JP2014121671A - 調圧室システム - Google Patents

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Abstract

【課題】調圧室を設定負圧状態や設定正圧状態に保ちながら、その室内雰囲気を安定的に保持する。
【解決手段】排気路8における排気ファン吸入側部分に補助空気O2′を導入して、その補助空気O2′を調圧室2aからの排出空気R2に合流させる空気合流路10、及び、排気ファン8aの吸入空気における補助空気O2′の風量比率を調整する合流比調整手段Xを設ける。又は、排気ファン8aの運転に伴い排気路8における排気ファン吐出側部分から排気ファン吐出空気の一部を分流して、その分流空気R2′を調圧室2aに戻す還気路11、及び、排気ファン8aの吐出空気に対する分流空気R2′の風量比率を調整する分流比調整手段Yを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆる安全キャビネットやドラフトチャンバあるいはクリーンベンチなどに代表される調圧室システムに関する。
さらに詳しくは、調圧室の室内空気を排気ファンにより外部へ排出する排気路、及び、この排気路を通じて調圧室から外部へ排出する室内空気の排出風量を調整する風量調整手段を設け、調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、この差圧検出手段による検出圧力差に基づき風量調整手段により排出風量を調整して調圧室を周囲空間より設定圧力差だけ圧力が低い設定負圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システム(負圧型)に関する。
また、外部空気を給気ファンにより調圧室に供給する給気路、及び、この給気路を通じて調圧室に供給する外部空気の供給風量を調整する風量調整手段を設け、調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、この差圧検出手段による検出圧力差に基づき風量調整手段により供給風量を調整して調圧室を周囲空間より設定圧力差だけ圧力が高い設定正圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システム(正圧型)に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、この種の調圧室システムでは、調圧室に接続した外部への排気路や外部からの給気路に風量調整手段として風量調整ダンパを介装し、この風量調整ダンパの開度の調整により調圧室から外部への排出風量や外部から調圧室への供給風量を調整することで、調圧室を周囲空間に対して設定圧力状態(負圧型では設定負圧状態、正圧型では設定正圧状態)に調整していた。
また、特許文献2に見られるように、この種の調圧室システムでは、調圧室に除染ガスを充満させる調圧室の除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要があるときには、排気路を通じた調圧室から外部への空気排出及び給気路を通じた外部から調圧室への空気供給を気密ダンパにより遮断するとともに、周囲空間に対する調圧室の開口部を閉塞して調圧室を密閉状態にすることで、調圧室の室内雰囲気を保全していた。
特公昭62−7827号公報 特開2007−163053号公報
ところで、この種の調圧室システムは基本的に、調圧室を周囲空間に対して負圧状態に保つことで調圧室から周囲空間への汚染物質の流出を防止し、また逆に、調圧室を周囲空間に対して正圧状態に保つことで周囲空間から調圧室への汚染物質の流入を防止するものであり、排気ファンや給気ファンには、調圧室の開口部が開放された場合や調圧室の隔壁部が破損した場合などでも調圧室を周囲空間に対して負圧状態ないし正圧状態に調整することが可能な能力的に余裕のあるファンが用いられる。
しかし、上記除染時に代表されるように調圧室の室内雰囲気を保全する必要があるときに、特許文献2に見られるように排気路を通じた調圧室からの空気排出及び給気路を通じた調圧室への空気供給を遮断して調圧室を密閉状態にした場合、風量調整ダンパによる排出風量や供給風量の調整で調圧室の圧力を調整することができない状態になる。
このとき周囲空間の圧力変動などが原因で一時的にせよ調圧室と周囲空間との圧力関係に逆転が生じ易くなって、調圧室の密閉化にもかからず、負圧型の調圧室システムでは、調圧室内の汚染物質や充満ガスなどが周囲空間へ漏出し易くなる、また、正圧型の調圧室システムでは、周囲空間における汚染物質や充満ガスが調圧室に流入したり、周囲空間からの空気侵入で調圧室における充満ガスが希釈され易くなるなどの問題があった。
そして、この問題を回避するのに、除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要があるときにも、排気路を通じた調圧室からの空気排出及び給気路を通じた調圧室への空気供給を実施して風量調整ダンパによる調圧室の圧力調整を可能にすることが考えられるが、この場合、室内における除染ガス濃度を保つなど調圧室の室内雰囲気を保全するには、風量調整ダンパの開度を大きく絞って調圧室から外部への排出風量及び調圧室への外部からの供給風量をごく小風量に制限する必要がある。
しかし、風量調整ダンパの開度を大きく絞った場合、能力的に余裕のある排気ファンや給気ファンがいわゆる閉め切り運転に近い状態になって、それら排気ファンや給気ファンの運転が不安定になり、そのことで調圧室に対する圧力調整の精度や安定性が低下してしまう問題があった。
また、これを回避するため排気ファンや給気ファンを回転数調整による送風量の調整(いわゆるインバータ制御によるファン送風量の調整)が可能なものにして、この回転数調整によるファン送風量の調整により排出風量や供給風量を調整することで調圧室の圧力を調整することも考えられるが、この回転数調整によるファン送風量の調整にも調整下限が存在し、一般的にファン送風量を定格送風量の20〜30%程度の下限送風量にまでしか低下させることができないため、前述の如く能力的に余裕のある排気ファンや給気ファンを用いることにおいて、調圧室の室内雰囲気を良好に保全し得る風量まで排出風量や供給風量を十分に小量化することができない問題があった。
しかも、上記除染の場合など調圧室に特定ガスを供給する場合には、室内空気とともに排気路を通じて調圧室から外部に排出されてしまう特定ガスの浪費量が大きくなる問題もあった。
この実情に鑑み本発明の主たる課題は、除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、調圧室から外部への排出風量及び調圧室への外部からの供給風量を十分に小風量化することができる調圧室システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は調圧室システム(負圧型)に係り、その特徴は、
調圧室の室内空気を排気ファンにより外部へ排出する排気路、及び、この排気路を通じて前記調圧室から外部へ排出する室内空気の排出風量を調整する風量調整手段を設け、
前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記排出風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が低い設定負圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
前記排気ファンの運転に伴い前記排気路における排気ファン吸入側部分に補助空気を導入して、その補助空気を前記調圧室からの排出空気に合流させる空気合流路を設け、
前記風量調整手段として、前記排気ファンの吸入空気における前記補助空気の風量比率を調整する合流比調整手段を設け、
前記圧力制御手段は、
前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記補助空気を増加させる側に前記合流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記補助空気を減少させる側に前記合流比調整手段を調整する合流比調整モードの排出風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整する構成にしてある点にある。
つまり、この合流比調整モードの排出風量制御では(図1参照)、調圧室2aを設定負圧状態に調整する上で風量調整手段としての合流比調整手段X(10a,8b,9a)による風量比率の調整により調圧室2aから外部への排出風量qrが減少側に調整されるほど、空気合流路10を通じて排気路8における排気ファン吸入側部分に導入される補助空気O2′の導入風量qaが背反的に増加するから、調圧室2aから外部への排出風量qrの減少にかかわらず、排気ファン8aを通過する空気の風量q(即ち、調圧室2aから外部への排出風量qrと補助空気O2′の導入風量qaとの和に等しい風量)を大きく保つことができる。
