JPH0951935A - ガス滅菌装置とその運転方法 - Google Patents

ガス滅菌装置とその運転方法

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JPH0951935A
JPH0951935A JP7205671A JP20567195A JPH0951935A JP H0951935 A JPH0951935 A JP H0951935A JP 7205671 A JP7205671 A JP 7205671A JP 20567195 A JP20567195 A JP 20567195A JP H0951935 A JPH0951935 A JP H0951935A
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gas
valve
sterilization
opening
closing
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JP7205671A
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Hiroaki Kanai
宏彰 金井
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Chiyoda Manufacturing Corp
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Chiyoda Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス供給管部分の漏洩を確実に検出し、ガス
滅菌装置の信頼性を向上させる。 【構成】 ガス供給管には、第一の開閉弁と、圧力検出
素子と、第二の開閉弁とを備える。準備行程開始時に上
記第一の開閉弁を、上記圧力検出素子の検出値が第一の
所定値に達するまで開放する第一の操作を行なう。又、
滅菌行程時に、第二の開閉弁を第一の開閉弁よりも遅延
して閉鎖する第二の操作を行なう。更に、洗浄行程時に
上記第二の開閉弁を一定時間だけ開放する第三の操作を
行なう。上記第一〜第三の各操作に於いて、上記圧力検
出素子の検出値により、上記圧力検出素子と上記ガス供
給管との継手部分と上記第二の開閉弁との少なくとも一
方、或は、第一の開閉弁に漏洩が有ると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のガス滅菌装置とその運転
方法は、滅菌すべき各種物品を滅菌ガスにより滅菌処理
するガス滅菌装置に関し、滅菌ガスを貯留したボンベと
滅菌容器とを接続するガス供給管の途中部分に設けられ
た開閉弁或は圧力検出素子設置部分に漏洩が存在するか
否かを検出するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】病院や各種研究所に於いて、使用済みの
手術用具や実験用具等に付着した細菌による感染を防止
する為、これら使用済みの手術用具や実験用具等を再使
用するのに先立って滅菌処理する必要がある。この様
に、使用済みの手術用具や実験用具等(以下、被滅菌物
と呼ぶ。)を滅菌処理する装置として、従来から図3に
略示する様なガス滅菌装置が知られている。このガス滅
菌装置は、被滅菌物を収納した状態で密閉自在な滅菌容
器1内に、ボンベ2からガス供給管3を介して、滅菌ガ
スである酸化エチレンガス(EOG)を送り込み自在と
している。上記ボンベ2内には、上記EOG(ボンベ2
内に存在する場合には液状)を貯留している。尚、図示
は省略したが、上記滅菌容器1には、排気管と、吸気管
と、給蒸管とを接続している。このうち、上記排気管
は、途中に真空ポンプを設けており、この真空ポンプを
駆動する事によって滅菌容器1内の気体を排出自在であ
る。又、上記吸気管は、途中に空気弁とフィルタとを設
けており、この空気弁を開放する事によって上記フィル
タを通過した清浄空気を滅菌容器1内に吸引自在であ
る。更に、上記給蒸管は、滅菌容器1と反対側端部にボ
イラ等の蒸気発生手段を、途中に蒸気弁を、それぞれ設
けている。そして、この蒸気弁を開放する事によって上
