JP3034594B2 - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JP3034594B2
JP3034594B2 JP2322780A JP32278090A JP3034594B2 JP 3034594 B2 JP3034594 B2 JP 3034594B2 JP 2322780 A JP2322780 A JP 2322780A JP 32278090 A JP32278090 A JP 32278090A JP 3034594 B2 JP3034594 B2 JP 3034594B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は通話を行なっていない状態での消費電力を軽
減し、電池運用に好適な移動通信装置及び無線呼び出し
装置及び電話機及び回線制御装置及びそれらを用いた移
動通信システムに関する。
〔従来の技術〕
従来、公衆電話回線に接続され一般利用されている移
動通信システムとしては、自動車電話システムと無線呼
び出しシステム、さらに、最近実用化された簡易型自動
車電話システム等がある。
この中で、移動可能な電話システムとしては、自動車
電話システムが一般に広く知られている。このシステム
には、周波数利用効率が良いことから小ゾーンで構成さ
れたセル方式が世界的に用いられている。このセル方式
自動車電話システムの動作は、桑原守二監修「自動車電
話」電子通信学会発行に詳述されており、ここでは動作
の詳細な説明は省略する。
この自動車電話システム用の電話機も他の電子製品と
同様に小型化が図られ、携帯型が将来主流になると予想
されている。携帯型機種は必然的に電池で運用されるこ
とになる。このため、運用時の消費電力が電池寿命つま
り運用時間を左右する重要な要素となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
セル方式自動車電話システムの自動車電話機では、制
御チャンネルと呼ばれる周波数チャンネルで送られてく
る制御情報に、着呼情報やサービスエリアに関する情報
が送られてくる。このため、会話を行なっていない期間
では、常にこの制御チャンネルを監視していなければな
らない。さらに、隣接するセル間では、混信のため同一
周波数が使用できないため、セル間を移動するたびに制
御チャンネルの変更が必要となる。セル間隔が数キロの
市街地では特に制御チャンネルの移動が頻繁に発生する
ことになる。このため、自動車電話機の処理が増大し、
通話をしていない期間でもかなりの電力を消費すること
になる。
この自動車電話システムに対し、着呼機能を省きシス
テムの簡易化を図った簡易型自動車無線システムが既に
日本国内でも運用されている。このシステムでは、会話
を行なっていない期間には電源を切断できるので消費電
力の点では有利となる。しかし、発呼のみで着呼ができ
ないというシステム的な制限がある。
この他に、無線呼出しシステムとして無線呼び出し受
信機がある。省電力化及び小型化に適するようにシステ
ムが構築されており、現在カードサイズの受信機も製品
化されている。しかし、前述した自動車電話システムと
異なり、呼び出しサービスだけで、通話をすることがで
きない。
これらの欠点を補うため、発呼自動車電話システムを
用い、着呼を受けるために無線呼び出しシステムを用い
るという使用方法が行なわれている。この方法では、会
話をしていない期間では自動車電話機の電源を切断でき
るので、消費電力を抑え電池を長持ちさせることができ
る。しかし、無線呼び出し受信機では、電話番号程度し
か送れないため送られてきた電話番号を利用者が見なが
ら、自動車電話機からダイアリング操作をしなければな
らず不便であった。さらに、誤ダイアルが発生し易いと
いった欠点もある。この欠点を解消する技術として特開
昭62−159527号公報が開示されている。この技術は無線
呼び出し受信機に送った電話番号情報を、無線呼び出し
受信機からの一般の電話機に送れるようにしたものであ
り、ダイアリングの手間を省き、利便性の高いシステム
を提供することができるものである。
しかし、残念ながら上記技術は移動無線システムであ
る自動車電話システムに対しては長時間運用下での消費
電力についての配慮がなされていない。
本発明の目的は、上記欠点を解決し、会話を行なって
いない期間での消費電力を抑え、長時間運用を可能とす
る移動通信装置、回線制御装置、無線呼出し装置及び電
話機及びこれらを含む移動通信システムを提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、第1の構成は、無線呼び
出し受信機が呼び出し信号を検出した時点で、自動車電
話機の電源を投入するように構成し、さらに、電源が投
入されたか否かを確認した後、呼び出し信号に付随する
電話番号情報を自動車電話機に転送するように構成し
た。
第2の構成は、第1の構成に加え利用者に割り当てら
れた電話番号等のID情報と、キー操作部、表示部を無線
呼び出し受信機に備えると共に、自動車電話機の操作手
段を全て取り払うように構成した。
第3の構成は、自動車電話機において、無線呼び出し
受信機の機能を自動車電話機に内蔵し、呼び出し信号を
検出した時点で、自動車電話機の電源を投入するように
構成し、さらに、電源が投入されたか否かを確認した
後、呼び出し信号に付随する電話番号情報を自動車電話
機に転送記憶するように構成した。
第4の構成は、第3の構成に加え、無線呼び出しシス
テムのエリアを検出し、エリア外では自動車電話機とし
て動作し(セルラモードと呼称)、エリア内で自動車電
話機の電源を切断する(ページャーモードと呼称)と共
に、エリア内で呼び出し信号を検出すると、自動車電話
機の電源を投入するように構成した。
第5の構成は、第4の構成の自動車電話機がページャ
ーモードにあることを登録する登録手段を交換局に設け
ると共に、自動車電話機がページャーモードである時
に、自動車電話機に電話がかかった場合、無線呼び出し
局に接続し、無線呼び出し信号が送出されるように構成
した。
第6の構成は、第5の構成に加え、呼び出し信号を受
けた自動車電話機からの発呼かどうかを検査する検査手
段を設け、自動車電話機の回線をかかってきた電話回線
に接続するように構成した。
第7の構成は、第4の構成に加え、無線呼び出し信号
を受信すると、交換局に対し発呼すると共に、第6の構
成の検査手段に自動車電話機のID情報を伝送するように
構成した。
第8の構成は、無線呼び出し受信機において、交換局
に発呼するするための電話番号と、ID情報をDTMF信号で
発生出力できるように構成した。
第9の構成は、自動車電話システムにおいて、無線呼
び出しエリアを通常のセルより大きくカバーすると共
に、無線呼び出しエリアを自動車電話システムと同様に
セル状に配置し、通話ではセルを使用し、通話をしない
待機状態では無線呼び出しで着呼を受けられるように構
成した。
第10の構成は、自動車電話機と無線呼び出し受信機を
分離できるようにすると共に、交換局に発呼するための
電話番号情報及びID情報を無線呼び出し受信機に具備さ
せると共に、無線呼び出し受信機が呼び出し信号を検出
すると、自動車電話機の電源を投入し、さらに、電源が
投入されたか否かを確認した後、電話番号情報及びID情
報を自動車電話機に転送して、この情報を基に、自動車
電話機が交換局に対し発呼すると共に、第6の構成の検
査手段にID情報を伝送するように構成した。
第11の構成は、無線呼び出し受信機と電話機における
ものであり、交換局に発呼するための電話番号情報及び
無線呼び出し受信機に持たせるようにすると共に、無線
呼び出し受信機が呼び出し信号を検出し、電話機に電話
番号情報及びID情報を転送すると、この情報を基に、電
話機が交換局に対し発呼し、第6の構成の検査手段にID
情報を伝送するように構成した。
第12の構成は、構成電話システムにおいて、無線呼び
出しシステムによる呼び出しを可能にすると共に、構内
電話交換局に発呼確認の検査手段を設け、無線呼び出し
に対して応答した発呼回線と無線呼び出しの要求を行な
った回線を構内電話交換局にて接続するように構成し
た。
第13の構成は、テレポイント通信システムにおいて、
第11の構成と同様に無線呼び出しの要求を行なった回線
を、無線呼び出し応答してきた回線にテレポイント交換
局で接続するように構成した。
〔作用〕
第1の構成では、無線呼び出し受信機が呼び出し信号
を検出すると、自動車電話機の電源を投入できるので、
通話をしていない待機状態では自動車電話機の電源を切
断でき、消費電力を大幅に減らすことができる。さら
に、電源が投入されたか否かを確認した後、呼び出し信
号に付随する電話番号情報を自動車電話機に転送するよ
うに構成したので呼び出しに対し、ダイアリングをする
必要がなく利便性を向上できる。
第2の構成では、第1の効果に加え利用者に割り当て
られた電話番号等のID情報と、キー操作部、表示部を無
線呼び出し受信機に備えると共に、自動車電話機の操作
手段を全て取り払うように構成したため、自動車電話機
から無線呼び出し受信機を外しておけば無断で使用され
ることが無くなり、セキュリティーが向上する。さら
に、ID情報を無線呼び出し受信機が有するため、自動車
電話機を取り替えても課金が正常に行なえる。
第3の構成では、自動車電話機において、無線呼び出
し受信機の機能を自動車電話機に内蔵したのでトーン発
生回路や表示回路を共用でき回路を簡単化できる。呼び
出し信号を検出すると、自動車電話機の電源が投入され
るので、通話をしていない待機状態では自動車電話機の
電源を切断でき消費電力を大幅に減らすことができる。
さらに、電源が投入されたか否かを確認した後、呼び出
し信号に付随する電話番号情報を自動車電話機に転送記
憶するように構成したので呼び出しに対し、ダイアリン
グをする必要がなく利便性を向上できる。
第4の構成では、自動車電話システムにおいて、第3
の効果に加え、無線呼び出しシステムのエリアを検出
し、エリア外では自動車電話機として動作し(セルラモ
ード)、エリア内では自動車電話機の電源を切断する
(ページャーモード)と共に、エリア内で呼び出し信号
を検出すると、自動車電話機の電源を投入できるように