したがって、この構成によれば、調圧室に除染ガスを充満させる除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、排気ファンが閉め切り運転に近い状態になることを回避して調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、調圧室から外部へ排出する空気の排出風量、及び、その空気排出に伴い外部から調圧室に供給される外部空気の供給風量を十分に小風量化することができ、これにより、調圧室を精度よく安定的に設定負圧状態に保ちながら、調圧室の室内雰囲気を良好に保全することができ、また、調圧室に除染ガスなどの特殊ガスを供給する場合には、調圧室から外部に排出されてしまう特殊ガスの浪費量も効果的に軽減することができる。
本発明の第2特徴構成は同じく調圧室システム(負圧型)に係り、その特徴は、
調圧室の室内空気を排気ファンにより外部へ排出する排気路、及び、この排気路を通じて前記調圧室から外部へ排出する室内空気の排出風量を調整する風量調整手段を設け、
前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記排出風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が低い設定負圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
前記排気ファンの運転に伴い前記排気路における排気ファン吐出側部分から排気ファン吐出空気の一部を分流して、その分流空気を前記調圧室に戻す還気路を設け、
前記風量調整手段として、前記排気ファンの吐出空気に対する前記分流空気の風量比率を調整する分流比調整手段を設け、
前記圧力制御手段は、
前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記分流空気を増加させる側に前記分流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記分流空気を減少させる側に前記分流比調整手段を調整する分流比調整モードの排出風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整する構成にしてある点にある。
つまり、この分流比調整モードの排出風量制御では(図1参照)、調圧室2aを設定負圧状態に調整する上で風量調整手段としての分流比調整手段Y(11a,8b,9a)による風量比率の調整により調圧室2aから外部への実質の排出風量qr′(即ち、排気ファン8aの吐出空気の風量qうち還気路11へ分流されずに外部に排出される空気の風量)が減少側に調整されるほど、還気路11を通じて調圧室2aに戻される分流空気R2′の風量qbが背反的に増加するから、調圧室2aから外部への実質排出風量qr′の減少にかかわらず、排気ファン8aを通過する空気の風量q(即ち、調圧室2aから外部への実質排出風量qr′と分流空気R2′の分流風量qbとの和に等しい風量)を大きく保つことができる。
したがって、この構成によっても、第1特徴構成と同様、調圧室に除染ガスを充満させる除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、排気ファンが閉め切り運転に近い状態になることを回避して調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、調圧室から外部へ排出する空気の(実質)排出風量、及び、その空気排出に伴い外部から調圧室に供給される外部空気の(実質)供給風量を十分に小風量化することができ、これにより、調圧室を精度よく安定的に設定負圧状態に保ちながら、調圧室の室内雰囲気を良好に保全することができ、また、調圧室に除染ガスなどの特殊ガスを供給する場合には、調圧室から外部に排出されてしまう特殊ガスの浪費量も効果的に軽減することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記風量調整手段として、前記合流比調整手段と前記分流比調整手段とのいずれか一方又は両方を設けるとともに、前記排気ファンの回転数を調整するファン回転数調整手段を設け、
前記圧力制御手段は、
前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記排気ファンの回転数を減少させる側に前記ファン回転数調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記排気ファンの回転数を増加させる側に前記ファン回転数調整手段を調整するファン回転数調整モードの排出風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整し、
このファン回転数調整モードの排出風量制御において、前記排気ファンの回転数が前記ファン回転数調整手段による調整の下限回転数に低下した状態では、
前記合流比調整モードの排出風量制御と前記分流比調整モードの排出風量制御とのいずれか一方又は両方により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整する構成にしてある点にある。
この構成によれば、前記合流比調整モードの排出風量制御及び前記分流比調整モードの排出風量制御のいずれか一方又は両方と、ファン回転数調整モードの排出風量制御とを併用して調圧室から外部への排出風量を調整するから、調圧室に除染ガスを充満させる除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、排気ファンが閉め切り運転に近い状態になることを回避して調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、調圧室から外部へ排出する空気の排出風量、及び、その空気排出に伴い外部から調圧室に供給される外部空気の供給風量を一層効果的に小風量化することができる。
したがって、調圧室の室内雰囲気を一層良好に保全することができ、また、調圧室に除染ガスなどの特殊ガスを供給する場合には、調圧室から外部に排出されてしまう特殊ガスの浪費量も一層効果的に軽減することができる。
また、ファン回転数調整モードの排出風量制御を優先的に実行するから、排気ファンの消費動力も効果的に低減することができる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の調圧システム(負圧型)を用いた調圧室システム運転方法に係り、その特徴は、
前記調圧室の室内に除染ガスを充満させる除染運転では、前記合流比調整モードの排出風量制御と前記分流比調整モードの排出風量制御とのいずれか一方又は両方を前記圧力制御手段に実行させ、
この除染運転に続き前記調圧室の室内から除染ガスを排出する除染後換気運転では、前記ファン回転数調整モードの排出風量制御を前記圧力制御手段に実行させる点にある。
この運転方法によれば、除染運転では、合流比調整モードの排出風量制御と分流比調整モードの排出風量制御とのいずれか一方又は両方の実行により、調圧室から外部へ排出する空気の排出風量、及び、その空気排出に伴い外部から調圧室に供給される外部空気の供給風量を前述の如く効果的に小風量化して、調圧室における除染ガスが充満した室内雰囲気を良好に保ち、そのことで調圧室の除染を能率良く確実に行えるようにしながらも、除染運転に続く除染後換気運転では、ファン回転数調整モードの排出風量制御の実行により、調圧室を設定負圧状態に保ちつつ調圧室における除染ガスを能率良く外部に排出することができ、これにより、除染後換気運転を含めた調圧室の除染に要する時間を効果的に短縮することができる。
本発明の第5特徴構成は調圧室システム(正圧型)に係り、その特徴は、
外部空気を給気ファンにより調圧室に供給する給気路、及び、この給気路を通じて前記調圧室に供給する外部空気の供給風量を調整する風量調整手段を設け、
前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記供給風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が高い設定正圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
前記給気ファンの運転に伴い前記給気路における給気ファン吐出側部分から給気ファン吐出空気の一部を分流して、その分流空気を外部に放出する空気分流路を設け、
前記風量調整手段として、前記給気ファンの吐出空気に対する前記分流空気の風量比率を調整する分流比調整手段を設け、
前記圧力制御手段は、
前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記分流空気を増加させる側に前記分流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記分流空気を減少させる側に前記分流比調整手段を調整する分流比調整モードの供給風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整する構成にしてある点にある。
