JP2555533Y2 - カスケードポンプ - Google Patents

カスケードポンプ

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JP2555533Y2
JP2555533Y2 JP6969692U JP6969692U JP2555533Y2 JP 2555533 Y2 JP2555533 Y2 JP 2555533Y2 JP 6969692 U JP6969692 U JP 6969692U JP 6969692 U JP6969692 U JP 6969692U JP 2555533 Y2 JP2555533 Y2 JP 2555533Y2
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JP
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drive shaft
impeller
pump
pump casing
cascade
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重男 市橋
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、背負動力噴霧機等に
装備されて薬液等を圧送するカスケードポンプに係り、
詳しくは駆動軸等への組付け精度を低下できるカスケー
ドポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開平3−110196号公報の実施例
に記載されているカスケードポンプでは、ポンプケーシ
ングがエンジン側のカバーに固定され、羽根車は、ポン
プケーシング内に収容されて、エンジン側からの駆動軸
により駆動されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】カスケードポンプで
は、羽根車が、放射方向中間部においてポンプケーシン
グの狭窄部を通過するようになっており、羽根車が、回
転に支障なくポンプケーシングの狭窄部を通過するよう
にするために、羽根車の面方向が駆動軸に対して直角と
なり、かつポンプケーシングの狭窄部の対峙面が羽根車
の面に対して平行となっている必要がある。実開平3−
110196号公報の実施例等の従来のカスケードポン
プでは、駆動軸に対する羽根車の面角度等に関して高精
度を要求され、コスト高、製造能率の低下につながって
いる。
【0004】この考案の目的は、ポンプケーシングにお
ける羽根車の回転に支障を生じることなく、駆動軸に対
する羽根車の面角度等の精度を低下できるカスケードポ
ンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。この考案の前提
となるカスケードポンプ(10)では、羽根車(40)はポンプ
ケーシング(18)内を駆動軸(14)と一体的に回転する。そ
して、この考案のカスケードポンプ(10)では、ポンプケ
ーシング(18)は、駆動軸(14)が内側を延びている駆動軸
側ケース(16)へ、駆動軸(14)に対して首振り自在に弾性
部材(54)を介して結合している。
【0006】
【作用】駆動軸(14)に対する羽根車(40)の面角度が直角
から多少ずれていたり、羽根車(40)の面に対するポンプ
ケーシング(18)の狭窄部(43)の面角度が平行から多少ず
れていたりしている場合、羽根車(40)が、駆動軸(14)の
回転に伴って、回転しようとすると、ポンプケーシング
(18)との間に干渉が起こる。弾性部材(54)は、羽根車(4
0)からポンプケーシング(18)への干渉に因る作用力を、
ポンプケーシング(18)を介して受けて、弾性変形し、こ
れにより、ポンプケーシング(18)は駆動軸(14)に対して
首振りし、ポンプケーシング(18)の狭窄部(43)は、羽根
車(40)の面に対して正確に平行となるように、自動調整
される。この結果、羽根車(40)は、ポンプケーシング(1
8)の狭窄部(43)を通過しつつ、支障なく回転する。
【0007】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図1はカスケードポンプ10の構造を示す断面図で
ある。カスケードポンプ10は、例えば背負動力噴霧機に
装備され、エンジン12に隣接して固定されている。エン
ジン12は、駆動軸14と、端部にフランジ17を備え駆動軸
14等の要素を覆うカバー16とを有している。
【0008】ポンプケーシング18は、互いに接合される
本体部20及び蓋部22とから成り、複数個の取付ねじ24
は、本体部20及び蓋部22の周辺部を蓋部22側から挿通さ
れてから、本体部20に螺合し、本体部20,蓋部22を相互
