JPH10245010A - 真空包装機及びその運転制御方法 - Google Patents

真空包装機及びその運転制御方法

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JPH10245010A
JPH10245010A JP5058197A JP5058197A JPH10245010A JP H10245010 A JPH10245010 A JP H10245010A JP 5058197 A JP5058197 A JP 5058197A JP 5058197 A JP5058197 A JP 5058197A JP H10245010 A JPH10245010 A JP H10245010A
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vacuum chamber
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heater
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Tadashi Sakai
忠志 酒井
Shinzo Kozuka
慎三 小塚
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプの保証問題を生じることなく、同
真空ポンプの起動不良を究極的に解決する真空包装機及
びその運転制御方法を提供する。 【解決手段】 開閉自在の蓋体を有する真空チャンバに
連通する油回転真空ポンプ(VP)を作動して、前記真
空チャンバとその内部の袋状部材を脱気し、その後、シ
ールヒータ(H1)により前記袋状部材のヒートシール
を行ってから、大気開放バルブ(SV1)を開いて真空
チャンバを大気開放にし、該大気開放の際に、油回転真
空ポンプ(VP)を加温するための加熱ヒータ(H2)
をオンにする。加熱ヒータ(H2)は油回転真空ポンプ
(VP)のケースに取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱接着性の袋状部
材の中に食品等を入れ脱気してヒートシールすることに
より密封包装を行う真空包装機に関し、特に、同真空包
装機において真空引き即ち脱気のために使用される真空
ポンプの起動技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品等を熱接着性の袋状部材の中に入
れ、その袋状部材の内部を脱気・減圧してからヒートシ
ールすることにより密封するいわゆる真空包装機におい
て、真空包装は、一般に次のような工程で行われる。即
ち、配管を介して真空ポンプに接続された減圧可能な真
空チャンバの中に、食品等の被包装物を収容した一辺開
口の袋状部材を入れる。その際、閉じるべき開口辺は、
ヒートシール可能な位置に置かれる。次に、真空チャン
バの蓋体を閉じ、真空ポンプを作動させて同真空チャン
バ及び袋状部材内の気体を排出する脱気工程を行う。タ
イマがタイムアップして袋状部材の内部と連通する真空
チャンバ内の圧力が所定圧に達したことを検知したら、
ヒートシール装置により、前述の袋状部材の開口辺を閉
じるシール工程が行われる。最後に、前記配管に連絡し
た大気開放弁を開弁し、真空チャンバ内の圧力を大気圧
に戻し、ヒートシール用の上昇したシールバーにより蓋
体が押されて自身で開いてから、密封された袋状部材を
取り出す。
【0003】また、真空チャンバ及び袋状部材の内部を
上述のように脱気した後、不活性ガスのような気体を同
真空チャンバ内に、延いては袋状部材内に封入し(ガス
封入工程)、しかる後、袋状部材のヒートシールを行う
ガス封入装置を備えた真空包装機も種々の形式のものが
知られている。
【0004】上述した真空包装機における真空ポンプで
は、潤滑及び気密保持等のためにオイルが一般に使用さ
れるが、オイルの粘度は温度に依存しており、低温状態
では粘度がかなり高くなることが知られている。従っ
て、低温状態では真空ポンプの起動がスムーズに行われ
ないことがある。例えば、周囲温度が5℃程度まで低下
すると、電源電圧が100%定格電圧なら粘度上昇の影
響は実質的にないが、電源電圧が90%定格電圧に降下
したような場合には、起動がされないこともある。尚、
電気回路には、真空ポンプに直列に過電流防止用のプロ
テクタが設けられており、起動不良の場合には、真空ポ
ンプを保護するようになっている。
