JPH10245120A - ワーク吸引装置 - Google Patents

ワーク吸引装置

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JPH10245120A
JPH10245120A JP4947997A JP4947997A JPH10245120A JP H10245120 A JPH10245120 A JP H10245120A JP 4947997 A JP4947997 A JP 4947997A JP 4947997 A JP4947997 A JP 4947997A JP H10245120 A JPH10245120 A JP H10245120A
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JP
Japan
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chamber
connection hole
negative pressure
device connection
suction
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JP4947997A
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English (en)
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Toshiharu Takatori
敏治 鷹取
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一のチャンバーにおいて負圧吸引装置の吸引
能力を大量に消費してしまうため、該負圧吸引装置に連
結される他のチャンバーにおける吸引能力が低下してい
た。 【解決手段】 内部に複数のチャンバー13aが形成さ
れるチャンバー構成体11と、負圧吸引装置12とを備
え、前記チャンバー構成体11には、ワーク吸引口10
aと、装置連結孔17とが形成され、前記負圧吸引装置
12により前記各チャンバー13a内を負圧吸引し、前
記ワーク吸引口10aからワーク1を吸引し保持するワ
ーク吸引装置3において、前記チャンバー13a内に
は、常態において該チャンバー13a内と前記装置連結
孔17とを連通させ、該チャンバー内13aから該装置
連結孔17内に流入する気体流量が一定値を越えたとき
に該装置連結孔17を閉塞する弁体20が設けられてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶の製造工程にお
いて、缶の保持装置・搬送装置に適用されるワーク吸引
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばコーヒー缶等の缶の製造工程にお
いて、アルミ板等の素材をプレス成形して有底円筒状に
成形された缶胴は、次工程でその缶胴の表面にプリント
印刷が施される。プリント印刷された缶胴は、次の加工
工程へと搬送される。このプリント印刷され次工程まで
搬送される搬送過程を図5に示す。
【0003】図において、符号1は缶胴、2はプリント
後搬送装置、3は負圧吸引搬送装置である。この図は、
プリント印刷された複数の缶胴1、1・・がプリント後
搬送装置2により上方へ搬送され、搬送途中で負圧吸引
搬送装置3に受け渡され、該負圧吸引搬送装置3により
さらに上方へ搬送される搬送過程を示している。
【0004】缶胴1は、有底円筒状の容器であり、上端
に開口端を有するものである。この缶胴1は、図におい
て、前記開口端を左側に、底部を右側にして横に寝かせ
た状態で搬送されている。プリント後搬送装置2は、缶
胴1にプリント印刷を施した後に該缶胴1を搬送する装
置であり、上下方向に延在する無端状の搬送用チェーン
5と、該搬送用チェーン5の側部に右方に向かって突出
する複数の突出棒6とを備えた構成となっている。負圧
吸引搬送装置3は、コンベア10と、チャンバー構成体
11と、負圧吸引装置12とから構成されている。コン
ベア10は、無端ベルトで構成されており、図示しない
駆動装置により図において下方から上方へ駆動される。
このコンベア10には、その厚さ方向に貫通する複数の
ワーク吸引口10a、10a・・が形成されている。チ
ャンバー構成体11は、前記コンベア10の右方に位置
し、前記コンベア10と一定の隙間を保った状態で固定
されている。このチャンバー構成体11は、内部にチャ
ンバー13aを形成する複数のチャンバーボックス1
3、13・・から構成されている。チャンバーボックス
13は、前記コンベア10と向かい合う面側に開口部1
5が形成された箱体となっている。負圧吸引装置12
は、前記複数のチャンバーボックス13、13・・と連
