JP2017000988A - 安全キャビネットおよび安全キャビネットの除染方法 - Google Patents

安全キャビネットおよび安全キャビネットの除染方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017000988A
JP2017000988A JP2015119927A JP2015119927A JP2017000988A JP 2017000988 A JP2017000988 A JP 2017000988A JP 2015119927 A JP2015119927 A JP 2015119927A JP 2015119927 A JP2015119927 A JP 2015119927A JP 2017000988 A JP2017000988 A JP 2017000988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
decontamination
safety cabinet
gaseous
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015119927A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6549913B2 (ja
Inventor
渡辺 直樹
Naoki Watanabe
直樹 渡辺
楽 周
Raku Shu
楽 周
耕三 田村
Kozo Tamura
耕三 田村
裕行 西澤
Hiroyuki Nishizawa
裕行 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMURA TECO KK
Airtech Japan Ltd
Original Assignee
TAMURA TECO KK
Airtech Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAMURA TECO KK, Airtech Japan Ltd filed Critical TAMURA TECO KK
Priority to JP2015119927A priority Critical patent/JP6549913B2/ja
Publication of JP2017000988A publication Critical patent/JP2017000988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6549913B2 publication Critical patent/JP6549913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】除染中に作業室からのオゾンガスの漏出を防止して、オゾンガスを作業室に循環させて作業室を除染できる安全キャビネットを提供する。
【解決手段】キャビネット本体1と、作業室2に連通する開口部3を開閉可能とするシャッター4と、作業室2に給気する給気路5と、作業室2から排気する排気路6と、給気路5と排気路6とを接続する循環路7と、給気路5に設けられた給気弁B1と、排気路6に設けられた排気弁B2と、循環路7に設けられた循環弁B3と、送風機8と、作業室2にオゾンガスを導入するオゾン発生器13と、給気弁、排気弁、循環弁、送風機およびオゾン発生器13を制御する制御部10と、シャッター4によって開口部3を気密に閉鎖可能とする気密閉鎖手段30とを備えたので、オゾンガスの漏出を防止して、オゾンガスを作業室に循環させて当該オゾンガスによって設定されたCT値にて作業室を除染できる。
【選択図】図1A

Description

本発明は、医療、再生医療、製薬などの産業分野において使用される安全キャビネットおよび安全キャビネットの除染方法に関する。
安全キャビネットは、その内部に作業用の開口部を除き準密閉状態の作業室を形成するとともに、当該作業室内で発生する汚染エアロゾルを吸引し、作業者側に流出させないようにする一方、吸引回収した汚染空気はHEPAフィルタで無菌・清浄化して排気する機能を備えており、取り扱える病原体のレベルによって、クラスI、II、IIIに分類されている。
このような安全キャビネットの一例として特許文献1に記載のものが知られている。この安全キャビネットは、前面に開閉扉を有し、内部に作業室を形成するキャビネット本体と、前記作業室の一側に設けた給気用の高性能フィルタと、この給気用の高性能フィルタに空気を圧送する送風機と、前記作業室の他側に配置され、この作業室内の空気が通過する排気孔を有する作業台と、前記排気孔を通って前記作業室から流出した空気を前記送風機により吸引する連通路と、前記送風機の風下側に設けられ、排気用の高性能フィルタを介して前記キャビネット本体外に空気を排出する排出路とを備えている。
また、前記連通路にはオゾン発生器が設けられ、前記排出路にはオゾン除去部材が設けられ、前記開閉扉を閉じた状態でこのオゾン発生器を作動させ、かつ、前記送風機を定格回転数以下の低速で運転するとともに、前記オゾン発生器が停止した状態で前記送風機を定格回転数にて運転するようにしている。
このような安全キャビネットでは、作業終了後、開閉扉を閉じた状態でこのオゾン発生を作動させてオゾンガスを発生させると、この発生したオゾンガスは送風機により連通路内に循環されるので、これによって、作業室外の連通路の殺菌(除染)を行うことができる。特に、オゾン発生器の動作中、送風機は定格回転数以下の低速にて運転されるので、無駄なオゾンガス生成を抑制しつつ、比較的広い範囲の殺菌が可能となる。
また、オゾン発生器が停止してオゾンガスによる殺菌(除染)が終了した後は、送風機が定格回転数にて運転されるので、キャビネット本体内の空気に含まれるオゾンガスは排気用の高性能フィルタを介して排出されていくが、このときにも排出路にはオゾン除去部材が設けられているので、迅速にオゾンガスを除去することができ、排気とともにオゾンガスが外部に排出されることを未然に防止することができる。
このような安全キャビネットの作業室では、抗がん剤、ホルモン剤、抗生物質等の調整作業も行われる。そして調整作業が終了した後、作業室やその内壁面に、抗がん剤、ホルモン剤、抗生物質等が残留物として浮遊していたり、付着している虞があるため、残留物の再飛散防止のためにも、当該残留物を除染する必要がある。
特開平7−8811号公報
ところで、オゾンガスには、抗がん剤等の分解除去効果があることは知られおり、前記従来の安全キャビネットでは、オゾンガスによって作業室外の連通路の除染を行うことはできる。
