JP2000237287A - 蒸気滅菌装置の気密方法 - Google Patents

蒸気滅菌装置の気密方法

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JP2000237287A
JP2000237287A JP11047884A JP4788499A JP2000237287A JP 2000237287 A JP2000237287 A JP 2000237287A JP 11047884 A JP11047884 A JP 11047884A JP 4788499 A JP4788499 A JP 4788499A JP 2000237287 A JP2000237287 A JP 2000237287A
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pressure
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pressurized gas
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JP11047884A
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Tetsushi Nakai
哲志 中井
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気滅菌装置の滅菌槽と扉との間の気密
封止を確実に行うこと。 【解決手段】 滅菌槽1と、この滅菌槽1の開口部2を
閉鎖する扉3と、前記滅菌槽1または前記扉3に装着さ
れ、加圧気体の供給を受けることにより前記扉3と前記
滅菌槽1との間を気密封止する気密封止手段と、蒸気発
生手段5と、この蒸気発生手段5とは別の加圧気体供給
源20とを備え、前記蒸気発生手段5の起動時、前記加
圧気体供給源20からの加圧気体によって前記気密封止
手段による気密封止を行った後、前記蒸気発生手段5か
らの蒸気によって前記気密封止手段による気密封止を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蒸気滅菌装置に
おける気密方法に関し、さらに詳細には、蒸気発生手段
を備えた蒸気滅菌装置における気密方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】蒸気滅菌装置は、被滅菌物を収容する滅
菌槽と、この滅菌槽の開口部を閉鎖する扉との間の気密
封止を、両者間にパッキン部材を介在させることによっ
て行っている。たとえば、滅菌槽の開口部を取り囲むよ
うに形成したパッキン溝内に環状のパッキン部材を収容
し、パッキン溝に加圧気体を供給することによって、パ
ッキン部材を扉に向けて押圧して滅菌槽と扉との間の気
密封止を行い、パッキン溝内から加圧気体を排出するこ
とによって、パッキン部材をパッキン溝内に引き込んで
前述の気密封止を解除する。蒸気滅菌装置においては、
前述の加圧気体として蒸気を用いるものが知られてい
る。蒸気滅菌装置では、パッキン部材の加圧に蒸気を用
いると、滅菌用の蒸気と共用できるという利点を有す
る。
【0003】また、蒸気滅菌装置においては、この蒸気
滅菌装置自体に蒸気発生手段を備えたものがある。この
ような、蒸気滅菌装置においては、この蒸気発生手段か
らの蒸気を滅菌用の蒸気として、また前述の気密封止の
ための加圧気体として使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の蒸気滅菌装置に
おいて、前述の加圧気体として蒸気を用いるものでは、
パッキン溝に供給する蒸気圧を、滅菌槽内の圧力よりも
高くする必要がある。そのため、蒸気滅菌装置と蒸気発
生手段を同時に起動させた場合、蒸気発生手段からの蒸
気が滅菌作業に必要な圧力となっても、パッキン部材の
押圧に必要な圧力まで上昇しないと、滅菌槽と扉との間
の気密封止ができず、滅菌作業を行えない。
【0005】そこで、この発明が解決しようとする課題
は、前記問題点に鑑み、蒸気発生手段からの蒸気の圧力
上昇を待たずに、滅菌槽と扉との間の気密封止を行うこ
とのできる蒸気滅菌装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、滅菌槽と、この滅菌槽の開口部を閉鎖する扉と、前
