JP2000142621A - 真空包装装置並びに同装置における真空ポンプの暖機運転方法 - Google Patents

真空包装装置並びに同装置における真空ポンプの暖機運転方法

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JP2000142621A
JP2000142621A JP10325500A JP32550098A JP2000142621A JP 2000142621 A JP2000142621 A JP 2000142621A JP 10325500 A JP10325500 A JP 10325500A JP 32550098 A JP32550098 A JP 32550098A JP 2000142621 A JP2000142621 A JP 2000142621A
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vacuum
valve
vacuum pump
circuit
atmosphere
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Yoichi Ideta
洋一 出田
Tadashi Sakai
忠志 酒井
Sonoo Kato
園生 加藤
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被包装物に含まれる水分が真空ポンプの潤滑
油中に混入した場合において、潤滑油の劣化を防止し、
真空ポンプ内での錆びの発生を防止する。 【解決手段】 真空ポンプの運転時に、この真空ポンプ
を大気に連通させるリーク回路と、このリーク回路を開
放しつつ真空ポンプを運転する真空ポンプの暖気運転制
御装置とを備える。リーク回路は、例えば、真空引き回
路に介装された真空バルブと、大気開放回路に介装され
たオープンバルブとを開閉弁として兼用して構成する。
また、リーク回路には、真空ポンプの暖気運転時の圧力
を制御するための開度調整バルブを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニール等の熱接
着性真空包装装置の中に食品等の被包装物を真空状態で
密封包装する場合に使用される真空包装装置に関し、詳
しくは、真空ポンプ内に真空チャンバ内の水分が流入し
た場合、その水分を排出させることにより、真空ポンプ
の故障を防止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の真空包装装置は、被包装物を
内包した熱接着性真空包装袋を載置するための基台、該
基台の上面に対し開閉自在に配置された蓋体、該基台の
上面と該蓋体との間に形成される真空チャンバ、該真空
チャンバを真空引きするための真空ポンプ、前記真空包
装袋をヒートシールするヒートシール機構、該真空ポン
プと前記真空チャンバとを連通する真空引き回路中に介
装された開閉弁としての真空バルブ、前記真空チャンバ
と大気連通する大気開放回路中に介装された開閉弁とし
てのオープンバルブ等を有している。そして、この真空
ポンプにより真空チャンバが真空引きされた後に、上記
被包装物を内包した熱接着性真空包装袋がヒートシール
機構によりヒートシールされ、食品等の被包装物が熱接
着性真空包装袋の中に真空状態で密封包装されるように
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の真空
包装装置では、被包装物等に含まれる水分が、水蒸気と
なって真空ポンプ内に移送され、真空ポンプの潤滑油中
に混入することがあった。また、真空ポンプ内に水分が
混入すると潤滑油が水分により白獨する。その結果潤滑
油の性質が劣化し真空ポンプの故障の原因となることが
あった。また、水分により真空ポンプ内部が錆び、真空
ポンプの故障につながることがあった。ところが、これ
までは潤滑油中に混入した水分を除去する手立てがなか
った。このため、真空ポンプの潤滑油中に水分が混入し
た場合潤滑油全部を交換する方法が行われていた。従っ
て、従来の真空包装装置では潤滑油の交換が頻繁に行わ
