JPH10236428A - 真空包装装置 - Google Patents

真空包装装置

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Publication number
JPH10236428A
JPH10236428A JP4426797A JP4426797A JPH10236428A JP H10236428 A JPH10236428 A JP H10236428A JP 4426797 A JP4426797 A JP 4426797A JP 4426797 A JP4426797 A JP 4426797A JP H10236428 A JPH10236428 A JP H10236428A
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JP
Japan
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vacuum
timer
seal
valve
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4426797A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sakai
忠志 酒井
Shinzo Kozuka
慎三 小塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10236428A publication Critical patent/JPH10236428A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持台と受け台部とによる包装袋の挟み付け
が十分に行われた状態でヒートシールされ、常に良質な
ヒートシールが行われる真空包装装置を提供すること。 【解決手段】 ヒートシール機構において、熱線が取り
付けられた支持台と受け台部とにより包装袋の開口部を
挟み付ける。真空室の真空引き完了時にシール準備タイ
マTM2を作動させ、このシール準備タイマTM2がタ
イムアップしたときに熱線を通電発熱させるとともに、
シールタイマTM3を作動させる。シールタイマTM3
により熱線の発熱時間を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱接着性の包装袋
の中に食品等の収容物を入れ、脱気(真空引き)してヒ
ートシールすることにより密封包装を行う真空包装装
置、特に、ヒートシール機構の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】食品等の収容物を熱接着性の包装袋の中
に入れ、その包装袋の内部を脱気・減圧してからヒート
シールすることにより密封するいわゆる真空包装として
は、例えば、実開昭62−159408号公報に記載の
ものが知られている。この装置を図4及び図5に示す。
図4は、上記従来の真空包装装置全体の縦断面図であっ
て、筺体1の上部に上面を開口した容器が取り付けら
れ、この筺体1の後部に前記容器2の上面開口部を密閉
する蓋体3が開閉自在に軸支され、この容器2と蓋体3
との間に真空室4が形成されている。また、蓋体3は真
空室4を開放する方向にスプリング9にて付勢されてい
る。そして、筺体1の底板24には前記真空ポンプ23
及び配電盤25が取り付けられている。
【0003】また、図5は、同上真空包装装置の真空室
4を形成する容器2の前部の拡大断面図であって、この
部分にはヒートシール機構30が配されている。このヒ
ートシール機構30は、空圧シリンダ39と、該空圧シ
リンダ39内に進退自在に嵌挿されて、該空圧シリンダ
39内に外気から遮断された密閉室39aを形成するピ
ストン40と、該ピストン40に連係されたシリンダ軸
31と、該ピストン40を下方に付勢するために前記密
閉室39a内に配設されたスプリング41と、前記シリ
ンダ軸31によって上下動作される支持台32と、該支
持台32の上部に設けられて電気的に発熱される熱線3
3と、該熱線33に対向して蓋体3の内面に設けられた
ゴム成型品の受け台部34と、ポリエチレン樹脂などの
熱溶着性包帯袋35の開口部の膨らみを押さえる押さえ
片36と、包帯袋35の開口部の吹き上げを防止する吹
上防止板37と、支持台32と吹上防止板37との間に
位置して窒素ガスなどの不活性ガスを噴射するガス噴出
管38とを具備して構成されている。また、真空ポンプ
23の吸引側は真空室4及びピストン40上部の空圧シ