【0005】このような起動不良を避けるため、一般的
には、オイル特性は低温では粘性が高くなり、高温では
粘性が低くなるため、従来、起動を容易にすべく、冬季
のように周囲温度が低下する季節には、粘度の低いオイ
ルを使用する対策が講じられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この対策で
は、使用オイルが真空ポンプの製造業者が推奨するオイ
ルではなくなるため、低温時には真空ポンプに適合して
も、高温時には粘性が低くなり過ぎてオイル特性に問題
が生じ、使用できなくなる恐れがあるだけでなく、真空
ポンプの故障時に製造業者の保証を受けられなくなる可
能性がある。従って、本発明の目的は、上述のような保
証問題を生じることなく、真空ポンプの起動不良の究極
的な解決を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明による真空包装機の運転制
御方法では、開閉自在の蓋体を有する真空チャンバに連
通する油回転真空ポンプを作動して、前記真空チャンバ
とその内部の袋状部材を脱気し、その後、前記袋状部材
のヒートシールを行ってから、前記真空チャンバを大気
開放し、該大気開放の際に、前記油回転真空ポンプを加
温するための加熱ヒータをオンにする。そして、蓋体を
開いたとき、この加熱ヒータはオフとなる。
【0008】また、上述の目的を達成するため、請求項
2に記載の本発明は、開閉自在の蓋体により画成される
真空チャンバに連通し、該真空チャンバ及びその内部の
袋状部材を脱気する油回転真空ポンプと、前記真空チャ
ンバ内の袋状部材の封止を行うためのシールヒータと、
該シールヒータによる前記袋状部材の封止後に開弁し
て、前記真空チャンバを大気に開放するための大気開放
バルブと、該大気開放バルブの開弁動作に伴ってオン作
動する加熱ヒータとを備え、該加熱ヒータにより前記油
回転真空ポンプを加温する真空包装機を提供する。この
場合、加熱ヒータは、油回転真空ポンプのケースに取り
付けることが好ましく、また、真空包装機は、真空チャ
ンバ内が大気開放したときに蓋体が自己開放するように
蓋体の押し上げ作用も有するシールバーを備えることが
好ましい。シールバーの動作は油回転真空ポンプの吸引
により行う。
【0009】このように加熱ヒータにより真空ポンプを
加熱することにより、低温時に真空ポンプが起動不良に
なることはない。また、真空包装機では一般にヒートシ
ール後に、蓋体により画成された真空チャンバを大気に
開放するので、その開放動作を利用して加熱ヒータをオ
ンにすることにより、加熱のための独立した工程を設け
る必要がなくなり、真空包装を迅速に実施することがで
きる。また、加熱ヒータを真空ポンプのケースに取り付
ければ、その加熱を迅速に且つ効率的に行うことができ
る。更に、大気開放時を利用して加熱ヒータをオンに
し、蓋体の開動作を利用して加熱ヒータをオフにする2
つの作動モードの採用により、真空ポンプの起動が良好
な場合には、大気開放から蓋体の開動作まで相対的に短
時間で問題なく所要の工程を遂行することは勿論のこ
と、真空ポンプの起動が不良の場合には、蓋体が開放し
ないため、加熱ヒータはオフになることなくオン状態を
継続し、真空ポンプを加熱し続ける。このようにして、
真空ポンプの状況に応じ、その加熱が必要なときに真空
ポンプの加熱を行うことができる。換言すれば、大気開
放から蓋体が開動作に至るまでは、真空包装機では一般
的に10秒程度であり、真空ポンプの油の粘性等に問題
がなければこの間に真空ポンプが良好に起動されるの
で、加熱ヒータによる真空ポンプの不必要な加熱は行わ
れない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態即ち実施形態について説明するが、
図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態が具現される真空包装機を
側方から見た縦断面図である。尚、以下の説明におい
て、各部の位置もしくは方向については、図1に向かっ
て見て左側を“前”、右側を“後”としており、また、
図中の点線は、真空包装機の蓋体が閉じているときの状
態を示している。
【0011】図1において、真空包装機1は、本体2
と、その上方に位置する開閉自在の蓋体3とを有する。
本体2は箱状になっており、そのハウジング内には、図
1には示していない大気開放バルブ、油回転真空ポンプ
4、電磁的に駆動されるソレノイド弁のようなものでよ