つまり、この分流比調整モードの供給風量制御では(図2参照)、調圧室22aを設定正圧状態に調整する上で風量調整手段としての分流比調整手段X′(30a,28b,29a)による風量比率の調整により調圧室22aへの外部からの供給風量qs(即ち、給気ファン9cの吐出空気の風量qのうち空気分流路30へ分流されずに調圧室22aに供給される外部空気O2の風量)が減少側に調整されるほど、空気分流路30を通じて外部に排出される分流空気O2′の風量qa′が背反的に増加するから、調圧室22aへの外部からの供給風量qsの減少にかかわらず、給気ファン9cを通過する空気の風量q(即ち、調圧室22aへの外部からの給気風量qsと分流空気O2′の分流風量qa′との和に等しい風量)を大きく保つことができる。
したがって、この構成によれば、調圧室に除染ガスを充満させる除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、給気ファンが閉め切り運転に近い状態になることを回避して調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、外部から調圧室へ供給する外部空気の供給風量、及び、その空気供給に伴い調圧室から外部に排出される空気の排出風量を十分に小風量化することができ、これにより、調圧室を精度よく安定的に設定正圧状態に保ちながら、調圧室の室内雰囲気を良好に保全することができ、また、調圧室に除染ガスなどの特殊ガスを供給する場合には、調圧室から外部に排出されてしまう特殊ガスの浪費量も効果的に軽減することができる。
本発明の第6特徴構成は同じく調圧システム(正圧型)に係り、その特徴は、
外部空気を給気ファンにより調圧室に供給する給気路、及び、この給気路を通じて前記調圧室に供給する外部空気の供給風量を調整する風量調整手段を設け、
前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記供給風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が高い設定正圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
前記給気ファンの運転に伴い前記調圧室から室内空気を抽出し、その抽出空気を前記給気路における給気ファン吸入側部分に戻して外部空気に合流させる還気路を設け、
前記風量調整手段として、前記給気ファンの吸入空気における前記抽出空気の風量比率を調整する合流比調整手段を設け、
前記圧力制御手段は、
前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記抽出空気を増加させる側に前記合流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると、前記抽出空気を減少させる側に前記合流比調整手段を調整する合流比調整モードの供給風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整する構成にしてある点にある。
つまり、この合流比調整モードの供給風量制御では(図2参照)、調圧室22aを設定正圧状態に調整する上で風量調整手段としての合流比調整手段Y′(31a,28b,29a)による風量比率の調整により外部から調圧室22aへの実質の供給風量qs′(即ち、給気ファン29cの吸入空気の風量qのうち還気路31を通じて給気ファン29cの吸入側に戻される抽出空気R2′の風量qb′を差し引いた風量)が減少側に調整されるほど、還気路31を通じて給気路29における給気ファン吸入側部分に戻される抽出空気R2′の抽出風量qb′が背反的に増加するから、調圧室22aへの外部からの実質供給風量qs′の減少にかかわらず、給気ファン29cを通過する空気の風量q(即ち、調圧室22aへの外部からの実質供給風量qs′と抽出空気R2′の抽出風量qb′との和に等しい風量)を大きく保つことができる。
したがって、この構成によっても、第5特徴構成と同様、調圧室に除染ガスを充満させる除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、給気ファンが閉め切り運転に近い状態になることを回避して調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、外部から調圧室へ供給する外部空気の(実質)供給風量、及び、その空気供給に伴い調圧室から外部に排出される空気の(実質)排出風量を十分に小風量化することができ、これにより、調圧室を精度よく安定的に設定正圧状態に保ちながら、調圧室の室内雰囲気を良好に保全することができ、また、調圧室に除染ガスなどの特殊ガスを供給する場合には、調圧室から外部に排出されてしまう特殊ガスの浪費量も効果的に軽減することができる。
本発明の第7特徴構成は、第5又は第6特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記風量調整手段として、前記分流比調整手段と前記合流比調整手段とのいずれか一方又は両方を設けるとともに、前記給気ファンの回転数を調整するファン回転数調整手段を設け、
前記圧力制御手段は、
前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記給気ファンの回転数を減少させる側に前記ファン回転数調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記給気ファンの回転数を増加させる側に前記ファン回転数調整手段を調整するファン回転数調整モードの給気風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整し、
このファン回転数調整モードの給気風量制御において、前記給気ファンの回転数が前記ファン回転数調整手段による調整の下限回転数に低下した状態では、
前記分流比調整モードの給気風量制御と前記合流比調整モードの給気風量制御とのいずれか一方又は両方により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整する構成にしてある点にある。
この構成によれば、前記分流比調整モードの給気風量制御及び前記合流比調整モードの供給風量制御のいずれか一方又は両方と、ファン回転数調整モードの供給風量制御とを併用して調圧室への外部からの供給風量を調整するから、調圧室に除染ガスを充満させる除染時など調圧室の室内雰囲気を保全する必要がある際に、給気ファンが閉め切り運転に近い状態になることを回避して調圧室に対する圧力調整の精度及び安定性を高く保ちながら、外部から調圧室へ供給する外部空気の供給風量、及び、その空気供給に伴い調圧室から外部に排出される空気の排出風量を一層効果的に小風量化することができる。
したがって、調圧室の室内雰囲気を一層良好に保全することができ、また、調圧室に除染ガスなどの特殊ガスを供給する場合には、調圧室から外部に排出されてしまう特殊ガスの浪費量も一層効果的に軽減することができる。
また、ファン回転数調整モードの供給風量制御を優先的に実行するから、給気ファンの消費動力も効果的に低減することができる。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成の調圧システム(正圧型)を用いた調圧室システムの運転方法に係り、その特徴は、
前記調圧室の室内に除染ガスを充満させる除染運転では、前記分流比調整モードの供給風量制御と前記合流比調整モードの供給風量制御とのいずれか一方又は両方を前記圧力制御手段に実行させ、
この除染運転に続き前記調圧室の室内から除染ガスを排出する除染後換気運転では、前記ファン回転数調整モードの給気風量制御を前記圧力制御手段に実行させる点にある。
この運転方法によれば、除染運転では、分流比調整モードの供給風量制御と合流比調整モードの供給風量制御とのいずれか一方又は両方の実行により、外部から調圧室へ供給する外部空気の供給風量、及び、その空気供給に伴い調圧室から外部へ排出される空気の排出風量を前述の如く効果的に小風量化して、調圧室における除染ガスが充満した室内雰囲気を良好に保ち、そのことで調圧室の除染を能率良く確実に行えるようにしながらも、除染運転に続く除染後換気運転では、ファン回転数調整モードの給気風量制御の実行により、調圧室を設定正圧状態に保ちつつ調圧室における除染ガスを能率良く外部に排出することができ、これにより、除染後換気運転を含めた調圧室の除染に要する時間を効果的に短縮することができる。
第1実施形態を示す調圧室システム(負圧型)のシステム構成図 第2実施形態を示す調圧室システム(正圧型)のシステム構成図
〔第1実施形態〕
図1において、1は実験室、2は実験室1に設置した安全キャビネットであり、この安全キャビネット2には、生物学的危険性を伴う作業を行なうための作業用調圧室2aを設けてある。
また、安全キャビネット2の作業用調圧室2aには、密閉用扉2bを備える作業用開口2cを設けてある。
安全キャビネット2の作業用調圧室2aは、その使用時に、周囲空間である実験室1内に対して負圧状態に保つようにしてあり、この負圧保持により実験室1内への作業用調圧室2からの汚染物質の漏出を防止する。
実験室1には、その室内温湿度を調整する空調用空気を実験室1内に供給する空調用給気ダクト3、及び、その空調用空気の供給に伴い実験室1から室内空気を排出する空調用排気ダクト4を接続してある。
