JP2010063601A - ガス滅菌装置 - Google Patents

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英明 境
Daisuke Yoshikawa
大輔 吉川
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Abstract

【課題】 節電可能で、節水可能なガス滅菌装置を提供することである。
【解決手段】 滅菌室3内の空気を換気する換気手段25と、ガス滅菌工程の後に、換気手段25を作動させて換気工程を行う制御器8とを備えるガス滅菌装置であって、制御器8は、扉スイッチ27による開放操作を検出すると、換気手段25を所定時間だけ作動させた後、前記扉2を開放可能とする。また、扉2の開放操作を検出すると、滅菌室3内を真空吸引した後、前記滅菌室3内を復圧する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、EOG滅菌装置などのガス滅菌装置に関する。
この種ガス滅菌装置においては、滅菌工程後被滅菌物に残留したガスを除去する工程が行われる。しかしながら、低レベルの残留があるため、被滅菌物をそのまま滅菌室内に放置した後、被滅菌物を滅菌室内から取りだそうとする際には、作業者が被滅菌室内に放出した高い濃度のから出る酸化エチレンガスに暴露されるおそれがある。この課題を解決する手段が、特許文献1にて提案されている。
この特許文献1は、被滅菌物が収納される滅菌室が形成され、該滅菌室を密閉するための扉が設けられた缶体と、前記扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、該滅菌室内の空気を換気する換気手段と、任意の時からの経過時間を測定する計時手段と、前記扉開閉検出手段および前記計時手段によって、滅菌作業終了時から所定時間経過しても前記扉が開いていないことが検出された場合には、前記換気手段を作動させて滅菌室内の換気を行なうように制御する制御手段とを具備している。そして、前記制御手段は、前記換気手段を所定時間作動させてから停止させた後、前記計時手段によって該換気手段の停止時から所定時間経過したことが測定された場合には、再度換気手段を作動させて滅菌室内の換気を行なうように制御することを繰り返し行なうものである。
特開2002−85530号公報
特許文献1によれば、運転が終了した後、被滅菌物を取り出さずにしばらくそのままにおいた状態にしておいても、滅菌室内の酸化エチレンガス濃度をきわめて低くできるので、被滅菌物を取り出す際の安全性を確保できる。
しかしながら、滅菌作業終了後、使用者が扉を開くまでは、換気動作を継続し続けることになり、省電力に反する。
この発明が解決しようとする主たる課題は、節電可能なガス滅菌装置を提供することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、開閉可能な扉を有し、被滅菌物を収容する滅菌室と、前記滅菌室へ滅菌ガスを供給して被滅菌物をガス滅菌する給ガス手段と、前記滅菌室内の空気を換気する換気手段と、前記給ガス手段によるガス滅菌工程の後に、前記換気手段を作動させて換気工程を行う制御手段とを備えるガス滅菌装置であって、扉スイッチを備え、前記制御手段は、前記扉スイッチによる開放操作を検出すると、前記換気手段を所定時間だけ作動させた後、前記扉を開放可能とすることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ガス滅菌工程直後の換気工程終了後は、使用者が前記扉の開放操作を行ったときのみ前記換気手段を作動させるので、従来装置のような過剰な換気動作を抑制でき、節電を実現できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記制御手段は、前記扉の開放操作を検出すると、前記滅菌室内を真空吸引した後、前記滅菌室内を復圧するように構成されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、短時間で効果的な換気を行うことができるとともに、さらに被滅菌物に残留しているガスの物理的吸引も行うことができるという効果を奏する。