しかし、オゾン発生器で発生したオゾンガスは作業室には供給されないので、作業室に浮遊している残留物や作業室の内壁面に付着している残留物を完全に除染するのは困難である。
そこで、上述した従来の安全キャビネットの作業室に、オゾンガスを導入すれば、作業室内の残留物を除染することができるが、この場合、除染中にオゾンガスが作業室(安全キャビネット)の外側に漏出しないように作業室を密閉するとともに、オゾンガスを作業室に循環させる必要がある。
しかし、従来の安全キャビネットでは、オゾンガスによる除染中に作業室からのオゾンガスの漏出を防止して、オゾンガスを作業室に循環させるのは困難であり、また、所定濃度のオゾンガスによって除染することも困難である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、オゾンガス等のガス状除染剤による除染中に作業室からのガス状除染剤の漏出を防止して、ガス状除染剤を作業室に循環させて当該ガス状除染剤によって作業室を除染することができ、また、所定濃度のガス状除染剤によって作業室を除染することができる安全キャビネットを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る安全キャビネットは、内部に作業室を有するキャビネット本体と、このキャビネット本体の前面に設けられて、前記作業室に連通する開口部を開閉可能とする開閉部材と、前記作業室に気体を給気する給気路と、前記作業室から気体を排気する排気路とを備えた安全キャビネットにおいて、
前記給気路と前記排気路とを接続することで、前記作業室の気体を循環可能とする循環路と、
前記給気路に設けられた給気弁と、
前記排気路に設けられた排気弁と、
前記循環路に設けられた循環弁と、
前記給気路を通して作業室に気体を給気可能とするとともに、前記排気路を通して作業室から気体を排気可能とする送風機と、
前記作業室にガス状除染剤を導入する除染剤導入手段と、
前記給気弁、前記排気弁、前記循環弁、前記送風機および前記除染剤導入手段を制御する制御部と、
前記開閉部材によって前記開口部を気密に閉鎖可能とする気密閉鎖手段とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、ガス状除染剤によって作業室を除染する場合、制御部が給気弁と排気弁を閉じ、循環弁を開くとともに、気密閉鎖手段によって、開閉部材で開口部を気密に閉鎖しておき、その後、制御部が除染剤導入手段を制御して、ガス状除染剤を作業室に導入するとともに、送風機を駆動させると、作業室に導入されるガス状除染剤は、給気弁、排気弁が閉じ、循環弁が開いているとともに、開口部が気密に閉鎖されているので、作業室から漏出することなく、循環路を通って作業室を循環する。
したがって、ガス状除染剤による除染中に作業室からのガス状除染剤の漏出を防止して、ガス状除染剤を作業室に循環させて、当該ガス状除染剤によって作業室を除染することができる。
また、本発明の前記構成において、前記作業室のガス状除染剤の濃度を検出する濃度センサが前記制御部に接続されて設けられ、この濃度センサによって検出されたガス状除染剤の濃度に基づいて、前記制御部が前記除染剤導入手段を制御するのが好ましい。
このような構成によれば、濃度センサによって検出されたガス状除染剤の濃度に基づいて、制御部が除染剤導入手段を制御するので、所定濃度のガス状除染剤によって作業室を除染することができる。
また、本発明の前記構成において、前記制御部は、前記濃度センサによって検出されたガス状除染剤の濃度と除染時間との積であるCT値に基づいて、前記除染剤導入手段を制御することが好ましい。
このような構成によれば、制御部が、濃度センサによって検出されたガス状除染剤の濃度と除染時間との積であるCT値に基づいて、除染剤導入手段を制御するので、このCT値が設定CT値以上のとき、制御部が除染剤導入手段を停止させることができる。したがって、ガス状除染剤によって適切な時間で作業室の除染を行うことができる。
また、本発明の前記構成において、前記気密閉鎖手段は、インフレートシールを有することが好ましい。
このような構成によれば、インフレートシールを膨張させることで、開閉部材によって、作業室に連通する開口部を気密に閉鎖でき、一方、インフレートシールを収縮させることで、開閉部材を開口部から容易に移動させて、開口部を開くことがきる。
また、本発明の前記構成において、前記作業室の内圧を検出する圧力センサが前記制御部に接続されて設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、ガス状除染剤によって作業室を除染する前に、制御部が給気弁を開くとともに、排気弁および循環弁を閉じたうえで、送風機を駆動させることで、作業室の内圧を上昇させ、この上昇した内圧を圧力センサによって検出する。そして、所定の内圧で所定時間だけ作業室の内圧が維持されていることを圧力センサが検出した場合に、制御部が給気弁を閉じるとともに、循環弁を開いて、除染剤導入手段を始動させて作業室にガス状除染剤を導入することができる。したがって、ガス状除染剤の初期漏出を未然に防止できる。
また、本発明に係る安全キャビネットの除染方法は、安全キャビネットの作業室を密閉し、この作業室の気密度が所定値以上になった後、前記作業室にガス状除染剤を導入し、
前記ガス状除染剤の濃度が所定値まで上昇した状態で、前記作業室を前記ガス状除染剤で除染することを特徴とする。
本発明においては、ガス状除染剤による除染中に作業室からのガス状除染剤の漏出を防止して、所定の濃度のガス状除染剤によって作業室を除染できる。
また、本発明の前記構成において、前記作業室のガス状除染剤のCT値が所定値に到達したときに、前記ガス状除染剤の導入を停止することが好ましい。
このような構成によれば、作業室のガス状除染剤のCT値が所定値に到達したときに、ガス状除染剤の導入を停止するので、ガス状除染剤によって適切な時間で作業室の除染を行うことができる。
また、本発明の前記構成において、前記作業室内の前記ガス状除染剤の濃度が所定値以上の場合、前記作業室に連通する開口部を開閉可能とする開閉部材を、インフレートシールを膨張させることによって開放不能に保持することが好ましい。
このような構成によれば、作業室内のガス状除染剤の濃度が所定値以上の場合に、開閉部材をインフレーとシールによって開放不能に保持するので、作業者が開閉部材を不注意で開けることができず、安全面において優れたものとなる。