記蒸気発生手段で造られた高温高圧の水蒸気を、滅菌容
器1内に送り込み自在である。
【0003】上記ガス供給管3の途中には、上記ボンベ
2の側から順に、且つ互いに直列に、フィルタ5と、元
ガス電磁弁6と、圧力検出素子7と、給ガス電磁弁8
と、気化器9と、絞り弁10とを設けている。4は、ボ
ンベ2の口部に設けられた元弁である。上記元ガス、給
ガス両電磁弁6、8及び上記元弁4を開放する事によ
り、滅菌容器1内へボンベ2からEOGを送り込み自在
である。上記フィルタ5は、塵芥等が上記EOGと共に
滅菌容器1内に送り込まれるのを防止する。上記気化器
9は、ガス供給管3内を送られて来る液状の酸化エチレ
ンを気化する為に設ける。即ち、ボンベ2から送り出さ
れる酸化エチレンは、上記気化器9の上流側では、気体
(EOG)と液体とが混ざった状態である。従って、上
記気化器9を設け、液体の酸化エチレンを総て気化す
る。又、上記絞り弁10は、上記EOGを適量ずつ滅菌
容器1内に送り込む為に設ける。尚、上述の様にガス供
給管3に元ガス、給ガス両電磁弁6、8を設けるのは、
何れか一方の電磁弁6(8)に閉鎖不能といった故障が
生じた場合でも、滅菌装置を使用可能として信頼性向上
を図る為である。又、後述する様に上記圧力検出素子7
と共働して、ガス供給管3の継手部分等からのEOGの
漏洩を検出する為である。
【0004】この様なガス滅菌装置により、前述の様な
各種被滅菌物の滅菌処理を行なう場合、先ず、被滅菌物
を滅菌容器1内に収納し、この滅菌容器1の開口部を気
密に塞ぐ。次いで、ボンベ2の口部に設けた元弁4、及
びガス供給管3の途中に設けた元ガス、給ガス両電磁弁
6、8を開放し、EOGを滅菌容器1内に送り込む。よ
り詳しく説明すると、図1に示す様な滅菌サイクルによ
り行なう。即ち、滅菌容器1内にEOGを送り込む滅菌
行程に先立ち、元弁4を開放し、一定時間(例えば数秒
間)だけ元ガス電磁弁6を開放する(準備行程)。そし
て、前記真空ポンプを運転する事で滅菌容器1内の空気
を排出する。滅菌容器1内の空気を排出したならば、上
記真空ポンプを運転した状態のまま前記蒸気弁を開い
て、滅菌容器1内に水蒸気を送り込む(加湿行程)。こ
の加湿行程により、被滅菌物の内部に存在する空気が排
出されて、次の滅菌行程で滅菌容器1内に送り込まれる
EOGが、被滅菌物の内部にまで進入する様になる。こ
れと共に、この被滅菌物に或る程度の湿り気が与えら
れ、被滅菌物の滅菌効率が向上する。
【0005】上記加湿行程を完了後、上記真空ポンプを
停止させ、蒸気弁を閉じる。そして、上述した様に元ガ
ス、給ガス両電磁弁6、8を開き、滅菌容器1内を滅菌
ガスで充満させて、被滅菌物を滅菌処理する(滅菌行
程)。所定時間の滅菌処理を完了したならば、滅菌容器
1内からEOGを排出した後、被滅菌物に付着したEO
Gを取り除く洗浄作業を行なう(洗浄行程)。この洗浄
作業に於いては、先ず前記空気弁を閉じた状態のまま真
空ポンプを運転する。そして、滅菌容器1内の圧力を十
分に低下させてから空気弁を短時間だけ開く。これによ
り、この滅菌容器1内に空気を送り込む作業を所定回数
行なう事で、被滅菌物の内部にまで進入している滅菌ガ
スの除去を行なう。その後、真空ポンプを運転したまま
空気弁を開き、滅菌容器1内に清浄空気を流通させる、
所謂エアレーションを行なう。上述の様な洗浄作業が完
了したならば、滅菌容器1を開き、滅菌処理済の被滅菌
物を取り出す。
【0006】尚、前記滅菌容器1は、図示の様に内筒の
外周面と外筒の内周面との間にジャケット部を形成した
例を示している。この様な構造の滅菌容器1に代えて、
単一の内筒のみから成る構造のものを採用する事もでき
る。又、上記各行程に於いて、滅菌容器1内の圧力は、
図1の上段に示す様に変化する。加湿行程時に一時滅菌
容器1内の圧力が上昇するのは水蒸気の送り込みによる
ものである。洗浄行程時に図示の様な圧力変化を示すの
は空気の送り込みに起因する。滅菌行程時にはEOGの
送り込みにより上記圧力は上昇し、例えば1.5Kg/cm2
の状態を維持する。滅菌行程終了後、EOGを排出する
事で上記圧力は下降する。
【0007】ところで、上述した様なガス滅菌装置を使
