JP2000074535A - 真空冷却装置における殺菌方法およびその装置 - Google Patents
真空冷却装置における殺菌方法およびその装置Info
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- JP2000074535A JP2000074535A JP10259473A JP25947398A JP2000074535A JP 2000074535 A JP2000074535 A JP 2000074535A JP 10259473 A JP10259473 A JP 10259473A JP 25947398 A JP25947398 A JP 25947398A JP 2000074535 A JP2000074535 A JP 2000074535A
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- ozone
- vacuum suction
- outside air
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 真空冷却装置において、冷却槽内や配管内で
の雑菌の繁殖や悪臭の発生を確実に防止することを目的
としている。 【解決手段】 冷却槽1に外気導入ライン3および真空
吸引ライン2を接続し、前記外気導入ライン3にオゾン
発生器5および外気導入弁6を設け、前記真空吸引ライ
ン2に真空吸引手段11を設け、真空冷却運転停止中
に、前記真空吸引手段11、前記外気導入弁6および前
記オゾン発生器5へ制御信号を出力して、前記冷却槽1
内を殺菌する制御器13を備える。真空冷却運転停止
中、冷却槽1内を真空吸引した後、前記冷却槽1内にオ
ゾンを導入し、以降、オゾンの導入を継続した状態で前
記冷却槽1内を断続的に真空吸引し、オゾンの導入を停
止した後、前記冷却槽1内を真空吸引し、外気を導入し
ながら残留オゾンを排出する。
の雑菌の繁殖や悪臭の発生を確実に防止することを目的
としている。 【解決手段】 冷却槽1に外気導入ライン3および真空
吸引ライン2を接続し、前記外気導入ライン3にオゾン
発生器5および外気導入弁6を設け、前記真空吸引ライ
ン2に真空吸引手段11を設け、真空冷却運転停止中
に、前記真空吸引手段11、前記外気導入弁6および前
記オゾン発生器5へ制御信号を出力して、前記冷却槽1
内を殺菌する制御器13を備える。真空冷却運転停止
中、冷却槽1内を真空吸引した後、前記冷却槽1内にオ
ゾンを導入し、以降、オゾンの導入を継続した状態で前
記冷却槽1内を断続的に真空吸引し、オゾンの導入を停
止した後、前記冷却槽1内を真空吸引し、外気を導入し
ながら残留オゾンを排出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空冷却装置に
おいて、真空冷却運転停止中に冷却槽内の殺菌を行う方
法および装置に関するものである。
おいて、真空冷却運転停止中に冷却槽内の殺菌を行う方
法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真空冷却装置は、被冷却物を収容した冷
却槽内を真空吸引し、減圧することによって、飽和蒸気
温度を低下させ、被冷却物内の水分を蒸発させることに
より、その際の気化潜熱を利用して被冷却物を冷却する
ものである。この真空冷却装置は、たとえば食品業界に
おいて、加熱調理された食品を容器詰めして発送する工
程で使用されている。
却槽内を真空吸引し、減圧することによって、飽和蒸気
温度を低下させ、被冷却物内の水分を蒸発させることに
より、その際の気化潜熱を利用して被冷却物を冷却する
ものである。この真空冷却装置は、たとえば食品業界に
おいて、加熱調理された食品を容器詰めして発送する工
程で使用されている。
【0003】前記真空冷却装置において、真空吸引時
に、食品の破片や微粒片が冷却槽の内壁面に飛び散った
り、真空吸引ラインに吸い込まれることがあり、このよ
うな食品の破片や微粒片は、雑菌の繁殖や悪臭の発生の
原因になる。これを解消するためには、冷却槽内や真空
吸引ライン等の配管内の清掃作業をこまめに行う必要が
あるが、多くの手間を要する。水や熱湯で洗い流すのみ
では、前述の雑菌の繁殖や悪臭の発生を完全には防止で
きない。
に、食品の破片や微粒片が冷却槽の内壁面に飛び散った
り、真空吸引ラインに吸い込まれることがあり、このよ
うな食品の破片や微粒片は、雑菌の繁殖や悪臭の発生の
原因になる。これを解消するためには、冷却槽内や真空
