JP2002085530A - 酸化エチレンガス滅菌装置 - Google Patents

酸化エチレンガス滅菌装置

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JP2002085530A
JP2002085530A JP2000283172A JP2000283172A JP2002085530A JP 2002085530 A JP2002085530 A JP 2002085530A JP 2000283172 A JP2000283172 A JP 2000283172A JP 2000283172 A JP2000283172 A JP 2000283172A JP 2002085530 A JP2002085530 A JP 2002085530A
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ethylene oxide
time
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Hiroshi Karasawa
寛 唐沢
Takeshi Hashizume
武 橋詰
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Chiyoda Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滅菌作業全体が終了した後に、ある程度時間
が経ってから滅菌室内から被滅菌物を取り出す場合に、
作業者が酸化エチレンガスに触れるおそれがないように
する酸化エチレンガス滅菌装置を提供する。 【解決手段】 被滅菌物が収納される滅菌室21が形成
され、滅菌室21を密閉するための扉が設けられた缶体
20と、扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、滅菌室
21内の空気を換気する換気手段と、任意の時からの経
過時間を測定する計時手段と、扉開閉検出手段および計
時手段によって、滅菌作業終了時から所定時間経過して
も扉が開いていないことが検出された場合には、換気手
段を作動させて滅菌室内の換気を行なうように制御する
制御手段42とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滅菌作業全体が終
了した後に、滅菌室内の換気を行なう酸化エチレンガス
滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等で使用される医療用器具や実験等
で使用される器具類の滅菌を行う滅菌装置として、滅菌
ガスである酸化エチレンガスを用いた酸化エチレンガス
滅菌装置が知られている。酸化エチレンガス滅菌装置
は、被滅菌物である器具類を密閉可能に設けられた滅菌
室内に収納し、この滅菌室内に酸化エチレンガスを滅菌
室内の空気と置換して、酸化エチレンガスによる滅菌を
行う。
【0003】以下に、従来から知られている酸化エチレ
ンガス滅菌装置で実施される、一般的な滅菌作業全体の
工程について説明する。最初に、酸化エチレンガス滅菌
装置は、滅菌室内を所定の真空度以下の所定の圧力とな
るように、真空ポンプなどを用いて強制排気する。滅菌
室内の圧力が所定圧力に達したら、滅菌室への空気等の
漏れ込みテストであるリークテストが行なわれる。
【0004】次いで、リークテストの結果正常であると
判断された場合には、滅菌室内が加湿される加湿工程が
行なわれる。加湿工程では、滅菌室内を排気しつつ蒸気
の供給を行ない、所定温度に到達したら蒸気の供給を停
止するという作業を繰り返し行なう。
【0005】加湿工程終了後、滅菌室内には所定の圧力
に達するまで酸化エチレンガスが供給され、酸化エチレ
ンガスによる滅菌工程が開始される。このとき、滅菌工
程は、滅菌室内が予め設定された一定の圧力を保ったま
まで、所定の温度で所定時間行なわれる。滅菌工程が終
了すると、被滅菌物を洗浄する洗浄工程に移行する。こ
のような洗浄工程は、滅菌室内の排気と滅菌室内への吸
気を交互または同時に行なうことによって、滅菌室内の
ガスを外部に向けて排出する。
【0006】洗浄工程終了後には、エアレーション工程
が行なわれる場合もあるが、被滅菌物を一旦滅菌室から
取り出して別体として設けられたエアレーション専用機
を用いてエアレーションを行なう場合もある。かかるエ
アレーション工程とは、被滅菌物に付着している残留ガ
スを抜き出して除去する工程であって、滅菌室内の排気