この発明によれば、ガス滅菌工程後の換気工程終了後は、使用者が前記扉の開放操作を行うときのみ前記換気手段を作動させるので、従来装置のような過剰な換気動作を抑制でき、節電を実現できる。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、被滅菌物をガス滅菌するガス滅菌装置に適用される。
この発明の実施の形態のガス滅菌装置は、開閉可能な扉を有し、被滅菌物を収容する滅菌室と、前記滅菌室へ滅菌ガスを供給して被滅菌物をガス滅菌する給ガス手段と、被滅菌物に残留する滅菌ガスを除去するために前記滅菌室内の空気を換気する換気手段と、前記給ガス手段および前記換気手段などを制御する制御手段とを備えている。前記換気手段は、前記滅菌室内への吸気と前記滅菌室からの排気とを交互および/または同時に行うことにより、前記滅菌室内の空気を換気する。前記制御手段は、前記給ガス手段によるガス滅菌工程の後に、前記換気手段を作動させて換気工程を行う。そして、この実施の形態においては、扉スイッチを備え、前記制御手段は、前記扉スイッチによる開放操作を検出すると、前記換気手段を所定時間だけ作動させた後、前記扉を開放可能とするように構成されている。
この実施の形態においては、前記ガス滅菌工程が行われ、その直後に前記換気工程が行われる。これにより、被滅菌物に付着している残留ガスの除去が行われる。このガス滅菌工程後の換気によっても残留ガスが充分に除去されていない場合において、ガス滅菌工程後の換気工程が終了してから扉の開放操作までの時間が長くなると、被滅菌物から除去されていない残留ガスが徐々に滅菌室内に放出されて、ガス濃度が高くなる。すると、扉を開けた使用者が高濃度のガスに暴露される危険がある。
この実施の形態においては、ガス滅菌装置の使用者が滅菌済みの被滅菌物を取り出すべく、前記扉スイッチにより前記扉の開放操作を行うと、前記制御手段が前記換気手段を作動させて、前記滅菌室内の換気を行う。この換気により、前述の危険を防ぐことができる。また、前記扉の開放直前に換気を行うので、前記滅菌室内のガス濃度が最も低下した状態で作業を行うことができる。さらに、前記扉を開くまで、換気動作を継続する従来装置と比較して、過剰な換気動作を行わないので、前記換気手段を作動させるための電力を節減できる。また、水封式の真空ポンプを用いて換気を行う場合には、水の使用量を低減できる。
つぎに、この実施の形態の構成要素について説明する。前記滅菌室は、被滅菌物を出し入れする扉付き開口、前記滅菌室内へ滅菌ガスを供給して被滅菌物をガス滅菌するための給ガス手段(ガス供給手段と称することができる。),加湿手段,吸気手段(復圧手段と称することができる。)および排気手段を備えている。
前記給ガス手段は、好ましくは、一端が前記滅菌室に接続される給ガスラインと、この給ガスライン途中に設けたガス供給を制御するための弁(以下、給ガス弁と称する。)と
、好ましくは、この給ガスラインの他端に接続されるガス発生装置とを含んで構成される。この給ガス手段による滅菌は、酸化エチレンガス(EOG)により周知の方法により実施されるものとするが、EOGと同様の殺菌機能を有する滅菌ガス(たとえば、ホルマリン)により実施可能である。また、この給ガス手段としては、EOGカートリッジを所定の位置に挿入して、ガス滅菌工程で前記カートリッジ先端を穿孔して、前記滅菌室内へ滅菌ガスを放出するものも含まれる。
前記加湿手段は、好ましくは、前記滅菌室内へ蒸気を供給して加湿するものとするが、水等を供給して加湿するように構成できる。この加湿手段は、蒸気供給による加湿手段の場合は、給蒸手段と称することができる。そして、この加湿手段は、一端が前記滅菌室に接続される加湿ラインと、この加湿ライン途中に設けた加湿を制御するための弁(以下、加湿弁と称するが、給蒸弁と称することもできる。)と、好ましくは、この加湿ラインの他端に接続される蒸気発生装置とを含んで構成される。
前記排気手段は、好ましくは、前記滅菌室と接続される排気ラインと、この排気ライン途中に設ける吸引排気手段(真空手段と称することができる。)と、前記滅菌室方向への逆流を防止する逆止弁と、前記滅菌室の密閉状態を保持するための弁(以下、真空弁と称する。)とを含んで構成される。前記吸引排気手段は、蒸気エゼクタ,真空ポンプ,水エゼクタ,エアーエゼクタの一つまたは複数を組み合わせたものとすることができる。前記真空弁は、開度を調整可能な弁とすることができる。
また、前記排気手段には、前記排気ラインと並列に、前記滅菌室内の高圧ガスを大気との差圧を利用して排気する第二の排気ラインを設けることができる。この第二の排気ラインには、前記滅菌室方向への逆流を防止する逆止弁と、排気を制御するための弁(以下、排気弁と称する。)とを設ける。なお、前記滅菌室内を陰圧にしてガス滅菌を行う場合には、前記吸引排気手段により排気するように構成する。
