプ 2 ポンプハウジング 3 収容凹部 4 ポンプユニット 9 ハウジング部材 10 カバー部材 16 吸入ポート 17 吐出ポート 18 吸入通路 19 分岐吸入通路(吸入通路) 25 油溝 26 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 15/00 F04C 15/00 F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング部材とカバー部材とを重ね合
    わせて形成されるポンプハウジングに、ポンプユニット
    を収容する収容凹部を形成して、この収容凹部に吸入ポ
    ート及び吐出ポートを開口させると共に、前記ハウジン
    グ部材とカバー部材との合わせ目に吸入ポートに連通す
    る吸入通路を開口させてなるオイルポンプにおいて、前
    記ハウジング部材とカバー部材との合わせ目にシール部
    材を設けたことを特徴とする、オイルポンプ。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、ハウジング部材とカ
    バー部材との合わせ目に開口する吸入通路よりもポンプ
    ハウジングの外周に近い側に設けられてなることを特徴
    とする、請求項1記載のオイルポンプ。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は、ハウジング部材とカ
    バー部材との合わせ目に開口する吸入通路よりもポンプ
    ハウジングの外周に近い側に形成された油溝と、この油
    溝内に吐出ポートから導かれる作動油とによって構成さ
    れてなることを特徴とする、請求項1記載のオイルポン
    プ。
  4. 【請求項4】 前記シール部材は、ハウジング部材とカ
    バー部材との合わせ目に開口する吸入通路よりもポンプ
    ハウジングの外周に近い側に形成された通路と、この通
    路内に導かれる作動油とによって構成されてなることを
    特徴とする、請求項1記載のオイルポンプ。
  5. 【請求項5】 前記油溝は、ポンプハウジングのハウジ
    ング部材とカバー部材とを締結する締付けボルトよりも
    半径方向内周側位置または外周側位置まで延びているこ
    とを特徴とする、請求項3記載のオイルポンプ。
  6. 【請求項6】 前記通路は、ポンプハウジングのハウジ
    ング部材とカバー部材とを締結する締付けボルトよりも
    半径方向内周側位置または外周側位置まで延びているこ
    とを特徴とする、請求項4記載のオイルポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329054A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Hitachi Powdered Metals Co Ltd トロコイドポンプ
US7156623B2 (en) 2002-03-13 2007-01-02 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Electric oil pump apparatus

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