JPH10243465A - 通信端末装置、着信制御方法、通話制御方法、及び通信システム - Google Patents

通信端末装置、着信制御方法、通話制御方法、及び通信システム

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JPH10243465A
JPH10243465A JP9046213A JP4621397A JPH10243465A JP H10243465 A JPH10243465 A JP H10243465A JP 9046213 A JP9046213 A JP 9046213A JP 4621397 A JP4621397 A JP 4621397A JP H10243465 A JPH10243465 A JP H10243465A
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JP
Japan
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call
data
incoming call
voice
terminal device
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Application number
JP9046213A
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English (en)
Inventor
Yukitsugu Otani
幸嗣 大谷
Tsutomu Hasegawa
勉 長谷川
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高速移動中であることを検知し
て、自動的に着信制御を行なう、或いは通話制御を行な
う通信端末装置、着信制御方法、通話制御方法、及び通
信システムを提供することである。 【解決手段】 CPU20は、着信の際に、加速度検出
部19により検知された加速度データの値に基づいて当
該携帯電話機1の移動速度データVn の値を算出し、こ
の移動速度データVn の値がROM23から読み出され
た基準速度データVs の値よりも大きい場合に、当該携
帯電話機1が高速移動中であると判断し、着信報知を行
なわずに発信側の電話機との間に通話回線を確立させ
て、録音再生部18の音声メモリに記憶された、当該携
帯電話機1が高速移動中であること及びメッセージの入
力を促す音声ガイドデータを該通話回線を介して発信側
の電話機に送信する。また、この音声ガイドデータに応
じて該発信側の電話機から該通話回線を介して送られて
きた音声メッセージデータを録音再生部18により音声
メモリに録音させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信端末装置、着
信制御方法、通話制御方法、及び通信システムに係り、
詳細には、音声データを送受信する携帯可能な通信端末
装置の着信制御方法及び通話制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や次世代コードレス電
話機(PHS:Personal HandyphoneSystem)などの無
線電話機は、小型化、通話料金の低価格化などにより急
速に普及が進んでいる。このような無線電話機の中で、
特に携帯電話機は、移動中の列車や車の中であっても、
すなわち、高速移動中であっても通話を行なうことが可
能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の携帯電話機には、高速移動中であることを検
知して自動的に着信制御を行なう、或いは通話制御を行
なう機能が備わっておらず、高速移動中における着信や
通話への対処はユーザーに任されていた。
【0004】本発明の目的は、高速移動中であることを
検知して、自動的に着信制御を行なう、或いは通話制御
を行なう通信端末装置、着信制御方法、通話制御方法、
及び通信システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
音声データを送受信する携帯可能な通信端末装置であっ
て、音声メッセージデータが記憶された記憶手段と、当
該通信端末装置の移動速度を検知する速度検知手段と、
着呼の際に、この速度検知手段により検知された前記移
動速度の値が所定値以上である場合は、着信報知を行な
わずに発呼側との間に呼を接続させて、前記記憶手段に
記憶された音声メッセージデータを該発呼側に送信する
着信制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、着信制御手
段は、着呼の際に、速度検知手段により検知された当該
通信端末装置の移動速度の値が所定値以上である場合
は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続させ
て、記憶手段に記憶された音声メッセージデータを該発
呼側に送信する。
【0007】また、請求項10記載の発明は、音声デー
タを送受信する携帯可能な通信端末装置における着信制
御方法であって、音声メッセージデータが記憶された記
憶装置を備え、着呼の際に、当該通信端末装置の移動速
度を検知し、検知した移動速度の値が所定値以上である
場合は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続
させて、前記記憶装置に記憶された音声メッセージデー
タを該発呼側に送信することを特徴としている。
【0008】請求項10記載の発明によれば、着呼の際
に、当該通信端末装置の移動速度を検知し、検知した移
動速度の値が所定値以上である場合は、着信報知を行な
わずに発呼側との間に呼を接続させて、記憶装置に記憶
された音声メッセージデータを該発呼側に送信する。
【0009】したがって、請求項1及び請求項10記載
の発明によれば、高速移動中における着呼に対して、着
信報知を行なわずに予め記憶された音声メッセージを発
呼側に通知することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の通
信端末装置において、前記記憶手段には、通話ができな
い旨の音声メッセージデータが記憶され、前記着信制御
手段は、着呼の際に、前記速度検知手段により検知され
た前記移動速度の値が所定値以上である場合は、着信報
知を行なわずに発呼側との間に呼を接続させて、前記記
憶手段に記憶された音声メッセージデータを該発呼側に
送信した後、該呼を切断することを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、着信制御手
段は、着呼の際に、速度検知手段により検知された当該
通信端末装置の移動速度の値が所定値以上である場合
は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続させ
て、記憶手段に記憶された通話ができない旨の音声メッ
セージデータを該発呼側に送信した後、該呼を切断す
る。
【0012】したがって、高速移動中における着呼に対
して、着信報知を行なわずに通話ができない旨の音声メ
ッセージを発呼側に通知した後、呼を切断するので、ユ
ーザーは高速移動中において着信に対処する必要がなく
なる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の通
信端末装置において、前記記憶手段には、しばらく通話
を待ってもらう旨の音声メッセージデータが記憶され、
前記着信制御手段は、着呼の際に、前記速度検知手段に
より検知された前記移動速度の値が所定値以上である場
合は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続さ
せて、前記記憶手段に記憶された音声メッセージデータ
を該発呼側に送信するとともに該呼を保留とした後、着
信報知を行なうことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、着信制御手
段は、速度検知手段により検知された当該通信端末装置
の移動速度の値が所定値以上である場合は、着信報知を
行なわずに発呼側との間に呼を接続させて、記憶手段に
記憶されたしばらく通話を待ってもらう旨の音声メッセ
ージデータを該発呼側に送信するとともに該呼を保留と
した後、着信報知を行なう。
【0015】したがって、高速移動中における着呼に対
して、しばらく通話を待ってもらう旨の音声メッセージ
を発呼側に通知するとともに呼を保留とした後、着信報
知を行なうので、ユーザーは高速移動中において着信に
直ちに対処する必要がなくなる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の通
信端末装置において、前記記憶手段には、さらに、通話
ができない旨の音声メッセージデータが記憶され、前記
着信制御手段は、前記呼の保留期間が所定時間を越える
と、前記記憶手段に記憶された通話ができない旨の音声
メッセージデータを前記発呼側に送信した後、該呼を切
断することを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明によれば、着信制御手
段は、呼の保留期間が所定時間を越えると、記憶手段に
記憶された通話ができない旨の音声メッセージデータを
発呼側に送信した後、該呼を切断する。
【0018】したがって、高速移動中における着信報知
に対して、通話ができない場合はそのまま所定期間放置
しておけば、通話ができない旨の音声メッセージを発呼
側に通知した後、呼を切断してくれる。
【0019】請求項5記載の発明は、音声データを送受
信する携帯可能な通信端末装置であって、メッセージの
入力を促す音声メッセージデータが記憶された第1の記
憶手段と、受信した音声データが記憶される第2の記憶
手段と、当該通信端末装置の移動速度を検知する速度検
知手段と、着呼の際に、この速度検知手段により検知さ
れた前記移動速度の値が所定値以上である場合は、着信
報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続させて、前記
第1の記憶手段に記憶された音声メッセージデータを該