記滅菌槽または前記扉に装着され、加圧気体の供給を受
けることにより前記扉と前記滅菌槽との間を気密封止す
る気密封止手段と、蒸気発生手段と、この蒸気発生手段
とは別の加圧気体供給源とを備え、前記蒸気発生手段の
起動時、前記加圧気体供給源からの加圧気体によって前
記気密封止手段による気密封止を行った後、前記蒸気発
生手段からの蒸気によって前記気密封止手段による気密
封止を行うことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における蒸気発生手段が、清浄蒸気発生装置であ
ることを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明における加圧気体供給源が、加圧
空気を供給するものであることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明は、滅菌槽と、この滅菌
槽の開口部を閉鎖する扉と、この滅菌槽または扉に装着
され、加圧気体の供給を受けることにより扉と滅菌槽と
の間の気密を行う気密封止手段と、蒸気発生手段と、こ
の蒸気発生手段とは別の加圧気体供給手段とを備えた蒸
気滅菌装置において実施される。
【0010】この蒸気滅菌装置における気密封止手段
は、たとえば、パッキン部材を滅菌槽または扉の何れか
一方に形成したパッキン溝に収容し、このパッキン溝内
に加圧気体を供給することによってパッキン部材を加圧
する構成である。この加圧気体は、蒸気供給ラインを介
して蒸気発生手段から供給される蒸気および加圧気体供
給ラインを介して加圧空気供給手段から供給される加圧
気体である。
【0011】蒸気発生手段は、バーナや電気ヒータを熱
源とする形式のものや、他の蒸気発生装置で発生した蒸
気を熱源とする形式のものである。また、前述の蒸気発
生手段は、蒸気滅菌装置と一体的に構成することも、別
の構成として内蔵または併設することもできる。
【0012】一方、加圧気体供給源は、前述の蒸気発生
手段からの蒸気以外の加圧気体(たとえば、加圧空気)
を供給するものである。この加圧気体供給源は、所定の
圧力を安定して得ることができるものである。あるい
は、この加圧空気供給源は、前述の蒸気発生手段より短
時間で所定の圧力を得ることができ、しかもこの所定の
圧力を安定して得ることができるものである。この加圧
空気供給源としては、たとえば圧縮機を単独で、または
加圧気体タンクと組み合わせて用いる。この加圧気体供
給源は、蒸気滅菌装置の構成要素の一つとして設けるこ
とも、蒸気滅菌装置とは、別の構成として設けることも
できる。また、蒸気滅菌装置の設置箇所に、加圧気体供
給ライン(たとえば、加圧空気供給ライン)が設けられ
ている場合には、この加圧気体供給ラインを加圧気体供
給源として利用することもできる。
【0013】前述の蒸気発生手段および加圧気体供給源
は、前述の蒸気や加圧気体によるパッキン部材への加圧
力に基づいて、蒸気および加圧空気の供給が制御され
る。パッキン部材への加圧力を検出する圧力検出手段と
しては、パッキン部材を収容したパッキン溝内の圧力
(以下、「パッキン圧」という)を検出するパッキン圧
検出手段を設ける。
【0014】この発明の気密方法では、滅菌槽と扉との
間を気密封止するに際してつぎのような制御を行う。す
なわち、この気密封止に際して、蒸気発生手段が起動時
の場合には、まず、加圧気体供給源から加圧気体をパッ
キン部材に供給し、その後、蒸気発生手段からの蒸気を
パッキン部材に供給する。このとき、蒸気発生手段によ
る蒸気の供給の開始は、蒸気発生手段における蒸気の供
給圧力(または発生蒸気圧)が、所定の圧力に上昇した
ときに行う。この制御は、蒸気発生手段の起動時に、蒸
気の供給圧が不足する場合を考慮したもので、この制御
により、蒸気発生手段による蒸気の供給圧が所定の設定
値以上に上昇するまでは、加圧気体によってパッキン部
材の加圧を行うことができる。
【0015】このように蒸気と加圧気体の供給を制御す
ることにより、蒸気滅菌装置と蒸気発生器とを同時に起
動したとしても、蒸気の圧力が所定の値に上昇するまで
は加圧気体によってパッキン部材を押圧することができ
るので、蒸気の圧力の上昇を待たずに気密封止を行え、
また蒸気滅菌装置による作業を開始することができる。