また、安全キャビネット2には、空調用排気ダクト4から分岐した局所排気用の分岐排気ダクト4aを接続してあり、通常時には、この局所排気用の分岐ダクト4aを通じて作業用調圧室2aの室内空気を排出することで、作業用調圧室2aを実験室1内に対して負圧状態に保つ。
空調用給気ダクト3及び空調用排気ダクト4夫々の実験室1及び安全キャビネット2に対する接続部には高性能フィルタ4fを介装してある。
また、空調用給気ダクト3の実験室1に対する接続部、並びに、空調用排気ダクト4の実験室1及び安全キャビネット2の夫々に対する接続部には、各ダクト3,4を開閉する閉切用ダンパDを介装してあり、除染用ガスを実験室1や安全キャビネット2の作業用調圧室2aに充満させて各室1,2aを除染する際には、これら閉切用ダンパDを閉じて空調用給気ダクト3及び空調用排気ダクト4の各室1,2aに対する連通を遮断する。
空調用給気ダクト3及び空調用排気ダクト4に加え、実験室1には、実験室除染用給気路5及び実験室除染用排気路6を接続してあり、実験室除染用給気路5には、風量調整ダンパ5a,高性能フィルタ5b,過酸化水素ガス発生器5c,閉切用ダンパD′を装備してある。
また、実験室除染用排気路6には、風量調整ダンパ6a,高性能フィルタ6b,排気ファン6c,除染ガス分解用の触媒層6d,閉切用ダンパD′を装備してある。
つまり、実験室1については、実験室除染用給気路5を通じて実験室1に供給する外部空気O1をキャリア空気として、過酸化水素ガス発生器5cで発生させた過酸化水素ガスG1を外部空気O1とともに実験室除染用給気路5を通じ実験室1に供給することで、実験室1に過酸化水素ガスG1を充満させ、これにより、過酸化水素ガスG1を除染ガスとして実験室1内を除染する。
なお、この実験室1の除染では、排気ファン6cの運転により実験室除染用排気路6を通じて実験室1の室内空気R1を外部に排出することで、実験室1も外部に対して負圧状態に保ちながら、その空気排出に伴い実験室除染用給気路5を通じキャリア空気としての外部空気O1及び過酸化水素ガスG1を実験室1に導入する。
また、この給排気に併行して、過酸化水素ガス発生器5cの過酸化水素ガス発生量を調整することで実験室1における過酸化水素ガス濃度d1を設定濃度d1sに調整するとともに、風量調整ダンパ5a,6aの開度を調整することで、実験室1の室内圧力p1を実験室側の設定圧力p1sに調整する。
この実験室1の除染後は、過酸化水素ガス発生器5cでの過酸化水素ガスG1の発生を停止した状態で、排気ファン6cの運転により実験室除染用排気路6を通じて実験室1から室内空気R1とともに室内に残る過酸化水素ガスG1を排出するとともに、それに伴い実験室除染用給気路5を通じて実験室1に外部空気O1を導入する除染後換気を行なう。
そして、この除染後換気により実験室1における過酸化水素ガス濃度d1が所定の安全濃度まで低下すると除染後換気を終了して、実験室除染用給気路5及び実験室除染用排気路6における閉切用ダンパD′を閉じるとともに、空調用給気ダクト3及び空調用排気ダクト4における閉切用ダンパDを開き、これにより、空調用給気ダクト3を通じて空調用空気を実験室1に供給するとともに、実験室1の室内空気を空調用排気ダクト4を通じて排出する通常空調状態に復帰する。
一方、安全キャビネット2の作業用調圧室2aには、調圧室除染用循環路7,調圧室除染用排気路8,調圧室除染用給気路9を接続してあり、調圧室除染用循環路7には循環ファン7a及びホルムアルデヒドガス発生器7bを装備してある。
調圧室除染用排気路8は、局所排気用の分岐排気ダクト4aにおける閉切ダンパDの下流側部分を介して作業用調圧室2aに接続してあり、この調圧室除染用排気路8には、閉切用ダンパD′,排気ファン8a,風量調整ダンパ8b,高性能フィルタ8c,除染ガス分解用の触媒層8dを装備してある。
また、調圧室除染用給気路9には、風量調整ダンパ9a及び高性能フィルタ9bを装備してある。
つまり、安全キャビネット2の調圧室2aについては、循環ファン7aにより調圧室除染用循環路7を通じて循環させる作業用調圧室2aの室内空気R2をキャリア空気として、ホルムアルデヒドガス発生器7bで発生させたホルムアルデヒドガスG2を循環空気とともに調圧室除染用循環路7を通じ作業用調圧室2aに供給することで、密閉用扉2bを閉じて作業用開口2cを閉塞した状態の作業用調圧室2aにホルムアルデヒドガスG2を充満させ、これにより、ホルムアルデヒドガスG2を除染ガスとして作業用調圧室2a内を除染する。
なお、この作業用調圧室2aの除染では、排気ファン8aの運転により調圧室除染用排気路8を通じて作業用調圧室2aの室内空気R2を外部に排出することで、その空気排出に伴い調圧室除染用給気路9を通じて外部空気O2を作業用調圧室2aに導入する。
また、この給排気に併行して、作業用調圧室2から調圧室除染用排気路8を通じて外部に排出する室内空気R2の排出風量qrを調整することで、作業用調圧室2aを、その室内圧力p2が周囲空間である実験室1の室内圧力p1より設定圧力差Δpsだけ低い設定負圧状態に調整する。
この作業用調圧室2aの除染後は、実験室1に対する除染後換気と同様、ホルムアルデヒドガス発生器7bでのホルムアルデヒドガスG2の発生を停止した状態で、排気ファン8aの運転により調圧室除染用排気路8を通じて作業用調圧室2aから室内空気R2とともに室内に残るホルムアルデヒドガスG2を排出するとともに、それに伴い調圧室除染用給気路9を通じて作業用調圧室2aに外部空気O2を導入する除染後換気を行なう。
そして、この除染後換気により作業用調圧室2aにおけるホルムアルデヒドガス濃度d2が所定の安全濃度まで低下すると除染後換気を終了して、調圧室除染用排気路8における閉切用ダンパD′を閉じるとともに、局所排気用の分岐排気ダクト4aにおける閉切用ダンパDを開き、これにより、局所排気用の分岐排気ダクト4aを通じて作業用調圧室2aの室内空気を排出することで作業用調圧室2aを実験室1内に対して負圧状態に保つ通常状態に復帰する。
即ち、この実験施設では、実験室1の除染には人体に対する安全性の高い過酸化水素ガスG1を用いるが、安全キャビネット2における作業用調圧室2aの除染については、過酸化水素ガスG1に比べ除染効果が高いホルムアルデヒドガスG2を用いることで、実験室1に比べ強力な除染が必要な作業用調圧室2aを短時間で確実に除染する。
また、この実験施設では、実験室1の除染と安全キャビネット2における作業用調圧室2aの除染とを互いに異なる除染ガスを用いて行いながらも、それら過酸化水素ガスG1による実験室1の除染と、ホルムアルデヒドガスG2による作業用調圧室2aの除染とを同時に行なうことで、それら除染に要するトータル時間も短くする。
そして、この同時除染では、調圧室除染用排気路8及び調圧室除染用給気路9を用いた作業用調圧室2aに対する単独給排気において、上記の如く作業用調圧室2aをその室内圧力p2が実験室1の室内圧力p1より設定圧力差Δpsだけ低い設定負圧状態に保つことで、何らかの原因で実験室1の室内圧力p1が変動したとしても、作業調圧室2aから実験室1内への汚染物質及びホルムアルデヒドガスG2の漏出を確実に防止できるようにしてある。
この同時除染の際の作業用調圧室2aに対する圧力調整についてさらに説明すると、調圧室除染用排気路8に装備する排気ファン8aには、ファン回転数調整手段としての周波数調整器INVによるファンモータ駆動周波数の調整によりファン回転数を調整することでファン送風量qの調整が可能ないわゆるインバータファンを採用してある。
調圧室除染用排気路8における排気ファン8aの吸入側部分には空気合流路10を接続してあり、この空気合流路10により、調圧室除染用給気路9における風量調整ダンパ9aの上流側部分から分流した外部空気O2の一部を補助空気O2′として調圧室除染用排気路8における排気ファン8aの吸入側部分で作業用調圧室2aからの排出空気R2に合流させる。
この空気合流路10には合流用風量調整ダンパ10aを装備してあり、この合流用風量調整ダンパ10aは、排気路側及び給気路側の風量調整ダンパ8b,9aとともに合流比調整手段Xを構成する。
即ち、これら合流比調整手段Xとしての風量調整ダンパ10a,8b,9aの開度調整により、排気ファン8aの吸入空気における上記補助空気O2′の風量比率(=qa/q)を調整するようにしてある。
調圧室除染用排気路8における排気ファン8aの吐出側部分で風量調整ダンパ8bの下流側部分からは還気路11を分岐してあり、この還気路11により、風量調整ダンパ8bの下流側で排気ファン8aの吐出空気の一部を分流し、その分流空気R2′を調圧室除染用給気路9における空気合流路10の分岐部の上流側で外部空気O2に合流させて、外部空気O2との混合状態で作業用調圧室2aに戻す。
この還気路11には分流用風量調整ダンパ11aを装備してあり、この分流用風量調整ダンパ11aは、排気路側及び給気路側の風量調整ダンパ8b,9aとともに分流比調整手段Yを構成する。
即ち、これら分流比調整手段Yとしての風量調整ダンパ11a,8b,9aの開度調整により、排気ファン8aの吐出空気に対する上記分流空気R2′の風量比率(=qb/q)を調整するようにしてある。