発呼側に送信するとともに、この音声メッセージデータ
に応じて該発呼側から送信された音声データを前記第2
の記憶手段に記憶する着信制御手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明によれば、着信制御手
段は、着呼の際に、速度検知手段により検知された当該
通信端末装置の移動速度の値が所定値以上である場合
は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続させ
て、第1の記憶手段に記憶されたメッセージの入力を促
す音声メッセージデータを該発呼側に送信するととも
に、この音声メッセージデータに応じて該発呼側から送
信された音声データを第2の記憶手段に記憶する。
【0021】したがって、高速移動中における着呼に対
して、着信報知を行なわずにメッセージの入力を促す音
声メッセージを発呼側に通知し、これに応じて発呼側か
ら送られてきた音声データを記憶してくれるので、ユー
ザーは高速移動中において着信に対処する必要がなくな
る。また、記憶されたメッセージを再生することにより
発呼側の相手やその要件を容易に知ることができる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の通
信端末装置において、前記着信制御手段は、前記発呼側
から送信された音声データを前記第2の記憶手段に記憶
した後、前記速度検知手段により検知された前記移動速
度の値が所定値以下である期間が所定時間以上継続した
場合に、着信があったことを報知することを特徴として
いる。
【0023】請求項6記載の発明によれば、着信制御手
段は、発呼側から送信された音声データを第2の記憶手
段に記憶した後、速度検知手段により検知された当該通
信端末装置の移動速度の値が所定値以下である期間が所
定時間以上継続した場合に、着信があったことを報知す
る。
【0024】したがって、高速移動中に着信があった場
合、当該高速移動状態が終了すると、直ちにその旨が報
知されるので、高速移動中における着信情報をより早く
得ることができる。
【0025】請求項7記載の発明は、音声データを送受
信する携帯可能な通信端末装置であって、受信した音声
データを低増幅率、或いは高増幅率のいずれかの増幅率
で増幅して拡声出力する音声出力部と、送信する音声デ
ータを近距離用、或いは遠距離用のいずれかの集音特性
で集音する音声集音部と、当該通信端末装置の移動速度
を検知する速度検知手段と、着呼、或いは発呼の際に、
この速度検知手段により検知された前記移動速度の値が
所定値以上である場合は、当該着呼、或いは発呼に基づ
く通話の間、前記音声出力部における増幅率を低増幅率
から高増幅率に切換えるとともに、前記音声集音部にお
ける集音特性を近距離用から遠距離用に切換える切換制
御手段とを備え、当該通信端末装置が所定レベル以上の
速度で移動中である場合は、着呼、或いは発呼に基づく
通話をハンズフリーで行なえるようにしたことを特徴と
している。
【0026】請求項7記載の発明によれば、切換制御手
段は、着呼、或いは発呼の際に、速度検知手段により検
知された当該通信端末装置の移動速度の値が所定値以上
である場合は、当該着呼、或いは発呼に基づく通話の
間、音声出力部における増幅率を低増幅率から高増幅率
に切換えるとともに、音声集音部における集音特性を近
距離用から遠距離用に切換える。
【0027】また、請求項11記載の発明は、音声デー
タを送受信する携帯可能な通信端末装置における通話制
御方法であって、受信した音声データを低増幅率、或い
は高増幅率のいずれかの増幅率で増幅して拡声出力する
音声出力部と、送信する音声データを近距離用、或いは
遠距離用のいずれかの集音特性で集音する音声集音部と
を備え、着呼、或いは発呼の際に、当該通信端末装置の
移動速度を検知し、検知した移動速度の値が所定値以上
である場合は、当該着呼、或いは発呼に基づく通話の際
に、前記音声出力部における増幅率を低増幅率から高増
幅率に切換えるとともに、前記音声集音部における集音
特性を近距離用から遠距離用に切換えて、該通話をハン
ズフリーで行なえるようにしたことを特徴としている。
【0028】請求項11記載の発明によれば、着呼、或
いは発呼の際に、当該通信端末装置の移動速度を検知
し、検知した移動速度の値が所定値以上である場合は、
当該着呼、或いは発呼に基づく通話の際に、音声出力部
における増幅率を低増幅率から高増幅率に切換えるとと
もに、音声集音部における集音特性を近距離用から遠距
離用に切換える。
【0029】したがって、請求項7及び請求項11記載
の発明によれば、高速移動中における通話をハンズフリ
ーで行なうことが可能となり、該通話に要するユーザー
の負担を軽減することができる。
【0030】請求項8記載の発明は、音声データを送受
信する携帯可能な通信端末装置であって、高速移動中で
あることを警告する音声メッセージデータが記憶された
記憶手段と、受信した音声データ、或いは前記記憶手段
に記憶された音声メッセージデータを拡声出力する音声
出力部と、当該通信端末装置の移動速度を検知する速度
検知手段と、通話の際に、この速度検知手段により検知
された前記移動速度の値が所定値以上である場合は、前
記記憶手段に記憶された音声メッセージデータを前記音
声出力部を介して再生出力するとともに、該音声メッセ
ージデータを呼の接続された相手先に送信する通話制御
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0031】請求項8記載の発明によれば、通話制御手
段は、通話の際に、速度検知手段により検知された当該
通信端末装置の移動速度の値が所定値以上である場合
は、記憶手段に記憶された高速移動中であることを警告
する音声メッセージデータを音声出力部を介して再生出
力するとともに、該音声メッセージデータを呼の接続さ
れた相手先に送信する。
【0032】また、請求項12記載の発明は、音声デー
タを送受信する携帯可能な通信端末装置における通話制
御方法であって、高速移動中であることを警告する音声
メッセージデータが記憶された記憶装置と、受信した音
声データ、或いは前記記憶装置に記憶された音声メッセ
ージデータを拡声出力する音声出力部とを備え、通話の
際に、当該通信端末装置の移動速度を検知し、検知した
移動速度の値が所定値以上である場合は、前記記憶装置
に記憶された音声メッセージデータを前記音声出力部を
介して再生出力するとともに、該音声メッセージデータ
を呼の接続された相手先に送信することを特徴としてい
る。
【0033】請求項12記載の発明によれば、通話の際
に、当該通信端末装置の移動速度を検知し、検知した移
動速度の値が所定値以上である場合は、記憶装置に記憶
された高速移動中であることを警告する音声メッセージ
データを音声出力部を介して再生出力するとともに、該
音声メッセージデータを呼の接続された相手先に送信す
る。
【0034】したがって、請求項8及び請求項12記載
の発明によれば、高速移動中における通話時に、当該通
信端末装置が高速移動中であることを発呼側及び着呼側
の双方に警告し、早期終話を促すことができる。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項1、請求項
5、請求項7、請求項8のいずれかに記載の通信端末装
置において、前記速度検知手段は、受信した無線信号の
電界強度を所定期間サンプリングしてその変化率を算出
し、この受信電界強度の変化率に基づいて当該通信端末
装置の移動速度を検知することを特徴としている。
【0036】請求項9記載の発明によれば、速度検出手
段は、受信した無線信号の電界強度を所定期間サンプリ
ングしてその変化率を算出し、この受信電界強度の変化
率に基づいて当該通信端末装置の移動速度を検知する。
【0037】したがって、速度センサや加速度センサな
どを用いることなく、当該通信端末装置の移動速度を判
別することができるので、製造コストの上昇を抑えるこ
とができる。
【0038】請求項13記載の発明は、音声データを送
受信する携帯可能な通信端末装置と、この通信端末装置
に対して無線信号により前記音声データを含むデータの
送受信を行なう無線基地局とからなる通信システムであ
って、前記無線基地局は、自局の通話エリア内に列車の
路線が含まれているか否かを示す情報を前記データに含
んで前記通信端末装置に送信し、前記通信端末装置は、
当該通信端末装置の位置する地点を通話エリアに含む前
記無線基地局から前記データを受信するとともに、当該
通信端末装置の位置した通話エリア毎に、前記情報に基
づく路線有無データが記憶される記憶手段と、当該通信
端末装置の位置する通話エリアが変わる毎に、受信した
データに含まれる前記情報に基づいて当該通話エリア内
に列車の路線が含まれているか否かを判別し、判別結果
を路線有無データとして前記記憶手段に記憶する記憶制
御手段と、当該通信端末装置の移動速度を検知する速度
検知手段と、着呼、或いは発呼の際に、この速度検知手
段により検知された前記移動速度の値が所定値以上であ
る場合は、前記記憶手段に記憶された通話エリア毎の路
線有無データを参照し、当該通信端末装置が現在位置す
る通話エリアを含めて連続して所定数以上の通話エリア
に列車の路線が含まれている場合に、当該着呼、或いは
発呼に基づく通話を可能とする通話制御手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0039】請求項13記載の発明によれば、通話制御
手段は、着呼、或いは発呼の際に、速度検知手段により
検知された当該通信端末装置の移動速度の値が所定値以
上である場合は、記憶手段に記憶された通話エリア毎の
路線有無データを参照し、当該通信端末装置が現在位置
する通話エリアを含めて連続して所定数以上の通話エリ
アに列車の路線が含まれている場合に、当該着呼、或い
は発呼に基づく通話を可能とする。
【0040】したがって、高速移動の要因が列車の走行
によるものである場合は、高速移動中であっても着呼、
或いは発呼に基づく通常の通話を行なうことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明に好適な実施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)