を吸気とを同時に行なう工程である。酸化エチレンガス
は人体に対しても有害であるため、被滅菌物に酸化エチ
レンガスが付着していると被滅菌物を取り扱う際に危険
であるため、エアレーション工程を施すようにしている
のである。
【0007】なお、このような洗浄工程やエアレーショ
ン工程を設け、滅菌作業全体が終了した場合であって
も、被滅菌物からは完全に酸化エチレンガスが除去され
ていない場合がある。この場合には、被滅菌物から徐々
に酸化エチレンガスが放出されてくることがある。特
に、構造が複雑な被滅菌物では、構造の隙間などに酸化
エチレンガスが入り込んでいるので注意が必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】滅菌作業全体が終了し
てもすぐに扉を開けて被滅菌物を滅菌室内から取り出さ
ない場合には、洗浄工程等で被滅菌物上の大部分の残留
ガスを除去できたとしても、まだ除去されていない残留
ガスが滅菌室内中に徐々に放出され、滅菌室内の酸化エ
チレンガス濃度が濃くなってしまう場合がある。すなわ
ち、滅菌作業全体の終了後にしばらく間をあけてから、
被滅菌物を滅菌室内から取りだそうとする際には、作業
者が被滅菌室内から出る酸化エチレンガス濃度の高い空
気に触れるおそれがあり、人体への危険性が高いという
課題がある。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、滅菌作業全体が終了し
た後に、ある程度時間が経ってから滅菌室内から被滅菌
物を取り出す場合には酸化エチレンガスに触れるおそれ
がないようにする酸化エチレンガス滅菌装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る酸化エチレンガス滅菌装置によれば、被滅菌物が収納
される滅菌室が形成され、該滅菌室を密閉するための扉
が設けられた缶体と、前記扉の開閉を検出する扉開閉検
出手段と、該滅菌室内の空気を換気する換気手段と、任
意の時からの経過時間を測定する計時手段と、前記扉開
閉検出手段および前記計時手段によって、滅菌作業終了
時から所定時間経過しても前記扉が開いていないことが
検出された場合には、前記換気手段を作動させて滅菌室
内の換気を行なうように制御する制御手段とを具備する
ことを特徴としている。この構成を採用することによっ
て、被滅菌物を取り出さずにしばらくそのままにおいた
状態にしておいてから被滅菌物を取り出す場合に、滅菌
室内の酸化エチレンガス濃度を低くして、作業者の安全
性を確保することができる。
【0011】また、前記制御手段は、前記換気手段を所
定時間作動させてから停止させた後、前記計時手段によ
って該換気手段の停止時から所定時間経過したことが測
定された場合には、再度換気手段を作動させて滅菌室内
の換気を行なうように制御することを繰り返し行なうこ
とを特徴としてもよい。この構成によれば、被滅菌物を
取り出さずにしばらくそのままにおいた状態にしておい
ても、滅菌室内の酸化エチレンガス濃度をきわめて低く
できるので、さらに被滅菌物を取り出す際の安全性を確
保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、酸化エチレンガス
滅菌装置(以下、単に滅菌装置という)の構成を示す配
管系統図である。まず、図1に基づいて本実施形態の滅
菌装置の構成について説明する。
【0013】20が滅菌室21を有する缶体である。缶
体20は、外筒20aと内筒20bとから成る二重缶構
造に形成されている。缶体20の開口側には、滅菌室2
1を開閉自在とした扉(図示せず)が設けられている。
扉を閉じることで、内部を高圧に設定した場合でも滅菌
室21を密閉可能となっている。
【0014】22は缶体20内に清浄空気を導入するた
めのエアフィルターである。エアフィルター22からエ
ア供給管24を通った清浄空気は、吸気弁23を介して
滅菌室21内に導入される。
【0015】酸化エチレンガスは、ボンベ(図面上では
E.O.Gと表記する。)内に封入され、ボンベが接続
されたガス供給管25を通して滅菌室内に供給される。
ガス供給管25は、ガスフィルター27、給ガス弁3
0、気化器26を介して滅菌室21内に酸化エチレンガ
スを導入することができるように接続されている。な
お、ガス供給管25とエア供給管24とは途中で1本に
なるように接続されている。ここには安全弁29が設け
られている。また、滅菌室21内を加湿するために、図
示しない蒸気発生装置が加湿弁32を介して滅菌室21
へ接続されている。