吸引ライン等の配管内の清掃作業をこまめに行う必要が
あるが、多くの手間を要する。水や熱湯で洗い流すのみ
では、前述の雑菌の繁殖や悪臭の発生を完全には防止で
きない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、真空冷却
装置において、冷却槽内や配管内での雑菌の繁殖や悪臭
の発生を確実に防止することを目的としている。
装置において、冷却槽内や配管内での雑菌の繁殖や悪臭
の発生を確実に防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、真空冷却運転停止中、冷却槽内を真空吸引した後、
前記冷却槽内にオゾンを導入し、以降、オゾンの導入を
継続した状態で前記冷却槽内を断続的に真空吸引するこ
とを特徴としている。
は、真空冷却運転停止中、冷却槽内を真空吸引した後、
前記冷却槽内にオゾンを導入し、以降、オゾンの導入を
継続した状態で前記冷却槽内を断続的に真空吸引するこ
とを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明は、オゾンの導入を
停止した後、前記冷却槽内を真空吸引し、外気を導入し
ながら残留オゾンを排出することを特徴としている。
停止した後、前記冷却槽内を真空吸引し、外気を導入し
ながら残留オゾンを排出することを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の発明は、冷却槽に外気導
入ラインおよび真空吸引ラインを接続し、前記外気導入
ラインに、真空冷却運転停止中に作動するオゾン発生器
を設けたことを特徴としている。
入ラインおよび真空吸引ラインを接続し、前記外気導入
ラインに、真空冷却運転停止中に作動するオゾン発生器
を設けたことを特徴としている。
【0008】請求項4に記載の発明は、冷却槽に外気導
入ラインおよび真空吸引ラインを接続し、前記外気導入
ラインにオゾン発生器および外気導入弁を設け、前記真
空吸引ラインに真空吸引手段を設け、真空冷却運転停止
中に、前記真空吸引手段、前記外気導入弁および前記オ
ゾン発生器へ制御信号を出力して、前記冷却槽内を殺菌
する制御器を備えたことを特徴としている。
入ラインおよび真空吸引ラインを接続し、前記外気導入
ラインにオゾン発生器および外気導入弁を設け、前記真
空吸引ラインに真空吸引手段を設け、真空冷却運転停止
中に、前記真空吸引手段、前記外気導入弁および前記オ
ゾン発生器へ制御信号を出力して、前記冷却槽内を殺菌
する制御器を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項5に記載の発明は、前記真空吸引手
段が水封式真空ポンプであることを特徴としている。
段が水封式真空ポンプであることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の真空冷却装置は、密閉
可能な冷却槽を備え、この冷却槽内に被冷却物を収容す
る。前記冷却槽には、外気導入ラインおよび真空吸引ラ
インを接続する。前記外気導入ラインには、オゾン発生
器および外気導入弁を設ける。前記オゾン発生器として
は、酸素や酸素を含むガス(たとえば空気)に放電エネ
ルギを作用させたり、紫外線を照射したりすることによ
りオゾンを発生させるものを用いる。前記真空吸引ライ
ンには、真空吸引手段を設ける。この真空吸引手段とし
ては、たとえば水封式真空ポンプを用いる。前記真空吸
引手段、前記外気導入弁および前記オゾン発生器は、制
御器から制御信号を出力し、予め設定したプログラムに
したがって自動的に制御する。
可能な冷却槽を備え、この冷却槽内に被冷却物を収容す
る。前記冷却槽には、外気導入ラインおよび真空吸引ラ
インを接続する。前記外気導入ラインには、オゾン発生
器および外気導入弁を設ける。前記オゾン発生器として
は、酸素や酸素を含むガス(たとえば空気)に放電エネ
ルギを作用させたり、紫外線を照射したりすることによ
りオゾンを発生させるものを用いる。前記真空吸引ライ
ンには、真空吸引手段を設ける。この真空吸引手段とし
ては、たとえば水封式真空ポンプを用いる。前記真空吸
引手段、前記外気導入弁および前記オゾン発生器は、制
御器から制御信号を出力し、予め設定したプログラムに
したがって自動的に制御する。
【0011】前記冷却槽内および前記真空吸引ライン内
の殺菌は、真空冷却運転停止中に行う。真空冷却運転停
止中、前記真空吸引手段を作動させて前記冷却槽内を真
空吸引した後、前記外気導入弁を開くとともに前記オゾ