【0042】まず、構成を説明する。図1は携帯電話機
1のブロック構成図であり、同図において携帯電話機1
は、アンテナ11、高周波部12、モデム13、TDM
A処理部14、音声処理部15、受話用スピーカ16、
マイク17、録音再生部18、加速度検出部19、CP
U20、スピーカ21、キー入力部22、ROM23、
RAM24、及び表示部25により構成されている。
【0043】アンテナ11は、公衆用無線基地局や自機
の親機である自営用無線基地局(共に図示省略)との間
で所定周波数帯の送信信号及び受信信号を送受信する。
高周波部12は、スイッチ(SW)12a、PLLシン
セサイザ12b、受信部12c、及び送信部12dによ
り構成されている。
【0044】スイッチ12aは、時分割でスイッチング
し、アンテナ11を受信部12c、または送信部12d
に択一的に接続し、アンテナ11からの受信信号を受信
部12cに、或いは送信部12dからの送信信号をアン
テナ21aに出力する。PLL(Phase-Locked Loop )
シンセサイザ12bは、CPU20により設定された周
波数で局部発振し、この局部発振信号を受信部12c及
び送信部12dに出力する。
【0045】受信部12cは、アンテナ11からスイッ
チ12aを介して入力された受信信号を、PLLシンセ
サイザ12bから入力される局部発振信号に基づいてI
F(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、モ
デム13の復調部13aに出力する。
【0046】送信部12dは、モデム13の変調部13
bから入力されたπ/4シフトQPSK(Quadrature P
hase Shift Keying)の変調波を、PLLシンセサイザ
12bから入力される局部発振信号に基づいて周波数変
換し、スイッチ12aを介してアンテナ11から輻射す
る。
【0047】モデム13は、復調部13a及び変調部1
3bにより構成されており、π/4シフトQPSKの変
調及び復調処理を行なう。復調部13aは、高周波部1
2の受信部12cから入力されたIF信号を復調してI
Qデータに分離し、データ列としてTDMA処理部14
に出力する。変調部13bは、TDMA処理部14から
入力されたデータ列からIQデータを作成し、π/4シ
フトQPSK変調を施した後、高周波部12の送信部1
2dに出力する。
【0048】TDMA(Time Division Multiple Acces
s :時分割多元接続)処理部14は、モデム13の復調
部13aから入力されるデータ(フレーム)から所定タ
イミングで1スロット分のデータを取り出し、盗聴防止
用のスクランブルなどを解除した後、この1スロット分
のデータの中から制御データをCPU20に、音声デー
タを音声処理部15のスピーチコーディック部15aに
出力する。
【0049】また、TDMA処理部14は、音声処理部
15のスピーチコーディック部15aから入力される音
声データにCPU20からの制御データを付加して1ス
ロット分のデータを作成し、スクランブルなどをかけた
後、この1スロット分のデータを所定タイミングでフレ
ームに挿入して、モデム13の変調部13bに出力す
る。
【0050】音声処理部15は、スピーチコーディック
部15a及びPCMコーディック部15bにより構成さ
れている。スピーチコーディック部15aは、音声デー
タ(ディジタルデータ)の圧縮及び伸長処理を行うもの
であり、具体的には、適応予測と適応量子化を用いるA
DPCM(Adaptive Differential PCM)方式により
音声データの符号化及び復号化処理を行う。すなわち、
スピーチコーディック部15aは、TDMA処理部14
から入力されたADPCM音声データをPCM音声デー
タに復号化することにより伸長し、PCMコーディック
部15bに出力する。また、スピーチコーディック部1
5aは、PCMコーディック部15bから入力されたP
CM音声データをADPCM音声データに符号化するこ
とにより圧縮し、TDMA処理部14に出力する。
【0051】PCM(Pulse Code Modulation )コーデ
ィック部15bは、音声データのアナログ/ディジタル
変換処理を行う。すなわち、PCMコーディック部15
bは、スピーチコーディック部15aから入力されたP
CM音声データをアナログ音声信号に変換し、受話用ス
ピーカ16や録音再生部18に出力する。また、PCM
コーディック部15bは、マイク17や録音再生部18
から入力された送話音声や音声ガイドのアナログ音声信
号をディジタル音声信号に変換し、PCM音声データと
してスピーチコーディック部15aに出力する。
【0052】受話用スピーカ16は、音声処理部15の
PCMコーディック部15bや録音再生部18から入力
されたアナログ音声信号に基づいて、復元した受話音声
や録音した音声メッセージを拡声出力する。マイク17
は、送話音声のアナログ音声信号を音声処理部15のP
CMコーディック部15bに出力する。
【0053】録音再生部18は、EEPROM(Electr
ically Erasable Programmable ROM)などの音声メ
モリを備え、この音声メモリには、例えば、「高速移動
中につき電話にでられません。メッセージをどうぞ。」
などといった音声ガイドデータ(アナログ音声信号)が
記憶されている。また、この音声メモリは、音声処理部
15のPCMコーディック部15bから入力される受話
音声データ(前記音声ガイドに応じて発信側の電話機か
ら送信された音声メッセージデータ)が録音されるメモ
リエリアを有する。
【0054】この録音再生部18は、CPU20からの
制御信号に基づいて録音及び再生処理が制御される。す
なわち、該制御信号に基づいてPCMコーディック部1
5bから入力される発信側の電話機からの音声メッセー
ジデータを音声メモリに録音し、また、該制御信号に基
づいて音声メモリに録音された前記音声メッセージデー
タを受話用スピーカ16に出力する。さらに、録音再生
部18は、該制御信号に基づいて音声メモリに格納され
ている音声ガイドデータをPCMコーディック部15b
に出力する。
【0055】加速度検出部19は、慣性による反作用を
測定することによって加速度を検出する加速度センサ
(例えば、圧電型加速度センサやインダクタンス型加速
度センサなど)からなり、三次元(X軸方向、Y軸方
向、Z軸方向)の加速度データaX ,aY ,aZ を検出
してCPU20に出力する。
【0056】CPU(Central Processing Unit )20
は、ROM23に格納される各種制御プログラムに従っ
て携帯電話機1の各部を制御する中央演算処理装置であ
る。具体的にはCPU20は、キー入力部22の電源キ
ーが押圧操作されてイニシャライズなどの初期処理が終
了した後、後述する着信制御処理1(図2参照)を実行
する。
【0057】この着信制御処理1においてCPU20
は、着信の際に、加速度検出部19により検知された加
速度データの値に基づいて当該携帯電話機1の移動速度
データVn の値を算出し、この移動速度データVn の値
がROM23から読み出された基準速度データVs の値
よりも大きい場合に、当該携帯電話機1が高速移動中で
あると判断し、着信報知を行なわずに発信側の電話機と
の間に通話回線を確立させて、録音再生部18の音声メ
モリに記憶された、当該携帯電話機1が高速移動中であ
ること及びメッセージの入力を促す音声ガイドデータを
該通話回線を介して発信側の電話機に送信する。また、
この音声ガイドデータに応じて該発信側の電話機から該
通話回線を介して送られてきた音声メッセージデータを
録音再生部18により音声メモリに録音させる。
【0058】また、CPU20は、この着信制御処理1
において発信側の電話機からの音声メッセージデータを
録音再生部18により音声メモリに録音させた場合に、
当該着信制御処理1の終了後、後述する録音メッセージ
報知処理(図3参照)を実行する。
【0059】この録音メッセージ報知処理においてCP
U20は、引き続いて当該携帯電話機1の移動速度デー
タVn の値を算出し、この移動速度データVn の値が前
記基準速度データVs の値よりも小さい期間が所定時間
以上継続した場合に、当該携帯電話機1の高速移動状態
が終了したと判断し、着信があったことを鳴音報知する
とともに、再生キーの押圧操作に応じて、録音再生部1
8の音声メモリに録音された前記音声メッセージデータ
を受話用スピーカ16を介して再生出力する。
【0060】スピーカ21は、着呼時などにCPU20
から入力されるリンガ信号により駆動されてリンガ音を
発生する。キー入力部22は、電源キー、通話キー、通
話終了キー、テンキー、再生キーなどの各種キーを有
し、各キー入力操作に応じた各種操作信号をCPU20
に出力する。
【0061】ROM(Read Only Memory)23は、後述
する着信制御処理1(図2参照)や録音メッセージ報知
処理(図3参照)などの、CPU20により実行される
携帯電話機1の各部を制御するための各種制御プログラ
ムを格納する。この各種制御プログラムは、CPU20
が読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されて
いる。
【0062】また、ROM23には、後述する着信制御
処理1や録音メッセージ報知処理の際に用いられる基準
速度データVs が格納されている。この基準速度データ
Vsの値は、算出された携帯電話機1の移動速度データ
Vn の値が当該基準速度データVs の値以上であった場
合に、携帯電話機1が高速移動中であると判別されるし
きい値である。
【0063】RAM(Random Access Memory)24は、
CPU20により各種制御処理が実行される際に、処理
される各種データを一時的に格納するワークエリアを形
成する。表示部25は、液晶表示パネルなどにより構成
され、CPU20から入力、或いは指示された表示デー
タを表示する。以上が本実施の形態における携帯電話機
1の構成である。
【0064】次に、動作について説明する。まず、携帯
電話機1のCPU20において実行される着信制御処理
1について、図2に示すフローチャートに基づいて説明
する。CPU20では、電源キーが押圧操作されてイニ