【0016】34は真空ポンプである。真空ポンプ34
は、滅菌室21から外部へ向かって延びる排気管36に
接続され、滅菌室21内の空気を引いて真空状態にす
る。真空ポンプ34と滅菌室21との間の排気管36に
は、排気弁35が設けられており、排気管36の開閉を
行なっている。また、缶体20には、少なくとも2つの
温度センサが設けられている。そのうちの一方が外筒温
度センサ38であって、外筒20aの温度を測定してい
る。2つの温度センサのうちの他方が内筒温度センサ3
9である。内筒温度センサ39は、内筒20b内の温度
を測定するようにしている。40が圧力センサである。
圧力センサ40は、滅菌室21内の圧力を測定すること
ができるように内筒20b内に接続されている。
【0017】42は、制御手段としてのCPUである。
CPU42は、ROMやRAM等から構成される記憶手
段44(メモリ)と接続されており、記憶手段44内に
予め記憶されている滅菌装置の制御プログラムに基づい
て、給ガス弁30、吸気弁23,加湿弁32、真空ポン
プ34、排気弁35等を操作して滅菌装置の動作を制御
する。また、任意の時から経過した経過時間を測定可能
な計時手段としては、CPU42の一機能としてもよい
し、CPU42に接続され、CPU42に制御されて動
作するタイマーであってもよい。さらに、上述した、外
筒温度センサ38、内筒温度センサ39および圧力セン
サ40もCPU42に接続され、CPU42に温度デー
タや圧力データを転送するようにしている。
【0018】また、CPU42には、缶体20の開口側
を開閉する扉の開閉を検出する扉開閉検出手段49が接
続されている。扉開閉検出手段49は、例えばマイクロ
スイッチ等から構成される開閉センサから成る。このよ
うな開閉センサは、扉の開閉に伴ってマイクロスイッチ
の接点がオン−オフする。CPU42は、かかるマイク
ロスイッチの接点のオン−オフ信号を受け、扉が開いた
か否かを判断することができる。
【0019】48は表示手段である。表示手段48は、
文字表示可能なCRTモニタ、液晶モニタ、あるいは現
在行っている工程が何工程であるかが判別できるように
設けられている単なるランプ等を含めたものである。こ
のような表示手段48はCPU42に接続され、表示内
容等はCPU42によって制御されて表示される。50
は、CPU42に接続された設定スイッチである。設定
スイッチ50は、ユーザーが、各工程の作動時間設定、
あるいは滅菌温度の設定をすることができるように設け
られている。
【0020】次に、図2に本実施形態の滅菌装置を用い
た滅菌作業全体の圧力遷移図を示し、図3には滅菌作業
終了後に換気手段を作動させた場合の圧力遷移図を示
し、これらの図に基づいて滅菌作業全体および滅菌作業
終了後の動作について説明する。
【0021】滅菌は複数のそれぞれ異なる複数の工程か
ら成る。まず、最初に滅菌室21内が真空ポンプ34な
どによって所定の真空度以下の所定圧力まで排気される
真空工程Aが行なわれる。真空工程Aは、所定圧力にま
で排気されたら終了して、続いてその圧力下においてリ
ークテストBが行なわれる。リークテストBは、滅菌室
への空気等の漏れ込みテストである。
【0022】リークテストBの実施後、加湿工程Cが行
なわれる。加湿工程Cでは、まず真空ポンプ34を作動
させながら、蒸気を滅菌室21内に供給する。続いて、
滅菌室21内が所定温度に達したら蒸気の供給を停止
し、滅菌室21内の温度が所定温度以下になったら再度
蒸気を供給する動作を繰り返し行なう。この動作によっ
て滅菌室21内が加湿される。
【0023】加湿工程Cの後に、滅菌工程Dが行われ
る。まず、滅菌工程Dでは、滅菌室21内が所定の圧力
になるまで酸化エチレンガスの供給が行われる。滅菌室
21内が所定の圧力に達したら、ユーザーが滅菌工程開
始前に設定スイッチ50を用いて予め設定した温度で、
予め設定した時間だけ滅菌が行われる。滅菌工程Dは、
所定時間経過後、滅菌室内を強制排気して終了する。
【0024】滅菌工程Dが終了後、洗浄工程Eが行われ
る。洗浄工程Eでは、まずパルス洗浄E1がおこなわ
れ、次にブロー洗浄E2が行われる。これらパルス洗浄
E1とブロー洗浄E2ともに、ユーザーが滅菌工程開始
前に設定スイッチ50によってそれぞれ予め設定された
設定時間だけ運転する。ここで、パルス洗浄とは、滅菌
室21内の強制排気と、滅菌室21への外気の吸気を交
互に行うものであり、ブロー洗浄とは、滅菌室21内の
強制排気と外気の導入とを同時に行いつつ、排気の重量
をより多くして滅菌室21を負圧の状態を維持するよう