れていた。
【0004】本発明は上述した問題点に鑑み成されたも
のであり、請求項1〜3に記載の発明は、被包装物に含
まれる水分が真空ポンプの潤滑油中に混入しても潤滑油
の劣化を招くことがなく、また、真空ポンプ内での錆び
の発生を防止することのできる真空包装装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】また、請求項4及び5に記載の発明は、被
包装物に含まれる水分が真空ポンプの潤滑油中に混入し
ても潤滑油の劣化を招くことなく、また、真空ポンプ内
での錆びの発生を防止することのできる真空ポンプの暖
機運転方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、被包装物を内包した熱接着
性真空包装袋を載置するための基台と、該基台の上面に
対し開閉自在に配置された蓋体と、該基台の上面と該蓋
体との間に形成される真空チャンバと、該真空チャンバ
を真空引きするための真空ポンプと、開閉弁としての真
空バルブを介装し、真空引き時該真空バルブを開放して
前記真空ポンプを前記真空チャンバに連通する真空引き
回路と、開閉弁としてのオープンバルブを介装し、該オ
ープンバルブを開放して真空チャンバを大気に連通する
大気開放回路と、前記真空ポンプの運転時に該真空ポン
プを大気に連通させるリーク回路と、該リーク回路を開
放しつつ真空ポンプを運転する真空ポンプの暖機運転制
御装置とを備えた真空包装装置であることを特徴とす
る。
【0007】このように構成することにより、真空ポン
プの暖機運転により真空ポンプ内の温度が上昇する。ま
た、このとき、リーク回路により真空ポンプ内に強制的
に大気が導入されて排出される。この結果、真空ポンプ
の潤滑油中の水分が水蒸気化され、導入された大気とと
もに排出される。従って、真空ポンプの潤滑油を交換す
る必要性が解消される。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の真空包装装置において、前記リーク回路中に真空ポ
ンプの暖機運転時の圧力を制御するための開度調整バル
ブを設けたことを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、真空ポン
プ内の圧力をリーク回路に介装された開度調整バルブに
より調整し、真空ポンプ内の潤滑油自身のオイルミスト
化を防止することができる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の真空包装装置において、前記大気開放回路は、一端
が前記真空引き回路における前記真空チャンバと前記真
空バルブとの間に連通され、他端が大気に連通されると
ともに、大気開放時に前記真空引き回路の一部を介して
真空チャンバを大気に連通するように構成し、前記リー
ク回路は、前記真空引き回路に介装された真空バルブ
と、前記大気開放回路に介装された前記オープンバルブ
とを開閉弁として兼用することを特徴とする。
【0011】このように構成することにより、元々真空
包装装置に備えられている真空バルブや、オープンバル
ブや、あるいはこれらバルブを介装する配管がリーク回
路における開閉弁や配管として共用される。
【0012】また、請求項4記載の発明は、基台と、該
基台の上面に対し開閉自在に配置された蓋体と、該基台
の上面と該蓋体との間に形成される真空チャンバと、該
真空チャンバを真空引きするための真空ポンプと、開閉
弁としての真空バルブを介装し、真空引き時該真空バル
ブを開放して前記真空ポンプを前記真空チャンバに連通
する真空引き回路と、開閉弁としてのオープンバルブを
介装し、該オープンバルブを開放して真空チャンバを大
気に連通する大気開放回路と、前記真空チャンバ内の真
空引き運転開始後に、前記真空ポンプを大気に所定時間
リークさせて前記真空ポンプを暖機する暖機運転に切り
換え、該暖機運転停止後に真空チャンバの真空引き運転
を改めて開始させる真空包装装置における真空ポンプの
暖機運転方法であることを特徴とする。
【0013】この様に構成すると、暖機運転により真空