用する場合、滅菌ガスであるEOGが外部に漏洩しない
様に配慮する必要がある。何となれば、EOGが外部に
漏洩する事は、無駄な消費となるばかりか、漏洩量が多
いと人体への悪影響をもたらす恐れや、火災が生じる恐
れがある。特に、上記ボンベ2内のEOGは比較的圧が
高い(およそ50Kg/cm2)為、元ガス、給ガス、各電磁
弁6、8を構成する弁座等に塵芥等が付着した様な場
合、当該電磁弁6(8)からEOGが外部に漏洩する恐
れがある。又、ガス供給管3には圧力検出素子7を接続
する為の継手が存在する。この継手の存在は、その接続
不良に基づいてEOGの漏洩をもたらす恐れがある。
【0008】従って、従来からガス滅菌装置に漏洩検出
手段を付設し、例えば上記ガス供給管3に設けた元ガ
ス、給ガス各電磁弁6、8や上記継手部分に漏洩箇所が
ないかどうかを検出する様にしていた。例えば、実開平
3−13147号公報には、上述したガス滅菌装置に、
圧力検出素子7の検出値の変動により漏洩の有無を検出
する制御器11を設けた構造が記載されている。この構
造の場合、上記制御器11は、上記給ガス電磁弁8を閉
じ、上記元ガス電磁弁6を開く。これにより上記ガス供
給管3内にEOGを送り込む。そして、上記元ガス電磁
弁6を閉じた後に於ける、上記ガス供給管3内の圧力
を、上記圧力検出素子7により検出する。上記制御器1
1は、上記圧力検出素子7の検出値が低下し、この低下
量が一定範囲を越えた場合に、漏洩有りと判定する。上
記圧力検出素子7としては、従来知られた圧力スイッチ
や圧力センサが考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のガス滅菌装置に於いては、滅菌処理を行なっ
ている間に漏洩が生じた様な場合、この漏洩を検出する
事はできない。又、上記元ガス、給ガス両電磁弁のう
ち、何れか一の電磁弁で漏洩が生じていた場合に、作業
者がこれに気付かないまま使用し続け、終には他の電磁
弁でも漏洩が生じる様になる事態も考えられる。この
為、ガス滅菌装置の信頼性が低いものであった。本発明
のガス滅菌装置とその運転方法は、この様な事情に鑑み
て考えたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のガス滅菌装置と
その運転方法のうち、請求項1に記載されたガス滅菌装
置に関する発明は、前述した従来のガス滅菌装置と同
様、被滅菌物を収納した状態で密閉自在な滅菌容器と、
滅菌ガスを貯留するボンベと、このボンベと上記滅菌容
器内部とを接続するガス供給管と、それぞれこのガス供
給管の途中に、上記ボンベの側から順に且つ互いに直列
に設けられた、第一の開閉弁と、圧力検出素子と、第二
の開閉弁と、上記圧力検出素子の検出する圧力変動に基
づき、漏洩の有無を検出する制御器とを備える。
【0011】特に、本発明のガス滅菌装置に於いては、
上記制御器が、以下の第一〜第三の各操作を行なう機能
を備えている。即ち、この制御器は、滅菌行程に先立っ
て、上記第一の開閉弁を、上記圧力検出素子の検出値が
第一の所定値に達するまで開放する第一の操作を行な
う。又、滅菌行程時に、滅菌容器内に滅菌ガスを送り込
むべく、それぞれ開放した上記第一、第二の開閉弁を閉
鎖する際に、第二の開閉弁を第一の開閉弁よりも遅延し
て閉鎖する第二の操作を行なう。更に、滅菌行程後に滅
菌容器内から滅菌ガスを排出する洗浄行程時で、上記滅
菌容器内が真空状態にある場合に、上記第二の開閉弁を
一定時間だけ開放する第三の操作を行なう。
【0012】そして、この制御器は、上記第一の操作
後、滅菌行程開始までの間に、上記圧力検出素子の検出
値が上記第一の所定値よりも低い第二の所定値以下とな
った場合に、上記圧力検出素子と上記ガス供給管との継
手部分と、上記第二の開閉弁との少なくとも一箇所に漏
洩が有ると判断する。又、上記第二の操作後、次に第二
の開閉弁を開放するまでの間に、上記圧力検出素子の検
出値が、上記第一の所定値に達した場合、並びに、上記
第三の操作後、上記圧力検出素子の検出値が上記第一の
所定値に達した場合に、それぞれ上記第一の開閉弁に漏
洩が有ると判断する。
【0013】又、請求項2に記載されたガス滅菌装置の
運転方法に関する発明は、被滅菌物を収納した状態で密