前記吸気手段は、一端が前記滅菌室と接続される吸気ラインと、この吸気ライン途中に設ける空気浄化フィルターと、吸気を制御するための弁(以下、吸気弁と称する。)と、前記滅菌室から大気方向への逆流を阻止する逆止弁とを含んで構成されている。前記吸気弁は、開閉のみの電磁弁とするが、必要に応じて開度を調整可能な調整弁とすることができる。
この実施の形態においては、前記開口を閉じ、前記各ラインに設けた弁を閉じることにより、前記滅菌室内に密閉空間を形成することができる。
前記換気手段は、前記排気手段と前記吸気手段とを組み合わせて構成されものであり、前記滅菌室内の空気を換気するものであれば特定の手段に限定されない。この換気は、前記滅菌室内への吸気と前記滅菌室からの排気とを交互に行うことにより、または吸気と排気とを同時に行うことにより実施される。前記吸気は、好ましくは、前記滅菌室内を負圧にして、空気を前記滅菌室内へ導くことにより行うが、前記滅菌室内へ空気や不活性ガスを圧力をかけて供給することによっても可能である。前記排気は、好ましくは、前記滅菌室内を吸引排気して行うが、前記滅菌室内へ不活性ガスを供給することによっても可能である。
より具体的には、前記換気手段による吸気と排気とを交互に行う方法としては、前記排気ラインを通して前記滅菌室内を設定負圧以下に減圧した状態を設定時間保持する真空保持工程と、この真空保持工程後に行われ、前記吸気ラインを通して大気圧に復圧する復圧工程とを交互に行う方法を採用できる。また、前記換気手段による吸気と排気とを同時に行う方法としては、前記吸気ラインを開いた状態で、前記排気ラインを通して前記滅菌室
内を吸引排気することにより、前記滅菌室内に空気を流通させる方法を採用できる。この場合、前記吸引排気手段の能力の選定により、前記滅菌室内を負圧にすることが残留ガスの除去の観点から望ましいが、負圧にすることなく吸引排気するように構成できる。
また、前記制御手段は、予め記憶している制御手順(プログラム)により、前記給ガス手段および前記換気手段を制御し、滅菌作業と扉開放時制御を行う。前記制御手順は、前記滅菌作業を実行する滅菌作業プログラムと前記扉開放時制御を実行する扉開放時プログラムとを含んで構成される。
前記滅菌作業プログラムは、準備工程と、この準備工程後のガス滅菌工程と、このガス滅菌工程後の換気工程とを含む。前記準備工程は、好ましくは、前記滅菌室内の空気を真空引きする真空引工程と、この真空引工程後に行う前記滅菌室内の真空洩れチェック工程と、この真空洩れチェック工程後に行う前記滅菌室へ蒸気を供給して被滅菌物に加湿する加湿工程とを含んでいる。前記ガス滅菌工程は、前記滅菌室へ滅菌ガスを供給して、被滅菌物をガス滅菌する工程である。
前記換気工程は、好ましくは、真空保持工程と復圧保持工程とを交互に行う第一換気工程と、この第一換気工程後に行われ、真空保持工程と復圧保持工程とを交互に行う第二換気工程とから構成することができる。そして、前記第一換気工程および前記第二換気工程は、好ましくは、その実行時間を設定可能に構成するか,または前記真空保持工程および前記復圧保持工程の繰り返し回数を設定可能に構成する。前記第二換気工程は、好ましくは、実行するかしないかを選択できるように構成する。
前記第一換気工程と前記第二換気工程の換気機能を異ならせたり、前記第一換気工程のみの換気と前記第一換気工程と前記第二換気工程との組合せによる換気とを選択できるように構成することにより、ガス滅菌装置の使用状態に応じた好適な換気動作を設定して実行できる。なお、前記真空保持工程,前記復圧保持工程の時間を設定可能に構成することができる。
前記扉開放時プログラムは、前記扉の開放操作を検出すると、前記換気手段を所定時間だけ作動させた後、前記扉を開放可能とするプログラムである。前記扉の開放操作の検出は、ガス滅菌装置が前記扉を開放するためのスイッチ(以下、扉スイッチと称する。)を備えていて、この扉スイッチの開放操作(ON操作)を検出することにより行う。前記扉スイッチの開放操作を行うと、前記扉を自動的に開放するように構成する。この実施の形態においては、前記扉スイッチの開放操作を行うと、前記扉のロックを解除して手動により前記扉を開放するように構成できる。この扉スイッチは、液晶パネルに表示されたスイッチに限定されることなく、機械式のスイッチとすることができる。