ここで、前述の蒸気滅菌装置による作業とは、主に滅菌
作業であるが、滅菌作業のうちの予熱工程や乾燥工程な
どを単独で行う作業を含む。
【0016】この発明の気密方法は、不純物をほとんど
含まない蒸気(以下、「清浄蒸気」という)を発生する
清浄蒸気発生装置を接続した蒸気滅菌装置において特に
好適である。この清浄蒸気発生装置としてはリボイラが
一般的に用いられ、加熱源として他の蒸気発生装置から
の蒸気を使用し、この蒸気で純水(または軟水)を加熱
することによって清浄蒸気を発生し、この清浄蒸気を蒸
気滅菌装置に供給するようにしている。このような清浄
蒸気発生装置は、蒸気の供給を受けてから清浄蒸気が発
生するまでの時間遅れがある。そのため、パッキン部材
の押圧にこの清浄蒸気のみを使う構成の場合、清浄蒸気
発生装置からの清浄蒸気の圧力が所定の値に上昇するま
で待つ必要がある。しかし、この発明の気密方法による
ときには、蒸気滅菌装置と清浄蒸気発生装置とを同時に
起動しても、清浄蒸気の圧力が所定の値に上昇するまで
は加圧空気によってパッキン部材を押圧することができ
るので、清浄蒸気の圧力の上昇を待たずに気密封止を行
え、また蒸気滅菌装置による作業を開始することができ
る。
【0017】さらに、この発明の気密方法において、パ
ッキン部材へ加圧気体を供給する際には、蒸気の供給を
継続したまま加圧気体を供給することも、蒸気の供給を
停止して加圧気体を供給することもできる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、この発明に係る気密方法
を実施する蒸気滅菌装置の一例を示す説明図、図2は、
図1に示す蒸気滅菌装置における運転中の制御フローの
一例を示す説明図、図3は、図2の制御フローの一部の
詳細な制御フローを示す説明図である。
【0019】図1に示す蒸気滅菌装置は、滅菌槽1を備
えており、この滅菌槽1は、その周面の一つに被滅菌物
の出し入れのための開口部2を備えている。前記滅菌槽
1には、前記開口部2を閉鎖する扉としての扉3を設け
てある。この扉3は、図示する実施装置例においては、
スライド式のものとしてあり、前記滅菌槽1の両側に設
けたガイド部材4によって案内されて開閉する。
【0020】この蒸気滅菌装置は、さらに蒸気発生手段
として、清浄蒸気発生装置5を備えている。この清浄蒸
気発生装置5は、前述のように、純水や軟水を蒸気の熱
によって加熱し、清浄蒸気を得るものである。この清浄
蒸気発生装置5には、純水や軟水などの給水ライン6
と、熱源としての蒸気の供給ライン7を接続してある。
この蒸気の供給ライン7には、蒸気元弁8を設けてあ
る。以下、この蒸気を、清浄蒸気と区別するため、一般
蒸気といい、この一般蒸気の供給ライン7を一般蒸気供
給ライン7という。
【0021】前記滅菌槽1には、前記開口部2を取り囲
むように環状のパッキン溝9を形成してある。このパッ
キン溝9内には、環状のパッキン部材10を収容してあ
る。前記パッキン溝9には、加圧気体を供給し、排出す
るための加圧気体ライン11を接続してある。この加圧
気体ライン11には、清浄蒸気供給ライン12と、加圧
空気供給ライン13とを接続してある。また、前記加圧
気体ライン11には、第一排気ライン14と第二排気ラ
イン15とを接続してある。
【0022】前記パッキン溝9には、前記パッキン部材
10への加圧気体の加圧力を前記パッキン溝9内の圧力
として検出する圧力検出手段としてのパッキン圧検出手
段16を設けてある。
【0023】前記清浄蒸気供給ライン12には、前記清
浄蒸気発生装置5を接続してあり、前記清浄蒸気発生装
置5から清浄蒸気の供給を受ける。前記清浄蒸気供給ラ
イン12には、その上流側から順に、供給圧検出手段1
7,第一制御弁18,第一逆止弁19を設けてある。
【0024】前記加圧空気供給ライン13には、加圧気
体供給源としての空気圧縮機20を設けてある。前記加
圧空気供給ライン13における前記空気圧縮機20の下
流側には、加圧空気タンク21を設けてある。加圧空気
タンク21は、下流側への加圧空気の供給による圧力変
動を抑えたり、所定の圧力の加圧空気を一時的に貯留す
ることにより前記空気圧縮機20の動力の節約を図るた
めのものである。前記加圧空気タンク21には、空気圧
検出手段22を設けてあり、前記空気圧縮機20と前記
加圧空気タンク21との間には第二逆止弁23を設けて