閉自在な滅菌容器と、滅菌ガスを貯留するボンベと、こ
のボンベと上記滅菌容器内部とを接続するガス供給管
と、それぞれこのガス供給管の途中に、上記ボンベの側
から順に且つ互いに直列に設けられた、第一の開閉弁
と、圧力検出素子と、第二の開閉弁とを備えたガス滅菌
装置の運転方法に関する。
【0014】この様なガス滅菌装置の運転方法に於いて
は、滅菌行程に先立って、上記第一の開閉弁を、上記圧
力検出素子の検出値が第一の所定値に達するまで開放す
る第一の操作と、滅菌行程時に、滅菌容器内に滅菌ガス
を送り込むべく、それぞれ開放した上記第一、第二の開
閉弁を閉鎖する際に、第二の開閉弁を第一の開閉弁より
も遅延して閉鎖する第二の操作と、滅菌行程後に滅菌容
器内から滅菌ガスを排出する洗浄行程時で、上記滅菌容
器内が真空状態にある場合に、上記第二の開閉弁を一定
時間だけ開放する第三の操作とを、それぞれ行なう。そ
して、上記第一の操作後、滅菌行程開始までの間に、上
記圧力検出素子の検出値が上記第一の所定値よりも低い
第二の所定値以下となった場合に、上記圧力検出素子と
上記ガス供給管との継手部分と、上記第二の開閉弁との
少なくとも一箇所に漏洩が有るとする。又、上記第二の
操作後、次に第二の開閉弁を開放するまでの間に、上記
圧力検出素子の検出値が、上記第一の所定値に達した場
合、並びに、上記第三の操作後、上記圧力検出素子の検
出値が上記第一の所定値に達した場合に、それぞれ上記
第一の開閉弁に漏洩が有るとする。
【0015】
【作用】本発明のガス滅菌装置とその運転方法は、上述
の様に構成される為、ガス供給管にそれぞれ設けた、第
一の開閉弁と、第二の開閉弁或は圧力検出素子の継手部
分との何れの箇所に、漏洩が生じているか否かを確実に
検出できる。しかも、滅菌処理中に、この様な漏洩の有
無を検出できる。従って、万一、漏洩が生じた場合にも
迅速に対応できる。この為、漏洩が生じているにも拘ら
ず当該滅菌装置を使用し続ける事で生じる、人体や環境
への悪影響を防止でき、ガス滅菌装置の信頼性が向上す
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明のガス滅菌装置の実施例に就い
て説明する。尚、本発明は、ガス供給管の途中に設けた
1対の開閉弁及びこの1対の開閉弁の間に存在する圧力
検出素子の継手部分に於ける、漏洩の有無を検出する点
にその特徴を有する。その他の構成並びに被滅菌物の滅
菌処理を行なう際の作用に就いては、前述した従来例の
場合と同様である為、重複する説明は省略若しくは簡略
化し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。本実
施例に於いては、ボンベと滅菌容器とを接続するガス供
給管を、図2に示す様に構成している。即ち、このガス
供給管3の途中には、上記ボンベ2側から順に、ガス弁
12と、フィルタ5と、元ガス電磁弁6と、給ガス電磁
弁8と、オリフィス13と、気化器9と、逆止弁14と
を設けている。上記元ガス電磁弁6が第一の開閉弁であ
る。又、給ガス電磁弁8が第二の開閉弁である。
【0017】更に、上記元ガス電磁弁6と給ガス電磁弁
8との間部分には、圧力計15と圧力検出素子である圧
力スイッチ16とを設けている。上記オリフィス13は
前記絞り弁10と同様の機能を有する。本実施例に於い
ては、気化器9と滅菌容器1との間に逆止弁14を設け
ている為、上記EOGが逆流する事はない。上記気化器
9としては、加湿行程時等に滅菌容器1内に送り込まれ
る高温の水蒸気の一部を、管路を介して液体の酸化エチ
レンに接触させるもの等、従来知られた種々の構造のも
のを採用できる。尚、上記ガス供給管3は複数の配管を
継手17〜19により接続する事で構成している。又、
圧力計15及び圧力スイッチ16とガス供給管3とは、
それぞれ継手19、20、21により接続している。本
発明に於いては、EOGの漏洩が生じ易いと考えられる
上記元ガス、給ガス各電磁弁6、8及び上記継手19、
20、21に於ける漏洩を検出する。
【0018】更に、本発明に於いては、以下の機能を有
する制御器(図示せず)を設けている。即ち、この制御
器は、滅菌行程に先立つ準備行程開始時に上記元ガス電