また、この扉開放時プログラムにおける前記換気手段を作動させるとは、好ましくは、前記滅菌室内を真空吸引した後、前記滅菌室内を復圧することである。しかしながら、これに限定されるものではなく、たとえば、前記吸気ラインを通して吸気しながら前記排気ラインを通して減圧排気した後前記滅菌室内を復圧するように構成することができる。前記換気手段は、所定時間だけ作動されるが、この所定時間はその時間を任意に設定可能にすることが望ましい。また、前記所定時間の検出は、ガス濃度センサによるガス濃度の設定値以下検出を含むものである。また、減圧排気と復圧とを繰り返して行うように構成することができる。
そして、この扉開放時プログラムにより、前記換気手段の作動が終了すると、前記扉が開放可能となる。「開放可能」とは、前記扉が自動的に開放,または手動により開放可能な状態とすることを意味する。
この発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、前記ガス滅菌工程後の換気工程終了から所定時間以内に前記扉スイッチが操作されても前記扉開放時プログラムを実行しないように構成することができる。また、この発明における換気工程の換気動作を特開2007−185275号公報のように蒸気浸透工程を行った後、減圧排気工程を行うように構成することができる。
以下、この発明のガス滅菌装置の具体的実施例1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、同実施例1のボンベ式のガス滅菌装置1の概略構成を説明する図であり、図2は、同実施例1の制御手順の要部を示すフローチャート図であり、図3は、同実施例1の動作を説明する時間−滅菌室内圧力特性図である。
このガス滅菌装置1は、開閉可能な扉2を備え、ガス滅菌処理する被滅菌物およびガス滅菌処理された被滅菌物を収容する滅菌室3と、ボンベ式の滅菌ガス(この実施例1ではEOGを使用)供給源(図示省略)により前記滅菌室3へ滅菌ガスを供給する給ガス手段4と、飽和蒸気(以下、単に蒸気と称する。)を供給する加湿手段5と、前記滅菌室3内の気体を排気する排気手段6と、前記滅菌室3内へ吸気(空気を導入)する吸気手段7と、前記加湿手段5,前記排気手段6および前記吸気手段7を制御する制御手段としての制御器8とを主要部として備えている。前記扉2は、後記扉スイッチ27の操作により自動的に開閉するように構成されている。
前記給ガス手段4は、一端が前記EOG供給源と接続され、他端が前記滅菌室3と接続される給ガスライン9と、この給ガスライン9の途中に設けた給ガス弁10とを含んで構成されている。
前記加湿手段5は、一端が蒸気発生装置(図示省略)と接続され、他端が前記滅菌室3と接続される加湿ライン11とこの加湿ライン11途中に設ける加湿弁12とを含んで構成される。
前記排気手段6は、前記滅菌室3と接続される第一排気ライン13と、この排気ライン13途中に設ける吸引排気手段としての水封式の真空ポンプ14と、前記滅菌室3方向への逆流を防止する第一逆止弁15と、前記滅菌室3の密閉状態を保持すべく設けたモータ弁からなる真空弁16を含んで構成される。
また、前記排気手段6には、前記第一排気ライン13と並列に、前記滅菌室3内の高圧ガスを大気との差圧を利用して排気する第二排気ライン17を設けている。この第二排気ライン17には、前記滅菌室3方向への逆流を防止する第二逆止弁18と、電磁弁からなる排気弁19とを設けている。前記第一排気ライン13および前記第二排気ライン17は、これらのラインから排出されるEOGを無害化するEOG処理装置20と接続されている。このEOG処理装置20は、必要に応じて省略することができる。
前記吸気手段7は、一端が前記滅菌室3と接続される吸気ライン21と、この吸気ライン21途中に設ける空気浄化フィルター22と、吸気弁23と、前記滅菌室3から大気方向への逆流を阻止する第三逆止弁24とを含んで構成されている。
そして、前記排気手段6と前記吸気手段7とを組み合わせることで、この発明の換気手段25を構成している。
また、前記制御器8は、前記滅菌室3内の圧力を検出する圧力検出手段としての圧力セ
ンサ26と、前記扉2を開放するための操作スイッチとしての扉スイッチ27等の信号を入力して、予め記憶している制御手順(プログラム)により、前記給ガス手段4と前記排気手段6と前記吸気手段7とを制御し、滅菌作業と扉開放時制御を行う。前記制御手順は、図2に示すように滅菌作業プログラム(S1〜S5)と扉開放時プログラム(S6〜S8)とを含んで構成される。前記扉スイッチ27は、前記扉2に設けた操作パネル28に備えている。