リンダ39内の密閉室39aに連通されている。
【0004】上記の真空包装装置において真空密閉する
ときは、容器2内に収容物42を収納した包帯袋35を
配置し、この包帯袋35の開口部を支持台32上に配
し、包帯袋35の開口部にガス噴出管38を臨ませ、ま
た、包帯袋35の開口部近傍を押さえ片36にて押さえ
る。そして、この状態で蓋体3を閉じて容器2を密閉す
ると、蓋体3の支軸に連動するレバー7がスイッチ20
の作動片22を押圧し、このスイッチ20のオンによ
り、真空ポンプ23が作動して、真空室4及び包帯袋3
5内が真空状態にされ、この真空圧力により蓋体3がス
プリング9に抗して閉鎖状態に保持される(真空引き工
程)。また、この状態から真空ポンプ23の吸引動作に
よってピストン40上部の空圧シリンダ39内の密閉室
39aが減圧され、スプリング41に抗してピストン4
0が上昇してシリンダ軸31が上昇し、この上昇により
支持台32と受け台部34との間に包装袋35の開口部
が挟み付けられ、熱線33が通電発熱されて包装袋35
の開口部がヒートシールされて密封されていた(ヒート
シール工程)。その後、密閉室39aが大気に連通され
て、ピストン40が下降し、熱線33が受け台部34か
ら離反され、真空室4も大気圧とされ、スプリング9の
バネ力で蓋体3が開放されて、真空密封を完了するよう
に構成されていた。尚、不活性ガスは、包装袋35を密
封する前に、必要に応じて包帯袋35内に噴出されてい
た。
【0005】このように構成された従来の真空包装装置
においては、通常、真空ポンプ23と空圧シリンダ39
内の密閉室39aとの接続は、真空ポンプ23と真空室
4とを接続する配管に設けられた開閉バルブ(真空バル
ブ)の手前から配管を分岐し、該分岐管に開閉バルブ
(シールバルブ)を介装して行っていた。また、真空引
き時間は真空タイマにより設定されており、真空タイマ
がタイムアップすることによりヒートシール工程に移行
されるように構成されていた。即ち、真空タイマがタイ
ムアップすることにより、真空バルブが閉成され、そし
てシールバルブが開成され、同時に真空ポンプ23が駆
動されてピストン40上部の密閉室39a内が真空引き
されるとともに、熱線33への通電が行われていた。ま
た、ヒートシール機構30は、前記のように構成されて
おり、ピストン40は、ピストン40上部の密閉室39
aの真空圧力とピストン40の下面に掛かる外気圧との
圧力差により、スプリング41のばね圧に抗して持ち上
げられるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなヒートシ
ール機構を採用した従来の真空包装装置の場合、収容物
42が肉、米等の固形物の場合には、真空室4を真空引
きする時間(真空タイマ設定時間)が長く、密閉室39
aを真空引きするときには、真空ポンプ23と真空室4
とを接続する配管内は十分に真空引きされている。そし
て、この状態で真空バルブを閉じ、シールバルブを開放
してヒートシールに移っても、真空ポンプ23から真空
バルブに至る配管は十分に真空引きされており、密閉室
39aの減圧を助けることになり、速やかに支持台32
と受け台34とによる包装袋35の挟み付けが行われ良
質のヒートシールが得られる。
【0007】しかしながら、収容物42が汁物や野菜の
ような場合には、真空タイマの設定時間が短く、真空室
4の真空度が弱い状態でヒートシールすることになり、
真空ポンプ23と真空室4とを接続する配管内は十分に
真空引きされていない。従って、この状態で真空バルブ
を閉じ、シールバルブを開放してヒートシールに移って
も、真空ポンプ23から真空バルブに至る配管は十分に
真空引きされていないため、密閉室39a内の減圧が遅
れ、この分支持台32の上昇が遅れることになる。この
ため、支持台32と受け台部34とによる包装袋35の
挟み付けが十分に行われないままヒートシールされ、ヒ
ートシールが不良となる虞れがあった。
【0008】上記のごとく、ピストン40が上方に持ち
上げられ、それにより熱線33が受け台部34に押し当
てられるまでの時間は、空圧シリンダ39内の密閉室3
9aの真空引きに要する時間に左右され、該真空引き時
間は該真空引き直前の配管内の真空状態により左右さ
れ、また、この真空引き直前の配管内の真空状態は真空
室4の真空引き時間に大きく左右される状況にあった。
【0009】更に、真空ポンプ23の立ち上がり状態に
おいては、真空ポンプ23の回転が十分でないため、真
空タイマの設定時間が短い場合、即ち、真空室4の真空