磁弁6を、上記圧力スイッチ16がONするまで(例え
ば5秒間)開放する第一の操作を行なう。この圧力スイ
ッチ16は、例えば30Kg/cm2の圧力でONする。この
場合、この30Kg/cm2が第一の所定値である。又、上記
制御器は、滅菌行程時に、滅菌容器1内にEOGを送り
込むべく、それぞれ開放した上記元ガス、給ガス両電磁
弁6、8を閉鎖する際に、給ガス電磁弁8を元ガス電磁
弁6よりも、例えば5分間遅延して閉鎖する第二の操作
を行なう。更に、この制御器は、滅菌行程後に滅菌容器
1内からEOGを排出する洗浄行程時で、上記滅菌容器
1内が真空状態にある場合に、上記給ガス電磁弁8を一
定時間(例えば2分間)だけ開放する第三の操作を行な
う。
【0019】そして、この制御器は、上記第一の操作
後、滅菌行程開始までの間に、上記圧力スイッチ16が
ONの状態からOFFとなった場合に、継手19、継手
20、継手21、給ガス電磁弁8の少なくとも一箇所か
らEOGが漏洩していると判断する。この圧力スイッチ
16は、上記第一の所定値である30Kg/cm2よりも低
い、例えば26.5Kg/cm2となる事でOFFする。この
場合、この26.5Kg/cm2が第二の所定値である。又、
上記第二の操作後、次の第三の操作で上記給ガス電磁弁
8を開放するまでの間に、上記圧力スイッチ16がON
となった場合、並びに、上記第三の操作後、上記圧力検
出スイッチ16がONになった場合に、それぞれ上記元
ガス電磁弁6に漏洩が生じていると判断する。
【0020】上述した様な本発明に係るガス滅菌装置を
用いて、本発明の運転方法により被滅菌物を滅菌する際
の作用は、前述した従来例と同様である。特に本発明の
場合、滅菌処理中に、ガス供給管3の途中で、上記元ガ
ス電磁弁6、給ガス電磁弁8、上記継手19、20、2
1設置部分に於ける漏洩を検出できる。即ち、図1に示
す様に、準備行程及び加湿行程に於いて、給ガス電磁弁
8は閉じたままとするが、上記元ガス電磁弁6は準備行
程開始時に、例えば5秒間等、ごく短時間だけ開放する
(第一の操作)。これにより、圧力スイッチ16にEO
Gが送り込まれ、圧力スイッチ16設置部分の圧力が上
昇して、この圧力スイッチ16がONとなる。そして、
上記準備行程、加湿行程の間に、上記各継手19、2
0、21及び給ガス電磁弁8に漏れがない限り、圧力ス
イッチ16はONのままである。しかしながら、上記各
継手19、20、21及び給ガス電磁弁8に漏れがある
場合、上記圧力スイッチ16設置部分の圧力は次第に低
下し、やがてOFFとなる。この結果、上記継手19、
継手20、継手21、給ガス電磁弁8の何れかに漏洩が
有ると判断される。
【0021】この場合に於いて、上記継手19、継手2
0、継手21、給ガス電磁弁8の何れかに漏洩が有ると
判断された場合、当該漏洩箇所から外部にEOGが漏出
している。従って、上記制御器は、別途設けた警報装置
を介してEOGの外部への漏出を知らせる。この警報装
置としては、ブザー等の警告音を発したり、ディスプレ
ーに警告を表示する等、従来知られた技術を採用でき
る。更に、上記制御器は、上記警報装置を作動させると
共に、上記滅菌容器1内を排気して洗浄行程を行なわせ
る。
【0022】滅菌行程開始時には滅菌容器1内にEOG
を送り込むべく、上記元ガス電磁弁6及び給ガス電磁弁
8を開放する。上記元ガス電磁弁6は、図1に示す様
に、滅菌容器1内の圧力が所定値(例えば、1.5Kg/c
m2)に達すると同時に閉鎖する。従来の運転方法に於い
ては、図1の中段に示す様に、この際に上記給ガス電磁
弁8も同時に閉鎖していたが、本発明の運転方法に於い
ては、図1の下段に示す様に、上記給ガス電磁弁8の開
放時間を、上記元ガス電磁弁6の開放時間よりも所定時
間(例えば5分間)長くする(第二の操作)。この場
合、上記元ガス電磁弁6に漏れがなければ、上記圧力計
15は滅菌容器1内と等圧を示す。これに対して、上記
元ガス電磁弁6に漏れが生じていると、当該漏洩箇所か
らEOGが入り込み、上記圧力計15が元ガス圧力を示
すと共に、上記圧力スイッチ16がONになる。これに
より、上記元ガス電磁弁6の漏洩を確実に検出できる。
【0023】又、洗浄行程時には上記元ガス電磁弁6と