ポンプの潤滑油中の水分が水蒸気化され、真空ポンプに
導入された大気とともに排出される。従って、真空ポン
プの潤滑油を交換する必要性が解消される。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の真空包装装置における真空ポンプの暖機運転方法に
おいて、前記真空ポンプの暖機運転中に、大気リーク量
を手動開閉バルブにより開度調整することにより真空ポ
ンプの圧力を調整することを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、真空ポン
プの暖機運転中に、真空ポンプ内の潤滑油自身のオイル
ミスト化を防止することができる。また、真空ポンプの
暖機運転後の真空引き運転においては、真空ポンプ内の
温度が上昇しているので、真空ポンプの潤滑油中への水
分の混入が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の
形態に係る真空包装装置の斜視図、図2は同装置の縦断
面図であるが、これら図1及び図2に示されているよう
に、真空包装装置1は略箱型に形成された基台2を有し
ている。この基台2の上面には被包装物を内包したビニ
ール袋等の熱接着性真空包装袋が載置される。
【0017】また、真空包装装置1は、基台2の上面に
対し開閉可能に設けられた蓋体3を有しており、この蓋
体3が基台2の上面を気密に覆うことにより、基台2の
上面と蓋体3との間に真空チャンバ4が画成される。更
に、真空包装装置1は真空チャンバ4内を真空状態に真
空引きする真空ポンプ5を有している。前記熱接着性真
空包装袋は、この真空ポンプ5による真空引き運転が完
了した後ヒートシール機構6によってヒートシールされ
る。
【0018】前記蓋体3はその上面に覗き窓3aを有し
ており、この覗き窓3aから真空チャンバ4の内部を観
察できるようになっている。一方、基台2は、その上面
に吸気口2aを有している。また、この吸気口2aは真
空バルブSV1を介して吸気管7により真空ポンプ5に
接続されて、真空引き回路が構成されている。そして、
真空チャンバ4内の空気は真空ポンプ5によって吸気口
2aから真空引きされる。また、真空引き回路における
吸気口2aと真空バルブSV1との間に、大気開放管8
が設けられている。そして、この大気開放管8には開閉
弁としてのオープンバルブSV2および開度調性弁とし
てのボールバルブ11が介装されて、大気開放回路が構
成されている。そして、オープンバルブSV2およびボ
ールバルブ11を開弁することにより真空チャンバ4内
が大気に開放されるように構成されている。
【0019】上記構成において、真空ポンプ5から真空
バルブSV1および吸気管7を経由し、さらにオープン
バルブSV2およびボールバルブ11を介装した大気開
放回路を経て大気に連通する回路が、真空ポンプ5の暖
機運転時に該真空ポンプを大気に連通するリーク回路を
構成する。このように、リーク回路は、従来から存在す
る機器により構成されるのでコスト低減に寄与する。
【0020】次に、前記ヒートシール機構6は、基台2
の上方に設けられた可動シールプレート6b、この可動
シールプレート6bに対向して蓋体3に取り付けられた
固定シールプレート6a、可動シールプレート6bの上
面に取り付けられたシールヒータH、可動シールプレー
ト6bを昇降駆動するエアシリンダ6c等を有してい
る。そして、このエアシリンダ6cの吸気ポートは、空
気配管10、シールバルブSV3及び吸気管9を介して
真空ポンプ5の吸込口に接続されている。
【0021】次に、図3は、暖機運転制御装置を含む運
転制御装置の電気回路図である。また、図4及び図5
は、本真空包装装置1の空気と水分の流れを示す模式的
な配管回路図であって、図4は真空チャンバ4の真空引
き時を、図5は真空ポンプ5の暖機運転時をそれぞれ示
す。更に、図6は本真空包装装置1における真空ポンプ
5を暖機する暖機運転時のタイミングチャートである。
【0022】図3の電気回路図に示すように、本実施の
形態では電源に対し種々の並列回路が接続されている。
先ず、図面において左から、真空チャンバ4内とヒート