シャライズなどの初期処理が終了した後、ROM23に
格納されている着信制御処理1に関するプログラムを読
み出して、その処理を開始する。
【0065】まず、CPU20は、加速度検出部19か
ら入力される三次元の加速度データaX ,aY ,aZ の
値に基づいて、下式(1)によりX軸方向、Y軸方向、
Z軸方向について、それぞれ速度ベクトルVnX,VnY,
VnZを算出する(ステップS1)。
【数1】 a(X,Y,Z):加速度データ t:時間 Vn-1(X,Y,Z):前回の速度ベクトル
【0066】次いで、CPU20は、算出した速度ベク
トルVnX,VnY,VnZの値に基づいて、下式(2)によ
り当該携帯電話機1の移動速度Vn を検出する(ステッ
プS2)。
【数2】
【0067】その後、CPU20は、TDMA処理部1
4から入力される、公衆用無線基地局や自営用無線基地
局からの受信データ(制御データ)に基づいて、当該携
帯電話機1に対する着信の有無を判別し(ステップS
3)、着信がない場合は上記ステップS1に戻る。
【0068】また、CPU20は、当該携帯電話機1に
対する着信があると判別した場合は、次いで、ROM2
3から基準速度データVs を読み出して(ステップS
4)、この基準速度データVs の値と、上記ステップS
2において算出した移動速度データVn の値とを比較し
(ステップS5)、移動速度データVn の値が基準速度
データVs の値よりも大きいか否か、すなわち、当該携
帯電話機1が高速移動中であるか否かを判別する(ステ
ップS6)。
【0069】そして、CPU20は、移動速度データV
n の値が基準速度データVs の値よりも小さく、高速移
動中でないと判別した場合は、リンガ信号をスピーカ2
1に出力して着信を鳴音報知した後(ステップS7)、
次いで、キー入力部22の通話キーが押圧操作されたか
否かを判別し(ステップS8)、通話キーが押圧操作さ
れていない場合は上記ステップS7に戻る。また、CP
U20は、通話キーが押圧操作されたと判別した場合
は、発信側の電話機との間に通話回線を確立させて通話
処理を開始し(ステップS9)、当該着信制御処理1を
終了する。
【0070】一方、CPU20は上記ステップS6にお
いて、移動速度データVn の値が基準速度データVs の
値よりも大きく、高速移動中であると判別した場合は、
ユーザーに対する着信報知を行なわずに発信側の電話機
との間に通話回線を確立させて、その後、録音再生部1
8に制御信号を出力し、音声メモリに格納されている音
声ガイドデータ「高速移動中につき電話にでられませ
ん。メッセージをどうぞ。」を音声処理部15のPCM
コーディック部15bに出力させ、該音声ガイドを発信
側の電話機に送信する(ステップS10)。
【0071】その後、CPU20は、録音再生部18に
制御信号を出力し、音声処理部15のPCMコーディッ
ク部15bから入力される発信側の電話機からの受話音
声データ(メッセージデータ)を音声メモリに録音させ
て(ステップS11)、当該着信制御処理1を終了す
る。以上がCPU20において実行される着信制御処理
1の動作手順である。
【0072】次に、CPU20において実行される録音
メッセージ報知処理について、図3に示すフローチャー
トに基づいて説明する。CPU20では、上述した着信
制御処理1において発信側の電話機からの受話音声デー
タ(メッセージデータ)を録音再生部18により音声メ
モリに録音させた場合に、当該着信制御処理1の終了
後、ROM23に格納されている録音メッセージ報知処
理に関するプログラムを読み出して、その処理を開始す
る。
【0073】まず、CPU20は、上述した着信制御処
理1のステップS1及びS2と同様にして、式(1)及
び式(2)により当該携帯電話機1の移動速度Vn を検
出する(ステップS21,S22)。
【0074】次いで、CPU20は、上述した着信制御
処理1のステップS4〜S6と同様にして、ROM23
から基準速度データVs を読み出して(ステップS2
3)、この基準速度データVs の値と、上記ステップS
22において算出した移動速度データVn の値とを比較
し(ステップS24)、移動速度データVn の値が基準
速度データVs の値よりも大きいか否か、すなわち、当
該携帯電話機1が高速移動中であるか否かを判別する
(ステップS25)。
【0075】そして、CPU20は、移動速度データV
n の値が基準速度データVs の値よりも大きく、高速移
動中であると判別した場合は、時間計数カウンタの値を
クリアした後(ステップS26)、上記ステップS21
に戻る。
【0076】また、CPU20は上記ステップS25に
おいて、移動速度データVn の値が基準速度データVs
の値よりも小さく、高速移動中でないと判別した場合
は、時間計数カウンタの値をインクリメント(+1)し
た後(ステップS27)、この時間計数カウンタの値が
予め設定された所定値以上であるか否かを判別する(ス
テップS28)。
【0077】そして、CPU20は、時間計数カウンタ
の値が所定値以上でないと判別した場合は上記ステップ
S21に戻る。また、CPU20は、時間計数カウンタ
の値が所定値以上であると判別した場合、すなわち、高
速移動中でない期間が所定時間以上継続した場合は、リ
ンガ信号をスピーカ21に出力し、高速移動中に着信が
あったことを鳴音報知するとともに(ステップS2
9)、着信履歴データ(着信時刻データや発信側電話番
号データなど)を表示部25に表示する(ステップS3
0)。なお、この際、通常の留守録メッセージと表示形
態(アイコン、色など)を変えるようにしてもよい。
【0078】その後、CPU20は、キー入力部22の
再生キーが押圧操作されたか否かを判別し(ステップS
31)、再生キーが押圧操作されていない場合は上記ス
テップS29に戻る。また、CPU20は、再生キーが
押圧操作されたと判別した場合は、録音再生部18に制
御信号を出力し、音声メモリに録音された発信側の電話
機からのメッセージデータを受話用スピーカ16に出力
して、メッセージを再生出力した後(ステップS3
2)、当該録音メッセージ報知処理を終了する。以上が
CPU20において実行される録音メッセージ報知処理
の動作手順である。
【0079】なお、本実施の形態においては、以下に示
す着信制御処理2(図4参照)を行なって、高速移動中
における着信に基づく通話の際に、通話をハンズフリー
で行なえるようにするとともに、発信側及び着信側の双
方に高速移動中であることを警告する制御構成としても
よい。
【0080】このような制御構成とする場合、受話用ス
ピーカ16は図示せぬ増幅器を備え、音声処理部15の
PCMコーディック部15bや録音再生部18から入力
されたアナログ音声信号をCPU20から指示された低
増幅率(通常通話時)、或いは高増幅率(ハンズフリー
通話時)のいずれかの増幅率で増幅して拡声出力する。
また、マイク17は、CPU20から指示された近距離
用(通常通話時)、或いは遠距離用(ハンズフリー通話
時)のいずれかの集音特性で送話音声を集音する。
【0081】この着信制御処理2(図4参照)において
CPU20は、ステップS41〜S49までの処理にお
いて、上述した着信制御処理1(図2参照)のステップ
S1〜S9までと同様の処理を行なう。
【0082】一方、CPU20はステップS46におい
て、算出した移動速度データVn の値が基準速度データ
Vs の値よりも大きく、当該携帯電話機1が高速移動中
であると判別した場合は、リンガ信号をスピーカ21に
出力して着信を鳴音報知するとともに(ステップS5
0)、高速移動中である旨の警告メッセージを表示部2
5に表示する(ステップS51)。
【0083】その後、CPU20は、通話キーが押圧操
作されたか否かを判別し(ステップS52)、通話キー
が押圧操作されていない場合は上記ステップS50に戻
る。また、CPU20は、通話キーが押圧操作されたと
判別した場合は、受話用スピーカ16に備わる増幅器の
増幅率を低増幅率から高増幅率に切換えるとともに、マ
イク17の集音特性を近距離用から遠距離用に切換え
て、ハンズフリーで通話が行なえるように通話形態を切
換制御する(ステップS53)。
【0084】そして、CPU20は、発信側の電話機と
の間に通話回線を確立させて通話処理を開始し、この通
話の際に、所定時間毎に録音再生部18に制御信号を出
力し、音声メモリに格納されている音声ガイドデータ
「高速移動中です。電話をかけ直して下さい。」を音声
処理部15のPCMコーディック部15b及び受話用ス
ピーカ16に出力させて、該音声ガイドデータを発信側
の電話機に送信するとともに当該携帯電話機1のユーザ
ーに対しても報知して、双方に早期終話を促す(ステッ
プS54)。
【0085】以上がCPU20において実行される着信
制御処理2の動作手順である。
【0086】なお、上記着信制御処理2では、高速移動
中に当該携帯電話機1に対して着信があった場合に、当
該着信に基づく通話時に、通話形態をハンズフリーで行
なえるように切換制御する場合について述べたが、逆
に、高速移動中に当該携帯電話機1から相手先に電話を
かける(発呼)場合に、その時の通話をハンズフリーで
行なえるように切換制御する構成であってもよい。
【0087】以上のようなことから本実施の形態におけ
る携帯電話機1によれば、CPU20(着信制御手段及
び速度検知手段)は、着信の際に、加速度検出部19
(速度検知手段)により検知された加速度データの値に
基づいて当該携帯電話機1の移動速度データVn の値を
算出し、この移動速度データVn の値がROM23から
読み出された基準速度データVs の値よりも大きい場合
は、着信報知を行なわずに発信側の電話機との間に通話
回線を確立させて、録音再生部18の音声メモリ(第1
の記憶手段及び第2の記憶手段)に記憶された、当該携
帯電話機1が高速移動中であること及びメッセージの入
力を促す音声ガイドデータを該通話回線を介して発信側
の電話機に送信するとともに、この音声ガイドデータに
応じて該発信側の電話機から該通話回線を介して送られ
てきた音声メッセージデータを録音再生部18により音
声メモリに録音させる。
【0088】したがって、高速移動中における着信に対
して、着信報知を行なわずにメッセージの入力を促す音
声ガイドを発信側の電話機に通知し、これに応じて発信