本発明によれば、ガス状除染剤による除染中に作業室からのガス状除染剤の漏出を防止して、ガス状除染剤を作業室に循環させて当該ガス状除染剤によって作業室を除染することができ、また、所定濃度のガス状除染剤によって作業室を除染することができる。
本発明に係る安全キャビネットの一例を示すもので、その概略構成を示すブロック図である。 循環式の安全キャビネットの一例を示す概略構成図である。 本発明に係る安全キャビネットの作業室開口部の気密閉鎖手段の概略構成を示すもので、(a)はインフレートシールが収縮している状態を示す平断面図、(b)はインフレートシールが膨張している状態を示す平断面図、(c)はインフレートシールが膨張している状態を示す側断面図である。 本発明に係る安全キャビネットの運転フローを説明するためのフローチャートである。 本発明に係る安全キャビネットの停止フローを説明するためのフローチャートである。 本発明に係る安全キャビネットの除染運転フローを説明するためのフローチャートである。 本発明に係る安全キャビネットの除染自動停止フローを説明するためのフローチャートである。 本発明に係る安全キャビネットの除染強制停止フローを説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1Aは本実施の形態に係る安全キャビネットの概略構成示すブロック図である。
図1Aに示すように、安全キャビネットは、内部に作業室2を有するキャビネット本体1と、このキャビネット本体1の前面に設けられて、作業室2に連通する開口部3を開閉可能とするシャッター(開閉部材)4と、作業室2に気体を給気する給気路5と、作業室2から気体を排気する排気路6とを備えている。
なお、図示は省略するがキャビネット本体1には、HEPAフィルタ等のフィルタが設けられ、外部から給気路5を通って作業室2に給気される気体や、排気路6を通って作業室から外部に排気される気体は、前記フィルタによって清浄化されるようになっている。
また、給気路5と排気路6とは作業室2の気体を循環可能とする循環路7によって接続されている。
また、給気路5には給気弁B1が設けられ、排気路6には排気弁B2が設けられ、循環路7には循環弁B3が設けられている。これら給気弁B1、排気弁B2、循環弁B3はそれぞれ電磁弁で構成されており、制御部10に電気的に接続され、この制御部10によって制御されるようになっている。
また、キャビネット本体1には、給気路5を通して作業室2に気体を給気可能とするとともに、排気路6を通して作業室2から気体を排気可能とする送風機8が設けられている。この送風機8は、給気路5を通して作業室2に気体を給気可能とする給気ファンP1と、排気路6を通して作業室2から気体を排気可能とする排気ファンP2とから構成されている。なお、送風機8は、排気ファンP2を省略し、後述する外部排気ファンP3に依存した構成でもよい。
また、給気ファンP1および排気ファンP2は制御部10に電気的に接続され、この制御部10によって制御されるようになっている。
また、キャビネット本体1の内部には、隔壁11が設けられ、この隔壁11によってキャビネット本体1の内部は、作業室2と、設置室12とに区画されている。本実施の形態では、ガス状除染剤としてオゾンガスを使用するため、この設置室12にオゾン発生器(除染剤導入手段)13が設けられている。
オゾン発生器13は、酸素発生器13aとオゾナイザー13bとを備えており、酸素発生器13aが外気を取り入れて酸素を発生させるとともに、この酸素をオゾナイザー13bに供給して、オゾナイザー13bによってオゾンガス(ガス状除染剤)を発生させるようになっている。
オゾナイザー13bによって発生したオゾンガスは、オゾンガス供給路13cを通って作業室2に導入されるようになっている。このオゾンガス供給路13cには供給弁13dが設けられ、この供給弁13dの開閉によって作業室2へのオゾンガスの供給・停止を行うようになっている。なお、供給弁13dは電磁弁によって構成されている。
また、酸素発生器13a、オゾナイザー13bおよび供給弁13dは制御部10に電気的に接続され、この制御部10によって制御されるようになっている。
また、キャビネット本体1には、作業室2のオゾンガスのオゾン濃度を検出する濃度センサ15と作業室2の温湿度を検出する温湿度センサ16が設けられ、これら濃度センサ15および温湿度センサ16は制御部10に電気的に接続されている。さらに、作業室2には加湿器17が設けられ、この加湿器17は制御部10に電気的に接続されている。
また、キャビネット本体1には、作業室2内の内圧を検出する圧力センサ20が設けられている。この圧力センサ20は作業室2から外部に作業室2と連通して延出する延出管21内の内圧を測定することによって、作業室2内の内圧を検出するようになっており、当該圧力センサ20は制御部10に電気的に接続されている。
延出管21には、圧力センサ20より上流側において分解手段22が設けられている。この分解手段22はオゾンガス分解触媒を有するものであり、この分解手段22によってオゾンガスを分解することで、オゾンガスが分解手段22より下流側に流出しないようになっている。また、延出管21には圧力センサ20より下流側において、電磁弁で構成された開閉弁23が設けられ、この開閉弁23は制御部10に電気的に接続されている。
また、キャビネット本体1の外側には、オゾン監視センサ25が設けられ、このオゾン監視センサ25は制御部10に電気的に接続されている。
さらに、キャビネット本体1の外側には外部排気ファンP3が設けられており、この外部排気ファンP3は制御部10に電気的に接続されている。そして、オゾン監視センサ25によってキャビネット本体1の外側において、オゾンガスが検出された場合に、制御部10が給気弁B1および排気弁B2を開き、外部排気ファンP3を駆動して、当該オゾンガスを建屋外に排気するようになっている。
また、キャビネット本体1には、シャッター4によって開口部3を気密に開閉可能とする気密閉鎖手段30が設けられている。
すなわち、図2(a)〜(c)に示すように、矩形状の開口部3の四周部のうち、左右辺に沿う側縁部と下辺に沿う下縁部には断面コ字形のシャッターレール31が設けられ、上辺に沿う上縁部には、図2(c)に示すように、シャッター4と平行離間する横桟34が設けられ、この横桟34には、押圧機構35が設けられている。この押圧機構35は横桟34の下面に取り付けられた断面L形のフレーム35aと、このフレーム35aに設けられたねじ孔に螺合されている軸部35bと、この軸部35bの先端部に設けられた当接部35cとを備え、軸部35bを作業者が軸回りに回すことによって、当接部35cがシャッター4に対して接離するようになっている。
