JPH0749287B2 - 真空包装方法 - Google Patents

真空包装方法

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JPH0749287B2
JPH0749287B2 JP62145891A JP14589187A JPH0749287B2 JP H0749287 B2 JPH0749287 B2 JP H0749287B2 JP 62145891 A JP62145891 A JP 62145891A JP 14589187 A JP14589187 A JP 14589187A JP H0749287 B2 JPH0749287 B2 JP H0749287B2
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克己 高梨
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東静電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、寝装品、アパレル製品、衣服などの被包装物
を樹脂フィルム製などの包装袋に収納して縮小包装する
真空包装方法に関する。
(従来の技術) 従来の真空包装装置を第5図に基づいて説明する。
耐圧容器1は、上面を開口した下部容器体2とこの下部
容器体2の上面開口を開閉自在に閉塞する上部容器体3
とからなっている。そして、前記下部容器体2には給排
気口4が開口形成されており、この給排気口4はホース
5を介して脱気装置、例えば真空ポンプ(図示せず)に
連通接続されている。そして、前記耐圧容器1内の置台
6上、毛布などの被包装物7を収納した包装袋8を載置
して収納するようになっている。また、前記耐圧容器1
の図示左側には、前記包装袋8の開口部8aを加熱熔着し
て封止する封止装置9が設けられ、この封止装置9は、
前記下部容器体2に固定されたシリンダー装置10の進退
するピストン11に熱線固定具12を介して固定された熱線
13と、前記上部容器体3に受体固定具14を介して固定さ
れたゴムにて成型した熱線受体15とにより前記包装袋8
の開口部8aを挟むものである。
そして、上記真空包装装置を用いた真空包装方法は、上
部容器体3を開いた状態で、被包装物7を収納した包装
袋8を下部容器体2内に装着したのち、上部容器体3を
下部容器体2に接合し(装着工程)、つぎに、耐圧容器
1内を真空ポンプにより負圧化して包装袋8内の脱気を
行ない(脱気工程)、次に、封止装置9により包装袋8
の開口部8aを封止し(封止工程)、次に、耐圧容器1内
を大気圧に戻し(真空破壊工程)、包装をするものであ
る。
ところで、前記脱気工程において、耐圧容器1内が負圧
化されると、包装袋8内も負圧化されるが、この包装袋
8の狭くなっている開口部8aから脱気されることによ
り、耐圧容器1内の負圧化と包装袋8内の負圧化とに時
間差が生じる。ところが、包装袋8は置台6上に載置さ
れているだけなので、包装袋8内と耐圧容器1内とが飽
和状態になるまで、耐圧容器1内の負圧により包装袋8
が膨む現象が生じる。そして、この現象は、包装袋8に
おけるしわの発生および被包装物7の形状の乱れの原因
になるとともに、封止装置9に位置する包装袋8の開口
部8aにずれを生じさせるが、この状態で開口部8aを封止
すると、封止部にしわが生じたり、あるいは、開口部8a
の全体が完全に封止されなかったりする不良が発生する
場合がある。
また、前記真空破壊工程では、耐圧容器1内は大気圧状
態に戻るが、包装袋8内は負圧状態であるため、この包
装袋8は急激に収縮密着状態となる。そして、特に、被
包装物7が衣類、毛布などの柔軟なものであると、被包
装物7の収縮、密着により、しわおよび形状の変化、乱
れが生じ、商品価値がなくなる。
そこで、従来、耐圧容器内にガス封入装置を配設し、不
活性ガスを包装袋内に注入し、負圧化された包装袋内を
大気圧状態に近づけることにより、収縮変形を防止する
方法も採られているが、この方法では、ガスを封入する
分、コストがかさむとともに、包装作業に要する時間も
多くなり、被包装物の容積の減少効果も得られない。
また、実開昭61-123004号公報に記載されているよう
に、耐圧容器内に被包装物収納室と区画された空気作用