側の電話機から送られてきた音声メッセージを音声メモ
リに録音してくれるので、ユーザーは高速移動中におい
て着信に対処する必要がなくなる。また、録音されたメ
ッセージを再生することにより発呼元の相手やその要件
を容易に知ることができる。
【0089】また、本実施の形態における携帯電話機1
によれば、CPU20(着信制御手段及び速度検知手
段)は、発信側の電話機から送られてきた音声メッセー
ジデータを録音再生部18により音声メモリ(第1の記
憶手段及び第2の記憶手段)に録音させた後、引き続い
て移動速度データVn の値を算出し、この移動速度デー
タVn の値が基準速度データVs の値よりも小さい期間
が所定時間以上継続した場合に、着信があったことを鳴
音報知する。
【0090】したがって、高速移動中に着信があった場
合、当該高速移動状態が終了すると、直ちにその旨が報
知されるので、高速移動中における着信情報をより早く
得ることができる。
【0091】また、本実施の形態における携帯電話機1
によれば、CPU20(切換制御手段及び速度検知手
段)は、着信、或いは発信の際に、前記算出した移動速
度データVn の値が基準速度データVs の値よりも大き
い場合は、当該着信、或いは発信に基づく通話の間、受
話用スピーカ16(音声出力部)におけるアナログ音声
信号の増幅率を低増幅率から高増幅率に切換えるととも
に、マイク17(音声集音部)における集音特性を近距
離用から遠距離用に切換える。
【0092】したがって、高速移動中における通話をハ
ンズフリーで行なうことが可能となり、該通話に要する
ユーザーの負担を軽減することができる。
【0093】また、本実施の形態における携帯電話機1
によれば、CPU20(通話制御手段及び速度検知手
段)は、通話の際に、前記算出した移動速度データVn
の値が基準速度データVs の値よりも大きい場合は、録
音再生部18の音声メモリ(記憶手段)に記憶された、
高速移動中であることを警告する音声ガイドデータを受
話用スピーカ16(音声出力部)を介して拡声出力する
とともに、前記音声ガイドデータを通話回線を介して発
信側の電話機に送信する。
【0094】したがって、高速移動中における通話時
に、当該携帯電話機1が高速移動中であることを発信側
及び着信側の双方に警告し、早期終話を促すことができ
る。以上が実施の形態の第1例についての説明である。
【0095】(第2の実施の形態)次に、実施の形態の
第2例について図5〜図7を参照して説明する。まず、
構成を説明する。
【0096】図5は、実施の形態の第2例における携帯
電話機2のブロック構成図である。なお、この図5にお
いて、上記実施の形態の第1例における携帯電話機1の
ブロック構成(図1参照)と同一の構成要素には同一番
号を付し、説明を省略するものとする。
【0097】同図において携帯電話機2は、前記図1に
示したアンテナ11、モデム13、TDMA処理部1
4、音声処理部15、受話用スピーカ16、マイク1
7、録音再生部18、スピーカ21、キー入力部22、
RAM24、及び表示部25と、高周波部31、CPU
32、及びROM33とにより構成されている。
【0098】高周波部31は、スイッチ(SW)31
a、PLLシンセサイザ31b、受信部31c、及び送
信部31dにより構成されている。このうち、スイッチ
31a、PLLシンセサイザ31b、及び送信部31d
は、上記実施の形態の第1例において述べた携帯電話機
1の高周波部12に備わる各部と同一であるので説明を
省略する。
【0099】受信部31cは、アンテナ11からスイッ
チ31aを介して入力された受信信号を、PLLシンセ
サイザ31bから入力される局部発振信号に基づいてI
F信号に周波数変換し、モデム13の復調部13aに出
力する。また、受信部31cでは、前記受信信号の電界
強度レベルを測定し、測定値データをRSSIデータと
してCPU32に出力する。
【0100】CPU32は、ROM33に格納される各
種制御プログラムに従って携帯電話機2の各部を制御す
る中央演算処理装置である。具体的にはCPU32は、
キー入力部22の電源キーが押圧操作されてイニシャラ
イズなどの初期処理が終了した後、後述する着信制御処
理3(図6参照)を実行する。
【0101】この着信制御処理3においてCPU32
は、着信の際に、高周波部31の受信部31cから入力
されるRSSIデータの値を所定期間サンプリングし
て、このサンプリング値に基づいて受信電界強度の変化
率データDn を算出し、この受信電界強度の変化率デー
タDn の値がROM33から読み出された基準変化率デ
ータDs の値よりも大きい場合は、当該携帯電話機2が
高速移動中であると判断し、着信報知を行なわずに発信
側の電話機との間に通話回線を確立させて、録音再生部
18の音声メモリに記憶された、しばらく通話を待って
もらう旨の音声メッセージデータを該通話回線を介して
発信側の電話機に送信するとともに該通話回線を保留と
した後、着信報知を行なう。また、CPU32は、この
通話回線の保留期間が所定時間を越えると、録音再生部
18の音声メモリに記憶された通話ができない旨の音声
メッセージデータを該通話回線を介して発信側の電話機
に送信した後、該通話回線を切断する。
【0102】ROM33は、後述する着信制御処理3
(図6参照)などの、CPU32により実行される携帯
電話機2の各部を制御するための各種制御プログラムを
格納する。この各種制御プログラムは、CPU32が読
み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されてい
る。
【0103】また、ROM33には、後述する着信制御
処理3の際に用いられる基準変化率データDs が格納さ
れている。この基準変化率データDs の値は、算出され
た受信電界強度の変化率データDn の値が当該基準変化
率データDs の値以上であった場合に、携帯電話機2が
高速移動中であると判別されるしきい値である。以上が
本実施の形態における携帯電話機2の構成である。
【0104】次に、動作について説明する。まず、携帯
電話機2のCPU32において実行される着信制御処理
3について、図6に示すフローチャートに基づいて説明
する。CPU32では、電源キーが押圧操作されてイニ
シャライズなどの初期処理が終了した後、ROM33に
格納されている着信制御処理3に関するプログラムを読
み出して、その処理を開始する。
【0105】まず、CPU32は、高周波部31の受信
部31cから入力されるRSSIデータ(受信電界強度
データ)の値について、所定期間サンプリングを行なう
(ステップS61)。次いで、CPU32は、サンプリ
ングにより得られた複数のRSSIデータの値に基づい
て受信電界強度の変化率データDn を算出する(ステッ
プS62)。
【0106】その後、CPU32は、TDMA処理部1
4から入力される、公衆用無線基地局や自営用無線基地
局からの受信データ(制御データ)に基づいて、当該携
帯電話機2に対する着信の有無を判別し(ステップS6
3)、着信がない場合は上記ステップS61に戻る。
【0107】また、CPU32は、当該携帯電話機2に
対する着信があると判別した場合は、次いで、ROM3
3から基準変化率データDs を読み出して(ステップS
64)、この基準変化率データDs の値と、上記ステッ
プS62において算出した受信電界強度の変化率データ
Dn の値とを比較し(ステップS65)、受信電界強度
の変化率データDn の値が基準変化率データDs の値よ
りも大きいか否か、すなわち、当該携帯電話機2が高速
移動中であるか否かを判別する(ステップS66)。
【0108】そして、CPU32は、受信電界強度の変
化率データDn の値が基準変化率データDs の値よりも
小さく、高速移動中でないと判別した場合は、リンガ信
号をスピーカ21に出力して着信を鳴音報知した後(ス
テップS67)、次いで、通話キーが押圧操作されたか
否かを判別し(ステップS68)、通話キーが押圧操作
されていない場合は上記ステップS67に戻る。また、
CPU32は、通話キーが押圧操作されたと判別した場
合は、発信側の電話機との間に通話回線を確立させて通
話処理を開始した後(ステップS69)、ステップS7
7に移行する。
【0109】一方、CPU32は上記ステップS66に
おいて、受信電界強度の変化率データDn の値が基準変
化率データDs の値よりも大きく、高速移動中であると
判別した場合は、まず、発信側の電話機との間に通話回
線を確立させて、その後、録音再生部18に制御信号を
出力し、音声メモリに格納されている音声ガイドデータ
「高速移動中につき今すぐ電話にでられません。しばら
くお待ちください。」を音声処理部15のPCMコーデ
ィック部15bに出力させて、該音声ガイドデータを発
信側の電話機に送信する(ステップS70)。
【0110】その後、CPU32は、通話回線を保留と
した後(ステップS71)、リンガ信号をスピーカ21
に出力して着信を鳴音報知する(ステップS72)。次
いで、CPU32は、時間計数カウンタの値をインクリ
メント(+1)した後(ステップS73)、この時間計
数カウンタの値が予め設定された所定値以上であるか否
か、すなわち、通話回線の保留期間が所定時間以上継続
したか否かを判別する(ステップS74)。
【0111】そして、CPU32は、通話回線の保留期
間が所定時間以上継続していないと判別した場合は、通
話キーが押圧操作されたか否かを判別し(ステップS7
5)、通話キーが押圧操作されていない場合は上記ステ
ップS73に戻る。また、CPU32は、通話キーが押
圧操作されたと判別した場合は、発信側の電話機との通
話処理を開始して(ステップS76)、その後、通話終
了キーの押圧操作に応じて(ステップS77)、時間計
数カウンタのクリアや通話回線の切断を含む終話処理を
行なった後(ステップS78)、当該着信制御処理3を
終了する。
【0112】一方、CPU32は上記ステップS74に
おいて、時間計数カウンタの値が所定値以上であると判
別した場合、すなわち、通話回線の保留期間が所定時間
以上継続したと判別した場合は、録音再生部18に制御
信号を出力し、音声メモリに格納されている音声ガイド
データ「高速移動中につき電話にでられません。かけ直
して下さい。」を音声処理部15のPCMコーディック
部15bに出力させて、該音声ガイドデータを発信側の