給ガス電磁弁8とは共に閉じた状態としている。又、滅
菌容器1内は負圧である。本発明方法に於いては、この
状態時に、例えば2分間程度の短時間だけ、上記給ガス
電磁弁8を開放する(第三の操作)。この様に、滅菌容
器1内が負圧である場合に上記給ガス電磁弁8を開放す
ると、上記元ガス電磁弁6に漏れがなければ、上記圧力
計15は上記滅菌容器1内と等圧を示す。又、上記圧力
スイッチ16はOFFの状態である。これに対して、元
ガス電磁弁6に漏れが存在すると、上記圧力計15が元
ガス圧力を指し示すと共に、上記圧力スイッチ16がO
Nとなる。この結果、上記元ガス電磁弁6の漏洩を確実
に検出できる。
【0024】尚、この様に滅菌、洗浄各行程で元ガス電
磁弁6の漏洩を検出した場合には、準備、加湿各行程で
継手19、継手20、継手21、給ガス電磁弁8の何れ
かに漏洩が検出された場合とは異なり、EOGが外部に
漏出する事はない。即ち、漏洩の有る元ガス電磁弁6部
分からの漏洩により圧力スイッチ16がONする為、E
OGが外部に漏出しない。従って、この場合には、その
まま滅菌処理を継続する。但し、上記警報手段等によ
り、この元ガス電磁弁6に漏洩が有る事を作業者等に喚
起する。
【0025】尚、上記第一、第二の各所定値(本実施例
の場合、それぞれ30Kg/cm2、26.5Kg/cm2)や元ガ
ス電磁弁6、給ガス各電磁弁8の各開閉時間や遅延時間
(第一の操作に於ける5秒、第二の操作に於ける5分、
第三の操作に於ける2分)等は、ガス滅菌装置の大きさ
や種類等に応じて設計的に決定する。又、上述の実施例
に於いては、圧力検出素子として圧力スイッチ16を採
用した例に就いて説明したが、この圧力検出素子として
は、圧力を検出できるものであれば何れのものでも採用
できる。
【0026】本発明は、上述の様に構成され作用する
為、漏洩の有無を確実に検出できる。従って、上記元ガ
ス電磁弁6と給ガス電磁弁8とが共に漏洩すると言った
事態を未然に防止できる。しかも、滅菌処理中にこの漏
洩の有無を検出できる為、作業者が漏洩に気付かないま
ま、滅菌処理を行なう事で生じる人体や環境への悪影響
を防止できる。この結果、ガス滅菌装置の信頼性が向上
する。
【0027】
【発明の効果】本発明のガス滅菌装置とその運転方法
は、上述の様に構成される為、滅菌ガスを貯留したボン
ベと滅菌容器とを接続するガス供給管の途中に設けた1
対の開閉弁の間部分に、漏洩が生じているか否かを確実
に検出できる。従って、上記1対の開閉弁が共に漏洩す
ると言った事態を未然に防止でき、ガス滅菌装置の信頼
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】滅菌処理のサイクルと、従来方法及び本発明方
法のそれぞれの方法に於ける、このサイクルに対応する
元ガス電磁弁と給ガス電磁弁との開閉状態と、上記サイ
クルに対応する元ガス圧力スイッチの開閉状態とを、そ
れぞれ示す線図。
【図2】本実施例に於けるガス供給管を示す略回路図。
【図3】従来のガス滅菌装置の要部を示す略回路図。
【符号の説明】
1 滅菌容器 2 ボンベ 3 ガス供給管 4 元弁 5 フィルタ 6 元ガス電磁弁 7 圧力検出素子 8 給ガス電磁弁 9 気化器 10 絞り弁 11 制御器 12 ガス弁 13 オリフィス 14 逆止弁 15 圧力計 16 圧力スイッチ 17、18、19、20、21 継手

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被滅菌物を収納した状態で密閉自在な滅
    菌容器と、滅菌ガスを貯留するボンベと、このボンベと
    上記滅菌容器内部とを接続するガス供給管と、それぞれ
    このガス供給管の途中に、上記ボンベの側から順に且つ
    互いに直列に設けられた、第一の開閉弁と、圧力検出素
    子と、第二の開閉弁と、上記圧力検出素子の検出する圧
    力変動に基づき、漏洩の有無を検出する制御器とを備え
    たガス滅菌装置に於いて、 上記制御器は、滅菌行程に先立って、上記第一の開閉弁
    を、上記圧力検出素子の検出値が第一の所定値に達する
    まで開放する第一の操作と、滅菌行程時で、滅菌容器内