そして、断面コ字形のシャッターレール31に、矩形板状のシャッター4の左右辺部と下辺部が挿入され、シャッター4の上辺部が当接部35cより内側に挿入されている。したがって、シャッター4は、左右側縁部に位置するシャッターレール31に沿って上下にスライド可能なっているとともに、当接部35cによってシャッター4の厚さ方向に当該シャッター4の下端部を支点として移動可能となっている。
そして、シャッター4の下辺部が下縁部に位置するシャッターレール31に挿入された状態で開口部3がシャッター4によって塞がれ、一方、シャッター4が上方に所定距離だけスライドすることで、開口部3が開くようになっている。
また、左右に対向するシャッターレール31,31間で、かつ、下側のシャッターレール31と上側の当接部35cとの間で、かつ、シャッター4より内側には、断面コ字形に形成され、かつ矩形枠状の保持枠32がその開口部をシャッター4側に向けて設けられている。この保持枠32には、当該保持枠32の周方向に延在するリング状のインフレートシール33が挿入されている。
このインフレートシール33はチューブ状のゴム製シールに低圧の空気を入れることにより膨張するものであり、膨張した状態では、図2(b)および(c)に示すように、インフレートシール33がシャッター4の裏面外周部に密着するとともに、インフレートシール33の膨張によって、シャッター4の表面外周部が断面コ字形のシャッターレール31の外側の片と、押圧機構35の当接部35cに緊密に圧接することによって、シャッター4によって開口部3を気密に閉鎖するようになっている。
また、インフレートシール33が膨張した際に、押圧機構35の軸部35bを回すことによって、当接部35cがシャッター4を押圧して、てこの原理により、当該シャッター4がその下端部を支点として上側の保持枠32に向けて移動して、シャッター4の裏面がインフレートシール33に密着する。
このように、シャッター4を、インフレートシール33を膨張させることによって、作業室2の開口部3が開放不能となるように保持することで、不意にシャッター4が開くのを防止することができる。
一方、インフレートシール33から空気を抜くことによって、当該インフレートシール33が収縮すると、図2(a)に示すように、インフレートシール33がシャッター4の裏面外周部から離れて、当該シャッター4のシャッターレールへの圧接状態も解除されるので、シャッター4は上方にスライド可能となる。
なお、図1Aに示す安全キャビネットは、基本的に全排気式として使用されるが、循環式としても使用できる。循環式の安全キャビネットは、図1Bに示すように、給気弁B1、循環弁B3および排気ファンP2はないので、図1Aに示す安全キャビネットを循環式として使用する場合、給気弁B1を閉じ(排気弁B2および循環弁B3は開放)、排気ファンP2を停止し、給気ファンP1を使用すればよい。
次に、このような構成の安全キャビネット(以下、BSCと略称する。)の動作について説明する。
(1)BSCの運転フロー
図3は、BSCの運転フローを説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1で除染・BSCが停止状態となっている状態、つまり、オゾン発生器13や給気ファンP1および排気ファンP2が停止している状態となっている場合に、ステップS2で、シャッター開度を設定値にセットする。つまり、シャッター4を上昇させて、その下縁と開口部3の下縁との間の距離(シャッタ高さ)が所定の距離(設定距離)となるように、シャッター4を開く。
なお、シャッター開度が設定値を超えている場合、給気ファンP1および排気ファンP2は始動しない。
次に、ステップS3で、運転スイッチを押す。すると、ステップS4で給気弁B1および排気弁B2が開くとともに、循環弁B3が閉じる。
次に、ステップS5で、給気弁B1および排気弁B2が開くとともに、循環弁B3が閉じているかを制御部10が判断し、給気弁B1、排気弁B2、循環弁B3がこのような状態になっていなければ、内容の確認をした後、ステップS4に戻る。
一方、給気弁B1および排気弁B2が開くとともに、循環弁B3が閉じていれば、ステップS6で制御部10が給気ファンP1、排気ファンP2および外部排気ファンP3を始動させる。
また、制御部10が外部排気ファンP3を駆動して、安全キャビネットに吸引した周囲の空気を建屋外に排気する。
次に、ステップS7で、給気ファンP1、排気ファンP2および外部排気ファンP3が駆動しているかを制御部10が判断し、駆動していなければ、内容の確認をした後、ステップS4に戻る。
一方、給気ファンP1、排気ファンP2および外部排気ファンP3が駆動していれば、ステップS8で1分程度、給気ファンP1および排気ファンP2を駆動し続けて、1分程度クリーンアップ運転を行う。
その後、ステップS9で、作業室2での作業開始可能状態となるので、それ以降、作業室2で作業を行う。
このような、作業室2での作業は、全排気状態で行うことになるが、作業室2での作業を循環式で行うこともできる。その場合、給気ファンP1および排気ファンP2を駆動し、給気弁B1を閉じるとともに、排気弁B2と循環弁B3の開度を調節することによって、一部循環気流を生成し循環仕様となる。
(2)BSCの停止フロー
図4は、BSCの停止フローを説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1でBSCが運転状態となっている場合に、ステップS2で、ファンスイッチを3秒間程度長押しする。
すると、ステップS3で、作業終了より1分程度、給気ファンP1および排気ファンP2が駆動し続けてクリーンアップ運転を行う。
次に、ステップS4で、制御部10によって給気ファンP1および排気ファンP2が停止し、その後、ステップS5でシャッター4を閉じ、最後にステップS6でBSC停止状態となる。
(3)BSCの除染運転フロー
図5は、BSCの除染運転フローを説明するためのフローチャートである。
まずステップS1で、除染・BSCが停止状態となっている状態、つまり、オゾン発生器13や給気ファンP1、排気ファンP2および外部排気ファンP3が停止している状態となっている場合に、ステップS2で、シャッター4が閉じているかを判断する。シャッター4が開いていたら、ステップS3でシャッター4を閉じ、ステップS2に戻る。
ステップS2でシャッター4が閉じていれば(全閉状態となっていれば)、ステップS4で除染スイッチを押す。
除染スイッチを押すと、制御部10が給気弁B1および循環弁B3を開くとともに、排気弁B2を閉じるか、または、制御部10が給気弁B1および排気弁B2を閉じるとともに、循環弁B3を開く。