シール機構6のエアシリンダ6cとを真空引きするため
の真空ポンプ5が真空ポンププロテクタOL及びマグネ
ットスイッチMSの常開接点MS11を介して接続されて
いる(Cは真空ポンプ5のモータ用コンデンサを表
す)。
【0023】次に、リレーX4の常開接点X41と変圧器
TRの直列回路が接続されている。また、この変圧器T
Rの二次側には、前述した真空包装袋をヒートシールす
るための熱線Hが接続されている。次に、リレーX1
常閉接点X12と直列にオープンバルブSV2が接続さ
れ、この常閉接点X12と並列にリレーX5の常開接点X
51が接続されている。
【0024】次に、スイッチS1は、蓋体3の開閉動作
に機械的に連動するスイッチであって、蓋体3の閉止時
には接点NOに接続され、蓋体3の開放時には接点NC
に接続される。そして、この接点NOには、シールタイ
マTM2の常閉タイマ接点TM21及び暖機タイマTM3
常閉タイマ接点TM31を介してマグネットスイッチMS
及びリレーX1の並列回路が接続されている。次に、暖
機タイマTM3と暖機スイッチS3の直列回路が接続され
ている。また、この暖機タイマTM3に対しリレーX5
並列に接続されている。また、スイッチS3に対しリレ
ーX5の常開接点X53が並列に接続され、このリレーX
5の自己保持回路が形成されている。
【0025】次に、リレーX2の常閉接点X24、リレー
1の常開接点X13及び真空バルブSV1が直列に接続さ
れている。また、該常閉接点X24に対しリレーX3の常
閉接点X32とホールド・ジャンプスイッチS2の常開接
点S21との直列回路が並列に接続されている。また、前
記リレーX1の常開接点X13と真空バルブSV1との間の
回路が前記スイッチS1の接点NCに接続されている。
更に、リレーX1の常開接点X13と前記真空バルブSV1
との直列回路に対し暖機タイマTM3の常閉タイマ接点
TM32と真空タイマTM1との直列回路が接続されてい
る。なお、該真空タイマTM1と並列に真空ランプLが
並列に接続されている。
【0026】上記ホールド・ジャンプスイッチS2は、
上記接点S21に連動する他の常開接点S22と常閉接点S
23とを有し、両接点S21、S22とリレーX3とが直列に
接続されている。また、該常開接点S22と並列に真空タ
イマTM1の常開タイマ接点TM11及びリレーX2の常開
接点X23が並列に接続され、更に、常閉接点S23とリレ
ーX3との直列回路に対しリレーX2が並列に接続されて
いる。また、ホールド・ジャンプスイッチS2の常開接
点S22と常閉接点S23との直列回路に対し、リレーX3
の常開接点X31が並列に接続されている。更に、リレー
3に対し、リレーX2の常開接点X21とシールバルブS
3との直列回路と、シールタイマTM 2と、該シールタ
イマTM2の常閉タイマ接点TM22とリレーX4の直列回
路とがそれぞれ並列に接続されている。なお、リレーX
2,リレーX3,シールバルブSV3、シールタイマTM2
及びリレーX4は、リレーX5の常閉接点X54を介して電
源に接続されている。
【0027】上記構成において、暖機タイマTM3とそ
の接点TM31,TM32、並びにリレーX5とその接点X
51,X53は、本実施の形態における暖機運転制御装置の
中心的構成機器を成す。
【0028】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。先ず、通常の真空包装時の運転態様について説明す
る。真空ポンプ5が作動せず蓋体3が全開している状態
(待機時)において、基台2に収納物を内包した真空包
装袋を所定位置に配置する。
【0029】そして、この状態で蓋体3を閉じて基台2
の上面を閉鎖し、真空チャンバ4を形成すると、スイッ
チS1がオンとなる。つまり、スイッチS1は接点NOに
接続される。これにより、シールタイマTM2の常閉タ
イマ接点TM21及び暖機タイマTM3の常閉タイマ接点
TM31を介してマグネットスイッチMS及びリレーX1
がオンとなる。従って、常開接点MS11が閉じて真空ポ
ンプ5が起動し、シールタイマTM2がカウントアップ
するまで真空ポンプ5が運転される。
