JP2001163367A - 真空包装装置及びその真空包装方法 - Google Patents

真空包装装置及びその真空包装方法

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JP2001163367A
JP2001163367A JP34742499A JP34742499A JP2001163367A JP 2001163367 A JP2001163367 A JP 2001163367A JP 34742499 A JP34742499 A JP 34742499A JP 34742499 A JP34742499 A JP 34742499A JP 2001163367 A JP2001163367 A JP 2001163367A
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pressure
resistant container
packaging bag
vacuum
opening
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JP34742499A
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English (en)
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Teruyoshi Sato
輝義 佐藤
Susumu Matsuda
進 松田
Katsumi Takanashi
克己 高梨
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Tosei Denki Corp
Original Assignee
Tosei Denki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空包装時の耐圧容器内と包装袋内との圧力
差に起因するシール不良を防止し、また大気開放時にお
ける包装袋のしわの発生を抑制できる真空包装装置及び
その真空包装方法を 【解決手段】 耐圧容器2内の封止装置4に、被包装物
を収納した包装袋3の開口部を配置し、耐圧容器内を負
圧化して包装袋内の脱気を行って包装袋の開口部を封止
する真空包装方法において、耐圧容器内を設定真空度ま
で負圧化する途中に、それまでの脱気作用を休止するア
イドリング状態を介在させながら負圧化し、大気開放す
る初期はスローリーク経路で緩速開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食料品等の被包装
物を樹脂フィルム製などの包装袋に収納した状態で包装
袋内の空気を脱気して包装袋の開口部を封止する真空包
装装置及びその真空包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空包装装置は、容器本体と蓋体
を有する耐圧容器と、この耐圧容器内を負圧化する真空
ポンプと、耐圧容器内に配置された封止装置とを備え、
例えば、食料品等の真空包装に使用されている。真空包
装するには、茶葉などの食料品を収納した包装袋を容器
本体内に収容し、蓋体を閉じてから真空ポンプによって
耐圧容器内を減圧(負圧化)して包装袋内の空気を抜い
て(脱気)、この状態で封止装置により包装袋の開口部
を封止し、この後、耐圧容器内に外気を導入(大気開
放)して大気圧に戻していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐圧容
器内を負圧化する際に、真空ポンプを連続的に作動させ
て目標とする真空度まで一気に負圧化すると、包装袋の
開口部が狭いために、耐圧容器内の圧力と包装袋内の圧
力とに差が生じる。この圧力差のために包装袋は膨ら
み、包装袋の開口部がセットされていた封止装置からず
れたり、或いは外れてしまいシール不良等を発生してい
た。また、液体物を収納した包装袋を包装する場合、減
圧により水分の蒸気化が促進され、特に減圧が急激なと
きには沸騰現象を開始して、包装袋の開口部から液体が
吹きだしてしまうことがあった。
【0004】また、包装袋の封止が終了した耐圧容器内
を大気開放する場合、包装袋内は真空に近い状態なの
で、その周りを急激に大気圧まで戻すと、包装袋が急激