引き時間が短い場合には、ヒートシール移行時において
も未だ真空ポンプ23の回転速度が十分に立ち上がって
おらず、空圧シリンダ39の減圧速度が遅くなり、この
ことによっても支持台32と受け台部34とによる包装
袋35の挟み付けが遅れることになり、この挟み付けが
十分に行われままヒートシールされ、ヒートシールが不
良となる要因となっていた。
【0010】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、ヒートシール時、支持台と受け台部とによ
る包装袋の挟み付けが十分に行われた状態でヒートシー
ルされ、良質なヒートシールが行われる真空包装装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の本発明では、筺体上面を開閉
し、閉成時に筺体上面との間に真空室を形成する蓋体
と、空圧シリンダと、該空圧シリンダ内に進退自在に嵌
挿されて該空圧シリンダ内に外気から遮断された密閉室
を形成するピストンと、該ピストンに連係されて上下動
作される支持台と、前記密閉室に配設され前記ピストン
を下方に付勢するスプリングと、前記支持台の上部に設
けられて電気的に発熱される熱線と、該熱線に対向して
蓋体の内面に設けられた受け台部とを具備するヒートシ
ール機構と、前記密閉室を真空ポンプに連結する開閉弁
としてのシールバルブと、前記真空室を真空ポンプに連
結する開閉弁としての真空バルブとを備え、前記真空室
が所定の真空圧力に到達したときに、前記真空バルブを
閉成して前記真空室内の真空引きを完了させるととも
に、前記シールバルブを開成して前記密閉室を真空引き
減圧し、前記ピストンを前記スプリングに抗して上昇せ
しめて包装袋の開口部を前記支持台と前記受け台部とに
より挟み付けるとともに、シールタイマを作動させて所
定時間前記熱線を通電発熱させることにより前記包装袋
の開口部をヒートシールする如くした真空包装装置にお
いて、制御回路中に、前記真空室の真空引き完了時に作
動するシール準備タイマを設け、前記挟み付けが完了し
たときに前記シール準備タイマをタイムアップさせるこ
とにより、前記熱線を通電発熱させるとともに前記シー
ルタイマを作動させるごとくしたものである。
【0012】従って、上記のように構成された請求項1
記載の真空包装装置にあっては、収容物を収納したポリ
エチレン樹脂フィルムなどの熱溶着材料にて形成された
包装袋を真空室内に配置し、蓋体を閉じて真空室が密閉
されると、真空ポンプが作動して真空室の真空引きが行
われる。そして、真空室の真空引きが完了したときに、
真空バルブとシールバルブとが作動するとともにシール
準備タイマが作動し、ピストン上部の空圧シリンダ内の
密閉室が真空引きされ減圧される。密閉室が減圧される
と、支持台がスプリングに抗して上昇する。そして、こ
の支持台の上昇により、支持台と受け台部とによる包装
袋の挟み付けが行われる。また、包装袋の挟み付けが完
了した時点で前記シール準備タイマがタイムアップし、
熱線33が通電発熱されるとともにシールタイマが作動
する。そして、所定時間包装袋の開口部が加熱されて、
ヒートシールが行われる。従って、本真空包装装置では
真空室の真空引き時間の影響を受けず、常に安定したヒ
ートシール状態が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明するが、図中、同一
符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、本発
明の実施形態においては、装置全体の縦断面図及びその
真空室を形成する容器前部の拡大断面図は、先に説明し
た図4及び図5と同じと考えて良いので、この図面を本
実施の形態に流用して以下説明する。また、重複する説
明を避けるため、図4及び図5についての重ねての説明
を省略する。尚、本実施の形態においては、不活性ガス
の噴出は本発明と直接関係がないので、これに関する制
御回路の構成及びその説明は省略する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る真空包
装装置の空気配管系統図を示すものであって、この図に
示すように、真空バルブ12を接続する配管cは、配管
dを介して脱気口19に接続されている。この脱気口1
9は、蓋体3を閉じて真空引きする際に、真空室4内の
気体を吸引することができ、また、真空室4内を大気に
開放する際に、真空室4内を大気開放ラインを通じ大気
に連通できるように、真空室4内に突出して形成されて
いる。また、大気開放ラインは、図1において配管d及