電話機に送信した後(ステップS79)、終話処理を行
なって(ステップS78)、当該着信制御処理3を終了
する。以上がCPU32において実行される着信制御処
理3の動作手順である。
【0113】なお、本実施の形態においては、以下に示
す着信制御処理4(図7参照)を行なって、高速移動中
における着信を無効とする制御構成としてもよい。すな
わち、着信制御処理4(図7参照)においてCPU32
は、ステップS81〜S89までの処理において、上述
した着信制御処理3(図6参照)のステップS61〜S
69までと同様の処理を行なう。
【0114】そして、CPU32はステップS86にお
いて、受信電界強度の変化率データDn の値が基準変化
率データDs の値よりも大きく、高速移動中であると判
別した場合は、ユーザーに対する着信報知を行なわずに
発信側の電話機との間に通話回線を確立させて、その
後、録音再生部18に制御信号を出力し、音声メモリに
格納されている音声ガイドデータ「高速移動中につき電
話にでられません。かけ直して下さい。」を音声処理部
15のPCMコーディック部15bに出力させて、該音
声ガイドデータを発信側の電話機に送信した後(ステッ
プS90)、終話処理を行なって(ステップS91)、
当該着信制御処理4を終了する。以上がCPU32にお
いて実行される着信制御処理4の動作手順である。
【0115】以上のようなことから、本実施の形態にお
ける携帯電話機2によれば、CPU32(着信制御手段
及び速度検知手段)は、着信の際に、高周波部31の受
信部31c(速度検知手段)から入力されるRSSIデ
ータの値を所定期間サンプリングして、このサンプリン
グ値に基づいて受信電界強度の変化率データDn を算出
し、この受信電界強度の変化率データDn の値がROM
33から読み出された基準変化率データDs の値よりも
大きい場合は、着信報知を行なわずに発信側の電話機と
の間に通話回線を確立させて、録音再生部18の音声メ
モリ(記憶手段)に記憶された音声メッセージデータを
該通話回線を介して発信側の電話機に送信する。
【0116】したがって、高速移動中における着信に対
して、着信報知を行なわずに予め記憶された音声メッセ
ージを発信側の電話機に通知することができる。
【0117】また、本実施の形態における携帯電話機2
によれば、CPU32(着信制御手段及び速度検知手
段)は、着信の際に、前記算出した受信電界強度の変化
率データDn の値が基準変化率データDs の値よりも大
きい場合は、着信報知を行なわずに発信側の電話機との
間に通話回線を確立させて、録音再生部18の音声メモ
リ(記憶手段)に記憶された通話ができない旨の音声メ
ッセージデータを該通話回線を介して発信側の電話機に
送信した後、該通話回線を切断する。
【0118】したがって、高速移動中における着信に対
して、着信報知を行なわずに通話ができない旨の音声メ
ッセージを発信側の電話機に通知した後、該通話回線を
切断するので、ユーザーは高速移動中において着信に対
処する必要がなくなる。
【0119】また、本実施の形態における携帯電話機2
によれば、CPU32(着信制御手段及び速度検知手
段)は、着信の際に、前記算出した受信電界強度の変化
率データDn の値が基準変化率データDs の値よりも大
きい場合は、着信報知を行なわずに発信側の電話機との
間に通話回線を確立させて、録音再生部18の音声メモ
リ(記憶手段)に記憶されたしばらく通話を待ってもら
う旨の音声メッセージデータを該通話回線を介して発信
側の電話機に送信するとともに該通話回線を保留とした
後、着信報知を行なう。
【0120】したがって、高速移動中における着信に対
して、しばらく通話を待ってもらう旨の音声メッセージ
を発信側の電話機に通知するとともに通話回線を保留と
した後、着信報知を行なうので、ユーザーは高速移動中
において着信に直ちに対処する必要がなくなる。
【0121】また、本実施の形態における携帯電話機2
によれば、CPU32(着信制御手段及び速度検知手
段)は、通話回線の保留期間が所定時間を越えると、録
音再生部18の音声メモリ(記憶手段)に記憶された通
話ができない旨の音声メッセージデータを該通話回線を
介して発信側の電話機に送信した後、該通話回線を切断
する。
【0122】したがって、高速移動中における着信報知
に対して、通話ができない場合はそのまま所定期間放置
しておけば、通話ができない旨の音声メッセージを発信
側の電話機に通知した後、通話回線を切断してくれる。
【0123】また、本実施の形態における携帯電話機2
によれば、CPU32(速度検知手段)は、高周波部3
1の受信部31c(速度検知手段)から入力されるRS
SIデータの値を所定期間サンプリングして、このサン
プリング値に基づいて受信電界強度の変化率データDn
を算出し、この受信電界強度の変化率データDn の値に
基づいて当該携帯電話機1の移動速度を判別する。
【0124】したがって、速度センサや加速度センサな
どを用いることなく、当該携帯電話機1の移動速度を判
別することができる。以上が実施の形態の第2例につい
ての説明である。
【0125】(第3の実施の形態)次に、実施の形態の
第3例について図8〜図10を参照して説明する。上述
した実施の形態の第1例及び第2例においては、携帯電
話機1,2が高速移動状態にあれば、どのような要因で
当該携帯電話機1,2が高速移動状態になったのかに係
わらず、着信、或いは通話形態の制御を行なっていた。
【0126】ここで、携帯電話機1,2が高速移動状態
となる要因について見てみると、所有者(携帯者)が、
車や列車で移動している場合が挙げられる。但し、列車
で移動している場合、周囲の人に迷惑がかかるというマ
ナー上の問題はあるが、高速移動中であっても通常の通
話処理を行なってもよいはずである。そこで、実施の形
態の第3例においては、高速移動の要因が列車の走行に
よるものである場合は、通常の通話処理を行なうことの
可能な制御構成について述べる。
【0127】まず、構成を説明する。
【0128】なお、本実施の形態における携帯電話機3
は、図示せぬ公衆用無線基地局との間で無線信号により
データ(制御データや音声データ)の送受信を行なう
が、この際、公衆用無線基地局では、自局の通話エリア
内に列車の路線が含まれているか否かを示す情報を制御
データの一部に含んで携帯電話機3に送信する。
【0129】この自局の通話エリア内に列車の路線が含
まれているか否かを示す情報とは、例えば、各公衆用無
線基地局毎に所有する通話エリアIDコード(通話エリ
ア識別信号)の所定桁数目の数値が“1”であることな
どとしてもよい。
【0130】図8は、実施の形態の第3例における携帯
電話機3のブロック構成図である。なお、この図8にお
いて、上記実施の形態の第1例における携帯電話機1の
ブロック構成(図1参照)と同一の構成要素には同一番
号を付し、説明を省略するものとする。
【0131】図8において携帯電話機3は、前記図1に
示したアンテナ11、高周波部12、モデム13、TD
MA処理部14、音声処理部15、受話用スピーカ1
6、マイク17、録音再生部18、加速度検出部19、
スピーカ21、キー入力部22、及び表示部25と、C
PU41、ROM42、及びRAM43とにより構成さ
れている。
【0132】CPU41は、ROM42に格納される各
種制御プログラムに従って携帯電話機3の各部を制御す
る中央演算処理装置である。具体的にはCPU41は、
電源キーが押圧操作されてイニシャライズなどの初期処
理が終了した後、後述する着信制御処理5(図10参
照)を実行する。
【0133】この着信制御処理5においてCPU41
は、着信の際に、加速度検出部19により検知された加
速度データの値に基づいて当該携帯電話機3の移動速度
データVn の値を算出し、この移動速度データVn の値
がROM42から読み出された基準速度データVs の値
よりも大きい場合は、当該携帯電話機3が高速移動中で
あると判断し、RAM43に展開された図9に示す通話
エリア履歴テーブルを参照して、当該携帯電話機3が現
在位置する通話エリアを含め過去3ヶ所分の通話エリア
(今回、前回、及び前々回)全てに列車の路線が含まれ
ている場合(路線有無データが“1”の場合)に、当該
着信に基づく通話を可能とする。
【0134】ROM42は、後述する着信制御処理5
(図10参照)などの、CPU41により実行される携
帯電話機3の各部を制御するための各種制御プログラム
を格納する。この各種制御プログラムは、CPU41が
読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されてい
る。
【0135】また、ROM42には、後述する着信制御
処理5の際に用いられる基準速度データVs が格納され
ている。この基準速度データVs の値は、算出された携
帯電話機3の移動速度データVn の値が当該基準速度デ
ータVs の値以上であった場合に、携帯電話機3が高速
移動中であると判別されるしきい値である。
【0136】RAM43は、CPU41により各種制御
処理が実行される際に、処理される各種データを一時的
に格納するワークエリアを形成する。また、このRAM
43には、後述する着信制御処理5の際にROM42か
ら読み出された通話エリア履歴テーブル(図9参照)が
展開される。
【0137】この通話エリア履歴テーブルは、当該携帯
電話機3が現在位置する通話エリアを含め過去3ヶ所分
の、当該携帯電話機3が位置した通話エリアについて、
各通話エリア内に列車の路線が含まれているか否かを示
す路線有無データが格納されるテーブルであり、通話エ
リア内に列車の路線が含まれている場合は路線有無デー
タとして“1”が、含まれていない場合は“0”が格納
される。以上が本実施の形態における携帯電話機3の構
成である。
【0138】次に、動作について説明する。携帯電話機
3のCPU41において実行される着信制御処理5につ
いて、図10に示すフローチャートに基づいて説明す
る。CPU41では、電源キーが押圧操作されてイニシ
ャライズなどの初期処理が終了した後、ROM42に格
納されている着信制御処理5に関するプログラムを読み
出して、その処理を開始する。
【0139】まず、CPU41は、当該携帯電話機3と
データ交信を行なう公衆用無線基地局が変更されたか否
か、すなわち、通話エリアが変更したか否かを判別し