結され、これらチャンバーボックス13内の気体を吸引
するために用いられる。
【0005】缶胴1は、図示しないプリント印刷機によ
りその表面にプリント印刷された後、プリント後搬送装
置2により順次上方へ搬送される。この場合に、缶胴1
は、その印刷面を傷つけないために、該缶胴1の前記開
口端からプリント搬送装置2の前記搬送用チェーン5に
設けられた前記突出棒6を挿入した状態で搬送されてい
る。
【0006】一方、コンベア10は、図示しない駆動装
置により下方から上方へ向かって、前記搬送用チェーン
5と同一の速度で駆動されている。この状態において、
負圧吸引装置12は、複数のチャンバーボックス13、
13・・に形成された開口部15から大気を吸引してい
る。この場合に、これらチャンバーボックス13は、そ
の開口部15がコンベア10に対して一定の隙間を空け
て一平面上に沿って配置されていることから、コンベア
10は、該チャンバーボックス13に対して移動自由と
なっている。そして、チャンバー13a内を吸引するこ
とにより、該コンベア10に形成されたワーク吸引口1
0aから吸引するようになっている。
【0007】プリント後搬送装置2により上方に搬送さ
れた缶胴1は、該缶胴1の底部がコンベア10に接近し
たときに、該コンベア10に形成されたワーク吸引口1
0aにより吸引されることにより、該コンベア10に吸
着、保持される。
【0008】そして、このコンベア10に吸着、保持さ
れた缶胴1は、該コンベア10とともに上方に搬送され
次工程へと送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の製造
ラインにおいては、前工程の影響等により缶胴1が常に
連続的に搬送されるとは限らず、図5に示すように、缶
胴1が連続的に送られずに缶胴1が一部欠落した状態で
搬送されることが日常的に発生する。この場合に、以下
の問題が生じていた。
【0010】つまり、缶胴1が一部欠落した部分に対応
する位置におけるコンベア10のワーク吸引口10aか
らは、缶胴1の底部に閉塞されることがないので大量の
大気が吸引されることになる。この大量の大気が吸引さ
れるワーク吸引口10aに対応するチャンバーボックス
13では、負圧吸引装置12の吸引能力が大幅に消費さ
れることになる。そのため、同一の負圧吸引装置12に
連結されている、他のチャンバーボックス13において
は、該他のチャンバーボックス13が必要とする吸引能
力までも消費されてしまう。よって、この他のチャンバ
ーボックス13における吸引能力が低下してしまうこと
になる。したがって、この他のチャンバーボックス13
における缶胴1の底部を吸着する吸着力が低下する。そ
して、この吸着力が低下した他のチャンバーボックス1
3により吸引されている缶胴1が落下してしまう、いわ
ゆる落缶という問題が生じていた。
【0011】この問題を回避する方法として負圧吸引装
置12を複数新設するという方法が考えられるが、新設
する負圧吸引装置12のコスト、設備運転のメンテナン
ス等を考慮すると、実際上理想的な方法であるとはいえ
ない。
【0012】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたもので、負圧吸引装置に複数連結されたチャンバー
を有し、該チャンバーに連通する一のワーク吸引口から
大量の気体が吸引された場合に、他のワーク吸引口の吸
引力を低下させないワーク吸引装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のワーク吸引装置
では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用し
た。
【0014】請求項1記載のワーク吸引装置は、内部に
複数のチャンバーが形成されるチャンバー構成体と、各
チャンバー内を負圧吸引する負圧吸引装置とを備え、前
記チャンバー構成体には、ワーク吸引口と、装置連結孔
とが形成され、前記装置連結孔から前記負圧吸引装置に
より前記各チャンバー内を負圧吸引し、前記ワーク吸引
口からワークを吸引し保持するワーク吸引装置におい
て、前記チャンバー内には、常態において該チャンバー
内と前記装置連結孔とを連通させ、該チャンバー内から
該装置連結孔内に流入する気体流量が一定値を越えたと
きに該装置連結孔を閉塞する弁体が設けられていること
を特徴とする。
【0015】負圧吸引装置により装置連結孔を介してチ
ャンバー内を吸引すると共に、ワーク吸引口からワーク
を吸引し保持する。弁体は、常態においてチャンバー内
と装置連結孔とを連通させ、負圧吸引装置によりチャン
バ内を吸引可能とし、チャンバー内から装置連結孔内に
流入する気体流量が一定値を越えたときに該装置連結孔
を閉塞して、該装置連結孔における一定値以上の気体流