に圧縮され、包装袋の余裕分で包装袋全体にしわが発生
してしまう。このため、包装袋の体裁が悪くなり、しわ
を伸ばして外観を整える作業が必要となっていた。
【0005】本発明は上記した事情に鑑み提案されたも
ので、その目的は、真空包装時の耐圧容器内と包装袋内
との圧力差に起因するシール不良を防止し、また大気開
放時における包装袋のしわの発生を抑制できる真空包装
装置及びその真空包装方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたもので、請求項1に記載の発明
は、被包装物を収納した包装袋を収容する耐圧容器と、
この耐圧容器内を負圧化して包装袋内の脱気を行う脱気
機構と、上記耐圧容器内に配設され、包装袋の開口部を
封止する封止装置と、上記脱気機構を制御する制御装置
とを備えた真空包装装置において、上記制御装置は、耐
圧容器内を設定真空度まで負圧化する途中で、それまで
の脱気作用を休止乃至緩和するアイドリング状態を介在
させるアイドリング制御手段を備えたことを特徴とする
真空包装装置である。
【0007】請求項2に記載のものは、上記脱気機構
は、耐圧容器内を負圧化する真空ポンプと、耐圧容器内
と真空ポンプの吸引口との間を連通する吸気流路に設け
た開閉弁とから構成され、アイドリング制御手段が上記
開閉弁を閉じることによりアイドリング状態に変換する
ことを特徴とする請求項1に記載の真空包装装置であ
る。
【0008】請求項3に記載のものは、被包装物を収納
した包装袋を収容する耐圧容器と、この耐圧容器内を負
圧化して包装袋内の脱気を行う真空機構と、上記耐圧容
器内に配設され、包装袋の開口部を封止する封止装置
と、負圧化した耐圧容器内に大気導入させる大気開放機
構とを備えた真空包装装置において、上記大気開放機構
は、外気を耐圧容器内に導入する流路を、外気の通過量
を規制する絞り部材を設けたスローリーク経路と、外気
の通過量を規制しない通常リーク経路とに切換可能と
し、上記制御装置は、大気開放して耐圧容器内を大気圧
まで戻す際に、開放初期においてはスローリーク経路を
介して大気を導入し、その後は通常リーク経路を介して
大気を導入可能とする大気開放切換制御手段を備えたこ
とを特徴とする真空包装装置である。
【0009】請求項4に記載のものは、耐圧容器内に設
けられた封止装置に、被包装物を収納した包装袋の開口
部を配置し、耐圧容器内を負圧化して包装袋内の脱気を
行い、この状態で封止装置により包装袋の開口部を封止
する真空包装装置の真空包装方法において、耐圧容器内
を設定真空度まで負圧化する途中に、それまでの脱気作
用を休止乃至緩和するアイドリング状態を介在させなが
ら負圧化することを特徴とする真空包装方法である。
【0010】請求項5に記載のものは、耐圧容器内に設
けられた封止装置に、被包装物を収納した包装袋の開口
部を配置し、耐圧容器内を負圧化して包装袋内の脱気を
行い、この状態で封止装置により包装袋の開口部を封止
し、その後に大気開放して耐圧容器内を大気圧に戻す真
空包装装置の真空包装方法において、耐圧容器内に外気
を導入して大気開放を行う大気開放工程で、開放初期は
外気の通過量を規制する絞り部材を設けたスローリーク
経路を介して緩速開放し、その後、外気の通過量を規制
しない通常リーク経路を介して急速開放することを特徴
とする真空包装方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。真空包装装置1は、図1の概略構
成図に示すように、上面が開放した容器本体2aに対し
て蓋体2bを開閉可能に取り付けた耐圧容器(チャンバ
ー)2と、この耐圧容器2の内部に設けられ、包装袋3
の開口部3′を封止する封止装置4と、耐圧容器2の下
方の筺体(図示せず)内に設けられた真空ポンプ5や制
御装置6等から概略構成されており、上記容器本体2a
の底面に穿設した開口部7と真空ポンプ5の吸引口との
間を第1配管10により接続するとともに、該第1配管
10の途中に第1電磁弁11を設ける。そして、第1電
磁弁11と容器本体2aとの間から分岐した第2配管1
2の端部に第2電磁弁13を設け、第2配管12の途中
から分岐した第3配管14の端部に第3電磁弁15を設
ける。第1電磁弁11は本発明の開閉弁として機能する
もので、第2,第3電磁弁12,14は大気開放弁とし