【0030】また、これと同時に、リレーX1の常閉接
点X12が開いてオープンバルブSV2を閉弁するととも
に、常開接点X13が閉成して真空バルブSV1を開弁状
態に保持することにより、真空チャンバ4が真空ポンプ
5に連通されて真空引きが行われる。また、リレーX2
の常閉接点X24及び暖機タイマTM3の常閉タイマ接点
TM32等を介して真空タイマTM1及び真空ランプLが
オンとなる。このようにして、真空ポンプ5が作動する
と、吸気口2a、吸気管7を介して真空チャンバ4内の
気体等が真空ポンプ5により吸引される(真空引き工
程)。
【0031】そして、真空タイマTM1の設定時間(真
空引き時間)は、真空チャンバ4内が所定圧力に減圧さ
れるように設定されているが、この真空タイマTM1
タイムアップすると、真空タイマTM1の常開タイマ接
点TM11が閉成して、リレーX2,X3及びX4がオンと
なる。また、リレーX2の常開接点X23及びリレーX3
常開接点X31がオンすることにより、リレーX2及びX3
はそれぞれ自己保持される。また、常閉接点X24,X32
が開成することにより真空バルブSV1がオフとなって
閉弁し真空引き工程が終了する。
【0032】同時に、シールタイマTM2がオンすると
ともに、リレーX2の常開接点X21が閉成してシールバ
ルブSV3がオンとなり、ヒートシール機構6のエアシ
リンダ6cが空気配管10、シールバルブSV3、吸気
管9を介して真空ポンプ5に接続される。これにより可
動シールプレート6bが上昇し、真空包装袋の開口部が
固定シールプレート6aと可動シールプレート6bとに
より挟みつけられる。また、リレーX4の常開接点X41
が閉成することによりシールヒータHが通電される(ヒ
ートシール工程)。
【0033】このようにして所定時間経過して、シール
タイマTM2がタイムアップすると、その常閉タイマ接
点TM22が開成してリレーX4がオフされ、常開接点X
41が開成されて熱線Hがオフとなり、ヒートシール工程
が終了する。
【0034】また、シールタイマTM2の常閉タイマ接
点TM21が開成され、リレーX1及びマグネットスイッ
チMSがオフとなる。これにより、マグネットスイッチ
MSがオフされることにより、常開接点MS11が開成さ
れて真空ポンプ5が停止する。また、リレーX1の常閉
接点X12が閉成されてオープンバルブSV2が開弁す
る。この結果真空チャンバ4が大気に連通され開放され
る(大気開放工程)。
【0035】このようにして、真空チャンバ4が大気開
放されることにより真空チャンバ4内の圧力が大気圧に
上昇し、蓋体3は開放される。また、蓋体3の開放によ
りスイッチS1が接点NCに接続され、真空バルブSV1
がオンされて開弁される。また、シールバルブSV3
詳細が開示されていないが大気開放の連通状態となり、
ヒートシール機構6の可動シールプレート6bが下降
し、真空包装袋の挟み付けが解除される。更に、このよ
うにスイッチS1が接点NCに接続されることにより、
リレーX2,X3及びX4がオフされ、この真空包装工程
は最初の状態に戻る。
【0036】以上は、従来のものと同様の真空包装工程
の運転態様であるが、前記真空引き工程において真空チ
ャンバ4内に液体が存在すると、図4に示す空気流れ
(実線矢印)及び水分の流れ(破線矢印)のように、真
空チャンバ4内の液体が液状のままあるいは水蒸気とな
って真空ポンプ5に吸い込まれ、真空ポンプ5内に水分
が入ることがある。また、真空ポンプ5内に水分が入る
と、冒頭に記したように潤滑油の劣化や真空ポンプ5内
部の錆の問題が発生するので、何らかの防御策が必要と
なる。この点に関し従来は前述のように潤滑油の交換を
行っていたが、本発明では、潤滑油を交換することなく
潤滑油中の水分を除去するように以下に述べる真空ポン
プ5の暖機運転を行う。
【0037】この暖機運転は、前述の通常の真空包装運
転において、蓋体3により基台2の上面を閉じて、スイ
ッチS1を接点NOに接続し、マグネットスイッチMS
のオンにより真空ポンプ5を駆動した後に、自動復帰型
暖機スイッチS3を投入して行う。
【0038】暖機スイッチS3を投入すると、図6のタ