(ステップS101)、通話エリアが変更していない場
合はステップS105に移行する。
【0140】また、CPU41は、通話エリアが変更し
たと判別した場合は、次いで、TDMA処理部14から
入力される、公衆用無線基地局からの受信データ(制御
データ)に基づいて、新たな通話エリア内に列車の路線
が含まれているか否かを判別し(ステップS102)、
通話エリア内に列車の路線が含まれていない場合は、R
AM43に展開された通話エリア履歴テーブルの「今
回」の欄に路線有無データとして“0”を格納した後
(ステップS103)、ステップS105に移行する。
また、CPU41は上記ステップS102において、通
話エリア内に列車の路線が含まれていると判別した場合
は、前記通話エリア履歴テーブルの「今回」の欄に路線
有無データとして“1”を格納した後(ステップS10
4)、ステップS105に移行する。
【0141】その後、CPU41は、ステップS105
〜S113までの処理において、上述した着信制御処理
1(図2参照)のステップS1〜S9までと同様の処理
を行なう。
【0142】そして、CPU41はステップS110に
おいて、移動速度データVn の値が基準速度データVs
の値よりも大きく、高速移動中であると判別した場合
は、RAM43に展開された通話エリア履歴テーブルを
参照し(ステップS114)、今回を含め過去3ヶ所分
の、当該携帯電話機3の位置した各通話エリア内に列車
の路線が含まれているか否か(路線有無データの値が
“1”であるか、“0”であるか)を判別することによ
り、高速移動の要因が列車の走行によるものであるか否
かを判別する(ステップS115)。
【0143】そして、CPU41は、今回を含め過去3
ヶ所分の通話エリア全てに列車の路線が含まれていると
判別した場合は、高速移動の要因が列車の走行によるも
のであると判断し、ステップS111に移行して通常の
通話処理を行なった後、当該着信制御処理5を終了す
る。
【0144】また、CPU41は上記ステップS115
において、今回を含め過去3ヶ所分の通話エリアのうち
1ヶ所でも列車の路線が含まれていない通話エリアが存
在する場合は、高速移動の要因が列車の走行によるもの
でないと判断し、ユーザーに対する着信報知を行なわず
に発信側の電話機との間に通話回線を確立させて、その
後、録音再生部18に制御信号を出力し、音声メモリに
格納されている音声ガイドデータ「高速移動中につき電
話にでられません。メッセージをどうぞ。」を音声処理
部15のPCMコーディック部15bに出力させて、該
音声ガイドデータを発信側の電話機に送信する(ステッ
プS116)。
【0145】その後、CPU41は、録音再生部18に
制御信号を出力し、音声処理部15のPCMコーディッ
ク部15bから入力される発信側の電話機からの音声メ
ッセージデータを音声メモリに録音させて(ステップS
117)、当該着信制御処理5を終了する。以上がCP
U41において実行される着信制御処理5の動作手順で
ある。
【0146】なお、CPU41では、この着信制御処理
5において発信側の電話機からの音声メッセージデータ
を録音再生部18により音声メモリに録音させた場合
に、当該着信制御処理5の終了後、上記実施の形態の第
一例において述べた録音メッセージ報知処理(図3参
照)を行なって、当該携帯電話機3の高速移動状態が終
了すると、高速移動中に着信があったことを鳴音報知す
るとともに、再生キーの押圧操作に応じて、音声メモリ
に録音された前記音声メッセージデータを再生出力す
る。
【0147】また、上記着信制御処理5では、当該携帯
電話機3に対して着信があった場合の制御構成について
述べたが、逆に、当該携帯電話機3から相手先に電話を
かける(発呼)場合に、高速移動の要因が列車の走行に
よるものである場合は、高速移動中であっても当該発呼
に基づいて通常の通話を可能する制御構成としてもよ
い。
【0148】以上のようなことから、本実施の形態にお
ける携帯電話機3によれば、CPU41(通話制御手段
及び速度検知手段)は、着信、或いは発信の際に、加速
度検出部19(速度検知手段)により検知された加速度
データの値に基づいて当該携帯電話機3の移動速度デー
タVn の値を算出し、この移動速度データVn の値がR
OM42から読み出された基準速度データVs の値より
も大きい場合は、RAM43(記憶手段)に展開された
通話エリア履歴テーブルを参照し、当該携帯電話機3が
現在位置する通話エリアを含め連続して3つの通話エリ
アに列車の路線が含まれている場合に、当該着信、或い
は発信に基づく通話を可能とする。
【0149】したがって、高速移動中であってもその要
因が列車の走行によるものである場合は、着信、或いは
発信に基づく通常の通話を行なうことができる。以上が
実施の形態の第3例についての説明である。
【0150】なお、本実施の形態において、当該携帯電
話機3の位置する通話エリア内に列車の路線が含まれて
いるか否かを判別する制御構成は、例えば、以下に示す
ようなものであってもよい。すなわち、当該携帯電話機
3のROM42には、自局の通話エリアに列車の路線が
含まれている各公衆用無線基地局の通話エリアIDコー
ド(通話エリア識別信号)の一覧データが格納されてお
り、CPU41は、上記着信制御処理5の際に、通話エ
リアが変更したと判別した場合は、公衆用無線基地局か
ら送信される通話エリアIDコードデータ(制御データ
に含まれる)を前記ROM42に格納されている一覧デ
ータと比較、照合することにより、当該携帯電話機3の
現在位置する通話エリア内に列車の路線が含まれている
か否かを判別する。
【0151】以上、本発明を実施の形態の第1例〜第3
例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の
形態例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
【0152】例えば、上記実施の形態の第1例〜第3例
で述べた着信制御処理1〜5において、移動速度に応じ
た着信、或いは通話制御機能をオン/オフ設定する設定
機能を備え、この設定機能がオン設定されている場合に
のみ、移動速度に応じて前記各制御を実行する構成とし
てもよい。このような設定機能を備えれば、車で移動中
であっても運転者でない場合は、該設定機能をオフ設定
することにより高速移動中であっても着信、或いは発信
に応じて通常の通話を行なうことができる。
【0153】また、上記実施の形態の第1例〜第3例で
は、本発明を携帯電話機、及び当該携帯電話機とその基
地局とからなる通信システムに適用した場合について述
べたが、これは前記内容に限定されるものではなく、音
声データを送受信する携帯可能な通信端末装置、及び当
該通信端末装置とその基地局とからなる通信システムで
あれば本発明を適用することが可能である。
【0154】
【発明の効果】請求項1及び請求項10記載の発明によ
れば、高速移動中における着呼に対して、着信報知を行
なわずに予め記憶された音声メッセージを発呼側に通知
することができる。
【0155】請求項2記載の発明によれば、高速移動中
における着呼に対して、着信報知を行なわずに通話がで
きない旨の音声メッセージを発呼側に通知した後、呼を
切断するので、ユーザーは高速移動中において着信に対
処する必要がなくなる。
【0156】請求項3記載の発明によれば、高速移動中
における着呼に対して、しばらく通話を待ってもらう旨
の音声メッセージを発呼側に通知するとともに呼を保留
とした後、着信報知を行なうので、ユーザーは高速移動
中において着信に直ちに対処する必要がなくなる。
【0157】請求項4記載の発明によれば、高速移動中
における着信報知に対して、通話ができない場合はその
まま所定期間放置しておけば、通話ができない旨の音声
メッセージを発呼側に通知した後、呼を切断してくれ
る。
【0158】請求項5記載の発明によれば、高速移動中
における着呼に対して、着信報知を行なわずにメッセー
ジの入力を促す音声メッセージを発呼側に通知し、これ
に応じて発呼側から送られてきた音声データを記憶して
くれるので、ユーザーは高速移動中において着信に対処
する必要がなくなる。また、記憶されたメッセージを再
生することにより発呼側の相手やその要件を容易に知る
ことができる。
【0159】請求項6記載の発明によれば、高速移動中
に着信があった場合、当該高速移動状態が終了すると、
直ちにその旨が報知されるので、高速移動中における着
信情報をより早く得ることができる。
【0160】請求項7及び請求項11記載の発明によれ
ば、高速移動中における通話をハンズフリーで行なうこ
とが可能となり、該通話に要するユーザーの負担を軽減
することができる。
【0161】請求項8及び請求項12記載の発明によれ
ば、高速移動中における通話時に、当該通信端末装置が
高速移動中であることを発呼側及び着呼側の双方に警告
し、早期終話を促すことができる。
【0162】請求項13記載の発明によれば、高速移動
の要因が列車の走行によるものである場合は、高速移動
中であっても着呼、或いは発呼に基づく通常の通話を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話機のブロック構成図
である。
【図2】図1のCPUにおいて実行される着信制御処理
1のフローチャートである。
【図3】図1のCPUにおいて実行される録音メッセー
ジ報知処理のフローチャートである。
【図4】図1のCPUにおいて実行される着信制御処理
2のフローチャートである。
【図5】実施の形態の第2例における携帯電話機のブロ
ック構成図である。
【図6】図5のCPUにおいて実行される着信制御処理
3のフローチャートである。
【図7】図5のCPUにおいて実行される着信制御処理
4のフローチャートである。
【図8】実施の形態の第3例における携帯電話機のブロ
ック構成図である。
【図9】図8のRAMに展開される通話エリア履歴テー
ブルについて示す図である。
【図10】図8のCPUにおいて実行される着信制御処