て機能するもので、第2,第3配管12,14に接続し
ていない第2,第3電磁弁13,15の口は、ぞれぞれ
大気導入口として大気中に開口している。
【0012】また、第3電磁弁15の大気開口側の口か
ら第2配管12までの間、例えば第3配管14の途中に
は、本発明における絞り部材としてオリフィス(図示せ
ず)を設け、このオリフィスにより外気の通過量を規制
するように構成してある。したがって、本実施形態で
は、第3電磁弁15から第3配管14、第2配管12、
及び分岐部から容器本体2aの開口部7までの間の第1
配管10が本発明のスローリーク経路として機能する。
【0013】一方、第2電磁弁13の大気導入口から第
2配管12、及び分岐部から容器本体2aの開口部7ま
での間の第1配管10には、絞り部材が設けられていな
いので、この部分が本実施形態では通常リーク経路とし
て機能する。
【0014】第1電磁弁11を開放し、第2,第3電磁
弁13,15を閉じた状態で真空ポンプ5を作動する
と、耐圧容器2内の空気を容器本体2aの開口部7から
第1配管10内を通して外部に排出、即ち、脱気するこ
とができ、これにより耐圧容器2内が負圧化していく
(脱気作用)。
【0015】この様に、本実施形態では、第1配管10
が本発明の吸気流路として機能し、この吸気流路、真空
ポンプ5、第1電磁弁11が脱気機構として機能する。
そして、真空ポンプ5を継続して作動していても、第1
電磁弁11を閉じると、耐圧容器2内の空気が排出され
ないので、脱気作用が中断され、耐圧容器2内の気圧
は、第1電磁弁11を閉じる前の気圧を維持する。この
状態が本実施形態におけるアイドリング状態である。な
お、容器本体2aと蓋体2bとの間には、気密性を保つ
ためにシール材が設けられており、大気開放しない限
り、耐圧容器2内に外気が浸入しないように構成してあ
る。
【0016】また、耐圧容器2内を負圧化した状態で第
3電磁弁15を開くと、大気導入口から入った外気がオ
リフィスにより通過量が規制(制限)された状態で、即
ち少しずつ通過して、前記スローリーク経路を通って耐
圧容器2内に導入される。そして、第3電磁弁15を開
くと、大気導入口から入った外気が通過量の規制を受け
ることなく前記通常リーク経路を通って耐圧容器2内に
導入される。この様に、本実施形態では第2,第3電磁
弁13,15、スローリーク経路、通常リーク経路が本
発明の大気開放機構として機能する。
【0017】封止装置4は、容器本体2a側に昇降可能
に設けられ下ヒーターブロック20aと、蓋体2bの下
面側に固定された上ヒーターブロック20bとを対向す
る位置に配設し、両ヒーターブロック20a,20bの
端部に熱線21を取り付けてなり、下ヒーターブロック
20aが加圧シリンダ22の駆動により上ヒーターブロ
ック20b側に圧接するように構成されている。なお、
加圧シリンダ22は、戻しスプリング23により下向き
に付勢されたピストン24により加圧シリンダ22内を
上方の第1室25aと下方の第2室25bとに区画さ
れ、第2室25bは開放孔26を介して外気と連通し、
第1室25aは、第4電磁弁27が途中に設けられた分
岐流路28を介して真空ポンプ5と第1電磁弁11との
間の吸気流路に接続されている。なお、第4電磁弁27
は三方弁から構成されており、3つの接続口のうち2つ
は加圧シリンダ22側と吸気流路側とに接続し、残りの
1つは大気導入口として大気中に開口している。
【0018】制御装置6は、図2に示すように、真空包
装処理(耐圧容器2内の負圧化、耐圧容器2内の大気開
放等)の制御を行うワンチップマイクロコンピュータ3
0と、各信号の入出力処理を行うインターフェイス回路
31等から構成される。なお、ワンチップマイクロコン
ピュータ30は、演算処理を行うCPU、真空包装処理
の制御プログラムを格納しているROM及びワークエリ
アとしてのRAMを内蔵している。インターフェイス回
路31には、操作パネル(図示せず)に設けられたスタ
ートスイッチ32等の各種操作スイッチ、耐圧容器2内
の気圧を検出する気圧検出センサ33、蓋体2bの開閉
状態を検出する蓋体開閉検出センサ34からの信号が入
力されている。また、インターフェイス回路31から
は、真空ポンプ5、第1電磁弁11、第2電磁弁13、
第3電磁弁15、第4電磁弁27、ヒーターブロック2
0の熱線21、各種報知音を発するブザー、各種状態を