ン発生器を作動させて前記冷却槽内にオゾンを導入す
る。以降、オゾンの導入を継続した状態で、断続的に前
記真空吸引手段を作動させて真空吸引する。充分に前記
冷却槽内および前記真空吸引ライン内をオゾンにより殺
菌した後、前記オゾン発生器を停止させ、前記外気導入
弁を開いた状態で前記真空吸引手段を作動させ、外気を
導入しながら残留オゾンを排出する。
の殺菌は、真空冷却運転停止中に行う。真空冷却運転停
止中、前記真空吸引手段を作動させて前記冷却槽内を真
空吸引した後、前記外気導入弁を開くとともに前記オゾ
ン発生器を作動させて前記冷却槽内にオゾンを導入す
る。以降、オゾンの導入を継続した状態で、断続的に前
記真空吸引手段を作動させて真空吸引する。充分に前記
冷却槽内および前記真空吸引ライン内をオゾンにより殺
菌した後、前記オゾン発生器を停止させ、前記外気導入
弁を開いた状態で前記真空吸引手段を作動させ、外気を
導入しながら残留オゾンを排出する。
【0012】前述の構成によれば、オゾンで殺菌するこ
とにより、前記冷却槽内や前記真空吸引ラインの配管内
における、雑菌の繁殖や悪臭の発生を確実に防止するこ
とができる。前記真空吸引手段は、真空冷却運転時にも
使用するが、オゾン導入のための駆動手段としても用い
ることができ、循環ファン等、別の駆動手段を設ける必
要がない。また、オゾンの導入を継続した状態で、前記
真空吸引手段を断続的に作動させるので、オゾンが前記
冷却槽内や前記真空吸引ラインの配管内の隅々にまで短
時間で分散し、オゾンによる殺菌効果がより高まる。
とにより、前記冷却槽内や前記真空吸引ラインの配管内
における、雑菌の繁殖や悪臭の発生を確実に防止するこ
とができる。前記真空吸引手段は、真空冷却運転時にも
使用するが、オゾン導入のための駆動手段としても用い
ることができ、循環ファン等、別の駆動手段を設ける必
要がない。また、オゾンの導入を継続した状態で、前記
真空吸引手段を断続的に作動させるので、オゾンが前記
冷却槽内や前記真空吸引ラインの配管内の隅々にまで短
時間で分散し、オゾンによる殺菌効果がより高まる。
【0013】前記冷却槽内へオゾンを導入している間、
前記冷却槽内は負圧の状態に保たれるので、オゾンが外
部に洩れ出ることがなく、また、扉が開くこともなく、
安全である。殺菌工程の最後に、外気を導入して残留オ
ゾンを排出するので、殺菌終了後、扉を開いても残留オ
ゾンが人体にかかることがなく、安全性が高い。前記真
空吸引手段として水封式真空ポンプを用いると、オゾン
が水封式真空ポンプ内の封水に溶け込んで排出されるた
め、活性炭等の吸着手段が不要になる。
前記冷却槽内は負圧の状態に保たれるので、オゾンが外
部に洩れ出ることがなく、また、扉が開くこともなく、
安全である。殺菌工程の最後に、外気を導入して残留オ
ゾンを排出するので、殺菌終了後、扉を開いても残留オ
ゾンが人体にかかることがなく、安全性が高い。前記真
空吸引手段として水封式真空ポンプを用いると、オゾン
が水封式真空ポンプ内の封水に溶け込んで排出されるた
め、活性炭等の吸着手段が不要になる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。冷却槽1は、前面に被冷却物を出し入れする
ための開口部を備え、この開口部を扉(図示省略)によ
り密閉する構造になっている。前記冷却槽1には、その
内部を減圧するための真空吸引ライン2と、真空冷却後
に前記冷却槽1内を大気圧に復圧するための外気導入ラ
イン3とを接続している。
説明する。冷却槽1は、前面に被冷却物を出し入れする
ための開口部を備え、この開口部を扉(図示省略)によ
り密閉する構造になっている。前記冷却槽1には、その
内部を減圧するための真空吸引ライン2と、真空冷却後
に前記冷却槽1内を大気圧に復圧するための外気導入ラ
イン3とを接続している。
【0015】前記外気導入ライン3には、上流側から順
に、フィルタ4、オゾン発生器5、外気導入弁6および
オリフィス7を設けている。前記外気導入ライン3は、
前記オゾン発生器5の下流位置から分岐させ、その先端
を前記冷却槽1に接続している。この分岐ラインには、
復圧弁8を設けている。前記フィルタ4は、前記冷却槽
1内に導入する外気中のほこりや雑菌等を除去するもの
である。前記オゾン発生器5は、空気に紫外線を照射し
てオゾンを発生させるものを用いている。前記外気導入
弁6は、前記冷却槽1内へのオゾンの導入を制御するも
のである。前記オリフィス7は、オゾンの流量を調整す
るものである。前記復圧弁8は、復圧時、前記冷却槽1
内への外気の導入を制御するものである。なお、前記外