にしている洗浄方法である。このような洗浄工程Eを行
うことで、滅菌室21内の酸化エチレンガスや、被滅菌
物に付着した酸化エチレンガスを効率よく確実に除去す
ることができる。
【0025】洗浄工程の後には、従来の技術で説明した
ようなエアレーション工程が行なわれる場合もあるが、
ここでは行なわない場合について例示して説明してい
る。
【0026】滅菌作業が終了すると、滅菌装置の全ての
動作が停止して、後は使用者が自ら滅菌室21の扉を開
けてその中から被滅菌物を取り出すようにしている。し
たがって、使用者が扉を開けて自ら被滅菌物を取り出さ
ない限り、そのまま滅菌装置内に被滅菌物が入っている
こととなる。ここで、被滅菌物には、まだ酸化エチレン
ガスが付着している場合もあり、そのまま滅菌室内に放
置しておけば徐々に滅菌室内に酸化エチレンガスが放出
されて、滅菌室21内の酸化エチレンガス濃度が高くな
ってしまう。したがって、滅菌作業終了時点からある所
定の時間が経過したら、作業者が滅菌室21内から被滅
菌物を取り出す前に、滅菌室21内の酸化エチレンガス
濃度を下げる終了後換気工程Fが設けられている。
【0027】本実施形態における終了後換気工程Fの換
気動作は、滅菌作業終了時刻tから15分経過後に行な
うようにしている。滅菌装置は、この15分間は何の動
作も起こさず、ただ被滅菌物が滅菌室21内に放置され
ている。換気動作は4分間行なう。換気動作は、換気手
段によって行なわれる。換気手段は、CPU42、真空
ポンプ34、吸気弁23、排気弁35などから構成さ
れ、CPU42が吸気弁23を開けてエアを供給すると
同時に、排気弁35を開けて真空ポンプ34を作動させ
て排気することによって、滅菌室21内を換気するので
ある。なお、このとき、単なる空気を供給するのではな
く、CO2、N、Arなどの不活性ガスを供給するよう
にしてもよい。
【0028】換気動作が終了したら、再度被滅菌物を滅
菌室21内に放置しておく。このような、被滅菌物が滅
菌室21内に放置されている放置状態と換気動作とが、
作業者が滅菌室21の扉を開けるまでは繰り返し続けら
れる。
【0029】次に、図4に示すフローチャートに基づい
て、終了後換気工程Fの動作についてさらに説明する。
まず、ステップS100で滅菌作業が終了する。この
後、ステップS102へ移行し、CPU42は、滅菌作
業後に扉が開放されたか否かを扉開閉検出手段からの検
出信号を受けて判断する。判断した結果、すでに扉が開
いていれば、終了後換気工程を行なう必要もないため、
そのまま何ら動作することなく終了する。判断した結
果、まだ扉が開かれていないことが判明した場合には、
ステップS104へ移行する。
【0030】ステップS104では、CPU42が、S
100における滅菌作業終了時tからの経過時間をみ
て、滅作業終了時tから所定時間経過したか否かを判断
する。上述したようにCPU42自身が計時を行なって
いてもよいし、CPU42がタイマーを制御して計時し
ていてもよい。なお、本実施形態では、この所定時間は
15分としている。したがって、滅菌作業終了時から1
5分経過していないことが判明した場合には次の工程に
は進めずにここで15分放置されるのである。滅菌作業
終了時から15分経過した場合には、ステップS106
へ移行する。なお、この間に扉が開いた場合には、当然
に次のステップS106へは進まずにそのまま換気動作
を行なうことなく終了する。
【0031】ステップS106では、換気動作を実施す
る。換気動作は、上述したように、CPU42が吸気弁
23を開けてエアを供給すると同時に、排気弁35を開
けて真空ポンプ34を作動させてエアを排気することに
よって滅菌室21内を換気する動作である。ステップS
108では、所定時間換気したか否かを判断している。
本実施形態ではこの所定時間は4分としている。この計
時もCPU42自身が直接行なっていてもよいし、CP
U42がタイマーを制御して計時していてもよい。換気
動作が4分経過すると、ステップS110へ移行し、C
PU42は換気動作を停止させる。
【0032】換気動作が終了したら、ステップS102
へ戻って、再度被滅菌物が滅菌室21内に放置されたま
ま何の動作も起こさない放置状態に入る。したがって、
この間に、ステップS102において扉が開いたことが
検出されればそこで終了し、扉が開いたことが確認され
るまで先の換気動作が停止した時刻から15分間放置さ
れる。CPU42は、先の換気動作が停止した時刻から
15分経過したことが判断されれば、再度換気動作を行
なうようにする。