また、インフレートシール33に空気を導入して加圧することで、シャッター4によって開口部3を気密に閉鎖する。インフレートシール33の加圧は、60〜70KPaが目安であるので、ステップS5でインフレートシール33の加圧状態を確認し、加圧が不十分であれば、即停止し、原因究明後、ステップS4に戻って、再び除染スイッチを押す。
ステップS5で、インフレートシール33の加圧が十分であれば、給気弁B1および循環弁B3が開いており、排気弁B2が閉じている場合、ステップS6で給気ファンP1を始動する一方で、排気ファンP2を停止した状態としておき、作業室2の気密度を測定する。すなわち、開閉弁23を閉じたうえで、圧力センサ20によって作業室2の気密度を測定する。この場合、給気ファンP1によって作業室2を300〜500Paまで加圧し、維持する。
また、給気弁B1および排気弁B2が閉じているとともに、循環弁B3が開いている場合、ステップS6で酸素発生器13aのコンプレッサーを始動する一方で、給気ファンP1および排気ファンP2を停止した状態としておき、作業室2の気密度を測定する。すなわち、開閉弁23を閉じたうえで、圧力センサ20によって作業室2の気密度を測定する。この場合、前記コンプレッサーによって作業室2を300〜500Paまで加圧し、維持する。
そして、ステップS7で作業室2の気密度が、1〜30分間以内で、90%以上所定の圧力を維持することができたかを確認し、気密度が不合格ならば、即停止し、原因究明後、ステップS4に戻って、再び除染スイッチを押す。
一方、ステップS7で作業室2の気密度が合格ならば、ステップS8で、給気弁B1を閉じるとともに、供給弁13dを開いたうえで、オゾン発生器13を始動して、オゾンガスを作業室2に導入(供給)するとともに、加湿器17を始動する。これによって、作業室2のオゾン濃度が上昇していくとともに、湿度も上昇していく。
次に、ステップS9で作業室2のオゾン濃度を濃度センサ15によって測定する。オゾン濃度が200ppm等の最低設定値に達しない場合、即停止し、原因究明後、ステップS4に戻って、再び除染スイッチを押す。
一方、ステップS9でオゾン濃度が200ppm等の最低設定値であることを確認後、ステップS10で作業室2の湿度を温湿度センサ16によって測定する。作業室2の湿度が80%に達していない場合、即停止し、原因究明後、ステップS4に戻って、再び除染スイッチを押す。
また、ステップS10で作業室2の湿度が80%以上であることを確認後、後述する除染のCT値の累積計算を開始する。そして、ステップS11でオゾン発生器13が正常に駆動しているかを判断し、正常でない場合、即停止し、原因究明後、ステップS4に戻って、再び除染スイッチを押す。
一方、ステップS11でオゾン発生器13が正常に駆動していれば、ステップS12でオゾンガスの漏出がないかを常時判断する。
この場合、オゾン監視センサ25によって、BSC外部のオゾン濃度を監視しておき、オゾン濃度が所定値を超えた場合、オゾン発生器13を即停止し、排気ファンP2および外部排気ファンP3を始動し、給気弁B1および排気弁B2を開いて、オゾンガスを排出する。そして、原因究明後、ステップS4に戻って、再び除染スイッチを押す。
一方、ステップS12でオゾン濃度が所定値以上であり、オゾンガスの外部漏出が無いと判断した場合、ステップS13で、「正常除染中」としてBSCの作業室2の除染を行う。
(4)BSCの除染自動停止フロー
図6は、BSCの除染自動停止フローを説明するためのフローチャートである。
上述したように、「正常除染中」としてBSCの作業室2の除染を行って、作業室2の除染が終了した場合、以下のようにしてBSCの除染を自動停止する。
すなわち、制御部10は、濃度センサ15によって検出されたオゾンガスのオゾン濃度とCT値に基づいて、オゾン発生器13を自動停止するように制御する。
ここで、CT値について説明する。
CT値とは、作業室2内におけるオゾン濃度(ppm)と除染時間(分)との積であり、一般にオゾンによる除染作用の目安とされるものである。
そして、予め目標とするCT値を「設定CT値」として各薬剤や菌ごとに設定しておき、この設定CT値を、実際の除染処理における実測オゾン濃度と経過時間との積と比較し、除染処理の終了の判断に利用する。設定CT値は、除染処理の対象とする薬剤や菌等のオゾン耐性の程度に応じて決定され、さらに、オゾンガス以外のガス状除染剤を使用する場合、それに応じた設定CT値を使用する。
図6に示すように、ステップS1で、正常除染中に、制御部10は、濃度センサ15からのオゾン濃度出力をサンプリングし、以後、制御部10は、サンプリングしたオゾン濃度からCT値を積算し、ステップS2で、積算CT値が設定CT値に達したかどうかを判断する。
ここで、制御部10が行うCT値の積算について説明する。
制御部10は、オゾン発生器13を始動させると同時に、内部タイマーの値をリセットする。また、制御部10は、図示しない記憶部に記憶領域が割り当てられたCT値(Sct)をリセット(Sct=0)する。
続いて、制御部10は、オゾン濃度のサンプリング間隔を管理するためのサンプリングタイマーの値Tsをリセット(Ts=0)する。
この後、予めサンプリング間隔として設定された時間Te(分)が経過する(Ts≧Te)ごとに、制御部10はオゾン濃度をサンプリングし、実際のサンプリング間隔Ts(分)とサンプリングされたオゾン濃度Co(ppm)との積をCT値Sctに加算する。
サンプリング間隔Teは、例えば0.5〜5秒に設定されるが、これに限ることはない。
制御部10は、CT値Sctにサンプリング間隔Tsとサンプリングされたオゾン濃度Coとの積が加算されるごとに、更新されたCT値Sctと設定CT値Ectとを比較する。この比較の結果、CT値Sctが設定CT値Ect以下のとき、サンプリングタイマーの値Tsをリセットして、オゾン濃度のサンプリング等を繰り返す。
そして、ステップS2で、比較の結果、CT値Sctが設定CT値Ect以上のとき、例えばCT値Sctが、例えば設定CT値Ectである15000に到達したら、ステップS3で、制御部10は、オゾン発生器13を停止させる。
その後、ステップS4で、給気ファンP1によって、作業室2を循環気流によって分解する。または、酸素ガス発生器13aのコンプレッサーのみを運転し、分解手段22によってオゾンガスを分解し、この分解したガスを開閉弁23を開いて排出継続することで、オゾンガス濃度を低減する。
そして、ステップS5で、作業室2内のオゾン濃度を濃度センサ15によって測定し、例えば、オゾン濃度が1ppm以上であったら、シャッター4を閉じた状態でステップS4に戻る。