気導入弁6と前記復圧弁8とは、一つの弁で共用するこ
ともできる。
に、フィルタ4、オゾン発生器5、外気導入弁6および
オリフィス7を設けている。前記外気導入ライン3は、
前記オゾン発生器5の下流位置から分岐させ、その先端
を前記冷却槽1に接続している。この分岐ラインには、
復圧弁8を設けている。前記フィルタ4は、前記冷却槽
1内に導入する外気中のほこりや雑菌等を除去するもの
である。前記オゾン発生器5は、空気に紫外線を照射し
てオゾンを発生させるものを用いている。前記外気導入
弁6は、前記冷却槽1内へのオゾンの導入を制御するも
のである。前記オリフィス7は、オゾンの流量を調整す
るものである。前記復圧弁8は、復圧時、前記冷却槽1
内への外気の導入を制御するものである。なお、前記外
気導入弁6と前記復圧弁8とは、一つの弁で共用するこ
ともできる。
【0016】前記真空吸引ライン2には、上流側より順
に、熱交換器9、逆止弁10および真空吸引手段11を
設けている。前記熱交換器9は、いわゆるコールドトラ
ップと呼ばれているもので、冷却水を流通させ、排気中
の蒸気を冷却して凝縮させることにより、排出する気体
の体積を減少させる働きをなす。前記逆止弁10は、前
記冷却槽1内の減圧状態を維持する作用をなす。前記真
空吸引手段11は、気体の吸引、排出を行うもので、図
示した実施例では、水封式真空ポンプ(封水を供給して
内部に液体リングを形成し、この液体リングの回転によ
り気体の吸引、排出を行うもの)を用いている。前記真
空吸引手段11には、封水供給ライン12を接続してい
る。
に、熱交換器9、逆止弁10および真空吸引手段11を
設けている。前記熱交換器9は、いわゆるコールドトラ
ップと呼ばれているもので、冷却水を流通させ、排気中
の蒸気を冷却して凝縮させることにより、排出する気体
の体積を減少させる働きをなす。前記逆止弁10は、前
記冷却槽1内の減圧状態を維持する作用をなす。前記真
空吸引手段11は、気体の吸引、排出を行うもので、図
示した実施例では、水封式真空ポンプ(封水を供給して
内部に液体リングを形成し、この液体リングの回転によ
り気体の吸引、排出を行うもの)を用いている。前記真
空吸引手段11には、封水供給ライン12を接続してい
る。
【0017】前記オゾン発生器5、前記外気導入弁6、
前記復圧弁8および前記真空吸引手段11は、制御器1
3により、予め設定したプログラムにしたがって自動的
に制御する。真空冷却運転は、以下のようにして行う。
前記冷却槽1内に被冷却物を収容した後、扉を閉じ、前
記真空吸引手段11を作動させて前記冷却槽1内を減圧
する。前記冷却槽1内を所定の圧力まで減圧した後、前
記真空吸引手段11を停止させ、前記復圧弁8を開いて
外気を前記冷却槽1内に導入し、大気圧まで復圧させ
る。そして、扉を開いて、被冷却物を取り出す。
前記復圧弁8および前記真空吸引手段11は、制御器1
3により、予め設定したプログラムにしたがって自動的
に制御する。真空冷却運転は、以下のようにして行う。
前記冷却槽1内に被冷却物を収容した後、扉を閉じ、前
記真空吸引手段11を作動させて前記冷却槽1内を減圧
する。前記冷却槽1内を所定の圧力まで減圧した後、前
記真空吸引手段11を停止させ、前記復圧弁8を開いて
外気を前記冷却槽1内に導入し、大気圧まで復圧させ
る。そして、扉を開いて、被冷却物を取り出す。
【0018】真空冷却運転停止中に実施するオゾンによ
る殺菌は、以下のようにして行う。まず、扉を閉じた状
態で、前記真空吸引手段11を作動させ、前記冷却槽1
内を真空吸引して減圧する。そして、前記冷却槽1内を
所定圧まで減圧後、前記外気導入弁6を開くとともに前
記オゾン発生器5を作動させて、前記冷却槽1内にオゾ
ンを導入する。すなわち、前記外気導入ライン3を通し
て空気を吸い込み、前記オゾン発生器5によりこの空気
にオゾンを発生させる。以降、前記外気導入弁6の開状
態と前記オゾン発生器5の作動状態を維持して、オゾン
の導入を継続し、この状態で、断続的に前記真空吸引手
段11を作動させて真空吸引する。
る殺菌は、以下のようにして行う。まず、扉を閉じた状
態で、前記真空吸引手段11を作動させ、前記冷却槽1
内を真空吸引して減圧する。そして、前記冷却槽1内を
所定圧まで減圧後、前記外気導入弁6を開くとともに前
記オゾン発生器5を作動させて、前記冷却槽1内にオゾ
ンを導入する。すなわち、前記外気導入ライン3を通し
て空気を吸い込み、前記オゾン発生器5によりこの空気
にオゾンを発生させる。以降、前記外気導入弁6の開状
態と前記オゾン発生器5の作動状態を維持して、オゾン