ある。ここで、前記空気圧縮機20は、この空気圧検出
手段22からの信号に基づいて、前記加圧空気タンク2
1内における加圧空気の圧力が所定の値を維持するよう
に、作動および停止の制御が行われる。さらに、前記加
圧空気供給ライン13には、前記加圧空気タンク21か
ら下流側に向けて、第二制御弁24,第三逆止弁25を
この順に設けてある。
【0025】前記第一排気ライン14には、大気開放手
段としての第三制御弁26を設けてある。前記第二排気
ライン15には、前記加圧気体ライン11の側から順
に、第四制御弁27,吸引手段28を設けてある。この
吸引手段28は、たとえば真空ポンプである。
【0026】ここで、前記清浄蒸気供給ライン12は、
前記加圧気体ライン11に接続されるほか、滅菌用蒸気
ライン29として分岐して前記滅菌槽1に接続してあ
り、滅菌用の蒸気として清浄蒸気を前記滅菌槽1内に供
給する。この滅菌用蒸気ライン29には、その上流側か
ら第五制御弁30,第四逆止弁31を設けてあり、この
第五制御弁30の制御により前記滅菌槽1への蒸気の供
給が制御される。
【0027】そして、前記蒸気元弁8,前記パッキン圧
検出手段16,前記供給圧検出手段17,前記第一制御
弁18,前記空気圧縮機20,前記第二制御弁24,前
記第三制御弁26,前記第四制御弁27,前記吸引手段
28および前記第五制御弁30を、制御器32に接続し
てある。
【0028】前記制御器32は、前記パッキン圧検出手
段16および前記供給圧検出手段17からの検出値に基
づいて、前記蒸気元弁8,前記第一制御弁18,前記空
気圧縮機20,前記第二制御弁24,前記第三制御弁2
6,前記第四制御弁27,前記吸引手段28および前記
第五制御弁30を制御する。
【0029】以下では、図2に基づいて前記制御器32
における制御手順を説明する。ここで、運転開始前にお
いては、前記扉3は開いており、前記パッキン部材10
は前記パッキン溝9内に引き込まれており、前記第一制
御弁18,前記第二制御弁24,前記第四制御弁27は
閉じており、前記第三制御弁26は開いているものとす
る。また、前記空気圧縮機20は、前記空気圧検出手段
22からの信号に基づいて、前記加圧空気タンク21内
の加圧空気の圧力を所定圧力以上に維持するように制御
されているものとする。したがって、前記加圧空気供給
ライン13は、常時、所定圧力の加圧空気を供給可能な
状態となっている。ここで、加圧空気の所定圧力は、後
述するように、前記滅菌槽1内の圧力に対抗して前記パ
ッキン部材10による気密封止を維持できる値であり、
たとえば2.5kg/cm2Gとする。
【0030】そして、蒸気滅菌装置の電源を入れ、運転
を開始すると、前記制御器32は、図2に示す制御手順
にしたがって制御を開始する。まず、ステップS1で
は、電源スイッチ(図示省略)がON状態かどうかを確
認し、ON状態であれば、つぎのステップS2に移行
し、それ以外の場合には後述するステップS13に移行
する。
【0031】ステップS2においては、前記制御器32
は、前記清浄蒸気発生装置5を起動する。すなわち、前
記制御器32は、前記給水ライン6から前記清浄蒸気発
生装置5に純水や軟水を給水するとともに、前記蒸気元
弁8を開いて前記清浄蒸気発生装置5に一般蒸気を導入
する。ここで、前記清浄蒸気発生装置5の起動自体は、
蒸気滅菌装置と同時に行うこともできる。
【0032】つぎのステップS3では、前記扉3が閉鎖
されたかどうかを判断し、前記扉3が開いている場合に
は、このステップS1に戻り、ステップS1〜ステップ
S3とを繰り返し、前記清浄蒸気発生装置5の起動状態
を維持する。そして、前記開口部2から前記滅菌槽1内
に被滅菌物を収容し、前記扉3を閉じると、ステップS
4に移行する。
【0033】ステップS4においては、前記第一制御弁
18を閉じたまま前記第二制御弁24を開く。すると、
前記加圧空気供給ライン13を介して前記加圧空気タン
ク21から前記パッキン溝9内に加圧空気が供給され
る。この加圧空気により、前記パッキン部材10は、前
記パッキン溝9から前記扉3に向けて押圧され、前記滅
菌槽1と前記扉3との間の気密封止を行う。
【0034】つぎのステップS5においては、図3に示
すように、パッキン圧および清浄蒸気の供給圧に基づい
て、パッキン圧制御を行う。すなわち、まず、ステップ
S6において、前記パッキン圧検出手段16によって検