構成したのでページャーモードのエリアに入ると自動的
に自動車電話機の電源が切断されて電力が大幅に削減さ
れる。
第5の構成では、自動車電話システムにおいて、第4
の構成の自動車電話機がページャーモードにあることを
登録する登録手段を交換局に設けると共に、自動車電話
機がページャーモードである時に、自動車電話機へ電話
がかかってくると、この呼を無線呼び出し局に接続し、
無線呼び出し信号が送出されるように構成したので呼び
出しを行なう利用者が自動車電話機の動作モードについ
て考慮する必要がなく利便性が向上する。
第6の構成では、自動車電話システムにおいて、第5
の効果に加え、呼び出し信号を受けた自動車電話機から
の発呼か否かを検査する検査手段を設けたので、不正な
応答を排除することができる。検査の結果発呼が確認さ
れると、自動車電話機の回線をかかってきた電話回線に
接続するように構成したので、無線呼び出しに応答発呼
することにより相手の回線を接続することができる。
第7の構成では、自動車電話機において、第4の構成
に加え、無線呼び出し信号を受信すると、交換局に対し
発呼すると共に、検査手段に自動車電話機のID情報を伝
送するように構成したため、無線呼び出し信号により回
線が接続でき、通常の電話機の発呼と同じ機能を実現で
きる。
第8の構成では、無線呼び出し受信機において、交換
局に発呼するための電話番号と、ID情報をDTMF信号で出
力できるように構成したことにより、一般の電話機から
交換局にボタン一つで発呼でき、回線を接続するために
必要なID情報もボタン一つで正確に送ることができる。
第9の構成では、自動車電話システムにおいて、無線
呼び出しエリアを通常のセルより大きくすると共に、自
動車電話システムと同様にセル状に配置し、通話する状
態ではセルで、通話をしない待機状態では無線呼び出し
で着呼を受けられるため待機状態での消費電力を大幅に
低減できる。
第10の構成では、自動車電話機と無線呼び出し受信機
を分離できるようにしたため、受信機を持ち歩けるよう
になる。また、交換局に発呼するための電話番号情報及
びID情報を無線呼び出し受信機に具備させたため、無線
呼び出し受信機が同じならば、違う自動車電話機からも
応答が可能となり利便性が向上する。無線呼び出し受信
機が呼び出し信号を検出すると、自動車電話機の電源を
投入して自動的に発呼できるので待機中は電源を切断し
ておいても着呼が受けられる。もちろん消費電力も大幅
に削減できる。
第11の構成では、無線呼び出し受信機と電話機におけ
るものであり、無線呼び出し受信機に交換局に発呼する
ための電話番号情報及びID情報を具備させ、呼び出し信
号を検出し、電話機に電話番号情報及びID情報を転送す
ると、この情報を基に、電話機が交換局に対し発呼す
る。また、検査手段にID情報を伝送するよう構成したの
で自動車電話機でも通常の電話機でも同じ無線呼び出し
受信機を接続するだけで着呼が可能となる。
第12の構成では、構成電話システムにおいて、無線呼
び出しシステムによる呼び出しを可能にすると共に、構
内電話交換局に検査手段を設け、無線呼び出しに対して
応答した発呼回線と無線呼び出しの要求を行なった回線
を構内電話交換局にて接続するように構成したため、無
線呼び出し受信機を持つ利用者を直接電話口に呼び出
せ、さらに通話が可能となる。
第13の構成では、テレポイント通信システムにおい
て、第11の構成と同様に無線呼び出しの要求を行なった
回線を、無線呼び出し応答してきた回線にテレポイント
交換局で接続するように構成したためテレポイント通信
システムに着呼機能を付加することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図を併用して詳細に説明す
る。第1図は本発明の第一の実施例を示す構成図であ
る。第1図に示した実施例は無線呼び出し信号により自
動車電話機を起動し、さらに無線呼び出し信号で指定し
た電話番号に容易に発呼できるようにしたものである。
第1図において、1は自動車電話機、2は無線呼び出
し受信機、30及び31はアンテナ、20はアンテナ共用器、
3は送信回路、4は発振回路、5及び21は受信回路、6
は電話の音声信号を処理する音声処理回路、7はモデ
ム、8及び23はそれぞれ装置の動作を制御する制御回
路、9及び25はメモリ、10及び28は外部からの信号を入
力する入力回路、11は自動車電話機1に供給する電力を
制御する電源制御回路、12及び26は呼び出し音等のトー
ン信号を発生するトーン発生回路、13は制御回路8から
送られてくるデータを表示する表示回路、14はダイヤル
等のキー入力信号を検出するキー入力回路、16及び29は
トーン出力用のスピーカー、17は電源スイッチ、22は受
信した信号からデジタルデータを復調するデータ復調回
路、24はデータをデコードして内容を制御回路23に通知
するデコード回路、27はデータを外部に出力する出力回
路である。
自動車電話機1には従来の装置に対し入力回路10と電
源制御回路11を設けている。無線呼び出し受信機2は無
線信号の呼び出しトーン信号等で利用者に呼び出しが発
生したことを知らせるもので一般的にページャーと呼ば
れている。無線び出し呼受信機2には従来の装置に対し
出力回路27、入力回路28、メモリ25を備えている。
以下、各回路の動作を自動車電話機1から説明する。
アンテナ30は送受信兼用アンテナであり、アンテナ共用
器20により送受信信号が分離され受信信号はアンテナ30
から受信回路5へ、送信信号は送信回路3からアンテナ
30にそれぞれ伝達される。アンテナ共用器20には誘電体
フィルタやSAWフィルタが一般的に用いられている。発
振回路4は送受信信号のキャリア信号を発生しており、
制御回路8からの指示により発振周波数が変わるように
なっている。これにより送信及び受信周波数を変更する
ことができる。現在自動車電話システムには800MHzから
1GHzが多く使用されており、将来的には周波数幅を広く
とれる可能性から、より高周波帯へ移行していくと予想
されている。音声処理回路6は電話の音声信号のフィル
タリング音声のオン/オフを制御する回路であり、デジ
タル信号で音声を伝送する通信方式では音声のPCM変換
及び音声データ圧縮機能などが付加される。モデム7
は、受信回路5で受信された信号からデジタルデータの
復調と、制御回路8からのデジタルデータをアナログ信
号に変調して送信回路3に出力する。自動車電話機1は
このデジタルデータを自動車電話システムの交換局(図
示せず)とやり取りを行なうことにより、発呼着呼制
御、通話制御、チャンネル制御等の様々な制御が行なわ
れている。デジタルデータの解析、生成及び各回路の制
御は全て制御回路8で実行される。メモリ9は制御回路
8に接続され制御に必要なパラメータを記憶している。
このパラメータの中には端末の電話番号情報等も含まれ
ている。入力回路10は無線呼び出し受信機からのデータ
を入力して制御回路8に渡すか、あるいはメモリ9に書
き込むという動作をする。電源制御回路11は自動車電話
機1に供給する電力を制御する回路であり、出力回路27
からの制御信号、電源スイッチ17の操作あるいは制御回
路8からの制御信号で電力の供給を開始する。通常は、
電源スイッチ17が押されて電力が供給されると、制御回
路8が制御信号を電源制御回路11に出力して電力供給を
維持する。電源の切断はキー入力回路14から制御回路8
に指示し、電源制御回路11に対する制御信号を停止させ
ることにより実行される。
次に無線呼び出し受信機2について説明する。アンテ
ナ31は受信専用であり受信回路21に接続されている。無
線呼び出しシステムで送られてくる信号は全てデジタル
データであり、特定の受信機を呼び出すため電話番号に
相当するID情報と、それに付随して数文字の付加情報が
データとして送られてくる。これらのデータはデータ復
調回路22で復調された後、デコード回路24でID情報がチ
ェックされる。このチェックの結果、ID情報が予め設定
されたものと一致すると、デコード回路24は呼び出し発
生を制御回路23に通知すると共に、付加情報も制御回路
23伝達する。制御回路23はデコード回路24の出力に応じ
て無線呼び出し受信機2の動作を制御する。メモリ25は
制御回路23に接続され、無線で送られてきた付加情報及
び制御に必要なパラメータを記憶する。トーン発生回路
26は制御回路23の指示にしたがって呼び出し音を発生す
る。出力回路27は制御回路23の指示にしたがってデータ
を自動車電話機1の入力回路10に、また制御信号を電源
制御回路11に送る。入力回路28は電源制御回路11の動作
状態を示す信号を入力するもので、自動車電話機1の電
源が投入状態か否かを制御回路23に伝える。
以下、第1図に示した第1の実施例の動作を利用者B
が利用者Aを呼び出す場合を例にとり説明する。まず利
用者Bが既存の電話回線から無線呼び出しシステムを利
用して、利用者Aが所有する無線呼び出し受信機2を呼
び出すと、呼び出し信号が無線呼び出しシステムの基地
局から無線信号で送出される。この呼び出し信号が無線
呼び出し受信機2に到達すると、まず受信回路21で受信
される。受信回路21の出力をデータ復調回路22で復調
し、デコード回路24に送られる。デコード回路24で受信
したデータを解析し呼び出し信号を検出すると、制御回
路23に呼び出し信号が到来したことを伝達すると共に呼
び出し信号に付随する付加情報も伝達する。制御回路23
は、付加情報をメモリ25に記憶すると同時に、従来の無
線呼び出し受信機と同じようにトーン発生回路26を起動
して利用者に呼び出し信号の到来を通知する。この利用
者への通知手段はここに示したトーン音の他にも点燈、
点滅等の光による通知や、振動等の機械的な力による通
知方法でももちろん良い。次に制御回路23は出力回路27
を通じて、自動車電話機1の電源制御回路11に信号を出
力する。電源制御回路11はこの信号を受け取ることによ
り自動車電話機1に電力を供給する。これは、電源スイ
ッチ17が投入されたと同じ動作である。自動車電話機1
に電力が供給されると、まず、制御回路8がパワーアッ
プ処理を実行し、電源制御回路11に制御信号を送り、電
力供給状態を維持するように働く。これと同時に電源制