量を防ぐこととなる。
【0016】請求項2記載のワーク吸引装置は、請求項
1記載のワーク吸引装置において、前記弁体は、前記チ
ャンバー構成体の前記チャンバー内面に、その一部を前
記装置連結孔の周囲に固定して設けられ、前記常態にお
いて前記装置連結孔を前記チャンバー内に連通させ、該
チャンバー内から該装置連結孔内に流入する気体流量が
一定値を越えたときに該装置連結孔を閉塞する弾性材料
からなる板状の部材とされ、かつ前記装置連結孔を塞い
だ状態において、該装置連結孔を前記チャンバー内に連
通させる常態位置復帰用の小孔を有することを特徴とす
る。
【0017】弁体により装置連結孔が閉塞された状態に
おいて、該弁体により分割されるチャンバ側の空間と負
圧吸引装置側の空間の圧力が該弁体に形成された小孔を
気体が流通することにより調節されることとなる。ま
た、弁体が弾性材料からなることより、装置連結孔を閉
塞した状態から常態位置に復帰されることとなる。
【0018】請求項3記載のワーク吸引装置は、請求項
2記載のワーク吸引装置において、前記チャンバー構成
体は、それぞれ一端が開口し、該開口部が一平面上に沿
って配置され、それぞれその内部が前記チャンバーとさ
れた複数のチャンバーボックスと、これらチャンバーボ
ックスの前記各開口部を閉塞する位置に配置され、該位
置において一方向に移動するコンベアとを備えてなり、
前記コンベアに前記ワーク吸引口が形成され、前記チャ
ンバーボックスに前記装置連結孔が形成されていること
を特徴とする。
【0019】ワークは、コンベアに形成されたワーク吸
引口により吸引され該コンベアに吸着され、該コンベア
の移動とともに搬送される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1および図2を参照して説明する。なお、これらの図に
おいて従来の技術で示した図5と共通する部分について
は、同一符号を付し、その説明を省略する。図1は、本
発明の実施の形態を示す断面図であり、従来の技術で説
明した図5における缶胴1を搬送する負圧吸引搬送装置
3に本発明を用いた場合における、負圧吸引搬送装置
(ワーク吸引装置)3の要部を示す図である。図におい
て、符号13はチャンバーボックス、10はコンベア、
1は缶胴である。
【0021】チャンバーボックス13は、一端が開口す
る開口部15を有し、該開口部15が一平面上に沿って
配置され、それぞれの内部がチャンバー13aとされて
いる。このチャンバーボックス13の図における右側の
壁部には、装置連結孔17が形成されている。この装置
連結孔17には、接続管19が取り付けられており、該
接続管19により負圧吸引装置12(図5参照)と連結
されている。前記チャンバーボックス13内面には、弁
体20が設けられている。弁体20は、屈曲部20aを
有するへの字形の弾性材料からなる板状の部材となって
いる。この弁体20は、基端部20bが前記チャンバー
ボックス13の内面でかつ前記装置連結孔17の周囲に
固定され、先端部20cがチャンバーボックス13内面
から離間した状態となっている。したがって、弁体20
は、常態において前記装置連結孔17をチャンバー13
a内に連通させた状態となっている。なお、この弁体2
0は、図において点線で示す前記装置連結孔17を閉塞
する位置まで前記屈曲部20a周りに回動自在となって
いる。弁体20の先端部20cには、該弁体20が前記
装置連結孔20を塞いだ状態において、該装置連結孔1
7をチャンバー13a内に連通させる常態位置復帰用の
小孔22が該弁体20の厚さ方向に貫通させて形成され
ている。
【0022】コンベア10は、前記チャンバーボックス
13の左方に該チャンバーボックス13の開口部15を
閉塞する位置に配置され、該位置において上方向に移動
するようになっている。このコンベア10には、複数の
ワーク吸引口10aが形成されている。
【0023】缶胴1、1・・は、コンベア10の左方に
位置し、左側に開口端、右側に底部を向けた状態で前記
コンベア10に吸着されている。
【0024】以上の構成により、チャンバー構成体11
は、前記複数のチャンバーボックス13、13・・およ
びコンベア10から構成されることとなる。
【0025】次に、図2を参照して上記構成における負
圧吸引搬送装置3の動作を説明する。従来の技術で説明
したように、缶胴1は、プリント後搬送装置2により上
方へ搬送され、ワーク吸引口10aによりコンベア10
に吸着される(図5参照)。そして、ある時刻において
缶胴1がプリント後搬送装置2から連続的に搬送されず
にコンベア10に該缶胴1が吸着されない部分がチャン
バボックス13を通過する。この缶胴1がコンベア10
に吸着されていない部分がチャンバボックス13に到達
した時点では、図2(a)の点線で示すように、弁体2
0は装置連結孔17から離間した位置にある。この場合