室を可撓体と加圧板とにて形成し、加圧板は弾性体を介
して調節ねじで被包装物収納室に配設された包装袋に当
設するようにし、空気作用室はバルブを介して大気に連
通した真空包装装置が提案されている。この装置では、
脱気工程時に、被包装物収納室内を負圧化しても、空気
作用室内は大気圧状態に保たれることにより、加圧板が
被包装物を厚さ方向へ押圧して、包装袋の膨張変形が防
止されるとともに、被包装物の形状が整えられ、また、
被包装物収納室内に大気を導入する真空破壊工程時に
も、空気作用室内が大気圧状態に保たれていることによ
り、加圧板が被包装物を押圧して、包装袋および被包装
物の収縮変形におけるしわの発生および形状の乱れが防
止されるようにしている。
しかし、上記公報に記載の装置では、空気作用室内の圧
力と被包装物収納室内の圧力との差により加圧板の加圧
力が決まるため、真空破壊工程時に大気圧となるとき、
加圧板が弾性体で付勢されていても加圧板が包装袋から
離れる方向に戻され、真空破壊工程の後期に加圧力が不
足し、包装袋におけるしわの発生および被包装物の形状
の乱れを十分に防止することができない。すなわち、真
空破壊工程時には、加圧板が弾性体で付勢されていて
も、大気圧化の速度および包装袋と被包装物の極度の収
縮に追従できない。また、空気作用室と被包装物収納室
との気密性を保持することも難しいが、気密性が十分で
なければ、加圧板の加圧力もさらに不十分なものとな
る。
また、特開昭59-51019号公報に記載されているように、
容器の気密室内にシリンダーによって作動される加圧板
にて包装袋に収納された被包装物を所定厚みまで押圧す
る方法が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記被包装物を単に耐圧容器内に配設する第5図に示す
真空包装方法では、脱気工程時および真空破壊工程時
に、包装袋にしわが生じたり、被包装物の形状が乱れた
りする問題があり、また、実開昭61-123004号公報に記
載された耐圧容器内に可撓体と加圧板とにて空気作用室
を形成し、弾性体にて付勢されている加圧板により被包
装物を厚さ方向へ押圧する真空包装方法では、加圧板が
空気作用室内と被包装物収納室内との圧力差により動作
し、真空破壊工程の後期には加圧板の加圧力が不足し、
また、特開昭59-51019号公報に記載されている加圧板で
被包装物を所定厚みまで押圧して包装する真空包装方法
でも、真空破壊工程に加圧板の加圧力が不足し、いずれ
の従来の方法では、しわの発生あるいは形状の乱れを十
分に防止できない問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので包装袋を両
面から挟着包装するようにして、特に真空破壊工程の後
期における包装袋および被包装物におけるしわの発生お
よび形状の乱れを確実に防止することができる真空包装
方法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の真空包装方法は、被包装物を収納した包装袋を
耐圧容器内に装着する装着工程と、この装着工程後に前
記耐圧容器内を負圧化して前記包装袋内の脱気を行なう
脱気工程と、この脱気工程後に前記包装袋の開口部を封
止する封止工程と、この封止工程後に前記耐圧容器内を
大気圧化する真空破壊工程とを有する真空包装方法にお
いて、前記装着工程完了後前記脱気工程初期から前記真
空破壊工程終期まで前記被包装物を収納した包装袋を両
面から空気圧により作動される加圧板と加圧受ばねによ
って付勢された加圧受板とにより前記耐圧容器内の圧力
とは独立な力をもって厚さ方向へ挟着押圧するものであ
る。
(作用) 本発明の真空包装方法は、装着工程において寝装品など
の被包装物を収納した包装袋を耐圧容器内に装着し、次
に、脱気工程において耐圧容器内を負圧化して包装袋内
の脱気を行ない、次に、封止工程において包装袋の開口
部を封止し、次いで、真空破壊工程において耐圧容器内
を大気圧化する。そして、装着工程完了後脱気工程初期
から真空破壊工程終期まで、包装袋に収納された被包装
物を加圧板により耐圧容器内の圧力とは独立な力をもっ
て両面から厚さ方向へ押圧することにより、脱気工程に
おいて、加圧すると加圧受ばねにて付勢されている加圧
受板とにて挟着加圧して包装袋内の脱気を促進するばか