12は圧力制御器(即ち、圧力制御手段)であり、この圧力制御器12は、実験室圧力センサ13aにより検出される実験室1の室内圧力p1及び調圧室圧力センサ13bにより検出される作業用調圧室2aの室内圧力p2に基づき、排気ファン8aの回転数並びに作業用調圧室2aに対する各風量調整ダンパ8b,9a,10a,11aの開度を調整することで、作業用調圧室2aを上記設定負圧状態に自動調整する。
具体的には、この圧力制御器12は安全キャビネット2における作業用調圧室2aの除染において次の(イ)から(ハ)の各制御により作業用調圧室2aを設定負圧状態に調整するものにしてある。
(イ)ファン回転数調整モードの排出風量制御
合流用風量調整ダンパ10a及び分流用風量調整ダンパ11aをともに閉じて空気合流路10及び還流路11の夫々を遮断した状態にする。
そして、その状態において、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δp(=p1−p2)が設定圧力差Δpsより大きくなると、排気ファン8aの回転数を減少させてファン送風量qを減少させる側(即ち、作業用調圧室2aからの排出風量qrを減少させる側)に周波数調整器INVを調整する。
また逆に、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、排気ファン8aの回転数を増加させてファン送風量qを増加させる側(即ち、作業用調圧室2aからの排出風量qrを増加させる側)に周波数調整器INVを調整する。
さらに、このファン回転数調整モードの排出風量制御では、作業用調圧室2aに対する圧力調整の応答性を高めるため、上記ファン回数の調整に併行して、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより大きくなると、排気路側の風量調整ダンパ8bを開度減少側に調整するとともに、給気路側の風量調整ダンパ9aを開度増大側に調整する。
逆に、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくくなると、排気路側の風量調整ダンパ8bを開度増大側に調整するとともに、給気路側の風量調整ダンパ9aを開度減少側に調整する。
なお、これら排気路側及び給気路側の風量調整ダンパ8b,9aの開度調整は、排気ファン8aの回転数調整によるファン送風量qの調整と併行して実施されるため、これら排気路側及び給気路側の風量調整ダンパ8b,9aは、風量調整特性に優れた中間開度状態に保たれた状態で微調整的に開度調整される。
(ロ)合流比調整モードの排出風量制御
ファン回転数調整モードの排出風量制御において排気ファン8aの回転数が、ファン回転数調整手段としての周波数調整器INVによる調整の下限回転数に低下した状態では、排気ファン8aの回転数をその下限回転数に保つとともに、分流用風量調整ダンパ11aを閉じて還流路11のみを遮断した状態にする。
そして、その状態において、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより大きくなると、排気ファン8aの吸入空気における補助空気O2′の風量比率(=qa/q)を増加させる側(即ち、作業用調圧室2aからの排出風量qrを減少させる側)に合流比調整手段Xとしての各風量調整ダンパ10a,8b,9aの開度を調整する。
また逆に、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、排気ファン8aの吸入空気における補助空気O2′の風量比率(=qa/q)を減少させる側(即ち、作業用調圧室2aからの排出風量qrを増加させる側)に合流比調整手段Xとしての各風量調整ダンパ10a,8b,9aの開度を調整する。
即ち、この合流比調整モードの排出風量制御では、排気ファン8aを通過する空気の風量を補助空気O2′の合流により大きく保って、排気ファン8aが閉め切り運転に近い状態になるのを防止した状態で、作業用調圧室2aからの排出風量qrが調整される。
(ハ)分流比調整モードの排出風量制御
合流比調整モードの排出風量制御において合流用風量調整ダンパ10aが全開近くの所定開度まで開かれた状態では、合流用風量調整ダンパ10aをその所定開度に保つとともに、排気ファン8aの回転数を下限回転数に保った状態にする。
そして、その状態において、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより大きくなると、排気ファン8aの吐出空気に対する分流空気R2′の風量比率(=qb/q)を増加させる側(即ち、作業用調圧室2aからの排出風量qrのうち還気路11を通じて作業用調圧室2aに戻す風量を差し引いた風量を減少させる側、換言すれば、作業用調圧室2aの圧力調整に寄与する実質の排出風量qr′を減少させる側)に分流比調整手段Yとしての各風量調整ダンパ11a,8b,9aの開度を調整する。
また逆に、実験室1と作業用調圧室2aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、排気ファン8aの吐出空気に対する分流空気R2′の風量比率(=qb/q)を減少させる側(即ち、作業用調圧室2aからの排出風量qrのうち還気路11を通じて作業用調圧室2aに戻す風量を差し引いた風量を増加させる側、換言すれば、作業用調圧室2aの圧力調整に寄与する実質の排出風量qr′を増加少させる側)に分流比調整手段Yとしての各風量調整ダンパ11a,8b,9aの開度を調整する。
即ち、この分流比調整モードの排出風量制御においても、排気ファン8aを通過する空気の風量を分流空気R2′の循環により大きく保って、排気ファン8aが閉め切り運転に近い状態になるのを防止した状態で、作業用調圧室2aからの実質の排出風量qr′が調整される。
圧力制御器12を上記(イ)〜(ハ)の制御を実行する構成とするのに対し、排気ファン8aの容量選定や周波数調整器INVの仕様選定などをもって調圧室除染用設備部分の設備特性を設定するにあたっては、作業用調圧室2aの除染が異常なく通常通りに実施される場合、作業用調圧室2aを設定負圧状態に調整するのに、ファン回転数調整モードの排出風量制御では排気ファン8aの回転数が下限回転数まで低下し、その結果として合流比調整モードの排出風量制御ないし分流比調整モードの排出風量制御が実行されるようにしてある。
即ち、この設備特性の設定により、作業用調圧室2aの除染では、作業用調圧室2aから外部への排出風量、及び、外部から作業用調圧室2aへの供給風量がごく小風量に制限されて、ホルムアルデヒドガスG2が充満する作業用調圧室2aの室内雰囲気が良好に保全され、また、室内のホルムアルデヒドガスG2が室内空気R2とともに外部に排出されることによるホルムアルデヒドガスG2の浪費量がごく小量で済むようにしてある。
また、作業用調圧室2aの除染において密閉用扉2bによる作業用開口2cの閉塞が不完全であったり作業用調圧室2aの隔壁部に損傷があった場合などには、圧力制御器12の実行制御が、分流比調整モードの排出風量制御から合流比調整モードの排出風量制御に、また、合流比調整モードの排出風量制御からファン回転数調整モードの排出風量制御に速やかに復帰することで、それら不完全閉塞や損傷などにかかわらず作業用調圧室2aが設定負圧状態に保たれるようにしてある。
なお、圧力制御器12は、作業用調圧室2aに対する除染後換気の際は給気路側の風量調整ダンパ9aを強制的に全開にした状態でファン回転数調整モードの排出風量制御を実行するようにしてあり、これにより、作業用調圧室2aを設定負圧状態に保ちながらも作業用調圧室2aからの排出風量及び作業用調圧室2aへの供給風量をともに増加させて、作業用調圧室2aにおけるホルムアルデヒドガス濃度d2を速やかに低下させる。
14は濃度制御器であり、この濃度制御器14は、実験室1の除染において、実験室濃度センサ15により検出される実験室1の過酸化水素ガス濃度d1に基づき過酸化水素ガス発生器5cでの過酸化水素ガスG1の発生量を調整することで、実験室1における過酸化水素ガス濃度d1を設定濃度d1sに調整する。
16は統括制御器であり、この統括制御器16は、通常空調状態と同時除染状態との切り換え、並びに、その切り換えに伴う圧力制御器12及び濃度制御器14に対する制御実行指令の付与などを行なう。
〔第2実施形態〕
図2はクリーンベンチを示し、このクリーンベンチ22には、無塵雰囲気や無菌雰囲気を要する作業を行なうための作業用調圧室22aを設けてあり、この作業用調圧室22aには、密閉用扉22bを備える作業用開口22cを設けてある。
この作業用調圧室22aは、その使用時に、周囲空間21に対して正圧状態にようにしてあり、この正圧保持により周囲空間21から作業用調圧室22aに塵埃や菌などの汚染物質が流入するのを防止する。
作業用調圧室22aには、循環路27,排気路28,給気路29を接続してあり、循環路27には循環ファン27a及び除染ガス発生器27bを装備してある。
排気路28には風量調整ダンパ28b及び高性能フィルタ28cを装備してあり、給気路29には風量調整ダンパ29a及び高性能フィルタ29bを装備するとともに給気ファン29cを装備してある。
つまり、このクリーンベンチ22では、循環ファン27aにより循環路27を通じて循環させる作業用調圧室22aの室内空気R2をキャリア空気として、除染ガス発生器27bで発生させた除染ガスG2を循環空気とともに循環路27を通じ作業用調圧室22aに供給することで、密閉用扉22bを閉じて作業用開口22cを閉塞した状態の作業用調圧室22aに除染ガスG2を充満させて作業用調圧室22a内を除染する。