御回路11から動作状態を示す信号が入力回路28を通じ無
線呼び出し受信機2の制御回路23に通知される。この動
作状態を示す信号は電源が投入されたことを示す信号な
らなんでも良く、例えば自動車電話機1の電源ラインV1
でも、制御回路8から電源制御回路11に送られた信号で
も良い。後者の信号の場合は制御回路8の動作も制御回
路23から確認でき、より動作に信頼性を確保できるとい
う効果が付加される。この信号を受け制御回路23はメモ
リ25に記憶された付加情報を出力回路27を通じて自動車
電話機1の制御回路8に伝送する。制御回路8は受けた
データを表示回路13に送り、利用者Aにデータ内容を表
示する。表示を見た利用者Aが予め決められたキー操作
を実施したことを、キー入力回路14から制御回路8が検
知すると、制御回路8はメモリ9に記憶した付加情報デ
ータを電話番号情報として発呼動作を実行する。これに
より、利用者B付加情報として電話番号を送れば、利用
者Aは簡単なキー操作で指定された電話番号に電話をか
けることができる。また付加情報が表示回路13に表示さ
れるので、電話番号以外の付加情報を送った場合でも利
用者Aが判断できる。また、電話番号に例えば電話マー
ク等の記号を付加するようし、制御回路8でこのマーク
を検出して発呼を行なうか否かを判断するようにすれば
さらに誤操作を防ぐことができる。
以上述べたように本実施例によれば無線呼び出しを行
なうことにより、自動車電話機1の電源が自動投入され
るので普通自動車電話機1の電源を切断しておけること
から、自動車電話機1の消費電力を抑えることができ、
自動車電話機1の電池を長時間使用できるという効果が
ある。また、電源が投入されたこと検出してデータを送
出できるので確実なデータ伝送が行なえる。さらに、発
呼先の電話番号も自動車電話機1に送られるので発呼が
簡単な操作ですぐ行なえるという効果がある。さらにデ
ータを自動車電話機1の表示装置に表示できるので、無
線呼び出し受信機2の表示回路13を省略することができ
るという効果と、無線呼び出しで自動車電話機1の電源
を投入できるため、例えば外出先から呼び出す場合、ま
ず無線呼び出しで自動車電話機1の電源を投入した後、
直接自動車電話機1を電話で呼び出すことができるよう
になるという効果も在る。さらに自動車電話機1と無線
呼び出し受信機2は入力回路10、28、出力回路27を介し
て接続しているので別装置として分離する構造とするこ
とができる。この場合、無線呼び出し受信機2を単独で
使用することももちろん可能である。また、自動車電話
機1の電源が投入されたことを制御回路23で検出してい
るので、無線呼び出し受信機2を単独で使用した場合で
も自動車電話機1が接続されていないことを検出するこ
とができる。このため、呼び出しを受けた後、無線呼び
出し受信機2を自動車電話機1に接続すると、接続を検
出した後、メモリ25に記憶された付加情報が無線呼び出
し受信機2から自動車電話機1に伝送されるので、単独
で使用しても本実施例の効果を得ることができる。
第3図は本発明の実施例の外観を図示したものであ
る。第3図(a)は第1図に示した実施例の外観図であ
る。自動車電話機1と無線呼び出し受信機2は接続線43
を介して接続するようにしている。41、42はコネクタで
あり、これらを取り外すとそれぞれ単独機として動作で
きることは既に述べた通りである。また、自動車電話機
1に無線呼び出し受信機2が固定できるような構造とす
ることにより、接続状態での持ち運びが容易になる。第
3図の(b)は第2図に示した実施例の外観図である。
第2図に示した実施例では、第1図の表示回路13、キー
入力回路14を自動車電話機1ではなく無線呼び出し受信
機2に備えたことを特徴としている。
以下、第2図に示した本発明の第2の実施例を説明す
る。第2図において第1図に示した実施例と同一動作の
回路には同一番号が付してある。第2の実施例と第1の
実施例が異なる点は、表示回路13と、キー入力回路14を
無線呼び出し受信機2に備え、制御回路23に接続した点
と、入力回路28に入力される信号を制御回路8からのデ
ータ信号にした点、および自動車電話機1が有していた
電話番号情報を記憶するIDメモリ33を無線呼び出し受信
機2に備えた点である。
以下第2の実施例の動作を説明する。制御回路23と制
御回路8は出力回路34、27と入力回路28、10で接続され
ているので交互にデジタルデータをやり取りすることが
できる。自動車電話機1と無線呼び出し受信機2が接続
された状態では、制御回路23から制御回路8への指令に
より自動車電話機1と制御することができる。つまり、
キー入力回路14からのキー操作情報は制御回路23、出力
回路27、入力回路10を経由して制御回路8に送られると
同様に、制御回路8からの表示情報も出力回路34、入力
回路28、制御回路23を経由して表示回路13に送られる。
このため、第1図に示したように表示回路13、キー入力
回路14が制御回路8に接続されているのと同様な動作が
可能となる。従って、第2の実施例は、自動車電話機1
と無線呼び出し受信機2が接続された状態では第1の実
施例と同様に自動車電話機1として動作が可能となる。
さらに無線呼び出しを受けた場合でも制御回路23からの
信号を出力回路27を介して電源制御回路11に接続してい
るので第1の実施例と同様な動作及び効果が得られる。
また本実施例ではアンテナ31をループ状あるいはコイル
状にして本体内に内蔵し易くしており、装置の小型化が
図れる。さらに、アンテナ31に到来した不要信号を除去
するために受信回路21の前段にフィルタ19を追加してお
り、特に自動車電話機1が近接状態で送信する信号を除
去できるという効果がある。さらにアンテナ31の整合も
フィルタ19で行なうことができる。その他、本実施例特
有の効果としては、自動車電話機1がキー入力回路14を
備えていないため、自動車電話機1単体では動作できず
必ず無線呼び出し受信機2を接続する必要がある。従っ
て、無線呼び出し受信機2を取り外しておけば自動車電
話機1を不正に使用される事がなくなるという効果があ
る。さらに、無線呼び出し受信機2に自動車電話の電話
番号情報をIDメモリ33に保持しているため、異なる自動
車電話機に接続しても同一の電話番号を使用することが
できる。もちろん、発呼時にIDメモリ33に記憶した情報
を送出するので課金も正常に行なえるという効果もあ
る。つまり、無線呼び出し受信機2さえ持っていれば自
動車電話機1を選ばずに使用できる。もちろん、無線呼
び出し受信機2が接続できるように構成されていれば、
自動車電話機に限らず有線の装置でも同様な効果が得ら
れることは言うまでもない。さらに、メモリ25に、複数
の電話番号を記憶し、キー入力回路14の操作により、電
話番号を選択した後、制御回路23から制御回路8に選択
した電話番号を送り発呼するようにできるので、さらに
利便性を高くする効果もある。
以上述べた実施例では自動車電話機と無線呼び出し受
信機を別の装置として説明したが、もちろん同一装置に
まとめても良い。第4図は本発明の第3の実施例であ
り、第5図は第3の実施例の外観を示した図である。第
4図において第1図に示した実施例と同一動作の回路に
は同一番号が付してある。第1図に示した実施例と比較
し、第1図の入力回路10、28及び出力回路27が除去され
それぞれ直接接続されている。第2の実施例と同様に不
要信号を除去するためにフィルタ19が付加されている。
電源制御回路35は電源出力をV1、V2の二本としている。
電源出力V1は制御回路23及び制御回路8、および電源ス
イッチ17から制御されるものであり、第1図に示した電
源出力V1と同じである。電源出力V2は常時投入されてお
り、これに対する制御信号は第4図に図示していない。
電源出力V1が接続されている回路は第1図の自動車電話
機1に含まれる回路である送信回路3、発振回路4、受
信回路5、音声処理回路6、モデム7、制御回路8、メ
モリ9、およびキー入力回路14である。
以下、第4図に示した第3の実施例の動作を説明す
る。アンテナ31に到来した呼び出し信号はデコード回路
24で解析され制御回路23に呼び出し信号の到来が通知さ
れる。ここまではこれまでの実施例と同じである。この
通知を受け取ると、制御回路23はトーン発生回路12を制
御し、呼び出し音を発生させる。さらに、表示回路13に
付加情報を送り表示する。次に、電源制御回路35に信号
を送り電源出力V1を投入して自動車電話機1の各部に電
源を供給する。これを受けて制御回路8が起動し予め設
定されたデータを制御回路23に送り、電源が投入された
ことを通知する。この通知を受け、制御回路23は受信し
た付加情報を制御回路8に送る。制御回路8はキー入力
回路14より指示を受けると、付加情報を示す電話番号を
用いて発呼動作を開始する。以上述べたように第4図に
示した実施例も第1図に示した実施例と同じ動作が可能
であり、無線呼び出しにより指定先に簡単なキー操作で
発呼できるという効果と、呼び出しがかかるまで自動車
電話機1の主要回路の電源を切断しておけるので、消費
電力を抑えることができるという効果がある。さらに、
本実施例では制御回路8と制御回路23を直接接続できる
ので、入力および出力回路が不要となり、回路規模を減
少できるといった効果がある。さらに、呼び出し回路を
自動車電話機の持つリンガー回路と共用して回路を縮小
できるといった効果もある。さらに、制御回路8及び23
を制御回路18のように統合してさらに回路規模を減らす
ことができるという効果がある。
第5図は第4図に示した第3の実施例の外観を示した
図である。第5図(a)はアンテナ31を自動車電話機1
に付属するベルトの内部に設けた例である。この例では
アンテナ31が邪魔にならない。第5図(b)に示した例
ではアンテナ31をコイル状にして本体に内蔵した例であ
る。この例でもアンテナ31が邪魔にならない。第5図
(c)はトランクタイプの自動車電話機に本発明を適用
した例である。アンテナ31をハンドセット46に内蔵する
ことにより、トランクに内蔵される本体45にアンテナ30
を付属させた場合に比較し受信感度を向上できるという
効果がある。さらに、これまでの実施例ではアンテナ30
とアンテナ31を別々に有しているので、例えば第5図