に締め付ける。Oリング26は、本体部20及び蓋部22の接
合面の環状溝に嵌着され、接合部の液密を保持する。液
体空間28は、ポンプケーシング18内に画定され、カスケ
ードポンプ10の運転中は薬液等の液体により満たされる
ようになっている。メカニカルシール30,32は、本体部
20に嵌挿され、本体部20の中心部からエンジン12の方へ
液体空間28内の液体が漏れるのを阻止している。ケース
34はCリング36により駆動軸14の軸方向への移動を阻止
され、Oリング38は、ケース34の内周側において駆動軸
14の環状溝に嵌着されて、液体空間28側の液密を保持し
ている。羽根車40は、周方向の一部を平面状に切られた
D字状に形成されている駆動軸14のD形横断面部41に嵌
合穴48において嵌合し、駆動軸14と一体的に回転する。
羽根車40は、放射方向中間部においてポンプケーシング
18の狭窄部43を通過し、狭窄部43より放射方向内側に
は、両端面側を互いに連通させる複数個の通液孔42を有
し、狭窄部43より放射方向外側には、外縁部に形成され
る複数個の溝44を有している。円周状通路46は、羽根車
40の周縁部を収容するように形成され、狭窄部43を介し
て放射方向中央の液体空間28へ連通しており、両端にお
いてそれぞれ吸入口及び吐出口(共に図示せず)へ連通
している。
【0009】羽根車40は、エンジン12の駆動軸14により
駆動されて回転し、液体は、溝44において羽根車40の回
転よりエネルギを受けて、円周状通路46へ排出され、円
周状通路46において減速されるとともに、圧力を増加さ
れ、カスケードポンプ10の吐出口からノズル(図示せ
ず)の方へ送出される。
【0010】本体部20及び蓋部22は、周辺部の接合部
に、相互に等径でかつ中心線を揃えられた挿通孔50,52
を備えている。段付きボルト56は、挿通孔50,52内に嵌
挿され、フランジ17側の端部においてフランジ17に螺着
されている。適当に厚い肉厚の筒状ゴム54は、挿通孔5
0,52の周部と段付きボルト56との間に嵌挿される。ね
じ58は、挿通孔50,52の径より大径の抜止め用円板60に
挿通されてから、段付きボルト56の端部に螺着し、挿通
孔50,52からの筒状ゴム54及び段付きボルト56の抜け
を、抜止め用円板60を介して阻止している。
【0011】実施例の作用について説明する。駆動軸14
に対する羽根車40の面角度が直角から多少ずれていた
り、羽根車40の面に対するポンプケーシング18の狭窄部
43の面角度が平行から多少ずれていたりしている場合、
羽根車40が、駆動軸14の回転に伴って、回転しようとす
ると、ポンプケーシング18との間に干渉が生じる。筒状
ゴム54は、羽根車40からポンプケーシング18への干渉に
因る作用力を、ポンプケーシング18を介して受けて、肉
厚部を弾性変形させ、これにより、ポンプケーシング18
は駆動軸14に対して首振りし、ポンプケーシング18の狭
窄部43は、羽根車40の面に対して正確に平行となるよ
う、自動調整される。この結果、羽根車40は、ポンプケ
ーシング18の狭窄部43を通過しつつ、支障なく回転す
る。
【0012】
【考案の効果】この考案では、ポンプケーシングは、弾
性部材を介して駆動軸側ケースへ結合していることによ
り、駆動軸に対して首振り自在となっているので、駆動
軸に対する羽根車の面角度、及び羽根車の面に対するポ
ンプケーシングの狭窄部の面角度が多少ずれていても、
弾性部材の弾性変形による駆動軸に対するポンプケーシ
ングの首振りにより、狭窄部の面角度は、羽根車の回転
に支障を与えない角度に、補償される。この結果、カス
ケードポンプの組付け精度を低下させて、コスト低減、
製造能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カスケードポンプの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 カスケードポンプ 14 駆動軸 16 カバー(駆動軸側ケース) 18 ポンプケーシング 40 羽根車 43 狭窄部 54 筒状ゴム(弾性部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根車(40)がポンプケーシング(18)内を
    駆動軸(14)と一体的に回転するカスケードポンプ(10)に
    おいて、前記ポンプケーシング(18)は、前記駆動軸(14)
    が内側を延びている駆動軸側ケース(16)へ、前記駆動軸
    (14)に対して首振り自在に弾性部材(54)を介して結合し
    ていることを特徴とするカスケードポンプ。
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