に、コンベア10のワーク吸引口10aを塞ぐ缶胴1が
ないため、該ワーク吸引口10aから大量の大気が吸入
される。この吸入された大気は、チャンバー13a内を
通って、弁体20を回り込んで装置連結孔17に流れ込
もうとする。しかし、この大気の流れを遮るように弁体
20が配置されているため、この弁体20は、大気の流
れに逆らうことができずに図2(a)の実線で示す位
置、つまり装置連結孔17を閉塞する位置に移動させら
れる。そして、弁体20から見て図において右側の空間
は、負圧吸引装置12により吸引され続けているので、
該空間の圧力が弁体20から見た左側の空間であるチャ
ンバー13a内の圧力より低下する。この弁体20を挟
んだ左右の空間の圧力差により、該弁体20が装置連結
孔17を閉塞する位置に保持されることになる。弁体2
0が装置連結孔17を閉塞している状態では、大量の大
気が負圧吸引装置12にまで流れ込まない。しかし、チ
ャンバー13a内の大気は、弁体20の先端部20cに
形成された小孔22を通って、チャンバ13a側から負
圧吸引装置12側へと少量であるが流れ込んでいる。
【0026】図2(b)に示すように、缶胴1がコンベ
ア10に吸着された部分が前記チャンバボックス13に
到達した時点では、弁体20は、まだ点線で示す位置に
あり、装置連結孔17を閉塞したままである。しかし、
小孔22からチャンバー13a内の大気が負圧吸引装置
12へと流れ込む一方、コンベア10のワーク吸引口1
0aが缶胴1の底部により閉塞されていることから、チ
ャンバー13a内の圧力は低下していく。そして、弁体
20から見て右側の空間の圧力とチャンバー13a内の
圧力がほぼ等しくなった時点において、該弁体20が常
態の位置に復帰する(図2(b)において弁体20を実
線で示した位置)。すなわち、弁体20は、弾性体から
構成されているため、常態の位置に復帰しようとする復
元力により常態の位置に復帰することになる。
【0027】以上のように本実施の形態において、弁体
20を設けたことにより、該弁体20で装置連結孔17
を閉塞することが可能となったので、コンベア10に缶
胴1が吸着されていない場合に、大量に大気を負圧吸引
装置12により吸い込むことを回避することが可能とな
る。したがって、同一の負圧吸引装置12により複数の
チャンバーボックス13、13・・が連結されている場
合に、それぞれのチャンバーボックス13を吸引する吸
引能力を、他のチャンバーボックス13に影響されるこ
となく独立に保つことが可能となる。また、弁体20を
弾性体で構成し、かつ先端部20cに小孔22を形成し
たことにより、コンベア10に缶胴1が吸着されている
場合に、該小孔22が圧力調整用の孔として機能するこ
とにより、該弁体20が常態の位置に復帰することが可
能となる。したがって、連続的に缶胴1が搬送されずに
一部において該缶胴1が欠落された場合であっても、落
缶することなく連続的に缶胴1を負圧吸引しながら搬送
することが可能となる。
【0028】なお、本実施の形態において、プリント後
搬送装置2により缶胴1を一列で順次搬送する形態で説
明したが、この一列で搬送する場合以外にも本発明は適
用可能である。例えば、図3に示すように、複数の缶胴
1、1・・を同時にかつ不規則な缶胴1の並びで搬送す
る場合には以下のような適用方法がある。つまり、コン
ベア25の略中心部25aに集中的に缶胴1が吸着され
る搬送過程においては、該中心部25aには従来の技術
である負圧吸引搬送装置3(図5参照)を適用し、缶胴
1があまり吸着されない前記中心部25に対して左右に
位置する部分25b、25cについてのみ、本実施の形
態の負圧吸引搬送装置3(図1参照)を適用すればよ
い。また、缶胴1のコンベア10による搬送を例として
本発明を説明したが、これに限らず、以下の工程におい
て使用してもよい。つまり、缶胴1の開口端に絞り加工
をしてフランジ部を形成し、該フランジ部に缶蓋を取り
付ける工程がある。このフランジ部を形成する加工装置
においても缶胴1の底部を負圧吸引する装置が使用され
ており、この加工装置に本発明を用いてもよい。また、
図4に示すように、チャンバーボックス13、13・・
の後方に各チャンバーボックス13と連通した後方室2
4を設け、この後方室24を負圧吸引装置12により、
後方室24と負圧吸引装置12とを連結する一本のホー
スで吸引する構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワーク吸
引装置によれば、以下の効果を得ることができる。請求
項1記載のワーク吸引装置は、負圧吸引装置が複数のチ
ャンバーに連結されている場合に、一のチャンバーから
ワーク吸引口を介して大量に気体が吸引されても、装置
連結孔内に流入する気体流量が一定値を越えると弁体に