(a)に示したような携帯型の自動車電話機1でアンテ
ナ30を本体内に収納した場合でも無線呼び出し受信機の
感度が低下しないという効果もある。
これ迄の実施例では呼び出しを受けたことにより自動
車電話機の起動を図ったが、例えば無線呼び出しシステ
ムのエリア内では無線呼び出しシステムで呼び出しを受
け、それ以外では自動車電話システムで着呼を受けられ
るようにすれば無線呼び出し受信機の省電力性と自動車
電話の便利さを活かすことができる。
第6図は本発明の第4の実施例の構成を示す構成図で
ある。第6図において第4図に示した実施例と同一動作
の回路には同一番号が付してある。第4図に示した実施
例と比較し、自動車電話機1が受ける信号からエリア情
報を抜き出し解析するエリア判定回路36と、無線呼び出
しサービスが実施されているか否かを判定するサービス
検出回路37と、制御回路18からの指示にしたがって制御
回路18の動作周波数を可変するクロック可変回路38が追
加されている。制御回路18は第4図に示した制御回路8
と制御回路23を統合して構成したものであり、自動車電
話機及び無線呼び出し受信機の両方を制御する機能を備
えている。また、電源制御回路35には電源出力V3が追加
されている。電源出力V1、V3は共に制御回路18から投入
切断制御が可能である。電源出力V1は送信回路3、受信
回路5等自動車電話機1用の回路に供給されており、電
源出力V1が投入されている状態では、自動車電話機1の
機能全てが動作可能となる。電力出力V3は受信回路21、
デコード回路24等無線呼び出し受信機用の回路に供給さ
れており、電源出力V3が投入されている状態では、無線
呼び出し受信機の機能全てが動作可能となる。常に電源
が投入されている電源出力V2は第6図には図示していな
いが、自動車電話機と無線呼び出し受信機の共通部分で
ある制御回路18、クロック可変回路38、メモリ9、トー
ン発生回路12、表示回路13およびキー入力回路14に供給
されている。電源スイッチ17が投入されると電源出力V2
が投入され制御回路18がまず起動するように構成してい
る。
第7図は第6図に示した実施例に適用される自動車電
話システムの交信エリアと無線呼び出しシステムのサー
ビスエリアの配置を示した図である。第7図において、
51は自動車電話システムの基地局を示す。自動車電話シ
ステムの交信エリアは一般的にセルと呼ばれており、以
下の説明では基地局の交信エリアをセルと記述する。50
は基地局51の交信範囲すなわちセルを表わしており、こ
のセル50内に存在する自動車電話機は基地局51と交信す
ることになる。第7図に示したように自動車電話のセル
50は隙間なく配置され自動車電話機(図示せず)が移動
してもどれかの基地局と交信が可能となっている。54は
無線呼び出しシステムのサービスエリアを表わしてお
り、自動車電話システムのセルより広い範囲をカバーす
るように構成されている。
第8図は第6図に示した第4の実施例の動作の流れを
示す流れ図である。第8図において、処理60のセルラモ
ードは自動車電話機として動作している状態であり、第
6図の電源出力V1が供給されている状態である。この状
態では自動車電話システムの制御信号を受信しており、
通常の着呼、発呼が可能な状態である。処理70のページ
ャーモードは無線呼び出し受信機として動作している状
態であり、第6図の電源出力V3が供給されている状態で
ある。このページャーモードでは第4図に示した第3の
実施例と同様に動作し、無線呼び出し信号をデコード回
路24が検出して制御回路18に通知すると、制御回路18は
クロック可変回路38を制御して制御回路18の動作周波数
を高くする。次に、電源制御回路35を制御して電源出力
V1を投入し、自動車電話機用回路を起動すると共に、ト
ーン発生回路12より呼び出し音を発生させる。無線呼び
出し信号と一緒に送られてくる付加情報は表示回路13に
表示されると共に、発呼時の電話番号として使用できる
ようにメモリ9に記憶される。続いて自動車電話制御処
理を開始する。第6図において自動車電話機1の利用者
が予め決められた操作をして、キー入力回路14から制御
回路18に指示すると、制御回路18はメモリ9に記憶され
た付加情報を電話番号として使用して発呼制御を開始す
る。上記、予め決められた操作は、制御回路18に付加情
報を使用することを指示するだけなので簡単な操作で十
分である。例えば、(1)発呼キーを押す、(2)キー
の機能を変えるシフトキーを押してから予め決められた
キーを押す、(3)予め決められた短縮ダイアル番号を
押す、(4)特別に割り当てられたキーを押す。等が操
作例として挙げられる。このように、第6図に示した実
施例においても第4図に示した実施例と同様に無線呼び
出し信号で指定された電話番号に、簡単な操作で電話を
かけられるという効果がある。
以下、第6図に示した第4の実施例の動作を第7図及
び第8図を併用してさらに詳しく説明する。第6図の電
源スイッチ17が投入されると電源出力V2(図示せず)が
投入され制御回路18が起動する。制御回路18は初期設定
処理を実行後電源出力V1を投入する。さらに、クローク
可変回路38を高い周波数にセットすることにより処理能
力を高めてから第8図のセルラモード処理60に移る。第
8図のセルラモード処理60では自動車電話システムの基
地局から送られてくる制御信号を受信している。この自
動車電話システムの制御信号にはサービスを行なってい
る地域を示すエリア番号が含まれている。第6図のエリ
ア判定回路36にはモデム7から復調した制御信号が送ら
れてくる。第8図の処理61で第6図のエリア判定回路36
はこの制御信号に含まれるエリア番号を調べ第7図の無
線呼び出しシステムのサービスエリア54内に含まれるエ
リアかどうかを判定する。例えばセル50内を自動車電話
が移動している様な場合では第6図のエリア判定回路36
は制御信号に含まれるエリア番号を調べてサービスエリ
ア54外のエリアと判断する。サービスエリア54外のエリ
アならば第8図の処理61から再び処理60に移りセルラモ
ードを維持する。次に例えば第7図のセル52に自動車電
話が移動した場合、第6図のエリア判定回路36は第7図
のサービスエリア54内のエリアと判断し、第6図の制御
回路18に通知する。制御回路18はこの通知を受けると第
8図の処理61から処理63に制御を移す。処理63では電源
出力V3を投入する。これにより無線呼び出し受信機の機
能が起動する。次に、処理64では第6図のサービス検出
回路37の出力をチェックする。サービス検出回路37はデ
ータ復調回路22からの復調データの検査と受信信号の信
号の強さを測定して、無線呼び出しサービスが実行され
ているか否かの判定を行なう回路である。第8図の処理
64では、受信信号の強さを測定し予め設定された信号レ
ベル1より高いか否かを判定する。また、この後で述べ
る処理71では受信信号の強さが予め設定された信号レベ
ル2より高いか否かを判定する。本実施例ではレベル1
の方がレベル2より高いレベルに設定してある。例え
ば、第7図のサービスエリア54内のセル52を移動中でも
無線呼び出し信号の受信強度がレベル1まで達していな
い場合では、第6図のサービス検出回路37はサービスが
実行されていないと判断し、検出信号を出力しない。第
8図の処理64でこれをチェックした第6図の制御回路18
は第8図の処理64から処理60に移りセルラモードを維持
する。第7図の無線呼び出し信号の送信局53に近づき、
第6図のサービス検出回路37が無線呼び出しシステムの
信号を検出すると検出信号を制御回路18に出力する制御
回路18はこれを受け、第8図の処理64から処理65に移
る。処理65では基地局にセルラモードからページャーモ
ードに移行することを通知する。これは、第6図の送信
回路3を起動し、予め決められた制御データを制御回路
18からモデム7、送信回路3を通して送信することで実
行する。次に、第8図の処理66に電源出力V1を切断し自
動車電話機能を停止し、処理67で第6図のクロック可変
回路38を動作させ制御回路18の動作クロックを低くす
る。この後、第8図の処理70のページャーモードに移
る。このページャーモードでは先に述べたように第4図
に示した実施例と同様に動作する。第8図の処理71では
処理64と同様に第6図のサービス検出回路37の出力をチ
ェックしてサービス検出信号が出力され続けていれば第
8図の処理70に戻ってページャーモードを維持し続け
る。処理71と処理64の相違は前述したように判定する受
信信号の強度が異なるという点にある。本実施例では第
8図の処理71のレベル2の方が処理64のレベル1より低
いレベルに設定してある。処理71で第6図のサービス検
出回路37のサービス検出信号の出力が停止していれば第
8図の処理72に進み第6図の電源制御回路35を制御して
電源出力V1を投入し、自動車電話用に回路を起動する。
次に、第8図の処理73で第6図のクロック可変回路38を
動作させ制御回路18の動作クロックを高くする。続いて
第8図の処理74では基地局にページャーモードからセル
ラモードに移行することを通知する。次に、処理62に進
み電源出力V3を切断し無線呼び出し受信機の機能を停止
する。その後、第8図の処理60のセルラ無線機モードに
移行し、従来の自動車電話機と同様の動作を行なう。
以上述べたように本実施例によれば第6図のエリア判
定回路36及びサービス検出回路37の働きにより、無線呼
び出しシステムのサービスエリアか否かを検出すること
ができ、サービスエリア内ならば制御回路18の働きによ
り自動的に自動車電話機用回路の電源を切断して、電力
を大幅に減少することができるというこれまでの実施例
と同様の効果がある。もちろん、無線呼び出しサービス
エリア内にいる場合は、無線呼び出し信号により自動車
電話機の機能が起動すると共に無線呼び出し信号の付加
情報を電話番号として利用できるので、これまでの実施
例と同様に、利用者の操作の手間を軽減し利便性の向上
がはかれるといった効果もある。本実施例特有の効果と
しては、呼び出しシステムのサービスエリア外に移動し
た場合には、自動的に自動車電話機用回路の電源がオン
となり、従来の自動車電話機と同様に着呼を受け付ける