出したパッキン圧検出値とパッキン圧設定値とを比較す
る。このパッキン圧設定値は、前記滅菌槽1内の圧力に
対抗して前記パッキン部材10による気密封止を維持で
きる値であり、前記滅菌槽1内の圧力よりも大きい値で
ある。蒸気滅菌装置は、通常、約2.2kg/cm 2Gまで
の圧力の蒸気でもって滅菌処理を行うため、このパッキ
ン圧設定値をたとえば2.5kg/cm2Gとする。
【0035】ステップS6において、パッキン圧検出値
がパッキン圧設定値よりも低ければ、ステップS7に移
行して、気密不良の警報を発する。パッキン圧検出値が
パッキン圧設定値以上であれば、ステップS8に移行す
る。
【0036】ステップS8においては、前記供給圧検出
手段17による供給圧検出値と供給圧設定値の比較を行
う。この供給圧検出値は、パッキン圧設定値以上の値で
あるが、前記清浄蒸気供給ライン12の圧損を考慮して
パッキン圧設定値より大きく設定する。たとえば、前述
のようにパッキン圧設定値を2.5kg/cm2Gとした場
合には、この供給圧設定値を3.0kg/cm2Gとする。
【0037】ステップS8において、供給圧検出値が供
給圧設定値より低い場合には、ステップS9に移行し、
前記第一制御弁18が閉じられ、かつ前記第二制御弁2
4が開かれた状態を維持する。ステップS9の後は、図
2のステップS11に移行する。
【0038】そして、前記清浄蒸気発生装置5における
清浄蒸気の圧力が高まり、ステップS8において供給圧
検出値が供給圧設定値以上になったと判断されるとステ
ップS10に移行する。ステップS10では、前記第一
制御弁18を開くとともに前記第二制御弁24を閉じ、
加圧空気に代えて清浄蒸気を供給する。以上の制御は、
前記清浄蒸気発生装置5の起動時に、清浄蒸気の供給圧
が不足する場合を考慮したもので、この制御により、前
記清浄蒸気発生装置5による清浄蒸気の供給圧が所定の
設定値以上に上昇するまでは、加圧空気によって前記パ
ッキン部材10の加圧を行うことができる。そして、こ
のステップS10の後は、図2のステップS11に移行
する。
【0039】以上のステップS8〜ステップS10の制
御によれば、できる限り清浄蒸気によって前記パッキン
部材10を加圧し、清浄蒸気による加圧力が低下した場
合には加圧空気によって加圧力を補充することができ
る。したがって、蒸気滅菌装置の運転中は、前記滅菌槽
1と前記扉3との間の気密封止を確実に行うことができ
る。
【0040】さて、図1のステップS11では、前記扉
3を開くための指示、すなわち気密解除の指示があった
かどうかを判断する。これは、前記扉3を開く際には、
前記扉3を実際に開放する前に前記パッキン部材10を
前記パッキン溝9内に引き込み、前述の気密封止を解除
しておく必要があるためである。
【0041】さて、ステップS11において、前記扉3
を開くための指示が無ければ、ステップS12に移行
し、蒸気滅菌装置の運転を終了し、電源を切るかどうか
の判断を行う。このステップS12で、運転を継続する
場合には、ステップS5に移行する。そして、前記扉3
が開かれるまでは、ステップS5〜ステップS12まで
の処理を繰り返す。
【0042】一方、ステップS12で、運転を終了する
場合には、ステップS13に移行して、前記清浄蒸気発
生装置5を停止するための操作を行う。すなわち、前記
制御器32は、前記蒸気元弁8を閉じて前記清浄蒸気発
生装置5への一般蒸気の導入を停止するとともに、前記
清浄蒸気発生装置5への給水を停止する。
【0043】また、ステップS11において、前記扉3
を開くための指示があれば、ステップS14に移行し、
前記扉3を開くために、以下のような気密封止を解除す
るための操作を行う。すなわち、前記第一制御弁18,
前記第二制御弁24および前記第三制御弁26を閉じ、
前記吸引手段28を作動させるとともに前記第四制御弁
27を開いて、前記パッキン溝9内を減圧することによ
って、前記パッキン部材10を前記パッキン溝9内に引
き込む。その後、前記吸引手段28を停止させるととも
に前記第四制御弁27を閉じ、前記第三制御弁26を開
いて、前記パッキン溝9を大気開放状態とする。そし
て、前記扉3を開き、前記滅菌槽1内の被滅菌物を取り
出すなどの作業を行う。このステップS11の終了後
は、ステップS1に移行する。
【0044】以上の説明において、図2のステップS4
