JP3596248B2 - 蒸気滅菌装置の運転制御方法およびその装置 - Google Patents

蒸気滅菌装置の運転制御方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、蒸気滅菌装置の運転制御方法およびその装置に関するもので、この発明の蒸気滅菌装置は、主として、医療用の器具、衣類等の滅菌を行うのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】
蒸気滅菌装置は、滅菌室内に被滅菌物を収容した後、滅菌室およびこの滅菌室の外側に設けた蒸気ジャケットに蒸気を供給し、蒸気の保有する熱により滅菌処理を行う装置である。この滅菌処理は、次の各工程から成っている。まず、蒸気ジャケット内に蒸気を供給して滅菌室を予熱する予熱工程、次に、滅菌室内の空気の排出と滅菌室への蒸気の供給を数回繰り返して行う真空工程、続いて、蒸気を滅菌室へ供給する給蒸工程、滅菌室内に蒸気を充満させた状態を所定時間維持する滅菌工程、さらに、滅菌室内の蒸気を排出し、滅菌室内の減圧と滅菌室への清浄な空気の供給を数回繰り返して行う乾燥工程を順に行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の蒸気滅菌装置において、蒸気ジャケット内の温度は通常、滅菌温度設定範囲のほぼ上限値(132℃)に制御され、図3に示すように、蒸気ジャケット内の圧力すなわち外缶圧力は、前記上限値に対応する飽和蒸気圧力( 2 kg/cm)に制御される。耐熱温度の低い被滅菌物(例えばプラスチック容器)の滅菌を行う場合は、滅菌室内の滅菌温度は設定範囲の下限値近く(120℃)に設定され、滅菌室内の圧力すなわち内缶圧力は、それに対応する飽和蒸気圧力( 1 kg/cm) に制御される。この場合、滅菌室内の温度が蒸気ジャケットの温度の影響を受けて高めにばらついたり、いわゆるオーバーシュート現象が生じたりして、設定滅菌温度に維持できないことがある。そうすると、耐熱温度の低い被滅菌物が破損するなどの問題が生じる。この問題は、蒸気ジャケットと滅菌室への蒸気供給が一系統で行われる場合に発生しやすい。この発明は、滅菌温度のオーバーシュートを防止し、滅菌室内の温度を確実に所定の温度に維持することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、滅菌室の外側に蒸気ジャケットを設けた蒸気滅菌装置において、滅菌室へ蒸気を供給する工程の前の蒸気ジャケット内の圧力または温度を、前記工程時の滅菌室内の圧力または温度よりも低くすることを第1の特徴としている。また、この発明は、滅菌室の外側に蒸気ジャケットを設け、予熱工程、真空工程、給蒸工程、滅菌工程および乾燥工程の各工程により滅菌処理を行う蒸気滅菌装置において、予熱工程および真空工程時の蒸気ジャケット内の圧力または温度を、給蒸工程および滅菌工程時の滅菌室内の圧力または温度よりも低く制御する制御器を備えたことを第2の特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
被滅菌物を収容する滅菌室の外側に加熱用の蒸気ジャケットを設け、これらの滅菌室および蒸気ジャケットへ蒸気を供給して、被滅菌物を加熱滅菌する。前記蒸気ジャケットは、滅菌室のほぼ全周を覆う一つの部屋にすることもできるし、滅菌室の周囲に加熱管を巻回した構成にすることもできる。蒸気滅菌装置の運転工程は、予熱工程、真空工程、給蒸工程、滅菌工程および乾燥工程の各工程から成る。すなわち、まず、蒸気ジャケット内に蒸気を供給して滅菌室を予熱する予熱工程、次に、滅菌室内の空気の排出と滅菌室への蒸気の供給を数回繰り返して行う真空工程、続いて、蒸気を滅菌室へ供給する給蒸工程、滅菌室内に蒸気を充満させた状態を所定時間維持する滅菌工程、さらに、滅菌室内の蒸気を排出し、滅菌室内の減圧と滅菌室への清浄な空気の供給を数回繰り返して行う乾燥工程を順に行う。
【0006】