ことができるという効果と、第6図のクロック可変回路
38の働きにより、制御回路18の処理量が比較的少ないペ
ージャーモードでは制御回路18の動作クロックを低下さ
せられるので、さらに消費電力を軽減できるという効果
と、第8図の処理65と処理74に示したようにセルラモー
ドとページャーモードを変更する場合に、基地局にどの
モードに移行するかを通知するモード移行通知データを
送出するようにしたので、基地局で端末の動作を把握で
きるという効果と、処理64と処理71に示したようにサー
ビスエリアを検出する信号強度のレベルをサービスエリ
アに入る時(処理64のレベル1)の方を高く設定したの
でサービスエリアの境界部分での動作が安定するという
効果もある。
第9図は本発明の第5の実施例の構成図であり、第8
図の処理65及び処理74で、送出するモード移行通知デー
タを検出できるように構成した自動車電話システムの基
地局及び交換器及び無線呼び出しシステムの構成図であ
る。第9図において、80、81、82、83は自動車電話シス
テムの設備であり、82及び83は自動車電話機と無線信号
をやり取りして通信する基地局、81は基地局82、83を介
し自動車電話機と制御信号のやり取りを行なう下位の自
動車電話交換局、80は下位の自動車電話交換局81の上位
となる自動車電話交換局である。84は無線呼び出し信号
を送信する無線呼び出し局である。下位の自動車電話交
換局81は複数の基地局の制御を行なう機能を持ち、自動
車電話がどのセルにいるかを管轄する機能を持つ。自動
車電話交換局80には下位の自動車電話変換局81のような
下位交換局が複数個接続されており自動車電話機がどの
地域にいるかを管理する。自動車電話交換局80におい
て、85は回線接続設備、86は自動車電話位置登録設備、
87は自動車電話動作モード登録設備、88は無線呼び出し
システム接続設備、189は音声メッセージ発生設備であ
る。
以下、第9図に示した第5の実施例の動作を説明す
る。従来の自動車電話システムに対し本実施例では、自
動車電話動作モード登録設備87と、無線呼び出しシステ
ム接続設備88および音声メッセージ発生設備189が本発
明により追加されている。信号L1は通信回線であり、上
位の自動車電話交換局あるいは公衆回線網と接続されて
いる。自動車電話位置登録設備86には自動車電話機(図
示せず)がどの下位の自動車電話交換局の管轄化に位置
するのかを登録され、自動車電話動作モード登録設備87
には自動車電話機がセルラモードかページャーモードか
が登録される。回線接続設備85は自動車電話位置登録設
備86及び自動車電話動作モード登録設備87に登録された
情報を基に回線を接続する。例えば、通信回路L1から呼
び出された自動車電話機がセルラモードであると自動車
電話動作モード登録設備87に登録され、さらに自動車電
話位置登録設備86に下位の自動車電話交換局81の管理下
に位置すると登録されていると、回線接続設備85は呼の
発生した通信回線L1を下位の自動車電話交換局81に接続
する。下位の自動車電話交換局81は呼ばれた自動車電話
機がどの基地局と接続されているかを調べ、自動車電話
機とその基地局を通して回線を接続する。自動車電話機
がページャーモードに移行すると、その情報が自動車電
話機から無線で接続されている基地局82、83と下位の自
動車電話交換局81を通して自動車電話交換局80に伝達さ
れる。この情報を自動車電話動作モード登録設備87が受
け、登録されているモード情報を変更する。次に、通信
回線L1から呼び出された自動車電話機がページャーモー
ドであると、自動車電話動作モード登録設備87でモード
登録の有無を確認し、登録されていると、回線接続設備
85は通信回線L1を無線呼び出しシステム接続設備88及び
回線網89を通して無線呼び出し局84に接続する。この結
果、無線呼び出し信号が無線呼び出し局84から送信され
自動車電話機が呼び出される。この場合、通信回線L1は
音声メッセージ発生設備189からページャーモードで呼
び出しを行なうことを利用者に伝達する。
以上述べたように、第9図に示した実施例では、自動
車電話機の動作モードを登録し、その情報に基づいて無
線呼び出し局84に接続されるので、利用者が自動車電話
機の動作モードを考慮する必要がなく、利便性が向上す
るという効果がある。さらに、音声メッセージ発生設備
189により、無線呼び出し信号で呼び出していることが
判るので利用者にとって都合が良い。
さらに、第6図から第9図に示した本発明の実施例に
よると、従来の自動車電話システムでは、セル間移動の
際の通話を行なっていない待機中の制御データ伝送周波
数を変更していた。つまり非通話中でもセル変更ととも
に周波数を変更する必要が在った。これに対し、本実施
例では無線呼び出しシステムのサービスエリア内では無
線呼び出し信号により呼び出しが可能となるため、セル
を変更しても周波数変更動作が必要なくなる。このた
め、無線呼び出しシステムのサービスエリア内では、1
周波数で多数局の呼び出しサービスを実行することがで
き周波数効率を上げることができる。さらに、無線呼び
出し機能を持たない装置とも容易に互換性に保つことが
できる。さらに、無線呼び出し機能を選択するスイッチ
を自動車電話機に設け、ページャーモードへの移行を禁
止できる様にすることにより、ページャーモードの省電
力動作と、セルラモードの着呼機能を利用者が選択する
ことができるという効果もある。さらに、第6図の自動
車電話機1において動作モードを表示回路13に表示した
り、動作モードによりトーン発生回路12を制御して呼び
出し音を変えたりすることにより利用者に利便を図って
も良い。
以上、述べた実施例では無線呼び出しを受けた利用者
が指定された電話番号に電話をかけ、呼び出しを行なっ
た利用者を呼び出すようにしていたが、無線呼び出しを
行なった回線に直接つなぐようにすればそのまま会話に
入ることができる。
第10図は本発明の第6の実施例であり自動車電話シス
テムと無線呼び出しシステムの構成を示す構成図であ
る。第10図において、第9図に示した実施例と同一動作
のものには同一番号を付している。92は一般公衆回線網
を示す。90はID検査装置であり、自動車電話機(図示せ
ず)からのIDデータ及び手順を検査し、無線呼び出し信
号で呼び出した相手かどうかを判断して回線接続設備85
にその結果を通知する。91は第2のID検査であり、呼び
出された相手が一般公衆回線92を通じて応答してきた場
合に、ID及び手順の検査を行ない検査の結果が良好の場
合には回線L3を回線接続設備85に接続する。
以下、第10図に示した実施例の動作を説明する。回線
L1から呼び出された自動車電話機がページャーモードで
あると、自動車電話動作モード登録設備87に登録されて
いると、回線接続設備85は呼の発生した回線L1を無線呼
び出しシステム接続設備88を通して無線呼び出し局84に
接続する。この結果、無線呼び出し信号が無線呼び出し
局84から送信され自動車電話機が呼び出される。ここま
では、第9図の実施例と同様である。呼び出しを受けた
利用者が自動車電話機から予め決められた手順で発呼す
る。この発呼を受けてID検査装置90が、自動車電話機か
らのIDデータ及び手順を検査し、無線呼び出し信号で呼
び出した相手かどうかを判断して回線接続設備85にその
結果を通知する。この結果が良好ならば回線接続設備85
は自動車電話機に発呼が受け付けられたことを通知する
と共に、回線L1と自動車電話機の回線を接続する。この
結果、呼び出しを要求した利用者と、呼び出しを受けた
利用者が電話回線で接続され、会話が可能となる。音声
メッセージ発生設備(図示せず)は自動車電話機からの
応答に時間がかかる場合に呼び出しを行なった利用者に
対し、予め登録されたメッセージを流すことにより利用
者に安心感を与えることができる。例えば、無線呼び出
し中は「ただ今、呼び出しております。しばらくこのま
まお待ちください」といったメッセージを流し、呼び出
しが完了した時点で呼び出しを示すトーンに切り替える
といったことが可能になる。第1図に示した実施例のよ
うに、自動車電話機1と無線呼び出し受信機2が分離で
きるような構成の場合は、無線呼び出し受信機2のみを
持ち出す可能性がある。第10図において呼び出しを受け
た利用者が自動車電話機(図示せず)ではない、通常の
電話機から一般公衆回線を通じて回線L3で応答を行なっ
た場合、第2のID検査装置91で呼び出された利用者かど
うかをID及び手順の検査により確認する。検査の結果が
良好の場合には回線L3を回線接続設備85に接続し、回線
接続設備85はこれを受け回線L1とか回線L3を接続する。
この結果、呼び出しを要求した利用者と、呼び出しを受
けた利用者が電話回線で接続され、会話が可能となる。
前述したID及び手順の監査方法としては、例えば、自動
車電話機からの応答を検査する第10図のID検査装置90で
は、自動車電話機の電話番号、あるいは自動車電話機に
接続された第1図の無線呼び出し受信機2の登録番号を
自動車電話機を通じて受け取る方法や、無線呼び出しに
対する発呼方法を通常の発呼方法と異なる制御信号を用
いるといった方法がある。
また、一般公衆回線を通じての応答を検査するID検査
装置では、まず予め決められた電話番号への応答である
か、ID検査装置に音声認識装置をもうけ、応答した利用
者にID番号を答えてもらう方法、ID検査装置にダイアリ
ング番号認識装置をもうけ、応答した利用者にID番号を
ダイアリングしてもらう方法、ID検査装置にモデム装置
をもうけ、応答した利用者にデジタルデータでID番号を
送出してもらう方法等がある。
以上述べた実施例では、無線呼び出し信号に応答して
予め決められた手順にしたがって応答すれば、自動車電
話交換機設備の働きにより呼び出しを行なった利用者の
回線に接続されるため、そのまま会話ができるという効
果がある。また、一般回線からの応答に対しても、第2
のID検査装置の働きにより、自動車電話機からの応答と
同様に呼び出しを行なった利用者の回線に接続されるた
め、そのまま会話ができるという効果がある。本発明に
よる後者の効果を利用すれば無線呼び出しシステムだけ
でも一般回線から予め決められた手順で応答する事によ
り、呼び出しを行なった利用者と呼び出された利用者の