い真空バルブ5、シールバルブ6及びシールシリンダ組
立体7等が配設されている。真空ポンプ4は、分岐管8
を介して真空バルブ5及びシールバルブ6に接続されて
いる。分岐管8は、真空ポンプ4とは反対側で、真空バ
ルブ5の出口側とシールバルブ6の出口側とに接続して
いる。一方、真空バルブ5の入口側は、管9及び管10
介して本体2の後部上方にある脱気口11と接続してい
る。この脱気口11は、後述するように蓋体3が閉じた
際に、蓋体3が本体2の上面と協働して画成する真空チ
ャンバ12内の気体を吸引することができるように、本
体2の上面よりも突出している。シールバルブ6の入口
側には、管13の一端が接続されており、その他端は、
シールシリンダ組立体7に接続されている。図1には示
していない大気開放バルブは、後述する脱気工程及びシ
ール工程では閉じており、シール工程終了後に、真空チ
ャンバ12の圧力を大気圧にするように開く。
【0012】蓋体3は、下方が開口した筺体であり、内
部には、上述した真空チャンバ12が画成され、ここ
で、袋状部材である包装物(図示せず)に対する一連の
包装工程が行われる。図1に鎖線で示されるように、蓋
体3の周縁部が本体2の上面と当接するように蓋体3が
閉じているときは、蓋体3の内部に画成された真空チャ
ンバ12は、蓋体3の内面及び本体2の上面によってパ
ッキン14を介して密閉される。一方、真空チャンバ1
2は、蓋体3が図1に実線に示されるように開いている
ときは、蓋体3の開口3aを介して外部と連通する。蓋
体3の上部内面には、密封接着用熱線受部となる弾性部
材15が下向きに突出して形成されている。パッキン1
4よりも外側位置で蓋体3の周縁部に設けられているの
は磁性体16であり、これが蓋体3を閉状態に保持す
る。
【0013】蓋体3の後部の左右両側には、紙面に垂直
な横方向に延びる軸支部17が設けられており、蓋体3
は、回動軸を含むこの軸支部17を中心として回動す
る。更に、蓋体3の後部には、軸支部17から下方に延
びる腕部分18が蓋体3と一体的に回動可能に設けられ
ている。腕部分18には、コイルばねである弾性体19
や、所定の一方向の回転に対してのみ抵抗を生じせしめ
るリーディングダンパ(緩衝機構)20等が取り付けら
れているが、それ等については、本発明に係る構成の一
部ではないため更なる説明を要しないが、必要に応じ
て、本出願人の特願平8ー151200号明細書を参照
することができる。
【0014】シールシリンダ組立体7は、減圧室7a、
密封接着用熱線部材(シールバー)7b、ピストン7c
及びばね7dからなる。減圧室7aは、シールシリンダ
の内面とピストン7cとにより画成され、密封接着用熱
線部材7bはピストン7cに取り付けられている。熱線
部材7bは、蓋体3が閉じた際に、熱線受部である弾性
部材15に対峙するように配置されており、その先端部
は本体2の上面から突出する。熱線部材7bの上記先端
部にはシールヒータが組み込まれ、電気が流れると発熱
するようになっており、それによって袋状の包装物の開
口部分をヒートシールする。ばね7dは、減圧室7a内
に配設され、熱線部材7b及びピストン7cを下方に付
勢するように、ピストン7cに弾性力を付与している。
また、前述した管13の他端は、減圧室7aに連通して
いる。
【0015】図1から分かるように、本体2内を垂下す
る支持部材21は、その下端部に開閉スイッチ22を支
持している。該開閉スイッチ22は、蓋体3が鎖線で示
すように閉じた時に連接棒部材23が図1において最右
方に達することにより押圧される位置に作動片を備えて
おり、該作動片が押圧されると開閉スイッチ22がオン
となり、真空ポンプ4が起動される。尚、このような構
成も上述した特願平8ー151200号明細書に記載さ
れている。
【0016】次に、図2は、上述した真空包装機に実施
されている本発明の運転制御装置の一実施形態を示す回
路図で、同図において、図示しない電源に直列に接続さ
れているのは、符号ELBで示す漏電遮断器であり、こ
れに種々の並列回路が接続されている。先ず、図面にお
いて左から、図示しない袋状部材と真空チャンバ12を
脱気するための真空ポンプVP(図1では符号4で示
す)が真空ポンププロテクタOL及びパワリレーMSの
常開接点MS1を介して接続され(Cはコンデンサを表
す)、次に、密封包装の終了後に真空包装機の蓋体3を
開き易くするため上記真空チャンバ12に大気を導入す
べく大気開放バルブSV1が後述するリレーX1の常閉