一方、オゾン濃度が1ppm未満になったら、全排気式の場合、ステップS6aで、給気ファンP1、排気ファンP2および外部排気ファンP3を駆動させた状態で、給気弁B1および排気弁B2を開いて、外部の空気を作業室2に取り入れ、ステップS7で、数分後に全てを停止する。
または、循環式の場合、手動でシャッター4を開放後、ステップS6bで給気ファンP1、外部排気ファンP3を駆動させ、排気弁B2を開いて、外部の空気を作業室2に取り入れ、ステップS7で、数分後に全てを停止する。
(5)BSCの除染強制停止フロー
図7は、BSCの除染強制停止フローを説明するためのフローチャートである。
上述したように、ステップS1で、「正常除染中」としてBSCの作業室2を除染している最中に、除染を強制停止する必要が生じた場、ステップS2で除染スイッチを、例えば3秒間程度長押しする。
すると、ステップS3で、制御部10は、オゾン発生器13を停止させる。
その後、ステップS4で、給気ファンP1によって、作業室2を循環気流によって分解する。または、酸素ガス発生器13aのコンプレッサーのみを運転し、分解手段22によってオゾンガスを分解し、この分解したガスを開閉弁23を開いて排出継続することで、オゾンガス濃度を低減する。
そして、ステップS5で、作業室2内のオゾン濃度を濃度センサ15によって測定し、例えば、オゾン濃度が1ppm以上であったら、シャッター4を閉じた状態でステップS4に戻る。
一方、オゾン濃度が1ppm未満になったら、全排気式の場合、ステップS6aで、給気ファンP1、排気ファンP2および外部排気ファンP3を駆動させた状態で、給気弁B1および排気弁B2を開いて、外部の空気を作業室2に取り入れ、ステップS7で、数分後に全てを停止する。
または、循環式の場合、手動でシャッター4を開放後、ステップS6bで給気ファンP1、外部排気ファンP3を駆動させ、排気弁B2を開いて、外部の空気を作業室2に取り入れ、ステップS7で、数分後に全てを停止する。
以上のように、本実施の形態によれば、オゾンガスによって作業室2を除染する場合、制御部10が給気弁B1と排気弁B2を閉じ、循環弁B3を開くとともに、気密閉鎖手段30によって、シャッター4で開口部3を気密に閉鎖しておき、その後、制御部10がオゾン発生器13を制御して、オゾンガスを作業室2に導入するとともに、給気ファンP1および排気ファンP2を駆動させると、作業室2に導入されるオゾンガスは、給気弁B1、排気弁B2が閉じているとともに、開口部3が気密に閉鎖されているので、作業室2から漏出することなく、循環路7を通って作業室2を循環する。
したがって、オゾンガスによる除染中に作業室2からのオゾンガスの漏出を防止して、オゾンガスを作業室2に循環させて、当該オゾンガスによって作業室2を除染することができる。
また、作業室2のオゾン濃度を検出する濃度センサ15が制御部10に接続されて設けられ、この濃度センサ15によって検出されたオゾン濃度に基づいて、制御部10がオゾン発生器13を制御するので、所定濃度のオゾンガスによって作業室2を除染することができる。
さらに、制御部10が、濃度センサ15によって検出されたオゾン濃度と除染時間との積であるCT値に基づいて、オゾン発生器13を制御するので、このCT値が設定CT以上のとき、制御部10がオゾン発生器13を停止させることができる。したがって、オゾンガスによって適切な時間で作業室2の除染を行うことができる。
また、気密閉鎖手段30がインフレートシール33を有するので、このインフレートシール33を膨張させることで、シャッター4によって、作業室2に連通する開口部3を気密に閉鎖でき、一方、インフレートシール33を収縮させることで、シャッター4を開口部3から容易に上昇させて、開口部3を開くことがきる。
また、インフレートシール33を膨張させることで、当該インフレートシール33がシャッター4に密着するとともに、シャッター4の表面外周部がシャッターレール31に気密に圧接されるので、開口部3を確実に気密に閉鎖できる。
また、作業室2の内圧を検出する圧力センサ20が制御部10に接続されて設けられているので、オゾンガスによって作業室2を除染する前に、制御部10が給気弁B1を開くとともに、排気弁B2および循環弁B3を閉じたうえで、給気ファンP1を駆動させることで、作業室2の内圧を上昇させ、この上昇した内圧を圧力センサ20によって検出する。
また、これに代えて、制御部10が給気弁B1および排気弁B2を閉じるとともに、循環弁B3を開いたうえで、酸素発生器13aのコンプレッサーを駆動させることで、作業室2の内圧を上昇させ、この上昇した内圧を圧力センサ20によって検出する。
そして、所定の内圧で所定時間だけ作業室2の内圧が維持されていることを圧力センサ20が検出した場合に、制御部10がオゾン発生器13を始動させて作業室2にオゾンガスを導入することができる。したがって、オゾンガスの初期漏出を未然に防止できる。
また、作業室2の開口部3を開閉可能とするシャッター4を、インフレートシール33を膨張させることによって開放不能に保持することができるので、作業室2内のオゾンガスの濃度が所定値以上の場合に、作業者がシャッター4を不注意で開けることができず、安全面において優れたものとなる。
なお、本実施の形態では、ガス状除染剤として、オゾンガスを使用した場合を例にとって説明したが、本発明は、オゾンガスに限らず、例えば除染作用のある過酸化水素ガス、二酸化塩素ガス等のその他のガス状除染剤を使用してもよい。
また、本実施の形態では、オゾン発生器13をキャビネット本体1内に設けたが、オゾン発生器13は、キャビネット本体1とは別体に設け、当該キャビネット本体1に着脱可能に接続できるようにしてもよい。
1 キャビネット本体
2 作業室
3 開口部
4 シャッター(開閉部材)
5 給気路
6 排気路
7 循環路
8 送風機
10 制御部
13 オゾン発生器(除染剤導入手段)
15 濃度センサ
20 圧力センサ
30 気密閉鎖手段
B1 給気弁
B2 排気弁
B3 循環弁
P1 給気ファン
P2 排気ファン
P3 外部排気ファン

Claims (8)

  1. 内部に作業室を有するキャビネット本体と、このキャビネット本体の前面に設けられて、前記作業室に連通する開口部を開閉可能とする開閉部材と、前記作業室に気体を給気する給気路と、前記作業室から気体を排気する排気路とを備えた安全キャビネットにおいて、
    前記給気路と前記排気路とを接続することで、前記作業室の気体を循環可能とする循環路と、
    前記給気路に設けられた給気弁と、
    前記排気路に設けられた排気弁と、
    前記循環路に設けられた循環弁と、