回線が接続できるようになることは容易に類推できる。
第11図は本発明の第7の実施例であり、前述した回線
を接続するための手順を自動的に実行するようにした自
動車電話機の構成図である。第11図において、第6図に
示した実施例と同一動作のものには同一番号を付してい
る。第6図に示した実施例に比較し、第11図に示した実
施例では回路100から102が追加されている。第11図にお
いて、100は発呼動作制御回路、101はID発生回路、102
はサービス状態表示回路である。
以下第11図に示した実施例の動作を説明する。制御回
路18、エリア判定回路36、サービス検出回路37の働きに
より、セルラモードおよびページャーモードゅ有するの
は第6図に示した実施例と同様である。本実施例では、
移動先の場所で無線呼び出しシステムのサービスが行な
われているか否かを、サービス検出回路37の出力を受け
て表示するサービス状態表示回路102を備えている。こ
れにより、利用者が無線呼び出しモードかどうかをすぐ
知ることができる。もちろん表示回路13と一緒に表示す
るようにしても良い。さらに、動作で異なる点は、ペー
ジャーモードで無線呼び出し信号を受信した時である。
無線呼び出し信号を受信すると、デコード回路24は制御
回路18に通知すると同時に発呼動作制御回路100にも通
知する。発呼動作制御回路100はこれを受け、制御回路1
8に働きかけ発呼動作を開始させる。発呼動作が終了す
ると発呼動作制御回路100はID発生回路101から読み込ん
だID情報を、制御回路18、モデム7、および送信回路3
を通じて送出する。このID情報が自動車電話交換局(図
示せず)で受け付けられると、受付を示す信号が送られ
てくると共に、呼び出しを行なった利用者の回線に接続
される。これを受けて、第11図の制御回路18はトーン発
生回路12を制御して、無線呼び出し時とは呼び出し音を
変え、回線が接続されたことを自動車電話機1の利用者
に伝達する。この呼び出し音に利用者が応答すれば通話
が可能となる。
以上述べたように第11図に示した実施例によれば、第
6図に示した実施例と同様な効果に加え、無線呼び出し
信号に応答して発呼制御回路が自動的に発呼を開始し、
ID情報を送出するので、利用者は回線が接続されるまで
操作を必要とせず、非常に使い勝手をよくする効果があ
る。また、回線が接続されると呼び出し音が変わること
から、回線が接続されたか否かをすぐに知ることができ
都合が良い。
第12図は本発明の第8の実施例の構成図を示す。第12
図に示した実施例は、無線呼び出し信号に対し、一般回
線からの応答を容易にした無線呼び出し受信機の構成図
である。第12図において、2は無線呼び出し受信機、31
はアンテナ、21は受信回路、23は無線呼び出し受信機2
の動作を制御する制御回路、25はメモリ、26は呼び出し
音等のトーン信号を発生するトーン発生回路、106は制
御回路23から送られてくるデータを表示する表示回路、
103はキー入力信号を検出するキー入力回路、29はトー
ン出力用にスピーカー、22は受信した信号からデジタル
データを復調するデータ復調回路、24はデータをデコー
ドして内容を制御回路23に通知するデコード回路、101
は予め登録されたID情報を発生するID発生回路、104は
入力されたデータに対応したDTMF信号を出力するDTMF発
生回路、105はDTMF信号を出力するスピーカーである。
以下、第12図に示した実施例に動作を第10図を併用し
て説明する。第10図の回線L1から呼び出し要求が発生す
ると、回線接続設備85は無線呼び出しシステム接続設備
88を通して無線呼び出し局84に接続する。この動作によ
り呼び出し信号が無線呼び出し局84から送信される。こ
の呼び出し信号は、第12図のアンテナ31、受信回路21、
データ復調回路22を経てデコード回路24に到達する。デ
コード回路24で信号を解析した結果、呼び出し信号と判
断すると制御回路23に検出信号が通知される。この信号
を受けると制御回路23は、まずトーン発生回路26を動作
させ利用者に呼び出されたことを通知するトーン音を発
生させる。このトーン音を受けて、呼び出された利用者
は一般回線の電話機(図示せず)の送話器にスピーカー
105を当てキー入力回路103を操作する。このキー操作を
検出して、制御回路23まずID発生回路101からID情報を
読み取り、DTMF発生回路104にこID情報を送出する。DTM
F発生回路104は受けたID情報に対応したDTMF信号に変換
してスピーカー105から出力する。出力されたDTMF信号
は、一般回線の電話機から第10図の回線L3を通して第2
のID検査装置91に送られる。第2のID検査装置91でDTMF
信号が解析され、呼び出された利用者か否かが検査され
る。検査の結果が良好の場合には、回線接続設備85に通
知すると共に回線L3を回線接続設備85に接続する。回線
接続設備85はこれを受け回線L1と回線L3を接続する。こ
の結果、呼び出しを要求した利用者と、呼び出しを受け
た利用者が一般の電話回線で接続され、会話が可能とな
る。第14図は第12図に示した無線呼び出し受信機2の外
観の一例を示した図である。図中103Aと103Bはキー入力
回路103に接続された押しボタンスイッチであり、スピ
ーカー105は裏面に配置してある。本実施例では、スピ
ーカー105を電話機の送話器に当ててボタンスイッチ103
Aを押すと、スピーカー105から第10図の第2のID検査装
置91に回線を接続するために、第12図のID発生回路101
に予め設定された電話番号情報がDTMF信号で発生され
る。これにより、第10図の第2のID検査装置91に回線を
接続されたなら、次に第14図のスイッチ103Bを押す。こ
の操作により、第12図のID発生回路101に登録されたID
情報がDTMF信号でスピーカー105から電話回線を通して
第10図の第2のID検査装置91に送られ検査される。回線
が呼び出した利用者に接続されたあとは電話機を通じて
直接会話ができるようになる。
以上述べた実施例では、呼び出しを受けた場合、スピ
ーカーを送話器に当て2つのスイッチを押すだけで、呼
び出しを行なった利用者の回線に接続されることにな
り、操作が簡単になるという効果がある。
これまで述べてきた実施例ではページャーサービスが
行なわれる範囲内で呼び出しを受けると、予め設定され
た電話番号あるいは発呼手順を使用して発呼動作を行な
うようにし、自動車電話システムの交換局を呼び出して
回線同士を接続するように構成してきた。これらの実施
例の利点は、無線呼び出しシステムを従来あるシステム
と共通に使用できるといった点にある。本発明はこうい
った構成でも達成できるが、無線呼び出しシステムの呼
び出し機能を自動車電話システムの着呼機能として取り
入れることにより、よりいっそうの効果が期待できる。
第13図は着呼機能を無線呼び出しシステムで構成した
移動体通信システムのセルの配置図である。第13図にお
いて54は無線呼び出しエリアを示し、50は1つの基地局
でカバーできる範囲の通話用のセルを示している。第13
図に示したように無線呼び出しエリアを、通話用セルに
比較し大きく構成することにより、通話状態でない待機
状態ではエリアからエリアへの移動が従来に比較して少
なくなる。これにより、待機状態での制御回路の処理の
負担を軽くすることができ、消費電力の軽減ができると
いう効果がある。また、従来の制御チャンネルを無線呼
び出し方式とすることにより、制御チャンネルの送信用
チャンネルが必要なくなり、制御用周波数幅を半分とす
ることができる。さらに、無線呼び出しの周波数を従来
の自動車電話システムの800MHz帯から移し、250MHz帯付
近とすれば待機時の無線回路の消費電力を従来よりも大
幅に押さえることもできる。もちろん、これまで述べて
きた様に本発明を用いれば無線呼び出しに応答して、回
線を接続できるようになるので、従来の自動車電話シス
テムの機能を損なわずにシステムを構成できる。
第11図に示した実施例のように、これまで述べてきた
無線呼び出しに対し、自動応答を行なう装置の実施例は
一体型のみであった。もちろん、第1図に示した実施例
のように自動車電話機と無線呼び出し受信機が分離する
様に構成された装置に対しても自動応答を行なう装置と
して本発明を適用できる。
第15図は、本発明の第9実施例であり、分離型でかつ
自動応答機能を有した装置の構成図である。第15図にお
いて、第1図及び第6図、第11図、第12図に示した実施
例と同様の動作をする回路には同一番号を付している。
第15図において、34は制御回路8からのデータを外部に
出力する出力回路、28は外部からのデータを入力し制御
回路23に伝達する入力回路、107はDTMF発生回路104から
の信号を制御回路23の指令にしたがって呼び出し音とし
てスピーカー29に出力するか、DTMF信号としてスピーカ
ー105に出力するかを切り替える切り替え回路である。
以下、第15図の実施例の操作を説明する。制御回路8
と制御回路23は入力回路10、28と出力回路27、34により
接続されており、2つの制御回路で、第11図に示した制
御回路18とほぼ同様な働きをする。
無線呼び出しエリアに入ったことをサービス検出回路
37が検出して制御回路23に通知すると、制御回路23は制
御回路8に指令して、ページャーモードに移行すること
を基地局(図示せず)に信号送出した後、電源制御回路
11の出力V1を切断させる。これによりページャーモード
に移行する。逆に、無線呼び出しエリアから外に出たこ
とをサービス検出回路37が検出して、制御回路23に通知
すると、制御回路23は電源制御回路11に電源投入信号を
送る。制御回路23は電源投入を制御回路8からの信号で
確認した後に、制御回路8に指令して、セルラモードに
移行することを基地局に信号送出する。これによりセル
ラモードに移行する。もちろん、第13図に示したよう
に、無線呼び出しエリアで全てカバーされている場合
は、無線呼び出しのエリアが変化したことをサービス検
出回路37が検出した時、サービスエリアの変更を基地局
に伝達するために一時的にセルラモードに移行するのみ
で、通常は常にページャーモードである。このため従来
に比べ大幅に消費電力を低減できる。さらに、ページャ