接点X12を介して接続されている。変圧器TRはリレ
ーX4の常開接点X41を介して接続され、その二次側
には、前述した袋状部材をヒートシールするためシール
バー7bに組み込まれた上述のシールヒータH1があ
る。
【0017】更に、S1は上記蓋体の開閉に伴ってオン
・オフするリミットスイッチのような開閉スイッチ(2
2)であり、該開閉スイッチS1は、周知のように、蓋
体の閉止時には接点NOに接続され、開放時には接点N
Cに接続されるようになっている。接点NOには、パワ
リレーもしくはマグネットスイッチMS及びリレーX1
の並列体が冷却タイマTM3の常閉接点TM31を介し
て接続されている。該冷却タイマTM3は、ヒートシー
ルを行った後のシールヒータH1を冷却する時間を制御
するためのタイマである。一方、冷却タイマTM3の常
開接点TM32にはケースヒータ(加熱ヒータ)H2が
接続されている。このケースヒータH2は、真空ポンプ
VPの近傍に、好ましくは同真空ポンプのケース(図示
せず)に装着され、その温度を上昇するため加熱する。
【0018】ケースヒータH2及び常開接点TM32の
直列体に並列に接続されているのは、上述した真空ポン
プVP(4)に接続された管9に設けられる真空バルブ
SV2(5)と、リレーX1の常開接点X13と、リレ
ーX2の常閉接点X24とからなる直列体であり、前述
した開閉スイッチS1の接点NCは、この直列体に真空
バルブSV2と常開接点X13との間で接続されてい
る。また、常開接点X13と常閉接点X24との間から
図示のように一端が延びるラインに接続された直列体
は、真空タイマTM1、ホールド・ジャンプスイッチS
2の第1常開接点S21及びリレーX3の常閉接点X3
2を含んでおり、上記ラインの他端は、接点S21と真
空タイマTM1との間に接続されている。Lは、真空タ
イマTX1と並列接続されている真空ランプである。
【0019】上記ホールド・ジャンプスイッチS2は、
前述した接点S21に連動する第2常開接点S22と、
常閉接点S23とを更に含み、両接点に直列に、リレー
X3が接続されている。また、両接点S22、S23と
の間から延びるラインにリレーX2が接続され、このリ
レーX2にその常開接点X23と真空タイマTM1の常
開接点TM11の並列体が接続されている。かかるホー
ルド・ジャンプスイッチとしては、例えば、モーメンタ
リー動作をする2極双投式スイッチが好適であり、後述
するように、作業者が同スイッチを押している間は当該
工程を維持して延長が可能であり、押圧を解除すれば次
の工程へ移行させることができる。
【0020】最後に、両接点S22、S23と並列に、
前述したリレーX3の常開接点X31が設けられると共
に、この接点X31に直列に、シールバルブSV3及び
リレーX2の常開接点X21の直列体と、シールタイマ
TM2を含むラインと、シールタイマTM2の常閉接点
TM21及びリレーX4の直列体と、シールタイマTM
2の常開接点TM22及び冷却タイマTM3の直列体と
が互いに並列の関係で接続されている。
【0021】以上のような構成を有する運転制御装置の
制御回路を有する真空包装機において、その動作を図1
及び図2に加え図3〜図5のタイミングチャートを参照
して説明する。先ず、通常運転の場合(図3)には、漏
電遮断器ELBはオンであり、ヒートシールすべき袋状
部材を真空チャンバ12に入れて、蓋体3を閉止する
と、開閉スイッチS1(22)がオンとなって接点NO
に接続され、パワリレー(マグネットスイッチ)MSが
オンとなり、その常開接点MS1が閉じて、真空ポンプ
VPが起動する。これと同時に、リレーX1が励磁され
て、その常閉接点X12が開いて大気開放バルブSV1
が閉じると共に、常開接点X13が閉成して真空バルブ
SV2が開き、真空引き即ち脱気を行う(脱気工程)。
また、常閉接点X24を介して真空タイマTM1がオン
となる。
【0022】十分に脱気を行うように設定された真空タ
イマTM1の設定時間がタイムアップすると、その接点
TM11が閉成して、リレーX2及びX3が励磁され、
それにより常閉接点X24が開成して真空バルブSV2
(5)が閉じると共に、常開接点X21が閉成してシー
ルバルブSV3(8)が開く。シールバルブSV3即ち
シールバルブ8が開くと、図1に示すように該シールバ
ルブ8に接続されているシールシリンダ組立体7内を真
空引きする。シールシリンダ内が真空引きされると、シ
ールヒータH1を組み込んだシールシリンダ組立体7の
密封接着用熱線部材(シールバー)7bが大気圧とシー