表示するランプに制御信号を出力される。なお、制御装
置6は、マイクロコンピュータ30を使用したものに限
らずハードロジック回路により構成してもよい。
【0019】ここで制御装置6は、その一部が本発明の
アイドリング制御手段、大気開放切換制御手段として機
能する。アイドリング制御手段は、耐圧容器2内を減圧
して設定真空度まで負圧化する工程の途中で、それまで
の脱気作用を休止乃至緩和するアイドリング状態を介在
させるものである。本実施形態では、真空ポンプ5の作
動を継続させた状態の下で第1電磁弁11を作動させ
て、吸気流路を遮断することによりアイドリング状態と
する。そして、このアイドリング状態は、第1電磁弁1
1を開状態と閉状態とを所定の時間間隔で断続的に繰り
返して介在される。
【0020】なお、本実施形態では、一般的な真空ポン
プ5が、起動と停止を繰り返して断続運転するよりも連
続運転した方が耐久性に好ましいので、第1電磁弁11
により吸引流路を開放状態と遮断状態とを繰り返すよう
に構成したが、耐久性に問題がない真空ポンプ5を使用
した場合には、この真空ポンプ5をアイドリング制御手
段が断続的に運転することによりアイドリング状態を介
在させるように構成してもよい。
【0021】大気開放制御手段は、負圧化した耐圧容器
2内を段階的に大気開放させるものである。本実施形態
では、大気開放初期時においてはスローリーク経路を介
して大気を導入、即ち、耐圧容器2内に外気を流入させ
る流量を制限して耐圧容器2内の気圧を所定の気圧まで
緩やかに上昇させ、その後、大気導入経路を通常リーク
経路に切り換えることにより外気の流量制限を解除して
耐圧容器2内の気圧を一気に上昇させて耐圧容器2内を
大気圧に戻すものである。具体的には、大気開放初期に
お第2電磁弁13を閉じた状態で第3電磁弁15を開い
てオリフィスを通して外気を緩やかに導入し、その後、
第2電磁弁13を開いて一気に大気圧まで戻すように制
御する。
【0022】なお、本実施形態では、絞り部材であるオ
リフィスを設けたスローリーク経路用の第3電磁弁15
と、絞り部材を設けていない通常リーク経路用の第2電
磁弁13という2つの電磁弁を設けたので、この第2,
第3電磁弁13,15を切換制御する構成を採るが、1
つの弁で絞り状態(外気通過量を規制した状態)と開放
状態(外気通過量を規制しない状態)とに切換可能とし
た場合には、大気開放制御手段がこの弁の状態を切り換
えるように構成してもよい。
【0023】次に、制御装置6により行われる真空包装
装置1の制御について、図3を参照しながら説明する。
なお、図3は、横軸に、真空包装工程を工程順に時間と
共に表し、縦軸に耐圧容器2内の真空度を示す。
【0024】真空包装処理(真空包装工程)を開始する
準備として、食料品等の被包装物を収納した包装袋3を
耐圧容器2内に収容してその開口部3′を封止装置4の
下ヒーターブロック20a上にセットし、その後、蓋体
2bを閉じて耐圧容器2を密閉状態とする。そして、操
作パネルに設けられたスタートスイッチ32を操作して
真空包装処理を開始させる。
【0025】制御装置6は、スタートスイッチ32の入
力を検出すると蓋体開閉検出センサ34により蓋体2b
が閉じていることを条件に真空包装処理を開始する。具
体的には、制御装置6がスタートスイッチ32の入力を
検出すると、第2,第3,第4電磁弁13,15,27
を閉じた状態で第1電磁弁11を開き、この状態で真空
ポンプ5を起動して耐圧容器2内の排気を開始するとと
もに、内蔵タイマー(図示せず)を起動し、このタイマ
ーの計時に基づいてシーケンス制御を行なう。本実施形
態では、第1電磁弁11を4秒間開いて耐圧容器2内を
吸引(減圧)し、その後、真空ポンプ5を作動したまま
第1電磁弁11を2秒間閉じてアイドリング状態とし、
この2秒間が経過したならば再度第1電磁弁11を開い
て4秒間吸引し、この様な減圧状態(脱気作用)とアイ
ドリング状態(減圧休止状態)とを設定真空度まで繰り
返し行なう。
【0026】このように、減圧作用を中断するアイドリ
ング状態(減圧休止状態)を介在させて断続的に耐圧容
器2内を減圧すると、包装袋3の開口部3′が狭くて内
部の空気が抜け難くても耐圧容器2内と包装袋3内との
間に圧力差が生じない。したがって、圧力差に起因する
包装袋3の膨らみを抑えることができる。その結果、封