りでなく、、包装袋の膨張を防止して、この包装袋にお
けるしわの発生および開口部のずれを防止するととも
に、被包装物を厚さ方向へ圧縮してその形状を整え、ま
た、真空破壊工程において、包装袋および被包装物の収
縮変形に伴うこれら包装袋および被包装物におけるしわ
の発生および形状の乱れを防止するものである。
(実施例) 以下、本発明の真空包装方法を実施する装置の一実施例
の構成を第1図ないし第4図に基づいて説明する。
21は耐圧容器で、この耐圧容器21は、上面を開口した箱
形状に形成されかつ固定された下部容器体22と、平板状
に形成され前記下部容器体22の上面開口に着脱自在に載
置されてこの上面開口を開閉自在に閉塞する上部容器体
23とからなっており、この上部容器体23の下面周縁部に
は、前記下部容器体22の上面周縁部に気密に圧接される
シールパッキング24が固定されている。また、前記下部
容器体22の下面部の後側(図示右側)には給排気口25が
開口形成されており、この給排気口25にはホース26が接
続されている。そして、このホース26の他端部は、図示
していないが、例えば、切換電磁弁を介して脱気装置と
しての真空ポンプに接続されている。
また、前記下部容器体22の下方の外部には複数個の加圧
シリンダー装置31が、例えば前後左右に設けられてい
る。つぎに、この加圧シリンダー装置31について説明す
る。
前記下部容器体22の下面にはシリンダー本体32が結合固
定されており、これら下部容器体22とシリンダー本体32
との結合部は結合部Oリング33により気密性が保持され
ている。また、前記シリンダー本体32の下面開口に固定
されたシリンダー底板34に流通口35が開口形成されてい
る。また、前記シリンダー本体32内にはピストン36が上
下摺動自在に嵌合されており、このピストン36はシリン
ダーばね37により常時下方へ付勢されている。なお、前
記ピストン36の外周面に固定されたピストンOリング38
が前記シリンダー本体32の内周面に気密かつ摺動自在に
圧接されている。そして、前記ピストン36に固定された
シリンダーシャフト39が前記下部容器体22の下面部を上
下摺動自在に貫通してこの下部容器体22内に突出されて
いる。なお、前記下部容器体22とシリンダー本体32とに
圧接されかつ前記シリンダーシャフト39に摺動自在に圧
接されたシールOリング40により、前記下部容器体22内
とシリンダー本体32内との気密性が保持されている。
さらに、前記シリンダー本体32においてピストン36の摺
動範囲より上方に開口形成された接続口41に、耐圧性を
有する継手42,43および接続管44,45を介してシリンダー
制御切換電磁弁46が連通接続されている。この切換電磁
弁46は、三方切換弁であり、前記接続口41を負圧側開口
または大気圧側開口のいずれか一方と切換接続するもの
である。そして、前記負圧側開口が真空ポンプに連通接
続されているとともに、大気圧側開口が大気に開放され
た状態となっている。
また、前記下部容器体22内に位置して、前記各加圧シリ
ンダー装置31のシリンダーシャフト39に上方よりそれぞ
れボス体51が嵌着されており、これらボス体51上に1枚
の板状の加圧板支持剛体52が水平に固定されている。そ
して、この支持剛体52の中央部に立設された支持金具53
に支持された水平な支軸54に、加圧板55の中央部に垂設
された軸受金具56が回動自在に支持されている。すなわ
ち、前記加圧板55は、支軸54を支点として上下揺動自在
に支持されている。一方、前記上部容器体23の下面に
は、複数個の加圧受ばね57を介して、前記加圧板55と対
向する加圧受板58が支持されている。
また、前記耐圧容器21の前側(図示左側)には封止装置
61が設けられている。次に、この封止装置61について説
明する。
前記下部容器体22の下面前側には、熱線動作シリンダー
装置62のシリンダー本体63が固定されている。なお、こ
の熱線動作シリンダー装置62は、前記加圧シリンダー装
置31と同様の構造になっており、前記切換電磁弁46とは
独立に動作する別の切換電磁弁(図示せず)を介して、
真空ポンプに接続されている。そして、前記熱線動作シ
リンダー装置62の前記下部容器体22内に突出された上下
動自在のシリンダーシャフト64に熱線固定具65が上方よ
り嵌着されており、この熱線固定具65上に熱線66が固定