ルシリンダ内圧の圧力差により上昇移動して、図示しな
い袋状部材を、真空チャンバ12内で蓋体3に設置され
ている弾性部材15とシールバー7bとの間に挟み込
む。また、励磁されたリレーX3の常開接点X31が閉
じることにより、常閉のタイマ接点TM21を介してリ
レーX4がオンとなり、その常開接点X41が閉じてシ
ールヒータH1が通電され、袋状部材のヒートシールが
行われる(シール工程)。また、接点X31の閉成によ
りシールタイマTM2がオンとなる。
【0023】シールタイマTM2がタイムアップする
と、その常閉接点TM21が開成してリレーX4が消磁
され、シールヒータH1がオフとなり、シール工程が終
了する。同時に常開接点TM22の閉成により冷却タイ
マTM3がオンとなる。冷却タイマTM3の設定時間が
経過すると、その常閉接点TM31が開いてマグネット
スイッチMS及びリレーX1がオフとなり、真空ポンプ
VPは停止し、大気開放バルブSV1が開く。また、タ
イマTM3の常開接点TM32が閉じて好ましくは真空
ポンプのケースに設置されたケースヒータH2に通電が
始まる。
【0024】大気開放バルブSV1の開放により、図1
に示す真空チャンバ12内は大気圧に戻る。しかし、シ
ールシリンダは真空に保持されているため、シールバー
7bは上昇したままであり、そのため、蓋体3は、シー
ルバー7bに押され磁性体16の吸引力を超克して自己
開放する。開閉スイッチS1(22)は、蓋体3の開閉
動作に連動する腕部分18,連接棒部材23等の動作に
よりオン・オフするため、同開閉スイッチS1(22)
は、蓋体が閉じたときオン、蓋体が開いたときオフとな
る。開閉スイッチS1がオフとなると、接点NC側に接
続され、真空バルブSV2が開弁し、リレーX2、X
3、シールタイマTM2、冷却タイマTM3がオフとな
り、ケースヒータH2もオフとなり、最初の待機状態に
戻る。
【0025】次に、ホールド・ジャンプスイッチS2の
使用による制御の仕方について説明する。図2及び図4
において、マグネットスイッチMS及びパワリレーX1
がオン即ち励磁され、パワリレーX2が消磁され、真空
タイマTM1が常閉接点X24を介して通電され、真空
ポンプVPが起動し、かつ真空バルブSV2が開放して
いる真空引きの脱気工程において、ホールド・ジャンプ
スイッチS2を押圧すると、その常開接点S22が閉じ
てリレーX2が励磁され、常閉接点X24が開成する
が、ホールド・ジャンプスイッチの他方の常開接点S2
1もオンとなって、真空バルブSV2は、いずれも閉成
しているリレー接点X13及びX32並びに常開接点S
21を介して開放状態に保持されるので、通電されてい
る真空タイマTM1がタイムアップしてその接点TM1
1が閉じ、リレーX2が励磁されても、真空バルブSV
2は、ホールド・ジャンプスイッチS2が押圧されてい
る限り、上記開放状態を続ける。即ち、真空タイマTM
1の動作は無効となり、同真空タイマTM1により制御
されずに、脱気工程をホールドする。
【0026】一方、真空タイマTM1のタイムアップ前
にホールド・ジャンプスイッチS2を押圧して直ぐ解除
した場合には、同スイッチS2の押圧により、接点S2
2を介してリレーX2が励磁され、その常開接点X23
が閉成してリレーX2が自己保持するため、スイッチS
2の押圧を解除すると、その接点S21だけでなくリレ
ーX2の常閉接点X24も開成し、真空バルブSV2は
オフになり、脱気工程は強制的に終了される。また、ス
イッチS2の押圧解除により、シール工程に移行する。
即ち、リレーX3が閉じた接点X23及びS23を介し
て励磁されてその接点X31が閉じ、シールバルブSV
3、シールタイマTM2、リレーX4及びシールヒータ
H1に通電される。
【0027】次に、前述のように、真空ポンプVPには
オイルが封入されているため、低温時等には、オイルの
粘性増大により、マグネットスイッチMSのスイッチM
S1がオンになっても、真空ポンプVPが起動されない
場合がある。この場合に備えて、真空ポンプVP(4)
のケース4a(図1参照)にケースヒータH2を取り付
け、同ケースヒータに通電して真空ポンプVP内のオイ
ルを加温するのが好適である。図5は、真空ポンプが起
動されない場合のタイミングチャートを示しており、脱
気工程において上述のような理由により真空ポンプVP
が起動されないと、過電流防止用の周知のプロテクタO
Lが働いてオフとなり、シール工程において前述したよ
うにシールタイマTM2に通電され、タイムアップする