作業用調圧室22aの通常使用時及び除染時には、給気ファン29cの運転により給気路29を通じて外部から外部空気O2を作業用調圧室22aに供給し、この空気供給に伴い排気路28を通じて作業用調圧室22の室内空気R2を外部に排出する。
そして、この給排気に併行して、給気路29を通じて作業用調圧室22aに供給する外部空気O2の供給風量qsを調整することで、作業用調圧室22aを、その室内圧力p2が周囲空間21の圧力p1より設定圧力差Δpsだけ高い設定正圧状態に調整する。
作業用調圧室22aの圧力調整についてさらに説明すると、給気ファン29cには、ファン回転数調整手段としての周波数調整器INVによるファンモータ駆動周波数の調整によりファン回転数を調整することでファン送風量qの調整が可能ないわゆるインバータファンを採用してある。
給気路29における給気ファン29cの吐出側部分で風量調整ダンパ29aの下流側部分には空気分流路30を接続してあり、この空気分流路30により、給気ファン29cが吐出する空気の一部を分流して、この分流空気O2′を排気路28における風量調整ダンパ28bの上流側で作業用調圧室22aからの排出空気R2に合流させる。
この空気分流路30には分流用風量調整ダンパ30aを装備してあり、この分流用風量調整ダンパ30aは、排気路側及び給気路側の風量調整ダンパ28b,29aとともに分流比調整手段X′を構成する。
即ち、これら分流比調整手段X′としての風量調整ダンパ30a,28b,29aの開度調整により、給気ファン29cの吐出空気に対する上記分流空気O2′の風量比率(=qa′/q)を調整するようにしてある。
排気路28における風量調整ダンパ28bの上流側部分で空気分流路30の接続部の下流側部分からは還気路31を分岐してあり、この還気路31により、排気路28における風量調整ダンパ28bの上流側で作業用調圧室22aからの排出空気R2の一部を抽出(換言すれば、排気路28の上流側部分を通じて作業用調圧室22aの室内空気R2を抽出)し、その抽出空気R2′を給気路29における給気ファン29cの吸入側部分に戻す。
この還気路31には抽出用風量調整ダンパ31aを装備してあり、この抽出用風量調整ダンパ31aは、排気路側及び給気路側の風量調整ダンパ28b,29aとともに合流比調整手段Y′を構成する。
即ち、これら合流比調整手段Y′としての風量調整ダンパ31a,28b,29aの開度調整により、給気ファン29cの吸入空気における上記抽出空気R2′の風量比率(=qb′/q)を調整するようにしてある。
32は圧力制御器(即ち、圧力制御手段)であり、この圧力制御器32は、周囲圧力センサ33aにより検出される周囲空間21の圧力p1及び調圧室圧力センサ33bにより検出される作業用調圧室22aの室内圧力p2に基づき、給気ファン29cの回転数並びに作業用調圧室22aに対する各風量調整ダンパ28b,29a,30a,31aの開度を調整することで、作業用調圧室22aを上記設定正圧状態に自動調整する。
具体的には、この圧力制御器32はクリーンベンチ22における作業用調圧室22aの通常使用時及び除染時において次の(イ′)から(ハ′)の各制御により作業用調圧室22aを設定正圧状態に調整するものにしてある。
(イ′)ファン回転数調整モードの給気風量制御
分流用風量調整ダンパ30a及び抽出用風量調整ダンパ31aをともに閉じて空気分流路30及び還流路31の夫々を遮断した状態にする。
そして、その状態において、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δp(=p2−p1)が設定圧力差Δpsより大きくなると、給気ファン29cの回転数を減少させてファン送風量qを減少させる側(即ち、作業用調圧室2aへの供給風量qsを減少させる側)に周波数調整器INVを調整する。
また逆に、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、給気ファン29cの回転数を増加させてファン送風量qを増加させる側(即ち、作業用調圧室2aへの供給風量qsを増加させる側)に周波数調整器INVを調整する。
さらに、このファン回転数調整モードの供給風量制御では、作業用調圧室22aに対する圧力調整の応答性を高めるため、上記ファン回数の調整に併行して、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより大きくなると、給気路側の風量調整ダンパ29aを開度減少側に調整するとともに、排気路側の風量調整ダンパ28bを開度増大側に調整する。
逆に、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、給気路側の風量調整ダンパ29aを開度増大側に調整するとともに、排気路側の風量調整ダンパ28bを開度減少側に調整する。
なお、これら給気路側及び排気路側の風量調整ダンパ28b,29aの開度調整は、給気ファン29cの回転数調整によるファン送風量qの調整と併行して実施されるため、これら給気路側及び排気路側の風量調整ダンパ28b,29aは、風量調整特性に優れた中間開度状態に保たれた状態で開度調整される。
(ロ′)分流比調整モードの供給風量制御
ファン回転数調整モードの供給風量制御において給気ファン29cの回転数が、ファン回転数調整手段としての周波数調整器INVによる調整の下限回転数に低下した状態では、給気ファン29cの回転数をその下限回転数に保つとともに、抽出用風量調整ダンパ31aを閉じて還流路31のみを遮断した状態にする。
そして、その状態において、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより大きくなると、給気ファン29cの吐出空気に対する分流空気O2′の風量比率(=qa′/q)を増加させる側(即ち、作業用調圧室22aへの供給風量qsを減少させる側)に分流比調整手段X′としての各風量調整ダンパ30a,28b,29aの開度を調整する。
また逆に、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、給気ファン29cの吐出空気に対する分流空気O2′の風量比率(=qa′/q)を減少させる側(即ち、作業用調圧室22aへの供給風量qsを増加させる側)に分流比調整手段X′としての各風量調整ダンパ30a,28b,29aの開度を調整する。
即ち、この分流比調整モードの供給風量制御では、給気ファン29cを通過する空気の風量を分流前の分流空気O2′により大きく保って、給気ファン29cが閉め切り運転に近い状態になるのを防止した状態で、作業用調圧室22aへの供給風量qsが調整される。
(ハ′)合流比調整モードの供給風量制御
分流比調整モードの供給風量制御において分流用風量調整ダンパ30aが全開近くの所定開度まで開かれた状態では、分流用風量調整ダンパ30aをその所定開度に保つとともに、給気ファン29cの回転数を下限回転数に保った状態にする。
そして、その状態において、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより大きくなると、給気ファン29cの吸入空気における抽出空気R2′の風量比率(=qb′/q)を増加させる側(即ち、作業用調圧室22aへの供給風量qsのうち還気路31を通じて給気路29における給気ファン29cの吸入側部分に戻す風量を差し引いた風量を減少させる側、換言すれば、作業用調圧室22aの圧力調整に寄与する実質の供給風量qs′を減少させる側)に合流比調整手段Y′としての各風量調整ダンパ31a,28b,29aの開度を調整する。
また逆に、周囲空間21と作業用調圧室22aとの検出圧力差Δpが設定圧力差Δpsより小さくなると、給気ファン29cの吸入空気における抽出空気R2′の風量比率(=qb′/q)を減少させる側(即ち、作業用調圧室22aへの供給風量qsのうち還気路31を通じて給気路29における給気ファン29cの吸入側部分に戻す風量を差し引いた風量を増加させる側、換言すれば、作業用調圧室22aの圧力調整に寄与する実質の供給風量qs′を増加させる側)に合流比調整手段Y′としての各風量調整ダンパ31a,28b,29aの開度を調整する。
即ち、この合流比調整モードの供給風量制御においても、給気ファン29cを通過する空気の風量を抽出空気R2′の循環により大きく保って、給気ファン29cが閉め切り運転に近い状態になるのを防止した状態で、作業用調圧室22aへの実質の供給風量qs′が調整される。
圧力制御器32を上記(イ′)〜(ハ′)の制御を実行する構成とするのに対し、給気ファン29cの容量選定や周波数調整器INVの仕様選定などをもって調圧室設備部分の設備特性を設定するにあたっては、密閉用扉22bを開いて作業用開口22cを開放した状態での作業用調圧室22aの通常使用では、作業用調圧室22aを設定正圧状態に調整するのに、ファン回転数調整モードの供給風量制御が実行され、また、密閉用扉22bを閉じて作業用開口22cを閉塞した状態での作業用調圧室22aの除染では、その除染が異常なく通常通りに実施される場合、作業用調圧室22aを設定正圧状態に調整するのに、ファン回転数調整モードの供給風量制御では給気ファン29cの回転数が下限回転数まで低下し、その結果として分流比調整モードの供給風量制御ないし合流比調整モードの合流風量制御が実行されるようにしてある。