び配管eから形成される。尚、配管eには大気開放バル
ブ13、ボールバルブ14が介装されている。また、配
管dの途中には配管fを介して真空ゲージ18が接続さ
れている。また、真空ポンプ23は、配管a,c及び真
空バルブ12を介して前記大気開放ラインに接続される
とともに、配管a,b及びシールバルブ15を介してヒ
ートシール機構30のピストン40上部の密閉室39a
内に接続されている。このシールバルブ15は、大気開
放口gを有する三方電磁切換弁であって、オフのときは
図示点線の連通状態となり、密閉室39aと大気開放口
gとが連通される。また、オンのときは図示実線の連通
状態となり、密閉室39aが配管bを介して真空ポンプ
23に連通される。
【0015】次に、図2は本実施の形態に係わる運転制
御装置の電気回路図で、同図において、図示しない電源
に直列に接続されているのは、符号ELBで示す漏電遮
断器であり、これに種々の並列回路が接続されている。
先ず、図面において左から、包装袋35、真空室4内及
びヒートシール機構30の密閉室39aを真空引きする
ための真空ポンプ23が真空ポンププロテクタOL及び
マグネットスイッチMSの常開接点MS1を介して接続
され(Cは真空ポンプ23のモータ用コンデンサを表
す)、次に、大気開放バルブ13がリレーX1の常閉接
点X12を介して接続されている。次に、変圧器TRが
リレーX4の常開接点X41を介して接続され、該変圧
器TRの二次側には、前述した包装袋35をヒートシー
ルするための熱線33が接続されている。
【0016】次に、スイッチ20は、蓋体3の閉止時に
は接点NOに接続され、開放時には接点NCに接続され
るものであるが、接点NOには、シールタイマTM3の
常閉タイマ接点TM31を介してマグネットスイッチM
S及びリレーX1の並列回路が接続されている。更に、
シールタイマTM3の常開タイマ接点TM32を介して
ケースヒータH2が接続されている。次に、リレーX2
の常閉接点X24,リレーX1の常開接点X13及び真
空バルブ12が直列に接続され、該常閉接点X24と並
列にリレーX3の常閉接点X32とホールド・ジャンプ
スイッチS2の常開接点S21との直列回路が並列に接
続されている。そして、前記リレーX1の常開接点X1
3と真空バルブ12との直列回路における常開接点X1
3と真空バルブ12との間に対し前記スイッチ20の接
点NCが接続されている。また、リレーX1の常開接点
X13と前記真空バルブ12との直列回路に対し真空タ
イマTM1及び真空ランプLがそれぞれ並列に接続され
ている。
【0017】上記ホールド・ジャンプスイッチS2は、
前述した接点S21に連動する他の常開接点S22と、
常閉接点S23とを含み、両接点に直列に、リレーX3
が接続されている。また、両接点S22、S23との間
から延びる回路にリレーX2が接続され、このリレーX
2に対し、リレーX2の常開接点X23と真空タイマT
M1の常開タイマ接点TM11の並列回路が直列に接続
されている。上記ホールド・ジャンプスイッチとして
は、例えば、モーメンタリー動作をする2極双投式スイ
ッチが好適であり、後述するように、作業者が同スイッ
チを押している間は当該工程を維持して延長が可能であ
り、押圧を解除すれば次の工程へ移行させることができ
る。
【0018】最後に、両接点S22、S23と並列に、
前述したリレーX3の常開接点X31が設けられると共
に、この接点X31に対し、リレーX2の常開接点X2
1とシールバルブ15との直列回路と、シール準備タイ
マTM2と、該シール準備タイマTM2の常開タイマ接
点TM21とシールタイマTM3の直列回路とが互いに
並列の関係をなして直列に接続され、更に、該シールタ
イマTM3に対し、シール準備タイマTM2の常閉タイ
マ接点TM33とリレーX4との直列回路が並列に接続
されている。
【0019】次に、本実施の形態の動作について、図1
〜図5を参照しながら説明する。尚、各機器の動作タイ
ミングは図3に示される。先ず、真空ポンプ23が作動
せず、蓋体3が全開している状態(待機時)において、
容器2に収納物42を収納した包装袋35を配置し、こ
の包装袋35の開口部を支持台32上に配し、包装袋3
5の開口部にガス噴出管38を臨ませ、また、包装袋3
5の開口部近傍を押さえ片36にて押さえる。また、こ
の状態で蓋体3を閉じて容器2を密閉するとレバー7が
スイッチ20の作動片22を押圧し、このスイッチ20
がオンとなる。このためスイッチ20は、接点NO側に
接続され、マグネットスイッチMSがオンとなり、その