    前記給気路を通して作業室に気体を給気可能とするとともに、前記排気路を通して作業室から気体を排気可能とする送風機と、
    前記作業室にガス状除染剤を導入する除染剤導入手段と、
    前記給気弁、前記排気弁、前記循環弁、前記送風機および前記除染剤導入手段を制御する制御部と、
    前記開閉部材によって前記開口部を気密に閉鎖可能とする気密閉鎖手段とを備えたことを特徴とする安全キャビネット。
  2. 前記作業室のガス状除染剤の濃度を検出する濃度センサが前記制御部に接続されて設けられ、この濃度センサによって検出されたガス状除染剤の濃度に基づいて、前記制御部が前記除染剤導入手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の安全キャビネット。
  3. 前記制御部は、前記濃度センサによって検出されたガス状除染剤の濃度と除染時間との積であるCT値に基づいて、前記染剤導入手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の安全キャビネット。
  4. 前記気密閉鎖手段は、インフレートシールを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の安全キャビネット。
  5. 前記作業室の内圧を検出する圧力センサが前記制御部に接続されて設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の安全キャビネット。
  6. 安全キャビネットの作業室を密閉し、この作業室の気密度が所定値以上になった後、前記作業室にガス状除染剤を導入し、
    前記ガス状除染剤の濃度が所定値まで上昇した状態で、前記作業室を前記ガス状除染剤で除染することを特徴とする安全キャビネットの除染方法。
  7. 前記作業室のガス状除染剤のCT値が所定値に到達したときに、前記ガス状除染剤の導入を停止することを特徴とする請求項6に記載の安全キャビネットの除染方法。
  8. 前記作業室内の前記ガス状除染剤の濃度が所定値以上の場合、前記作業室に連通する開口部を開閉可能とする開閉部材を、インフレートシールを膨張させることによって開放不能に保持することを特徴とすることを特徴とする請求項6または7に記載の安全キャビネットの除染方法。
JP2015119927A 2015-06-15 2015-06-15 安全キャビネット Active JP6549913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119927A JP6549913B2 (ja) 2015-06-15 2015-06-15 安全キャビネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119927A JP6549913B2 (ja) 2015-06-15 2015-06-15 安全キャビネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017000988A true JP2017000988A (ja) 2017-01-05
JP6549913B2 JP6549913B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=57753352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119927A Active JP6549913B2 (ja) 2015-06-15 2015-06-15 安全キャビネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6549913B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018185074A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 日本無機株式会社 空気清浄装置、及び空気清浄方法
JP2019000304A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 株式会社日立産機システム アイソレータ
WO2019012696A1 (ja) * 2017-07-14 2019-01-17 株式会社日立産機システム 安全キャビネットおよびその滅菌方法
CN110160199A (zh) * 2018-02-14 2019-08-23 建准电机工业股份有限公司 气流交换装置
KR20200040510A (ko) * 2018-10-10 2020-04-20 삼성중공업 주식회사 기밀구역의 압력 조절 장치 및 방법 그리고 이를 포함하는 해양구조물

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615990U (ja) * 1984-06-15 1986-01-14 横浜ゴム株式会社 インフレ−トシ−ルの取付け構造
JPH03275150A (ja) * 1990-03-26 1991-12-05 Hitachi Ltd 清浄作業台
JPH0475883A (ja) * 1990-07-17 1992-03-10 Hitachi Ltd 清浄作業台
JPH078811A (ja) * 1993-06-22 1995-01-13 Sanyo Electric Co Ltd 安全キャビネットの殺菌装置
JPH08192471A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The インフレートシール部材の構造
JPH08313023A (ja) * 1996-06-24 1996-11-29 Hitachi Ltd 清浄作業台
JPH11332550A (ja) * 1998-05-25 1999-12-07 Hitachi Air Conditioning & Refrig Co Ltd 安全キャビネツト
JP2000246119A (ja) * 1999-03-01 2000-09-12 Hitachi Ltd 安全キャビネット
JP2002321174A (ja) * 2002-01-11 2002-11-05 Hitachi Ltd 清浄作業台
JP2007163053A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 安全キャビネット