の導入を継続し、この状態で、断続的に前記真空吸引手
段11を作動させて真空吸引する。
【0019】前記真空吸引手段11を断続的に作動させ
ることにより、オゾンが、前記冷却槽1内、前記真空吸
引ライン2の配管内および前記熱交換器9内の隅々にま
で短時間で分散し、隅々までオゾンにより殺菌される。
したがって、前記冷却槽1内や前記真空吸引ライン2内
における、雑菌の繁殖や悪臭の発生を確実に防止するこ
とができる。前記冷却槽1内へオゾンを導入している
間、前記冷却槽1内は負圧の状態に保たれるので、オゾ
ンが外部に洩れ出ることがなく、また、扉が開くことも
ない。したがって、作業者の人体にオゾンがかかること
がなく、安全である。前記真空吸引ライン2を通して排
出されるオゾンは、前記真空吸引手段11内の封水に溶
け込み、封水といっしょに排出される。
ることにより、オゾンが、前記冷却槽1内、前記真空吸
引ライン2の配管内および前記熱交換器9内の隅々にま
で短時間で分散し、隅々までオゾンにより殺菌される。
したがって、前記冷却槽1内や前記真空吸引ライン2内
における、雑菌の繁殖や悪臭の発生を確実に防止するこ
とができる。前記冷却槽1内へオゾンを導入している
間、前記冷却槽1内は負圧の状態に保たれるので、オゾ
ンが外部に洩れ出ることがなく、また、扉が開くことも
ない。したがって、作業者の人体にオゾンがかかること
がなく、安全である。前記真空吸引ライン2を通して排
出されるオゾンは、前記真空吸引手段11内の封水に溶
け込み、封水といっしょに排出される。
【0020】前記冷却槽1内および前記真空吸引ライン
2内を、オゾンにより充分殺菌した後、前記オゾン発生
器5を停止させる。そして、前記外気導入弁6を開いた
状態で前記真空吸引手段11を所定時間作動させ、外気
を導入しながら残留オゾンを排出する。したがって、殺
菌終了後、扉を開いても残留オゾンが人体にかかること
がない。
2内を、オゾンにより充分殺菌した後、前記オゾン発生
器5を停止させる。そして、前記外気導入弁6を開いた
状態で前記真空吸引手段11を所定時間作動させ、外気
を導入しながら残留オゾンを排出する。したがって、殺
菌終了後、扉を開いても残留オゾンが人体にかかること
がない。
【0021】オゾンによる殺菌は、真空冷却運転停止中
に実施するが、就業後や夜間などに行う。その際、前記
冷却槽1内に調理器具などを収容しておくと、この調理
器具などの殺菌も同時に行うことができるとともに、保
管庫としても利用することができる。
に実施するが、就業後や夜間などに行う。その際、前記
冷却槽1内に調理器具などを収容しておくと、この調理
器具などの殺菌も同時に行うことができるとともに、保
管庫としても利用することができる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、冷却槽内や真空吸引
ラインの配管内における、雑菌の繁殖や悪臭の発生を確
実に防止することができる。オゾンの導入を継続した状
態で、真空吸引手段を断続的に作動させるので、オゾン
が前記冷却槽内や前記真空吸引ラインの配管内の隅々に
まで短時間で分散し、オゾンによる殺菌効果がより高ま
る。前記真空吸引手段は、真空冷却運転時にも使用する
が、オゾン導入のための駆動手段としても用いることが
でき、循環ファン等、別の駆動手段を設ける必要がな
い。
ラインの配管内における、雑菌の繁殖や悪臭の発生を確
実に防止することができる。オゾンの導入を継続した状
態で、真空吸引手段を断続的に作動させるので、オゾン
が前記冷却槽内や前記真空吸引ラインの配管内の隅々に
まで短時間で分散し、オゾンによる殺菌効果がより高ま
る。前記真空吸引手段は、真空冷却運転時にも使用する
が、オゾン導入のための駆動手段としても用いることが
でき、循環ファン等、別の駆動手段を設ける必要がな
い。
【0023】前記冷却槽内へオゾンを導入している間、
前記冷却槽内は負圧の状態に保たれ、オゾンが外部に洩
れ出ることがなく、扉も開かないので安全である。ま
た、殺菌工程の最後に、外気を導入して残留オゾンを排
出するので、殺菌終了後、扉を開いても残留オゾンが人
体にかかることがなく、安全性が高い。前記真空吸引手
段として水封式真空ポンプを用いることにより、オゾン
が水封式真空ポンプ内の封水に溶け込んで排出されるた
め、活性炭等の吸着手段が不要になる。
前記冷却槽内は負圧の状態に保たれ、オゾンが外部に洩
れ出ることがなく、扉も開かないので安全である。ま
た、殺菌工程の最後に、外気を導入して残留オゾンを排
出するので、殺菌終了後、扉を開いても残留オゾンが人