常開接点MS1が閉じて、真空ポンプ23が起動する。
これと同時に、リレーX1が励磁されて、その常閉接点
X12が開いて大気開放バルブ13が閉じると共に、常
開接点X13が閉成して待機時に引き続き真空バルブ1
2の開弁状態が保持され、真空引きが行われる。また、
常閉接点X24を介して真空タイマTM1及び真空ラン
プLがオンとなる。
【0020】真空ポンプ23が作動すると、図1に示さ
れるように、脱気口19、配管d、配管c及び配管aを
介して、真空室4内の気体等が真空ポンプ23により吸
引される(真空引き工程)。また、真空タイマTM1
は、真空室4内が十分に真空引きされ、大気圧以下の所
定圧力に減圧されるように真空引き時間が設定されてい
る。(尚、包装袋35内に不活性ガスを封入する場合
は、真空室4内が負圧になったときに、ガス噴出管38
から不活性ガスが噴出されて包装袋35内に充満される
が、本実施の形態においてはこの工程を省略してい
る。)
【0021】十分に真空引きが行われ、真空室4内が所
定圧力以下に減圧されるように設定された真空タイマT
M1の設定時間(真空引き時間)がタイムアップする
と、真空タイマTM1の常開タイマ接点TM11が閉成
して、リレーX2及びX3が励磁される。そして、リレ
ーX2及びリレーX3の常開接点X23及び常開接点X
31がオンすることにより、リレーX2及びX3はそれ
ぞれ自己保持される。また、常閉接点X24、X32が
開成して真空バルブ12がオフとなって閉じ、真空引き
工程を終了すると共に、常開接点X21が閉成してシー
ルバルブ15がオンとなって切り替わり、密閉室39a
がシールバルブ15及び配管bを介して真空ポンプ23
に接続される。更にシール準備タイマTM2がオンされ
作動する。シールバルブ15が上記のように切り換わる
と、真空ポンプ23の吸引作用によって、ピストン40
上部の密閉室39a内の気体が配管bを介して吸引され
る。これにより密閉室39aの圧力は低下し、ピストン
40がスプリング41の弾性力に抗して上方に移動し、
この上昇でシリンダ軸31は上昇される。また、このシ
リンダ軸31の上昇で支持台32が上昇し、支持台32
が熱線33とともに包装袋35の開口部を受け台部34
に押し付け、包装袋35の開口部が支持台32と受け台
部34とにより挟み付けられる(ヒートシール準備工
程)。
【0022】そして、上記挟み付けがしっかり行われた
時点で、前記シール準備タイマTM2がタイムアップ
し、その常開タイマ接点TM21がオンされることによ
りシールタイマTM3がオンされて作動する。また、該
シールタイマTM3の常閉タイマ接点TM33を介して
リレーX4がオンとなり、その常開接点X41がオンと
なって、支持台32の上部に設けられた熱線33が通電
発熱され、この発熱がシールタイマTM3がタイムアッ
プするまで継続される。このようにして、収容物42を
入れた包装袋35の開口部のヒートシールが行われる
(ヒートシール工程)。
【0023】以上のごとく、本実施の形態においては、
包装袋35の開口部の挟み付けがしっかりなされるまで
は、ヒートシール準備工程とされている。即ちヒートシ
ール準備工程において真空ポンプ23が完全に立ち上げ
られ、真空引き工程完了時における真空到達度の不足が
回避されて密閉室39aが所定水準以上の真空度に到達
される。そして、包装袋35の開口部の挟み付けがしっ
かりなされた後に、熱線33が通電発熱されてヒートシ
ールされる。従って、常に安定した良質のヒートシール
が行われる。
【0024】このようにして所定時間経過して、シール
タイマTM3がタイムアップすると、その常閉タイマ接
点TM33が開成してリレーX4が消磁され、常開接点
X41が開成されて熱線33がオフとなり、ヒートシー
ル工程が終了する。また、シールタイマTM3の常閉タ
イマ接点TM31が開成され、リレーX1及びマグネッ
トスイッチMSがオフとなることにより、リレーX1の
常閉接点X12が閉成されて大気開放バルブ13が開放
される。同時にマグネットスイッチMSの常開接点MS
1が開成されて真空ポンプ23が停止され、この結果真
空室4が大気に連通される(大気開放工程)。
【0025】また、真空ポンプ23のケース(図示せ
ず)には、真空ポンプ23内のオイルを加温するケース
ヒータH2が取り付けられているが、前記シールタイマ
TM3のタイムアップ時、その常開タイマ接点TM32
の閉成により前記ケースヒータH2への通電が始められ
る。尚、このケースヒータH2は、低温時等において真
空ポンプ23内のオイルの粘性が増大することにより、
真空ポンプ23が起動されない場合が生ずるのを防止す