と、その接点TM22を介して冷却タイマTM3に通電
し、同タイマのタイムアップ時に接点TM32が閉成す
ることにより、ケースヒータH2をオンにする。真空ポ
ンプ4が起動されない場合は、図1においてシールバー
7bは上昇しないので、蓋体3は、磁性体16の吸引力
により閉じたままである。このため、ケースヒータH2
はオン状態を継続し、真空ポンプを加熱する。
【0028】真空ポンプVPの再起動は、使用者の判断
により蓋体を開けて、再び閉めることにより行う。その
時、オイル温度が十分に暖まっているので、真空ポンプ
は再起動することができる。逆に、オイル温度が上昇し
ていなければ、真空ポンプが再起動されずに、上述した
工程が繰り返され、再びケースヒータに通電されて真空
ポンプVPを暖める。
【0029】本発明は、上述の実施形態に限定されるも
のではなく、その他様々な改変が可能である。例えば、
図5に示す改変実施形態に係る制御回路は、脱気工程の
後にガス封入工程が挿入されたもので、脱気及びガス封
入の各工程において、ホールド・ジャンプスイッチによ
る制御を行うことができるように構成されているような
ものにも同様に適用できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加熱ヒ
ータにより真空ポンプを加熱するため、低温時に定格電
圧が低下したような最悪の場合でも真空ポンプの起動が
不良になることがなく、信頼性の高い真空包装機を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による真空包装機の概略
側面図である。
【図2】 図1に示した真空包装機に用いられている運
転制御装置の回路図である。
【図3】 図2の運転制御装置によるタイマ制御時の各
種機器の動作タイミングチャートである。
【図4】 図2の運転制御装置によるホールド・ジャン
プスイッチ制御時の各種機器の動作タイミングチャート
である。
【図5】 真空ポンプの起動が行われない場合の各種機
器の動作タイミングチャートである。
【符号の説明】
1…真空包装機、3…蓋体、VP,4…油回転真空ポン
プ、4a…ケース、S1,12…真空チャンバ、22…
開閉スイッチ、S2…ホールド・ジャンプスイッチ、H
1…シールヒータ、H2…ケースヒータ、SV1…大気
開放バルブ、SV2,8…真空バルブ、SV3,6…シ
ールバルブ、X1〜X6…リレー、TM1…真空タイ
マ、TM2…シールタイマ、TM3…冷却タイマ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在の蓋体を有する真空チャンバに
    連通する油回転真空ポンプを作動して、前記真空チャン
    バとその内部の袋状部材を脱気し、その後、前記袋状部
    材のヒートシールを行ってから、前記真空チャンバを大
    気開放し、該大気開放の際に、前記油回転真空ポンプを
    加温するための加熱ヒータをオンにして、前記蓋体の開
    放動作に伴って前記加熱ヒータをオフにする真空包装機
    の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 開閉自在の蓋体により画成される真空チ
    ャンバに連通し、該真空チャンバ及びその内部の袋状部
    材を脱気する油回転真空ポンプと、前記真空チャンバ内
    の袋状部材の封止を行うためのシールヒータと、該シー
    ルヒータによる前記袋状部材の封止後に開弁して、前記
    真空チャンバを大気に開放するための大気開放バルブ
    と、該大気開放バルブの開弁動作に伴ってオン作動する
    加熱ヒータとを備え、該加熱ヒータにより前記油回転真
    空ポンプを加温する真空包装機。
  3. 【請求項3】 前記加熱ヒータは前記油回転真空ポンプ
    のケースに取り付けられている請求項2記載の真空包装
    機。
  4. 【請求項4】 前記蓋体は、前記油回転真空ポンプの作
    動時には、前記袋状部材の封止終了後の大気開放の完了
    時に自動的に前記蓋体を開き、前記油回転真空ポンプに
    よる前記真空チャンバの脱気が不十分である時に、前記
    脱気、前記封止及び前記大気開放の一連の動作が完了し
    ても、前記蓋体を開かないという特性を有する請求項2
    又は3記載の真空包装機。
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