体にかかることがなく、安全性が高い。前記真空吸引手
段として水封式真空ポンプを用いることにより、オゾン
が水封式真空ポンプ内の封水に溶け込んで排出されるた
め、活性炭等の吸着手段が不要になる。
【図1】この発明の一実施例を示す説明図である。
1 冷却槽 2 真空吸引ライン 3 外気導入ライン 5 オゾン発生器 6 外気導入弁 11 真空吸引手段 13 制御器
Claims (5)
- 【請求項1】 真空冷却運転停止中、冷却槽1内を真空
吸引した後、前記冷却槽1内にオゾンを導入し、以降、
オゾンの導入を継続した状態で前記冷却槽1内を断続的
に真空吸引することを特徴とする真空冷却装置における
殺菌方法。 - 【請求項2】 オゾンの導入を停止した後、前記冷却槽
1内を真空吸引し、外気を導入しながら残留オゾンを排
出することを特徴とする請求項1に記載の真空冷却装置
における殺菌方法。 - 【請求項3】 冷却槽1に外気導入ライン3および真空
吸引ライン2を接続し、前記外気導入ライン3に、真空
冷却運転停止中に作動するオゾン発生器5を設けたこと
を特徴とする真空冷却装置における殺菌装置。 - 【請求項4】 冷却槽1に外気導入ライン3および真空
吸引ライン2を接続し、前記外気導入ライン3にオゾン
発生器5および外気導入弁6を設け、前記真空吸引ライ
ン2に真空吸引手段11を設け、真空冷却運転停止中
に、前記真空吸引手段11、前記外気導入弁6および前
記オゾン発生器5へ制御信号を出力して、前記冷却槽1
内を殺菌する制御器13を備えたことを特徴とする真空
冷却装置における殺菌装置。 - 【請求項5】 前記真空吸引手段11が水封式真空ポン
プであることを特徴とする請求項4に記載の真空冷却装
置における殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10259473A JP2000074535A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 真空冷却装置における殺菌方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10259473A JP2000074535A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 真空冷却装置における殺菌方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074535A true JP2000074535A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17334574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10259473A Pending JP2000074535A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 真空冷却装置における殺菌方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074535A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010008198A (ko) * | 2000-11-15 | 2001-02-05 | 조정래 | 오존살균장치 |
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KR101727646B1 (ko) | 2015-07-23 | 2017-05-02 | 김정해 | 응축장치를 구비한 멸균장치 |
CN109222556A (zh) * | 2018-08-22 | 2019-01-18 | 浙江西溪玻璃有限公司 | 一种玻璃杯快速冷却系统 |
JP2020156628A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 三浦工業株式会社 | 食品機械とその除菌方法 |
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1998
- 1998-08-27 JP JP10259473A patent/JP2000074535A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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