予熱工程および真空工程時の蒸気ジャケット内の圧力を、給蒸工程および滅菌工程時の滅菌室内の圧力以下に制御する。予熱工程および真空工程時は蒸気ジャケット内の圧力に基づいて蒸気ジャケットへの蒸気の供給を制御し、給蒸工程および滅菌工程時は滅菌室内の圧力に基づいて滅菌室および蒸気ジャケットへの蒸気の供給を制御する。乾燥工程時も、予熱工程および真空工程時と同様に制御することができる。これらの制御は、付設の制御器にて予め設定したプログラムにしたがって行う。また、上述の制御は、圧力のわりに温度に基づいて行うこともできるし、滅菌室は温度を、蒸気ジャケットは圧力を検出するようにすることもできるし、あるいはその逆の組み合わせにすることもできる。
【0007】
上述の制御によれば、設定滅菌温度に対して滅菌室内の温度がオーバーシュートすることがなく、確実に設定滅菌温度に維持することができる。
【0008】
【実施例】
以下、この発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明する。被滅菌物を収容する滅菌室1の外側に加熱用の蒸気ジャケット2を設けている。この蒸気ジャケット2には、第1蒸気弁3を備えた第1蒸気供給管4を接続している。第1蒸気供給管4における第1蒸気弁3の下流位置から第2蒸気供給管5を分岐させて、その先端を前記滅菌室1に接続している。第2蒸気供給管5には、第2蒸気弁6を設けている。第1蒸気弁3および第2蒸気弁6の開閉を制御することにより、滅菌室1および蒸気ジャケット2への蒸気の供給を制御する。
【0009】
第2蒸気供給管5における第2蒸気弁6の下流位置には、空気供給管7を接続している。この空気供給管7には、上流側より順にエアフィルタ8、空気供給弁9、第1逆止弁10を設けてあり、空気供給管7を通して無菌空気を滅菌室1へ供給するようになっている。
【0010】
滅菌室1に第1排出管11を、蒸気ジャケット2に第2排出管12をそれぞれ接続している。第1排出管11には、第1排出弁13、真空ポンプ14、第2逆止弁15および第3逆止弁16を設けている。第2排出管12には、第1スチームトラップ17および第4逆止弁18を設けている。前記第1排出管11からは、第3排出管19および第4排出管20をそれぞれ分岐させ、第3排出管19には第2スチームトラップ21および第5逆止弁22を、第4排出管20には第2排出弁23および第6逆止弁24をそれぞれ設けている。これらの第1排出管11、第2排出管12、第3排出管19および第4排出管20は、下流位置で合流している。
【0011】
滅菌室1には、内部の温度を検出する温度センサ25を設けている。蒸気ジャケット2には、内部の圧力を検出する圧力センサ26を設けている。これらの温度センサ25および圧力センサ26からの検出信号に基づいて、制御器27により、第1蒸気弁3および第2蒸気弁6の開閉を制御する。
【0012】
次に、上述の構成の作用について、図2に基づいて説明する。各運転工程は、予め設定したプログラムに従い、前記制御器27により制御する。
【0013】
まず、被滅菌物を滅菌室1内に搬入後、扉(図示せず)を閉め、蒸気ジャケット2内に第1蒸気供給管4を通して蒸気を供給し(第1蒸気弁3開、第2蒸気弁6閉)、滅菌室1を加温する予熱工程を行う。このとき、蒸気ジャケット2内の圧力すなわち外缶圧力は、0.8kg/cmに制御し、蒸気ジャケット2内を前記圧力に対応する蒸気飽和温度115℃に維持する。この実施例においては、滅菌室1内の設定滅菌温度を115〜132℃の範囲に設定可能としており、前記温度はその下限値に相当する。この圧力を維持する制御は、圧力センサ26の検出信号に基づいて第1蒸気弁3を開閉することにより行う。蒸気ジャケット2内で生じたドレンは、第2排出管12より外部に排出する。
【0014】
次に、真空ポンプ14を駆動し滅菌室1内の空気を排出する操作(第1排出弁13開)と、第2蒸気供給管5を通して滅菌室1内に蒸気を供給する操作(第1蒸気弁3開、第2蒸気弁6開)とを、交互に数回繰り返す真空工程を行う。この真空工程の間は、上述の予熱工程と同様に、外缶圧力を0.8kg/cmに維持する制御を継続する。
【0015】