ーモードで無線呼び出し信号を受信すると、デコード回
路24は制御回路23に通知する。制御回路23はこの通知を
受けると電源制御回路11に電源投入信号を送る。電源投
入を制御回路8からの信号で確認した後に、発呼制御回
路100及び制御回路8に指令して予め設定された手順に
したがって発呼動作を開始させる。この自動発呼時に必
要なID情報は制御回路23がID発生回路101から読み取っ
て、発呼制御回路100に送る。ID情報は制御回路8、モ
デム7、および送信回路3を通じて信号送出される。こ
のIDが受け付けられると、受付を示す信号が回線制御装
置(図示せず)から送られてくると共に、呼び出しを行
なった利用者の回線に接続される。これを受けて、制御
回路8はトーン発生回路12を制御して、回線が接続され
たことを自動車電話機の利用者に伝達する。この呼び出
し音に利用者が応答すれば通話が可能となる。
以上述べたように第15図に示した実施例によれば、呼
び出し待機中の消費電力を大幅に軽減できるというこれ
までの実施例共通の効果に加え、第11図に示した実施例
と同様に、無線呼び出し信号に応答して発呼制御回路が
自動的に発呼を開始し、ID情報も送出するので、利用者
は回線が接続されるまで操作が不要となり、非常に使い
勝手がよくなるという効果がある。また、回線が接続さ
れると呼び出し音が変わることから、回線が接続された
かどうかをすぐに知ることができ都合が良い。さらに、
無線呼び出し受信機を分離して持ち運ぶことができるこ
とに加え、本実施例の無線呼び出し受信機は第12図に示
した実施例の構成を全て含んでいることから、分離して
持ち運んでいる場合でも呼び出し信号に対し、一般回線
の電話機から無線呼び出し受信機を用いて応答ができ、
通話が可能となるという効果がある。
第16図は本発明の第10の実施例であり、一般回線に接
続される電話機に自動発行機能を付加し、第15図に示し
た実施例と同様な効果を一般回線の電話機に持たせたも
のである。第16図において、2は無線呼び出し受信機で
あり、中の回路構成及び動作は第15図に示した無線呼び
出し受信機2とまったく同じである。110は電話機、111
は入力回路、112は出力回路、118は電話機110の動作を
制御する制御回路、114は受話器とフック状態を検出す
る回路を含む受話器回路、113は電話機をオフフック状
態にするオフフック回路、115はダイアルキーを含みダ
イアルキー操作あるいは制御回路118の指令によりダイ
アリング信号を発生するダイアリング回路、116はモデ
ム回路、117は電話回線と電話機回路を接続する回線イ
ンターフェース、119は電話機の動作を知らせる表示回
路、120は呼び出し音を発生するトーン発生回路であ
る。
以下第16図の実施例の動作を説明する。無線呼び出し
信号を無線呼び出し受信機2が受信すると、受信回路2
1、データ復調回路22、デコード回路24の働きにより制
御回路23に通知される。制御回路23はこの通知を受ける
とDTMF発生回路104と切り替え回路107を動作させスピー
カー29より呼び出し音を出力し、利用者に呼び出しがあ
ったことを通知する。ここまでは第15図に示した実施例
の動作と同じである。通知を受けた利用者が無線呼び出
し受信機2を電話機110に接続すると、制御回路23は、
オフフック回路113にオフフック信号を送る。この信号
を制御回路118が検知し、制御回路23に動作を開始した
ことを通知する。制御回路118からの信号で電話機110の
動作を確認した後に、制御回路118に指令して予め設定
された手順にしたがって発呼動作を開始させる。この自
動発呼時に必要なID情報は制御回路23がID発生回路101
から読み取って、制御回路118に送る。ID情報の内、電
話番号情報は制御回路118からダイアリング回路115に送
られダイアリングが実行される。これにより自動車電話
交換局(図示せず)に回線が接続される。ID情報の内、
ID番号情報は制御回路118、モデム回路116、および回線
インターフェース117を通じて送出される。このID情報
が受け付けられると、受付を示す信号が自動車電話交換
局から送られてくると共に、呼び出しを行なった利用者
の回線に接続される。これを受けて、制御回路118はト
ーン発生回路120、あるいは表示回路119を制御して、回
線が接続されたことを呼び出しを受けた利用者に通知す
る。この通知に利用者が応答し受話機114をとれば、回
線インターフェース117が受話機114と電話回線L4を接続
して通話が可能となる。
以上述べたように、本実施例によれば、自動車電話機
に接続する無線呼び出し受信機と同一装置で、一般回線
の電話機に接続できるようになる。これにより、無線呼
び出し受信機さえ持っていれば、呼び出しに対し、自動
車電話機でも一般回線用電話機でも同様に応答し通話が
できるという効果がある。さらに、他の実施例と同様
に、電話の呼び出しに無線呼び出しシステムを用いたこ
とから、待機時の消費電力を大幅に押さえることができ
る。
第17図は第16図に示した実施例の外観の一例を示した
図である。123は無線呼び出し受信機2を差し込む挿入
口である。122は電話と接続するためのコネクタ部であ
る。121は無線呼び出しシステムのサービス状態を示す
表示部であり、サービスエリア外に出た場合には点滅し
て利用者に注意を促すようにしている。また、サービス
エリア外に出た場合にはトーン音で利用者に知らせるよ
うにしても良い。この知らせを受け利用者が、無線呼び
出し受信機2を電話機110に接続すると、第15図に示し
た実施例の動作と同様に自動的に発呼して、サービスエ
リア変更を交換局に登録することができる。
これまでの実施例では自動車電話システムあるいは一
般公衆回線の電話に本発明を適用してきたが、他の通信
システムにも本発明が適用できる。第18図は、本発明の
第11の実施例であり構内通信システムに適用した実施例
を示す構成図である。構内交換装置93に外線の一般公衆
回線L5及び内線として電話機110が複数接続され、さら
に無線呼び出し局84が接続されている。本実施例におい
ては呼び出し方法が2種類設定されており、1つは従来
通りに電話機の電話番号を指定する方法と、無線呼び出
し受信機のID番号を指定する方法である。無線呼び出し
受信機2のID番号を指定して電話をかけると、回線接続
装置85が無線呼び出し局84にID番号を送り、呼び出し信
号を送出させる。これを受けた利用者が無線呼び出し受
信機2を最寄りの電話機110に接続すると、ID信号が自
動的に回線接続装置85に送られてくる。これをID検査装
置90で検査し、結果が良好な場合は回線接続装置85が呼
び出しを行なった回線と、応答してきた回線を接続す
る。これにより通話が可能となる。また、電話110Aと無
線呼び出し受信機2Aを接続したままにしておくことによ
り、電話110Aを個人専用電話として使用が可能となる。
この場合、電話110Aに対する呼び出し方法により、呼び
出しトーンを変えたり、一方の呼び出し方法を禁止でき
るようにすればさらに利便性を高めることができる。
第19図は本発明の第12の実施例であり、基地局の持つ
セルが比較的狭く、また、離れて配置されている移動通
信システムの構成例である。本実施例では移動体に対す
る呼び出しは全て無線呼び出しシステムを用いて実施さ
れる。第19図において、80は移動体無線端末と一般公衆
回線を接続する移動電話交換局、89は無線呼び出しシス
テムの交換局、81は基地局82を制御する下位の移動電話
交換局、84は無線呼び出し局、90及び91は、それぞれ移
動通信端末からの応答および一般回線L5からの応答に対
しID情報の検査を行なうID検査装置、95は回線からの音
声を記録再生できる音声記録装置である。
以下、第19図の実施例の動作を第20図の流れ図を併用
して説明する。まず第20図の処理130で移動端末に対す
る呼び出し要求が回線L1から発生すると、処理131で第1
9図の回線接続装置85が無線呼出しシステムの交換局89
に指令を送る。この指令を受けると、第19図の呼び出し
制御装置94は位置登録装置86を動作させ、呼び出された
端末の位置を調べる。第20図の処理132で第19図の位置
登録装置86に登録された無線呼び出し局84を選択し呼び
出し信号を送出させる。第20図の処理133では呼び出し
を受けた移動端末が最寄りのセルに移動し、発呼動作で
応答してくる。処理134で、応答時に送られてきたID情
報を第19図のID検査装置90で検査する。第20図の処理13
5では検査結果を判定する。判定の結果良好ならば処理1
36に進み、呼び出し要求が発生した第19図の回線L1がま
だ回線接続装置85に接続されているかをチェックする。
つながれていれば第20図の処理137に進み第19図の回線
接続装置85が両方の回線を接続する。第20図の処理138
で通話が開始される。ここで処理135で検査が不良の場
合は処理139に進み、時間切れかどうかを検査し時間切
れでなければ再び応答の発生を待つ。処理139で時間切
れならば呼び出しを要求してきた利用者の音声メッセー
ジを第19図の音声記録装置95に記録する。ここでは、時
間切れ以外にも、利用者のダイアル操作で音声記録装置
95を起動するようにしても良い。その後、処理を終了す
る。第20図の処理136で、呼び出し利用者がすでに回線
を切断している場合は、処理142に進み、第19図の音声
記録装置95に応答してきた利用者に当てたメッセージが
記録されているかどうかを回線接続装置85が調べる。メ
ッセージがあれば第20図の処理143で再生し利用者に伝
達する。
以上述べたように、本実施例によれば、着信機能を持
たない移動通信装置に対しても本発明を適用することに
より、着信が受けられるようになるという効果がある。
さらに呼び出し音のメッセージが記録できるので、応答
が送れて回線が切断されていてもメッセージだけは受け
取ることができるという効果がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば着呼信号を無線呼び出し信号で受ける
ことができるので、通信装置の消費電力を大幅に低減で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例の構成図、第2図は第2の実施例