即ち、この設備特性の設定により、作業用調圧室22aの除染では、外部から作業用調圧室22aへの供給風量、及び、作業用調圧室22aから外部への排出風量がごく小風量に制限されて、除染ガスG2が充満する作業用調圧室22aの室内雰囲気が良好に保全され、また、室内の除染ガスG2が室内空気R2とともに外部に排出されることによる除染ガスG2の浪費量がごく小量で済むようにしてある。
そしてまた、設定作業用調圧室22aの除染において密閉用扉22bによる作業用開口22cの閉塞が不完全であったり作業用調圧室22aの隔壁部に損傷があった場合などには、圧力制御器32の実行制御が、合流比調整モードの供給風量制御から分流比調整モードの供給風量制御に、また、合流比調整モードの供給風量制御からファン回転数調整モードの供給風量制御に速やかに復帰することで、それら不完全閉塞や損傷などにかかわらず作業用調圧室22aが設定正圧状態に保たれるようにしてある。
なお、圧力制御器32は、作業用調圧室22aに対する除染後の換気の際は排気路側の風量調整ダンパ28bを強制的に全開にした状態でファン回転数調整モードの供給風量制御を実行するようにしてあり、これにより、作業用調圧室22aを設定正圧状態に保ちながらも作業用調圧室22aへの供給風量及び作業用調圧室22aからの排出風量をともに増加させて、作業用調圧室22aにおける除染ガス濃度を速やかに低下させる。
ちなみに、作業用調圧室22aを周囲空間21に対して正圧状態に保ちながら作業用調圧室22aを除染ガスにより除染する場合において、作業用調圧室22aにおける作業用開口22cの不完全密閉や隔壁部の破損など何らかの原因でリークが生じると、作業用調圧室22cにおける除染ガスが周囲空間21に対して勢いのある状態で漏出してしまう。
したがって、上記の如く作業用調圧室22aを分流比調整モードの供給風量制御や合流比調整モードの供給風量制御あるいはファン回転数調整モードの供給風量制御により周囲空間21に対して正圧状態に保ちながら、作業用調圧室22aを除染ガスにより除染する場合には、周囲空間21を無人化するなど周囲空間21への除染ガスの漏出が問題となることのない十分な安全条件の下で、作業用調圧室22aの除染を行なうことが必要である。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
第1実施形態では、ファン回転数調整モードの排出風量制御において排気ファン8aの回転数が下限回転数に低下した状態では、合流比調整モードの排出風量制御及び分流比調整モードの排出風量制御を順次実施するようにしたが、これに代え、本発明の調圧室システム(負圧型)を実施するのに、ファン回転数調整モードの排出風量制御において排気ファン8aの回転数が下限回転数に低下した状態では、合流比調整モードの排出風量制御と分流比調整モードの排出風量制御とのいずれか一方のみを実施するようにしてもよい。
第1実施形態では、排気ファン8aの回転数が下限回転数に低下するまでは、ファン回転数調整モードの排出風量制御を実施するようにしたが、これに代え、本発明の調圧室システム(負圧型)を実施するのに、ファン回転数調整モードの排出風量制御は実施せず、合流比調整モードの排出風量制御や分流比調整モードの排出風量制御のみを実施するようにしてもよい。
第1実施形態では、通常時には空調用排気ダクト4から分岐した居所排気用の分岐ダクト4aを用いて調圧室2aを周囲空間1に対し負圧状態に調整するようにしたが、これに代え、本発明の調圧室システム(負圧型)を実施するのに、通常時にもファン回転数調整モードの排出風量制御や合流比調整モードの排出風量制御あるいは分流比調整モードの排出風量制御で調圧室2aを設定負圧状態に調整するようにしてもよい。
本発明の調圧室システム(負圧型)を実施するのに、圧力調整対象である調圧室2aの具体的構造及び合流比調整手段Xや分流比調整手段Yの具体的構成は、第1実施形態で示した構造・構成に限らず種々の変更が可能である。
本発明の調圧室システム(負圧型)において合流比調整モードの排出風量制御や分流比調整モードの排出風量制御あるいはファン回転数調整モードの排出風量制御により調圧室2aを設定負圧状態に保ちながら調圧室2aの室内雰囲気を保全するのは、調圧室2aに除染ガスを充満させる除染時に限られるものではなく、培養や経過観察などのために調圧室2aを特定の温湿度状態や特定ガスの充満状態に保つ場合など、何らかの目的で調圧室2aの室内雰囲気を保全する必要がある場合であれば、どのような場合であってもよい。
また、本発明の調圧室システム(負圧型)は、周囲空間1の側の除染時など周囲空間1に特定ガスを充満させる際において、合流比調整モードの排出風量制御や分流比調整モードの排出風量制御あるいはファン回転数調整モードの排出風量制御により、調圧室2aを設定負圧状態に保ちながら調圧室2aの室内雰囲気を何らかの目的で保全する場合などにも適用することができる。
第2実施形態では、ファン回転数調整モードの供給風量制御において給気ファン29cの回転数が下限回転数に低下した状態では、分流比調整モードの供給風量制御及び合流比調整モードの供給風量制御を順次実施するようにしたが、これに代え、本発明の調圧室システム(正圧型)を実施するのに、ファン回転数調整モードの供給風量制御において給気ファン29cの回転数が下限回転数に低下した状態では、分流比調整モードの供給風量制御と合流比調整モードの供給風量制御とのいずれか一方のみを実施するようにしてもよい。
第2実施形態では、給気ファン29cの回転数が下限回転数に低下するまでは、ファン回転数調整モードの給気風量制御を実施するようにしたが、これに代え、本発明の調圧室システム(正圧型)を実施するのに、ファン回転数調整モードの供給風量制御は実施せず、分流比調整モードの供給風量制御や合流比調整モードの供給風量制御のみを実施するようにしてもよい。
第2実施形態では、通常時にもファン回転数調整モードの供給風量制御を実施するようにしたが、これに代え、通常時には空調用給気ダクトから分岐した局所給気用の分岐給気ダクトを用いて調圧室22aを正圧状態に保ち、除染時など調圧室22aの室内雰囲気を保全する必要があるときのみ、分流比調整モードの供給風量制御や合流比調整モードの供給風量制御で調圧室22aを設定正圧状態に調整するようにしてもよい。
本発明の調圧室システム(正圧型)を実施するのに、圧力調整対象である調圧室22aの具体的構造及び分流比調整手段X′や合流比調整手段Y′の具体的構成は、第2実施形態で示した構造・構成に限らず種々の変更が可能である。
本発明の調圧室システム(正圧型)において分流比調整モードの供給風量制御や合流比調整モードの供給風量制御あるいはファン回転数調整モードの供給風量制御により調圧室22aを設定正圧状態に保ちながら調圧室22aの室内雰囲気を保全するのは、調圧室22aに除染ガスを充満させる除染時に限られるものではなく、培養や経過観察などのために調圧室22aを特定の温湿度状態や特定ガスの充満状態に保つ場合など、何らかの目的で調圧室22aの室内雰囲気を保全する必要がある場合であれば、どのような場合であってもよい。
また、本発明の調圧室システム(正圧型)は、周囲空間21の側の除染時など周囲空間21に特定ガスを充満させる際において、分流比調整モードの供給風量制御や合流比調整モードの供給風量制御あるいはファン回転数調整モードの供給風量制御により、調圧室21aを設定正圧状態に保ちながら調圧室22aの室内雰囲気を何らかの目的で保全する場合などにも適用することができる。
本発明の調圧室システムは、室内を負圧状態や正圧状態に保持する必要がある各種分野において種々の用途に利用することができる。
2a 調圧室
R2 室内空気
8a 排気ファン
8 排気路
qr,qr′ 排出風量
1 周囲空間
Δp 圧力差
13a,13b 差圧検出手段
Δps 設定圧力差
12 圧力制御手段
O2′ 補助空気
10 空気合流路
qa/q 風量比率
X 合流比調整手段
11 還気路
R2′ 分流空気
qb/q 風量比率
Y 分流比調整手段
INV ファン回転数調整手段
22a 調圧室
29c 給気ファン
29 給気路
qs,qs′ 供給風量
21 周囲空間
33a,33b 差圧検出手段
32 圧力制御手段
O2′ 分流空気
30 空気分流路
qa′/q 風量比率
X′ 分流比調整手段
31 還気路
R2′ 抽出空気
qb′/q 風量比率
Y′ 合流比調整手段

Claims (8)

  1. 調圧室の室内空気を排気ファンにより外部へ排出する排気路、及び、この排気路を通じて前記調圧室から外部へ排出する室内空気の排出風量を調整する風量調整手段を設け、
    前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
    この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記排出風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が低い設定負圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