止装置4にセットされた包装袋3の開口部3′がずれる
ことがなく、封止装置4によるシール(封止)を確実に
行うことができる。また、液体物を収納した包装袋3の
場合に、減圧による水分の蒸気化が起こるが、耐圧容器
2内は、減圧休止状態を設けながら断続的に減圧される
ので、急激な減圧時にみられる液体物の吹き出しがな
い。その結果、耐圧容器2内を汚すことがなく、また、
不良品を発生することがない。また、真空ポンプ5を連
続して作動させるので、耐久性に支障を生じない。
【0027】なお、第1電磁弁11を開いて耐圧容器2
内を減圧する時間と第1電磁弁11を閉じるアイドリン
グタイムは、上記した4秒間と2秒に限定されるもので
はなく、適宜設定することができる。また、包装袋3の
内外での圧力差は、真空に近い状態よりも大気圧に近い
減圧開始初期の方が顕著なので、減圧初期あるいは減圧
前半にアイドリング状態を介在させ、減圧後半あるいは
真空に近付いたならばアイドリング状態を介在させるこ
となく設定真空度まで減圧してもよい。
【0028】この様にして減圧状態とアイドリング状態
とを繰り返し行ない設定真空度(例えば、76mmHg)ま
で到達して真空工程が終了すると、気圧検出センサー3
3からの信号に基づいて封止処理を行なう。この封止処
置は、シール工程とシールシール冷却工程をこの順で一
連に行なう処理である。
【0029】シール工程では、制御装置6が第4電磁弁
27に信号を送って吸気流路と加圧シリンダ22の第1
室25aとを連通させて第1室25aを負圧化し、ピス
トン24をスプリング23の付勢に抗して上昇させて、
下ヒーターブロック20aを上ヒーターブロック20b
側に押圧する。この状態で熱線21を2秒間加熱して、
間に挟んだ包装袋3の開口部3′を加熱圧着して封止
(ヒートシール)する。
【0030】そして、2秒間の加熱による封止が終了し
たら、シール冷却工程として、上下ヒーターブロック2
0aの間に包装袋3を挟んだ状態を8秒間維持して封止
された部分の冷却を行う。そして、8秒間が経過したな
らば制御装置6からの信号により第4電磁弁27を作動
して加圧シリンダ22と吸気流路との連通を遮断し、大
気導入口が加圧シリンダ22の第1室25aに連通する
状態に切り換える。この状態に切り換わると、負圧化さ
れていた加圧シリンダ22の第1室25a内に大気導入
口から外気が導入されるので、ピストン24がスプリン
グ23の付勢によって下降し、これにより下ヒーターブ
ロック20aが下降して元の位置に戻される。
【0031】封止処理が終了したら、即ち、減圧開始か
ら40秒を計時したら、真空ポンプ5の作動を停止させ
て、耐圧容器2内を大気開放する大気開放処理(開放工
程)を行う。大気開放処理は、耐圧容器2内に外気を導
入して大気開放を行う大気開放工程で、開放初期は外気
の通過量を規制する絞り部材を設けたスローリーク経路
を介して緩速開放し、その後、外気の通過量を規制しな
い通常リーク経路を介して急速開放するものである。
【0032】具体的には、まず第2電磁弁13を閉じた
状態で第3電磁弁15を開き、この第3電磁弁15の大
気導入口からスローリーク経路を介して外気を耐圧容器
2内に導入する。スローリーク経路には、前記したよう
に、オリフィスが設けられているので、通過する外気の
流量が少なく、したがって耐圧容器2内の気圧が緩やか
に上昇する。
【0033】そして、予め設定した設定圧力まで戻った
ことを気圧検出センサ33が検出すると、例えば耐圧容
器2内の気圧が80mmHgまで戻ると、気圧検出セン
サ33からの信号に基づいて制御装置6が第2電磁弁1
3を開いて第2電磁弁13の大気導入口から通常リーク
経路を介して外気を耐圧容器2内に導入可能な状態に切
り換える。通常リーク経路には外気の通過量を規制する
部分がないので、耐圧容器2内の気圧が一気に上昇して
耐圧容器2内の圧力が短時間で大気圧に戻る。なお、通
常リーク経路を介して大気を導入する状態で、第3電磁
弁15を開いたままにしてスローリーク経路からも併せ
て大気導入してもよいし、第3電磁弁15を閉じてもよ
い。また、本実施形態では、耐圧容器2内の気圧が80
mmHgになるまでをスロー開放としたが、包装袋3や
被包装物の特性に合わせて切換圧力を適宜設定すること
ができる。
【0034】この様にして大気開放処理が終了すると、