図2を参照して、前記滅菌作業プログラムは、準備工程S1と、この準備工程S1後のガス滅菌工程S2と、このガス滅菌工程S2後の第一換気工程S4および第二換気工程S5とを含む。前記準備工程S1は、前記滅菌室3内の空気を真空引きする真空引工程と、この真空引工程後に行う前記滅菌室3内の真空洩れチェック工程と、この真空洩れチェック工程後に行う前記滅菌室3へ蒸気を供給して被滅菌物に加湿する加湿工程とを行うものである。前記ガス滅菌工程S2は、前記滅菌室3へ滅菌ガスを供給して、被滅菌物をガス滅菌する滅菌工程を行う。
前記第一換気工程S4および前記第二換気工程S5は、真空保持工程と復圧保持工程とを交互に行うように構成されている。そして、前記第一換気工程S4および前記第二換気工程S5は、その実行時間を設定可能に構成している。前記第二換気工程S5は、実行するかしないかを選択できるように構成している。さらに、前記真空保持工程,前記復圧保持工程の時間を設定可能に構成している。これらの設定は、前記操作パネル28に設定画面(図示省略)を表示させて行う。
前記扉開放時プログラムは、前記扉2スイッチ2の開放操作を検出すると、前記換気手段25を所定時間だけ作動させた後、前記扉2を自動的に開放するプログラムである。この扉開放時プログラムにおける前記換気手段25の作動は、前記滅菌室3内を真空吸引した後、前記滅菌室内3を復圧することにより行う。そして、前記換気手段25は、所定時間だけ作動されるように構成しているが、この所定時間は、その時間を任意に設定可能に構成している。
以下に、この実施例1の動作を図1〜図3に基づき説明する。以下の説明において、開閉について触れていない弁は、原則として閉じているものとする。
(準備工程S1)
最初に、前記滅菌室3内に被滅菌物を収容し、前記滅菌室3を密閉する。そして、使用者は、前記操作パネル28の換気動作設定画面(図示省略)を表示させて、第一換気工程S4の実行時間である第一設定時間T1の設定,第二換気工程S5の実行時間である第二設定時間T2の設定を行う(この第二換気工程S5は、第二設定時間T2を零とすることで行わないように設定できる。)。その後、前記操作パネル28の滅菌開始スイッチ(図示省略)を操作すると、処理ステップS1の準備工程を行う。
(ガス滅菌工程S2)
準備工程S1が終了すると、ガス滅菌工程S2を行う。ガス滅菌工程S2では、前記給ガス弁10を開いて前記滅菌室3内へ前記給ガスライン9からEOGを供給した後、所定の時間保持して、滅菌を行なう。このガス滅菌工程S2を所定時間行った後、ガス滅菌工程S2を終了し(t1)、つぎの排気工程S3へ移行する。
(排気工程S3)
この排気工程S3では、図3に示すように、前記排気弁19を開いて、前記滅菌室3内の正圧の気体を排出する。気体排出が終了する(t2)とつぎの第一換気工程S4へ移行する。なお、この排気工程S3は、ガス滅菌工程S2の一部として構成できる。
(第一換気工程S4)
第一換気工程S4では、図3に示すように、時刻t2にて、まず、前記給ガス弁10,前記吸気弁23および排気弁19を閉じた状態で、前記真空弁16を開いて、前記真空ポンプ14を作動させて大気圧より低い第一設定圧力P1以下に減圧し、第一設定圧力P1以下の状態を第三設定時間T3だけ保持する第一真空保持工程S41を行う。その後、前記真空弁16を閉じ、前記真空ポンプ14を停止し、前記吸気弁23を開き、大気圧まで復圧し、これを第四設定時間T4だけ保持する第一復圧工程S42を行う。この第一真空保持工程S41と第一復圧保持工程S42とを前記第一設定時間T1だけ行い、第一換気工程S4を終了(t3)する。この第一換気工程S4により、被滅菌物に残留しているEOGを前記滅菌室3外へ排出する。
(第二換気工程S5)
第二換気工程S6では、時刻t3〜時刻t4の間で、それぞれ第一換気工程S4の第一真空保持工程S41,第一復圧保持工程S42と同様にして行われる第二真空保持工程S51,第二復圧保持工程S52を繰り返し実行し、これを前記第二設定時間T2だけ行う。
この第二換気工程S5において、前記第一換気工程S4と異なるのは、第一に使用者の選択により行わない場合もあることである。このように構成することにより、必要以上に換気動作を行わないようにすることができ、滅菌作業時間の短縮と、前記換気手段25を作動時間の短縮により省エネを実現できる。