    前記排気ファンの運転に伴い前記排気路における排気ファン吸入側部分に補助空気を導入して、その補助空気を前記調圧室からの排出空気に合流させる空気合流路を設け、
    前記風量調整手段として、前記排気ファンの吸入空気における前記補助空気の風量比率を調整する合流比調整手段を設け、
    前記圧力制御手段は、
    前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記補助空気を増加させる側に前記合流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記補助空気を減少させる側に前記合流比調整手段を調整する合流比調整モードの排出風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整する構成にしてある調圧室システム。
  2. 調圧室の室内空気を排気ファンにより外部へ排出する排気路、及び、この排気路を通じて前記調圧室から外部へ排出する室内空気の排出風量を調整する風量調整手段を設け、
    前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
    この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記排出風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が低い設定負圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
    前記排気ファンの運転に伴い前記排気路における排気ファン吐出側部分から排気ファン吐出空気の一部を分流して、その分流空気を前記調圧室に戻す還気路を設け、
    前記風量調整手段として、前記排気ファンの吐出空気に対する前記分流空気の風量比率を調整する分流比調整手段を設け、
    前記圧力制御手段は、
    前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記分流空気を増加させる側に前記分流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記分流空気を減少させる側に前記分流比調整手段を調整する分流比調整モードの排出風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整する構成にしてある調圧室システム。
  3. 前記風量調整手段として、前記合流比調整手段と前記分流比調整手段とのいずれか一方又は両方を設けるとともに、前記排気ファンの回転数を調整するファン回転数調整手段を設け、
    前記圧力制御手段は、
    前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記排気ファンの回転数を減少させる側に前記ファン回転数調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記排気ファンの回転数を増加させる側に前記ファン回転数調整手段を調整するファン回転数調整モードの排出風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整し、
    このファン回転数調整モードの排出風量制御において、前記排気ファンの回転数が前記ファン回転数調整手段による調整の下限回転数に低下した状態では、
    前記合流比調整モードの排出風量制御と前記分流比調整モードの排出風量制御とのいずれか一方又は両方により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定負圧状態に調整する構成にしてある請求項1又は2記載の調圧室システム。
  4. 請求項3記載の調圧室システムを用いた調圧室システム運転方法であって、
    前記調圧室の室内に除染ガスを充満させる除染運転では、前記合流比調整モードの排出風量制御と前記分流比調整モードの排出風量制御とのいずれか一方又は両方を前記圧力制御手段に実行させ、
    この除染運転に続き前記調圧室の室内から除染ガスを排出する除染後換気運転では、前記ファン回転数調整モードの排出風量制御を前記圧力制御手段に実行させる調圧室システム運転方法。
  5. 外部空気を給気ファンにより調圧室に供給する給気路、及び、この給気路を通じて前記調圧室に供給する外部空気の供給風量を調整する風量調整手段を設け、
    前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
    この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記供給風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が高い設定正圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
    前記給気ファンの運転に伴い前記給気路における給気ファン吐出側部分から給気ファン吐出空気の一部を分流して、その分流空気を外部に放出する空気分流路を設け、
    前記風量調整手段として、前記給気ファンの吐出空気に対する前記分流空気の風量比率を調整する分流比調整手段を設け、
    前記圧力制御手段は、
    前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記分流空気を増加させる側に前記分流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記分流空気を減少させる側に前記分流比調整手段を調整する分流比調整モードの供給風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整する構成にしてある調圧室システム。
  6. 外部空気を給気ファンにより調圧室に供給する給気路、及び、この給気路を通じて前記調圧室に供給する外部空気の供給風量を調整する風量調整手段を設け、
    前記調圧室とその周囲空間との圧力差を検出する差圧検出手段を設けるとともに、
    この差圧検出手段による検出圧力差に基づき前記風量調整手段により前記供給風量を調整して前記調圧室をその周囲空間より設定圧力差だけ圧力が高い設定正圧状態に調整する圧力制御手段を設けた調圧室システムであって、
    前記給気ファンの運転に伴い前記調圧室から室内空気を抽出し、その抽出空気を前記給気路における給気ファン吸入側部分に戻して外部空気に合流させる還気路を設け、
    前記風量調整手段として、前記給気ファンの吸入空気における前記抽出空気の風量比率を調整する合流比調整手段を設け、
    前記圧力制御手段は、
    前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記抽出空気を増加させる側に前記合流比調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると、前記抽出空気を減少させる側に前記合流比調整手段を調整する合流比調整モードの供給風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整する構成にしてある調圧室システム。
  7. 前記風量調整手段として、前記分流比調整手段と前記合流比調整手段とのいずれか一方又は両方を設けるとともに、前記給気ファンの回転数を調整するファン回転数調整手段を設け、
    前記圧力制御手段は、
    前記検出圧力差が前記設定圧力差より大きくなると前記給気ファンの回転数を減少させる側に前記ファン回転数調整手段を調整し、かつ、前記検出圧力差が前記設定圧力差より小さくなると前記給気ファンの回転数を増加させる側に前記ファン回転数調整手段を調整するファン回転数調整モードの給気風量制御により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整し、
    このファン回転数調整モードの給気風量制御において、前記給気ファンの回転数が前記ファン回転数調整手段による調整の下限回転数に低下した状態では、
    前記分流比調整モードの給気風量制御と前記合流比調整モードの給気風量制御とのいずれか一方又は両方により、前記圧力差を前記設定圧力差に調整して前記調圧室を前記設定正圧状態に調整する構成にしてある請求項5又は6記載の調圧室システム。
  8. 請求項7記載の調圧室システムを用いた調圧室システム運転方法であって、
    前記調圧室の室内に除染ガスを充満させる除染運転では、前記分流比調整モードの供給風量制御と前記合流比調整モードの供給風量制御とのいずれか一方又は両方を前記圧力制御手段に実行させ、
    この除染運転に続き前記調圧室の室内から除染ガスを排出する除染後換気運転では、前記ファン回転数調整モードの給気風量制御を前記圧力制御手段に実行させる調圧室システム運転方法。
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