の構成図、第3図は本発明の実施例の外観図、第4図は
第3の実施例の構成図、第5図は第3の実施例の外観
図、第6図は第4の実施例の構成図、第7図はセルの配
置図、第8図は第4の実施例の動作の流れ図、第9図は
第5の実施例の構成図、第10図は第6の実施例の構成
図、第11図は第7の実施例の構成図、第12図は第8の実
施例の構成図、第13図はセルの配置図、第14図は第8の
実施例の外観図、第15図は第9の実施例の構成図、第16
図は第10の実施例の構成図、第17図は第10の実施例の外
観図、第18図は第11の実施例の構成図、第19図は第12の
実施例の構成図、第20図は第12の実施例の動作の流れ図
をそれぞれ示す。 〔符号の説明〕 1は自動車電話機、2は無線呼び出し受信機、 8及び18及び23は制御回路、 9及び25はメモリ、 11及び35は電源制御回路、 10及び28は入力回路、 12及び26はトーン発生回路、 13は表示回路、14はキー入力回路、 19はフィルタ回路、24はデコード回路、 27及び34は出力回路、 30及び31はアンテナ、 36はエリア判定回路、 37はサービス検出回路、 38はクロック可変回路、50及び52はセル、 51及び82及び83は基地局、 53及び84は無線呼び出し局、 54は無線呼び出しエリア、 80は自動車電話交換局、81は交換局、 85は回線接続設備、 87は自動車電話動作モード登録設備、 88は無線呼び出しシステム接続設備、 189は無線呼び出し交換局、 95は音声メッセージ発生装置、 90及び91はID検査装置、 100は発呼動作制御回路、 101はID発生回路、 104はDTMF発生回路、118は制御回路、 113はオフフック回路、 115はダイアリング回路、 116はモデム回路、 117は回線インタフェースをそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 豊太 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 平2−288537(JP,A) 特開 平2−262730(JP,A) 特開 昭60−113563(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04M 1/00 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線で送られてくる無線信号を受信する受
    信手段と、無線信号を送受信できる通信手段から構成さ
    れる移動通信装置において、 前記受信手段は受信した無線信号を解析して呼び出し信
    号を検出する解析手段と、 前記解析手段の解析結果に従って前記通信手段を起動す
    る起動信号を発生する起動信号発生手段と、 前記受信手段が受信した信号の一部あるいは全部を受信
    信号として前記通信手段に伝達する第1の伝達手段と、 予め割り当てられた認識情報を記憶する認識情報記憶手
    段と、 前記認識情報を前記通信手段に伝達する第2の伝達手段
    と、 前記起動信号発生手段及び前記第1と第2の伝達手段か
    らの信号および情報を前記通信手段に出力する出力手段
    を備えると共に、 前記通信手段は前記受信手段からの信号および情報を入
    力する入力手段と、 前記受信手段からの起動信号を受けて通信手段を起動す
    る起動手段と、 前記受信手段からの受信信号を記憶する記憶手段と、 この受信信号の一部あるいは全部をダイアル情報として
    発呼を行う発呼手段と、 前記受信手段からの認識情報を用いて通信制御を行う通
    信制御手段と、 を備えることを特徴とする移動通信装置。
  2. 【請求項2】無線で送られてくる無線信号を受信する受
    信手段と、無線信号を送受信できる通信手段から構成さ
    れる移動通信装置において、 前記受信手段は受信した無線信号を解析して呼び出し信
    号を検出する解析手段と、 無線信号の受信状態を判定する判定手段と、 前記解析手段の解析結果あるいは前記判定手段の判定結
    果に従って前記通信手段を起動する起動信号を発生する
    起動信号発生手段と、 前記受信手段が受信した信号の一部あるいは全部を受信
    信号として前記通信手段に伝達する第1の伝達手段と、 予め割り当てられた認識情報を記憶する認識情報記憶手
    段と、 前記認識情報を前記通信手段に伝達する第2の伝達手段
    と、 前記起動信号発生手段および前記第1と第2の伝達手段
    からの信号および情報および前記判定手段からの判定結
    果を前記通信手段に出力する出力手段を備えると共に、 前記通信手段は前記受信手段からの信号および情報およ
    び判定結果を入力する入力手段と、 前記受信手段からの起動信号を受けて通信手段を起動す
    る起動手段と、 前記受信手段からの受信信号を記憶する記憶手段と、 この受信信号の一部あるいは全部をダイアル情報として
    発呼を行う発呼手段と、 前記受信手段からの認識情報を用いて通信制御を行う通
    信制御手段と、 前記受信手段からの認識情報および判定結果を通信手段
    と無線回線で接続される回線制御装置に伝送する通知手
    段と、 を備えることを特徴とする移動通信装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の移動通信装置と無線回線で
    接続される回線制御装置であって、 前記移動通信装置から伝送されてくる請求項2に記載の
    受信手段の認識情報および判定結果を前記受信手段の動
    作状態として記憶する記憶手段と、 記憶された動作状態によって前記移動通信装置を呼び出
    す方法を変える呼出方法変更手段を備えることを特徴と
    する回線制御装置。
  4. 【請求項4】無線で送られてくる無線信号を受信する受
    信手段と、 無線回線で通信を行える通信手段から構成される移動通
    信装置において、 前記通信手段の動作状態を検出する検出手段と、 前記受信手段は受信した無線信号を解析して呼び出し信
    号を検出する解析手段と、 前記解析手段の解析結果に従って前記通信手段を起動す
    る起動手段と、 前記通信手段が起動されたことを検出手段で検出したの
    を受けて前記通信手段に発呼要求を出力する手段を備え
    ると共に、 前記通信手段は前記発呼要求を受け予め設定された順序
    にしたがって発呼する発呼手段と、 発呼して無線通信回線が確立されたのを受け、予め割り
    当てられた認識情報を送出する認識情報送出手段を備え
    ることを特徴とする移動通信装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の移動通信装置と、この移動
    通信装置への無線通信回線と通信回線との接続を制御す
    る回線制御手段を備え、この回線制御装置は前記移動通
    信装置に対する呼び出し要求を接続された前記通信回線
    から受け前記移動通信装置に無線呼び出し信号を出力す
    る無線呼び出し手段と、前記移動通信装置からの発呼を
    受け前記無線通信回線を確立する回線受付手段と、前記
    無線通信回線を通じて送られてくる認識情報を検査して
    検査結果を出力する検査手段と、前記検査結果に従って
    前記通信回線と前記無線無線通信回線を接続する回線接
    続手段を備えることを特徴とする移動通信システム。
  6. 【請求項6】無線回線で通信を行える通信手段から構成
    される移動通信装置において、 無線で送られてくる無線信号を受信する受信手段を有す
    る無線呼び出し装置と接続する接続手段と、 前記呼び出し装置が出力する制御信号に従って前記通信
    手段を起動する起動手段と、 前記通信手段が起動されたことを通知する通知信号を前
    記無線呼び出し装置に出力する出力手段と、 前記無線呼び出し装置から出力される発呼手順情報に従
    って発呼する発呼手段と、 発呼して無線通信回線が確立したのを受け前記無線呼び
    出し装置から出力される認識情報を送出する認識情報送
    出手段を備え、 前記無線呼び出し装置の前記受信手段は、受信した無線
    信号を解析して呼び出し信号を検出する解析手段と、前
    記解析手段の解析結果に従って利用者に通知する通知手
    段と、前記解析手段の解析結果に従って制御信号を出力
    する制御信号出力手段と、外部からの通知信号を入力す
    る入力手段と、前記通知信号に従って予め決められた発
    呼手順情報および認識情報を出力する認識情報出力手段
    から構成されたことを特徴とする移動通信装置。
  7. 【請求項7】無線呼び出し装置と、回線制御装置と、請
    求項6記載の移動通信装置を備え、 前記無線呼び出し装置は、無線で送られてくる無線信号
    を受信する受信手段を備え、この受信手段は受信した無
    線信号を解析して呼び出し信号を検出する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に従って利用者に通知する通知
    手段と、前記解析手段の解析結果に従って制御信号を出
    力する制御信号出力手段と、外部からの通知信号を入力
    する入力手段と、前記通知信号に従って予め決められた
    発呼手順情報および認識情報を出力する認識情報出力手
    段により構成され、 前記回線制御装置は、請求項4記載の移動通信装置に対
    する呼び出し要求を接続された通信回線から受け前記移
    動通信装置に無線呼び出し信号を出力する無線呼び出し
    手段と、前記移動通信装置からの発呼を受け無線通信回
    線を確立する回線受付手段と、前記無線通信回線を通じ
    て送られてくる認識情報を検査して検査結果を出力する
    検査手段と、前記検査結果に従って前記通信回線と前記
    無線無線通信回線を接続する回線接続手段により構成さ
    れたことを特徴とする移動通信システム。
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