JP2014121671A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Taikisha Ltd 調圧室システム

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615990U (ja) * 1984-06-15 1986-01-14 横浜ゴム株式会社 インフレ−トシ−ルの取付け構造
JPH03275150A (ja) * 1990-03-26 1991-12-05 Hitachi Ltd 清浄作業台
JPH0475883A (ja) * 1990-07-17 1992-03-10 Hitachi Ltd 清浄作業台
JPH078811A (ja) * 1993-06-22 1995-01-13 Sanyo Electric Co Ltd 安全キャビネットの殺菌装置
JPH08192471A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The インフレートシール部材の構造
JPH08313023A (ja) * 1996-06-24 1996-11-29 Hitachi Ltd 清浄作業台
JPH11332550A (ja) * 1998-05-25 1999-12-07 Hitachi Air Conditioning & Refrig Co Ltd 安全キャビネツト
JP2000246119A (ja) * 1999-03-01 2000-09-12 Hitachi Ltd 安全キャビネット
JP2002321174A (ja) * 2002-01-11 2002-11-05 Hitachi Ltd 清浄作業台
JP2007163053A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 安全キャビネット
JP2014121671A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Taikisha Ltd 調圧室システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018185074A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 日本無機株式会社 空気清浄装置、及び空気清浄方法
JP7011401B2 (ja) 2017-04-24 2022-01-26 日本無機株式会社 空気清浄装置、及び空気清浄方法
JP2019000304A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 株式会社日立産機システム アイソレータ
WO2019012696A1 (ja) * 2017-07-14 2019-01-17 株式会社日立産機システム 安全キャビネットおよびその滅菌方法
CN110662606A (zh) * 2017-07-14 2020-01-07 株式会社日立产机系统 安全柜及其灭菌方法
JPWO2019012696A1 (ja) * 2017-07-14 2020-03-19 株式会社日立産機システム 安全キャビネットおよびその滅菌方法
CN110662606B (zh) * 2017-07-14 2021-11-09 株式会社日立产机系统 安全柜及其灭菌方法
CN110160199A (zh) * 2018-02-14 2019-08-23 建准电机工业股份有限公司 气流交换装置
CN110160199B (zh) * 2018-02-14 2021-09-17 建准电机工业股份有限公司 气流交换装置
KR20200040510A (ko) * 2018-10-10 2020-04-20 삼성중공업 주식회사 기밀구역의 압력 조절 장치 및 방법 그리고 이를 포함하는 해양구조물
KR102439296B1 (ko) * 2018-10-10 2022-09-01 삼성중공업(주) 기밀구역의 압력 조절 장치 및 방법 그리고 이를 포함하는 해양구조물

Also Published As

Publication number Publication date
JP6549913B2 (ja) 2019-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017006983A1 (ja) 安全キャビネットおよび安全キャビネットの除染方法
JP2017000988A (ja) 安全キャビネットおよび安全キャビネットの除染方法
JP4924570B2 (ja) アイソレータシステム
KR102413251B1 (ko) 무균 작업 시스템 및 무균 작업 시스템을 위한 물품-반입 방법
CN110662606B (zh) 安全柜及其灭菌方法
KR101020516B1 (ko) 저온 플라즈마를 이용한 고압 멸균 처리 장치
JPH1176384A (ja) 室のオゾン殺菌システム
US20150182651A1 (en) Decontamination process device and decontamination process method
KR200407776Y1 (ko) 다기능 살균 탈취장치
JP2008188043A (ja) 殺菌ガス浸透装置
JPH10328276A (ja) 滅菌装置および滅菌方法
WO2015029413A1 (ja) アイソレータシステム及びその制御システム
WO2015029414A1 (ja) アイソレータシステム及びその制御システム
JP2009011930A (ja) アイソレータ
JP2018013278A (ja) 封じ込め装置
KR101032742B1 (ko) 저온 플라즈마를 이용한 진공압 의료용 소독 멸균장치
TWI766982B (zh) 隔離系統之換氣方法
WO2015019595A1 (ja) アイソレータ
JP6527843B2 (ja) 安全キャビネット
JP2010063601A (ja) ガス滅菌装置
KR20070053512A (ko) 다기능 살균 탈취장치 및 이를 이용한 살균 탈취 방법
JP6836702B2 (ja) 物品処理システム
JP2010063602A (ja) ガス滅菌装置
JP2022188807A (ja) アイソレータ及びその除染方法
JPH08229106A (ja) 滅菌装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6549913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250