るため、真空ポンプ23内のオイルを加温するのもので
ある。
【0026】上記のようにして真空室4内が大気開放さ
れることにより真空室4内の圧力が大気圧に上昇し、大
気開放工程が終了し、スプリング9のバネ力で蓋体3が
支軸を中心に回動され、蓋体3は開放され、包装袋35
が包装物42に密着される。また、この蓋体3の開放で
支軸に取り付けられたレバー7が回動し、スイッチ20
の作動片22の押圧が解除され、スイッチ20は接点N
C側に接続され、真空バルブ12がオフとなり開弁す
る。この結果、真空ポンプ23内は配管a,c,e及び
大気開放バルブ13を介して大気に連通される。また、
シールバルブ15はオフとなり、図1に図示された点線
の連通状態となり、ヒートシール機構30の密閉室39
a内がシールバルブ15の大気開放口gに接続され、大
気に連通される。そして、密閉室39aの圧力が大気圧
に上昇し、ピストン40がスプリング41の弾性力によ
り下方に移動し、支持台32も下方に移動する。一方、
蓋体3の上部内面に下向きに突出して形成されている受
け台部34も、蓋体3の開放により、上方に引き上げら
れることになり、支持台32と受け台部とによる包装袋
35の開口部の挟み付けが解除され(挟みつけ解除)、
包装袋35を取り出すことが可能となる。また、スイッ
チ20のオフによりリレーX2、X3、シール準備タイ
マTM2がオフとなるので、制御回路は最初の待機状態
に戻る。
【0027】次に、ホールド・ジャンプスイッチS2の
使用による制御の仕方について図2に基づいて説明す
る。上記真空包装装置では、真空引き工程においては、
前述のようにマグネットスイッチMS、リレーX1及び
真空ポンプ23がオンされ、かつ、真空バルブ12が開
成されているが、真空タイマTM1は未だタイムアップ
していないので、リレーX2、X3及びX4、シール準
備タイマTM2、シールタイマTM3がオフされ、シー
ルバルブ15が大気開放口gに連通され、大気開放バル
ブ13が閉成されている。
【0028】しかし、この真空引き工程において、ホー
ルド・ジャンプスイッチS2を押圧すると、その常開接
点S21、S22がオンし、また、常閉接点S23がオ
フする。このため、上記真空引き工程の状態からリレー
X2が励磁されて、リレーX2は自己の常開接点X23
のオンにより自己保持される。また、リレーX2のオン
により真空バルブ12を接続する常閉接点X24がオフ
されるが、真空バルブ12は、いずれもオンしているリ
レーX3の常閉接点X32、ホールド・ジャンプスイッ
チS2の常開接点S21及びリレーX1の常開接点X1
3を介して継続してオンされ、継続して開放状態に保持
される。従って、ホールド・ジャンプスイッチS2が押
圧されている限りは、その常開接点S22がオンされ、
同常閉接点S23がオフされているため、真空タイマT
M1がタイムアップしてその常開タイマ接点TM11が
オンしても、作動状態に何らの変更も生じない。このよ
うに、真空引き工程において、ホールド・ジャンプスイ
ッチS2を押圧することにより、真空タイマTM1の作
動によって工程に変化が生じず、真空引き工程がホール
ドされる。
【0029】次に、真空タイマTM1のタイムアップ前
に、ホールド・ジャンプスイッチS2を押圧し、この押
圧を解除することにより、真空引き工程を直ちに中断
し、次のヒートシール準備工程に進めることができる。
即ち、同スイッチS2を押圧すると、前記のように、そ
の常閉接点S23がオフされ、常開接点S21及びS2
2がオンされて、リレーX2が励磁され、その常開接点
X23が閉成してリレーX2が自己保持される。また、
この作動により、真空バルブ12は、リレーX3の常閉
接点X32、ホールド・ジャンプスイッチS2の常開接
点S21及びリレーX1の常開接点X13を介して接続
される。しかしながら、ホールド・ジャンプスイッチS
2の押圧を解除すると、その常閉接点S23がオンとな
るため、リレーX3及びヒートシール準備タイマTM2
がオンとなり、更にシールバルブ15がオンとなって図
1の実線状態に切り換えられ、密閉室39aが真空ポン
プ23に接続される。また、ホールド・ジャンプスイッ
チS2の常開接点S21がオフとなるため、真空バルブ
12がオフされて閉成される。上記のごとく、ホールド
・ジャンプスイッチS2の押圧解除により、真空バルブ
12が閉成され、また、シールバルブ15が切り換えら
れて密閉室39aが真空ポンプ23に接続されるため、
真空引き工程が中断され強制的に終了されるとともに、
ヒートシール機構30の密閉室39aの真空引き、即ち