【0033】なお、換気動作は、上述していた実施形態
の動作には限定されることはない。すなわち、滅菌装置
においては、真空ポンプ34を有しておらず、滅菌室2
1内を真空に引かないものも存在するからである。この
ような場合には、換気手段は、CPU42、吸気弁2
3、排気弁35などで構成され、吸気弁23と排気弁3
5とを開いて滅菌室21内よりも陽圧のエアを供給する
ことによって、上昇した酸化エチレンガス濃度を低下さ
せるのである。なお、この場合にも通常の空気の代わり
にCO2、N、Arなどの不活性ガスを供給するように
してもよい。
【0034】なお、換気動作中に作業者が扉を開けて被
滅菌物を取りだそうとした場合には、扉をロックして開
けさせないようにCPU42が制御することが望まし
い。換気中とはいっても、酸化エチレンガス濃度が高く
なっているので人体に害を及ぼす可能性もあるからであ
る。
【0035】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る酸化エチレンガス滅菌装置
によれば、滅菌作業終了時から所定時間経過しても扉が
開いていないことが検出された場合には、換気手段を作
動させて滅菌室内の換気を行なうようにしたので、被滅
菌物を取り出さずにしばらくそのままにおいた状態にし
ておいてから被滅菌物を取り出す場合に、滅菌室内の酸
化エチレンガス濃度を低くし、安全に被滅菌物を取り出
すことができる。また、換気手段の停止時から所定時間
経過したことが測定された場合には、再度換気手段を作
動させて滅菌室内の換気を行なうように制御することを
繰り返し行なうようにすれば、さらに滅菌室内の酸化エ
チレンガス濃度を下げることができ、安全に被滅菌物を
取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸化エチレンガス滅菌装置の配管
系統図である。
【図2】滅菌作業全体について説明する圧力遷移図であ
る。
【図3】滅菌作業終了後の換気工程について説明する圧
力遷移図である。
【図4】滅菌作業終了後の換気工程の動作を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
20 缶体 21 滅菌室 22,27 フィルター 23 吸気弁 24 エア供給管 25 ガス供給管 26 気化器 29 安全弁 30 給ガス弁 32 加湿弁 34 真空ポンプ 35 排気弁 36 排気管 38,39 温度センサ 40 圧力センサ 42 CPU(制御手段) 44 記憶手段(ROM、RAM等) 48 表示手段 49 扉開閉検出手段 50 設定スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被滅菌物が収納される滅菌室が形成さ
    れ、該滅菌室を密閉するための扉が設けられた缶体と、 前記扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、 該滅菌室内の空気を換気する換気手段と、 任意の時からの経過時間を測定する計時手段と、 前記扉開閉検出手段および前記計時手段によって、滅菌
    作業終了時から所定時間経過しても前記扉が開いていな
    いことが検出された場合には、前記換気手段を作動させ
    て滅菌室内の換気を行なうように制御する制御手段とを
    具備することを特徴とする酸化エチレンガス滅菌装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記換気手段を所定時間作動させてから停止させた後、
    前記扉開閉検出手段および前記計時手段によって、前記
    換気手段の停止時から所定時間経過しても前記扉が開い
    ていないことが検出された場合には、換気手段を再度作
    動させて滅菌室内の換気を行なうように制御することを
    繰り返し行なうことを特徴とする酸化エチレンガス滅菌
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063601A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Miura Co Ltd ガス滅菌装置
JP2013094476A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Miura Co Ltd ガス滅菌装置

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