理5のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機 2 携帯電話機 3 携帯電話機 11 アンテナ 12 高周波部 12a スイッチ 12b PLLシンセサイザ 12c 受信部 12d 送信部 13 モデム 13a 復調部 13b 変調部 14 TDMA処理部 15 音声処理部 15a スピーチコーディック部 15b PCMコーディック部 16 受話用スピーカ 17 マイク 18 録音再生部 19 加速度検出部 20 CPU 21 スピーカ 22 キー入力部 23 ROM 24 RAM 25 表示部 31 高周波部 31c 受信部 32 CPU 33 ROM 41 CPU 42 ROM 43 RAM

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声データを送受信する携帯可能な通信端
    末装置であって、 音声メッセージデータが記憶された記憶手段と、 当該通信端末装置の移動速度を検知する速度検知手段
    と、 着呼の際に、この速度検知手段により検知された前記移
    動速度の値が所定値以上である場合は、着信報知を行な
    わずに発呼側との間に呼を接続させて、前記記憶手段に
    記憶された音声メッセージデータを該発呼側に送信する
    着信制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 【請求項2】前記記憶手段には、通話ができない旨の音
    声メッセージデータが記憶され、 前記着信制御手段は、着呼の際に、前記速度検知手段に
    より検知された前記移動速度の値が所定値以上である場
    合は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続さ
    せて、前記記憶手段に記憶された音声メッセージデータ
    を該発呼側に送信した後、該呼を切断することを特徴と
    する請求項1記載の通信端末装置。
  3. 【請求項3】前記記憶手段には、しばらく通話を待って
    もらう旨の音声メッセージデータが記憶され、 前記着信制御手段は、着呼の際に、前記速度検知手段に
    より検知された前記移動速度の値が所定値以上である場
    合は、着信報知を行なわずに発呼側との間に呼を接続さ
    せて、前記記憶手段に記憶された音声メッセージデータ
    を該発呼側に送信するとともに該呼を保留とした後、着
    信報知を行なうことを特徴とする請求項1記載の通信端
    末装置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段には、さらに、通話ができな
    い旨の音声メッセージデータが記憶され、 前記着信制御手段は、前記呼の保留期間が所定時間を越
    えると、前記記憶手段に記憶された通話ができない旨の
    音声メッセージデータを前記発呼側に送信した後、該呼
    を切断することを特徴とする請求項3記載の通信端末装
    置。
  5. 【請求項5】音声データを送受信する携帯可能な通信端
    末装置であって、 メッセージの入力を促す音声メッセージデータが記憶さ
    れた第1の記憶手段と、 受信した音声データが記憶される第2の記憶手段と、 当該通信端末装置の移動速度を検知する速度検知手段
    と、 着呼の際に、この速度検知手段により検知された前記移
    動速度の値が所定値以上である場合は、着信報知を行な
    わずに発呼側との間に呼を接続させて、前記第1の記憶
    手段に記憶された音声メッセージデータを該発呼側に送
    信するとともに、この音声メッセージデータに応じて該
    発呼側から送信された音声データを前記第2の記憶手段
    に記憶する着信制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  6. 【請求項6】前記着信制御手段は、前記発呼側から送信
    された音声データを前記第2の記憶手段に記憶した後、
    前記速度検知手段により検知された前記移動速度の値が
    所定値以下である期間が所定時間以上継続した場合に、
    着信があったことを報知することを特徴とする請求項5
    記載の通信端末装置。
  7. 【請求項7】音声データを送受信する携帯可能な通信端
    末装置であって、 受信した音声データを低増幅率、或いは高増幅率のいず
    れかの増幅率で増幅して拡声出力する音声出力部と、 送信する音声データを近距離用、或いは遠距離用のいず
    れかの集音特性で集音する音声集音部と、 当該通信端末装置の移動速度を検知する速度検知手段
    と、 着呼、或いは発呼の際に、この速度検知手段により検知
    された前記移動速度の値が所定値以上である場合は、当
    該着呼、或いは発呼に基づく通話の間、前記音声出力部
    における増幅率を低増幅率から高増幅率に切換えるとと
    もに、前記音声集音部における集音特性を近距離用から
    遠距離用に切換える切換制御手段とを備え、 当該通信端末装置が所定レベル以上の速度で移動中であ
    る場合は、着呼、或いは発呼に基づく通話をハンズフリ
    ーで行なえるようにしたことを特徴とする通信端末装
    置。
  8. 【請求項8】音声データを送受信する携帯可能な通信端
    末装置であって、 高速移動中であることを警告する音声メッセージデータ
    が記憶された記憶手段と、 受信した音声データ、或いは前記記憶手段に記憶された
    音声メッセージデータを拡声出力する音声出力部と、 当該通信端末装置の移動速度を検知する速度検知手段
    と、 通話の際に、この速度検知手段により検知された前記移
    動速度の値が所定値以上である場合は、前記記憶手段に
    記憶された音声メッセージデータを前記音声出力部を介
    して再生出力するとともに、該音声メッセージデータを
    呼の接続された相手先に送信する通話制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  9. 【請求項9】前記速度検知手段は、受信した無線信号の
    電界強度を所定期間サンプリングしてその変化率を算出
    し、この受信電界強度の変化率に基づいて当該通信端末
    装置の移動速度を検知することを特徴とする請求項1、
    請求項5、請求項7、請求項8のいずれかに記載の通信
    端末装置。
  10. 【請求項10】音声データを送受信する携帯可能な通信
    端末装置における着信制御方法であって、 音声メッセージデータが記憶された記憶装置を備え、 着呼の際に、当該通信端末装置の移動速度を検知し、検
    知した移動速度の値が所定値以上である場合は、着信報
    知を行なわずに発呼側との間に呼を接続させて、前記記
    憶装置に記憶された音声メッセージデータを該発呼側に
    送信することを特徴とする着信制御方法。
  11. 【請求項11】音声データを送受信する携帯可能な通信
    端末装置における通話制御方法であって、 受信した音声データを低増幅率、或いは高増幅率のいず
    れかの増幅率で増幅して拡声出力する音声出力部と、 送信する音声データを近距離用、或いは遠距離用のいず
    れかの集音特性で集音する音声集音部とを備え、 着呼、或いは発呼の際に、当該通信端末装置の移動速度
    を検知し、検知した移動速度の値が所定値以上である場
    合は、当該着呼、或いは発呼に基づく通話の際に、前記
    音声出力部における増幅率を低増幅率から高増幅率に切
    換えるとともに、前記音声集音部における集音特性を近
    距離用から遠距離用に切換えて、該通話をハンズフリー
    で行なえるようにしたことを特徴とする通話制御方法。
  12. 【請求項12】音声データを送受信する携帯可能な通信
    端末装置における通話制御方法であって、 高速移動中であることを警告する音声メッセージデータ
    が記憶された記憶装置と、 受信した音声データ、或いは前記記憶装置に記憶された
    音声メッセージデータを拡声出力する音声出力部とを備
    え、 通話の際に、当該通信端末装置の移動速度を検知し、検
    知した移動速度の値が所定値以上である場合は、前記記
    憶装置に記憶された音声メッセージデータを前記音声出
    力部を介して再生出力するとともに、該音声メッセージ
    データを呼の接続された相手先に送信することを特徴と
    する通話制御方法。
  13. 【請求項13】音声データを送受信する携帯可能な通信
    端末装置と、この通信端末装置に対して無線信号により
    前記音声データを含むデータの送受信を行なう無線基地
    局とからなる通信システムであって、 前記無線基地局は、自局の通話エリア内に列車の路線が
    含まれているか否かを示す情報を前記データに含んで前
    記通信端末装置に送信し、 前記通信端末装置は、当該通信端末装置の位置する地点
    を通話エリアに含む前記無線基地局から前記データを受
    信するとともに、 当該通信端末装置の位置した通話エリア毎に、前記情報
    に基づく路線有無データが記憶される記憶手段と、 当該通信端末装置の位置する通話エリアが変わる毎に、
    受信したデータに含まれる前記情報に基づいて当該通話
    エリア内に列車の路線が含まれているか否かを判別し、
    判別結果を路線有無データとして前記記憶手段に記憶す
    る記憶制御手段と、 当該通信端末装置の移動速度を検知する速度検知手段
    と、 着呼、或いは発呼の際に、この速度検知手段により検知
    された前記移動速度の値が所定値以上である場合は、前
    記記憶手段に記憶された通話エリア毎の路線有無データ
    を参照し、当該通信端末装置が現在位置する通話エリア
    を含めて連続して所定数以上の通話エリアに列車の路線
    が含まれている場合に、当該着呼、或いは発呼に基づく
    通話を可能とする通話制御手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
JP9046213A 1997-02-28 1997-02-28 通信端末装置、着信制御方法、通話制御方法、及び通信システム Pending JPH10243465A (ja)

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