ヒートシール準備工程に移行することができる。
【0030】尚、本発明は、次のように変更して具体化
することができる。 (1) 前記実施の形態では、不活性ガスを包装袋35
内に封入する真空包装装置を前提としていたが、このよ
うな不活性ガス封入装置を有しない真空包装装置として
もよく、この場合には不活性ガスを噴出させるためのガ
ス噴出管38、吹上防止板37等は不要になる。 (2) 前記筺体1の上面には容器2が設けられていた
が、これを省略して筺体1の上面を平面的形状とし、蓋
体3内と該平面的な筺体1の上面との間に真空室4を形
成しても良い。 (3) 前記シリンダ軸31をピストン40と一体的に
構成し、このように構成された前記ピストンの上端に支
持台32を直接連結しても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明は、上記のごとく、制御回路中に
真空室の真空引き完了時に作動するシール準備タイマを
設け、包装袋の開口部の挟み付けが完了したときに、前
記シール準備タイマをタイムアップさせることにより、
熱線を通電発熱させるごとくしたので、包装袋の開口部
の挟み付けをしっかり行ってから、熱線を通電発熱させ
てヒートシールするため、包装袋の挟み付けが不十分と
なることがなく、常に安定した良質のヒートシールを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る真空包装装置の空気
配管系統図である。
【図2】 図1の真空包装装置に係る運転制御装置の電
気回路図である。
【図3】 図2の運転制御装置による各種機器の動作タ
イミングチャートである。
【図4】 従来一般の真空包装装置全体の縦断側面図で
ある。
【図5】 図4に係る真空包装装置の真空室前部拡大断
面図である。
【符号の説明】
1…筺体、3…蓋体、4…真空室、12…真空バルブ、
13…大気開放バルブ、14…ボールバルブ、15…シ
ールバルブ、20…スイッチ、23…真空ポンプ、30
…ヒートシール機構、31…シリンダ軸、32…支持
台、33…熱線、34…受け台部、35…包装袋、39
…空圧シリンダ、39a…密閉室、40…ピストン、4
1…スプリング、42…収容物、a,b,c,d,e…
配管、MS…マグネットスイッチ、MS1…マグネット
スイッチの常開接点、X1、X2,X3,X4…リレ
ー、X13,X21,X23,X31,X41…常開接
点、X12,X24,X32…常閉接点、TM1…真空
タイマ、TM2…シール準備タイマ、TM3…シールタ
イマ、TM11,TM21,TM32…常開タイマ接
点、TM31,TM33…常閉タイマ接点、S2…ホー
ルド・ジャンプスイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体上面を開閉し、閉成時に筺体上面と
    の間に真空室を形成する蓋体と、 空圧シリンダと、該空圧シリンダ内に進退自在に嵌挿さ
    れて該空圧シリンダ内に外気から遮断された密閉室を形
    成するピストンと、該ピストンに連係されて上下動作さ
    れる支持台と、前記密閉室に配設され前記ピストンを下
    方に付勢するスプリングと、前記支持台の上部に設けら
    れて電気的に発熱される熱線と、該熱線に対向して蓋体
    の内面に設けられた受け台部とを具備するヒートシール
    機構と、 前記密閉室を真空ポンプに連結する開閉弁としてのシー
    ルバルブと、 前記真空室を真空ポンプに連結する開閉弁としての真空
    バルブとを備え、前記真空室が所定の真空圧力に到達し
    たときに、前記真空バルブを閉成して前記真空室内の真
    空引きを完了させるとともに、前記シールバルブを開成
    して前記密閉室を真空引き減圧し、前記ピストンを前記
    スプリングに抗して上昇せしめて包装袋の開口部を前記
    支持台と前記受け台部とにより挟み付けるとともに、シ
    ールタイマを作動させて所定時間前記熱線を通電発熱さ
    せることにより前記包装袋の開口部をヒートシールする
    如くした真空包装装置において、 制御回路中に、前記真空室の真空引き完了時に作動する
    シール準備タイマを設け、前記挟み付けが完了したとき
    に前記シール準備タイマをタイムアップさせることによ
    り、前記熱線を通電発熱させるとともに前記シールタイ
    マを作動させるごとくしたことを特徴とする真空包装装
    置。
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