また、異なる点の第二は、第二真空保持工程S51,第二復圧保持工程S52の各設定時間T3,T4を前記第一換気工程S4と異ならせている点である。このように構成する理由はつぎの通りである。前記第一換気工程S4は、ガス濃度が高い状態で行い、第二換気工程S5は、ガス濃度がある程度低くなった状態で行う。そして、第二真空保持工程S51,第二復圧保持工程S52の各設定時間T3,T4を第一換気工程S4の第一真空保持工程S41,第一復圧保持工程S42の各設定時間T3,T4よりも長く設定するなどして、第二換気工程S5における前記真空ポンプ14の動作頻度を少なくし、さらに省エネを実現する。
この第二換気工程S5が終了(t4)すると、滅菌作業の終了となる。なお、この第二換気工程S5は、図示しない停止スイッチを操作することにより、途中で終了するように構成することができる。
(第三換気工程)
滅菌作業終了後、使用者が被滅菌物を取り出すべく、前記扉スイッチ27を開放操作(ON操作)すると、S6にて、YESが判定され(t5)、S7の第三換気工程が実行される。この第三換気工程S7では、前記給ガス弁10,前記吸気弁23および排気弁19を閉じた状態で、前記真空弁16を開いて、前記真空ポンプ14を作動させて大気圧より低い第一設定圧力P1以下に減圧し、第一設定圧力P1以下を第四設定時間T4だけ保持する第三真空保持工程S71を行う。その後、前記真空弁16を閉じ、前記真空ポンプ14を停止し、前記吸気弁23を開いて、前記滅菌室3を復圧する。
こうした第三換気工程S7を行うことにより、つぎの作用効果を奏する。すなわち、前記第二換気工程S5により残留ガスが充分に除去されておらず、かつ前記第二換気工程S5の終了から長時間が経過している場合、被滅菌物から除去されていない残留ガスが徐々に滅菌室内に放出されて濃度が高くなる場合がある。そうした場合、前記第三換気工程S7を行うことにより、扉を開けた使用者が濃度の高いガスに暴露される危険を防止でき
る効果がある。また、特許文献1のように、前記扉2を開くまで、換気動作を継続する従来装置と比較して、過剰な換気動作を行わないので、節電による省エネを実現できる。また、前記排気手段6の真空ポンプ14を水封式真空ポンプとしているので、節水効果が大きい。
(扉の開放)
前記第三換気工程S7が終了すると、t6において前記扉2が自動的に開放される(S8)。この状態で、使用者は、前記滅菌室3内の被滅菌物を取り出すことができる。
この発明は、前記実施例1に限定されるものではなく、前記第三換気工程S7は、前記真空弁16および前記吸気弁23を開いた状態で、前記真空ポンプ14を駆動して、前記滅菌室3内に空気の流れを形成して換気を行う工程とすることができる。前記第一換気工程および前記第二換気工程を設定時間だけ行うように構成しているが、停止スイッチ(図示省略)を設けて、この停止スイッチを操作すると、前記第一換気工程および前記第二換気工程を終了するように構成することができる。また、この停止スイッチが操作されることを条件に、前記扉スイッチ27を操作することにより、前記扉2を開放可能に構成するように構成することができる。
この発明の実施例1の概略構成を説明する図である。 同実施例1の制御手順の要部を示すフローチャート図である。 同実施例1の動作を説明する時間−滅菌室内圧力特性図である。
符号の説明
1 ガス滅菌装置
2 扉
3 滅菌室
4 給ガス手段
6 排気手段
7 吸気手段
8 制御器(制御手段)
25 換気手段
27 扉スイッチ

Claims (2)

  1. 開閉可能な扉を有し、被滅菌物を収容する滅菌室と、
    前記滅菌室へ滅菌ガスを供給して被滅菌物をガス滅菌する給ガス手段と、
    前記滅菌室内の空気を換気する換気手段と、
    前記給ガス手段によるガス滅菌工程の後に、前記換気手段を作動させて換気工程を行う制御手段とを備えるガス滅菌装置であって、
    扉スイッチを備え、
    前記制御手段は、前記扉スイッチによる開放操作を検出すると、前記換気手段を所定時間だけ作動させた後、前記扉を開放可能とすることを特徴とするガス滅菌装置。
  2. 前記制御手段は、前記扉の開放操作を検出すると、前記滅菌室内を真空吸引した後、前記滅菌室内を復圧するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のガス滅菌装置。
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