されている。一方、前記上部容器体23の下面前側には、
受体固定具67を介して、前記熱線66に上方より対向され
この熱線66が接離自在に当接されるシリコンゴム製の熱
線受体68が固定されている。
さらに、前記下部容器体22内には前記封止装置61の前方
近傍に位置して開口部保持装置71が設けられている。次
に、この開口部保持装置71について説明する。
前記下部容器体22内の底面には側面ほぼコ字形状の固定
金具72が固定されており、この固定金具72の上面部には
左右方向へ延びるレール溝73が形成されている。そし
て、このレール溝73に左右一対の第1スライダ74がそれ
ぞれ左右摺動自在に支持されており、これら第1スライ
ダ74はそれぞれねじ75により前記レール溝73の任意の位
置に固定可能となっている。また、このレール溝73に
は、前記両第1スライダ74間に位置して左右一対の第2
スライダ76がそれぞれ左右摺動自在に支持されており、
これら第2スライダ76上には、側面ほぼ逆L字形状で先
端側が後方へ突出した挿入ピン77がそれぞれ突設されて
いる。そして、隣接する前記第1スライダ74と第2スラ
イダ76との間には、袋張りばね78がそれぞれ張架されて
いる。
次に、この実施例の作用について説明する。
最初の工程は、折り畳んだ毛布などの被包装物81を収納
した包装袋82を耐圧容器21内に装着する装着工程であ
る。なお、前記包装袋82は、ポリエチレン樹脂フィルム
などの熱熔着性材料により形成されている。
装着工程においては、上部容器体23を開けた状態で、被
包装物81を包装袋82内にその開口部82aより入れ、被包
装物81を加圧板55上に載せ、包装袋82の開口部82aを熱
線13上に載せるとともに、包装袋82の開口部82aの両側
に開口部保持装置71の左右一対の挿入ピン77を挿入す
る。なお、袋張りばね78が自然長になっている状態で両
挿入ピン77間の距離が包装袋82の開口部82aの長さより5
cm程度大きくなる位置に、両第1スライダ74を摺動させ
ねじ75を締めて固定しておく。したがって、両挿入ピン
77を挿入した状態では、これら両挿入ピン77は袋張りば
ね78により離反する方向へそれぞれ付勢され、包装袋82
の開口部82aは、左右方向へ張力が与えられ展張される
ので、挿入ピン77の径と等しい幅だけ開きかつしわのな
い状態に保持される。
そして、挿入ピン77を設けた第2スライダ76およびこの
第2スライダ76との間にばね78を張架した第1スライダ
74はそれぞれ摺動可能なので、挿入ピン77への包装袋82
の開口部82aの装着も容易に行なえ、また、このように
挿入ピン77に開口部82aを装着することにより、被包装
物81の形状が複雑でもその開口部82aの熱線66への装着
を容易に行なえる。さらに、第1スライダ74の位置を調
節して、袋張りばね78によって動作が抑制される第2ス
ライダ76の挿入ピン77の移動可能範囲を調節することに
より、包装袋82の大きさの違いにも容易に対応すること
ができ、袋張りばね78の付勢力も適度なものとすること
ができる。
次いで、上部容器体23を下部容器体22上に載せる。この
状態で、これら両容器体22,23からなる耐圧容器21内に
真空室21aが形成される。
なお、装着工程においては、加圧シリンダー装置31の接
続口41を電磁弁46により大気に連通させた状態としてお
く。この状態では、第1図に示すように、シリンダーば
ね37の付勢力により、ピストン36およびシリンダーシャ
フト39は下方に位置しており、したがって加圧板55も下
方に位置している。
次に、脱気工程となる。
脱気工程においては、真空ポンプの駆動により、給排気
口25から排気され、真空室21a内が負圧化されるととも
に、包装袋82内の脱気が行なわれる。そして、真空室21
a内の負圧化に伴って、上部容器体23と下部容器体22と
の結合がより強固なものとなっていく。また、前述のよ
うに、包装袋82の開口部82aは開口部保持装置71により
開いた状態に保持されているので、包装袋82内から空気
がスムーズに流出する。
また、脱気工程の初期において、切換電磁弁46を作動さ
せて、加圧シリンダー装置31の接続口41を真空ポンプに
連通させると、シリンダー本体32内のピストン36の上方
の空間部は急速に真空状態に近づき、第2図に示すよう
に、ピストン36およびシリンダーシャフト39が大気圧に