真空工程終了後、給蒸工程に移る。蒸気供給管5を通して滅菌室1内に、加熱滅菌用の蒸気を供給する(第1蒸気弁3開、第2蒸気弁6開)。そして、滅菌室1内に蒸気を充満させた状態を所定時間継続する、滅菌工程を行う。蒸気の保有する熱により、被滅菌物に付着している雑菌を加熱滅菌する。滅菌室1内で生じたドレンは、第3排出管19より外部に排出する。これらの給蒸工程および滅菌工程においては、滅菌室1および蒸気ジャケット2への蒸気の供給を、温度センサ25の検出信号に基づいて第1蒸気弁3および第2蒸気弁6を開閉制御することにより行う。図示した実施例では、滅菌温度を120℃に設定してあり、滅菌室1内の圧力すなわち内缶圧力は、それに対応する飽和蒸気圧力 1 kg/cmに制御される。このとき、蒸気ジャケット2内の圧力すなわち外缶圧力も 1 kg/cmに制御される。
【0016】
滅菌工程が終了すると、第2蒸気弁6を閉じて滅菌室1への蒸気の供給を停止し、第2排出弁23を開いて滅菌室1内の蒸気を第4排出管20を通して排出し、乾燥工程に移る。この乾燥工程では、第1排出弁13を開くとともに(第2排出弁23閉)真空ポンプ14を駆動して滅菌室1内を減圧する動作と、空気供給弁9を短時間開きエアフィルタ8を通して清浄な空気を滅菌室1内に供給する動作とを、数回繰り返して行う。この乾燥工程においては、圧力センサ26の検出信号に基づいて第1蒸気弁3を開閉制御し、外缶圧力を0.8kg/cmに維持し、蒸気ジャケット2からの熱により滅菌室1内の温度が過度に上昇するのを防止する。
【0017】
乾燥工程終了後、空気供給弁9を開いて滅菌室1内を大気圧にするとともに、第1蒸気弁3を閉じて蒸気ジャケット2内への蒸気の供給を停止する。そして、滅菌室1の扉(図示せず)を開き、被滅菌物を取り出す。
【0018】
【発明の効果】
この発明は、以上のように、滅菌室へ蒸気を供給して被滅菌物を滅菌する工程以外(予熱工程、真空工程および乾燥工程時)の蒸気ジャケット内の圧力または温度を、前記工程時(給蒸工程および滅菌工程時)の滅菌室内の圧力または温度よりも低くすることにより、設定滅菌温度に対して滅菌室内の温度がオーバーシュートすることがなく、確実に設定滅菌温度に維持することができる。また、蒸気ジャケット内の温度を低く維持する必要がある工程においては、直接、蒸気ジャケット内の圧力または温度を検出し、この検出値に基づいて蒸気ジャケットへの蒸気の供給を制御し、より正確な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における蒸気滅菌装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】この発明の蒸気滅菌装置における各運転工程の説明図である。
【図3】従来の蒸気滅菌装置における各運転工程の説明図である。
【符号の説明】
1 滅菌室
2 蒸気ジャケット
3 第1蒸気弁
4 第1蒸気供給管
5 第2蒸気供給管
6 第2蒸気弁
7 空気供給管
8 エアフィルタ
9 空気供給弁
10 逆止弁
11 第1排出管
12 第2排出管
13 第1排出弁
14 真空ポンプ
15 第2逆止弁
16 第3逆止弁
17 第1スチームトラップ
18 第4逆止弁
19 第3排出管
20 第4排出管
21 第2スチームトラップ
22 第5逆止弁
23 第2排出弁
24 第6逆止弁
25 温度センサ
26 圧力センサ
27 制御器

Claims (2)

  1. 滅菌室1の外側に蒸気ジャケット2を設けた蒸気滅菌装置において、
    滅菌室1へ蒸気を供給する工程の前の蒸気ジャケット2内の圧力または温度を、前記工程時の滅菌室1内の圧力または温度よりも低くすることを特徴とする蒸気滅菌装置の運転制御方法。
  2. 滅菌室1の外側に蒸気ジャケット2を設け、予熱工程、真空工程、給蒸工程、滅菌工程および乾燥工程の各工程により滅菌処理を行う蒸気滅菌装置において、
    予熱工程および真空工程時の蒸気ジャケット2内の圧力または温度を、給蒸工程および滅菌工程時の滅菌室1内の圧力または温度よりも低く制御する制御器27を備えた
    ことを特徴とする蒸気滅菌装置の運転制御装置。
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