    に滅菌ガスを送り込むべくそれぞれ開放した上記第一、
    第二の開閉弁を閉鎖する際に、第二の開閉弁を第一の開
    閉弁よりも遅延して閉鎖する第二の操作と、滅菌行程後
    に滅菌容器内から滅菌ガスを排出する洗浄行程時で、上
    記滅菌容器内が負圧状態にある場合に、上記第二の開閉
    弁を一定時間だけ開放する第三の操作とを行ない、且
    つ、この制御器は、上記第一の操作後、滅菌行程開始ま
    での間に、上記圧力検出素子の検出値が上記第一の所定
    値よりも低い第二の所定値以下となった場合に、上記圧
    力検出素子と上記ガス供給管との継手部分と、上記第二
    の開閉弁との少なくとも一箇所に漏洩が有ると判断し、
    上記第二の操作後、次に第二の開閉弁を開放するまでの
    間に、上記圧力検出素子の検出値が、上記第一の所定値
    に達した場合、並びに、上記第三の操作後、上記圧力検
    出素子の検出値が上記第一の所定値に達した場合に、そ
    れぞれ上記第一の開閉弁に漏洩が有ると判断する機能を
    有するものである事を特徴とする、ガス滅菌装置。
  2. 【請求項2】 被滅菌物を収納した状態で密閉自在な滅
    菌容器と、滅菌ガスを貯留するボンベと、このボンベと
    上記滅菌容器内部とを接続するガス供給管と、それぞれ
    このガス供給管の途中に、上記ボンベの側から順に且つ
    互いに直列に設けられた、第一の開閉弁と、圧力検出素
    子と、第二の開閉弁とを備えたガス滅菌装置の運転方法
    であって、 滅菌行程に先立って、上記第一の開閉弁を、上記圧力検
    出素子の検出値が第一の所定値に達するまで開放する第
    一の操作と、滅菌行程時に、滅菌容器内に滅菌ガスを送
    り込むべくそれぞれ開放した上記第一、第二の開閉弁を
    閉鎖する際に、第二の開閉弁を第一の開閉弁よりも遅延
    して閉鎖する第二の操作と、滅菌行程後に滅菌容器内か
    ら滅菌ガスを排出する洗浄行程時で、上記滅菌容器内が
    負圧状態にある場合に、上記第二の開閉弁を一定時間だ
    け開放する第三の操作とを行ない、 上記第一の操作後、滅菌行程開始までの間に、上記圧力
    検出素子の検出値が上記第一の所定値よりも低い第二の
    所定値以下となった場合に、上記圧力検出素子と上記ガ
    ス供給管との継手部分と、上記第二の開閉弁との少なく
    とも一箇所に漏洩が有るとし、上記第二の操作後、次に
    第二の開閉弁を開放するまでの間に、上記圧力検出素子
    の検出値が、上記第一の所定値に達した場合、並びに、
    上記第三の操作後、上記圧力検出素子の検出値が上記第
    一の所定値に達した場合に、それぞれ上記第一の開閉弁
    に漏洩が有るとする、ガス滅菌装置の運転方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107940072A (zh) * 2017-11-30 2018-04-20 山东奇威特太阳能科技有限公司 高压节流流量调节装置
KR20210138190A (ko) * 2020-05-11 2021-11-19 (주)에스디플렉스 급기밸브를 이용한 열에너지 절감 시스템
KR20210138191A (ko) * 2020-05-11 2021-11-19 (주)에스디플렉스 감압밸브 차등 압력 제어를 이용한 열에너지 절감 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107940072A (zh) * 2017-11-30 2018-04-20 山东奇威特太阳能科技有限公司 高压节流流量调节装置
KR20210138190A (ko) * 2020-05-11 2021-11-19 (주)에스디플렉스 급기밸브를 이용한 열에너지 절감 시스템
KR20210138191A (ko) * 2020-05-11 2021-11-19 (주)에스디플렉스 감압밸브 차등 압력 제어를 이용한 열에너지 절감 시스템

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