より押し上げられる。さらに、複数個の加圧シリンダー
装置31の各シャフト39により支持剛体52が持ち上げら
れ、この支持剛体52の中央部に支軸54により連結された
加圧板55が持ち上げられる。そして、この加圧板55と加
圧受ばね57を介して支持された加圧受板58とが包装袋82
に収納された被包装物81を両面から挟んで厚さ(高さ)
方向へ押圧する。この包装袋82に収納された被包装物81
を両面から挟着押圧することにより、包装袋82内の脱気
が促進されるとともに、包装袋82の膨張変形が防止さ
れ、この包装袋82におけるしわの発生が防止される。ま
た、被包装物81は厚さ方向へ圧縮されて形状が整えられ
る。
しかも、加圧板55は、真空室21a内の圧力とは独立に動
作する加圧シリンダー装置31により駆動されるので、脱
気工程の初期から十分な力で被包装物81を押圧すること
ができる。したがって、しわの発生および形状の乱れが
確実に防止される。
また、加圧板55とにより被包装物81を挟む加圧受板58は
複数個のばね57により支持されているので、加圧板55の
ストロークが一定であっても、被包装物81の形状および
厚さに応じて各ばね57が伸縮することにより、加圧受板
58が被包装物81の上面に確実に密着されるとともに、被
包装物81は適度な力をもって押圧される。例えば、厚さ
の大きな被包装物81であっても、過剰な力が被包装物81
に加わって破壊をきたしてしまうことがなく、また、被
包装物81が薄い場合でも、加圧不足となって包装袋82に
しわが生じてしまうようなことはない。
そして、前後左右複数個の加圧シリンダー装置31の全部
の動作を完全に同一なものとすることは困難であり、動
作に多少の時間差が生じるのが普通である。そのため、
かりに被包装物81を直接押圧する加圧板55に複数のシリ
ンダーシャフト39を直結したとすると、均等に加圧板55
が動作せず、また、加圧シリンダー装置31の1つが故障
した場合、加圧板55が動作しなくなるおそれがある。し
かしながら、上記実施例では、複数のシリンダーシャフ
ト39の持ち上げ力が、支持剛体52の中央部の支軸54に集
中され、この支軸54を介して加圧板55に伝達されるの
で、加圧板55への持ち上げ力の伝達が均一になり、被包
装物81も均一に押圧される。
また、かりに加圧板55と加圧受板58とが水平状態以外の
状態になりえなかったとすると、被包装物81の形状が前
後左右で異なる場合、被包装物81の薄い部分は加圧過少
となり、逆に、厚い部分は加圧過剰となるおそれがあ
る。しかしながら、被包装物81の前後左右の厚さの違い
に対しては、上側においては、複数のばね57により支持
された加圧受板58が傾いて対応し、また、下側において
も、支軸54に上下揺動自在に支持された加圧板55が傾い
て対応し、被包装物81の全体がむらなく押圧される。
そして、真空室21aおよび包装袋82内がほぼ真空化され
た後に、封止工程となる。
封止工程においては、切換電磁弁の作動により、熱線動
作シリンダー装置62の接続口が真空ポンプに接続され、
シリンダーシャフト64が上昇し、熱線13が包装袋82の開
口部82aを挟んで熱線受体68に押し付けられる。これと
ともに、熱線66が通電され、包装袋82の開口部82aが加
熱熔着されて封止される。このとき、脱気工程において
加圧板55により包装袋82の膨張変形が防止され、かつ、
包装袋82の開口部82aが開口部保持装置71により保持さ
れており、包装袋82の開口部82aにおけるずれおよびし
わの発生が防止されているので、しわの発生した状態で
の封止が確実に防止され、開口部82aは確実に封止され
る。
次に、真空破壊工程となる。
真空破壊工程においては、耐圧容器21の給排気口25が大
気に連通され、真空室21a内が大気圧化される。このと
き、封止された包装袋82内は真空状態になっているの
で、この包装袋82および被包装物81は収縮し密着状態と
なるが、被包装物81は加圧板55により押圧されているの
で、収納変形におけるしわの発生および形状の乱れが防
止される。
しかも、先にも説明したように、加圧板55は、真空室21
a内の圧力とは独立な力で被包装物81を押圧するので、
真空破壊工程の終期まで十分な力で被包装物81を押圧す
ることができる。したがって、真空破壊工程において