イミングチャートに示すようにリレーX5及び暖機タイ
マTM3が通電され、同時に、リレーX5の常開接点X53
が閉成されることによりリレーX5は自己保持される。
また、暖機タイマTM3の常閉タイマ接点TM31を介し
てマグネットスイッチMS及びリレーX1が通電され
る。従って、暖機タイマTM3のカウントアップ中する
までの間、マグネットスイッチMSの常開接点MS11
閉成されて、真空ポンプ5の運転が継続される。また、
リレーX5の常開接点X51が閉成されることによりオー
プンバルブSV2が開放される。更に、リレーX1の常開
接点X13が閉成することにより、真空バルブSV1が開
弁される。一方リレーX5の常閉接点X54が開放される
ため、リレーX 2、リレーX3、シールバルブSV3、シ
ールタイマTM2及びリレーX4は暖機タイマTM3がカ
ウント中は通電することがなく、この間は通常の真空包
装運転が行われない。
【0039】以上の暖機運転において、本発明の実施の
形態においては、ボールバルブ11により開度調整して
空気の流入量を調整し、人為的に真空度の悪い状態(リ
ーク状態)を作るが、このときの圧力はー70kPa・
Gからー90kPa・Gになるように行う。
【0040】これにより、真空ポンプ5は、図5に示す
実線矢印のように大気から空気を吸入して再び大気に空
気を排出する運転を行う。そして、この運転により真空
ポンプ5は自身が熱を発生し自身の潤滑油を加熱する。
この結果、前述の真空引き運転の際、潤滑油中やその他
の真空ポンプケーシング内の部分に取り込まれた水分が
加熱気化され、図5に示す破線矢印のように真空ポンプ
5から排出される空気とともに大気中に排出され、真空
ポンプ5内の水分が除去される。
【0041】なお、ボールバルブ11は、通常の真空包
装運転時においては全開状態として大気開放時間の短縮
を行うが、この全開状態で暖機運転をすると、圧力が高
くなって空気流入量が多くなり、真空ポンプ5の潤滑油
がオイルミストとなって、外部に排出されてしまう。し
かしながら、本発明の実施の形態においては、上記のよ
うにボールバルブ11により空気流入量を調整し、この
問題を解消している。
【0042】暖機タイマTM3は、この水分の除去に必
要な時間、上記運転が可能なように所定時間に設定され
ている。そして、この所定時間が経過して、暖機タイマ
TM 3がタイムアップすると、図6のタイミングチャー
トに示すように、その常閉タイマ接点TM31がオフし、
リレーX1及びマグネットスイッチMSがオフされる。
これにより真空ポンプ5の運転が停止され暖機運転が完
了する。また、リレーX1の常開接点X13が開成するこ
とにより真空バルブSV1が閉弁される。
【0043】なお、図6のタイミングチャートに示すよ
うに、上記暖機運転が終了した後は、一旦蓋体3を開放
し、リレーX5の自己保持を解消することにより、通常
の真空包装運転が運転可能となる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、次のような効果を奏する。請求項1〜5記載の発明
によれば、真空ポンプの潤滑油中の水分が水蒸気化さ
れ、リーク回路により導入された空気とともに排出され
る。従って、真空ポンプの潤滑油交換の必要性が解消さ
れる。
【0045】また、請求項2及び5記載の発明によれ
ば、上記効果に加えて、真空ポンプ内の圧力が開度調整
バルブにより調整されるので、真空ポンプ内の潤滑油自
身のミスト化が防止される。特に、請求項5記載の発明
によれば、真空ポンプの暖機運転後の真空引き運転にお
いては、真空ポンプ内の温度が上昇しているので真空ポ
ンプの潤滑油中への水分の混入が防止される。
【0046】また、請求項3記載の発明によれば、上記
効果に加えて、真空包装運転に必要な真空バルブやシー
ルバルブやあるいはこれらバルブを介装する配管がリー
ク回路における開閉弁や配管として共用されるのでコス
ト低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る真空包装装置の斜
視図である。
【図2】 同装置の縦断面図である。