より該装置連結孔が閉塞されるので、該一のチャンバー
により負圧吸引装置の吸引能力を大量に消費されること
なく、他のチャンバーにおける吸引力を保持することが
でき、ワークを確実に吸引、保持することが可能とな
る。
【0030】請求項2記載のワーク吸引装置は、弁体に
小孔を形成したことにより、装置連結孔を塞いだ状態で
該小孔内を気体が挿通可能となるので、該弁体により分
離される空間の圧力を調節することが可能となる。ま
た、弁体が弾性材料から構成されているので、前記分離
された空間の圧力差が前記小孔により一定値以下になる
と該弁体の復元力により常態に復帰可能となる。したが
って、ワークによりワーク吸引口が閉塞されているか否
かにかかわらず、一つの負圧吸引装置により、それぞれ
のチャンバーにおける吸引力を低下させることなく、複
数のチャンバーを吸引できるので、確実にワークを吸
引、保持することが可能となる。
【0031】請求項3記載のワーク吸引装置は、コンベ
アにワーク吸引口を形成したので、該コンベアにワーク
が吸着され、該コンベアによりワークが搬送されるワー
ク吸引装置が構成可能となる。したがって、複数のワー
クがコンベアに吸着されており、これらワークの吸着状
態が疎密な部分が存在する場合であっても、前記弁体の
機能により、該ワークを確実に吸引、保持したままで連
続的に搬送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるワーク吸引装置の実施の形態
を示す断面図である。
【図2】 図1に示すワーク吸引装置の動作を示す断面
図であり、(a)は弁体が装置連結孔を閉塞する状態を
示し、(b)は弁体が装置連結孔を解放する状態を示し
た図である。
【図3】 本発明にかかるワーク吸引装置を図1のコン
ベアと異なるコンベアに適用した実施の形態を示す図で
ある。
【図4】 チャンバーボックスの後方に後方室を設けた
構成のワーク吸引装置を示す図である。
【図5】 従来の技術を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 3 ワーク吸引装置 10 コンベア 10a ワーク吸引口 11 チャンバー構成体 12 負圧吸引装置 13 チャンバーボックス 13a チャンバー 17 装置連結孔 20 弁体 22 小孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数のチャンバーが形成されるチ
    ャンバー構成体と、各チャンバー内を負圧吸引する負圧
    吸引装置とを備え、 前記チャンバー構成体には、ワーク吸引口と、装置連結
    孔とが形成され、 前記装置連結孔から前記負圧吸引装置により前記各チャ
    ンバー内を負圧吸引し、前記ワーク吸引口からワークを
    吸引し保持するワーク吸引装置において、 前記チャンバー内には、常態において該チャンバー内と
    前記装置連結孔とを連通させ、該チャンバー内から該装
    置連結孔内に流入する気体流量が一定値を越えたときに
    該装置連結孔を閉塞する弁体が設けられていることを特
    徴とするワーク吸引装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワーク吸引装置におい
    て、 前記弁体は、前記チャンバー構成体の前記チャンバー内
    面に、その一部を前記装置連結孔の周囲に固定して設け
    られ、前記常態において前記装置連結孔を前記チャンバ
    ー内に連通させ、該チャンバー内から該装置連結孔内に
    流入する気体流量が一定値を越えたときに該装置連結孔
    を閉塞する弾性材料からなる板状の部材とされ、 かつ、前記装置連結孔を塞いだ状態において、該装置連
    結孔を前記チャンバー内に連通させる常態位置復帰用の
    小孔を有することを特徴とするワーク吸引装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のワーク吸引装置におい
    て、 前記チャンバー構成体は、 それぞれ一端が開口し、該開口部が一平面上に沿って配
    置され、それぞれその内部が前記チャンバーとされた複
    数のチャンバーボックスと、 これらチャンバーボックスの前記各開口部を閉塞する位
    置に配置され、該位置において一方向に移動するコンベ
    アとを備えてなり、 前記コンベアに前記ワーク吸引口が形成され、前記チャ
    ンバーボックスに前記装置連結孔が形成されていること
    を特徴とするワーク吸引装置。
JP4947997A 1997-03-04 1997-03-04 ワーク吸引装置 Withdrawn JPH10245120A (ja)

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