では、前記第一制御弁18を閉じた状態で前記第二制御
弁24を開いて、加圧空気の供給を行うように制御して
いるが、このステップS4の処理を図4に示す処理に置
き換えることもできる。すなわち、まず、ステップS1
5において、前記供給圧検出手段17による供給圧検出
値と供給圧設定値の比較を行い、供給圧検出値が供給圧
設定値以上であれば、ステップS16に移行し、前記第
二制御弁24を閉じたまま前記第一制御弁18を開いて
清浄蒸気の供給を開始し、図2のステップS5に移行す
る。一方、ステップS15において、供給圧検出値が供
給圧設定値より低ければ、ステップS17に移行し、前
記第一制御弁18を閉じたまま前記第二制御弁24を開
いて加圧空気の供給を開始し、図2のステップS5に移
行する。
【0045】また、以上の説明において、図3のステッ
プS9や図4のステップS17では、前記第一制御弁1
8を閉じて清浄蒸気の供給を停止した状態で、前記第二
制御弁24を開いて加圧空気の供給を行うように制御し
ているが、前記第一制御弁18を閉じること無く前記第
二制御弁24を開いて清浄蒸気と加圧空気とを供給する
ように構成することもできる。また、この場合には、清
浄蒸気の供給圧力が上昇すれば、前記第二制御弁24の
みを閉じ、加圧空気の供給を中断するように構成する。
【0046】さらに、以上の説明における蒸気滅菌装置
は、滅菌槽の一側に一つの扉を備えた蒸気滅菌装置であ
るが、滅菌槽の両側に扉を備えた蒸気滅菌装置において
も同様に適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によると
きには、蒸気発生手段からの蒸気の圧力の上昇を待たず
に、滅菌槽と扉との気密封止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る気密方法を実施する蒸気滅菌装
置を示す説明図である。
【図2】図1に示す蒸気滅菌装置における運転開始後の
制御フローの一例を示す説明図である。
【図3】図2の制御フローの一部の詳細な制御フローを
示す説明図である。
【図4】図1に示す蒸気滅菌装置における運転開始後の
制御フローの変形例の一部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 滅菌槽 2 開口部 3 扉 5 清浄蒸気発生装置(蒸気発生手段) 9 パッキン溝 10 パッキン部材 20 空気圧縮機(加圧気体供給源)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌槽1と、この滅菌槽1の開口部2を
    閉鎖する扉3と、前記滅菌槽1または前記扉3に装着さ
    れ、加圧気体の供給を受けることにより前記扉3と前記
    滅菌槽1との間を気密封止する気密封止手段と、蒸気発
    生手段5と、この蒸気発生手段5とは別の加圧気体供給
    源20とを備え、前記蒸気発生手段5の起動時、前記加
    圧気体供給源20からの加圧気体によって前記気密封止
    手段による気密封止を行った後、前記蒸気発生手段5か
    らの蒸気によって前記気密封止手段による気密封止を行
    うことを特徴とする蒸気滅菌装置の気密方法。
  2. 【請求項2】 前記蒸気発生手段5が、清浄蒸気発生装
    置であることを特徴とする請求項1に記載の蒸気滅菌装
    置の気密方法。
  3. 【請求項3】 前記加圧気体供給源20が、加圧空気を
    供給するものであることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の蒸気滅菌装置の気密方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102000352A (zh) * 2009-09-03 2011-04-06 三洋电机株式会社 蒸汽灭菌器
CN103480017A (zh) * 2013-09-18 2014-01-01 连云港佑源医药设备制造有限公司 一种在线密封的蒸汽消毒灭菌方法
KR20190034152A (ko) 2016-08-03 2019-04-01 미우라고교 가부시키카이샤 에어리크 감지장치 및 이를 구비한 증기멸균장치

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