【図3】 同装置における運転制御装置(暖機運転制御
装置を含む)の電気回路図である。
【図4】 同装置の空気と水分の流れを示す模式的な配
管回路図であって、真空包装運転における真空引き時を
示す。
【図5】 同装置の空気と水分の流れを示す模式的な配
管回路図であって、真空ポンプの暖機運転時を示す。
【図6】 同装置における暖機運転時のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1…真空包装装置、2…基台、3…蓋体、4…真空チャ
ンバ、5…真空ポンプ、11…ボールバルブ,SV1
真空バルブ,SV2…オープンバルブ、SV3…シールバ
ルブ、X1〜X5…リレー、TMI…真空タイマ、TM2
シールタイマ,TM3…暖機タイマ,MS…マグネット
スイッチ。
フロントページの続き (72)発明者 加藤 園生 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 Fターム(参考) 3E053 AA06 CA01 CA06 CB02 FA01 JA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物を内包した熱接着性真空包装袋
    を載置するための基台と、 該基台の上面に対し開閉自在に配置された蓋体と、 該基台の上面と該蓋体との間に形成される真空チャンバ
    と、 該真空チャンバを真空引きするための真空ポンプと、 開閉弁としての真空バルブを介装し、真空引き時該真空
    バルブを開放して前記真空ポンプを前記真空チャンバに
    連通する真空引き回路と、 開閉弁としてのオープンバルブを介装し、該オープンバ
    ルブを開放して真空チャンバを大気に連通する大気開放
    回路と、 前記真空ポンプの運転時に該真空ポンプを大気に連通さ
    せるリーク回路と、 該リーク回路を開放しつつ真空ポンプを運転する真空ポ
    ンプの暖機運転制御装置とを備えたことを特徴とする真
    空包装装置。
  2. 【請求項2】 前記リーク回路中に真空ポンプの暖機運
    転時の圧力を制御するための開度調整バルブを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の真空包装装置。
  3. 【請求項3】 前記大気開放回路は、一端が前記真空引
    き回路における前記真空チャンバと前記真空バルブとの
    間に連通され、他端が大気に連通されるとともに、大気
    開放時に前記真空引き回路の一部を介して真空チャンバ
    を大気に連通するように構成し、 前記リーク回路は、前記真空引き回路に介装された真空
    バルブと、前記大気開放回路に介装された前記オープン
    バルブとを開閉弁として兼用することを特徴とする請求
    項1記載の真空包装装置。
  4. 【請求項4】 基台と、 該基台の上面に対し開閉自在に配置された蓋体と、 該基台の上面と該蓋体との間に形成される真空チャンバ
    と、 該真空チャンバを真空引きするための真空ポンプと、 開閉弁としての真空バルブを介装し、真空引き時該真空
    バルブを開放して前記真空ポンプを前記真空チャンバに
    連通する真空引き回路と、 開閉弁としてのオープンバルブを介装し、該オープンバ
    ルブを開放して真空チャンバを大気に連通する大気開放
    回路と、 前記真空チャンバ内の真空引き運転開始後に、前記真空
    ポンプを大気に所定時間リークさせて前記真空ポンプを
    暖機する暖機運転に切り換え、該暖機運転停止後に真空
    チャンバの真空引き運転を改めて開始させることを特徴
    とする真空包装装置における真空ポンプの暖機運転方
    法。
  5. 【請求項5】 前記真空ポンプの暖機運転中に、大気リ
    ーク量を手動開閉バルブにより開度調整することにより
    真空ポンプの圧力を調整することを特徴とする請求項4
    記載の真空包装装置における真空ポンプの暖機運転方
    法。
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