耐圧容器2内が大気圧に戻っているので、蓋体2bを開
いて真空包装が終了した包装袋3を取り出すことができ
る。
【0035】前記したように、大気開放初期は、真空状
態の耐圧容器2内の気圧を緩やかに上昇させるので、減
圧状態を維持する包装袋3が緩やかに圧縮される。この
ため、包装袋3の余裕分でしわが発生することなく包装
袋3全体が被包装物に密着し、その後、一気に大気開放
しても包装袋3にしわが発生することはない。したがっ
て、包装袋3にしわを発生させることなく真空包装する
ことができ、しかもスローリークは大気開放の初期だけ
なので、作業能率が低下することもない。
【0036】なお、前記実施形態では第1電磁弁11を
閉じて脱気作用を休止することによりアイドル状態を介
在させたが、このアイドル状態は、それまでの脱気作用
を緩めることでもよい。
【0037】また、絞り部材としてオリフィスを設けた
が、本発明はこれに限らず、外気の通過量を規制するこ
とができればどのような構成でもよい。例えば、可変ベ
ンチュリーを使用して絞り具合を調整できるように構成
してもよい。さらにまた、スローリーク経路と通常リー
ク経路とは、前記実施形態のように、上流側だけ別個の
流路で構成してもよいし、まったく別個の流路としても
よいし、或は途中に、遮断状態と絞り状態と開放状態と
に切換え可能な弁を設けて共通の流路としてもよい。そ
して、前記実施形態では、大気検出センサ33を設け、
このセンサからの信号に基づいて真空工程の終了を検知
したり、スローリークの終了を検知したが、大気検出セ
ンサを設けることなく、制御装置に予め設定した時間の
経過により真空工程を終了したり、また、スローリーク
を終了してもよい。例えば、4秒間吸引して2秒間アイ
ドリング状態を介在させることを3回繰り返して、開始
から20秒間が経過した時点で真空工程を終了してもよ
い。また、大気検出センサ33により、気圧が200mm
Hg低下する度に2秒間アイドリング状態を介在させなが
ら設定真空度76mmHgに到達した時点で真空工程を終了
してもよい。なお、真空包装する真空度の設定値は、包
装する品物により適宜調整することができ、高い真空度
が必要なものと軽い脱気密封でよいものとで使い分ける
ことができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。請求項1、4に記載の発明では、耐圧
容器内を設定真空度まで負圧化する途中で、アイドリン
グ状態を介在させるので、耐圧容器内と包装袋内との間
に急激な圧力差が生じない。したがって、圧力差に起因
する包装袋の膨らみを抑えることができる。このため、
封止装置にセットされた包装袋の開口部がずれることが
なく、開口部の封止を確実に行うことができる。また、
液体物を収納した包装袋の場合に、減圧による水分の蒸
気化が起こるが、耐圧容器内は断続的に減圧されるた
め、急激な減圧時にみられる液体物の吹き出しがない。
その結果、耐圧容器内を汚すことがなく、また、不良品
を発生することがない。
【0039】また、請求項2に記載の発明は、開閉弁を
閉じることによりアイドリング状態に変換するので、真
空ポンプの作動をさせたままでよい。したがって、真空
ポンプの耐久性に悪影響を与えることがない。
【0040】請求項3及び5に記載の発明は、耐圧容器
内に外気を導入して大気開放する際に、開放初期は外気
の通過量を規制する絞り部材を設けたスローリーク経路
を介して緩速開放し、その後、外気の通過量を規制しな
い通常リーク経路を介して急速開放することができるの
で、大気開放初期時に、減圧状態を維持する包装袋が緩
やかに圧縮される。このため、包装袋の余裕分でしわが
発生することなく包装袋全体が被包装物に密着し、その
後、一気に大気開放しても包装袋にしわが発生すること
はない。したがって、包装袋にしわを発生させることな
く体裁の良好な真空包装を行なうことができ、しかもス
ローリークは大気開放の初期だけなので、作業能率が低
下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空包装装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】制御装置のブロック図である。