も、しわの発生および形状の乱れが確実に防止される。
また、被包装物81が収縮しても、この被包装物81を加圧
板55とにより挟む加圧受板58はばね57により支持されて
いるので、被包装物81への十分な加圧力が保持される。
さらに、真空室21a内が大気圧化されると、上部容器体2
3と下部容器体22との結合力が弱まり、この時点で、加
圧シリンダー装置31により加圧板55に加圧力が与えられ
ていると、上部容器体23は衝撃とともに開状態となる
が、この衝撃を上部容器体23と加圧受板58との間のばね
57が吸収する。
次に、上部容器体23を開いて、被包装物81を収納した包
装袋82を取り出して包装作業が完了する。
上記方法によれば、被包装物81を収納した包装袋82の装
着が容易で、上部容器体23と下部容器体22とは真空室21
a内の負圧化により結合され、耐圧容器21と包装袋82内
の負圧化および被包装物81の加圧板55による押圧が自動
的に行なわれるので、能率的にかつ短時間で包装完了ま
での全工程を行なうことができる。そして、厚さが小さ
く容積の小さいかつ封止部を含めて全面にわたってしわ
のない見映えのよい包装物を得ることができる。
また、被包装物81を押圧する加圧板55は空気圧により動
作する加圧シリンダー装置31により駆動するので、この
加圧シリンダー装置31を、真空室21a内を負圧化する真
空ポンプにより動作させることが可能である。
なお、加圧シリンダー装置31は、そのシリンダーシャフ
ト39の進退方向を被包装物81の圧縮方向に一致させれば
よく、耐圧容器21の上部および下部に配設してもよい。
また、上記実施例では、加圧シリンダー装置31により駆
動される加圧板55を被包装物81の下側に位置させ、ばね
57により支持された加圧受板58を上側に位置させたが、
加圧板55を上側に位置させ、加圧受板58を下側に位置さ
せてもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、包装袋に収納された被包装物を加圧板
によって耐圧容器内の圧力とは独立な力をもって厚さ方
向へ押圧することにより、脱気工程初期および真空破壊
工程終期にも十分な力で被包装物を押圧することができ
るので、脱気工程において、包装袋の膨張変形を確実に
防止して、包装袋におけるしわの発生および開口部のず
れを確実に防止することができるとともに、被包装物を
圧縮してその形状を確実に整えることができ、したがっ
て、封止工程においても、包装袋の開口部をしわなく確
実に封止することができ、また、真空破壊工程におい
て、包装袋および被包装物の収縮変形に伴うしわの発生
および形状の乱れを確実に防止でき、容積が縮小され確
実に密封された見映えのよい包装物を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の真空包装方法を実施する装置を示す縦
断側面図、第2図は同上加圧板により被包装物を押圧し
た状態の縦断側面図、第3図は同上開口部保持装置付近
の上部容器体を除いた平面図、第4図は同上開口部保持
装置付近の横断正面図、第5図は従来の真空包装装置の
一例を示す縦断側面図である。 21……耐圧容器、25……給排気口、31……加圧シリンダ
ー装置、55……加圧板、57……加圧受ばね、、58……加
圧受板、61……封止装置、81……被包装物、82……包装
袋、82a……開口部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装物を収納した包装袋を耐圧容器内に
    装着する装着工程と、この装着工程後に前記耐圧容器内
    を負圧化して前記包装袋内の脱気を行なう脱気工程と、
    この脱気工程後に前記包装袋の開口部を封止する封止工
    程と、この封止工程後に前記耐圧容器内を大気圧化する
    真空破壊工程とを有する真空包装方法において、 前記装着工程完了後前記脱気工程初期から前記真空破壊
    工程終期まで前記被包装物を収納した包装袋を両面から
    空気圧により作動される加圧板と加圧受ばねによって付
    勢された加圧受板とにより前記耐圧容器内の圧力とは独
    立な力をもって厚さ方向へ挟着押圧することを特徴とす
    る真空包装方法。
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