【図3】真空包装行程を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 真空包装装置 2 耐圧容器 2a 容器本体 2b 蓋体 3 包装袋 3′ 開口部 4 封止装置 5 真空ポンプ 6 制御装置 7 容器本体の開口部 10 第1配管 11 第1電磁弁 12 第2配管 13 第2電磁弁 14 第3配管 15 第3電磁弁 20 ヒーターブロック 21 熱線 22 加圧シリンダ 23 スプリング 24 ピストン 25a 第1室 25b 第2室 26 開放孔 27 第4電磁弁 28 分岐流路 30 マイクロコンピュータ 31 インターフェイス回路 32 スタートスイッチ 33 気圧検出センサ 34 蓋体開閉検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 克己 静岡県田方郡大仁町神島字日之前244番地 東静電気株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA05 AA11 AB01 BA12A BB14A CA04 FA01 FB11 FC01 GA15 GD01 GD10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物を収納した包装袋を収容する耐
    圧容器と、この耐圧容器内を負圧化して包装袋内の脱気
    を行う脱気機構と、上記耐圧容器内に配設され、包装袋
    の開口部を封止する封止装置と、上記脱気機構を制御す
    る制御装置とを備えた真空包装装置において、 上記制御装置は、耐圧容器内を設定真空度まで負圧化す
    る途中で、それまでの脱気作用を休止乃至緩和するアイ
    ドリング状態を介在させるアイドリング制御手段を備え
    たことを特徴とする真空包装装置。
  2. 【請求項2】 上記脱気機構は、耐圧容器内を負圧化す
    る真空ポンプと、耐圧容器内と真空ポンプの吸引口との
    間を連通する吸気流路に設けた開閉弁とから構成され、 アイドリング制御手段が上記開閉弁を閉じることにより
    アイドリング状態に変換することを特徴とする請求項1
    に記載の真空包装装置。
  3. 【請求項3】 被包装物を収納した包装袋を収容する耐
    圧容器と、この耐圧容器内を負圧化して包装袋内の脱気
    を行う真空機構と、上記耐圧容器内に配設され、包装袋
    の開口部を封止する封止装置と、負圧化した耐圧容器内
    に大気導入させる大気開放機構とを備えた真空包装装置
    において、 上記大気開放機構は、外気を耐圧容器内に導入する流路
    を、外気の通過量を規制する絞り部材を設けたスローリ
    ーク経路と、外気の通過量を規制しない通常リーク経路
    とに切換可能とし、 上記制御装置は、大気開放して耐圧容器内を大気圧まで
    戻す際に、開放初期においてはスローリーク経路を介し
    て大気を導入し、その後は通常リーク経路を介して大気
    を導入可能とする大気開放切換制御手段を備えたことを
    特徴とする真空包装装置。
  4. 【請求項4】 耐圧容器内に設けられた封止装置に、被
    包装物を収納した包装袋の開口部を配置し、耐圧容器内
    を負圧化して包装袋内の脱気を行い、この状態で封止装
    置により包装袋の開口部を封止する真空包装装置の真空
    包装方法において、 耐圧容器内を設定真空度まで負圧化する途中に、それま
    での脱気作用を休止乃至緩和するアイドリング状態を介
    在させながら負圧化することを特徴とする真空包装方
    法。
  5. 【請求項5】 耐圧容器内に設けられた封止装置に、被
    包装物を収納した包装袋の開口部を配置し、耐圧容器内
    を負圧化して包装袋内の脱気を行い、この状態で封止装
    置により包装袋の開口部を封止し、その後に大気開放し
    て耐圧容器内を大気圧に戻す真空包装装置の真空包装方
    法において、 耐圧容器内に外気を導入して大気開放を行う大気開放工
    程で、開放初期は外気の通過量を規制する絞り部材を設
    けたスローリーク経路を介して緩速開放し、その後、外
    気の通過量を規制しない通常リーク経路を介して急速開
    放することを特徴とする真空包装方法。
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